「もう少し……体を寄せてもいいかい?」
湿度をもったシルヴァの香り、繊細な指先と、毅然していながらも緩まった甘い声が、グランの五感をくすぐった。
場所は温泉街の旅館、地平線の太陽が沈んでいくにつれて暗い夜が増していく。グランとシルヴァがいるのは縁側、そこから見える庭園は、スイレンが浮かぶ池に蛍と行燈の光が目立ち始めている。
二人、ユカタヴィラ。
シルヴァの要求を了承したグランに対して、シルヴァは、ゆっくりとグランに肩を寄せた。ほのかな温泉の香りとともに、シルヴァの三つ編みの銀髪がグランの肩をくすぐる。
グランがシルヴァを見る。たっぷりとボリュームのあったシルヴァの銀髪は後ろにまとめあげられ、その様子は無造作でありながら開花間近の花びらのように美しく、紅い菊の髪飾りが映えている。
シルヴァの金色の瞳がグランを見つめ、淡い光を反射して瞬いている。戦時における鋭い意志はそこにはなく、穏やかでどこか柔らかい印象がある。
シルヴァの唇もまた、先ほど彼女が口にしていた飲み物で潤いを保ちつつ、ゆるんだ微笑みを浮かべていた。
グランはそんなシルヴァの表情を見て、彼女の表情はいま、シルヴァが家族とともに過ごすものとは少し違うと感じていた。シルヴァがククルとクムユと過ごしていた時の表情は、温かくも年長者としての威厳を保とうとしているように感じられた。
今のシルヴァの表情はどうだ。グランに寄りかかり、時折顔を庭園へ向けてはグランへ流し目を送り、少し物欲しそうに唇を尖らせては、すぐに戻してグランへ微笑む。
シルヴァのユカタヴィラは、少し、はだけてきていた。
シルヴァを包む、白を基調にして蒼い雪結晶模様のユカタヴィラは、シルヴァの体のラインをスマートに見せ、体の線の美しさを際立たせていたが、今は帯が緩められ、シルヴァの肩から滑って鎖骨を露出し、豊満な乳房の丸みが、ユカタヴィラの圧力から解放され始めている。
その丸みの感触を、グランは寄せられた彼女の体から感じ始めていた。ユカタヴィラの張った感触が崩れ、布が不規則に腕に触れ始め、彼女のたゆんとした女性の象徴の上気した肌の感触が、腕を包み始めている。
グランは改めて自身が置かれている状況を再確認した。今、この旅館の個室で恋人のシルヴァと二人きりであり、他の人物がここに来る予定はない。鍵も、シルヴァが自分を招き入れてくれた時に、彼女がかけた。
縁側に座り、二人、ルリアやソーンのことなど他愛無い会話を続け、自然と体が触れ合う程に近づき、会話が止まっている。
このままシルヴァを抱きしめて唇を吸い、敷かれた布団へ導いてもいいだろうか。シルヴァもまた、それを望んでいるのではないか。
いや、とグランは思った。もう少し、彼女に伝えたいと思った。シルヴァと出会い、日々を過ごし、恋人となって二人きりでいる今の時間への道程が、とても尊く思えたからだった。
「グラン……?」
既にグランへ抱き着く勢いでしだれかかっていたシルヴァは、グランの柔らかい言葉遣いに驚きつつ、彼の言葉に聞き入った。
グランは、シルヴァが変わったと言う。
「私が……? ふむ……君からは、どんなふうに変わったように見えるんだい?」
グランと出会ったころのシルヴァは、歴戦のスナイパーとして頼もしく、いるだけでこちらの身が引き締まるような存在だった。平時でも警戒を怠らず、地形や人の雰囲気の把握に優れ、危機察知能力は団の中でもずば抜けており、いざ戦闘になっても安心して背中と援護を任せられる存在だった。シルヴァがいなければ、もっと旅は困難なものになっていただろう。
「ふ……そんな風に思ってくれていたのか……」
