麻雀天使堕天計画 作:クラリス
元々宮永咲は朝に弱かった。麻雀の全国大会中も、部内で一番遅く起きてからかわれてしまった事もある。しかし最近は、ほとんど毎日早起きしていた。
きっかけとなったのは、同じ麻雀部の先輩――京極と関係をもった事にある。
「おはようございます、先輩」
「ああ、おはよう咲」
制服の上からエプロンを着込み、フライパンを片手に咲は、起きてきた京極と朝の挨拶を交わす。ここは咲の自宅ではなく、京極が一人で住まうアパートの一室である。咲はこの部屋に通い妻状態となっていた。朝と夜、甲斐甲斐しく京極の世話をする毎日。文句一つ言わず、彼女は彼に尽くしていた。
「朝からありがとな」
「いえ、このくらい平気です」
お礼を言われる度に、胸が高鳴る。今や、咲はすっかり京極に熱を上げていた。無論、幼馴染と顔を合わせると切なさと悲しみがこみ上げてくるのは変わらない。それから逃げるように、咲は京極に縋っていた。結果として、精一杯背伸びして恋人らしく振る舞っているのだ。
「すぐに準備しますね」
「ああ。よろしく頼むよ。――それからっと」
「あっ」
額に口づけされて、咲は頬を赤らめる。愛を感じるやり取りが、彼女はたまらなく好きだった。
「もう、先輩ったら」
微笑む彼女は、実に幸せそうだった。
その幸せが崩れ去るのは、早かった。
「引っ越さなくちゃいけないんだ」
「えっ――」
ある夜、ベッドの中で京極の口から語られたのは過酷な話だった。
彼の親は多額の負債を抱えており、そのとばっちりを受けているという。京極が清澄に引っ越してきたのも、闇社会の借金取りから逃げるためだった。しかし居場所がバレてしまい、また雲隠れしなくてはならない――苦々しく語られる彼の言葉は、真実としか咲には聞こえなかった。
「ごめんな咲、お前にも迷惑がかかっちまうから――ここで、お別れだ」
「嫌ですっ」
こんな結末を、咲は認められなかった。しかし京極は咲をアパートから追い返し、頑として意見を翻さなかった。
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「どうしよう……」
だが、咲は諦められなかった。どうにかして京極の借金を返済できれば、また彼との愛を語らう日々が戻ってくる。戻ってくるのだ。
「怖い顔してるわね」
「えっ」
放課後の部室で、咲に声をかけてきたのは部長の竹井久だった。他の部員は、来ていない。最近は集まりが悪かった。京極に夢中の咲は、気にも留めていなかったが。
久は、頼りになる先輩だ。自分よりずっと大人で、あらゆる物事に精通していて信頼できる。彼女がいなければ、この夏清澄高校が全国制覇を果たす事はなかっただろう。和が京太郎と付き合いだしてからは、彼女とは一歩引いた関係となっている。姉も今は東京だ。現在咲が、身近で相談できるのは久を置いて他にいなかった。
「なるほどね。咲も知っちゃったか」
「えっ、ぶ、部長もご存知だったんですか」
「まあ、これでも部長だからね。で、どうする?」
「どうするって……」
「彼の借金、返せる当て、あるわよ。勿論、危険な橋を渡るけど。どう? 一緒に、来る?」
咲に迷いはなかった。しっかりと頷き、久の手を取った。
なけなしの小遣いをはたいて、乗り込むのは東京行きの電車。その道中で、咲は久に質問する。
「どうして部長も京極先輩を……」
「そりゃ部長として、部員は助けるものよ。咲一人に任せるのも危なっかしいし」
「そう……ですか」
若干の違和感を覚えつつも、咲は久の言葉を受け入れる。それよりも今は、京極の借金を返済する事に気を回さなくてはならない。久から詳細を聞かされていないが、自分達ができる事と言えば限られてくる。
東京に辿り着いた頃には、すっかり夜になっていた。咲は久に先導され、清澄の制服姿のまま、繁華街の奥へと歩みを進める。地図を片手に、久は雑居ビルの階段に足を踏み入れた。
「ここは……」
「その筋の人達の事務所ってところね」
