麻雀天使堕天計画 作:クラリス
震える指で、ネクタイを抜き取る。続いて黒のソックスも脱ぎ捨て、白い美脚が露わになる。一呼吸挟み、臍の上にある黄色のボタンを外し、紺のブレザーから腕を引き抜いていく。ぱさり、とブレザーが落ちると上半身は白いシャツのみとなる。散々明石に胸を揉まれ歪んだシャツは、しかしはっきりと塞の育った乳房は強調していた。
ぐ、と塞は一度唇を噛む。この時点でも、顔から火が出るほど恥ずかしいし悔しい。だが、明石はこれ以上を求めている。普段の塞なら、できなかっただろう。しかし酔いも手伝って、彼女に思い切った行動を取らせていた。
ぷつ、ぷつ、ぷつ、とゆっくり、一つずつ、シャツのボタンを外していく。全て外し終えると、ブレザーの時と同じように袖から腕を引き抜いた。そして、ブレザーの上にシャツも落とす。畳の間に、彼女の制服が詰まれていく。やや肩紐が崩れた紫色のブラジャーに包まれる、形の良い乳房が直に空気に晒された。
「良いぞぉ、塞ちゃん。エッチな色のブラだねぇ」
「……っ」
これしかなかっただけだ、と噛み付きたくなるがぐっと堪える。このような野次に付き合うだけ無駄だ――塞はそう自分に言い聞かせるが、動揺は隠せない。明石の視線を気にしないよう努めていたが、無視しきれなくなる。限界だと思っていた体の熱が、再現なく高まっていく。
「ちょっとちょっと塞ちゃん。手、止まってるよ? 言わなくても分かると思うけど、ここで今更嫌だなんて言い出したら、二度目のチャンスはあげないよ?」
「わ、分かってるわよ!」
このセクハラ親父、という悪態は心の中に留めておき、塞はスカートのホックに手をかける。ふぅー、と覚悟の息を吐き、ぱちんとホックを外した。
「眼福眼福」
まじまじと明石に、股間を見られてしまう。布面積が小さい、ブラと同じ紫色のショーツは、レースがつけられ実に淫靡な空気を醸しだしている。問題は、その一部が、確かに濡れてしまっている事にある。敢えて明石は指摘してこなかったが、気付いているのは明らかだった。それがまた一段と、塞を苛む。
「ほら、次だよー」
既に塞に残されたのは、下着のみ。だが、当然ここで許されるはずはなかった。ごくりと唾を飲み込み、後ろ手にブラのホックをつまむ。指先が覚束ない。いつもなら自然と行える動作のはずが、焦らすつもりなどないのに、どうしても時間がかかってしまう。それが結果として、明石を愉しませていた。
「く、ぅ……っ」
呻きながら、ブラを外して畳の上に落とす。充分に育った双乳の前に左腕を回し、せめて乳頭だけでも隠そうとするが、明石のいやらしい目線からは逃げ切れない。
だが、ストリップショーは最後の一枚を脱ぎ去るまで終わらない。左腕で胸を隠しながら、ショーツに指をかける。当然片手だけでは脱ぎづらいが、致し方ない。
「ん……っ」
股間からショーツが離れようとする瞬間、ぬちゃ、と粘り気のある水音がした。一瞬塞は動きを止めたが、硬直していては恥部をまじまじと見られてしまう。勢いに任せて、塞はショーツから脚を引き抜いた。
「これで……っ、良いんでしょっ」
乳房を左腕で、股間を右手で隠しながら、全裸になった塞。空調は効いており、体も火照っていて寒くは無いが、心は凍えている。だが、追い打ちをかけるように京極はスマホのカメラを向けてくる。
「な、何撮ってんのよっ」
「記念だよ記念。すっぽんぽんの塞ちゃんなんて、超レアだよ。高校生麻雀ファンなら垂涎モノだよ?」
「や、止めて、撮らないでっ」
「お尻がぷりぷりで可愛いね。はいそのままそのまま、ちゃんと立って」
本当ならスマホを奪い取るために掴み掛かりたいところだ。しかしそうすれば、恥部を隠しきれなくなる。座り込む事も許されず、結果として明石の気が済むまで写真を撮られる事になった。
「これ高く売れそうだなー」
「は、はぁっ? そんな事、許せるわけないでしょっ」
「冗談だよ、塞ちゃんの裸は僕だけのものだからね」
