※この作品はR-18です。

麻雀天使堕天計画   作:クラリス

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霧島幻想陵辱記-11(雀女達の饗宴01・崩される姉の矜持)

 霧島神境で行われる麻雀合宿は、高校を問わず全国から猛者が集う。というのは事実であるが、建前の一つでもあった。今回霧島神境が舞台になったのは、少女達の想い人がいるからに他ならない。彼との再会を望む美少女雀士達は、心ときめかせながら順次霧島神境にたどり着く。

 ――そういう夢を、囚われの城の中で雀女達は見せられている。そこに違和感はない。現実としか思えない、悪夢へと変わる幸福な夢を。そしてこの夢が、自身に与える影響を知らずに。

 

「ようこそおいでくださいました」

「久しぶりね」

 

 最後の一組、清澄高校を出迎えたのは石戸霞であった。和やかな笑顔を浮かべる彼女と、清澄の部長である久ががっちりと握手を交わす。想い人が所属した高校同士、わだかまりもあり、当然恋敵ではあるものの、一定の友誼は結んでいた。――少なくとも、少し前までは。

 

「食事にしますか、お風呂にしますか?」

「んー、それじゃお風呂で」

「かしこまりました。二時間後に二階の広間に制服で集合お願いします。まず全体ミーティングを行うので」

「はーい」

 

 にこやかに別れを告げる霞。しかし、清澄勢が背中を向けると、彼女の表情はすっと消える。何も考えていない――あるいは、何も考えないようにしているかのような、顔だった。

 

 

 

△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

 

 

 

 全体ミーティングを終え、清澄高校大将の宮永咲は、卓につくため、個別に指定された部屋へと移動していた。霧島神境の中は広く、幾分か迷ったものの、なんとか一人で目的の部屋にたどり着く。

 

「今日が終わったら、京ちゃんに会えるんだ」

 

 京太郎は所用で日中は霧島神境から離れているらしい。しかしすぐに会える。想い人の顔を思い浮かべうきうき気分で、戸口となる襖を開ける。入り口のすぐそこで立っていたのは、

 

「咲」

「お姉ちゃん!」

 

 白糸台のエースにして宮永咲の実姉、宮永照だった。白糸台の夏服に身を包んだ彼女は、小首を傾げる。

 

「咲もこの部屋だったんだ」

「うん。また一緒に打てるね」

 

 絶縁状態だった二人は夏に和解し、関係は良好になっていた。滅多に笑わない照も微笑み、咲に頷き返す。しかし、すぐにまた無表情に戻り、

 

「でも、おかしい」

「えっ?」

 

 疑問を口にする。

 

「卓がない。どこにも」

「えっ、あっ、ほんとだ」

「それに、私達以外来ない。四人一組って言っていたのに」

 

 一見落ち着いているように見える照だったが、その実困惑していた。何かがおかしい。説明できない不安が照の胸を締め付け、それが妹の咲にも伝播する。

 

「……一度、戻ろうか。永水の人達に聞いてみよう」

 

 照がそう提案したのと、ほぼ同じタイミングで、

 

「邪魔するぜ」

 

 部屋の中に入ってきたのは、角刈りの中年男であった。明らかに霧島神境にそぐわない人間で、永水女子からも何の説明もなかった。さらに男の粘っこく、身体を嬲るような視線は、二人の少女に怖気を走らせるには充分だった。

 

「どなたですか」

 

 咲を庇うように照が矢面に立ち、照が訊ねる。元々人見知りの咲は、姉の影で震えていた。

 

「俺の名前はショウヘイだ。よろしくな、宮永照ちゃんに、宮永咲ちゃん」

「……永水女子の関係者ですか」

「ま、そんなところだ」

 

 ショウヘイと名乗る男は照の質問を肯定するも、少女達にとっては今一信用できなかった。眉を潜めた照が、重ねて訊く。

 

「どんな用件で来たんですか」

「うん。君らを犯しに来た」

「は?」

「えっ」

 

 照と咲の身体が硬直する。言っている意味が、すぐに理解できなかった。ショウヘイはやれやれと肩を竦め、

 

「お前らのまんこに俺のちんぽを突っ込んでひいひいいわせてやるって言ってんだよ」

 

 とんでもない事を口にする。一拍の間を置いて、かあ、と姉妹の顔が朱に染まった。そんな隈言を交わした事もない未経験の彼女達は、それだけで叫びそうになる。この男が本気でそれを言っているのだと、牝の本能で感じ取ったのだ。しかし、

