麻雀天使堕天計画 作:クラリス
レイジとの、一日、一晩だけの恋人の約束。そう、一晩だけの関係のはずだった。
その翌日からも、レイジは松実玄の部屋を訪れていた。一人寂しい玄の話し相手となり、相談に乗る。優しい、兄のような存在となっていた。しかし彼は、あの晩の事には一切触れない。まるで何事もなかったかのように振る舞うのだ。
不安にも似た感情を覚える玄は、しかし何もできない。そもそもあれはあってはならない過ちであって、今でも自分が好きなのは京太郎のはずなのだ。それなのに、どうしても思い出すのはあの夜の事。レイジと交わり、果てしなくよがらされた夜の事だった。
「……ん」
自分一人の部屋で、玄はベッドに腰掛けていた。いつ誰が来てもいいように、綺麗な阿知賀の制服に身を包んでいた。
(レイジ、さん……)
彼の指使いを、思い出す。それだけで、下腹部がきゅんと疼いてしまう。それほどまでに、あの夜刻まれた快楽は激しかった。
「……ふ、ぅ……」
自然と、自分の乳房へと手を伸ばしていた。姉ほどとまではいかないが、それなりに大きいと誇る胸。くにゅ、と優しく揉むと、制服の上からでも指が沈んでいった。
「ん……ん……っ」
そこからは、堰を切ったかのように玄は自らの身体を慰め始めた。それまでの躊躇いは何だったのかというくらい、強い力で。
「ん……、ふ、ん……っ♡ ん……ふ……っ♡」
徐々に、艶めかしい声が漏れ始める。右の胸を揉みつつ、左手の指先は太股に。黒ニーソの縁から、徐々にスカートの奥側へと伝っていく。
「ん、ん……っ♡ は、ん……っ♡ レイジさん……♡」
その動きは、あの夜のレイジを模したものだった。今の玄は、想い人の京太郎ではなく、慰めのため一夜を共にした男を想ってオナニーしていた。
「レイジさん……ん、あ、そこ……♡ ん……♡」
ショーツの上から、指先で秘所をなぞる。今まで自慰行為してきた時よりも、ずっと感じているのを自覚する。この城で開発されたというのもあるが、それ以上に、
「もっと……もっと触って欲しいのです……ん、ん……♡ レイジさん……レイジさん……♡」
レイジにされる事を想像すると、燃え上がるのだった。
「もっと……もっと……♡ 玄を、無茶苦茶にして欲しいのです……♡ 酷い事でも……私は、大丈夫なのです……♡ あ、ん……っ♡ そっちの方が……♡ もっと……もっと良いのです……♡ ん……ん……っ♡」
この城に来てから行われた痴漢や強姦、男達への奉仕が玄の性癖をねじ曲がった方向に目覚めさせていた。元々他者への奉仕精神が強い彼女は、この城での恥辱を受け入れてしまっている。そして、自分の中で昂ぶる性感へと昇華していた。
いつの間にか、ショーツは濡れていた。胸も、制服の下に手を入れ、ブラの上から揉んでいる。彼女のオナニーは、より激しさを増していく。
「レイジさん、レイジさん、レイジさん……♡ もっと、もっと……♡ レイジさんのためなら、私はなんでもするのです……♡ だから、ん、ん……♡ 痴漢でも……♡ 無理矢理にでも……♡ ん、あ……♡ 好きに、して欲しいのです……♡」
玄は妄想を加速させていく。電車の中で痴漢される自分、告白した相手に奉仕する自分、激しく犯される自分。だが、やはりレイジの巧みなテクニックが足りない。その飢餓感を満たそうと、玄はショーツを脱ぎ去る。
「ふ……っ♡」
ショーツはベッドの上に放り投げる。風通しが良くなった秘所へと、ごくりと生唾を飲み込んで指を伸ばそうとする玄。だがその手は、
「玄ちゃん? 入っていいかい?」
「っ、れ、レイジさんっ?」
