※この作品はR-18です。

麻雀天使堕天計画   作:クラリス

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園城寺怜-03(教師への服従恋人宣言)

 後背位で突かれながら、竜華は切なげに喘ぎ続けていた。

 

「あうっ♡ あうっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ すごっ♡ すごっ♡ 先生っ♡ 先生っ♡」

「全く、お前の膣内は最高だぜ清水谷ィ……!」

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ あんっ♡ あんっ♡ あかんっ♡ あかんっ♡ もうあかんっ♡ 先生っ♡ うちもうあかんっ♡ 松谷先生っ♡」

 

 秘所は愛液で塗れ、巨根で突かれる度にぐしょぐしょはしたない音を立てる。竜華は目を伏せ、眉をハの字にして息も絶え絶えに自分を犯す男の名を呼ぶ。

 処女を奪われてまだ一日。ペナルティの痴獄はなおも続いていた。こんな男に体を好きなようにされて悔しい。怒りと羞恥は消えていない。――しかし一方で、肉体はどうしようもなく発情し、松谷を求めていた。

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あかんっ♡ うちまたイクっ♡ イクっ♡」

「そうかそうか、良いぞ、思う存分イケ……!」

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あーっ♡ あーっ♡ イク♡ イクイクイク♡ 松谷先生とのセックスで♡ 松谷先生のおちんぽで♡ イクぅっ♡」

 

 びくんびくんと体を震わせ、竜華はもう何度目かも分からない絶頂を迎える。仕込まれた淫語を口にするのはまだ恥ずかしく、全てが松谷の言うとおりというわけではなかったが、徐々に彼の指示に従うようになっていた。

 

「良かったぞ、清水谷」

「あぅ……♡」

 

 ペニスが引きにかれ、竜華は物欲しそうに頬を緩めながらベッドの上に寝転がった。竜華の着衣はピンク色のブラと足にひっかかった同色のパンツのみ。ほぼ全裸の女子高生が、中年の元男性教師に犯される図は犯罪臭しかしない。しかしこの城では、全てが許されるのだ。

 体力を使い果たした竜華は、ぐったりとして動かない。漏れ出る息は、色気づいていた。

 

「飲んどけ」

「あ……はい」

「休み終わったら、やってもらうことがあるからな」

 

 竜華はこくりと頷きながら、渡されたアフターピルを飲む。特殊なピルは、ほとんど副作用なしに避妊可能だった。中出しによる妊娠の恐怖からは逃れられるが、竜華の大切な感覚は麻痺していく一方だった。

 

「さあて、こっちはどうなってるかね」

 

 ベッドに横たわる竜華を残して、もう一つのベッドに松谷が向かう。

 そこにいたのは、千里山の制服に身を包んだ園城寺怜だった。しかし、それ以外はまともな格好ではなかった。口にはギャグボールを噛まされ、両手は一本ずつロープで拘束されている。足もM字開脚させられる形で縛られていた。さらには目隠しされ、身動き一つとれない状況だ。

それなりに膨らんだ美乳はセーラー服で覆い隠されているが、薄青色のブラが透けてみえる。問題は、乳首付近がぷっくり膨らんでいること。勃起しているわけではない。ぶうん、と音を立て、微弱に振動を続けている。ピンクローターが仕込まれているのだ。

 それだけではない。長めのスカートの下、股間部からも唸り声が聞こえる。松谷は一切の遠慮無く、そのスカートをまくりあげた。

 

「んうぅ♡」

「おやおや、大分ぐっしょりだな」

 

 下着はつけておらず、秘所に突っ込まれたのは松谷のペニスサイズのバイブ。振動するバイブは怜の秘所を刺激し続け、止めどなく愛液を溢れさせている。

 

「待たせて悪かったな。なにぶん、お前らの具合が良すぎるもんでな。こんな女子高生は初めてだぜ」

「ん……ふぅうぅ……♡」

「ほら、とってやる」

 

 目隠しとギャグボールが外される。唾液を零しながら、怜は目を細める。久しぶりに視界に飛び込んできたのは、醜悪に笑う最低の教師・松谷。

 怜は、彼に犯されて敗北した。心を折られた。竜華への辱めも手伝ってしまった。しかしながら、芯はまだ残っていた。竜華の喘ぎ声を聞き続け、激しい後悔と共に、想い人の顔を思い出したのだ。

 力の限り、怜は松谷を睨み付ける。これには松谷も、ひゅう、と口笛を鳴らした。

 

「まだそんな目ができるとはな」

「大事なこと……思い出したんや。私はあんたなんかに、負けへん」

「あれだけ『入れて入れて』と懇願した癖に、よく言うぜ」

「っ、う、うるさ――んんうっ♡」

 

 反論しようにも、ローターとバイブの振動が激しくなり怜を悶えさせる。どこまでも悪辣なやり口だった。

 

「レイプで悦ぶドMのくせによ。今もバイブで気持ち良くなってんだろ?」

「ふ、ふん……こんなんで、何もかも思い通りにできると思わんといて、この変態教師」

「おっと、まだ俺を先生としては認めてくれてるみたいだなあ」

 

 謎のポジティブ思考に、怜は目を細める。口で何を言い合っても、この男には敵わない。とにかく今は、この悪夢の時間をやり過ごす事だけに注力しなければならなかった。

 しかし、松谷は責めの手を緩めない。立ち直ろうとした心を、すぐさま折りにかかる。

 

「そんな園城寺に免じて、一つゲームをしてやろう」

「げ、ゲーム……?」

「お前が勝ったら、後の時間はお前にも清水谷にも触れん。ゆっくり休むと良い」

「私が負けたら、どうなるんや……」

「その辺は追々決めるさ。まあ、お前がお前の意思で俺に協力してもらうってところだな」

「……ふん」

 

 ゲームの内容が何であれ、いずれにせよ怜に拒否権などあろうはずもない。負けたらどんな屈辱を味わわされるか分かった物ではないが、受け入れるしかなかった。竜華を救えるチャンスでもあるのだから。

 

「ほら」

「ふぅ……っ♡」

 

 バイブとローターが外され、パンツをはき直し、再び松谷の腕の中に引き寄せられる。抵抗する力はなかった。

 