 

「あー、悲鳴をあげても無駄だよ。でも、うるさいから静かにしててね」

「あ……っ」

「え……っ?」

 

 叫び声は、生まれない。精々掠れた戸惑いの声程度しか出ない。

 

「ど、どうしてっ?」

「詳しい原理は俺も知らないけどな。ま、今のここでは牝は牡の命令に逆らえないようになってるんだ。神様の力のおかげでな」

「何を言ってるんだ」

 

 珍しくはっきりと怒気を見せた照が、妹の手を取る。隙を見て、逃げ出そうという魂胆だった。ここには他の多くの少女達がいる。例え叫べなくても、助けを呼べると考えていた。しかしながら、その目論見はあっさり打ち崩される事になる。

 

「跪け」

「え――っ」

 

 たった一言、短い命令が飛ぶ。それだけで、照と咲は命令通りにその場に膝を着く。

 

「これからは俺の許可なく動くなよ」

 

 そしてそう命じられると、指先一つ動かせなくなる。脂汗が、姉妹の額に浮かぶ。

 

「う、動けないよ、お姉ちゃん……!」

「さ、咲……っ、大丈夫、だから、私が――」

「はーい、麗しい姉妹愛はそこまでにしてもらおうか」

 

 ショウヘイは宮永姉妹の前で屈んで腰を落とすと、咲の顎を指の腹でぐいっと持ち上げる。ひっと、咲は短い悲鳴を上げた。

 

「可愛らしい顔してるじゃねぇか。泣いて悦ぶ姿が楽しみだ」

「咲から、離れて……!」

「姉ちゃんの方は黙ってて貰おうか」

 

 怒りを露わにして睨み付ける照を鼻で笑い、ショウヘイはごく自然な流れで、咲の唇に自分の唇を重ねた。咲は一瞬何が起こったか分からないと言ったように、目を丸くする。同じく、姉の照も。一方のショウヘイは、構わず咲の唇を啄み、舐め回し、自分の唾液を塗り込んでいく。中年男が女子高生の唇を奪う光景は、あまりにもおぞましい。

 

「むーっ! むーっ! むーっ!」

 

 ようやく咲は我に返ったが、狼狽し、口が塞がれた状態で唸り声を上げるだけ。彼女の意思はショウヘイから離れようとしているのだが、身体は全く動かない。目尻に涙を溜めながら、中年男とキスを交わさなければならなかった。

 

「ぷはぁ……っ」

 

 ようやく解放された咲は、ぼろぼろと涙を零す。京ちゃん、と幼馴染の名前をぽつりと呼ぶが、それ以上は言葉が出てこず、呆然としていた。しかしショウヘイの悪行は終わらない。

 

「やあああっ」

「咲っ!」

 

 咲をその場に押し倒し、スカートの中に手を突っ込もうとする。姉として、一人の女としてそんな真似を許せない照が、それを制そうとする。しかし妹の危機に対しても身体は動かず、精々口を挟むぐらいしかできない。

 

「止めてっ! 咲には手を出さないで!」

「あ? 安心しろ、後でお前も可愛がってやるから」

「っ! だ、だったら私からにしてっ!」

「お、お姉ちゃん……!」

 

 身を挺して、妹を救おうとする照。ほう、とショウヘイは楽しげに口端を上げて、咲の身体をまさぐる手を止める。

 

「泣けるじゃないか。良いお姉ちゃんだねぇ。感動したぜ」

「く……っ」

「その意気に免じて、お前から相手してやるよ。そうだな……もしもお前が一度もイかなかったら、妹は助けてやるよ。イくくらい、分かるよな?」

 

 卑猥な言葉に羞恥で頬を染めながらも、照は頷き、

 

「本当に、咲は助けてくれるなら」

「お姉ちゃん、だめだよ!」

「咲は黙ってて」

 

 確固たる意思で、照は咲を黙らせる。その剣幕に、咲はそれ以上何も言えなくなった。

 

「優しいねぇ。同じ男に惚れてるんだろ?」

「なっ」

「恥ずかしがらなくても良いぜ。どうせ、そいつの事は忘れる事になる」

「……そんなわけ、ない」

「さぁ、どうなるかな。言っておくが、お前がイったらお前ら二人とも俺の性奴隷だからな」

 