ごくり、と唾を飲み込む。咲は、緊張と恐怖が苦手だ。精神面に不安を抱えているのを、自覚している。だが京極のためだと自分に言い聞かせて、久の後を追った。
「こんばんは」
久は、無雑作に扉を開く。そこでは、紫煙をくゆらせる男達が待っていた。高級そうなソファに机、壁にはずらりと男の顔写真が並べられている。学校の校長先生ではない事は、咲の目にも明白だった。
「まさか本当に来るとはな。インターハイ優勝校の部長と、そのエースか」
リーダー格らしき、中年の男が席を立つ。肩幅も大きく、サングラスの奥の瞳はぎらついていて、咲は思わず久の背中に隠れた。だが、いつまでもそうしていられない。
「雀卓はそこに用意してある。早速打とうか」
「レートは?」
「1000点一万。そんくらいじゃねぇと一晩じゃ返しきれない額だぞ」
信じられないレートに、咲は鼻白む。サングラスの男は久と咲を舐め回すように値踏みしてから、言った。
「あんたらが負けた時、払える額とは思えないよな。そもそも種銭も大してなさそうだ」
「……そうね」
「そん時は、お前らが持ってるモノで払って貰うぜ。良いな」
「ええ」
久は迷わず頷き、
「はい……!」
決死の覚悟で、咲もそれに追随した。
部屋の奥に用意された高級雀卓に、咲と久は着席する。相手となるのは、萩尾と名乗るサングラスの男と、大柄で筋肉質の体育教師を思わせる男――こちらは松谷というらしい。どちらも、いやらしい目を向けてくるのは鈍い咲も気付いた。だが、気にしている余裕はない。勝たなければ、京極との未来もないのだ。
「ツモ! 2000・4000!」
まず景気よく和了したのは、久だった。さらに彼女は、二連続で和了する。ちらり、と久から視線を送られる。咲は、黙ったままこくりと頷いた。早い段階だが、ここで咲は、彼女のアシストに徹する事を決意する。二人の収支で勝れば良いのだ。
目論見通り、咲の点数はどんどん目減りしていくが、久は順調に点棒を積み重ねていた。最初に借りた点棒分はあっという間に取り戻し、咲のマイナス分を補ってなお余りある――つまり、京極の借金を返済できるだけのお金を稼げたのだ。
「これで……終わりね」
そして波乱もなく、規定通りの対局数を終える。萩尾と松谷の苦々しい表情から、延長戦も有り得るかと咲は思ったが、意外にもそれはなかった。
久が勝利分の700万円を受け取る。そこから咲の負債分である200万円が支払われる――はずであった。
「それじゃ、咲。後は頑張ってね」
「え……?」
久は笑顔で手をひらひら振って、お金から手を離そうとしない。がたりと音を立てて、咲は席を立った。
「どういう事ですか部長っ! そのお金は二人で――!」
「誰もそんな事言ってないわよ。勝手に貴女が私を手助けして、自分が稼ぐチャンスをフイにしただけじゃない。自業自得よ。京極君の事は私に任せておきなさい」
「そ、そんな、ぶちょ――」
久の浮かべる勝ち誇った笑顔を見て、咲は悟る。自分は裏切られた――いや、初めからハメられていたのだと。
「そんじゃ、宮永サンの支払いタイムといくか」
「ひっ」
萩尾が近づき、咲は短い悲鳴を上げる。縋るような目を久に向けるが、彼女はにやにやといやらしく嘲笑うだけ。瞳に嫉妬の炎が宿っている事に、咲は気付かなかった。
「やあっ」
「おお、すっげー良い匂い」
萩尾に抱きすくめられ、首筋に鼻孔を当てられる。細腕で引き剥がしにかかるが、敵うわけがなかった。
「まさかインターハイで大活躍だった君を好きにできるなんてなぁ」
「や、いやっ、助けて京極先輩……っ!」
「良いね、そんな風に男の名を呼んで泣いてくれると俺達も愉しめるぜ」
萩尾の腕の中で絶望する咲。気が付けば、周囲をぐるりと事務所の男達に取り囲まれていた。久はその影に隠れてしまったのか、もうその姿は見えない。見知らぬ男達の視線を一身に受け、頼れる人間もいなくなった今、咲を支配するのは絶望だった。
「じゃ、脱げ」
「ぬ、脱いでって……」