誰があんたのものよ、と塞は毒づくが、堪える気配はなかった。むしろにやにや明石はにやにや笑い、
「だから、塞ちゃんが大好きなあの男の子にだって見せせちゃダメだよ、その姿」
「か――勝手な事ばっかり言わないでよっ」
「僕達だけの秘密だからね」
彼の事を持ち出されて煽られるのは、腹立たしい。しかし、この彼には決して話せない明石との秘密が、知らず知らずの内に彼女の背徳感を刺激していた。
「も、もう良いでしょっ、充分撮ったでしょ! そろそろ服着させてよっ」
「そうだね。それじゃ、あれを着て貰おうかな」
「あれ……? 制服は……っ」
「それはもう僕のものだから、塞ちゃんが着る権利はないよ」
相変わらずの身勝手に憤る塞だったが、そんな彼女をよそに部屋の奥から明石が取ってきた衣装は、塞がこれまでの人生で一度も着た事のないものだった。
「こ、これって……っ」
「ほら、早く着なよ。折角塞ちゃんのために用意したんだから」
それどころか、実物を見た事さえなかった。この格好が意味する事は分かっているが、結局、裸よりマシだという結論に至るしか無い。制服は片付けられ、仕方なく塞は用意された服を手に取った。
「……っ、これで、良いんでしょ……っ」
塞の新たな服は、ウサギをモチーフとした、いわゆるバニーガールの衣装だった。下半身をぴっちりとした黒タイツ――肌の色が浮いているが――で包み、その上から食い込みの激しい赤いレオタードを着用する。乳房の半分が飛び出るようなカップは、油断すればすぐにずれてしまいそうだ。肩は完全に露出し、首元は定番のタイではなく、首輪を嵌められる。頭にはウサギの耳を模したヘアバンド、そしてお尻には丸い尻尾の飾り。畳の上なのに、足元はハイヒールを履かされる。
どこからどう見ても、年中発情しているウサギをモチーフとする、立派なバニーガールだった。
「バニーの塞ちゃん可愛い~」
「く……っ、こ、こんな格好……っ」
「ほーら、こっち来てお酌の続きだよ」
「う、く、分かってるわよ……っ」
明石の命令には逆らえない。バニーガールの格好のまま、彼の杯にお酒を注ぐ。
「ん」
「う……」
そのまま杯を渡す事は許されない。子供のように唇を突き出す明石を前に、塞は自ら注いだ日本酒を口に含む。
「んむ……っ」
「ふひひっ」
バニーガールの塞は、口移しのために明石へ口付ける。臭い口。ざらついた舌。どうしようもなく不快だったはずなのに、そこに至る抵抗感はいつの間にか薄まっていた。アルコールによる酩酊、ストリップによる異常な状況への順応、バニーガールという衣装、キス自体への慣れ――塞は徐々に、しかし確実に狂わされていた。
「んむ、んむう、じゅる、んじゅ、むぅ……♡」
「ぷはあ、はぁ、良いお酒だ。塞ちゃんの唾液も混じって最高だよ」
「ば、ばかなこと言わないでよ……」
叩く憎まれ口も、語気が弱くなっている。頬を染めてそっぽを向く様からは、これまでのような悲壮感が抜け始めていた。
「ほら、今度は塞ちゃんが飲む番」
「だ、め、んっ♡」
拒否は許されず、明石の方から唇を寄せられる。
「んくっ、んくっ、んくっ♡」
これまた初めて味わう日本酒に、慣れない塞はあっという間に酔いが回る。視界が歪み、鼓動が速くなる。だが明石は唇を奪ったまま、離そうとしない。さらにはレオタードの上から、彼女の桃尻を撫で上げる。
「んむっ、ん、ん♡ む、んじゅ、じゅる、んちゅ♡ むぅ、ちゅうっ♡」
二人の口内からお酒が全部無くなっても、キスは続いた。明石の胸板を押し返そうとする塞の手からは、すっかり力が抜け落ちていた。
「は……ふぅっ♡ ん、そ、そこぉっ♡ ん、んうっ♡ お、お尻ばっかり……っ♡」
「ここが好きなんでしょ? ね? 塞ちゃん」
キスが中断されても、明石は丹念な愛撫を続ける。塞は明石の腕に抱かれながら、身震いし続ける。
「塞ちゃんのお尻はエッチだもんね。こうして触られるのが好きなんだよね」
「ち、ちがぁ……♡ ん、や、そこぉ……♡」
