pixivに投稿しました同名タイトルの同一作品です。
既読の方はご注意ください。
照りつく日差し、青い海、吹き抜ける風と共に白い砂浜に駆け出す若い男女。
ここはアウギュステ列島属ユディスティラ島。多くの観光客が海水浴に訪れるリゾート地。
ルリア達一行も例に漏れず、日々冒険と剣戟にまみれた世界から離れ、各々が自由気ままに泳ぐなり日を浴びたりと休暇を満喫している。
「な、なぁ……。先ほどから周りの視線が妙に集まっている気がするのだが……?」
そう言うのは白きビキニ姿に身を包むナイト、カタリナ・アリゼ。引き締まった体に零れ落ちそうな2つの球体。
いづらそうな感情を隠さず、腕を組んで肩を縮こめ少しでも体を小さくしようとするのだが、それが余計に存在感を放つ母性の象徴を際立たせて仕方がない。
後方で「キャタリナさんッベェーよ……。マジッッベェーよ……」「元々のクールビューティーからのぉ↑」「水着力半端ねぇー的なあ?」「「「ウェーイ!!」」」となんか聞こえるが幻聴だろう。
カタリナのいつもの凛々しい表情は朱に染まり、助けを求める子猫のような上目遣いで見つめてくる。
「おい、黙ってないでなにか言ってくれ……」
はっとして呆けていた意識を覚醒させる。今ルリアとビィはウェルダー等他の面々と浅瀬で遊んでおり、少し離れた砂浜にいるカタリナとは二人きりだった。
月並みだが、相も変わらず凄く似合っていることを伝える。相手を喜ばせるためならばなにか美しい形容をつけるべきなんだろうが、なんていうか色々とすご過ぎて言葉を考える余地がない。
「う、うむ……。そうか……ありがとう。まあ君がそう言ってくれるなら、悪い気はしないな」
口元だけだが微笑みを向けてくれる。まだどうにも羞恥の方が強いようだった。
それもしょうがないだろう、さっきからやたらと若い男性がカタリナをナンパしてくる他、周囲の男性が揃って鼻の下を伸ばしているのが嫌でもわかる。
「ねぇねぇお姉さん? 俺と遊ばな―い?」
「連れがいるんだ。他を当たってくれ。……まったく、どうしてこう性懲りもなく」
繰り返される声掛けにカタリナの返答も強くなく、辟易の表情を浮かべながら肩を落とす。しかし今回のエルーン族のナンパ男はわざわざ地雷を踏みに行った。
「ええ、いいでしょう? そんな冴えない男なんてほっといてさあ」
「……ほう?」
カタリナは笑った。こちらに向けられたわけではないが、思わず背筋が凍る。ナンパ男は哀れ気づいていないようだった。
「出会いを求めて声をかけるのはまあ理解できる。だが隣にいる仲間を侮辱しておいてさらに誘いをかけるのは理解できんな」
「え……えっと……」
慌ててカタリナの名前を呼ぶ。さすがに剣を抜くことはないだろうが、感情が高ぶっているのは間違いない。
「む……」
カタリナがこちらの声掛けに気づき一息つく。しかしナンパ男はまだチャンスがあると勘違いしたようだ。
「ほらほらぁ! 俺ならここのベストプレイス知ってるし? めっちゃうまいレストランもおごって上げるからさぁ。めちゃめちゃ楽しませてあげるよ?」
カタリナは怒りを通り越して呆れたのか、額に手をあてて首を振った。
「はぁ、どうしたものか……」
このままでは永遠と誘い文句を聞かされそうだ。押しに弱い手合いと見られるとこうも面倒くさいことになる。
カタリナはちらりと視線だけでこちらを見る。すると少し顔を赤くして一度視線を外し、そしてまた戻すと、何かを決意したように口を一文字に引き締める。
「……ん!」
と、カタリナは気合の息をつき、ずんずんとこちらへ歩いて近づいてくると、強い力で腕を抱きしめてきた。彼女の豊満な感触がダイレクトに伝わり緊張で硬直してしまう。
ナンパ男は呆然とした表情。カタリナは顔を真赤にしながら腕を離さず。
「悪いが、こういうわけだ。わかったらさっさとどいてくれないか」
カタリナの声は少々上ずっていたが、効果は覿面だった。ナンパ男は顔を背けて肩を落としそのまま立ち去っていく。周囲でナンパの順番待ちでもしていたのか、若い男が周りからどんどん離れていった。
ぽつんと残されカタリナと二人。互い顔がこれ以上なく赤くなっているのがわかり、一体どんな言葉をかければいいのやら。
沈黙に耐え切れなくなったのはカタリナの方だった。行動を起こした手前、この空気を打開せねばと思ったのだろう。
「す……すまない。これは、まあ、そういうことだ。理由を説明しなくても、君ならわかるだろう? 利用したようで、わるかった」
顔をこちらに向けず歯切れ悪く言いながらも、腕を離してはくれない。離してくれとは全く思わないが……。
ふとそんな時、ルリアの意識を感じた。後ろを振り返る。するとルリアはこちらを見てウインクしながら、ローアインやら他の仲間を引き連れて別方向に遊びに行っている。
集団生活ゆえ二人きりになることはかなり難しい。どうやら気を使われたようだった。
少し、二人で回らないかとカタリナを誘う。
「……ああ、そうだな。それじゃあエスコートを頼もうか」
カタリナも期待してくれていたのか、少し顔を上げて微笑んでくれた。もしかしたらルリアと示し合わせていたのかもしれない。