「ストリップしろっつってんだ。そうだな、まずは今着けてる下着、買ってやるから」
萩尾の目は、本気だった。かたかたと震えながら、しかし選択肢のない咲は観念するほかない。セーラー服の裾から手を突っ込み、小刻みに震える指で、フロントホックを外す。するりと抜き出されたのは、薄青色のブラ。男達の下卑た笑い声が、耳朶を打つ。
「もらっとくぜ」
「きゃっ」
萩尾は咲の手からブラを奪い取ると、ズボンのポケットに押し込む。さらに咲を睨み付け、その先を促す。目尻に涙を溜めて、観念した咲はミニスカートの中へ指を伸ばす。できる限りスカートが捲れ上がらないよう気を付けながら、ブラと同じ色のショーツを下ろしていく。太股から膝を通り越し、ローファーで引っかかりそうになる。
「インハイの有名人のケツが丸見えだ」
「雑誌でもよく取りざたされてたもんな」
「もっと痩せてるかと思ったら意外とプリケツじゃねぇか」
「……っ!」
ショーツを脱ぐ過程でどうしてもお尻を突き出す形になり、周囲から揶揄の言葉が飛んでくる。聞こえなかった振りをして、咲は顔を真っ赤にしながらスカートの裾を抑えた。
衆人環視の中ノーパンノーブラ状態で、萩尾に詰め寄られる形で雀卓の傍まで追い込まれる。恐怖は留まるところを知らず膨れ上がっていく。しかしながら、同時に咲の体から強張りが消えていく。間近で感じる男の臭いが、一度雌として目覚めた彼女の体を強制的に発情させているのだ。本来なら有り得ない事――しかし、有り得てしまうのがこの「世界」だった。
「へへ」
「や、あ、んっ」
頬を両手で挟まれ顔を固定され、一気に唇を奪われる。京極とは違う煙草の臭いが、鼻をつく。唇の味も、無遠慮に侵入してくる舌の太さも、彼とは違う。無意識に比べながら、びちゃびちゃと唾液を混じらせる。
「ん、むぅ、ん、んううっ、じゅる、ん、じゅううっ、んっ、んっ、はぁ……っ」
「へへ……現役女子高生雀士の唇は美味いなァ。舌使いも悪かねぇじゃねぇか。これは結構仕込まれてるみたいだな」
「う、そ、そんな……」
頬を朱に染めて俯く咲。萩尾はスカートの上から、彼女の臀部を引っ掴む。
「あぅっ、や、そこ……っ」
「こっちも悪かねぇ、っつうより良い尻してんじゃねぇか」
「ん、んっ♡」
ぎゅっ、ぎゅっと強く尻臀を握られ、咲の口から甘い息が漏れ始める。京極の手によって開発された体は、こんな状況でも反応し始める。
「生尻はどうだ?」
「あぅっ」
スカートの中に手を突っ込まれ、今度は直接尻に触れられる。ごつごつとした手は、しっかりと咲の性感帯を探し当てると容赦なく責め立ててくる。
「ん、う、あっ♡ お尻、お尻ばっかり……っ♡」
「それじゃ、こっちはどうだ?」
「あ、だめ、そこ、だめっ♡ ~~~っ♡」
手が前に回ったかと思うと、乙女の大事な所に萩尾の指先が触れる。そこは、京太郎と京極にしか許さなかった場所。そこが、ヤクザの男に良いようにされている。屈辱的な状況のはずなのに、既に濡れ始めていた。
「尻触られるの、そんなに良かったか?」
「ち、ちがっ、ん、や、だめっ♡ 止めて下さいっ、そこは先輩だけって――っ♡ あ、あ、あっ♡ だめ、だめっ♡」
「ダメって言う割りにはノリノリじゃねぇか」
「違いっ、違いますっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
萩尾の責めにより腰砕けになる咲は、勿論彼に掴まるわけにもいかず、雀卓を支えにするしかない。自然と尻を突き出す形となり、萩尾は彼女の背後に回る。がっしりと咲の腰を掴むと、そのままそそり立つ肉棒を彼女の中へと埋めていく。
「う、うそっ、だめ、だめです、やめてくだ――っ♡ あ、あ、あっ~~~♡」
「これがあの嶺上使い宮永咲の膣か……くくく、良い締め付けじゃないか」
「だ、め、あっ♡ つ、つかない、でぇっ♡ だめ、だめですからっ♡」
「ぐちょぐちょに濡れてる癖に何言ってんだ? はははっ」