「ゲームのルールは簡単だ。制限時間は今から一時間、お前はイク度服を脱いでいけ。制限時間以内に全裸にならなかったらお前の勝ち」

「……また、ふざけた話やな」

「安心しろ、このゲームでは本番はナシにしておいてやる。それともう一つ。お前が俺をイカせたら、その度に脱いだ服を着ても良いぞ。――それじゃあ、スタートだ」

「んむっ」

 

 突然のキス。しかし怜は反射的に受け入れていた。対面座位の形で目を伏せ、舌を絡ませる。つう、と涙が頬を伝った。くちゅ、くちゅ、と水音が断続的に部屋に響き渡る。

 

「んっ♡ んむっ♡ じゅうっ♡ ん、んじゅっ♡ ――んんっ♡ む、胸ぇ♡」

 

 松谷のごつごつとした指が、怜の胸部を制服の上から押し潰す。ここ数日で、膨らみは確実に大きくなっていた。松谷の責めは眠っていた性感を呼び覚ましており、掠めるだけでも怜は感じてしまう。

 

(イかへん、こんなゲームには負けへんっ……!)

 

 怜は心の中で決意するも、松谷の手とキスは確実に彼女の弱いところを責め立てる。とうの昔に弱点はバレているのだ。

 

「んっ♡ んっ♡ んっ♡ んぅっ♡ んううぅ~~~っ♡」

「お、軽くイったか」

「い……イってへん、私はイってへん……!」

 

 嘘だった。制服の上から胸を揉まれるだけでイってしまった。だが、認めなければ良いのだ。絶頂していないと言い張ればこのゲーム、負けはしない。

 

「嘘は良くないぞ、園城寺。先生は悲しいぞ」

「嘘や、あらへん……っ」

「本当に、嘘じゃないんだな? 誓って言えるか?」

「あ、当たり前や……っ、いくらでも誓ったるっ」

 

 少しだけ罪悪感が芽生えつつ、怜はそっぽを向く。しかしそれも松谷の計算の内だった。

 

「じゃあこれをつけてもらおうか」

「え……? な、なんやこれ」

 

 手首にリストバンドが巻かれる。戸惑う怜へと、松谷は笑う。

 

「お前が嘘をついたら、そのバンドについているランプが点灯する。簡易型の嘘発見器だ」

「な、なんやって……?」

「さあ、答えろ。さっきイったよな?」

「……い、イってなんかおらん」

 

 反射的に嘘をつくが、途端にランプが点灯する。はっと、怜は青ざめた。

 

「やっぱり嘘じゃないか」

「こ、こんなんインチキやろ……!」

「本物さ。――いい加減にしろよ、園城寺?」

「ひっ」

 

 松谷に凄まれ、怜は悲鳴を上げる。教師に怒られたときと同じか、それ以上の恐怖。本能的に学生が恐れる感情。

 

「お前の肉体のことならなんだって分かるんだよ。いくら俺がお前を愛しているからと言って、いつまでも優しい顔見せるとは思うなよ?」

「せ、せんせぇ……」

 

 怜が体を震わせると、途端に松谷はにっこり笑う。

 

「おお、すまないな園城寺。怖がらせたか。だがお前が悪いんだぞ。教師として、嘘はよくないと教えてやらないといけない。嘘をついた罰だ、二枚脱いで貰おうか。脱ぐ服は任せるぜ」

「……っ、は、はい……」

 

 これ以上抗議するのは得策ではなかった。反論しかけた口を閉じ、握った拳を緩めて怜はベッドから降りる。

 

「お前が今まで習ったことを思い出せよ。俺が喜ぶような脱ぎ方をしろ」

「……はい」

 

 やはり、頷くしかない。怜は俯かせていた顔を上げ――松谷に微笑みかけた。引き攣らせながらも、笑って見せた。

 

「先生、わ、私が脱ぐところ、よう見とってな……♡」

「おう、その調子だ」

 

 屈辱に耐え、焦らしながら、怜はセーラー服のリボンを抜き取る。そして意を決し、裾をまくり上げた。いくら何度も裸身を見せた相手とは言え、憎き元教師。本当は見せたい相手は別にいるというのに、自分から肌を晒すのに抵抗がないわけがなかった。

 上半身はブラ一枚になる。もう一枚は、白いソックスを選んだ。あえてスカートをまくり上げるようにして足を上げ、靴下を脱ぎ捨てる。

 

「ぬ、脱いだでぇ……♡」

「服は寄越せよ」

「は、はい……」

 

 松谷に制服を渡したと思ったら、再び愛撫が始まる。今度はブラの上から胸を揉まれ、より一層強い刺激が怜を襲った。

 

「んうううっ♡ んううううっ♡ やあっ♡ やああっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」

 

 繰り返し絶頂させられ、気が付いたときにはもうパンツ一枚しか残っていなかった。立ったまま乳首を口の中で転がされ、怜は喘ぎに喘ぐ。

 

「あかんっ♡ あかんせんせいぇっ♡ 乳首あかんっ♡」

「くくく、清水谷より大きさは劣るがやはり美味いぞ、お前の胸は……!」

「んうっ♡ やあっ♡ 竜華と♡ 竜華と比べんといてっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ せんせぇ♡ せんせぃ♡」

「なんだ、嫉妬してるのか?」

「んっ♡ んっ♡ んっ♡ ちがっ♡ そんなんとっ♡ そんなんとちがっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ 違うっ♡」

 

制限時間はまだ五十分以上残っていた。このままではゲームに負けるのは必至。服を取り返すため、反撃に出て自分が松谷を気持ち良くしなくてはならない。怜はなんとか松谷の乳首責めから逃れるため、彼の頬を両手で囲った。

 

「せ、せんせい……っ♡」

「どうした、園城寺?」

 

 胸から松谷の口が離れた瞬間を狙って、怜は彼に口付けた。命令もなしに自分から行う、初めてのキスだった。

 

「んっ♡ ちゅうっ♡ んじゅうっ♡ じゅるううっ♡」

 

 激しく舌を絡ませながら、怜の手は松谷の股間に伸びる。既に勃起しているペニスをズボンから何とか取り出し、扱き上げ始めた。怜は立ったまま、キスと手コキに励まなくてはならなかった。しかし松谷も黙っていない。彼の手が、無遠慮に怜に唯一残されたパンツの中に入ってくる。

 