部屋をノックする音とレイジの声で、止められた。慌ててショーツを掛け布団の中に隠す。着衣の乱れと髪を手櫛で整える。彼の前で、みっともない姿を見せたくないという女としての性が働く。
「ど、どうぞ」
「お邪魔するよ」
入って来たレイジの姿に、どきんと胸が高鳴る。見た目は完全にチャラい大学生である。かつて松実館に泊まって行った同じような大学生がセクハラしてきたため、彼のような雰囲気を玄は苦手としていた。だが今は、好みとすら認識していた。彼女の心は、レイジの思う通りに誘導されている。
「何か困った事はあるかな?」
「いえ、だ、大丈夫です」
「そう、何だか汗かいてるみたいだけど」
「い、いえ、これは、何でもないのですっ」
玄はベッドに腰掛けたまま、その正面にレイジが椅子を引いて座り、向き合って会話し始める。
火照った身体が、むずむずする。レイジ本人を目の前にして、心と肉体どちらも期待してしまっている。ぼうっと、彼を見つめてしまう。だがレイジは、一切玄に手を出そうとしない。そのような話題も振ってこない。彼の軽快なトークはとても楽しいし、そこに文句は無い。。しかし相変わらず、あの夜の事は全く無かった事のように振る舞っていた。それがどうしてももどかしい。彼にとって、その程度の事だったのかと玄はがっかりしてしまうくらいだった。
「玄ちゃん?」
「は、はい?」
「どうしたの、ぼーっとして。俺の話、つまらなかった?」
「そ、そんな事ないのです! レイジさんと一緒にいられて、とても楽しいのですっ」
「でも、やっぱり風邪とかじゃ……」
「ち、違います、大丈夫ですから……っ」
額に掌を当てられる。それだけで、玄は顔が真っ赤になってしまう。まるで恋する乙女のようだった。
「何でも言ってくれて良いんだよ? 俺にできる事ならなんでもするよ」
「ん……そ、それは……」
言いたい。お願いしたい。抱いて欲しい。――無茶苦茶に、犯して欲しい。だがその願いは想い人への裏切りだ。願ってはならない事だ。一夜だけの、過ちだったのだから。
「あ、あの……」
しかし玄は、堪えきれなくなり、その言葉を口にしてしまう。
「こ、この間の夜の事、なんですけど……」
「ああ、気にしなくて良いよそれは」
さらっと、レイジは微笑んで言った。
「あの夜の事は二人だけの秘密だ。誰にも言わない。勿論君の好きな人にも。あれっきりだよ。そう言う時もあるさ」
「そ、そう……です、ね……」
話が終わってしまいそうになる。あわよくば彼から、なんて期待があったのは確かだった。もしもレイジも自分を求めてくれるなら――という淡い期待。だが、この流れではそれはなさそうだった。自分にそれほど魅力がないのだろうか、と玄は落ち込みそうになる。そして同時に、自分の中の欲求がわき上がる。いや、この話題を自分から出した時点で心は決まっていたのかも知れない。
「レイジさん、その……」
「なんだい? 玄ちゃん、顔、真っ赤だよ?」
分かっている。今から自分がどんな恥知らずな事を言い出そうとしているのか、玄は理解している。想い人を再び裏切る、最低の行為。あの夜は冷静ではなかった。今ほど冷静なら、同じ選択肢を採らなかった。だが、今日という日は違う。あの夜があったからこそ、今日は冷静であっても、愚かしい道を選ぼうとしている。
「お、お、お願いがあるんです……」
「ああ、さっきも言った通りできる範囲で叶えて上げるよ」
「そ、それじゃあ、その……」
唾を飲み込み、迷いながらも玄は震える声で、レイジへと嘆願する。
「だ……抱いて欲しい、のです」
