※この作品はR-18です。

麻雀天使堕天計画   作:クラリス

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霧島幻想陵辱記-03(永水女子-06・JK巫女達の王様ゲーム)

 永水女子の合宿は、実際のところレクリエーションのようなものだった。インハイも終わり、根を詰めて練習する必要は無い。彼女達の目当ては、この合宿に誘った共通の想い人であった。

 

「楽しみですねっ」

 

 往路の電車の中で、一番にはしゃいでいたのは小蒔だった。霞を初めとする六女仙達は穏やかに彼女を見守っている。――この場の全員が、「彼」に向けて好意を抱いていることは、小蒔を除いて承知している。もっともそれで小蒔を出し抜こうというわけではなく、彼女達は全員で幸せになれる道を模索していた。

 永水女子が向かうのは、とある山麓にあるキャンプ場。そこのコテージを一棟借りて、数日に渡る「合宿キャンプ」という名の親睦会を開催する予定だった。

 最寄り駅で電車を降り、キャンプ場へのバスの時間を確かめる霞と巴。あちこちを探索しようとする初美と春。手持ち無沙汰になった小蒔は、一人ベンチに腰掛けて想い人の顔を思い出していた。彼とは、現地集合の予定である。速く会いたい、と自然と小蒔の口元が綻んだ。

 そんな彼女に向かって、声をかける男がいた。

 

「ねぇねぇ、君一人? こんなところで何してるんだい?」

「えっ」

 

 顔を上げると、そこにはずらりと五人の男が並んでいた。

 小蒔から向かって一番左手側で佇んでいるのは、大学生くらいの男。いかにも軽薄そうで、中途半端にプリン色になった長髪を揺らしている。

 その隣に立っているのは、体格の良い男性。大学生くらいの男よりそれなりに年が離れているように見え、角刈りから体育教師のような印象を与えられる。

 変わって小蒔から向かって一番右手側の男は、黒人だった。スキンヘッドで、体育教師のような男と同じくらい屈強な体をしている。

 その脇には、打って変わって肥満体の男が佇んでいる。どこか不気味な空気を漂わせ、眼鏡の奥の瞳は怪しく輝いていた。

 最後に、真ん中の男――小蒔に声をかけてきた、明るい印象を与える青年だ。人当たりが良さそうで、生徒会長を務めていると言われると納得いくような容貌。人懐っこい笑顔。おそらく街を歩けば、女性から熱い視線を注がれるタイプであろう。

 

「え、あ、あの……」

 

 しかし小蒔は戸惑うばかり。いきなり男性に話しかけられるなど、ほとんど初めての経験だった。しかも相手は集団だ。小蒔の困惑を感じ取ったのか、声をかけてきた穏やかな青年は、

 

「ああ、驚かせてごめんね。俺達、これからこの先にあるキャンプ場に行く予定なんだけどさ――ほら」

 

 と笑って指し示したのは、大型のキャンピングカーだった。

 

「もしかして君も、同じ目的地なのかなって思ってさ。良かったら、一緒にどうたい? 連れて行ってあげるよ」

「え……い、いえ」

 

 知らない人に着いていってはいけませんので、と小蒔が答えるよりも速く、青年は小蒔の腕を取っていた。優しく引っ張られ、立ち上がらされる。かなり強引なやり方だったが、困惑したままの小蒔は諾々と従ってしまう。

 ふと青年は思いついたように訊ねてくる。

 

「もしかして君、永水女子の神代小蒔さん?」

「は、はい。そうですけど……」

「やっぱりインハイ見てたよ。個人戦大活躍だったね」

「ありがとう、ございます」

 

 一応合宿という名目なので永水女子のセーラー服を着用していたのが仇となったか、あるいは有名すぎたためか一瞬で素性が知れてしまう。困ったように頷く小蒔だったが、

 

「じゃあ行こうぜ」

 

黒人の男が、少し調子の外れた発音の日本語を発しながら、彼女の肩に手を回してきた。流石にこれには小蒔も動揺し払いのけようとする。しかしその前に、

 

「どちらさまでしょう」

 

 静かな怒気を纏わせ、目が笑っていない笑顔を振りまく霞が男の手を遮った。これには男達も、一瞬たじろぐ。だが黒人の男はいち早く立ち直り、霞を頭のてっぺんから爪先まで値踏みするように――特に特盛の胸部を――視線を送る。それを敏感に感じ取った霞は、本能的に胸を左手で隠した。彼は霞を見下ろして、言った。

 

「俺達は善意で誘っただけだよ。ほら、あの車で目的地まで送ってやるぜ――」

「結構です」

「あっ」

 

 あっさり霞は誘いを振り切ると、小蒔の手を取ってその場を立ち去った。彼女達の背中に、ねっとりとした男達の視線が注がれていた。

 

「小蒔ちゃん、気をつけて」

「え、な、なにがですか」

「きっとナンパよ。知らない人に着いて行っちゃだめよ」

 

 珍しくぷりぷり怒る霞に、小蒔はおずおずと頷くのだった。

 

 

 

△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

 

 

 

 予約していたコテージには無事に辿り着けた永水一行は、京太郎と無事に合流することができた。

 

「京太郎君、京太郎君っ」

「お久しぶりです、神代さん――おわっ」

「久しぶりですよー」

「薄墨さん、飛びつかないで下さい……って、滝見さんも」

「ん。黒糖、食べる?」

「あらあら、まあまあ。皆落ち着いて」

「須賀君が困ってますから、くっつぎすぎないで」

「……岩戸さんも狩宿さんも、その……当たってるんですけど」

 

