麻雀天使堕天計画 作:クラリス
多くの雀女達が連れ去られた古城。
でっぷりと太った「本物」の京極は、幾つも並べられたベッドを見下ろし醜悪な笑みを浮かべていた。
ベッドには、何人もの女性が眠っている。全員、京極の手によって、京極の作り出した「同じ幻想の世界」へと旅立っている。
「和ちゃんは楽しんでるかな?」
お気に入りの少女の胸を揉みながら、眠る彼女へと語りかける。眠りながらも苦しそうに息を吐く和は、それでもなお美しかった。
夢の世界での体験は、現実に戻ってきても影響を与える。その時を楽しみにしながら、京極は眠る女性達へ視線を送る。和の隣には、共に散々犯した東横桃子。さらにその隣には、まだ幾人の女性が眠っている。
内一人は、原村和の先輩、竹井久。
さらにもう一人は、この城でも抜群の成績を残してきた少女。
原村和の親友、宮永咲であった。
「君達はちょっと厄介だからね、ごめんね。まあ、まずは夢の中で楽しんでおいで」
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咲にとって、京太郎は幼馴染であり中学からの想い人であった。ずっとずっと好きだったし、彼の一番の理解者でもあるという自負があった。普段はからかったりからかわれたりする腐れ縁の仲だが、高校でも同じ麻雀部に所属するようになって、嬉しかった。
しかし、同じ部には原村和という少女がいた。咲も、和の事は好きだ。短い付き合いで、親友でライバルとも言える存在になった。だが、彼女は京太郎の好みの少女だった。その事は、付き合いの長い咲ならすぐに気が付いた。そして、和の方も京太郎に好意を見せた。
二人の関係が友人から恋人にまで発展するのに、そこまで時間はかからなかった。結局その変遷を、咲は指をくわえて眺めるしかなかった。自分から告白する勇気はなかったし、和に勝てるとも思わなかった。「和ちゃんだから許せる」と、無理矢理自分を納得させるしかなかったが、当然のように心の中では燻りが残っていた。
「おはようございます、京極先輩」
「宮永。おはよう」
そこに現れたのが、転校生で新入部員の先輩、京極だった。端正な顔つきと、高身長で女子から人気の高い彼は、それに驕らず他者を慮る優しい性格を有していた――少なくとも咲はそう認識している。おかげで人見知りする咲も、打ち解けられた。
今日もまた、早朝の部室で、二人で練習する事を約束していた。今まで京太郎と過ごしていた時間が、そのまま京極と過ごす時間になりつつあった。
「最近は落ち着いた? また眠れなくなったりしてないか?」
「あ……いえ、大丈夫です。先輩のおかげで、今は平気です」
僅かな会話で、二人はお互い言わんとする事を理解し合う。何の含みもない笑顔を、咲は京極に向ける。彼には、恋愛相談までしていた。今でも京太郎の事は好きで、諦められてはいない。しかし、精神的には随分楽になった。
「色々、私の話ばかり聞いて貰って……京極先輩には、感謝してもし切れません」
「良いんだよ、気にしなくて。ま、男としては当然の事なんだよ」
「そうなんですか?」
「宮永みたいな可愛い女の子、放って置くわけないだろ」
「っ、も、もうっ、先輩ったら!」
咲は頬を染めて、そっぽを向く。からかわれていると分かっていても、恥ずかしくて、そして嬉しかった。京太郎は別として、京極に対して、他の一般男子よりは高い好意を抱いている。それが正直な咲の気持ちだった。
この新入部員の存在に、違和感がなかったわけではない。どうしてここまで好意を抱いているのかも、全て納得できるわけでもない。心の中で、引っかかりを覚えていた。が、それよりも強い衝撃が咲を襲った。
「本当だって」
「ふ……えぇっ? 先輩っ?」