声からは刺々しさが抜け落ち、代わりに本格的に甘さが混じり始めていた。
「ほら、塞ちゃん。もう一杯」
「ん、う、うん……んむっ♡」
言われたとおり、口移しで明石へお酒を飲ませていく。その次は、明石が。さらにその次は、塞が。
「んく、んく、んく……っ♡ んちゅ、む、ちゅ♡ んちゅ♡ ちゅうっ♡」
間もなく塞が酔っ払って眠りに落ちるまで、中年親父への接待は続いた。尻を揉まれ太股を撫でられ胸を握られても、塞はもう文句を言わなかった。
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽
翌日は、最悪の気分での目覚めだった。残ったアルコールのせいで、酷い頭痛がする。だが、それ以上に体に刻まれた屈辱が苦々しい。指先で唇をなぞる。お尻を、太股を、胸を、全身を丹念に洗い流す。あの脂ぎった指に汚された場所を、少しでも綺麗にしたかった。シャワーに紛れて、涙が零れる。
しかし、いじけてばかりはいられない。得られた再戦のチャンス、今度こそモノにすべく頬を叩いて気合を入れる。
ただ――腹立たしい事に、今まともな服は塞の手元にない。制服は、明石の手に酔って奪われている。結局彼女が着たのは、昨日与えられたバニーガールの衣装であった。
「やっぱりバニーガール、似合ってるよー、塞ちゃん」
「……っ!」
対局室で待ち受けていた明石を前にして、塞は頬を染め、丸裸の肩を抱きそっぽを向く。昨日戦ったイカサマ師三人の性欲に満ちた視線が、痛いほど突き刺さる。もじもじと身を捩る塞をよそに、明石は対局ルールについての説明を始めた。
「今日もイカサマアリの麻雀だよ。でも、昨日みたいな制限はなし。彼らはいくらでもイカサマして良い。勿論君も」
「な、なによそれっ」
「本当は塞ちゃん負けてるんだから、このくらいは当然だよ。まあ、それだけじゃつまらないからね。塞ちゃんは何度もイカサマを指摘しても良いよ。間違っていても、ペナルティはなしだ。もしも見つければ、昨日と同じ300万クレジット進呈するよ」
「う……」
それならば、昨日のように一気に負ける事は無い。イカサマは厄介だが、こちらがいくらでも指摘できる以上、相手もノーリスクとはいくまい。
(今日こそ勝ってみせる……!)
息巻いて塞は卓につく。
しかしそれが計算違いであると、すぐに気付かされる事になる。
「ひゃんっ? な、なにを……っ」
「相変わらず良いお尻してるね」
明石が無遠慮にレオタード越しの桃尻に触れてきたのだ。
「ん、う、んぅっ♡ な、なんで、また……っ、ん、んっ♡」
「塞ちゃんは僕の専属コンパニオンなんだから。昨日そう決まったでしょ? そんな格好してるんだから、いつでも僕を愉しませる義務があるんだよ」
「ふ、ふざけ、んっ♡ こ、この、や、そこ、ん、うぅっ、ま、またお尻……っ♡」
「ほらほらどうしたの、塞ちゃんのツモ順だよ?」
「分かってるわよ……っ、ん、うっ♡」
昨日も同じ状況だったのだ、このくらい何ともない――塞はそう自分に言い聞かせるが、明らかに体は敏感になっている。衆人環視でのバニーガールの衣装がまた更に羞恥心を煽り、平静を保てない。
(あ……っ)
対面の相手が、牌のすり替えを行おうとしている。好機だ、と指摘しようとする塞だったが、
「ねぇ、塞ちゃん。僕喉渇いちゃったなあ」
「はっ? ちょ、邪魔……っ」
「ほら、昨日みたいに飲ませて」
ずい、と押し付けられるのは水の入ったペットボトル。その間にも、対戦相手はすり替えを完了させてしまう。一方で、明石は塞が要求を満たすまで一歩も引く気はないようだった。
バニーガールの塞は、震える手でペットボトルを握り、一口分だけ口に含む。どきどきと心臓を高鳴らせながら、対戦相手の男達が見ている前で、塞は明石へ唇を寄せる。
「んむっ、く、んむぅ、んっ、んっ♡ んっ♡ んっ♡」
「ごくっ、ごくっ、ごくっ」