シルヴァは嬉しそうに微笑みつつも、少し複雑そうだった。この甘い雰囲気には、少し相応しくない話題だったかもしれない。
グランは続ける。
そんなシルヴァだが、ククルやクムユとの家族と過ごす優しい姿や、ソーンとのことで思い悩むこともあった。グランはいつからか、そんなシルヴァの役に立ちたいと思い、行動した。
「……ああ。君がソーンと私を再び引き合わせてくれた。ククルとクムユにとっても、私にとっても、君が作ってくれた場所が、暖かくて……居心地がいい。もう一つの、家のようだよ」
シルヴァがさらにグランへ寄りかかり、グランの腕を抱きしめた。そこにいやらしい感情はなく、愛情のこもった熱がグランには感じられた。
グランの行動がどれほど役に立ったかはわからない。しかし、今こうして穏やかな時間を過ごせていること、シルヴァに信頼されて、愛されて恋人になったこと。いつも気の張ったようなシルヴァが今、安心しきった表情で自分の体に触れてくれていることが、この上なく幸せで嬉しい。愛しているシルヴァと過ごすこの時間が、幸せでたまらない。グランは自身の心を包み隠さず、シルヴァの瞳を見ながら伝えた。
「グラン……! 私も……」
二人の体が一度離れ、グランからシルヴァの体を包むように抱いた。しかし密着はせず、彼女の言葉を待つように空間を開け、シルヴァのうるんだ瞳を見つめる。
「私も……君に想われていることが、こうして傍にいることが、嬉しくて……とても安らぐんだ。私にとって、この騎空団はかけがえのない居場所だ。ソーンや、クムユやククルももちろんだが、それだけじゃない。ルリアやビィ、団の仲間たち、私にとってかけがえのない人たちと毎日を過ごせて……幸せなんだ。騎空団としての冒険は危険と隣り合わせだが、充実している。私の力を、みんなのために役立てることができる。全ては、君との出会いから始まったんだ」
自然と、グランとシルヴァの距離が縮まっていく。シルヴァの言葉はゆっくりだが、止まらなかった。
「グラン……そんな君と、こんな関係になるなんて、思ってもみなかったよ。君にはもっと、ふさわしい女性がいるだろうと。いや結局のところ、ふさわしい女性が一人や二人どころじゃ……いや、今はやめておこう」
グランは顔が固まり、シルヴァは苦笑するしかない。シルヴァからグランと鼻先を触れ合わせて続ける。
「今の私には、常に周りを警戒するような、気の張った感覚はないよ。ここは安全が保障されている。明日の事も、今は気にする必要がない。そんな状況に身を置く機会が増えたのは、君と出会えたからだ。なにもかもを忘れる余裕をくれた君に……今は…………」
シルヴァが薄めになり、唇を突き出していく。
愛している。そう伝えると、シルヴァの唇から、
「私も、君を愛している。グラン……ん……」
登り始めた月の下、ユカタヴィラに身を包んだグランとシルヴァは縁側で座ったまま、抱き合って唇を重ねた。
シルヴァの少し強張った唇は、深く触れ合うにつれて柔らかく、グランに圧力を預けてきた。
「ん……ちゅう……」
シルヴァの甘い味が広がって、たまらずグランはシルヴァの背に腕をまわし、ゆっくりと力を込めて引き寄せる。
シルヴァは抵抗することなく体の全てをグランに預け、薄目を開いてグランを一度見つめた後、目を閉じて触れたままの唇を開く。
「ん……ちゅる……んう」
シルヴァの舌先とグランの舌先が触れ合い、少しずつ絡み合う面積を増やして唾液を混ぜていく。
(グラン……ああ、駄目だ……。心地よすぎて、溺れてしまう……)
シルヴァの神経がゆるみきり、全てをグランに委ねて唇を触れ合わせ、舌をからませ続ける。