男達に見られながら、完全にセックスしてしまっている。羞恥心が湧き上がるが、それに対処する手段はない。ぱんぱんぱん、と一定のリズムでバックから突かれる咲は、完全に悶え苦しんでいた。雀卓の縁を掴む力も、抜けていく。
「京極先輩っ♡ たすけっ♡ 助けてっ♡」
「助けなんて来ないって。それよりお前ももっと愉しめよ」
「だめ、京極先輩を裏切れませんっ♡ んっ、んっ♡ 私はっ♡ 私はっ♡」
「他の男とヤってる時点で充分裏切ってるっての」
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ いやっ♡ いやっ♡ そんなことぉっ♡」
立ちバックの姿勢で犯され続け、咲は絶頂に導かれようとしていた。何とか耐えようと歯を食いしばるも、十秒と持たない。
「ほら、俺もそろそろイっちまうぞ。たっぷり注ぎ込んでやるからな」
「っ♡ だめ、中はだめっ♡ そ、外にっ♡ 外に出して下さいっ♡ お願いですからっ♡」
妊娠の恐怖に怯え、咲は憎い相手に必死で懇願する。
「はあ? お前は借金返済しなきゃならないんだ、文句言える立場かよ」
「お願いですっ♡ やめ、やめて、くださいっ♡」
「しゃあねぇな、その分後で利息分払って貰うぞ」
「んっ♡ んっ♡ んっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ んっふぅうっ♡」
ずるりとペニスが引き抜かれた瞬間、咲はエクスタシーに達する。さらに彼女の背中に、萩尾の精液がかけられる。背中で熱を感じながら、ついに雀卓を掴む手から力が失われ、咲はその場に崩れ落ちた。
「はーっ♡ はーっ♡ はーっ♡ はーっ♡」
床の上で荒々しい息を吐く咲は、もう限界だった。意識を失ってしまいそうになる。だが、彼女の体を無理矢理抱き起こす者がいた。
「ふ、え……」
絶頂による夢心地のまま、咲はさらに奥の部屋に運ばれる。完全に退路を塞がれる形となった。放り込まれたのは、みすぼらしいベッド。
「はぅ、あぁ……♡」
「二回戦と行こうか」
次に咲の前に立ちはだかったのは、同卓した松谷という男。がっしりと肩を掴まれ、ベッドの上に背中から押し倒される。
「俺も愉しませて貰わないとな」
「う、うそ、あなたまで……っ」
「俺だけじゃないぞ。今日は十人くらい相手してもらわないと、いつまで経っても借金は返せないからな」
「そ、そんな――んううっ?」
戸惑う暇も、止める間もなく、正常位で松谷の巨根が沈められていく。松谷の臭い鼻息がかかり、咲は顔を顰めるが、彼の肉棒は京極や萩尾以上のサイズを誇っており、咲は目を白黒させる。
「あ――はぁ……っ♡ こ、れぇ……っ♡」
浅い息を漏らして、痛みに耐え抜く。だがその痛みにも、彼女の体はすぐに順応する。一度セックスした直後で、膣も受け入れる体制が完全に整っていた。
「なんだ、こっちの方はやる気満々じゃないか」
「ち、ちが、そんなことっ♡ ちがっ♡ ――んうううっ♡」
ペニスが強く突き込まれ、ぱちゅんと愛液を飛び散らせる。同時に咲は、はしたない喘ぎ声を上げた。さらに松谷は、醜悪な笑みを浮かべてストロークを始める。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ こんな大きさでっ♡ こんなに突くなんてっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ ひ、酷いっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
「彼氏よりもでかいだろ? 良いだろ?」
「良くなんかっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ ありませんっ♡」
「そうかい。じゃあ、彼氏じゃなくても喘ぐビッチってことだな、宮永ちゃんは」
「ち、ちがっ♡ 私、そんなんじゃっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ んーっ♡ んーっ♡ んっ♡」