必死になって、口内の水を明石の口内へと送り込む。麻雀を打ちながらの屈辱的な口移しに、塞はぽろりと涙を零す。さらに明石のごつごつとした手が、レオタードからこぼれ落ちそうな塞の胸を鷲掴みにする。
「んうっ? ん、ん♡ むぅ、んむ、んむっ♡ ――ぁぅ、そ、そこ、や、んむうっ♡」
口移しが終わって一瞬唇が離れても、明石は執拗に塞とのキスと彼女の胸への愛撫を繰り返す。
「ん、ん、んっ♡ あむ、んむっ♡ じゅ、じゅるっ♡ ん、くぅ……っ♡」
勿論、麻雀は続いていく。腰を撫でられ、ぐちゅぐちゅと舌を絡ませるキスをしながらも、横目で卓を眺める塞だったが、最早イカサマ雀士達の独壇場である。
(こ、これじゃあ……っ)
どれだけ塞が正確な手順を踏んだとしても、イカサマ師達のスピードには敵わない。この状態では鳴きもできない。勝てるはずがなかった。
「ツモっ!」
「うぅ……」
初めから、勝たせるつもりなどなかったのだ。
「ロン!」
「あぁ……んっ♡」
見る見るうちに、与えられたクレジットが減っていく。
「ほら、もう一杯飲ませて」
「く、お願い、だから、ちゃんと打たせ――むぅっ♡ ん、ちゅ、んむっ♡ や、また、お尻、んむっ♡」
明石を振り払おうとする力も、乏しい。もぞもぞと彼の腕の中で身を捩らせるが、自分が打つ事さえままならない。集中力も消え去り、自分の手牌さえも分からなくなっていく。
(やだ、こんなの、やだぁ……っ♡ 助け、助けて須賀君……っ)
心の中では想い人の名前を呼びつつも、目の前にいるのは明石。食い込みの激しい股間に膝を押し付けられぐりぐりと刺激され、口周りは彼の唾液に塗れ、腰から太股にかけてはもみくちゃにされる。
「ふぅ、ん、んっ♡ こ、こんなのぉ……っ♡ ん、んうっ♡ こんなのぉ……っ♡」
「ほら、早く打てよ」
「ん、ん♡ あぅっ♡ や、だ……っ♡ こ、これ……っ♡」
「はーいそれローン。倍満だ」
「あぅ……っ♡」
止めと言わんばかりに、大物手に振り込んでしまう。それで塞は、残り全ての手持ちクレジットを失ってしまう。
「はい、ゲームセット」
「あ、あ、あぁ……」
「罰ゲームと行こうか」
「や、やだ、やだやだ……っ」
いやいやと頭を振る塞だったが、脱力した体は明石に逆らえない。そのまま彼女は、引きずり出されるように対局室を去る事になった。
バニーガール姿のまま、連れて来られたのは昨日と同じ宴会会場だった。だが、食事の時間にはまだ早い。事実料理は用意されておらず、盆の上に載せられているのは酒類のみだった。
それよりも目に入って来て塞を震わせたのは、会場の中央に敷かれた一組の布団だった。今からそこで何が行われるのか――訊ねるまでもなかった。明石は浴衣姿に着替えると、塞の耳元でいやらしく囁いてくる。
「今日の接待は、昨日よりもーっと頑張って貰うからね」
「……っ」
素肌の肩に腕を回され、しかし塞は従うしか無い。自分は、負けた。卑怯な手を、と憤るのは簡単だったが、体を弄ばれたショックは大きく彼女を酷く落胆させていた。加えて、
「もしも僕をしっかり満足させられたら……その時は、また、チャンスを上げても良いよ?」
「ほ……本当っ?」
餌を、ぶら下げられる。塞は、それに食い付くしかなかった。
「僕をしっかり満足させられたら……ね」
布団の上に、明石はずしんと腰を下ろす。胡座になると、浴衣の隙間から屹立する肉棒がはっきりと見て取れた。男の性器を生で見た事など、父親を除けば生まれて初めてだ。顔を真っ赤にして、塞はその場に立ち尽くすが、
「扱いて。そのくらい、分かるだろう?」
明石の命令に、こくりと頷くしか無かった。彼の真正面に、バニーガールも腰を落とす。恐る恐ると言った様子で、塞はペニスへと手を伸ばした。微かな力で、それを握る。
「わ、あ、熱い……」
「立派だろう? 興奮した?」
「だ、誰がっ!」
男のモノに触れるのは、完全に初めてだった。しかし、これだけでは済まない。
「ま、その内病みつきになるよ。ほら、早く始めて」
「わ、分かってるわよ……っ」