 小蒔を始め、永水女子の五人全員が彼を取り囲む。困り果てる京太郎だったが、しばらく楽しい時間が続いた。軽く麻雀を打って、お喋りをして、小蒔にとって夢のような時間だった。そう、夢のような時間だった。

 晩ご飯はバーベキューと決めていた。青空の下で食べるご飯を楽しみに、炭の準備を任された小蒔はコテージからやや離れたバーベキュー場で着火剤と格闘する。しかしながら、慣れない小蒔では上手く火を点けられない。

 

「むう……」

 

 京太郎に助けを呼ぼうか悩む小蒔だったが、一人でもできるお姉さんらしさを見せたい欲求があった。

 

「ああ、だめだよこれじゃあ」

 

 しかし、そこに水を差す聞き慣れない声が届く。ふと振り返ると、駅で声をかけてきた男達がそこに立っていた。

 

「貸して」

「あ、は、はい」

 

 リーダー格の青年が小蒔から団扇を奪い取ると、手早く火を起こす準備を始める。すると、あれだけ小蒔は苦戦したというのに、あっという間に火が点いてしまった。

 

「凄いです……!」

「ははは、このくらい手慣れたもんさ。俺達、そこらでキャンプやってるからね」

 

 目を輝かせる小蒔に、青年は笑って謙遜する。男達は、さり気なく小蒔の肉体を視姦し舌なめずりをするが、小蒔が気付くことはなかった。

 

「小蒔ちゃん、火はどう――?」

 

 コテージ内で食材の準備をしていた霞が、やってくる。彼女は先ほどのナンパ男達を見つけた瞬間、目を細めた。

 

「貴方達……」

「凄いんですよ霞ちゃん! この人達が火を点けてくれたんです!」

「え、あ、そうなの……?」

 

 しかし喜ぶ小蒔の姿に、霞は毒気を抜かれてしまう。男達は爽やかな態度で、

 

「このくらいお安い御用ですよ」

 

 と、嘯く。霞はそれ以上強く言えず、引き下がった。

 

「じゃあ、俺達もすぐそこでバーベキューやってるんで何か困ったことあったらすぐに言って下さいね」

「は、はぁ……」

 

 男達は、本当に「すぐそこ」でバーベキューの準備をしているようだった。小蒔ははい、と明るく頷くが、霞はどこか不安げだった。

 ――そして準備は終わり、京太郎とのバーベキューを開始する。

 彼との食事を楽しみにしていた小蒔は、大変喜んだ。事実、途中までは幸せ一杯だった。

 しかし途中から、隣でバーベキューをやっている男達が、当たり前のように話しかけてくるようになった。六女仙も含めて、小蒔は少し困りながらも対応した。一応は、火を点けて貰った恩がある。

 

「でさ、それからこんなことがあったんだぜ」

「マジっすか! リュウイチさん面白いっすね!」

 

 さらには、京太郎が男達と意気投合してしまったのだ。女所帯に男一人で居心地が悪かったのだろう。流石に霞もはしゃぐ彼を前に、咎めることはできなかった。

 そしてなし崩しに行われた合同バーベキューが終わると、片付けはじめる。炭やら網を洗うため全員が協力した。

 その過程で――小蒔達は、ナンパ男達をコテージに上げた。上げてしまった。

 一通り全て片付け終わった時には、十一人全員がコテージの中にいた。

 

「どうせなら少し一緒に遊んでくれない?」

 

 男の誰かがそう言い出した。その提案は、小蒔と京太郎が了承したため、あっさりと呑まれた。制服姿の永水女子、京太郎、そしてナンパ男達がコテージのリビングに集合し車座となった。

 改めて各々が自己紹介する。

 プリン頭の軽薄男がアツシ。角刈りの大男がショウヘイ。スキンヘッドの黒人がモーガン。肥満体の男がコウタ。そしてリーダー格の爽やかイケメンが、リュウイチと名乗った。

 

「何をするんですか?」

 

 素朴で純粋無垢な小蒔の質問に、軽薄そうなプリン頭の男――アツシが答える。

 

「これだけ人数いたら、そうだね。――王様ゲームでもしようか」

 

 王様ゲームとは、クジを引き、王様のクジを引いた者が他のプレイヤーに自由に命令できるゲームである。ただし、王様は他のプレイヤーをクジに書かれた番号でしか指定できない。他のプレイヤーが引いたクジの番号は秘匿されるため、特定人物に任意の命令はできないという仕組みだ。主に合コンなどで行われるこのゲーム――小蒔はもちろん、永水女子の面々も知らなかった。それをやりましょう、と言ってからルールを聞き出す始末だった。

 何かあっても、京太郎がいるから大丈夫――そんな慢心が、彼女達にあったのかも知れない。

 しかし頼れる京太郎は、バーベキューの終わりからうつらうつらとしていた。小蒔達が気付かない程度、本人でさえも多少疲れているのか、と思うくらいだったが――密かに彼に飲まされたジュースには、特定の薬物が混入されていた。入れたのが誰かなど、問うまでもない。

 

「それじゃあ、一番の人は腕立て伏せ五回して」

 

 ナンパ男のリーダー格――リュウイチが王様となって始まった王様ゲームは、穏やかな始まりをみせた。軽い罰ゲームをさせられるのだと小蒔は理解し、スリルと自分が王様になった時の期待感に胸を高鳴らせる。

 

「三番と五番がにらめっこすること!」

「六番が一曲歌うのですよー!」

「五番が腹筋五回!」

「二番と七番が腕相撲!」

 