突然背後から、京極に抱きすくめられる。体をびくりと震わせ、自らの体に纏わり付く彼の腕に手を重ねるが、咲は彼を突き放すような真似はしなかった。
「な……なにをするんですかっ」
「抱き締めてるんだよ」
「そ、それは分かってますけど! ど、どうしていきなり!」
「いきなりじゃない。ずっとこうしたったんだぜ」
「せ、先輩……」
「好きだ、宮永」
中学時代に、幾人かの男子から好きだと言われた経験はある。和などと比べれば地味ながらも、咲は美少女と言って差し支えない容貌の持ち主で、それなりにモテていた。だが、全て京太郎の存在によりお断りしていたし、それでなくてもぴんと来た男子はいなかった。
だが、こんな熱っぽい告白を受けたのは初めてだった。嘘や偽りを感じられない、そして心を高鳴らされる告白。ただでさえ、京極には好感を抱いている。さらに今は、これまでストッパーとなっていた京太郎の存在もない。
「せん、ぱい……」
うっとりとした表情で、顎を上げて背後の京極を見上げる。
「ずっと話していて、好きになってしまったんだ。須賀はばかだよ。こんな可愛い幼馴染を放っておくなんて」
「わ、私は可愛くなんて……」
「可愛いよ、宮永は」
女子にならいくらでも好意を寄せられそうなイケメンが、自分だけを見ている。自分を好きだと言ってくれている。どれだけ想い人がいようとも、心くすぐられる場面であった。
「宮永……別に今、ここで俺を好きだってくれなくても良いんだ」
「えっ?」
「でも、俺の気持ち……受け入れてくれないか」
「そ、そんな、急に言われても……」
「宮永」
「あ……」
「だめか?」
ぎりぎりのところで踏み止まっていた咲だったが、京極の熱い眼差しを受け、目尻がとろんと垂れ下がる。戸惑う心が京極の不可思議な力で揺さぶられ、ついに彼女は陥落する。
きゅっと唇を引き結んだかと思うと、そっと京極の抱擁から離れる。無理にではなかった。京極も彼女の意思を感じ取り、腕の力を緩めていた。
咲は、真正面から京極と向かい合う。その目は潤み、うっとりとした色が混じっていた。
「だめじゃ、ありません」
「宮永」
「先輩――」
咲は瞳を伏せて爪先立ちになり、京極は咲の肩を抱き、顔を近づける。
その瞬間、京極が端正な顔を歪めて醜悪な笑みを浮かべたのだが、目を瞑る咲は当然気付かなかった。そして部室のロッカーの中から、危機を訴えかける親友の視線も。
「ん――」
唇と唇が触れ合うだけの、優しいキス。しかし確かに、言葉巧みに誘導され、咲はファーストキスを京極に捧げてしまった。そこに悪趣味な京極の思惑があるとも、気付かないまま。
「ありがとう、宮永」
「先輩、あの、私……――んっ」
何か言い募ろうとする咲だったが、その口は再び京極の口によって塞がれてしまう。体格差で腕力では勝てないし、そもそも今の咲にはそこまで拒絶する意思はなかった。そのまま肩を押される形で、連れ込まれるのは部長の竹井久がよく使っているベッド。唇を重ねたまま、二人はベッドに横並びに腰掛けた。一人の女として、男と同衾する危機感を覚える咲だったが、
(キスって……こんなに凄いんだ)
それよりも、京極との甘いキスに夢中になっていた。唇が触れ合うだけで、興奮が高まっていく。さらに、唇の上を京極の舌でなぞられる。一瞬面食らう咲だったが、優しげな京極舌使いに身を任せていた。
「ん……ちゅ、ん……っ、んっ……」
おかげ心の準備ができたためか、舌が口内に侵入してきても、咲はそこまで動揺しなかった。歯茎と口の中を、京極の舌で蹂躙されていく。不快感よりも、自らの肉体内部を支配される喜びの方が勝っていた。
「ちゅ、んっ、れろ、ん、あむ……っ」