口を真一文字に引き結んで喘ぎ声を封じようとする咲だったが、
「ぅえっ?」
「くくくっ」
驚きに、口を丸くして声を上げてしまう。
何しろ顔のすぐ上に、先ほど自分を置かした萩尾が跨がってきたのだ。当然下半身には何も履いていない。自分の中に出入りしていた愛液混じりのペニスが眼前に突き出され、鼻先に触れる。
「な、何を……っ、んっ♡ んっ♡ んっ♡」
「舐めろ」
有無を言わさない命令口調。下半身はなおも松谷に犯されながら、口腔には萩尾のペニスが侵入してくる。
「あ……むっ♡」
「丁寧にしゃぶれよ」
「んむっ♡ あむ、んむっ♡ じゅ、じゅるうぅ♡」
フェラチオも、京極から教え込まれている。早く終わって欲しい、その一心で松谷のペニスに舌を這わせる。
「んむっ♡ んむっ♡ じゅるうっ♡ んむうっ♡ れろ、んっ♡ れろぉっ♡」
「おお……やるじゃねぇか」
亀頭の割れ目を舌でなぞり、竿を唇で扱く。女子高生らしかぬ性技に、萩尾は恍惚とした表情を浮かべる。
「んじゅうっ♡ じゅるるる、んじゅっ♡ あむうっ♡ んむっ♡ んうっ♡ んうううっ♡」
「こっちはこっちで愉しませてもらうからな」
「んううっ♡ うぅむうぅっ♡ んうっ♡ じゅ、じゅるっ♡ ん、れろ、んううっ♡」
しゃぶる咲の苦しみなどおかまいなしに、膣は松谷が犯し続ける。流石に京極一人では、二箇所同時に肉棒で責め立てる事はできない。初めて経験する、通常では味わえないプレイに咲は、無自覚に興奮していた。自然と、舌使いにも熱が籠もる。
「んじゅ♡ じゅうるるぅっ♡ んむ、んむっ♡ ん、んうっ♡」
「はっはぁ……、やるじゃないか宮永ちゃん……!」
「こっちの具合も良いぜ、締め付けが強くなってきたぞ……! 何だかんだでお前も愉しんでるじゃないか。好きな男に隠れてするセックスもいいだろ?」
「んじゅっ♡ んむっ♡ ぷはっ♡ ちが、違います、愉しんでなんかっ♡」
「誰が喋って良いって言ったよ」
「むうっ♡ はむ、んうっ♡」
反論は許されず、萩尾のペニスが再び押し込まれる。さらに彼らは、
「手、空いてるだろ。他の奴らも相手してやれ」
周りで咲が犯される様を観ていた男達を呼ぶ。にやにや笑いを浮かべながら、二人の男が咲の両脇から忍び寄る。そのまま彼らは取り出した肉棒を、それぞれ咲の両手に握らせた。
「しっかり扱けよ」
「口の方も気を抜くなよ」
「膣の締め付けも忘れるな」
「んぐっ♡ むぅっ♡ じゅるうっ♡ ん、んぅっ♡」
言われたとおりに、両手で熱いペニスを扱きながら――これも京極に教えられた――口奉仕も続け、膣を突き込まれる快楽に抗う咲。
(こんなの、こんなのってぇ……♡)
集団強姦に涙を零しながら、咲は奉仕を止めない。止められない。
両手と口内、それから膣のペニスが膨れ上がるのを感じる。
(く、来る……っ♡)
その予兆通りに、男達は悦びの声を上げる。
「イくぞ宮永ちゃんっ!」
「たっぷり注ぎ込んでやるからな!」
「んじゅ、んじゅうっ♡ ぷはっ、らめ、中は、中は――んむうっ♡ んじゅ、じゅるるうっ♡ んううううっ♡」
びゅるるるる、と四人のペニスから一斉に精液が発射される口内と膣内は勿論の事、両手にも精液がふりかかる。さらには周囲で観ていた男達もペニスを扱いており、一斉に半裸の咲に白濁液をぶっかけた。
「あ、熱い……♡ ん、ううぅ……♡ こ、こんなのぉ……♡ んうっ……♡」
白濁塗れになった咲は、ベッドの上でぐったりと倒れ込む。ずるりとペニスを引き抜かれ、呻くような喘ぎを彼女は上げる。その様子さえも、男達を喜ばせていた。咲の目からは光が失われ、呆然自失としていた。好いた男がいながら、別の複数の男達から犯される悲しみは深く心に刻まれる。
しかし咲にとっての真の絶望は、ここからだった。
「お疲れ、宮永」
「ふ、え……?」
頭上からかけられた声は、聞き覚えがあった。虚ろとした目で見上げた先にいたのは――知った顔。