グランがシルヴァの舌を口内へと吸いながら包むように撫でると、「んんぅっ」とシルヴァが悶え、女体を震わせて発汗し始める。
雄の本能をくすぐるシルヴァの雌の香りが広がる。グランは唇をつけあったまま態勢を整え、対面座位の上へとシルヴァを導いていく。
シルヴァは導かれながら、
「ぷはっ……ん、あっ」
シルヴァが足を開いてグランにまたがったところで、シルヴァは自身のユカタヴィラが激しく乱れていることに気づいた。着付けはできるようになったと自覚していたが、グランとの口づけに夢中になった過程で露出部が増えていき、シルヴァの豊か過ぎる双丘の谷間があらわになっている。
シルヴァが気づいたそばから、さらにずれ落ち、こぼれそうな乳房から桃色の乳輪が半ばまで露出していた。グランは思わずがん見して、ごくりと唾を飲む。
「ま、待てっ! う……」
とっさに恥じらいの感情が起こったシルヴァがユカタヴィラを手で押さえ、露出を谷間までに抑える。
シルヴァの引き結んだ唇、恥じらいでそらした瞳と胸元をおさえる仕草が、あまりに煽情的で美しくてたまらなかった。
そんなシルヴァを今、グランは独り占めにできる。
――誰もいないよ。そう告げたグランの言葉で、シルヴァはピクリと震えて、グランへ視線を戻す。
「……わかっているさ。ただ、その……」
縁側から見える庭には誰も侵入できないし、囲いもあるから覗かれることもない。しかし、月明かりに照らされた開放的な空間では、一抹の不安が起こったようだ。
あれだけ激しく口づけをしながら、とはグランは思わない。シルヴァのスナイパーとしての本能が、肌の露出に対して抵抗感を呼び起こしているのだろうと思った。
ならばすることは一つ。グランは対面座位の態勢でしっかりとシルヴァを抱え、つかまって、とシルヴァに伝える。
シルヴァがグランの首に両腕を回すと、
「え、こ、こうかい? あっ」
グランはシルヴァを抱っこしながら立ち上がり、暗い和の室内へと導いていく。
シルヴァを抱えながらグランの足取りはよどみなく、体の線がまったくぶれていない。軽いね、と言いながらグランはシルヴァの頬にキスをして、布団の上で座った。
シルヴァは驚きの表情から微笑みにかわり、
「まったく、君というやつは……んちゅ、あっ、んちゅう」
グランから口づけると、シルヴァは慌てて目をつむって唇を突き出し、口づけに水音を立てて答えていく。
今度のグランのキスは少しだけ強度があり、シルヴァを抱きしめ、彼女の豊かな双丘を胸板で感じながら、下腹同士をこすりあわせつつ、彼女の腰と背を揉んでいく。
「あふっちゅる、はぁあっ」
(グラン、もう、君は、すっかり……私を期待しているんだな……)
シルヴァはグランの唇と舌に翻弄されながら、自身の体温と丹田の下が、期待で熱を持ち始めているのを自覚した。
シルヴァのユカタヴィラがさらに乱れ出している。シルヴァはそれがわかっていながら、今度は直す気にならなかった。
「ちゅううう、んちゅる、れろちゅぱっ」
シルヴァがとろんとした瞳でグランを見つめ、積極的にグランの舌を舐めしゃぶり、唇で吸い始める。シルヴァがさらにグランへ体を寄せ、股間部を寄せた時、布越しでもわかる確かな雄の圧力を感じていた。
(あっ、グランのがもう……私も……)
シルヴァの奥の奥の潤いは、期待であふれ出している。
「はむっちゅるるる、ちゅううれろっ」
雌の本能のままにシルヴァは愛する男の唇を吸引し続け、二人の混ざった唾液が顎を伝うのもいとわずチュブチュブとグランの口内へ舌を出し入れする。