 身の毛もよだつ、おぞましいショウヘイの宣言は、およそ人間の放つものではないと、純粋な咲には思えた。しかし同時に、彼の面相が本気である事を伝えている。身体は動かせないまま、守られる妹は生唾を飲み込んだ。

 

「準備は良いか、インハイチャンピオン?」

「……せめて、咲の前では止めて」

「仕方ねぇな」

「ゃっ」

 

 ショウヘイによって照は抱き起こされ、隣の部屋に連れて行かれようとする。

 

「お姉ちゃん!」

「大丈夫、だから。待ってて、咲」

「……っ」

 

 声だけでも追い縋ろうとする咲に、照は微笑んで見せる。ショウヘイに抱かれた身体は震えていたのを、咲は見た。しかしそれ以上は何も言えず、手出しも出来ず、部屋を出て行く照を見送るしか出来なかった。

 

「さぁて」

「……」

 

 この展開を予見していたのか、隣の畳の間には、既に布団が敷かれていた。制服姿のまま、照はその上に転がされる。

 

「……言っておくけど。私は、負けない」

「良い度胸してるよ。絶対イかない、もしもイっても認めないとか思ってるんだろ? 別にそれでも良いさ。どこまでその気持ちが持つか楽しみだ」

「……っ」

 

 全て見透かされている。だが、照の意思は変わらない。こんな男に身体を好きにされるのは耐えがたい屈辱だったが、負けるとも思っていない。可愛い妹のためならなんだってする。ただ一つ、心残りはやはり想い人の事。今は、考えないようにするだけで精一杯だった。

 

「それじゃあ、始めるとするか」

「……」

 

 ぷい、と照は顔を背ける。インターハイを制した雀士の精神力は、並大抵のものではない。これから自分の身にどんな陵辱が降り注ごうとも、最後まで負けるつもりはなかった。しかし彼女はまだ知らなかった。身体の自由を奪われるだけではない。この霧島神境に張り巡らされた、真の罠に。

 

「くっ」

 

 ショウヘイの指先が、照の首筋へと伸びる。こんな男に触れられるのも屈辱だが、今は甘んじて受け入れるしかない――ぎゅっと目を瞑り、おぞましき接触に耐えようとする。が、

 

「ひゃうっ?」

 

 指が首筋に触れた瞬間、照は目を見開き、頬を染め、甘い声が彼女の口から漏れ出ていた。動揺に、引き締めていたはずの表情筋が緩む。背筋を走ったのは、彼女がこれまでの人生で味わった事のないものだった。

 

「良い鳴き声だ」

「は……ふひゃんっ♡」

 

 その理由を解明する前に、ショウヘイはさらに首筋に指を這わせていく。その疼痛にも似た刺激は、本来であれば大した事ではなかっただろう。しかし、どういう訳か今の照には、頭が蕩けそうな快感を伴っていた。

 

「な、なに、これ……!」

「うーん? どうした? ちょっと触られただけで感じたか? 大丈夫か、そんな調子で」

「ち、ちが――ふひゃあっ♡」

 

 全国民の抱くインハイチャンピオンのイメージにそぐわない、可愛らしい悲鳴が生まれ続ける。その原因が、ショウヘイの指にある事は疑いようがない。

 

「なん、で、これ……ひゃううぅっ♡ あふっ♡」

 

 じんじんとした熱が、スカートの下、股の間に生まれる。理解不能、宮永照にとって初めての経験だった。

 彼女は知らない。この霧島神境に宿る神の力によって、感度が極限まで引き上げられている事に。言うなれば、全身が性感帯になっているようなもの。普段はそこまで感じないような所でも激しく感じ、弱点はさらなる弱点に。悪魔のような所行は、照のまともな思考力を奪っていく。

 

「ふぁっ♡ ひゃんっ♡ そ、そこっ♡ な、なんでっ♡」

「おいおい、もう弱音か? ちょっと早すぎるんじゃないのか」

「ち、違う……! んっ、は、ふぇええっ」

 

 耳朶を甘噛みされ、これまで以上の衝撃に照は震える。どちらかと言うと年齢の割に大人びた空気を纏っている宮永照だったが、今は男に翻弄される小娘同然であった。それとは裏腹に、身体に熱が帯びる程、急速に色気を纏っていく。

 

「こ、こんなぁ……ゃあっ? あふぅっ♡」

「まな板かと思ってたが、妹よりは肉付きは良いか」

 