「なんだって? よく聞こえなかったよ」
すっとぼけるレイジに、しかし玄は苛立ちもせず、自分が悪かったとさらに明瞭な声で望みを告げる。
「も、もう一度……私を、抱いて、欲しいのです……っ、あの夜みたいに、もう一度、私をレイジさんの恋人にして欲しいのです……っ」
「なんと……そういうことか」
狼狽する――少なくとも玄にはそう見える――レイジへ、玄は期待を込めた眼差しを向ける。レイジは迷うような口振りで答える。
「そうだな……俺だって須賀君には申し訳ないしさ、中々、ね」
「そう……ですよね、すみません、私、変な事――」
「玄ちゃんがどうしてもって言うなら、良いよ?」
レイジの瞳に、嗜虐的な光が点る。だが、玄は気付かなかった。
「ど、どうしても、です……」
「そうじゃなくてさ。今回は玄ちゃんから恋人にしてって言い出したわけだし、俺にその気にさせるように誘って欲しいな」
レイジの要求に、玄は必死で頭を巡らせる。男が悦ぶように媚びる術は、散々教えられた。あの痴漢相手に、あの肥満の男相手に、実践もさせられた。躊躇いはある。だが、あの快楽のためなら。レイジのためなら、いくらでもできそうだった。
「レイジ、さん……♡」
「どうしたのかな?」
「私は……レイジさんに、めろめろになってしまったのです……♡ レイジさんとのあの夜の事が忘れられなくて、ずっとずっと思い出していて……♡」
ぴらっと、玄は自らミニスカートを捲る。広がる絶対領域。その奥が見えるか見えないか際どい加減。男の視線を釘付けにするには、充分だった。レイジも舌なめずりをする。
「お願い、します……♡ また私を、レイジさんのカノジョにして下さい……♡」
クリーム色のカーディガンを脱ぎ、シャツの胸元のボタンを外す。淡い緑色のブラジャーが、見え隠れする。亜麻色の髪が揺らし、玄は上目遣いにレイジを見つめる。
「ま、また胸を……♡ あそこを、レイジさんに、触って欲しいんです……♡ たくさんたくさん、愛して欲しいのです……っ♡ だから、お願いします……っ♡」
にんまりとレイジが笑う。一瞬玄はほっとする。しかし、女子高生に淫らな誘惑をさせておきながら、彼はまだそれだけでは満足していなかった。
「でも玄ちゃんは、この間みたいなのじゃ本当は満足できないんじゃないかな? 実際、こうしてまた求めて来たわけだし」
「えっ、あっ、そ、それは……っ」
まるで玄の自慰行為を見ていたかのような物言い。否、実際レイジは隠しカメラで観察していたのだが、玄に気付く余地はなかった。玄は逡巡したが、誘惑には勝てなかった。
「も、もっと……気持ち良くなれるんですか?」
「ちょーっと普通じゃないプレイになるかも知れないけど……約束するよ」
期待感が、玄の中を満たしていく。頬を真っ赤に染め、顔を俯かせ、レイジに訊ねる。
「お願い、できますか……?」
「そうじゃ、ないよね?」
「っ、そ、その……。私……っ♡ き、気持ち良く、なりたいんです……♡ この前より、もっと気持ち良く、なりたくて……♡ レイジさんが、相手なら……っ♡ ど、どんなコトでも受け入れるのです……っ♡ なんでも、シてください……♡」
ようやく、合格点が出たようだった。レイジが隣に回り込んできたかと思うと、力強く首に腕が回され強引に唇を奪われていた。
「んちゅうっ♡」
だが、玄はすぐさまそれを受け入れ自ら舌を突き出し始めた。
「むちゅっ、んじゅ、れろっ、んちゅ、れろぉっ♡ あむ、んむっ♡ んちゅ、じゅる、れろ、んちゅっ♡ ――ぷは……っ♡ レイジさん……レイジさん……♡」