京極の舌に応えるように、咲も舌を伸ばし始める。すぐさま、京極の舌に絡め取られてしまった。舌と舌が触れ合う生まれて初めての感覚に、咲はぞくぞくと感じ入ってしまう。自慰行為では、決して得られない悦びだった。
「ん、んむぅっ、じゅるう……っ、れろっ」
二人の唾液が混じり合い、口元で泡が生まれる。この頃には、咲はすっかり京極とのキスに夢中になっていた。学校で、しかも部室で、まだ出会って一ヶ月も経たない男とこんな真似をしているという背徳感が、咲を昂ぶらせる要因となっていた。
「んちゅ、ん、ん、ちゅう……っ、ん、むっ、んううっ?」
肩に回されていた京極の右手が徐々に下に落ちていったかと思うと、今度は裾からセーラー服の中へと侵入していく。その動きを察した咲は狼狽え反射的のその手を押さえつけようとするが、力では敵わない。文句を言おうにも、口は京極とのキスにかまけていた。
セーラー服が捲れ上がり、薄水色のブラが見え隠れする。ついにそのブラの上から、京極の掌が咲の右胸を掴み取った。
「あ、や、ん……っ、ちゅぷ、ぷはっ。――せ、先輩……」
必死になってキスから逃れ、顔を真っ赤にして咲は訴えかける。元々ここまで許すつもりはなかったが、既に彼女の意識は次の段階に登っていた。
「私……和ちゃんみたいに、大きく、ないですから……」
「大きければ良いってもんじゃない。俺は宮永の控えめな胸、魅力的だと思うぜ」
「せ、先輩……っ」
きゅん、と胸の中が疼く。彼に褒められて、嬉しかった。まるで京太郎にそうされた時と同じように。あるいは、それ以上に。
「それに、ちゃんと育ってるぜ? 揉み応えもしっかりある」
「んうっ♡」
それがお世辞だったとしても、やはり嬉しかった。ブラの上からなぞられるように小さな乳房を愛撫される。いつの間にか敏感になっていた咲の体は、優しい京極の手によってさらに開発を受けていく。
「んちゅ……っ♡」
再び始まるキス。さらに胸を揉まれている内にブラの形が崩れ、ブラ紐が緩み、役割を果たさなくなっていた。
セーラー服の下で露わになった可愛らしい乳首は、半勃起していた。見えない角度からそれを正確に掴み取ると、こりこり扱き上げる。
「んっ♡ んっ♡ んっ♡ んうっ♡」
キスを交わしながらも、その甘すぎる刺激に咲は、背筋を仰け反らせようとするが、京極の熱い唇がそれも許さない。進退窮まった咲は、最早全て京極に身を任せるのみ。それで良いと、彼女自身が納得してしまっていた。
いつの間にか、京極の左手は咲の左の太股に触れていた。ミニスカートとソックスの狭間、きめ細かな彼女の白い肌に、京極の手が這いずり回る。胸回りよりも肉付きは良く、数多くの女性と接してきた京極も微かに溜息を吐く程であった。
「ちゅう、ん、んむっ♡ れろっ、んちゅ♡ ふ、ぅう……っ♡」
咲も、太股を撫で上げられる度に腰を揺らす。特に弱いところでなくても、京極の手は的確に彼女の快感を呼び覚ましていく。
最初はソックス付近に触れていた手が、徐々に徐々にと、スカート側に登っていく。狙われるのは、スカートの奥底。ついに京極の指先がスカートの中へと進入するが、咲は止めようとしなかった。
「ん、ちゅっ♡ むちゅ……♡ ん、ふぅ……っ♡ そ、そこは……♡」
「内股、濡れてるぞ宮永」
「あ……っ♡」
「相当、感じてるみたいだな」
恥ずかしい指摘に咲は思わず顔を背ける。どうしようもないほど彼女は赤面していた。そんな咲へと、あくまで京極は優しく微笑みかける。
「大丈夫だ。俺は、そんな宮永も好きだから」
「京極、先輩……♡ 嬉しい、です……っ」
「初めて、なんだろ? 須賀以外と……なんて、ないよな?」
「あ、ありえませんっ」
咲が強い言葉で否定すると、京極はにこりと笑った。
「じゃあ、ここに触れるのは……宮永自身を除けば、俺が初めてってわけだ」