 制服の上から、胸をさすられる。下着も挟んでいるので、直接なぶられている訳ではない。なのに、反発の声も出せない。このような卑劣漢に触られたくない場所であるというのに、逆にとてつもなく感じてしまっている。京太郎を想って、自分を慰めている時とは比較にならない。

 

「ん、んっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あぁ~~~っ」

 

 さらに胸をまさぐられ、首筋を舐められ、照はそこで達してしまう。自慰で絶頂の経験はあるが、やはりそれとも比べものにならない程の、鮮烈なエクスタシー。直接胸を責められた訳でも、秘所に触れた訳でもないというのに、生まれて初めて感じる快感を与えられた。

 

「どうだ? イったか?」

 

 当然、飛んでくる質問。照は息を切らせ、目尻に涙を溜めながらも、ショウヘイを睨みつける。

 

「そんなわけ、ない……!」

「くくく、そうかい。そうこなくちゃつまらないよなぁ」

 

 照の強がりに、ショウヘイは笑って答える。百戦錬磨の彼からすれば、照が嘘をついているのは明白だった。しかし敢えてショウヘイは、彼女の言葉を鵜呑みにする。さらなる恥辱と、完膚無きまでの敗北を照に与えるために。

 

「何せ、本番はここからだからな」

「なに、を……あっ……」

 

 しゅるり、と胸元のリボンが引き抜かれる。それだけで、急に心許なくなった。さらに腰のベルトも、あっさりと外されてしまう。抵抗しようにも、やはり身体は身じろぎできる程度で、反抗するに至らない。最終的に、脇のファスナーも下ろされ、頭からセーラーワンピースを脱がされた。

 

「く、うぅ……♡」

 

 ピンク色の可愛らしい下着を、ついに男の眼前に晒す照。本当なら、こんな姿を見せる異性は想い人だけのはずだった。この合宿でもしかしたら、と淡い期待を抱き、彼のために選んだ下着でもあった。どうしてこんな事に、と歯噛みするが、ショウヘイの淫辱は止まらない。ほのかに膨らんだ照の胸へ、彼のごつごつとした手が伸びる。

 

「ゃうぅっ♡」

 

 下着の上からさすられただけで、照はイってしまいそうになる。これからどうなってしまうのか、恐怖心が彼女の中に芽生える。しかし、照は気付いていなかったが、同時に彼女は期待感も抱き始めていた事に。

 

「こっちはどうかな」

「だ、だめ――ひゃあぁああぁあっ♡」

 

 ショーツの上から、割れ目をなぞられて照はこれまでで一番甲高い声を上げる。

 

「な、なに、これぇ……♡」

 

 がくがくと顎を揺らしながら、半裸の美少女雀士は膣奥に点る熱を感じる。本人の意思とは関係なく、身体は男を受け入れ、子を孕む準備を始めていく。

 

「なんだ、もう湿ってるぞ」

「っ、ぅ、嘘……」

「何だ、随分小声じゃないか。自分でも分かってるんだろ?」

 

 既に赤くなった顔が、さらに赤くなってしまう。照にできるのは、ショウヘイから顔を背ける事だけ。

 

「言っとくが、ここからが本番だぞ」

「え……っ」

「手加減なしだ」

 

 ぞっと、照の背筋に寒いものが走る。これまででも、充分身体を昂ぶらされていた。率直に言って、何度も絶頂に達していた。なのに、これ以上があると言うのか。信じられなかった。麻雀では、自分が捕食者だった。しかし今は、自分が食われる立場。久しく味わっていなかった感覚に、照は恐慌状態に陥る。

 

「ひっ」

「インハイチャンピオンが怯えちゃって、試合中のきりっとした顔はどこに行ったのかな?」

「ゃ、ゃめ――ひぁ、やっ♡」

 

 今度は背中に指が這わされる。ぎゅっと照が目を瞑った瞬間に、ブラのホックが外されていた。反射的に、両手で薄い胸元を隠す。この行為には腕が動いたが、逃げるために足を動かす事は叶わなかった。さらに、照が羞恥心に苛まれている間に、ショウヘイの手がショーツの中に突っ込まれる。

 

「ふぁあぁああぁああっ♡」

 

 直接乙女の入口に指を突っ込まれ、照は大口を開けて嬌声を上げる。未経験の乙女らしからぬ、はしたない姿だった。

 