「すぐに、天国に連れてってあげるよ」
「あっ♡」
お姫様抱っこされ、部屋から連れ出される。城内で自由の利かない玄にとって、城の情報は貴重である。しかしそれよりも彼女は、レイジとのキスに夢中になっていた。彼との愛を、確かめ合っていた。
いつの間にか、周りの光景が変わっていた。だがそれは、見覚えのある場所でもあった。
「ここ……阿知賀……?」
そう、玄の母校である阿知賀女学院そのものだった。だが、こんなところに阿知賀の校舎があるわけがない。
「コピーだけど、よくできてるだろう?」
「す、凄い……ほんとに阿知賀に帰ってきたみたい……」
「さあ、こっちだ」
さらに奥に進むと、待ち受けていたのは当然麻雀部の部室だ。レイジの腕から降ろされ、玄は一旦着衣の乱れを正す。ただ、ショーツは持って来られなかったのでノーパンだった。
雀卓のメーカーなど、部室は細かいところまで本物そっくりで、まるで本当に阿知賀に戻ってきた気分になる。
「こ、ここで……するん、ですか?」
皆との大切な想い出を穢すようで、後ろめたい。同時に、期待は高まっていた。
「その通りだよ。でも、ちょっと趣向を変えようか。素直な玄ちゃんも可愛いけどね。俺の目を見て」
「は、はい」
じいっと、レイジに覗き込まれる。玄は胸をどきどきさせながら、彼と目線を合わせた。
「これから君は一度この城の事を一度全て忘れる……この阿知賀の部室に一人でいる……俺に強い抵抗はできない……いいね……」
「は……い……」
急速に、玄の目から光が失われる。意識が朦朧としているようだった。レイジの持つ力に、無警戒の玄は一瞬で囚われていた。
「さあ、目覚めて」
ぱちん、とレイジが指を鳴らす。瞬間、はっと玄は意識を覚醒させた。
「えっ、えっ、あれ、私……っ? あれ、なんで部室にっ?」
きょろきょろと玄は当たりを見渡す。驚き困惑する彼女は、やがて目の前にいる男に気付く。
「えっ、あなた、どなた……? み、みんなは……?」
「くくくくっ」
レイジは何も答えず、玄をぞっとさせる笑みを浮かべた。
「あ、あの……う、うちの麻雀部に何か御用ですか……?」
「麻雀部じゃなくて、君に用があるんだ、松実玄ちゃん」
「え……? わ、私……? どうして、名前……」
レイジににじり寄られ、玄は一歩下がる。さらにもう一歩、もう一歩、と徐々に追い詰められていき、最後には壁際まで追い詰められてしまう。
「な、なにを――や、やあっ。何をするんですかっ」
肩を掴まれ、狼狽する玄。振り払おうにも、がっしり抑え付けられまるで振り切れない。今の玄にとっては、レイジは正直言ってあまり好感の持てない軽そうな男だった。そんな男と部室で二人きり、しかも明らかに危害を加える雰囲気を持っている。
「たす――や、ど、どこ触ってるんのですっ!」
助けを呼ぼうと叫びだそうとした瞬間、制服の上から乳房に触れられる。好きな男――彼以外にそれを許すなど、乙女としてはあってはならない事だ。しかしそんな想いとは裏腹に、レイジの右手は玄の胸を這いずり回る。
「ちょ、止めるのです! そ、そんなところ触っちゃだめなのです、ぅ……っ?」
「そう言う割りにはあんまり抵抗しないじゃないか」
「ん、だから、止めるのですぅ……っ」
レイジの言うとおり、玄の抵抗の力は弱い。何故こんなにもされるがままになっているのか、玄自身分からなかった。
「おっきいね、玄ちゃんの胸。玄ちゃん風に言えばおもちかな。服の上からでもはっきり形が分かるよ」
「いや、そんな事、ん、ふぅ……ぐにぐにってするの、ん、うぅ……だめなのです……っ」