 永水女子のメンバーも、京太郎も、ナンパ男達も、嬉々として命令を下していく。王様ゲームは大いに盛り上がった。実に楽しいゲームだと、ついには霞も取り組んでいた。彼女達のガードは、確実に下がっていた。

 転機は、あるゲームで訪れた。

 

「四番はジュース一気飲み」

「あ、俺だ」

 

 角刈りの男、ショウヘイによって、京太郎が命令を受ける。彼も、小蒔達も何の疑問もなく、男達から渡された缶ジュースを京太郎は一気飲みした。

 

「ぷはーっ」

「良い飲みっぷりじゃないか」

「あざっす」

 

 缶ジュースを京太郎が飲み干し、つつがなく次のゲームも終わる。

 その時点で、京太郎は寝息を立てていた。

 

「あらあら、京太郎君大丈夫?」

 

 霞が彼に声をかけるが、反応は返ってこない。完全に寝入っているようだ。これでゲームは終わりにしようと彼女が提案しようとしたところ、

 

「仕方ないな、じゃあ須賀君の分は除いて続けようか」

「え……でも」

「まだ八時にもなってないよ。彼もすぐ目覚ますって。もうちょっと俺達に付き合ってよ」

 

 男達の要望に、押し切られることになった。

 いざとなれば京太郎を起こせば大丈夫、たかがゲームをするだけ――という油断が、彼女達の中にあった。同じ人数の男達と、逃げ場のない同室で過ごすことの危険性を、忘れていた。比較的警戒の厳しい霞や巴でさえも、霧島神境の箱入り娘に過ぎなかったのかもしれない。

 

「王様だーれだ?」

「俺だな」

 

 ショウヘイが、クジを示す。彼はにこやかに笑って、

 

「四番は、靴下を脱ぐ」

「私ですよー」

 

 当たったのは、初美だった。彼女は命令に特に疑問を抱かず、言われたとおりに白いソックスを脱ぎ去った。

 次の王様は巴で、波乱もなく命令は終わる。リビングの空気は、未だ穏やかだ。しかし徐々に徐々に、男達が侵食していく。

 

「四番は七番に抱きつくこと」

 

 コウタと名乗った肥満体の男が、暗い声で命令する。びくっと体を震わせて目を見開いたのは、巴だった。

 

「四番は俺だわ。七番は?」

 

 プリン頭を揺らしながら先に名乗り出たのは、アツシ。巴はおずおずと、小さく手を上げた。

 

「わ、私です……」

「ごめんね、巴ちゃん。ちょっと我慢してねー」

 

 謝りながらも、アツシは決して止めようとしなかった。巴の首に腕を回すと、まるで恋人のように彼女の細身を抱き締める。巴は恥ずかしそうに顔を伏せる。京太郎以外の男にここまで接近されるのは初めてで、当然の反応だった。そんな彼女の横顔をアツシはにやにやしながら見つめていた。

 

「も、もうこの辺で……」

「そうだね。ごめんね」

 

 巴がやんわり拒否しようとすると、アツシはさっと引いた。ほっと、巴は胸を撫で下ろす。そんな二人のやり取りを、小蒔はどきどきしながら見つめていた。

 さらに次のゲーム。リーダー格のリュウイチが王様となり、一歩踏み出した命令を下す。

 

「次は……八番が上の服を脱ぐ!」

『へっ?』

 

 何を言ったのかよく分からない――と言った様子で、永水の少女達が素っ頓狂な声を漏らす。その脇で、黒人――モーガンが、

 

「俺だ俺だ」

 

 と言って、あっさりとシャツを脱ぎさった。筋骨隆々とした肉体を見せつけられ、小蒔は「ふわあ」と溜息を漏らす。

 ともあれ何と危なっかしい命令だった。たまたま女性陣に当たらなかったもの、少し内容がエスカレートしていないか、と小蒔でさえ危惧する。もちろん抗議すれば取り下げてくれるだろうが――なんて甘い考えが、彼女の中にはあった。

 当然霞などはゲームを中断させようとする動きを見せたが、男達はさっさと次のゲームを始めてしまう。

 

「二番と五番と七番はこのジュース飲むってことで。これ不味いんだぜ、はははっ」

「は、はぁ……」

 

 モーガンの命令により、瓶に詰められたジュース――京太郎が飲んだものとは別のもの――が霞、春、初美の前に配られる。やや躊躇いながらも、彼女達はそれを飲み干した。

 同じような命令が、結局小蒔と巴、それから男達にも下る。この部屋のほとんどが、そのジュースを飲み干したことになった。言うほどジュースは不味くはなく、小蒔は躊躇いなく飲み干すことができた。

 

「ん……ぁれ……」

 

 しかししばらくして、小蒔はぽわぽわと温もりを感じるようになる。頭の芯まで熱に中てられたような感覚。見回せば、六女仙達も頬を微かに紅潮させ、少し目の焦点が合っていないように見受けられた。

 止める声はなく、王様ゲームは続く。いつの間にか小蒔達永水女子が王様を引く確率はめっきり減っていた。――クジは、男達が用意したものだった。リュウイチが新たな命令を下す。

 

「六番は、この場でパンツを脱いで」

「ん……私……」

 

 いつもの無表情ながら、春は引いたクジを凝視する。彼女もまた、頬を染めていた。

 

「ちょ、ちょっとこれ以上は……」

「王様ゲームの命令は絶対だからね」

 

 霞が力の無い声で止めようとするが、リュウイチが穏やかな顔ながらも凄み、引き下がってしまう。そんな彼女を庇うように、春はすっくとその場に立ち上がった。

 赤いスカートの中に手を差し込み、ゆっくりと白いショーツを降ろしていく。右足、次いで左足を上げ、ついに抜き去った。

 