シルヴァの積極性のあるキスが愛おしくなったグランは、シルヴァの豊かな銀色の髪を指ですいた。その優しい感触にシルヴァはピクンと体を震わせて、口づけを中断した。
その瞬間、シルヴァはキスに積極的な自分を鑑みてしまい、気恥ずかしくなってしまった。あまりに無我夢中なディープキスは自らの経験の無さを表しているようで、グランにどう見られているのか、気になってしまっていた。
シルヴァはグランの唇に唇だけを触れ合わせながら、少し目線を泳がせ、
「……すまない、少し、我を忘れてしまっていた。君にとっては、つたないものかもしれないが……」
そんなことはないとグランは即答する。こんなにも美しく愛おしいシルヴァに求められれば、天に昇るかのように嬉しく、自分も理性を忘れてシルヴァを求めてしまっている。今の自分には、シルヴァしか見えない。
シルヴァはハッとして目を見開いたあと、すぐにとろけきった瞳でグランを見つめ、
「……そうか。ふふ、どうやら私は、こんな時にもどこかで、体裁を取りつくろうとしていたようだ。これだけの事をする関係でありながら……。まだまだ、私も固いな」
それはお互い様かもしれないとグランは伝えた。グランもまた、こうしてシルヴァと愛し合っている時でも、どこかシルヴァに愛される者として相応しいように、男としてたくましいところを誇示しようとしている部分がある。
ここまでシルヴァを抱え、導いたように。
シルヴァは「ちゅっ」と音を立ててグランの唇を吸ったあと微笑み、
「ふふ、ただ体を擦れ合わせるだけでなく、そんな君の想いと言葉も独り占めできるのが、恋人としての特権だな」
ならばと、グランは言葉を続けた。シルヴァの芯の通った凛とした佇まい、親友と家族を思いやる心、全てが魅力的で愛おしい。シルヴァの綺麗な髪も、肌も、顔も瞳も唇も全て。
シルヴァは少しだけ視線をそらしながらも、嬉しそうに唇をゆがめ、
「さ、さすがに恥ずかしいな。いや……ありがとう」
シルヴァはグランを見つめ、軽く鼻先をつけあいながら囁く。
「君にそう言ってもらえて、私もこの上なく嬉しい。本当に君だけなんだ。こんなにも、体が熱く、期待してしまう……ん………」
目をつむってシルヴァから深く唇をつけ、シルヴァから浅く舌をグランへ差し込んだのが、本当の始まりになった。
「はっぶんちゅ、んむちゅうれろっ、ぐらん、っんちゅ」
シルヴァの舌がグランの舌へ絡みつくと同時に、グランも我慢も何もかもを捨て、口づけに応えながらシルヴァのユカタヴィラの肩を掴む。
既にずり落ちそうになったシルヴァのその場所を、ゆっくりと下げていく。
「あふっ……」
口づけを中断し、シルヴァの唇と舌から銀色の糸が伸びる中、ユカタヴィラを降ろされたことで、シルヴァの豊満な乳房がまろび出る。
ドラフ以上と言っていい巨乳は、品のあるユカタヴィラから抜け出し、そそり立った乳頭の全てを晒しており、シルヴァの唇から降りた銀色の糸が、双丘の谷間へと消えていく。
魅力的過ぎる。血走った眼で見るグランに対して、シルヴァは微笑み、優しく囁いた。
「ふふ、誰も見ていないよ。君の好きに、してくれ」
グランは両手でそれぞれ鷲掴みにした。
「んぅっ!? んん、あっ、はぁっ」
痛みからではないシルヴァの吐息。グランは欲望のままに、マシュマロのような弾力のある男の夢を何度も揉みしだく。
手のひらの中心にあるのはコリコリとした乳首の感触。グランはシルヴァの母性の象徴に指を沈み込ませながら、手のひらの中心で円を描くようにして乳首を撫でまわす。
「んんっ! あっはぁっ……ふふ……」