「っ、そ……そう、ですよ? 先輩が……私の初めて、です。キスだって、そうだったんですから」
「ああ、ありがとう。嬉しいぜ、宮永の初めてばかり貰えて。須賀には、渡したくない」
「きょ、京ちゃんの事は……名前は、今は、出さないで下さい」
「どうして?」
「どうしてって……」
困ったように咲は視線を彷徨わせてから、言い辛そうにしながらも、心中を吐露する。
「今は――……京極先輩の事だけ、考えていたいんです」
「はは。すげぇ嬉しいぜ」
「ん、ふ……♡」
優しく乳輪を撫でられて、咲は熱い息を漏らす。そんな彼女の耳元へと、京極は囁き声をかけた。
「なあ、宮永――――してもらえるか?」
「えっ」
京極の要求に、咲は戸惑いを見せる。困ったように京極の顔を見詰めるが、彼は至極真面目な表情を見せていた。咲を決心させるには充分であった。彼の熱い告白と自分に対する優しい愛撫に応えなくては、という想いもあった。
「ん……♡」
スカートの裾を両手の指先で抓み、咲はゆっくりとそれを捲っていく。僅かに隠れていた太股と、そしてブラと同じ薄水色のショーツが姿を見せた。京極の要求が、これだった。まるで売女のような仕草。しかし、今の咲は抵抗感なく、京極のために身を挺していた。
「どう、ですか……? 先輩……」
不安そうに訊ねる咲に、京極は満足気に頷いた。
「良い格好だ。嬉しいぜ、宮永」
「ん……」
恥ずかしそうに目を伏せる咲だったが、つまみ上げたスカートを下ろそうとはしない。京極のために、身を捧げ続ける。
「ちょっと濡れてるな。染みができてるぜ」
「えっ、う、嘘っ」
「俺とのキスで、感じてくれたんだな」
「そ、そんな――あっ」
するすると京極の指が太股を這っていき、ついにショーツの縁にかかる。思わず咲は声を上げたが、京極に顔を覗き込まれると、止めるまでは至らなかった。
そのまま京極は、ショーツの中に手を滑り込ませる。
「んうっ♡」
顔を背ける咲だったが、京極は咲の秘所の入口を擦り始める。
「ん、うっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡」
いつも自慰で思い浮かべる京太郎ではなく、別の男の手。それも、京太郎と比べればほんの僅かの付き合いの相手。だというのに、咲は激しく感じていた。京極のテクニックもさることながら、彼に心を開き委ねていたのが大きい。
「んうううっ♡」
きゅっと抓まれたのは、クリトリス。背筋をぴんと伸ばし、咲は軽く絶頂に達した。
(な、なにこれぇ……っ♡)
経験した事の無い快感。口元から唾液がこぼれ落ち、たまらずスカートの裾を落とすが、気にする余裕はなかった。京極もまた、彼女を責めなかった。
「んううっ♡ んっ♡ んっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ なにっ♡ なにこれっ♡ んっ♡ んっ♡」
再び割れ目を虐められ、時折クリトリスを指の腹で転がされ、咲は熱い吐息を吐く。とろり、と粘度の高い愛液が彼女の秘所から漏れ出てくる。既に受け入れる準備を始めた乙女の入口に、京極は中指を侵入させる。
「ふうぅっ♡」
自分では怖くて、中に指を入れた事はなかった。生まれて初めて体の内から与えられる刺激に、咲は身悶えする。
「ふ、ん……っ♡ う……っ♡ ん、う、ふっ♡ あぅっ♡」
最初は優しく、窺うように京極の指は咲の膣内を弄る。ぐちゅ、ぐちゅ、と愛液がかき回される音が淫靡に部室に響き渡る。
「あ、あうっ♡ あうっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ んーっ♡ んぅーっ♡ そこ、そこっ♡ かき回すのっ♡ すごいっ♡ すごいですっ♡」