「んうううっ♡」

 

 そのまま手マンされ、怜はびくびくと体を震わせる。抗議の声も、キスにより発せない。イかせるのが先か、イかされるのが先か。少なくとも自分がイくのは時間の問題で、怜は必死になって松谷のペニスを扱いた。

 

「おお、おお、良いぞ、園城寺……!」

「せんせいも、先生の手ぇも、めっちゃええ……♡」

 

 唾液の橋を口同士でかけつつ、二人はうっとりと見詰め合う。ゲームを始める前の決意は、どこかに置いて行かれていた。

 

「んうっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あかんっ♡ また♡ またイく♡」

「俺もイきそうだぜ、園城寺」

「イって♡ せんせい♡ はよ♡ はよイって♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ ~~~~~っ♡」

 

 耐えきれず、怜は体を仰け反らせ達する。ほぼ同時に、松谷のペニスから白濁が放たれ、怜の小さな手を汚した。

 

「あ、熱ぅ……♡」

「俺のほうが少し速かったな。良かったな、これでまだゲームは続くぞ」

「は、はい……♡」

 

 まだ続く――その安心は、勝機が残った故のものか、あるいは松谷とのペッティングが愉しめるからか。既に、怜には分からなくなっていた。

 脱ぐ枚数は差し引きゼロだったが、パンツは脱がされ、ブラを与えられる。そのまま今度は、怜が下になってシックスナインが始まった。松谷の巨大ペニスを口に突き立てられながら、松谷の舌は怜の秘所を舐め上げる。

 

「んうっ♡ んむっ♡ んむっ♡ ――じゅるうっ♡ ぐちゅうっ♡ んちゅううっ♡」

 

 ざらついた舌の感触に体を悦ばせながら、怜は必死になって松谷のペニスをしゃぶった。それはさながら恋人にしてあげるような熱っぽさを伴っており、怜はどこか嬉しそうに表情を緩めていた。

 

「良いぞ、その調子でしゃぶれ園城寺。お前の愛が伝わってくるぞ」

「うんむっ♡ んくちゅうっ♡ じゅるるるうっ♡」

「そうだ、唾液をもっとまぶせ。亀頭を舌で舐めろ」

「んむっ♡ んむっ♡ んじゅううっ♡」

 

 与えられる快楽と与える快楽。それらが渾然一体となって、怜の脳髄を焼いていく。最早正常な判断を下せる状況ではなかった。

 

「んむっ♡ んむっ♡ んうう~~~っ♡ っ? んううううっ♡」

「イク、ぞぉ!」

 

 またもや絶頂を迎えるとほぼ同時に、口内へ松谷が発射する。下になった怜は逃げ場などなく、流し込まれる精液を嚥下せざるをえなかった。この苦みにも、すっかり慣れていた。

 

「また俺の方が先にイっちまったようだな。ゲームを続けるか」

「ぁ……♡」

 

 松谷はいつでも、怜だけを絶頂させられる。しかし松谷はあえてぎりぎりを演出し、怜の希望を奪おうとしなかった。弄ばれている事に気付かず、怜は松谷との相互奉仕に耽っていく。

 ――そして制限時間も残り五分を切ろうとしていた。ここまで来たら大丈夫、と怜が安堵したところへ、

 

「んちゅううっ?」

 

 松谷は怜の両手をベッドに抑え付け、彼女を押し倒すと力強いキスをしてきた。怜は目を白黒させるが、自然と松谷の舌に応じていた。最早、条件反射に近かった。

 

「んちゅ♡ じゅうっ♡ じゅううっ♡ んじゅっ♡」

 

 口周りが全て唾液まみれになりながら、怜は激しく舌を突き出す。松谷にむしゃぶりつかれるのは、酷く興奮した。松谷の言うとおり、被虐嗜好を内に秘めていた怜は忌むべき体育教師に好きにされるというだけで昂ぶってしまう。

 結果。

 

「んっちゅうっ♡ んちゅうううっ♡ んうぅ♡ ~~~っ♡」

 

 キスだけで、イってしまった。

 

「はい、ゲームセットだ。ほら、最後のブラ脱いどけ」

「……イ、イってなんか、ないぃ……♡」

 

 この期に及んで怜は言い張るが、リストバンドのランプは点灯する。松谷はやれやれ、と溜息を吐いて、

 

「脱げ」

 

 と冷酷に命令した。逆らう余地などなかった。

 怜は涙目になりながら、ブラのフロントフックを外す。キスマークが刻まれた全裸を晒す怜に、松谷は満足気に頷いた。

 

「最後まで嘘をついた罰は、後で与えてやる。もちろん今のゲームのペナルティも残ってるぞ。今は寝とけ」

「うう……♡」

 

 元より体力など残っていない。シーツにくるまり、怜は松谷の視線から逃れる。

 

「さあて、清水谷」

「は、はい……」

 

 呼ばれた竜華が、のろのろと歩いてくる。服は剥ぎ取られたままで、ほとんど半裸状態だ。彼女の目にも光が戻ってきていたが、怜が実質的に人質で、松谷には逆らえない。

 

「お前、メシ作れ。そろそろちゃんとした料理食っときたいからな。キッチンは奥にある」

「……うちが、あんたのご飯を?」

「そう、俺のために。愛情たっぷり注げよ?」

 

 あくまで体を好きにして良い、というのが今行われているペナルティで、松谷の命令に従うのが主旨ではない。しかしながら、今や松谷の命令が絶対のような空気が醸成されていた。反抗しても、性交により黙らされる実態がある。

 

「こっちだ」

 

 殺風景な部屋には、隠し扉があった。松谷に案内されるまま、竜華は奥の部屋に入る。そこは、一般家庭にあるようなキッチンだった。冷蔵庫に食材が詰められ、各種調味料まで揃っている。これなら充分料理できそうだった。

 

「ほら、これを着けろ」

 

竜華は松谷から、ピンクのエプロンを手渡された。俗に言う裸エプロンと呼ばれる格好だった。屈辱に体を震わせながら、竜華はエプロンを着用する。少なくとも前を隠せるだけ、マシだった。

 

「じゃあ、ちょっと待っとって」

 

 渋々ながらも、料理を始める竜華。包丁片手に、まな板と向かい合う。

 

「ふ――んっ♡」

 