シルヴァはピクリと体を震わせながらも、グランの様子を見て微笑んでいた。先ほどの頼りがいのある男の姿はどこへやら。今目の前のグランは、狂ったようにシルヴァの乳房に夢中になっている。
グランの愛撫に対してシルヴァは性的快感を得ながら、男性を色香で惑わす充足感も得始めていた。
「んっ、ふふ……大きくて邪魔になることもあるが、そんなに、んんっ! いいもの、かい?」
コクコクと頷くグラン。どれだけ揉んでも揉み足りないし、揉めば揉むほどシルヴァの吐息と香りと性特有の湿気が増して、グランの思考は性欲一辺倒、ある意味で純粋になっていく。
もっと、もっと味わいたい。グランは欲望を抑えず、この母性の象徴に顔を埋めにいき、左の乳頭を口に含んで吸った。
「あっんんんっ! くすぐっ、たいなっあっ、ふふ……」
乳首を唇で包んで伸ばし、舌先でくすぐったあと、全体をなめて味わい尽くす。左を味わったら右へ、味が変わるわけではなかったが、充足感と興奮を増すばかり。
自然、グランの男根はユカタヴィラを天高く押し上げ、グランは吸着を中断して自身のユカタヴィラの下半身部分をずらし、下着も太ももの下までずらして股間部を露出した。シルヴァの視線がグランの股間部へ注がれ、「んくっ」と、シルヴァは唾を飲む。
グランはそのままシルヴァの下半身部分のユカタヴィラを開き、下着に手を伸ばしたところで、シルヴァに手のひらを掴まれて止められた。
しかしシルヴァの声は桃色吐息で、
「その……その必要はないよ。このまま……」
シルヴァは対面座位の姿勢のままさらにグランへ密着し、グランのペニスを彼女のユカタヴィラの下半身部分で覆っていく。
シルヴァは、ユカタヴィラの下に何もつけていなかった。亀頭がそのまま、シルヴァの膣の入り口に触れる。
グランはシルヴァに、下着をつけていない理由を聞かなかった。自分を呼んだ時点でこの銀色の美女狙撃手は、こうなることを期待してくれていたのだ。あの縁側で語り合っていた時でも。
グランは完全に股間を進める前に、シルヴァの背を抱きなおして、口づけながら愛を伝える。
返答はすぐにあった。
「んっ、ちゅ……愛している、グラン……!」
唇だけのキスをしながら、亀頭がゆっくりと、濡れそぼった膣の入り口を押し広げていく。
ヌチュ……ズ……ズプンっ!
「んんっあっんああっ! ぁああっ!!」
シルヴァはグランにしがみつきながら、一気に膣内からポルチオをえぐったグランのペニスに対して、喜びの嬌声を上げた。全身からむわっと湿気を帯び、股間部から液体を漏らして布団に染みを作り始める。
グランにも余裕は無かった。ペニスをシルヴァの膣内へ突き入れた瞬間、ふわふわの膣壁がペニス全体を襲い、それでいて圧力は一定ではなく、亀頭部を狙ったかのようにぎゅうぎゅうと締め付けてくる。腹に力を込めなければ即射は耐えられなかったであろう、圧倒的快感。
そんな状態でありながら、シルヴァは美麗な顔を快楽で歪ませながら唇を突き出して、
「ぁあっグランっ! んむちゅううっ! ちゅるるれろっちゅぱ」
グランとシルヴァの身長は、シルヴァの方が少し高い。グランが下となる対面座位となれば自然、口づけはシルヴァが上から覆うような形になった。むしゃぶりつくようなシルヴァのディープキスは幸せと快楽に狂ったような激しさで、それでいて彼女の腰が浅く上下し、グランに種付けをせがむようにペニスをぢゅぶぢゅぶと肉壺で揉みしだき、こすって包んで絞り上げてくる。
グランも愛欲と性欲に狂った。シルヴァの口づけは、絶えず甘い味と柔らかい唇と舌の感触を届けてくる。互いの力強い抱擁で彼女の豊満な乳房が、自身の胸板に押し付けられて形を変え、乳首がクニュクニュとグランを刺激する。