徐々に、玄の声から力が失われていく。代わりに、色気が生まれ始めていた。レイジはカーディガンのボタンを胸元だけ外す。
「ひゃ、だ、だめなのですっ」
「だめじゃないって」
「あ、あっ」
さらにシャツの胸元のボタンまで、外されてしまう。丁度、淡い緑色のブラジャーに包まれた乳房だけが外気に晒される形となった。
「へへっ」
「や、だめなのです、だめなのですっ、んうっ」
玄の制止は当然届かず、今度はブラの上から胸を揉まれ始める。すぐに、玄は「はぅっ♡」と艶めかしい息を漏らした。制服越しとは比べものにはならない刺激が玄を襲っていたのだ。レイジの手が蠢く度、ぐにゃぐにゃと淫猥に玄の乳房は形を変える。
(な、なんでこの人……っ、こんなに、上手なの……っ)
まるで、自分の全てを知られているような感覚を覚える玄。だが、そのような違和感に拘っている余裕などなかった。
「ん、う、ふ……っ♡ だめ、だめなのです、ん……♡」
「まだまだここからだよ、玄ちゃん」
「ふ、ん……♡ ん、え、え……? んっ♡ ふ……ぅ、く……あ、あっ!」
さらっと、まるで手品のようにブラまで外されてしまう。結果、玄の豊かな乳房が制服から飛び出る格好となった。
「や、やだっ、返して、返してっ!」
「だーめ」
レイジはブラを床に放り投げる。壁際に追い詰められた玄が、それを取りに行ける術などなかった。
「玄ちゃんの生乳だ」
「やだ、やだっ」
「たっぷり味わわせてもらうね」
「ふぅっ♡」
乳首をぴんと弾かれ、玄は顎を上げる。脳髄を駆け巡る快楽電流は、玄の視界をスパークさせた。まともな思考能力は奪われ、最後に残されていた抵抗する力も失われる。
「なに、なにこれぇ……っ♡」
「いいでしょ、乳首いじめられるの」
「良くなんか、良くなんかっ、ん、ん、あ、あっ♡ んう、んうっ♡」
指先で弾かれたり、こりこりと抓まれたり、我が物のように乳首を弄られる。こんな男に、と玄が嘆くのとは真逆に、乳首は硬さを増していった。
「すっかり勃っちゃってるよ、玄ちゃんの乳首。そんなに良かったのかな?」
「あっ、あっ、あっ♡ だめ、そこだめっ♡ ちが、ちがっ♡ あっ♡ あっ♡」
最早、まともに声も出せない始末だった。脚から力が失われ、その場に立っていられなくなる。そんな彼女を支えるのは、当然レイジだった。
「ん、うっ♡ だめ、胸、ばっかりっ♡ ん、んっ♡」
「なんだい? 胸以外も虐めて欲しいのかな?」
「い、言ってないのです、そ、そんな事……っ♡ あっ、あっ♡ お、お尻までっ」
スカートを押しのけ、尻臀を掴まれる。ぐにぐにと、胸と同じように尻肉が歪められていく。
「なんだい? パンツ、履いてないじゃないか。変態なんだね、玄ちゃんは」
「っ? ち、ちが、これは、なんでっ、ん、んっ♡ や、胸とお尻♡ 一緒に揉むの♡ だめ♡」
「はいはい、これが良いんだよね、玄ちゃんは。一杯可愛がってあげるよ」
レイジの愛撫に、玄は眉を寄せて瞳を伏せよがるしかない。愛液を太股に伝わらせながら、情けなく牝の野生動物のように啼かされるばかりである。一女子高生として恥ずかしい様だった。
「こんなのっ、こんなの……っ♡ ん、あんっ♡ また、乳首……っ♡ あっ、あっ♡ お尻も♡」
「くくく、可愛いよ玄ちゃん」
玄の身体を弄びながら、レイジは徐々に立ち位置を変えていく。壁際から部室の中央、そして最後には雀卓へと玄は追い詰められる。
「そらっ」
「あうっ」