「そ、そこは、触る、な~~~っ? ひぁっ♡ ふぁあっ♡ や♡ ひゃああぁっ♡ にゃ、にゃんでぇっ♡」

 

 ぐちゅぐちゅと膣を指先で掻き回され、断続的に照は甘い悲鳴を上げる。まるで楽器のようであった。いやいやと照は首を横に振るが、ショウヘイの指の動きは激しくなる一方である。

 

「ふぁあああ~~~っ♡ ふっ♡ ふっ♡ ひぁああぁっ♡ んうううぅうぅ~~~っ♡ はふっ♡ はふっ♡ だめっ♡ もうだめだか――はぅあぁああぁ~~~っ♡」

 

 そのおかげで、照は連続で絶頂を迎える。愛液は止めどなく溢れ、肌には玉のような汗が浮かぶ。ぴんと爪先は伸び、顎は天に向かって突き出されていた。

 

「はーっ♡ はーっ♡ はーっ♡ はーっ♡」

「どうだ? イったか?」

「はーっ♡ はーっ♡ く、ふぅ……♡ イ、イってなんか、ない……♡」

 

 荒くなった息を何とか整えつつ、照は強がる。驚異的な精神力と言って良かった。彼女が味わっているのは常人では耐えられないような甘美な快楽であり、廃人になってもおかしくはない。並大抵の高校生ではなかった。――しかし、確実に彼女の肉体には快楽が刻まれつつある。

 

「この、ヘタクソ……!」

「そうかいそうかい。それじゃ、イってもらえるようもっと頑張るとしますかね」

「へっ……ゃあう♡ にゃあっ♡ ひあぁああぁっ♡」

 

 ショウヘイの口が、照の左の乳首に吸い付く。既にがちがちに勃起した乳首を舐め回し、甘噛みし、唇でこりこり刺激する。さらに右の乳首も指の腹で抓まれ、照は頭の奥で火花が散るのを感じた。もう、ショウヘイが自分の肌に触れる度にイっている気さえする。イきすぎて、気がどうにかなりそうだった。

 

「乳首弱点みたいだな。すげぇ溢れてきてるぞ」

「う、ぅそ♡ んっふうううっ♡ これっ♡ こんなのっ♡ こんなのおかしっ♡ ふっ♡ ふうぁああぁっ♡」

「気持ちいいなら気持ちいいって認めた方がいいぜ? 我慢は体に毒だからな」

「くぅうううぅうっ♡」

 

 絶対に認めてなるものか、と照は口を真一文字に引き結ぶ。そう意固地になっている時点で、確かに快感を味わっている事に他ならないが、今の照にそこまで気にする余裕はない。とにかく、今は耐えきるのみ――と今一度心を引き締め直そうとするが、

 

「ひぁああああぁあああぁあ~~~~~~っ♡」

 

 これまでで一番の快楽電流が、全身に走った。ショーツの下で、きゅっとクリトリスを摘まれたのだ。自慰でも触れた事のない局部。彼女は知らなかった。自分の身体に、これほどの刺激を与える場所を。

 

「おっ、さすがに今のは気持ちよかっただろ? なぁ?」

「ぅ、うん……♡」

 

 絶頂の余韻でまともに頭が働かない照は、素直に頷いてしまう。にたり、とショウヘイは笑って重ねて訊ねる。

 

「でも、イったりはしてないよなぁ?」

「く、う、ふ…… イ、イく……?」

「絶頂したかって聞いてるんだよ」

 

 熱い息を吐きながら、照は続いて頷きそうになる。しかし直前で、妹と、想い人の顔が心に浮かんだ。――だめだ。妹を助けなければ。彼以外の男に絶頂に導かれたなどという屈辱を、認めてはいけない。

 

「い、い、イってなんか……いない……!」

「……ここまでくると敬服するね。実験した女は即堕ちだったのに」

 

 そうだ、自分は負けない。このくらい、何度でも、何時間でも耐えてみせる。照は決意を新たにして、ショウヘイを睨みつけようとする。ただ、その眼孔の鋭さはほとんど失われてしまっていたが。加えて、

 

「まぁ、このくらいで勝ち誇られても困るけどな」

「ふぇ……っ?」

 

 不穏当なショウヘイの発言が、照を戸惑わせる。そんな彼女をよそに、非道な中年男は、ピンクのショーツを引き下げていく。

 