シルヴァの膣に抱きしめられ続けるペニスはドクドクと我慢汁を射精のように噴出しながら、さらなる快楽を求め奥の奥、角度を探り斜めを抉るようにして、シルヴァの弱点を見つけては的確に突き上げていく。
ゴリュッと、シルヴァの膣壁が脈動して震える場所を、グランが力を込めて一突きした途端、
「んぶふぅう!?」
深く口づけあったままのシルヴァがたまらず目を見開き、唾を噴き出し、尿道から軽く飛沫をあげた。
この場所がシルヴァをもっとも気持ちよくしてあげられる、グランは浅くコツコツと突き上げながらシルヴァの舌をなめしゃぶり、彼女の膣の脈動を高めることで、ペニスが受ける快楽もまた上昇させていく。
そんなグランの抉りにシルヴァはすっかり蕩けきった瞳で、グランに呼応して腰の上下動を速めていく。
「あふっちゅぱっ、はぁ、ぐらんっ、もっと、んああっ! すきだっんちゅ、れろちゅっ」
もっと、もっと気持ちよくなりたい。してあげたい。グランとシルヴァの共通した思いの中、グランは自身のさらなる欲望を満たしながら、シルヴァをさらなる快楽へと導く手段を本能で即実行した。
自身の胸板に押し付けられているシルヴァのおっぱいを、両手でそれぞれ横から揉みしだき、勃起した乳首を親指と人差し指で、つまんでコリコリとさすってしごき上げた。
「んはあああぁっ!?」
シルヴァはグランの口内へ舌を入れながら一段と激しい嬌声を上げ、ピュッピュと一段と膣から飛沫をあげる。
シルヴァの唇と舌、乳房と乳首、そして性器と全てを堪能し尽くして愛撫するグランもまた、高まり続ける幸福と快楽で限界を迎えようとしていた。
あのシルヴァが嬌声を上げながら、グランをかき抱いて、
「あむんむちゅううっ、ぐらんれろちゅぱはぁ、ちゅるっれろちゅうぅっ」
陶酔しきった表情で熱烈なキスをしてくる。ペニスを包む膣内は、グランの精液を搾り出しために最適な形でフィットしていく。
冒険に向かう騎空団長も、静かなるスナイパーもここにはいない。
ただの雄と雌と化したグランとシルヴァが、互いの生気と性器を交わらせて、激しく、ズチュ、ズチュと水音を響かせていく。
「ぐらんっ! んちゅうっはぁあ! きみの、きみのっ!」
膣の奥の奥を突かれるたびに愛液をまき散らすシルヴァが、
「んちゅっ、ちゅぱっぐらんっ、きみのぉっ!」
ズチュッ、ズチュ……ズチュ、ズチュッズチュッ……!
乳房をまさぐられ乳首を擦られるたびに体をビクビクと震わせるシルヴァが、
「きみとっわたしのっんちゅっ、ちゅううぁっ♡」
ズチュ、ズチュ、ズチュ! ズチュズチュズチュズチュズチュ!
自ら腰を上下に動かし、ペニスを蜜壺で愛撫するシルヴァが、
「あひぃあああっ!! グランっんっむちゅうう好きっんちゅるるっ♡ きみのっ♡」
互いが互いをむさぼる激しいキスとペニスとヴァギナの激しい睦み合い、肉と肉がぶつかり水が弾ける音が響きわたる。
バチュバチュバチュバチュバチュバチュ!!
「きみのっきみのっ!!」
もはや過去も明日も理性もなく、グランへの止めとなったのは、シルヴァの、雌の願望だった。
シルヴァの潮吹きがグランの下腹を叩き、ペニスが膣内の奥の奥へ導かれた途端、グランはシルヴァのイキながらの微笑みを見た。
「きみの子をっっ孕ませてくれぇ♡」
バチュ!! ドビュウウウウウウウウブビュブブビュビュルル!! ビュウウウウウウ!!
「ああああっ!!! んあぁあああぁっああああ♡」
プシャアアアアアアアア!! ビクビクビクビクビクビク!! プシュプシャアアアア!!