手で輪を作り、ゆっくりとした手つきで明石のペニスを扱き始める。しゅっしゅっと、擦り上げる音が広い宴会会場に木霊する。
「良いね、良いね……拙いけど、夢にまで見た塞ちゃんの手コキだもんなあ。しかもこんなバニーガール姿でさ。本当はあの壮行会でやらせたかったんだよなあ。あの時から塞ちゃんスケベな体してたもんね」
「へ、変な事……っ、い、言わないでよ……っ、く、ぅ……これ、硬くて、熱すぎ……っ」
「お、気に入ってくれたかな? どうかな?」
「そんなわけ、ないでしょ……っ、こ、こんなの、誰が……っ」
「残念。でも、すぐに気に入ってくれると思うよ」
寝言も良いところだ、と塞は吐き捨てたかった。しかし、どれだけ視線を外そうとしても、どういうわけかちらちらと自らが扱くペニスを見てしまう。立派な雄の力強さに、意識するよりも早く、本能が惹かれてしまっている。
「ほらほら、もっと頑張らないといつまで経っても満足させられないよ?」
「頑張れって、言われても……っ、これ以上、どうすれば……っ」
「うーん、そこらへんは追々教えていくとして。それじゃ、こっちも使っとこうか」
「えっ、や、きゃあああっ」
「ほら、隠さない隠さない」
至極自然な動作で、レオタードの胸を隠すカップを捲られてしまう。元々不安定だったカップは外れ、あっさりと塞の美しい乳房が外気に晒された。腕を使って隠す事も許されず、ついにはっきりと乳首を見られてしまう。
「な、なにすんのよっ」
「今度はその胸を使って扱いて。パイズリって分かる?」
「ぱ……っ」
知識はあった。ネット上で密かに見た動画で、勉強した事があった。しかしそれは、あくまで想い人のため。こんな卑劣な親父のためなどでは、決して無い。もっとも、それを訴えかけたところで許される訳でもないのだ。観念した塞は、両手で胸を持ち上げ、明石の立派な一物をその谷間に挟み込んだ。
「う、く……っ」
「おおっ」
ペニスの酷い臭いに顔を顰める塞とは対照的に、明石はバニーガールのパイズリに鼻の下を伸ばす。そのまま手を止めそうになる塞だったが、明石の手に促される形で、肘を使って胸の横側から圧力をかける。
「ん、う、くう、は、はっ、ふ、ふぅ……っ」
「おお、良いよ、良いよ塞ちゃん……!」
「この、このぉ……っ、熱くて、臭くて、ん、ぅうう、ふぅっ」
「病みつきになるだろう?」
「……っ、ならない、わよっ、く、くぅっ」
「お、今ちょっと躊躇ったね」
悪辣な指摘は、図星だった。明石の言葉には付き合わず、塞は乳奉仕に没頭していく。胸の谷間から出たり入ったりする亀頭が、膨れ上がっていく。ぶるぶると震え始め、塞が異変に気付いた時には、
「イくよ、塞ちゃん」
「え、えぇっ? ――ん、うぅうううぅっ?」
びゅるるる、と勢いよく白濁色の精液が飛び出す。塞の顔と髪に、容赦なく降り注いだ。目を白黒させながらも、塞は逃げない。逃げられなかった。
「く、臭ぁ……、これ、ねばねばしてて、酷い、臭いぃ……」
「これもすぐ病みつきになるよ」
「う、うぅ……熱……」
そっと、明石のペニスが離れていく。ティッシュで精液を拭き取ろうとする塞だったが、彼女の素肌の肩を、明石ががっしりと掴む。
「それじゃ、本番と行こうか」
「……、い、いや……いやあああっ」
覚悟はできていた――つもりだった。しかしいざその時を迎えるとなると、平静ではいられない。明石の手を振り払い、塞は布団の上から逃げ出す。
「待って待って塞ちゃーん」
「いや、いやあっ」
しかし、この宴会場の入口は固く閉ざされている。だだっ広い空間ながら、逃げ場所はどこにもない。後ろから忍び寄ってくる明石から距離をとるので精一杯だった。一方これからという場面で逃げられた明石だったが、全く怒る気配もなく、
「ようし、ウサギ狩りと行こうか」
むしろ楽しんで塞を追いかけ始める。襲われる恐怖に脚がもたつきながら、塞は必死で明石の魔手から逃れようとする。まろびでた乳房を隠す余裕もない。