大切な雀卓の上に、お尻を乗せられる。ぷるん、と露出した胸が震えた。さらに脚をぐいと押され、M字開脚させられる。スカートの中が見られる、ともがく玄だったが、レイジの腕力には敵わなかった。
「さあて」
「は、はうぅ……」
レイジはズボンを降ろし、いきり立ったペニスを取り出す。玄の口から短い悲鳴が漏れ出た。それが、自分の性器を狙っている事は間違いなかった。
「た、助けて、おねーちゃん、京太郎君……っ」
「助けなんて来ないよ。俺と一緒に愉しもうね」
「う、うう――んううう、は、入ってぇ……っ♡」
ぬぷり、とペニスが挿入されていく。玄の予想よりもあっさりと、その太い男根を自分の女性器は飲み込んでいく。こんな事有り得ない、と驚愕する彼女だったが、
「か、っはぁ……♡ きょ、京太郎、君……っ」
「ほーら、俺の全部飲み込んじゃったよ」
「うう、ごめん、なさい……っ♡」
あっという間に、あの魔羅を受け入れてしまった。さらに信じられない事に、
「ん、ん、こ、これ、熱いのです……♡」
「お、気に入ってくれたかな?」
じんじんと、ペニスを通して熱が伝わってくる。膣道を広げられる圧迫感。見知らぬ男と一つになっている状況。その全てが玄を苛み、同時に感じさせていた。
「き、気に入る訳ないのです、京太郎君、おねーちゃ――~~~っ? んっ、んっ♡ こ、これ動いてっ? んう、うぅっ♡」
「ああ……玄ちゃんの中あったかいよ……自然と腰が動いちゃうよ」
「うっ、うっ、うっ♡ ん、ん、んうっ♡ だめなのです♡ だめなのです♡ 動いちゃ♡ 動いちゃだめなのです~~~っ♡」
見知らぬ男から犯され、身体を弄ばれる恐怖。だがそれよりも今、玄を支配していたのは圧倒的な快楽だった。二人の相性は、玄の望む望まないに関わらず、最高だった。
「おお、ねっとりと絡みついてくるよ……玄ちゃんも膣をきゅっと締め付けて俺と一つになれたのが嬉しいんだね……」
「そ、そんなわけないのですっ♡ あっ、あっ、あっ♡ やあ、ん、んっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ 動かれるとっ♡ 擦れてっ♡ あそこが擦れてっ♡ あっ、あっ、あっ♡」
「良いんでしょ? これが。とっても良いんでしょ?」
煽るようなレイジの言葉を、玄は必死で否定しようとする。だが、浅い息が漏れるばかりで声は声にならなかった。
「はぅっ♡ んっ♡ あ、あ、あっ♡ だめ、だめなのにっ♡ だめなのにっ♡」
「なのに、なんだい?」
「あう、うう……っ♡ ん、ううっ♡ あっ、あっ、あっ♡」
「なんだい?」
「んううううっ♡」
一際強く子宮口を突かれ、玄は悶絶する。こんな快楽は知らない。玄は知らなかった。見ず知らずの男に、無理矢理身体を弄ばれているというのに、どうしようもなく感じてしまっていた。
「言ってみてよ、だめなのに、どうしたんだい?」
だが、それを認める訳にはいかない。認めてしまえば、姉や友達、何より想い人に申し訳ない。しかも初めてはロマンチックな場所でと決めていたのに、ベッドの上ですらない、神聖な部室を穢す行為に手を染めてしまっている。ここで乱れている事まで認めてしまったら、彼への申し訳なさで死にたくなる。もっとも、だからといってレイジが手を緩めるわけがなかった。
「感じてるんでしょ?」
「ん、ん、んっ♡ はふっ♡ あっ、あっ、あっ♡」
「ねえ、感じてるんでしょ? 部室でレイプされて感じてるんでしょ? 好きでもない男に無理矢理犯されてるのに感じてるんでしょ?」
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ 違う、違うのですっ♡ 私は♡ 私は♡ 感じてなんかっ♡ 感じてなんかっ♡」