「あっ、だ、だめ、だめっ♡」

「ご開帳だ」

 

 愛液でぐっしょりと塗れたショーツは、足首程に下ろされるまで糸を引いていた。あまりに淫靡な姿に、ショウヘイもごくりと生唾を飲み込む。

 

「み、見るな、見るなぁ……っ♡」

「つれないね。これから一つになるっていうのに」

「……っ」

 

 その宣告は、あまりに残酷で、照の思考を停止させる。その間に、ショウヘイはズボンとパンツを脱ぎ捨て、凶悪に勃起した肉棒を開陳した。

 

「ひっ」

 

 そのグロテスクなシルエットに、照は短い悲鳴を上げる。だが、逃げ出す事は叶わない。がっと、肩を掴まれ、背中を布団に押しつけられる。

 

「ふぁああっ♡」

 

 亀頭が秘所の入り口に触れ、その熱で照は軽く絶頂する。処女を悪漢に奪われんとする時でも、身体は正直であった。

 

「挿入れるぞ」

「だ、だめ、やめ、やめて……っ♡」

「インハイチャンピオンなんだ、覚悟を決めろよ。それとも今すぐ妹を犯してやろうか?」

「さ、咲ぃ……♡」

 

 ぽろぽろと、照の瞳から涙が溢れる。逃げ道はなかった。ぐっと、ショウヘイが腰を押し進める。

 

「ゃ、やだ、助けて、助けて京ちゃん、京ちゃん京ちゃん京ちゃん――んああああぁああっ♡ ふぁあぁああぁあっ♡」

 

 悲痛な叫びを上げる照。それがたまらなく楽しいと言った様子で、ショウヘイは笑った。

 十分な潤滑油が分泌された事で、ショウヘイの極太ペニスでもほとんど抵抗なく、照の秘所はそれを受け入れていく。

 

「くぅ~~~っ♡」

 

 処女膜の引っかかりも、照が覚悟を決める以前に貫かれる。後ろ手にシーツを掴み、照は痛みに耐えるが、その必要はほとんどなかった。

 

「全部挿入ったぞ」

「ふ、ふぁああぁあっ な、なにこれぇええぇ……っ♡」

「インハイチャンピオンの処女は、俺のもんだ。しかしこいつは名器だな。まんこの具合も良いなんて、やるじゃないか」

「く、ぅうう……っ♡ ん、っふぅうっ♡」

 

 股間に埋められたペニスから伝わる熱が、全身に広がる。身体の中を直接舐られる感覚は、何事にも例え難い。ただただ、信じられない程の快楽の波が押し寄せてくる。

 

「力抜け。動くぞ」

「ふぇ んんんんっ? はぁっ♡ ふわぁあっ♡ やぁあっ♡ やああぁあっ♡」

 

 ゆっくりと、ショウヘイがストロークを始める。視界がばちばちと光り、これまでの刺激がまるで児戯であったかに思える、強烈な快感が照に襲いかかった。

 

「にゃ、にゃんなのぉっ♡ やぁああっ♡ やああぁああっ♡ すごっ♡ すごおぉおおぉっ♡ 頭っ♡ 頭おかしくなるっ♡」

 

 最早、一突きされる度にエクスタシーを迎えてしまう。破瓜の痛みを感じる暇も、処女を奪われた悲しみに浸る暇もない。流れ込んでくるような悦楽に、翻弄されるばかりだった。

 

「ははは、対局中の澄まし顔が台無しだな」

「ゃあっ♡ だめっ♡ らめっ♡ らめぇっ♡ こんにゃのっ♡ こんにゃのおかしくなるっ♡ ふああぁあっ♡ 助けて♡っ 助けて京ちゃんっ♡ たすけぇ――んっはあぁああぁあっ♡」

 一際強く突き込まれ、大口を開けて達する照。首筋にショウヘイの舌が這い、それだけでもどうしようもなく感じてしまう。男と女の身体は密着し、お互いの汗が混じり合う。照の口から漏れ出る声は、まるで野生の獣であった。

 

「どうだ? そろそろ負けを認めるか?」

「ふぅううっ♡ ふうううっ♡ ゃあああっ♡ う、うううっ♡ イ、イってない……っ♡ 私は、イってなんか、いない……っ♡」

 