 その彼女の背後から、松谷が美尻を掴み上げた。思わず竜華は鼻息を漏らして抗議する。

 

「あ、危ないやろっ! なにするんやっ」

「密かに同棲している教師と先生という設定なんだよ。イチャつくのは当たり前だろう?」

「な、なんやそれ、うちはあんたなんかと――んうっ♡」

 

 再び尻臀を強く掴まれ、竜華は切なげに長い黒髪を揺らす。

 

「俺なんかと、なんだ? 弁えろよ、清水谷」

「……っ、わ、分かったから、分かったから酷いことせぇへんといて……!」

「酷いことじゃないさ。恋人同士のスキンシップだ。お前だって、俺を求めたじゃないか」

 

 思い出したくない話を持ち出され、竜華は苦々しげに唇を噛む。松谷との問答から逃れるように、調理に没頭しようとする。しかし松谷はしつこく竜華の尻に手を這わせたり、首筋を舐め上げたりと、やりたい放題だった。

 

「んくっ♡ く、うっ♡ や、やめぇ♡」

「嘘つけ。お前のここは嬉しがってるぞ」

「んううっ♡」

 

 秘所から漏れ出た蜜を、松谷は見逃さなかった。どうしようもなく感じてしまっていた。

 

「んっ♡ や、やあっ♡ もう、先生♡ あかん、って♡」

「もう大体出来上がっただろ、ちょっとくらい良いじゃなか」

「ちょ、ちょっとくらいってっ♡ ず、ずっとやん♡ んううっ♡」

 

 裸エプロンのまま、竜華はキッチンの床に押し倒される。酷く興奮した様子の松谷は、そのまま竜華へのクンニリングスを始めた。

 

「んっ♡ んっ♡ んっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あかんっ♡ 先生のそれっ♡ うちあかんっ♡」

「相変わらずうめぇな、清水谷。前菜として丁度良いぜ」

「先生♡ 先生♡ 先生の舌♡ ずるいっ♡ ずるいわっ♡」

「同棲中の恋人らしい振る舞いになってきたじゃないか」

 

 そんなものになった覚えはないが、竜華は松谷が望むように喘いでしまう。確かに彼女には、松谷の恋人としての素養があった。彼好みの肉体と、負けん気の強い性格。完全に屈服させんと、松谷は躍起になっていた。

 

「んう♡ んううっ♡ せんせい♡ あかんっ♡ もう、料理できるからっ♡ んうっ♡」

「そうかそうか、じゃあご褒美に一回挿入れてやるからな」

「ふぇ……♡ ――んううううっ♡」

 

 凶悪に勃起したペニスを、真上から一気に突き立てられる。こなれていた秘所は、ずぶずぶとそれを飲み込んだ。

 

「う、ふうっ♡ また、またあっ♡ またきたあっ♡」

「これが良いんだろ? なあ、清水谷」

「うふうううっ♡」

 

 ぐりぐりとペニスの先端を子宮口まで押し込まれ、竜華は悶え苦しむ。さらには松谷の舌が首筋を這い回る。ぞくぞくぞく、と背筋を震わせながら竜華は被虐の悦びに身を任せていた。

 

「んううっ♡ んうううっ♡ これえっ♡ これええっ♡ 先生の、先生のぉ♡」

「良いんだろ、これがよ、なあ? 恋人のちんぽを飲み込んでるのが嬉しいんだろ?」

「~~~っ♡ よ、良くなんかあっ♡ 恋人なんかと、違――っあああっ♡ んううっふうっ♡」

 

 ずん、と強く突き込まれ、竜華の否定の言葉は喘ぎによって打ち消される。もはや、松谷のペニスに逆らう術は残されていなかった。松谷の顔が真正面に現れても抵抗できず、熱いヴェーゼを受け入れる。さらには脚が勝手に松谷の腰に巻き付き、蟹挟みのようになって固定する。

 

「おお、清水谷ィ……! 分かってるじゃないか……!」

「あううっ♡ うんちゅうっ♡ ちゅううっ♡」

 

 竜華にとっては無意識下の行動だった。しかし確実に松谷を悦ばせていた。松谷はそのままでっぷりとした体で竜華にのし掛かり、種付けプレスの形で射精する。

 

「お~~~、良いぞぉ……!」

「あつ、熱ぅい……♡ 先生のせーえき、熱いぃ……♡」

 

 二人は揃って恍惚の表情を浮かべていた。さながら、本当の恋人同士のようだった。しばらく余韻に浸っていた二人だったが、出来あがった料理を松谷が元の部屋に運び込む。その際は裸エプロンの竜華も優しく抱え上げていた。

 

「はぅ……♡」

 

 その力強さに胸の奥がきゅんと疼くのを、竜華は気付いていなかった。それよりも、うっとりと松谷の顔を見上げていた。あれだけ憎んでいた醜男のはずなのに、どういうわけか格好良ささえ見えていた。

 部屋に戻った二人を待っていたのは、なお着衣を許されない怜だった。胸と股間を両手で隠す彼女に向かって松谷は、

 

「さっきの嘘をついた罰だ、園城寺。お前が食わせろ」

「……、は、い……」

 

 不承不承と言った様子で頷き、怜は松谷の傍に歩み寄る。当の松谷は裸エプロンの竜華を背後から抱え込み、彼女の胸を弄び始める。

 

「んっ♡ んっ♡ せんせい、胸、胸あかんからっ♡」

「清水谷は黙ってろ。ほら、園城寺。お前もエプロン着ておけ」

 

 言われたとおり、竜華とおそろいのエプロンを渡された怜は、それを着用する。なおも松谷の腕の中で悶える竜華は、怜を気にする余裕はなかった。

 

「あ、あーん」

 

 竜華の作った料理を、怜がスプーンで掬い上げ、松谷の口に運ぶ。

 

「おう、美味いじゃないか。やるな、清水谷」

「んっ♡ んっ♡ あっ♡ あっ♡ ほ、ほんま? ほんま、先生? あっ♡ あっ♡ あっ♡」

「ああ、本当だ。――ほら、園城寺。次だ。さっさとしろ」

「……はい」

 