それが嘘である事は、明白だった。高らかな嬌声を上げるその姿は、強姦されてなお感じる変態の牝そのものだった。
「はうっ♡ そこ、そこっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
「ここ? ここが良いんだね? ふふ、一杯突いて上げるよ」
「あっ、あっ、あっ♡ ちが、違うのです、あっ、あっ、あっ♡ だめ、だめっ♡」
昂ぶりは、最高潮に達しようとしていた。強姦魔を相手に、エクスタシーを迎えつつあった。
「イくんだね、玄ちゃん。レイプされてイっちゃうんだね。イって良いよ、俺もイくから」
「だめ♡ だめ♡ だめ、だめ、だめっ♡」
「だめじゃないよ。良いんだよ、レイプでもイって。俺も玄ちゃんの膣に出させて貰うから」
「そ、それがっ♡ それがだめ、あっ、あっ、あっ♡ もうだめっ♡ もうだめっ♡」
雀卓の上で亜麻色の髪を振り乱し、玄は喘ぎ声をさらに深める。
「イく♡ イっちゃう♡ 玄イく♡ 玄いっちゃいます♡」
どうしてそんな言葉が出てきたか、玄自身理解できなかった。だが恥ずかしげも無く、彼女は声を上げていた。
「俺もイくよ、玄ちゃん……!」
「~~~っ♡ あ~~~~~っ♡」
玄の膣内へと、レイジは容赦なく精液を注ぎ込んでいく。下腹部の熱を感じながら、断続的に玄はイき続けた。
「はーっ♡ はーっ♡ はーっ♡ んっ♡」
瞳からは理性の光が失われ、涙を流す玄。しかし、ペニスを引き抜かれる瞬間は、確かに快感に悶えていた。
玄にとって永遠と思われた陵辱の時間は、しかしまだ終わりなどではなかった。卓から引きずり下ろされたかと思うと、今度は卓の縁に両手を掴まされる。そして、お尻をレイジの方に向けさせられる。
「じゃあ、二回戦と行こうか」
「え、あ、あ、あ~~~っ♡」
今度はバックで、ペニスを突き入れられる。膣に溜まっていた白濁液が、溢れ出した。絶頂で敏感になっていた玄は、それだけで容易くイっていた。
「ま、また、またぁっ♡ こ、こんな格好なんてぇっ♡」
「気持ち良い癖に、玄ちゃんは。ほら、また『玄イく』って言ってね」
「い、言わないのですっ♡ 言ってないのですっ♡ あっ、あっ、あっ♡」
ぱんぱんぱん、と腰を打ち付けるリズミカルな音が部室に響き渡る。突かれる度に、制服からまろびでた彼女の果実がぷるんぷるん震えた。
「はっはぁ……良い眺めだよ、玄ちゃん」
「あっ、あっ、あっ♡ だめ、だめなのです、今は……っ♡ あっ、あっ、あっ♡ イったばかりで、か、感じやすくなって……っ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
「お、とうとう感じてるって認めちゃったか」
「ち、ちがっ♡ ちがうので……っ♡ あっ、あっ、あっ♡ だめ、だめっ♡」
雀卓の傍で、玄は後背位で犯される。レイジは揺れる胸を掴むと、ぐにゅぐにゅと揉み始めた。弱点である胸への愛撫が、さらに玄を追い詰めていく。
「ほーら玄ちゃん、これ好きなんでしょ? 乳首こりこりされるやつ」
「んっ♡ んっ♡ だめ、だめっ♡ ん、んっ♡ それ、だめなのですっ♡」
「乳輪を弄られるのもキくんだよね?」
「はぅーっ♡ ん、ん……っ♡ あっ、あっ、あっ♡ 一緒に突くのっ♡ あっ、あっ♡」
「はは、もう大洪水だ」
ストロークの度に、ぱちゅんぱちゅん、と愛液と精液が混じり合って飛ぶ音が聞こえる。もう玄は何も考えられなかった。与えられる快感を貪るのみだった。しかしレイジの嗜虐はまだ続く。