「気に入って貰えたみたいだな。宮永は可愛いな」
「んっ♡ んぅーっ♡ 先輩もっ♡ 先輩も格好いいですっ♡ んぅーっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
京極の指の動きは、激しさを増していく。愛液も止めどなく溢れていく。顎を上げ、背中を反らし、咲は涙目になりながら気をやった。
「あっ♡ あっ♡ あ~~~っ♡」
そのままバランスを崩し、ぱたんと背中からベッドへと崩れ落ちる咲。
「は……っ♡ は……っ♡ は……っ♡」
半裸状態で、絶頂の余韻に浸りながら咲は荒い息を吐き続ける。京極は指の動きを止めると、彼女の上に跨がった。
「今、俺の手でイったな」
「は……はいぃ……っ♡」
「宮永――」
「先輩……」
うっとりとした様子で、咲は京極の顔を見上げる。美男子の真剣な眼差しは、咲の心臓をどこまでも高鳴らせた。
「良いだろ?」
「そ、それは……」
京極の言わんとする事は、初心な咲でも理解できた。事ここに至って躊躇いを見せる咲だったが、初めてなのだから当然と言えば当然。人生に一度だけの、大切な初めて――ここで、京太郎の顔を思い出すのも無理なかった。
そんな咲の想いを、京極はすぐに汲み取った。
「須賀が気になるのか?」
「……そ、その、ごめんなさいっ」
「謝らないでくれよ。大丈夫だ……これから俺が、忘れさせてやるから」
「せん、ぱ……んっ♡」
唇と唇が触れ合う優しいキス。自分に対する想いが伝わってくるようで、咲はどきどきした。自分の事を好いてくれる人間の存在が、彼女の心を救っていた。
「いい、よな?」
京極の最後の確認を前に――咲は、心の中で一度だけ、幼馴染に謝った。
「……はい」
こっくりと頷いた咲の頬を、大きな京極の手が撫でる。くすぐったそうに咲は微笑んだ。
京極は一度立ち上がり、ベルトを緩めてズボンとパンツを脱ぎ捨てる。
「わ……」
咲は、口を丸くして驚いた。肉親くらいのものしか男性器を見た経験はなく、単純比較はできないが、明らかに大きいと思われるペニスだった。あるいは恐怖を覚えたところだが、敬愛し信頼する先輩のモノである。怖いはずがなかった。それよりも、期待感の方が強いくらいだ。細い指だけでも、あれだけの快感を与えられたのだ。あれを挿入れられたら――
(どう、なっちゃうんだろう……)
きゅん、と膣が鳴くのを自覚する。雄に支配される雌としての本能が、目覚めていく。
「一緒に愉しもうぜ、宮永」
「ふぇ……♡」
コンドームを装着した京極が、再び咲を組み伏せる。愛液でぐしょぐしょに濡れたショーツは剥ぎ取られ、ついに亀頭の先端が咲の秘所の入口に宛がわれる。
「いくぞ……力、抜いとけ」
「は、い……っ♡ ん、んううぅっ」
ゆっくりと、しかし確かに京極は腰を突き進める。小さな咲の秘所は、ぎちぎちと悲鳴を上げながらもそれを受け入れていく。健気にも、痛みに絶叫を上げそうになる口を、咲は必死で閉じていた。
「ん、う、んうう……っ」
「もうちょっとだ、頑張れ宮永……」
「ふ、ん、う……ぅ、ふうううぅっ……!」
「よし……全部、入ったぞ」
赤い処女の証が、太股を伝ってシーツに落ちていく。
(京ちゃん……ごめん、ね……)
最後に、想い人へ謝罪の言葉を述べて――宮永咲は、他の男に処女を捧げた。
ずきずきとした痛みが、股から伝わってくる。しかしそれよりも深い快感の予感が、自らに突き刺さるペニスから感じられた。
「宮永と一つになれて、すっげー嬉しいぜ」
「ほ、本当ですか……?」
「当たり前だ。愛してるぜ、咲」
「はぅ……♡」
囁かれる愛に、咲は酩酊する。もう、考えられるのは目の前の美男子だけだった。まさか、この男が自分を弄ぶために甘言を繰っているとは想像だにしなかった。心の底から、自分は愛されていると信じ切っていた。