「流石ウサギ、脚が速いねー」
「く、うぅ……っ」
明石の脚が遅いだけだが、宴会場の中で塞は彼と距離をとる。睨み合いながら、何とか逃げ出す算段を探すが、武器になるようなものは一つも見つからない。
「じゃあ、こういうのは如何かな」
「え……っ?」
明石はスマホを取り出すと、画面を塞に向けてくる。そこに映っていたのは、
「し、シロっ?」
宮守女子の制服に身を包んだ親友にして戦友、小瀬川白望だった。相変わらず気怠げな表情を見せているが、長い付き合いだからこそ分かる、緊張もそこに入り乱れているのが塞には分かった。
「やっぱりシロも、ここに連れて来られてるって事……っ?」
「ご明察。まだ彼女は頑張ってるよー。もしかしたら彼女が負けたら、君達が大好きな彼も救えなくなるかもね」
「う……っ」
「もしもそこから僕の許可なく一歩でも動いたら……白望ちゃんは、塞ちゃん以上に厳しいルールで麻雀打って貰おうかな。いくら白望ちゃんでも、すごーくエッチな目に遭って、負けちゃうかも」
卑劣なやり口だった。親友と想い人両方を、同時に人質にとられた。狩られるウサギはがっくりとうなだれ、観念したようにへたり込む。にやりと明石は笑ってすたすたと塞の前に歩いてくると、
「捕まえたぁ」
「う、ぅうっ、や、ん♡」
彼女の尻を掴みながら、無理矢理抱き起こした。掴まったバニーガールは、今度こそ布団の中に連れ込まれる。
「ぁうっ」
手首を掴まれ、組み敷かれた塞は、見上げれば明石の顔という絶望の淵に立たされる。だが、抵抗は許されない。このまま食べられるのが、ウサギの運命だ。
「んむっ」
挨拶代わりのキスを受け、一瞬塞は目を見開くが、最早体は慣れていた。すぐに目を閉じると、無意識の内に舌を絡ませ始める。
「ちゅうっ、んじゅ、んちゅ♡ むぅ、んむっ♡ ん、ん、ちゅうっ♡」
右の乳房を、左手で揉まれる。ぴんと乳首は勃起し、凝り固まっている。そこを指先でこりこりと抓まれ、塞はさらなる官能の世界に落とされていく。
「ん、むぅっ♡ ん、んうっ♡ ちゅうぅ♡ ん、じゅるうっ♡」
もぞもぞと、布団の中で塞の腰が揺れ動く。重なる唇は、もう逃がさないと言わんばかりに深く重ねられる。それは、明石一人の意思では不可能だった。
「そら」
「や、あぅ――んむ、んちゅ♡」
レオタードの食い込みをずらされ、タイツは破かれついに塞の秘所の入口が露わになる。抗議の声は、熱い接吻によってかき消された。
ひたり、と一度精を放ったはずの勃起ペニスが入口に宛がわれる。濡らす必要は、なかった。既にそこは、充分に濡れそぼっていた。
「んちゅ、んむ、んむうっ♡ ――ぷは、だ、だめ、だめだめだめ、いやいやいやあっ」
「その様子じゃ、やっぱり初めてなんだね。それじゃあ塞ちゃんの処女、いただきまーす」
「んうううううぅっ」
ずぶり、と生のペニスが突き刺さる。徐々にではあるが、しかし確実に明石の肉棒を塞の秘所は飲み込んでいく。そしてついに、
「よう、っし……全部、入ったよ」
「あ……は……っ」
ぷつん、と処女膜が貫かれて奥底に辿り着く。
(須賀……君……っ、ごめんね……っ)
好きな人に処女を捧げられなかった無念とこんな中年男に穢された屈辱により、涙が零れる。同時に処女の証である血が、黒ストの太股を流れ落ちていく。
「ああ……これが塞ちゃんの中なんだね。流石に初物、締め付けも凄い」
「う、ふぅ……いた、い……、抜いて、抜いてぇ……っ」
「大丈夫大丈夫」
塞の頭を撫でながら、明石は優しく笑いかける。同時に、ゆっくりではあるが腰を動かし始めた。
「ん、ぐっ、だめ、だめだからぁ……っ、や、ん……♡」
「昨日から一緒に飲んでた飲み物には、良い気持ちになれる薬入ってたから。処女でもすーぐに良くなれるよ」
「う、そ……んっ……、んっ……、んっ……♡」
明石のストロークのペースが、少しずつ上がっていく。それに合わせるように、塞の股間の痛みは引いていった。
(嘘……っ!)