「きょ、京極、先輩……? う、うそ……いや、いやああっ、見ないで、見ないで下さいっ! こ、こんなところっ! 嫌ですっ!」
その正体に気が付いた瞬間、身を捩って咲は自らの体を隠そうとする。何故彼がここに、という疑問が湧いてきたのはその後からだった。
「ど、どうして、先輩が……っ?」
「まだ気付いた無かったのか? 竹井に騙された時点でおかしいと思わなかったのか?」
「え、え……ぶ、部長も……」
「はぁい、咲。見てたわよ、随分とえっちになったのね」
京極の腕に自分の腕を絡める久が、顔を出す。彼女に対する怒りよりも、戸惑いが先行する。麻雀を除けば元々頭の回りが良い方ではないが、理解が追いつかない。そんな彼女のため、京極は解説を始める。
「借金の話は嘘。初めからお前をここに沈めるための作り話さ」
「う、嘘……? な、なんでそんな事を……っ」
「こいつら皆お前を犯してみたいって言ってたからな。インハイの有名人で美少女雀士、そりゃ人気も出る。そのために一肌脱いだってわけだ」
「……じゃ、じゃあ、先輩は、私を……」
にやり、と京極は嗤う。咲の知らない笑顔だった。
「別に好きでもなんでもねーよ」
「……嘘」
「まあ、肉体は結構愉しめたけどな。意外とエロかったぜ。――それにしてもお前、割と簡単に口説けたな。出会って一月も経ってないだろ。いくら失恋したからと言って、簡単に乗り換えすぎじゃないのか、宮永。大好きな幼馴染だったんだろ、須賀は」
彼の名前を出されて、ずきりと胸が痛む。同時に、今まで自分が見ていた京極が幻影だと知り、ショックを隠せなかった。
「麻雀は強くても、頭は弱い恋愛脳のチョロい娘だったな。ま、朝から飯作りにくるのもそろそろうざったかったから、こいつらに売りさばけて丁度良かったぜ」
「せん、ぱい……」
ぽろぽろと涙を零す咲だったが、慰めの言葉も、訂正の言葉もなかった。あまりにも残酷な真実に、二の句を継げない。
「ほら、まだまだ溜まってる男はいるぞ。相手してやれ」
「いやああっ」
「へへへへ。助かるぜ、京極サン」
新たな男に組み伏せられ、咲は悲鳴をあげる。セーラー服を無理矢理剥ぎ取られ、露わになった乳首に口に含まれる。既にこりこりに固まっていたニップルが、男の舌によって転がされる。
「うふっ♡ んふぅっ♡ や、やああっ♡ 助けて、助けて京ちゃんっ♡」
「今度は須賀に助けを求めるのか。ま、精々そうしてろ。その方がこいつらも愉しめる」
「やっ♡ やあっ♡ せんぱ、酷い、酷いっ♡ んうううっ♡」
「嘆くよりも喘いでいた方が似合ってるぞ、宮永」
信じていた恋人に裏切られ、一度は見限った幼馴染に縋るしかない咲。だが、助けは来ない。来るはずがない。
(京ちゃん、京ちゃん、京ちゃん……! 助けて、京ちゃん!)
首筋を這う舌。体のあちこちに突き付けられる数々の肉棒。逃げ場なかった。再び両手にペニスを握らされ、股の間に挟まれ、口元に突き出された三本に舌を伸ばす。止めどなく溢れる涙と同時に、愛液もまた零れていた。
「残念だったわね、咲。京極君は私に任せてゆっくり愉しんでらっしゃい」
勝ち誇るように笑う久。彼女に答える余裕は、今の咲にはない。しかしながら、久の隣の京極は笑わなかった。
「竹井」
「ん? どうしたの、京極君。もしかしてここでする? 咲に見せつけながら、っていうのも良いわよね」
「いや、結構だ。それよりお前が手に入れた金、寄越せよ」
「? 私の鞄に入ってるけど、勿論あれは京極君のものよっ♡」
久らしかぬ媚び媚びの声で、京極に語りかける。京極は無表情でそうか、と頷くと、
「じゃあお前は勝負の種銭の借金が残ってるよな」
「えっ、そ、その分は引いて――」
「自分のために部員を売るような女、俺が信用すると思うか?」
「きょ、京極君……? 何を言って……」
「お前を犯したいって男もごまんといるんだ。――そらっ」
「きゃあっ!」
咲の隣のベッドに、久も突き飛ばされる。信じられない、と言った引き攣った笑みを浮かべながら、久は京極を見上げる。