「……ん。これで、良い?」

「もちろんだよ」

 

 何でも無い風を装いながらも、春は完全に赤面していた。脱いだショーツを後ろ手に隠し、素早くその場に座る。小蒔はドキドキしながら、その様子を見つめていた。

 新たな命令が、コウタから下される。

 

「七番は八番の肩を十分間揉むこと」

「十番、です……」

「あ、俺八番だぜ」

 

 八番はモーガン、十番は霞だった。黒人男は霞の背後に素早く回り込み、有無を言わせずその大きな手を彼女の肩に置いた。

 

「ん……っ、ん……っ」

「あー大分凝ってんな。胸デカい分、きつそうだもんな」

「ちょ、な、なに言ってるんですか……っ、ん……っ、ん……っ」

「心配しなくても、俺が揉みほぐしてやるよ」

 

 ぎゅ、ぎゅ、とモーガンの黒い手が霞の肩を揉む。セクハラと呼ぶには難しい状況だったが、霞はどこか艶めかしい息を漏らし続ける。昼間出会った時にはすぐに払いのけた彼の手を、今は払いのけられなかった。

 

「はふ……っ、はふ……っ、はふ……っ」

「はーい、お疲れ」

 

 長い長い十分が終わった頃には、霞の息はすっかり熱くなっていた。彼女の様子も、小蒔はドキドキしながら見つめていた。

 

「じゃあ次はー、二番が六番に抱きついて。真正面から」

「二番は、わ、私なのですよー」

 

 やや震えた声で答えたのは、初美だった。対する六番は、角刈りの男・ショウヘイ。

 

「し、失礼するですよー」

「おう」

 

 大柄のショウヘイと小柄の初美では、大人と子供以上の体格差であった。ちょこんとショウヘイの膝に乗り、初美は彼の胸板に顔を寄せる。短い両腕を、彼の大きな背中へと回す。そんな初美を、ショウヘイも抱きかかえる。

 

「ちっちゃいな、初美ちゃんは」

「そ、そうですかー?」

「でもあったかくて柔らかくて可愛いな」

「そ、そんなことないのですよー……」

 

 恋人のように抱き合いつつ、耳元で褒められ、初美は顔を真っ赤にする。京太郎以外の男に胸を高鳴らされると思いもしなかった初美は、困惑する。これ以上はいけないと直感した彼女は離れようとするが、逆にショウヘイがしばらく離そうとしなかった。

 

「いちゃいちゃしてるなよー」

「初美ちゃん顔真っ赤にして可愛いねー」

「真っ赤なんかじゃないのですよー!」

 

 何て囃し立てる声が飛んでくる始末。ようやくショウヘイから離れた頃には、雄の臭いを散々嗅がされて、初美の頭はくらくらしていた。

 さらに王様ゲームはエスカレートしていく。

 

「五番が九番の服を一枚脱がせる!」

「な……っ」

「五番は俺だ」

 

 意気揚々と名乗り出るのは、黒人のモーガンだった。一方で、赤面した顔を俯かせているのは霞だった。モーガンはにやりと笑って、

 

「また俺達のペアみたいだな。縁があるみたいで嬉しいぜ」

「ちょ、ま、待って……」

「待たない。命令は絶対だからな」

「え、ちょ、きゃっ」

 

 先ほどと同じく霞の背後に回ったモーガンは、今度はセーラー服の裾から両手を無遠慮に突っ込む。驚きおののく霞だったが、止める暇もなかった。

 

「や、やめ、やめてっ、ん、んっ」

「ホックはどこかな~?」

「し、下着なんて、だめ、だめよ……っ、んっ」

「服を一枚って命令だからな。選ぶのは俺だよ」

「だ、だからって、こんな……っ、んっ」

 

 ごそごそとセーラー服の下で、霞の超巨乳が揺れる。ブラを外すという名目で、モーガンは彼女の胸に手を這わせていた。モーガンのごつごつとした手が胸に触れる度、霞は切なげな息を漏らす。どういうわけかこの状況に、体はすこぶる昂ぶっていた。

 ぱちん、とフロントホックが外され、するりと薄紫色のブラを抜き取られる。もしかしたら京太郎に見せるかも知れない、と思っていたそれが男達の衆目に晒され、霞は顔を穴があったら入りたい気分だった。

 既に限界を超えていた王様ゲームだったが、小蒔達は止めようとする声が声にならない。体が異様に熱い。今のところ見ているだけの小蒔でさえ、妙な興奮が体を包み込んでいた。

 

「一番が四番の生乳を揉む!」

 

 さらに命令は直接的なものへ。びくりと肩を震わせたのは、普段大人しい春だった。

 

「四番は春ちゃんだね」

 

 一番だったのは、アツシ。相も変わらず軽薄そうな足取りで、春の真正面に座った。

 

「あ、あの――」

「へへ、そんじゃ遠慮無く」

「……っ」

 

 春の制止の声は聞こえない振りをして、アツシはセーラー服の裾下から両手を突っ込んだ。そのまま彼の手はセーラー服の下でもぞもぞ動き、あっさりと純白のブラジャーを取り外してしまう。無雑作にブラは床へと捨て去られ、アツシは春の美巨乳を鷲掴みにする。

 

「ん……、ふ……っ、ん……っ」

 