「先輩……動いて、下さい」
「まだ無理するなよ」
「私は……大丈夫です。男の人は、そうしたいんでしょう?」
持てる知識を総動員して、彼へと身を捧げる。自分の初めてを奪った男に、既に咲は自分の全てを与えるつもりだった。そこに憂いや後悔は、どこにもなかった。京太郎に向けていた思慕の情を、そっくりそのまま京極に向けていた。
「ありがとな。じゃあ……いくぞ」
「はい……っ♡ んっ♡」
思っていたよりも、痛みはなかった。ペニスを挿入されてから早い段階で、彼の形に熟れてしまっていた。
「んっ♡ んっ♡ んっ♡ ふ、ふっ♡ あっ♡ す、ご……っ♡ これ、これが……っ♡」
「そうだ、セックスだ」
「んっ♡ あっ♡ あっ♡ 私っ♡ 私っ♡ 先輩とっ♡ セックスしてるっ♡ セックスしちゃってるっ♡ 学校でっ♡ 部室でっ♡ セックスしちゃってるっ♡ 京ちゃんじゃ♡ 京ちゃんじゃないのにっ♡ 先輩なのにっ♡」
「俺じゃ嫌か?」
突き込まれながらも、ぶるぶる、と咲は首を横に振った。
「先輩がっ♡ 良いですっ♡ 先輩のっ♡ 先輩のっ♡ すごく気持ち良いですっ♡」
「そういう時は、おちんぽって言うんだ」
「はいっ♡ 先輩のおちんぽ♡ おちんぽ凄いっ♡」
京極の言いなりとなっていく咲。彼の言うことなら、何でも受け入れる状態だった。
巨根に突かれる度に、愛液が飛び跳ねる。咲の体が震える。二人の両手は指を絡み合わせる形で、がっちり繋がっていた。既に半裸状態だった咲だが、激しく身を捩りセーラー服はさらに捲り上がる。可愛らしい乳首が痛いほどに勃起した姿で外気に晒された。ミニスカートも同じ有様で、淫らな二人の結合部がはっきりと分かる。
「もっと激しくいくぞ……っ」
「ふぇ、う、嘘、まだ……っ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ あっ♡ あーっ♡ あーっ♡ だめっ♡ 私っ♡ もうダメです先輩っ♡」
京極の宣言通り、ストロークのスピードがさらに上がる。現状で一杯一杯であった咲は、すぐに音を上げた。
「これぇっ♡ 先輩のおちんぽが♡ 出たりっ♡ 入ったりしてぇっ♡ 凄いっ♡ 凄いんですっ♡」
「嬉しいだろ、咲。俺とのセックスは最高だろ?」
「っ、はいっ♡ さいこうっ♡ 先輩とのセックスっ♡ さいこうですっ♡」
「俺の事、好きになってくれるか?」
まともに思考回路が働かない中での問いかけに、咲はがくがくと顎を振って答えた。
「好きっ♡ 好きです先輩っ♡ 大好きですっ♡ あっ♡ あーっ♡ んうっ♡ あぅっ♡ しゅきぃっ♡」
「須賀の事は、もう良いよな? 俺の恋人に、なってくれるよな?」
「はいっ♡ なりますっ♡ 私はっ♡ 先輩の恋人ですっ♡ あっ♡ あっ♡ だめっ♡ もうだめです先輩っ♡ 私っ♡ 先輩のおちんぽでっ♡ どうにかなっちゃいそうなんですっ♡」
「どうにかなって良いんだ、咲。ほら……思う存分、イっていいぞ」
「ふぅうう~~~っ♡」
ラストスパートと言わんばかりに、京極の腰振りはさらに激しくなる。それに呼応するかのように咲は脚を持ち上げ、蟹挟みで京極の腰を押さえつける。無意識下の、本能としての行動だった。
「イく♡ イっちゃいます♡ 先輩もっ♡ 先輩もぉっ♡」
「ああ、俺もイくぜ……!」
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あーっ♡ あーっ♡ イく♡ イくぅうぅっ♡」
びくびくびく、と一際強く体を痙攣させ、咲は初めてのセックスで激しく絶頂した。コンドーム越しに感じる京極の精液の熱にうなされる咲。その表情は、多幸感に包まれていた。