「わ、私の事、好きって言ってくれたじゃない、ねぇっ」
「犯されて喜ぶビッチも悪かないが、そういう奴には相応しい場所を与えてやるよ」
「う、嘘、嘘よね、ね、京極く――んんううっ?」
久の言葉を遮って、彼女に口付けたのは萩尾だった。嗜虐心たっぷりに笑う彼は、そのまま彼女をベッドに組み伏せる。
「お前も快楽に負けて須賀と宮永を裏切ったんだ、似合いの末路だ。宮永が犯されているところを見ただろ、そいつらも相当上手いからしっかり愉しめ」
「んちゅ♡ んじゅるっ♡ ん、んううっ♡ むぅっ♡」
萩尾から差し込まれる舌に、久は反射的に応えてしまう。ぐちゅぐちゅと唾液が音を立てながら、彼女の口から零れていく。あれだけ突然の裏切りに困惑していた久だったが、キスされた瞬間には目尻をとろんと落としていた。彼女の体は、とことん京極の手によって開発されていたのだ。
「京極の言うとおり、俺達とも愉しもうぜ竹井ちゃん」
「ん、や、こ、こんなのぉ……♡ だめよ、あんた達なんかと……♡」
「なんかだってぇ?」
「んうううっ♡」
制服の上から胸を揉まれ、久はますます悶えていく。
「なんだぁ? ノーブラじゃねぇか。やる気満々って事かよ」
「ち、ちがっ♡ 私は、ちがっ♡ ――きゃああっ!」
無理矢理セーラー服を引き裂かれ、久の胸元が露わになる。小振りながらも形の良い乳房に、萩尾は直接手を伸ばす。
「んううっ♡ くううっ♡ や、やあっ♡」
「聞いてるぜ、胸揉まれるの好きなんだろ? それに、これも」
「はううっ♡ そ、それぇっ♡」
勃起した乳首を指で弾かれ、久は顔を真っ赤にしてぎゅっと目を瞑る。伝わってくる快感は極上で、何とか耐えようとする彼女だったが口から零れる喘ぎ声を止められない。
「んうっ♡ はぅうっ♡ やあっ♡ んううっ♡」
乳首を弾かれる度に、嬌声が上がる。楽器を鳴らすように萩尾は彼女の胸を弄んでいた。久もされるがままで、僅かに残されていた抵抗力もいつの間にか失われてしまう。
「ははは、面白いなこいつ」
「くぅっ♡ やめ、やめてぇっ♡ んううっ♡」
「勝負の最中、俺達を見下した目で見てたよな。そういう傲慢な娘をベッドの上で悶えさせるのはほんと面白いぜ」
「み、見下してなんか――んうっ♡ ふぅっ♡」
「嘘吐けよ、竹井ちゃん。そういうの、わかっちまうもんだぜ」
そう言いながら萩尾は、久のスカートをまくり上げる。周りを取り囲む男達の視線が、黒ストッキングとその下にある下着に注がれる。
「へへへ、エロい格好だな竹井ちゃん。今から馬鹿にしてた男達に犯されるわけだが、その前に感想を聞いておこうか」
「いや、いやあっ、たすけ、助けて須賀君! 助けてぇっ、やだやだやだ! こんな人達に犯されるなんて、嫌あぁっ!」
子供のように泣き叫ぶ久を、遠巻きに眺める京極を嘲笑う。
「お前も結局須賀か。ま、最後は年相応に可愛らしくて良いんじゃないか」
「やっぱり見下してたわけだ。ま、そんなお前も今から俺達の性奴隷なわけだけどな」
萩尾は肩を竦め、びりびりと黒ストの股間部を破り捨てる。レースのついた淫靡な赤ショーツもずらされ、恥部が露わになる。
「嘘、嘘嘘嘘っ! だめ、だめっ」
「初めて俺に犯された時と同じ反応だが、安心しろ。お前はすぐに慣れる。須賀じゃなくても、他の男相手にケツ振るようになるさ」
「ちが、私は、ちがあ――っ? んううううっ♡」
ずっぷりと、久の秘所に萩尾のペニスが差し込まれていく。しかし久の口から漏れ出るのは、快楽に塗れた声。
「あっ♡ あぁっ♡ すごっ♡ 京極君とはっ♡ また、違ってっ♡ あぁあっ♡ ああぁっ♡ つ、突かないでっ♡ 突かれたら、私……っ♡ ……あ、え……?」
始まったはずのストロークが、突然止まる。久は怪訝そうに、眼前の萩尾の顔を見詰める。彼はにやにやと笑い、胸を揉んでいた手も止めていた。
「な、ど、どうして……っ♡」
「自分を見下す女をわざわざ喜ばせる必要もないと思ってな。どうしたよ、そんな物欲しそうな顔して」