 制服の上からでも、ぐにゅぐにゅと春の乳房が形を変えるのが分かる。春は片目を伏せ、唇を噛み、アツシの手など無視しようとしているのは小蒔の目から見ても明白だった。しかし、春の吐息はあっという間に艶めかしいものになっていく。

 

「ふ……っ♡ ん……っ♡ だめ、そこ……っ♡」

「お、こうぎゅーっとされるの弱い? 弱い?」

「だから、だめ……っ♡ んう……っ♡ もう、だめ……っ♡」

 

 春がここまで狼狽える姿も、淫らに頬を染める姿も、これまでの長い付き合いで一度も見たことがなかった。小蒔達はどきどきしながら、止めることもできず、彼女の艶姿に釘付けになっていた。

 

「春ちゃんおっぱいほんとおっきいねえ。高一とは思えないよ」

「ゃ……っ♡ ん……っ♡ そ、そんなの……っ♡ ん……っ♡」

「目ぇ逸らさないで、俺を見てよ。ほら」

「んーっ♡ だめ、ぎゅっとされるの、だめ……っ♡」

「やっぱり弱いんだ、これ。ほら、もう一回」

 

 言葉通り、アツシは春の双乳を根元からぎゅっと握りしめる。まるで道具扱いの、力任せの愛撫。

 

「んーっ♡ んんーっ♡ あぅーっ♡」

 

 しかし春は普段の澄まし顔を蕩けさせ、顎を上げて体を震わせた。

 

「お、ちょいイキ? イった? ね、春ちゃんどうだった?」

「は……っ♡ は……っ♡ は……っ♡ は……っ♡」

「気持ち良かったでしょ? 胸責めるのは得意なんだよ」

 

 アツシ達の揶揄に、春は恥ずかしそうに顔を伏せる。彼女はなんとかアツシの腕を引き剥がし、ブラを回収しようとするが、いつの間にかどこかに消えていた。追求するよりも速く、リュウイチの音頭で次のゲームが始まっていた。

 

「一番が、七番の下着を全部脱がせることー!」

「いえーい!」

 

 男達が勝手に盛り上がるが、女性陣は着いていけるはずもない。特に、七番を引き当てた巴にとっては。

 

「ごめんねぇ、巴ちゃん。これも命令だからね」

 

 全く悪びれる様子もなく、肥満体を揺らしながらコウタが謝ってくる。ひっと巴が息を飲むが、彼は関係なく彼女ににじり寄り、腕を取って立ち上がらせる。

 

「おれ、あいつらみたいに器用じゃないからさ。とりあえずは――」

「っ? きゃ、きゃあっ」

 

 がばりとセーラー服がまくり上げられ、小蒔らと比べて慎ましくもはっきり膨らんだ乳房と、それを覆い隠す赤と黒のブラジャーが外気に晒される。

 

「巫女さんにしては派手じゃん~」

「エッチすぎる、春ちゃんの清楚さを見習いなよ」

「最近の若い子は進んでるねー、それとも彼のために冒険したのかな?」

「あ、や、や……っ」

 

 既に朱に染まっていた頬をさらに赤くし巴は胸を両手で隠そうとする。しかしそれよりも速く、コウタはブラのホックを外していた。あっさりと、巴の少女らしい乳房と桃色の乳首が露わになった。

 

「きゃああっ」

 

 悲鳴を上げて、巴はまくり上げられていたセーラー服を下ろす。だが、男達に見られてしまったのは間違いない。心臓がばくばくと音を立て、巴の体は硬直してしまう。コウタはそんな彼女の隙を見逃さなかった。

 

「じゃ、こっちも~」

「う、ええっ?」

 

 巴のロングスカートの中に、顔を突っ込ませる。スカートは半端に捲り上がり、巴はその上からコウタの動きを制止しようと彼の頭を抑え付けるが、まるで効果はなかった。

 

「ちょ、ちょっとっ」

「巴ちゃんのパンツ発見~」

「や、やめ、やめてくださいっ」

「止めないよ、これは命令なんだから」

「あ……っ」

 

 巴の表情が、怒りから羞恥に変わるのを小蒔は見た。最後は観念したように、彼女は瞳を伏せる。スカートの上よりコウタを抑え付ける手からも、力が失われたようだった。最終的に、観念したように巴は脚を上げ、ブラと同色のショーツを脱いだ。

 

「良い物見せて貰ったよ」

 

 コウタは脂ぎった顔を愉悦で歪ませ、自分の席に戻っていく。巴はほとんど涙目になっていた。乙女として、清純たる巫女として有り得ない行為だった。

 小蒔の胸は最早張り裂けそうだった。友人達が傷付くのも悲しかったし、次にふしだらな真似をされるのが自分かも知れないと思うと、恐怖で体が震えた。

 そして、その時は訪れた。

 

「そうだな、四番と六番はー、二人でこの飴を舐め合うこと!」

 

 ショウヘイが取り出したのは、見た目普通の丸いあめ玉だった。六番だった小蒔は、素直な性格も手伝って、反射的に「はいっ」と元気よく返事をしてしまう。――だが、命令の意味が分からなかった。二人で飴を舐め合う――状況が想像できない。

 

「四番は俺だ、よろしくね、小蒔ちゃん」

 

 言って、立ち上がったのはリーダー格の男・リュウイチだった。彼はショウヘイから飴玉を受け取ると、ぱくんと口に含む。それからすぐに小蒔の正面に座ると、

 

「ふぇ……っ? ん――っ!」

 