グランとシルヴァの視界が白みがかり、バチバチと脳に快楽物質が弾け、全身からあらゆる液体が分泌され、濃い匂いに支配される。
10秒、20秒と二人の繋がった性器が脈動し、電撃を流されたかのように二人はつながったまま痙攣した。
「ああああっああぁ……あっ……んむちゅ……ん……んちゅぅ……ちゅぅぅぅ……」
シルヴァは口づけしながら完全にグランへと体をあずける。浅く開いた瞳は焦点が合わず、止まらない絶頂の感覚から少し震えていた。グランと繋がった桃色の唇からは、唾液がダラダラと漏れ出している。膣内もまた、精液を一滴も逃さないように、さらに一滴でも飲み込むように、絶えずぎゅぎゅうとグランのペニスを愛撫しながら震えていた。
ブビュウウウウウウ…………ビュルルル……ビュウウウ……。
ビクビクッビクン! チョロ……プシャアアァ……チョロロロ……
長い絶頂に溺れ、対面座位の二人を中心に、精液と愛液が混ざった混合液がペニスとヴァギナの接合部から漏れて、布団に広い染みを作っていく。
ビュルル……ビュルル……ビュウウ……。
ピクン……プシャ……ピクピク……チョロロ……。
「んんちゅ……れろっ……ちゅる……あふっ、ちゅうううぅぅ……れるちゅる、れろっはぁん」
絶頂がおさまっていくにつれ、果てのない愛欲が脳を支配して、シルヴァとグランは合わせた唇のなかで、舌と舌を躍らせた。遊んでくすぐるように。
グランはシルヴァの体の力が完全に抜けているのをみとめ、シルヴァを抱きしめながらゆっくりと布団へと押し倒していく。
「んむっ? んちゅううううぅぅ」
シルヴァは、自身が布団に身を投げ出したらグランが離れてしまうのではと恐れ、唇で吸引しながら手と足でグランを抱き、絶頂が終わったばかりの膣で男根を締めた。グランはシルヴァの意図をさとり、彼女の頭を撫でて、キスと抱擁をそのままに正常位の形へと移行する。
とはいえ、すぐにグランは腰の運動を再開しなかった。シルヴァの”あの言葉”は、グランにとってあまりに衝撃だった。
シルヴァもまた、キスの度合いからグランが言葉を発しようとしているのを悟り、舌を抜いて唇だけのキスにとどめる。
「グラン……」
シルヴァが言葉を発する過程で唇がこすれあう。グランは正直に伝えた。
――必ず、シルヴァを幸せにする。
シルヴァは頬を赤らめたまま、
「……とっくに、幸せだよ。そうだな……私が望む、新しい幸せもまた、君は絶対に叶えてくれると、疑ってはいないよ。きっとソーンも……いや、今は、私だ」
シルヴァの唇だけの優しいキス。音がしないゆっくりとした触れ合いだったが、シルヴァは目を閉じ、グランも目を閉じて堪能する。
自然と離れ、シルヴァは愛する男にだけ微笑む。
「今は、ここが私の居場所だ。そしていずれ……新しい居場所にも、したいんだ。君と私の――」
グランは、シルヴァに告げられた言葉の感動の中、
『……いつか、私がいない誕生日を迎えたとしても……私の心は、いつも君と一緒だ』
かつて彼女から告げられた言葉を思いだし、また記憶の中にしまい、今に全てを集中した。
正常位のまま手を重ね、グランから指を一つ一つ交差させて握り合う。今グランとシルヴァは、心も体もいつも一緒。この先もずっと。
そんなグランの様子を見たシルヴァは微笑み、
「……ふふ、そんなに嬉しいのかい? それなら、何度でも言うよ。君を、愛している。グラン――」
地平線から夜を切り裂く一筋の光。おだやかな小鳥の声が聞こえ始めても、グランとシルヴァは布団の上で体を重ね合い、深くつながり合うことをやめない。
体に疲労が見え始めても、グランとシルヴァ、二人寝転がり抱きあって続けていく。
堕落とも取れる蜜月の中、それでも時間的制約を意識する。
また、必ずこのような時間を作る。グランとシルヴァの共通認識の中、少しだけグランが外の世界を意識した時、シルヴァは、
「ちゅ……もう少し……体を寄せてもいいかい?」
桃色の唇の甘い感触と、金色の誘惑の眼差しで、グランに他の仲間への遅刻の言い訳を考えさせることに成功した。
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