 同じ裸エプロンなのに、松谷は竜華の豊満なバストに夢中の様子だ。自分はただただ松谷のために、料理を口に運ぶだけ。納得いかない扱いの差。

 松谷に相手して貰える竜華が羨ましい――自分の中に芽生えた感情から、怜は目を背けようとする。そんな想いは有り得ない、と打ち消そうとするが、

 

「羨ましいか? 園城寺」

「――!」

 

 図星を言い当てられ、怜は言葉を詰まらせる。元々自分をあれだけ愛していたと言っていたのに、この扱い――「女」としての本能が、くすぐられていた。例え相手が憎いはずの体育教師でも、嫉妬の情を抱いてしまう。

 

「俺に相手をしてもらいたかったら、もっとアピールすることだな」

「べ、別にあんたなんかに……っ♡」

 

 そっぽを向きながらも、怜は赤面し、ごくりと唾を飲み込む。「あっ♡ あっ♡ あっ♡」と、竜華は苦しげに絶えず喘いでいた。

 

「……こ、これは竜華のためやからな」

「どうした?」

「竜華の負担を、減らすためやからな」

 

 言い訳をしつつ、怜は一度料理を自分の口に運ぶ。それを噛み解してから、松谷に口づけた。

 

「おおっ」

「んむううっ♡」

 

 そのまま口移しで、料理を送り込む。ぐちゃぐちゃと、唾液と料理が二人の口の中で溶け合った。

 

「ぷは……っ♡」

「ははは、中々良い発想じゃないか園城寺。俺の好みが分かってきたようだな」

「あ、あんたのためやなくて、竜華のためや……」

「そういうことにしておいてやるよ」

 

 嘲笑われながらも、怜はさらに口移しをしていく。優越感が満たされるのを、怜は感じていた。自分のほうが、松谷に奉仕できている――そんな、暗い優越感が。

 一方涙目になりながら喘いでいた竜華は、痛ましい怜の献身に胸を痛めていた。同時にやはり、彼女も自身が気付かない対抗心を燃やしていた。怜のため、と彼女も言い訳しながら、松谷の手から逃れると、

 

「はむっ♡」

「おおっ」

 

 松谷の巨根を、頬張った。彼に教えられた舌技をもって、口奉仕に耽る。

 

「んちゅ♡ んちゅ♡ じゅるるうっ♡」

「良いぞ、良いぞ清水谷……!」

 

 ひょっとこのように口をすぼめて吸い付き、また頬の形が変わるほど亀頭を飲み込み、口内で舌を竿に這わせる。ここまでの松谷の調教により、すっかり竜華はフェラチオに長けていた。

 

「せんせぇ、こっちも……♡」

「おう、園城寺」

「んむうっ♡」

 

 対抗するような怜の口移しも続く。食欲と性欲、二つを同時に満たす悦楽に浸る松谷。お互いのための言いつつも、お互いに負けないように振る舞う竜華と怜。

 

「んじゅうるっ♡ じゅううるっ♡ ――ぷはっ、せんせ、せんせぃ……♡ うちの口、どぉ……?」

「くちゅうっ♡ んちゅううっ♡ ――ふぅっ……♡ わ、私の口は……?」

「どっちも最高だぞ、二人とも……! くはははっ、もっとやれ」

「んむうっ♡」

「じゅるううっ♡」

 

 あの清水谷竜華と園城寺怜が、二人同時に奉仕してくる。何度体験しても飽きない、松谷にとって最高のシチュエーションだった。

 

「俺の女に相応しいぞ、二人とも」

「お、女やなんて……♡」

「うちら、そんなんと……♡」

「悦んでる癖に、よく言うぜ」

「あうっ♡」

 

 食事は終わり、二人は揃ってベッドに押し倒される。再び始まるは、快楽の時。どきどきと胸を高鳴らせながら、竜華と怜は襲い来る松谷の魔手を待った。立ち直った心は、今また叩き折られつつあった。

 

 結局九日間の責めの後、二人は物理的に立ち上がれなかった。麻雀勝負は不戦敗。

 彼女達は、抱えきれない負債を松谷に対して負うことになる。

 

 

 

△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

 

 

 

「もう一度、チャンスが欲しいだと?」

「お、お願いします……」

「うちらと、勝負して下さい……」

 

 決着から丸一日経って、竜華と怜は広い部屋で松谷に懇願していた。千里山の制服の着用は許されていたが、二人揃って土下座である。恥も外聞もない。女子高生のあられもない姿に、松谷は意地悪く溜息を吐いた。

 

「何度も何度もチャンスを与えていたらキリがないからな。お前らは負けちゃいけない勝負で負けたんだ」

「うぅ……っ」

「そ、それは……っ」

 

 松谷が卑怯な手を使ったからだ、とは二人は言えなかった。今はただ平謝りするしかない。

 

「ただまあ、お前らの心が折れていないことはわかった」

「っ? そ、それじゃあ」

「あれだけよがっておいて、今更だがな」

「う……」

「そうだな。俺とのゲームに勝ったら、もう一度チャンスを与えてやろう。どうだ? やるか?」

 

 答えは一つだった。竜華と怜は顔を見合わせてから、頷く。

 

「や、やります……」

「よし。じゃあまず園城寺からだ。来い」

 

 怜一人を連れて、松谷は別室に移動する。

 その部屋は、いつものようなベッドのある部屋だった。違う点は、大きな窓ガラスにしきられ、隣の部屋が見えること。

 

「防音処置は完璧でな、お互いの部屋の音は通常は伝わらない。ただ集音器があるから、マイクで拾えるようになっている。通常はこっちの音声のみがあっちに届く設定だ」

「……」

 

 松谷の説明に、黙って耳を傾ける怜。この時点で、彼女はどきどきと興奮していた。松谷と二人きりという状況。今度はどんなエッチな要求をされるのだろうか。――薄暗い期待が、知らず怜の中で芽生えていた。

 

「ゲームのルールを説明するぞ。これから隣の部屋に判定人がやってくる。そいつに俺達が交わる姿を見て貰うわけだが、『お前が堕ちた』と判定された時点でお前の負けだ。つまり、お前は俺からの責めを耐え抜くわけだ。簡単だろ?」

「……ん。でも、判定人言うんは……?」

 

 城の人間なら、贔屓をされてしまう。もしかしたら知人が来るのか――と危惧していたところ、窓ガラスの向こう側に、それ以上の人物が現れた。

 

「きょ……京太郎っ!」

 