「玄ちゃん、前見て」
「あっ、あっ♡ ま、前……っ? ん、あっ♡」
俯き床しか見ていなかった玄は、必死で顎を上げる。涙で濡れた視界、その先には――男達がいた。複数の、にやにや笑ってこちらを見ている男達だった。
理解するのにまで、少しの時間を要した。見られている。自分の体も。自分の性交しているところも。強姦されて、よがっているところも。全部、見られてしまっている。
「い、いやああああっ♡ どうして、どうしてぇっ♡」
「みんな玄ちゃんのエッチなところを見たいって」
「や、やだ、やだやだやだやだっ♡ あっ、あっ、あっ♡ ん、ん、んっ♡」
「こっちの口は嫌じゃないってさ。すっごく俺の事締め付けてくるよ?」
「あっ、あっ、あっ、あっ♡ やあ、やああっ♡」
いやいやと顔を振るが、男達の視線と嘲笑は止まない。あられもない姿を、全て見られてしまっている。想い人よりも、先に。
「よいしょっと」
「んううっ?」
身体を引っ張られ、体位を変えられる。レイジはその場に座り込み、背面座位の形で玄を下から突き始めた。
「あっ、あっ、あっ♡ こんなの、こんなのっ♡」
「ほら、玄ちゃんのおっぱいも俺達が繋がってるところも見せつけてやろうよ。イチャラブだよ、イチャラブ」
「ちが、そんなの、ちが、んちゅう♡」
口は、キスで塞がれる。さらに胸への愛撫も止まらない。レイジの太いペニスが玄の小さな穴で抽送される様は、はっきりと晒されていた。
「んちゅ、んじゅう、れろ♡ んちゅ♡ むちゅうっ♡ ちゅう、れろ♡ じゅうっ♡ ――ぷは、あっ♡ あっ♡ あっ♡ もうだめ♡ だめ♡ 玄イく♡ 玄イく♡ また玄イっちゃうのです♡」
「ああ、良いよ皆に見られながら強姦セックスでイこうね」
「はい♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ イく♡ 玄イきます♡ あ~~~っ♡」
顎を上げ、玄は激しく気をやった。乳首は凝り固まり、潮を吹き、唇を自らレイジに重ねていく。そこにいたのは阿知賀女子の先鋒松実玄ではなく、一匹の牝だった。
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽
全てが終わり、かけられていた暗示を解かれた玄は、元の部屋に戻っていた。ベッドの上で、レイジの膝の上に頭を乗せて寝転がる彼女の表情は、実にリラックスしているものだった。
「さっきのプレイ、どうだった?」
「す、すっごく……良かったです。気持ち良くて、びっくりしました」
「そうか、男冥利に尽きるよ」
「れ、レイジさん……♡」
愛情たっぷりに――少なくとも玄はそう感じる――頭を撫でられ、玄はへにゃりと笑う。その瞳には、もう目の前の男しか映っていなかった。
「玄ちゃんさえ望めば、またしてあげるよ」
「ほ……本当、ですか?」
一晩だけのつもりだった――その予定は、あっさりと崩されていく。
「今日だけじゃない。明日も明後日も、玄ちゃんさえ望めば俺の恋人にしてあげてもいいよ? そしたらもーっと気持ち良くなれるよ」
「そ、それは……」
ごくり、と生唾を飲み込む玄。魅力的な提案だった。ここで、想い人を見捨てるという選択肢である事に目を瞑れば。
「ここに、こういう紙があるんだ」
レイジは一枚の紙を取り出す。その紙に書かれているのは「敗北宣言書」の文字。玄は、うっとりとした目で彼とその紙を見つめていた。
次の宥編で松実姉妹は一旦終わりになりそうです。