 戸惑う小蒔に、その唇を寄せた。ぶちゅり、と艶めかしい音がリビングに響き渡った。

 何をされたのか、一瞬小蒔は理解できなかった。すぐ目の前には、リュウイチの怪しい瞳があった。疎い小蒔でも分かる、イケメンに分類される顔立ち。その彼と、唇を重ねていた。キスを、していた。――ファーストキス、だった。想い人の彼とも、未経験だった。もしかしたらこの旅行で、と思っていたのに。淡い夢が、一瞬で崩された瞬間だった。

 

「んぅ、んうう、んうううっ」

 

 呻き、驚き慌てふためく小蒔。リュウイチの意図がすぐに掴めなかった。しかし彼が含んでいたあめ玉が自分の口内に押し込まれ、ようやく彼女は命令の意図を理解する。この状態で、飴玉を舐めろということだ。

 

「んうっ、ん、んっ、んちゅうっ♡」

 

 しかしながら、リュウイチの舌は飴玉のみならず小蒔の口内を蹂躙していく。小蒔が必死になって飴を舐め、噛み砕こうとするのを邪魔しているようだった。否、確実に邪魔していた。もっとも小蒔は彼の悪辣な意思にまでは気付かず、何とかリュウイチの舌を押し返そうと、自分も舌を使い始める。だが彼女の舌は、すぐにリュウイチの舌に絡め取られてしまう。

 

「んちゅっ♡ ちゅうっ♡ んちゅうっ♡」

 

 結局まともに飴玉を舐められない。ディープキスから逃れようと何とかリュウイチの口に飴を押し付けるが、それではいつまで経っても彼が飴を舐めないことに気付く。

 

「ん……ちゅ♡ ん、れろぉっ♡」

 

 仕方なく、小蒔は彼の口の中に自らの舌を入れ、飴玉を引き寄せる。何というはしたない行為か。だが、この無限のキス地獄から逃れるためには、自分から積極的に動かなくてはならなかった。

 

「ちゅっ♡ ちゅうっ♡ れろ、れろぉっ♡」

 

 三十分近く経って、ようやく口の中から飴が消える。キスから逃れようとする小蒔だったが、リュウイチは気付かないのか――あるいは気付かない振りをしているのか、それからたっぷり五分程小蒔の唇を貪った。

 

「ぷはぁっ♡ ……はっ♡ はっ♡ はっ♡ はっ♡」

「お疲れ、小蒔ちゃん。とーっても美味しかったね」

 

 小蒔に答える余裕はない。眠る京太郎の方を、見られなかった。恥ずかしさと申し訳なさで胸が一杯だった。

 なのに、どういうことか。体はさらに熱くなっていく。どれだけ運動した後でも、こんな経験はない。信じられなかった。

 さらに同じような命令が、六女仙達にも下されていく。ジュースの口移し。ポッキーゲーム。彼女達は逆らえなかった。飲まされたジュースや飴玉などに仕込まれた薬が、彼女達を発情させ判断力を失わせていた。勿論、男達の愛撫の効果もあった。

 気が付けば、小蒔も含めて女性陣はノーパンノーブラで、何とも心許ないセーラー服姿になっていた。男達も何枚か服を脱ぎ、威圧感たっぷりにその体を見せつけてくる。小蒔は目をそらせなくなっていた。

 

「四番は、この場でストリップ~」

 

 リュウイチの命令に、小蒔は熱い息を漏らしながら固まってしまう。ストリップ、の意味くらいは分かった。命令には従わなくてはならないが、しかし、はいやりましょうと言える類のものではない。

 

「小蒔ちゃん早く立って立ってー」

「色っぽく頼むよぅ」

「童顔だけど生えそろってるのかな~」

 

 囃し立ててくる男達に、小蒔は萎縮する。怖かった。だが、ここで自分が立たなければ六女仙に迷惑がかかりかねない。その想い一つで、小蒔は勇気を奮い立たせようとする。

 そこへ、ぱん、と乾いた音が響いた。

 びっくりした小蒔が振り返ると、そこには、

 

「は……っ、は……っ、は……っ」

 

自分の頬を両手で張り、荒い息を吐く霞がいた。彼女は顔を上げ、男達を睨み付ける。

 

「ここまでです、どうかお引き取り下さい……!」

 

 強靱な精神力をもって、霞はそう言い切った。これには男達も、押し黙る。やっぱり霞ちゃんは凄い、と小蒔はほっと安心するが、

 

「――いやいや、ここまで来て引き取れるわけ無いって」

 

 あっさりと、リュウイチは首を横に振った。それを認めた霞は、

 

「京太郎さん、起きて、お願い、起きて……!」

 

 想い人の肩を必死になって揺らす。頼れるのはもう、彼だけだった。しかしリュウイチは、へらへら笑いながら霞に語りかける。

 

「ああ、無理無理。キョーレツなヤツ飲ませたからさ、後丸一日は起きない」

「な……っ」

「君らもう、詰んでるんだよ。分かる?」

 

 男達五人が立ち上がり、小蒔達を見下ろしてくる。通報しなくては、と霞や巴が携帯電話を手に取ろうとするが、

 

「残念、君らのはもう回収してるよー」

 

 アツシが自分の鞄の中身を見せつけてくる。そこには小蒔のも含め、六台の携帯電話全てが収められていた。

 

「そ、そんな……っ」

「慌てるなって。俺らも楽しくゲームしたかっただけなんだ、できることなら穏便に済ませたい。でも流石にもう限界っていうかさ。――多分一発抜いたら収まるから、フェラしてくんない? それで許してあげるからさ」

「ふぇ……ふぇら?」

 

 言葉の意味がすぐに掴めず、小蒔は小首を傾げる。霞や巴、初美などはただでさえ赤い顔をさらに真っ赤にした。

 

「お姫様には分かんない? フェラチオのことだよ。口で俺達のちんぽしゃぶって、イかせたらそれでおしまいだからさ、ね?