「う、うぅうう……っ♡」
「望む事があるなら、ちゃんと言え。この場にいる全員にな」
萩尾の言葉に、久は一度目を瞑り――観念したかのように、蕩けた表情を見せる。それは、京極に媚びていた姿と同一だった。
「ご、ごめんなさい、私、貴方達の事をバカにしてましたぁっ♡ わ、悪い人達ってぇっ♡ でも、でもぉっ♡ そんな人に犯されて、私、喜んじゃってますぅっ♡ 見下してた人達に犯されて喜ぶ、ドエムなんですぅっ♡ だから、だからぁっ♡ 突いて、もっと突いてぇっ♡」
「京極も須賀君とやらも浮かばれねーな、これは。そらよっ」
「あうぅうっ♡」
京極達の名前を出されて久は一瞬表情を歪ませるも、腰を振られた瞬間に快楽に負けてしまう。今はもう、股で抜き差しされるペニスの事しか考えられない。
さらに別の男が、無理矢理久の口を開けてペニスを挿入する。先ほどの咲と同じように、上の口と下の口、同時に犯されてしまう。
「んぐっ♡ んじゅ、んじゅるるるっ♡ んむ、れろ、んむっ♡」
やはり咲と同じく、京極の調教を受けていた久は本能的に口を動かす。名前も知らない男のために、舌と竿に這わせ、ひょっとこ顔になりながらバキュームフェラを敢行する。膣にはペニスがぱんぱんと音を立て突き込まれ、久の頭はどろりと快楽に蕩けてしまう。
「俺はここを使わせて貰うぜ」
加えて、久の腋にも他の男のペニスが挟まれる。それに複数の男達が追随した。
「黒ストで足コキさせるのも良いよなあ。ほら、しっかりしろよ」
「うじゅっ♡ むぅっ♡ は、はぁい……♡ んじゅうるうっ♡」
足元に伸ばされたペニスを、両の足裏を使って挟み込む。萩尾の体で見えないが、足の指先で亀頭をぐりぐり刺激する。男達に取り囲まれ、久の体のあらゆる場所はペニスで一杯だった。
「じゅるっ♡ ん、んむぅっ♡ じゅるるっ♡ あっ♡ あっ♡ あ~~~っ♡ やあ、んっむっ♡ こ、こんなのぉっ♡」
「ぶ、ぶちょう……あ、うぅうっ♡ ま、またあっ♡ 入って、入ってぇっ♡ 入って来たぁっ♡」
久の隣のベッドでは、咲への陵辱が再開されていた。肥満体の男に正常位でペニスを挿入され、体全体をプレスされてしまう。その体重を押し返すのは、不可能だった。
「こ、こんな、こんなあっ♡ ん、ん、やあっ♡」
「たーっぷり注いでやるからな」
「竹井ちゃんにもねー」
男二人のストロークが、シンクロする。咲と久は、隣同士のベッドで輪姦されながら屈辱の絶頂へ導かれていく。
「じゅる、んじゅるるっ♡ ――ぷはっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ やあ、やああっ♡ だめ、だめよ、できちゃう、子供できちゃううぅっ♡」
「ま、また射精されたら、妊娠しちゃう、絶対しちゃうぅっ♡」
「孕ませてやるよ、二人とも……!」
「ぐへへ……!」
下卑た男達の笑みを目の前に、逃れるように二人は髪を振り乱しいやいやと顔を横に振る。
「やあっ♡ すごっ♡ すごぉっ♡ やあっ♡ 助けて須賀君っ♡ 須賀くぅんっ♡ ごめんなさい、ごめんなさい、私ぃっ♡」
「京ちゃん♡ 京ちゃん♡ だめ、私、犯されてもうだめなのぉっ♡ 京ちゃん京ちゃんっ♡ 助けてぇっ♡」
びくびくと二人は体を震わせ――あらゆる体の場所に、精液が注がれる。二度目の咲は、白濁に染まっていない場所はなかった。
「はっ、はっ、はっ、はっ……♡ や、だぁ……♡」
「こ、こんなのぉ……♡ もう、だめぇ……♡」
音を上げる二人だったが、男達の数は多い。入れ替わり、新たな男が彼女達の前に立ちはだかる。
「う、嘘……っ♡ ま、また……っ?」
「きょ、京ちゃん……っ! い、いやあ……っ」
嘆く二人は、いつまでも犯され続けた。果てない輪姦地獄に、目から生気が失われる。
彼女達の背後で、京極はにやにや笑う。
「そろそろフィニッシュと行くか」
彼の手にあるスマホの画面に映るのは、原村母娘の写真だった。
次で長野幻想編は終わりです。たぶん。