「咲」
「せんぱぁい……♡」
甘い猫撫で声を上げながら、咲は寄せられる京極の唇に吸い付く。最早、彼女の頭の中からは、好きだった男の名前は失われていた。
清澄高校麻雀部の部室に据え付けられたベッド。そこには雀士としてではなく、一匹の雌として開花させられた女の姿があった。
その姿を、ずっと原村和は見詰めていた。涙を流しながら、見詰めていた。
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頼るべき親友も、悪辣な男・京極の手に堕ちてしまった。その姿を、まざまざと見せつけられた。おそらくあの様子では、自分の言葉など通じないだろう。それでなくとも、自分は恋敵なのだ。――あるいは、恋敵だったのだ。咲を味方につける事は不可能だと、遅まきながら和は気付いた。
「どうすれば……良いんでしょうか……」
一人絶望に塗れながら、呟く。この調子では、下手をすれば染谷まこや片岡優希も信じられない。
無理矢理気分転換しようと、休日に和は街を彷徨っていた。京太郎とデートをする気にもなれなかった。カフェでただただ時間を潰すだけ。
丁度そんな折、スマホにメールの着信があった。まさか京極では、と恐れながらスマホを開く和。
「あっ」
その相手は、今は東京で暮らしている母親の原村嘉帆だった。
メールの内容は、「明日長野に帰るから」という連絡。突然で実に彼女らしい文面だったが、和にとっては一筋の光明であった。
今の悩みを、父親には相談しづらい。しかし、母親になら。同性の彼女になら、理解して貰える。そんな希望が、和には生まれていた。いつまでも項垂れているわけにもいかず、和はカフェを発つ。家に帰って、母親を迎え入れる準備をしなければならなかった。心なしか、足取りが軽くなっていた。
しかし、帰路の途中で彼女が目撃した光景は、あまりにも衝撃的なものだった。あるいは久や咲の情事よりも、和の心を締め上げた。
「え……?」
繁華街の奥、そこにいわゆるラブホテルがある事を和は知っていた。もしかしたら京太郎と赴く事になるかも知れない、と密かにチェックもしていた。
そこに入って行く女性の姿は、見覚えがあるというレベルではなかった。
「お母さん……?」
肩程まで落ちた桃色の髪。年齢を感じさせない童顔。自分よりもさらに大きな乳房。引き締まったウェスト。どう見ても、あんな人間は二人といない。和の母・原村嘉帆であった。
彼女と連れ添うのが、父親の恵だったならまだ理解はできた。もっと慎みを持って欲しいと思ったかも知れないが、許せた。
だが、嘉帆と腕を組む男は恵ではなかった。
そして、和のよく知る人物だった。
「先、輩……」
自分の処女を奪った男。久を犯した男。咲を惑わした男。
「どうして、お母さんが……、京極先輩と……っ?」
京極であった。
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽
古城にて、幻想の夢を見る女性達。豚のように太った京極は卑劣にも、眠る彼女達の体にセクハラを加えながら楽しげに嗤う。
原村和、東横桃子、竹井久、宮永咲など相手はよりどりみどり――その中でも、一人特異な相手がいた。
雀士ではない。他の少女達とは世代も違い、この城に連れ去られた理由も異なる。だが、熟れた肉体は少女達とは隔絶した魅力を醸しだしていた。
「貴女も愉しんでるかな、原村嘉帆さん。娘と一緒に愉しむがいいよ。ぐふふっ」
京極の荒い鼻息を顔面に受ける嘉帆。しかし、彼女は微動だにしない。ずっと、深い夢の中に閉じ込められたままだった。
次は原村嘉帆さんです。
嘉帆さんは和さんのお母さんです。原作では来月の新刊で出ると思います。存在がえっちです。