「く、口で――っ」

 

 過激な雑誌をこっそり読んだ日のことを思い出し、小蒔は顔を熱くさせる。こんなところで、こんな男達にそんなはしたない真似をしなくてはならないなんて。

 しかし断れば――

 

「へへ」

 

 犯されることは、目に見えていた。同人数で、男の彼らに力では敵わない。頼みの綱の京太郎も、罠にかけられた。絶対に守らなくてはならない最後の一線。

小蒔と六女仙は、顔を見合わせ――辛そうに、頷き合った。

 ――小蒔を中心になって、永水女子が横並びに膝立ちになる。

 小蒔の相手は、リーダー格のリュウイチだった。一番穏やかそうだった彼は、今は目をぎらつかせて小蒔を見下ろしている。

 小蒔の右隣は、霞。彼女の相手は、素っ気なく振られてから一番彼女に執心していたモーガンだった。彼はにやにや笑いを浮かべつつ、霞の頭に馴れ馴れしく手を置いていた。文字通り真っ黒なペニスが、彼女の鼻先に突き付けられる。

 さらにその右隣は、春。彼女はでっぷり太ったコウタの黒々としたペニスと向き合っていた。見た目も臭いも不潔なそれに、流石の春も表情を歪めている。

 小蒔の左隣は、巴。貞淑で控えめな彼女の前に立つのは、軽薄そうな大学生風の男・アツシだった。本来なら有り得ないであろう組合せだ。

 最後に巴の隣、端で涙目を浮かべているのは一番小柄な初美だった。彼女に対しては、男達でも一番大柄なショウヘイが、体格に見合った長大なペニスを構えていた。

 

「挨拶のキスから始めてね」

 

 優しい声ながら、リュウイチの非道な命令により、永水女子の五人同時フェラが始まった。ノーパンノーブラの女子高生巫女集団を傅かせる悦びに、男達の肉棒は既に元気一杯だった。

 

「……ちゅ」

 

 脇で、両手両脚を縄で締め付けられ眠る京太郎に謝罪しながら、小蒔はリュウイチの亀頭にキスをする。六女仙達も同様に、

 

「ちゅうっ。ん、くぅ、――はむっ」

「ん、む……っ」

「あぁ、むっ」

「お、大きいのですよー……あむぅっ」

 

 口を開けて、ペニスを頬張った。

 

「あむっ、ん、ん……っ、むふっ」

 

 小蒔も涙を零しながら、リュウイチのペニスを呑み込んでいく。

 程なくリビングにあちこちから、ぐちゅ、ぐちゅう、という水音が響き渡るようになる。少女達の口から唾液が溢れ、こぼれ落ちていく。

 

「むちゅう、ふ、ちゅうっ、んちゅうっ、れろおっ」

「もっと激しく舐めてね、小蒔ちゃん。一緒に飴玉舐めた時のことを思い出して」

 

 嫌な記憶を突かれる。しかし小蒔は抗議もできず、ただただ竿に舌を這わせるだけだ。

 

「俺のはデカすぎるだろうけど、がんばれよ初美ちゃん」

「う、んむうっ、む、むうっ」

「あー、良いぜ、巴ちゃんもしかして経験ある? ないの? 清純そうにみせかけてビッチの素養ありありじゃん」

「んちゅう、む、んちゅううっ、じゅるううっ」

「春ちゃんは普段喋らないくせに凄く口を動かしてくるんだね。もしかして気に入ってくれた?」

「んちゅ、ちゅ、んちゅうっ、むちゅ、じゅる、んちゅうっ」

「つーてもやっぱりガキだよな。ほら霞、もっと舌動かせよ」

「ちゅ、ん、ちゅ、れろ、れろおぉっ」

 

 六女仙達にも、身勝手な命令が降り注ぐ。だが、今は甘んじて受け入れるしか無い。とにかく一回吐き出させれば良いのだ。

 

「ちゅ、んちゅ、んちゅうううっ♡」

 

 しかし小蒔がどれだけ熱っぽく奉仕しても、一向にリュウイチは発射する様子は見られなかった。それは他の組合せも同じようで、

 

「あー、こんなんじゃイけねぇなぁ」

「ぷは、な、何がいけないっていうの……っ」

 

 モーガンが、挑発的な眼差しで霞を見下ろす。

 

「単調なんだよ。もっと興奮させてくれよ。もっと頭使えって」

「そ、そんなこと言われても……」

「そのデカパイは飾りかよ」

「っ? きゃああっ」

 

 モーガンがペニスを器用に使い、霞のセーラー服を裾からまくりあげる。ノーブラの特盛巨乳に、彼はそのままペニスを挟み込んだ。

 

「パイズリしない手はないよな……っ」

「こ、こんなの、いけないわ……っ」

「いけないこたぁないだろうよ。ほら、しっかり挟み込めよ」

「う、うう……っ♡」

 

 小蒔の脇で始まる乳奉仕。フェラチオからの派生は、他のペアでも起こり始めた。

 

「俺ももっと興奮させてもらわないと。さっきアツシにも揉ませてたけど、俺も春ちゃんのおっぱい揉ませて」

「や、ゃ、だめ、そこは京だけなのに……っ」

「アツシも触ったじゃん、今更でしょー」

「ん……っ、ん、ん、ん……っ♡」

 

 この場で最年少とは思えない見事に発達した巨乳を、肥満男が背後から揉みしだく。

 