 愛する少年。大好きな人。大切な想い人。須賀京太郎。顔を合わせるだけで、涙が溢れそうだった。彼も驚き、声を上げているが伝わってこない。さらに彼の脇には監視員が二人ぴったり着いており、暴れるのも不可能のようだった。また、松谷の言った通りこちらの声は通じていないようだ。

 

「あいつが判定人だ。要は、あいつに『これ以上見るに堪えない』と思われる姿を見せなければ良いんだ」

「あ、あんた……!」

 

 最低最悪の気分が蘇ってくる。やはりこの体育教師は、忌むべき相手だ。こんな男と愛し合う姿を、彼に見られなくてはならないなんて。しかし自分たちから言い出したこと。今更止めると言っても、許されない。それに竜華もいる。ここで自分が勝ちさえすれば、希望は見出せるのだ。

 

「それじゃあ、ゲームスタートだ」

「や――」

 

 部屋の中央に押し倒される怜。そこは、隣の部屋からはっきりと見える場所だった。ぱりっと洗濯された千里山のセーラー服が、早速松谷の手によって歪まされていく。

 

「んっ♡ んっ♡ やめ、やめぇ、触らんといてっ」

「その調子で頑張って抵抗しろよ。すぐに勝負がついたらつまらないからな」

「んっ♡ んっ♡ ――んちゅうっ♡」

 

 舌が絡み合うディープキス。煙草臭さを感じながらも、怜は反射的に松谷の求めに応じてしまう。

 

「んちゅっ♡ んちゅうっ♡ ちゅうううっ♡ んっちゅ♡」

「はぁ、やっぱり美味いぜ園城寺……! この間の口移しも良かったなぁ」

「や、言わんといて、違う、違うで京太郎、でまかせやからっ」

「でまかせと違ぇよ。なあ、園城寺」

「んっ、むっ♡」

 

 隣の部屋にいる京太郎の顔が、松谷の顔に阻まれて見えない。だが必死になって怜は否定の言葉を口にした。真実であっても、誤解されたくない。今も自分が好きなのは、彼なのだ。彼の、はずなのだ。

 

「んちゅっ♡ きょうたろう、んちゅうっ♡ ぷはっ♡ 私が好きなんは♡ ちゅう♡ 好きなんは、京太郎やからっ♡ こんなん♡ されてるけどっ♡ ちゅうううっ♡ これも、京太郎のためやからっ♡」

 

 それだけは言っておこうと、怜は必死になって叫ぶ。途中キスを挟まれながらも、言い切って怜は一安心する。だが、その声はマイクが切られ彼に届かなかったことに、怜は気付いていなかった。

 

「俺を前に告白とは良い度胸じゃないか」

「ん、ううっ♡ 胸、触らんといて……♡」

「こないだのゲームのペナルティ、まだ残ってたよな」

「ふぇ……?」

「あのペナルティを今、果たして貰うぞ。これからお前にする質問に対して、正直に大声に答えろ。答えなければ――あのガキも清水谷もどうなるか、分かるよな?」

 

 脅迫に勝てるはずもなく、怜は震えながらもこっくりと頷く。ようし、と松谷は笑って訊ねかけてくる。

 

「俺とお前の出会いはどこだった? どういう出会いだった?」

「せ、千里山高校で……体育教師と生徒として、や……」

「俺に対する第一印象は?」

「……え、エロい目で見てくる変態教師……」

「言うじゃないか」

 

 怯えながらも正直に答えると、存外松谷は怒らなかった。それどころか楽しげに笑う。松谷の膝の上に座らされ、至近距離で見詰め合いながらの質問はなおも続く。

 

「俺のこと、嫌いだったわけだ」

「嫌いに……決まってるやろ」

「体育準備室で犯しかけたからか?」

 

 びくり、と怜の肩が震える。どんな相手であれ、隠し通したい過去だった。しかし松谷は沈黙を許さない。

 

「お前は学校で俺に犯されかかったよな? 胸揉まれて、アソコ触られて、イった。そうだよな?」

「…………そ、そうや……」

「もっとはっきりと答えろ」

「そ、そうや……!」

 

 最悪だった。よりにもよって、京太郎に知られてしまうなんて。ちら、と垣間見えた隣の部屋では、京太郎が悲しげに表情を歪ませていた。彼は監視員に抑え込まれ、この様の視聴を強制されているようだった。

 

「ファーストキスの相手は誰だ?」

「……せ、先生です。松谷、先生です……」

「二回目は? 三回目は?」

「ぜんぶ、松谷先生です……」

 

 最低の質問はなおも続く。

 

「初めてイかされた相手は誰だ?」

「それも……松谷先生です……」

「二回目も、三回目もか?」

「そう、です……」

「どこでだ?」

「この城、で……」

「何回イかされた?」

「か、数えきれん……」

 

 恥ずかしい問答を、想い人に聞かれている。血が沸騰しそうな激情が怜の中で駆け巡るが、同時に、果てしないほど興奮していた。最早、目を逸らせぬ事実だった。

 そして質問は佳境に移る。

 

「初めての相手は、誰だ?」

「……っ、そ、それは……」

「誰だ?」

「それも……松谷先生、です」

 

 答えた瞬間、京太郎の表情がはっきりと歪んだ。ああ、と怜は目を伏せる。

 

「つまりお前は処女じゃないわけだ」

「そう……です」

「好きな人がいるのに、他の男に処女を捧げたわけだ」

 

 捧げてなどいない。無理矢理奪われたのだ。だが、それは松谷の望む答えではない。

 

「そうです……」

「俺と、何回セックスした?」

「じゅ、十回以上……」

「そうだよな、お前のここは俺の形をすっかり覚えちまったもんな」

「あうっ♡」

 

 スカートの中の秘所を下着越しに指で突かれ、怜はきゅんと胸を高鳴らせる。既に濡れていたそこは、さらに愛液を溢れさせていく。

 

「それじゃあ見せつけてやろうぜ、俺達の愛し合う姿をよ」

「う、うう……京太郎、私負けへんから、こんなんに負けへんからっ」

「こんなんとは言ってくれるぜ」

「やああっ♡」

 

 肩を掴まれ、ベッドに押し倒される。すぐにパンツを下ろされると、固く勃起した肉棒を入口に宛がわれる。

 