 だがそれでも、照は認めない。セックスの快感を教えられ、数え切れないほど絶頂しているのは誰の目にも明らかだが、決して自己申告はしない。さしものショウヘイも匙を投げるかと思いきや――彼は、なおも笑った。むしろ、そちらの方が楽しめると言わんばかりに。

 

「くくく、それじゃあ今度はこうだ」

「ふ、ふえ……?」

「――」

「あんっ♡」

 

 ショウヘイが何事か呟き、止まっていた腰振りが再開する。膣内でペニスが摩擦される度、やはり恐ろしいまで照は感じてしまう。

 

「ふぁっ んうっ♡ ふううっ♡ ゃあっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あーっ♡」

 

 しかし、照は違和感を覚えた。先ほどまでは、快楽の果てにあった頭が真っ白になるような感覚――認め難い絶頂が、すぐに襲いかかってきた。だが、今はそれがやってこない。身体中が歓喜する快楽こそ伝わってくるが、一向にイける気配がない。

 

「な、なんでぇ……?」

「今、お前は絶対にイけない身体になっている。快感は残ってるがな」

「そ、そんなことぉ……♡」

 

 できるわけない、と思った。しかし事実として、イけない。あれだけ連続でイっていたのに、その兆候すらもぴたりと止まった。

 

「ああ、すまないな。お前は元々イってないんだよなぁ」

「うっ、くううぅっ♡ ふううっ♡ んううっ♡」

 

 膣奥を突かれながら、照は呻く。何も言い返せなかった。ペニスの刺激によって身体は昂ぶるも、それが発散される気配がない。あの、全てが蕩けてしまいそうな快楽が、やって来ない。

 

「ちなみに、このままだとお前は一生このままだ」

「え……っ」

「イけない身体で、一生過ごして貰おうか。ああ、これなら妹は守れるじゃないか、良かったな」

 

 照は言葉を失う。イけない。あの鮮烈なエクスタシーを、もう味わえない。信じられなかった。信じたくなかった。――既に彼女の肉体と、心の奥底では、ショウヘイが与える絶頂に屈していた。

 

「そ、そんにゃぁ……♡」

「嫌か? イけない身体になるのは」

「う、うううぅ……っ♡」

 

 思わず頷きかけ、寸前で思いとどまる。ここでこの男に負けるということは、妹を守れなくなるだけではない。二度と、想い人とまともに顔を合わせられなくなる事になるだろう。

 だが。

 

「もしも元に戻りたいなら」

「っ♡」

「膣内射精に同意しろ。そしたら、また思う存分イかせてやる」

 

 とんでもない条件だった。是と答えるなど、ありえない――通常であれば。平時であれば。しかし、今の照の精神状態はそれらからほど遠かった。さらに、ショウヘイは、選択を突きつける。

 

「五秒以内に答えろ。でなけりゃ一生このままだ」

「なぁっ、ふ、ふざけ――」

「五、四、三、二……」

 

 憤る照をよそに、無慈悲なカウントダウンが始まる。それが一層、照の心を焦らせた。

 

「一――」

「ま、待ってっ」

「どうした?」

 

 すー、と一度息を大きく吐く。見上げた先にある脂ぎった中年男の顔は、おぞましい。だが、彼が与えてくる快楽はあまりにも甘美だった。

 

「ぃ――せて、くだ、さぃ」

「声が小さいぞ。聞こえないな」

「い……い、イかせて、下さい……っ♡」

 

 涙をこぼしながら、照は言い切った。一度認めた後は、もう堰を切ったように次々と言葉が飛び出す。

 

「イかせてっ♡ もう我慢できないっ♡ イかせてイかせてイかせてぇっ♡ お願いだからっ♡ お願いだからぁっ♡」

「それじゃ、このまま射精す事になるが構わないな?」

「い、良いからっ♡ 膣内射精していいからっ♡ 早くっ♡ 早くぅっ♡ 早くイかせてぇっ♡」

「だめだ。誰の精液を誰のまんこに射精して良いか、はっきり答えろ」

 

 徹底的に、ショウヘイは照の心を折りにかかる。しかし既に充分責め立てられていた照は、あっさりと答えてしまう。

 

「あなたのっ♡ ショウヘイさんの精液をぉっ♡ 私のっ♡ 宮永照の、おまんこにぃっ♡ 私のおまんこにぃっ♡ ぶちまけてぇっ♡」

「ようし、取引成立だ」

「――ふわぁあああぁあっ♡」

 

 ずん、と今一度腰を突かれ。

 