「ぎゅっとされるのが弱いんだよねー? ほら」

「や、やめ――うんんんんっ♡」

 

 弱点を責められ、春はすぐに悶え始める。でっぷりとした脂肪を押し付けられる春が、あまりに不憫だった。

 

「巴ちゃんは手も使おうね」

「て、手……?」

「手コキだよ手コキ。ほら、俺の扱いて」

「う、うう……」

 

 突き出された軽薄男のペニスを、生真面目な眼鏡巫女はその小さな白い手で掴み取る。それをゆっくり、言われたとおりに扱き始めた。

 

「こ、こんなの、こんなのって……あ、熱い……♡」

「気に入ってくれたみたいだね、俺のチンポ。ほら、巴ちゃんもっと頑張って」

「や、嫌ぁ……♡」

 

 巴は嫌がりながらも、動かす手を止められない。ペニスから伝わってくる熱に、中てられたようだった。

 

「俺は初美ちゃんのパイパンマンコ使わせて貰おうか」

「え、だ、だめなのですよー! きょ、きょうたろー!」

「大丈夫大丈夫、挿入れないから。スマタだよスマタ」

「だ、だめ――んうううっ♡」

「ほら、脚使って締め付けてー」

 

 スカートの下の小さな股下を、巨大なペニスが擦り上げる。割れ目を擦られると、途端に初美は悶え舌を突き出した。与えられる快楽はこれまで以上だった。

 

「こんなの、こんなのだめなのですよー……♡ はっ♡ はっ♡ きょ、きょうたろーがそこにいるのに……♡ はっ♡ はっ♡」

「まだまだこれくらいじゃ俺はいかせられないぜ?」

 

 巨体を小柄な初美に押し付け、ショウヘイは調子に乗っていく。

 だが、誰も彼も小蒔は止められない。止める手立てなどなく、その前に考えなければならないのは自分の身。

 ごろん、リュウイチはその場に仰向けに寝転がる。

 

「小蒔ちゃんは俺の上でフェラを続けてね」

「う……」

 

 彼の股間に向け、小蒔は頭を下ろしていく。代わりにお尻を、寝転がるリュウイチに突き出す形となった。スカートの、ショーツを着けていない中身を見られる。見られてしまう。フェラチオをしながら危惧する小蒔だったが、それだけでは終わらなかった。

 

「んちゅ、ちゅう、んちゅううっ♡ ――ふうううっ?」

 

 小蒔の未踏の割れ目を、リュウイチは舌でなぞりはじめたのだ。当然初めて経験する感覚と、シックスナインという性行為に小蒔は目を白黒させる。

 だが、ここで止めるわけにはいかない。ここで止めてしまったら、ここまでの努力が無意味となる。ペニスもさらに大きくなっている。射精までもう少しのはず。が――

 

「んふうううっ♡」

「ん~~~っ♡」

「や、胸、ふぅ――っ♡」

「だめです、や、舐めないで、んぅ♡」

「熱い、熱いのですよ――♡」

 

 あちこちで、嬌声があがった。奉仕をし、体を弄られ、先に果てたのは若き巫女達であった。全員がぐったりと、相手の男達に身を寄せる。力は完全に抜けていた。投与された薬入りのジュース、飴玉、お菓子。さらには与えられた快楽と絶頂。限界だった。

 

「はふぅ……♡」

 

 熱い息を漏らす小蒔の髪を撫で、当たり前のようにリュウイチは彼女をお姫様抱っこしてリビングから運び出す。他の六女仙も同じだった。京太郎の名前を呼ぶ少女はなく、全員されるがままであった。

 コテージの二階、女子用に割り当てられた寝室は、五つのベッドが置かれていた。その一つ一つに、永水女子の面々は仰向けに寝転がされていく。そこに覆い被さるのは、ナンパ男達。位置関係とペアは、フェラを始めた時と同じだった。

 

「ふ……っ♡ ふ……っ♡」

「はぅ……♡」

「ん……♡」

「いけ、ないわ……♡」

「だめ、ですよー……♡」

 

 五人は朦朧としながら、熱い息を吐く。今から自分達の身に降りかかる事態も、半分は頭で理解しながらも、対応できなかった。抵抗する力など、とうの昔に体から失われていた。

 ぐっと、少女達の膝を押しのけ、M字開脚させ、スカートの下にある秘所の入口を晒させる男達。

 

「いただきまーすっ」

 

 実に明るい声で、男達は唱和した。

 

「う、ん、ふぅ……♡」

 

 ずぶずぶと、勃起したペニスが沈められていく。

 霞にはモーガンの。

 春にはコウタの。

 巴にはアツシの。

 初美にはショウヘイの。

 そして小蒔には、リュウイチのペニスが、挿入されていく。

 

「やめて、やめて、やめて……♡ 須賀君、お願い……っ」

「あ、うううう……♡ 京……っ」

「いけないわ、いけないのに……♡ 助けて京太郎さん……っ」

「きょうたろー……私、もう……♡」

「京太郎君、京太郎君、京太郎君――あうっ♡」

 

 ずぶり、と最後のひっかかりを超え。

 永水女子は、五人全員同時に破瓜の時を迎えた。ぽろぽろと少女達の目から涙が溢れていく。しかし――

 

「まだまだ、始まったばかりだよ」

「そ、そんなあ……っ♡」

 

 男達の腰振りが、始まる。初めてにも関わらず、少女達は一斉に嬌声を上げ始めた。

 




永水女子編続きます~
次はキャンピングカーセックス、湖に拉致られての水着エッチとか予定。
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