「や、いや、見ぃへんといて、きょ、きょう――んううううっ♡」

 

 泣き言は、挿入によって途中で遮られた。松谷は鼻息荒く醜悪に笑う。

 

「おお……やっぱり良いぜ。すっかり俺専用の穴になったな」

「せんせい、専用なんてぇ……♡ んっ♡ んっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あかん♡ あかん♡ 京太郎の前で♡ 突かんといて♡」

「こんなに悦んでおきながら何を言ってやがる」

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あーっ♡ あーっ♡ あーっ♡ あぁ~っ♡ あぁ~っ♡ あぁ~っ♡」

 

 松谷のストロークはさらに激しくなっていく。それに合わせて、怜の嬌声も激しさを増す。その声は、これまでとも一線を画していた。

 

「どうした園城寺? 今日は締め付けもすげぇぞ……?」

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ な、なんもっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ なんもあらへんっ♡」

「嘘だな」

「んちゅううっ♡」

 

 突かれながら、キスもされる。目尻をとろんと下げ、一瞬で表情を蕩けさせる。こんなにも速く耐えきれなくなるのも、初めてだった。

 

「お前、あいつに見られて興奮してるんだろ」

「……っ♡」

 

 完全に、図星だった。挿入された瞬間、怜はそのことを感じ取っていた。言い当てられた彼女は、顔を真っ赤にして松谷から顔を背ける。

 

「そんなんと、違う……っ♡」

「ばか言え。お前のまんこは、俺の事大好きだって締め付けて離さねぇぞ。あいつに見られながらするのが、嬉しいってな」

「違う、違う……っ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あぁ~っ♡ あぁ~っ♡」

 

 それでも怜は必死になって否定する。ここで快楽を認めてしまえば、堕ちたと見なされるだろう。それだけは、絶対に避けなければならない。何としても勝たなくてはならなかった。

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ やめ、やめっ♡ せんせぇ、もう突くんやめてぇ♡」

「止めるわけが、ないだろうがよ……!」

「あーっ♡ あーっ♡ あーっ♡」

 

 ちらりと視界の端に映った京太郎は、唇を痛いほど噛み締め苦悩していた。彼にそんな顔をさせるのが辛い、という想いは、

 

「あぅううううっ♡」

 

 一際強く突きこまれる事で、霧散する。

 正常位から側位へ、側位から後背位へ、後背位から面座位へ。体位を変えつつも、怜はぎりぎりのところで耐えていた。快楽に喘ぎながらも、負けを認めるような事は一切口にしなかった。彼に見られることによる悦びと同時に、彼に見られているからこそ負けられないという気持ちが芽生えていた。

 

「中々粘るな、園城寺」

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ うっ♡ んううっ♡ 私はっ♡ 先生には♡ 負けへんっ♡」

「でももうそろそろ限界って顔してるぜ?」

「ん、うううっ♡」

 

 言うとおりだった。後少し何かあれば、自ら松谷を求めてしまうだろう。このゲームの結果如何に関わらず、松谷に対して永久の服従を誓ってしまうような、恐るべき予感があった。

 

「仕方ないな。俺もお前の本音を聞いてみたい」

「っ?」

 

 ぱちん、と松谷が指を鳴らす。すると、窓ガラスがふっと暗転し、隣の部屋の様子が見えなくなる。彼の姿が、消える。さらにマイクスイッチも、OFFと示される。

 

「あ、あ……♡」

「質問の続きといこうか」

 

 何事もなかったかのように、対面座位のまま松谷は怜の耳元で囁いた。

 

「俺とのセックスは、どうだ?」

「あ、あぅうう……♡」

「好きか?」

 

 ごくり、と生唾を飲み込む怜。今なら、見られていない。聞かれていない。

 

「す……好き……♡ 最高に、気持ちええ……♡」

「そうかそうか」

 

 にやりと松谷は笑う。そのやり取りで、怜の最後の箍が外れた。外れてしまった。ずん、と下から突き込まれ、「あぅうううっ♡」と怜は軽く絶頂に達した。

 

「今のが最後だ」

「はっ♡ はっ♡ はっ♡ ん、んぇ……?」

「これ以上俺にしてもらいたかったら、お前からおねだりしろ。俺に奉仕をしろ。やり方は、教えたよな?」

 

 そうだ。全て、教わっていた。そうすれば、気持ち良くして貰える。憎かった先生と――今はもう違う――思う存分、セックスできる。

 うっとりとした表情で、怜は松谷に語りかける。

 

「せんせ……♡」

「どうした、園城寺?」

「私……先生と、一緒に気持ち良ぉなりたいんや……♡ 私のあそこ、いつもみたいにもっと突いて……♡」

「それだけか?」

「先生の、意地悪ぅ……♡」

 

 指先で松谷の胸板の筋肉をなぞりつつ、怜は口を尖らせる。煙草臭さも汗臭さも、今は全てが愛おしく感じられた。

 

「先生のせいで私、こんなにえっちになったんやで……♡ 先生にレイプされて目覚めてもうたのに……♡」

「お前の変態ぶりはお前の責任だろ。気持ち良くなりたいだけなら、他の男に頼めばいいだろう。この城なら、男には困らないぜ?」

「嫌や、そんなん……」

 

 切なげに怜は息を漏らしつつ、最後の一線を超える。

 

「先生……♡」

「どうした」

「私、先生が好き……♡」

 

 教えられた愛の告白。しかしそれは、紛うことなく怜の本心の一部でもあった。今や、怜の瞳には松谷の姿しか映っていない。

 

「先生に惚れてもうたんや……♡」

「あのガキは、良いのか?」

「今は、言わんといて……♡」

 

 繋がったままの告白に、松谷も興奮を高める。さらに勃起は巨大になり、怜はあん、と嬉しそうに喘ぐ。

 

「体育準備室で犯されかけたんも、今は嬉しいんや……♡ この城でレイプされたのも♡ 罰ゲームで一杯犯されたんも♡ 何度も何度もイかされたんも♡ めっちゃ嬉しかったんや♡」

「園城寺……」

「先生……」

 

 そっと、優しく二人の唇が重なる。ディープキスではなく、唇の表面が触れ合うだけのキス。だが、だからこそ愛し合う恋人同士のようだった。

 