それが逆に恐怖であった。まるで明石の肉棒が、初めからそこにあったかのような安心感。ここで繋がっている事が正しいと言わんばかりに、塞自身の肉体が明石を受け入れ始めていた。
「は……ふっ♡ ん……ふっ♡ くぅ……ふっ♡」
「甘い声、出てきたね」
「ち、ちがぁ……んっ♡ く、んっ♡ こ、れぇ、んぅっ♡」
「ぐしょぐしょだし、本格的にいくよ」
「ま、ちょ、待――んうっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ やぁっ♡ これぇっ♡ んっ♡ んっ♡ なんなのっ♡ なんなのこれぇっ♡」
最早、喘ぎ声を隠しきれない。哀れなウサギは、醜悪な狩人によって慰み者にされてしまう。心はどれだけはね除けようとも、体は雄の熱に屈服させられていた。
「気持ち良いんでしょ、ねえ、塞ちゃん?」
「ちが、ちがあっ♡ これは、これは薬のせいでぇっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ 私はっ♡ 私はっ♡」
「とは言っても、そんなに強くない薬だよ? あの程度で、こんなに乱れる子は初めてだなぁ」
「う、うそっ♡ うそうそうそっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ 嘘をっ♡ 吐く――んううぅうっ♡」
膣の奥底までペニスを突かれ、塞ははしたない喘ぎ声を上げた。にこりと明石は優しげに微笑んで、
「スケベウサギへのプレゼントだ。しっかり受け取ってね」
「い、いや、いやいやいやいやっ♡ いやあっ♡」
膣内で膨れ上がるペニスを感じ取り、先ほどの記憶が蘇る。射精される。膣内に、射精されてしまう。
「外に、外にっ♡ 外に出してっ♡」
「うーん。どうしよっかなー」
「お願いっ、お願いだからっ♡ お願いしますからっ♡ んっ♡ んっ♡ 外にっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ 外にぃっ♡」
「仕方ないなあ。僕が満足するまでもうちょっと付き合って貰うからね。僕も塞ちゃんには甘いなあ――っと」
「んふぅっ♡」
ずぶり、とペニスが引き抜かれたかと思うと、その先端がびくびく震え、
「んふうぅうぅっ♡」
「はあ……っ」
白濁液が、胸元と赤のレオタードにぶっかけられる。満足気に笑う明石とは対照的に、塞は艶めかしい息を漏らすだけ。
「はっ♡ はっ♡ はっ♡ い、痛い……っ、はっ♡ はっ♡ はっ♡」
「でも、良かったでしょ?」
「う、ぐ……」
明石の問いかけに、塞は答えない。答える事など、できなかった。良かった、どころの話ではないのは確かだった。そんな恥ずかしい答えが、許されるわけない。
「さて、約束通りもう少し付き合って貰うよ」
「うぅ……」
しかし、塞への陵辱は続く。
再び着替えさせられたのは、返却された宮守の制服だった。ただし下着は返されず、ノーパンノーブラというバニーガール姿よりもある意味恥ずかしい格好となってしまう。
さらに、宴会場から移動する。
「ん、くぅっ♡ ふ、んぅうっ♡ んっ♡」
その間も、スカートの中に手を突っ込まれ、生尻を揉まれ続けた。背後の明石からかかる鼻息は、以前ほど不快に感じない。尻に触れる手を払いのけようとする力も、弱々しい。
「んうっ♡ んぅっ♡ くぅ♡ こ、ここは……っ?」
そこは、学校の教室を模した部屋だった。そう、まるで――宮守女子にある自分の教室そっくりだった。
「んうっ♡ く、あんっ♡ ん、ま、また悪趣味な……! んっ♡ うぅっ♡」
「やっぱり制服の女子高生を犯すならこういう場所だよね。いやあ、こればっかりは中々機会がないからさ」
「んう、く、んううっ♡ も、もう、やめ、んうっ♡」
お尻を揉まれながら、教室の端、黒板付近まで追いやられる。塞は教卓を両手で掴まされ、立ったままお尻を明石に向ける形となる。明石は平気な顔をしてぺらりとスカートをまくり上げると、再びペニスを塞の入口へと宛がった。
「それじゃ、二回戦と行こうか」
「お、お願い、ゴムを……っ、ん、うぅっ♡」
「大丈夫大丈夫、また外に出してあげるから――っと」
「んうぅううぅっ♡」