「きた、きたあぁあああっ♡ これ、これこれこれええぇっ♡」

「どうだ? イけたか?」

「うんっ♡ イってるっ♡ 私っ♡ イっちゃってるっ♡ 犯されてるのにっ♡ イっちゃってるぅううぅっ♡」

 顎をがくがく揺らし、セミロングの髪を振りしだきながら、宮永照はついに絶頂を認める。心の箍が外れた事で、これまで以上に深いエクスタシーを味わっていた。

 

「そんじゃ、こっちも取引通りイかせて貰おうか……!」

「ふぁあっ?」

 

 さらに突き込みが激しくなり、照の頭はスパークする。その中でも、今更膣内射精による妊娠の可能性に思い至り、慌てふためく。

 

「ら、らめっ♡ 膣内はっ♡ 膣内はっ♡ らめぇっ♡ そと、膣外にっ♡ はうううっ♡ あぅううっ♡ できちゃうっ♡ 赤ちゃんできちゃううっ♡ 京ちゃんじゃないのにっ♡ 京ちゃんの赤ちゃんじゃないのにぃっ♡」

「おいおい、約束も守れないのかぁ、インハイチャンピオンは? 安心しろよ、今までよりもサイッコーにイけるから」

「そんにゃのぉっ♡ そんにゃのおおぉっ♡」

 

 要らない、と言おうと思った。だが、それはまやかしの強がりだった。

 

(イきたい)

 

 強く、強く願っていた。願ってしまっていた。無意識にぎゅっと膣を締め付け、脚でショウヘイの腰をかにばさみにする。

 

「射精してっ♡」

 

 口が、勝手に開いていた。

 

「イきたいのっ♡ イきたいのぉっ♡ だから、だからぁっ♡ 一杯、一杯っ♡ 私の膣内に、射精してぇっ♡」

「妊娠はいいのかよっ」

「もういいっ、もういいからぁっ♡ それよりも、それよりもぉっ♡ イきたいのっ♡ イきたいのおおおぉっ♡」

「そんじゃ、遠慮なく……!」

 

 深々と、ペニスが突き立てられ。

 

「~~~~~~~っ♡ ふあぁぁぁぁぁああぁ~~~~~っ♡」

 

 溜まっていたその全ての熱い白濁が、容赦なく注がれる。同時に、照はこの日最高の絶頂を更新した。

 

「ふぁっ♡ ふぁっ♡ ふぁっ♡ ふぁああっ♡」

 

 息が持たない。快楽の嵐が身を襲う。

 

「良い具合だったぜ、照」

 

 ペニスを引き抜くと、まるで恋人のように照の頭をなでるショウヘイ。絶頂から戻ってきた照は、反動で正気を取り戻し、呆然としていた。妹も想い人も裏切った悲しみで、涙が滴となり、落ちていった。しかし、今更後悔しても遅すぎた。子種が着床すべく、自分の中で泳いでいるのを感じた。

 

「はぁーっ♡ はぁーっ♡ はぁーっ♡」

 

 しかし息が切れ、絶頂の余韻が身体を支配して、それ以上何も考えられない。だが、忘れてはならない約束があった。

 

「さーて、妹の方も頂くとするか」

「さ、さきぃ……♡」

 

 このままでは、妹もこの男の毒牙にかかってしまう。同じ事をされて、彼女が耐えられるとは思えなかった。精神が壊れてしまってもおかしくない。

 

「ま……待って……」

「ん? どうしたよ? こっちが譲歩した約束なんだ、今更なかった事になんかしねぇぞ」

 

 分かりきっていた答え。だからこそ、照は別の選択を取る。

 彼女はその場で開脚し、自らの指で秘所の口を大きく開く。どろり、と粘っこい精液が零れていった。

 

「も……もっと……♡ もっと、私と、して……♡」

 

 矜持を全てかなぐり捨てて、ショウヘイを誘惑する。彼の興味が、全て自分に向くように仕向けていた。

 

「足り、ないの……♡」

 

 全ては咲を救うため。少しでも時間を稼ぎ、助けが来ることを祈る。その為なら、なんだってできた。

 ――というのは、理由の半分。もう半分は、単純に――

 

「もっと、イきたいの……♡」

 

 にやり、とショウヘイは笑い、再び照を押し倒す。一匹の牝と化した少女は、再び鳴き始める。卑劣な男の手によって。

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