「私を、先生の恋人にして下さい……♡」

「……良いのか、俺で?」

「先生が、ええんや……♡」

 

 教師と学生の禁断の恋。聞こえは良いが、悪辣な中年男と見目麗しい美少女では、あまりに不釣り合いだった。だが、当人達は満足していた。

 

「愛してるぜ、園城寺」

「あ……♡」

 

 久々に聞く松谷からの愛の囁き。おぞましいはずのそれが、今の怜には素晴らしいものに感じられた。いつの間にか、竜華にも向けられていたその言葉に、嫉妬していたことに気付かされる。

 

「嬉し……先生……♡」

「園城寺はどうなんだ? 俺の事を……」

「決まっとるやん」

 

 怜は微笑みかける。あれだけ憎んだ教師に、自分に屈辱を与えた相手に。同時に、極上の快楽を与えてくれた相手に。

 

「私も、先生のこと愛しとる……♡」

「結婚しようか」

「うん……私、せんせぇと結婚する……♡ な、せやから、お願い……♡」

「良いぜ」

「あうっ♡」

 

 再び下から突かれて、途端に怜は悦ぶ。

 

「これっ♡ これっ♡ これやっ♡ これがっ♡ 欲しかったんやっ♡」

「良いぞ、良いぞぉ園城寺ィ、お前の具合もやっぱり最高だなあっ」

「ほんまっ? ほんまにっ? 竜華とっ、竜華とどっちがええっ?」

「それはどうかなあ」

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ う、ううっ♡ んちゅうっ♡」

 

 とぼける松谷に向かって、怜はキスをする。舌を絡めて、ペニスを膣で締め付け、自分こそが一番だとアピールする。

 

「どうっ♡ どうっ♡ 先生っ♡」

「ああ、良いぞ園城寺。お前は最高だよ。やっぱり俺が惚れた女だよお前は……!」

「んううっ♡ あんがとぉっ♡ あんがとおっ♡」

「ほら――思う存分イけよ?」

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あぁ~っ♡ あぁ~っ♡ イク♡ イクイクイク♡ 先生に♡ 大好きな先生にイかされるん♡ 好きぃ♡ 好き好き好き好きぃ♡ これ好きぃ♡ 先生好きぃ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あ~~~っ♡」

 

 これまでで一番の絶頂を迎え、怜はトロ顔を晒しながら松谷にしなだれかかる。その目にはもう、松谷しか映っていなかった。

 それからも、二人の愛の営みは続いた。

 制服からメイド服に着替えての口奉仕。

 

「はむっ♡ んむっ♡ じゅるっ♡ じゅぽっ♡」

「口も清水谷に負けてないぞ、やるじゃないか」

「……っ♡ 嬉しっ♡ 嬉しいわせんせぇ……♡」

 

 スクール水着に着替えてのパイズリ。

 

「竜華より、小っさいけど……♡」

「充分だよ園城寺、育ってるじゃないか」

「ん……♡ ありがとせんせぇ……♡」

 

 さらに巫女服に着替えての騎乗位でセックス。清廉清楚な出で立ちながら、その実淫猥に秘所は開き愛液と精液を撒き散らす。

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ 固いっ♡ 先生の♡ 固い♡」

「お前はどんな格好でも似合うなあ。巫女さんチョイスとはやるじゃないか」

「あんがと♡ 私もせんせいに褒められて♡ 嬉しい♡」

 

 そしてまた、戻ってきたのは千里山のセーラー服。正常位で突き込まれながら、時折キスし、優しいセックスに耽る。

 

「好き……♡ せんせい、好き……♡ この世界で一番好き……♡」

「ああ、俺も愛してるぜ園城寺」

「せやから、もっと……♡ もっとぉ……♡」

「だったら、さっきみたいに誤魔化さずはっきり言うんだ。あのガキのことは、良いのか?」

 

 これまでなら、やはり誤魔化していた。だが、今の怜の心は決まっていた。

 

「もう、京太郎なんかどうでもええ……♡ だって、せんせぃがおるもん……♡ 私の大好きな先生と、えっちできるんやもん……♡」

「そうかそうか」

「あううっ♡」

 

 突かれ悦び、そして――ブザーが鳴り響いた。

 

「ふぇ……?」

「ゲームセットだ。どうやら堕ちたと判断されたらしいぞ」

「え……でも、見られてないはず……」

 

 怜の表情が固まる。いつのまにか、隣の部屋が見えていた。京太郎が涙を流しながら俯いている。マイクのスイッチもONになっていた。

 

「な……なんで?」

「初めからずっと見えていたし、聞こえていたんだよ」

「で、でも暗くなって……」

「マジックミラーだよ。あっちからは見えていたんだ。俺は一度も向こうとの通信を切るなんて言ってないぞ」

 

 騙されたという事実に、怜はようやく追いつく。彼女に残された選択肢は、泣き叫ぶしか亡かった。

 

「……いや。いや、いやいやいやっ! 嘘や、嘘や嘘や嘘や!」

「残念だったな。まあ、お前が選んだ道だ。その分、愉しませてやるよ」

「あうっ♡ え、選んでなんか♡ 選んでなんかおらへんっ♡」

「あれだけ俺のこと好き言っておいて何言ってんだよ」

「そ、それは、それはあ……♡ あううううっ♡」

 

 再び始まるストローク。既に、怜に耐える精神力は残っていなかった。京太郎に見限られたのも大きかった。もう彼女には、彼女自身が選んだ男しか残っていない。

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ やっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あかんっ♡ あかんっ♡ あぁ~っ♡ あぁ~っ♡ あぁ~っ♡ せんせ♡ せんせせんせせんせぇっ♡」

「愛してるぞ、園城寺……!」

「う、うううう……♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ うううう……♡」

「ほら、どうした園城寺。お前の気持ちを言え」

 

 最低最悪の憎き教師――そして、今は愛する恋人教師しか、残されていなかった。

 

「好き♡ 好き好き好き♡ 大好き♡ 愛してるぅ♡ せんせぇと結婚するぅっ♡ せやから、せやからあっ♡」

「ああ、イケよ」

「んんんんうううううっ♡ 好きぃ♡ せんせぇ♡ せんせぇ♡」

 

 怜は絶頂する。何度でも、何回でも。

 園城寺怜は、教師松谷に堕とされた。

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