立ちバックの姿勢で、再び犯される。一度陰茎を受け入れた女陰は、最初よりも抵抗少なく飲み込んでいく。
「ま、たぁ……っ♡ 入って、入ってきたぁ……っ♡」
「こういう格好も良いでしょ?」
「や、だ、こわ、怖い、怖いっ♡ ――んっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡」
ぱんぱんぱん、とリズミカルに腰を打ち付けられる。痛みは残っていたが、それ以上の悦楽が膣内を通して脳髄へと駆け上がる。塞は口元から涎を零しながら、明石にペニスで突き込まれる度、その美しい腰のラインを際立たせる。
「ふぅっ♡ ふぅっ♡ ふぅっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
最早、まともに喋る事もできない。できる限り抑えようとしていた喘ぎ声を、情けなく漏らす事しかできない。
「随分と気持ちよさそうじゃないか。さっきはあれだけ嫌がってたのに」
「だって♡ だって♡ これ、これっ♡」
「気持ち良いんでしょ? ね?」
「……っ♡ よ、良くないっ♡ 良くなんかないっ♡」
「ふーん」
反抗的な態度をとられても、明石は余裕を崩さない。
「その割りには、すっごくはしたない声出てるけど?」
「薬の、薬のせい……っ♡ んっ♡ んっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
「そうだとしても、そろそろ切れてる頃だからね。ま、さっきも言った通りそれでも乱れすぎだよ、塞ちゃんは」
「嘘、嘘、嘘っ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ だめそれ、だめぇっ♡」
「そおら、これはどうかな」
悶える塞の腰を引っ掴み、明石はさらに腰を強く打ち付ける。――正確には、今までが手加減していたのだ。
「っ? あっ♡ あっ♡ あっ♡ あーっ♡ あーっ♡ なん、なんなのこれぇっ♡」
「どうだい、塞ちゃん。僕のペニスも、中々捨てたもんじゃないでしょ?」
あまりにおぞましく、あまりに甘美な快感。それらは塞の理性を、確実に侵食していく。
(須賀、君……っ、須賀君……っ、ごめん、ごめん……っ)
はしたなく舌を突き出し、心の拠り所にしていた想い人の名前を呼ぶ。だが、最早その顔も思い出せなくなりつつあった。
「もう一回訊くよ」
「んっ♡ んっ♡」
「気持ち良いかい?」
心の支えを失った塞は、もう彼に逆らえなかった。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ は……いっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
「良いんだね?」
「い……良いですっ♡ 気持ちっ♡ 良いですっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ だめっ♡ だめっ♡」
あれだけ反発していた明石に対して敬語を使い、へりくだる。後ろから突き込まれる快楽が、塞の心を完全に打ち砕く。
「こっちも、すごく良いよ……っ」
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ んっ♡ んっ♡ 明石、さんっ♡ 明石さんっ♡」
「一緒にイこうね、塞ちゃん」
「は、いっ♡ はいっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あ~~~っ♡」
派手に気をやる塞は、気付かなかった。膣外に射精すと言っていたはずの明石は、しっかりと塞の腰を掴んで固定し、絶頂の直前、奥底までペニスを突き込んでいた。
必然――膣内に、全ての精液が放たれる。
「は、ぅうぁ……♡」
その事実に塞が気付くのはもう少ししてからだったが、少なくとも今の彼女は、精液の熱に恍惚とした表情を浮かべていた。崩れ落ちそうになる体を明石に支えられ、しかし塞はもう彼に全てを預ける。
臼沢塞は、忌み嫌っていたセクハラ中年親父相手に無様な膣内射精雌イキ敗北を喫したのだった。
次回はまた新キャラを予定です。たぶん眼鏡巨乳のあの子。