前回の倉庫の一件以降、カタリナとルリアとの関係は変わった。わざわざ誰かに言いふらしたり目に見えて態度を変えているようなことはないが、ふとどちらかと二人きりや三人きりになったら、手を握り合ったり児戯のように体を付け合ったりしている。
「……うん。たまには、こういうのもいいものだな……」
腕を組み合いながら二人並んで歩く。お互い水着なため体温が直接伝わり、言葉少なにどぎまぎしながら二人で遊べる場所を探す。初回にとんでもなく凄い事をしながら初心な二人だった。
しばらくすると、岩場が多い小さな入江が見えてきた。波も穏やかで海水が透き通っている。
「このへんでいいだろう」
そう言うとカタリナは腕を離し、浅瀬に足をつけていく。それに続くと、「ルリアには後で礼を言わねばな……」と呟きが聞こえてきた。こっちも後で礼を言っておこう。
膝下半分までに水が着くか着かないかというところまで来て、急にカタリナが悲鳴をあげた。
「うわっ」
カタリナがバランスを崩し水しぶきを上げながら尻餅をつく。そういえばカタリナは白いヒールを履いたままだった。
「ああ、すまない」
カタリナへと手を伸ばすと、掴んだ瞬間にカタリナに引き寄せられる。こちらも水しぶきを上げながら、そのままカタリナを押し倒して覆いかぶさってしまった。
「…………」
カタリナ? と疑問の声で問いかける。視界はカタリナの顔と髪が半ば浸かった水のみ、亜麻色の髪とエメラルドグリーンのコントラスト、そして期待するように見つめるカタリナの瞳、唇。
「……」
またとない機会とわかっているから、迷わずこういうことができるのだろう。カタリナが目をつむり、顔の角度を少し上向かせると同時に、柔らかく唇をつけあう。
数秒、そうしていた。カタリナがこちらの背に回した腕の力を弱めると同時に、唇を離す。しかし変わらず抱き合ったまま、互いの体の感触を味わいながら、瞳の色を深いところまで覗く。
「……あ、んう」
カタリナが何かを言おうとしたが、我慢できずに口づけを再開する。今度は付け合うのではなく、押し付けて擦り付ける。カタリナは抵抗せず、背を抱く腕に力を込める。
擦り付ける過程でカタリナは身を捩り、こちらの片足を両足で拘束しながら太ももを擦り付ける。カタリナの唇に間が空くと、舌先が触れ合って波のない浜辺に甘い水音を立てた。
胸が擦れ、腹部が擦れ、互いの体の隙間から水がなくなり、口元が陶酔しきったまま動き続ける。
「んっ……はぁ……ん」
水音に混じって吐息が溢れ、カタリナの頬の赤みが羞恥から火照りに変わる。誰かにみられることを警戒しているなら、最初からこんなことはしない。
いきり立ったモノがズボンを押し上げ、女の引き締まった腹部、そのへその凹凸に擦られる。あまりに扇情的に上下左右とこすりつけてくるのものだから、もう限界だった。
名残惜しい気持ちを堪え、唾液の交換を中断する。
「んあっ……、あっ……なあ……」
カタリナが物欲しそうな顔をしながら、「どうしてやめる?」と潤んだ瞳で訴える。舌先から落ちた唾液が彼女の半開きの唇を濡らす。
太ももに擦り付けられる彼女の股は、既に滑りをよくしながら震えている。
彼女に言わせるのもそれも乙なものだが、今回はこちらがリードをすると決める。
欲しい、と一言言えば、カタリナは全てを理解した。瞳は見開かれ、唇が震えながらなにかを言おうとする。しかし結局なにも言えないまま視線を下にそらし、こくんと頷いた。
彼女の足の拘束が解かれる。カタリナがこちらの上半身を抱きしめているのはそのまま、彼女の腰に手を回して抱えながら一気に立ち上がり、腰に回した腕を臀部へと移して固定した。
カタリナも落ちないようにこちらの腰へ足を回し、完全に抱っこの体勢。カタリナを片腕で支えながらこちらのズボンを下ろすと、そこまできてカタリナが戸惑いの声を上げた。
「ちょ、ちょっとまて! このままするのか!?」
入江に立つのは二人のみ、さらに年下の男に抱えられながらだとさすがに抵抗がでてきたのか、だがもう止まれるはずもない。
カタリナの首筋、耳、頬、唇とキスを落とし、承諾を強請る。
「ん、あっ、ちょ、んん」
そのたびに声を上げながらカタリナは軽く身を捩りながら声を漏らす。
「んん……んむっ……」
再び唇をぴったりとつけ合わせ、呼吸をするように舌を吸う。しばらくカタリナの甘い味を堪能していると、少し強引にカタリナが顔を引いた。
「ま、まて。いくらなんでも重いだろう。腰の物ぐらいは外させてくれ……」
水着を着た頃はこれだけは外さないと言っていたのに、この状況でそんなことを言う。こちらが負担にならないように支えるから、そのままで一切構わないと告げて口づけを再開する。
「んむっ……もう君は強引だな……」
唇に銀色の糸を作りながら少しあきらめたように微笑む。一応入れても大丈夫かと聞く。
「ん……ああ。もう私の方も、……大丈夫だ」
抱えた腕でカタリナの水着をずらし、粘液を引いた極部を露出させる。陰茎の先端を押し当てると、柔らかい肉の感触と「んんぅ」というカタリナのくぐもった声。
深呼吸をして息を止めてから、一気にカタリナの奥の奥まで突き上げた。
「はぁあぁんっ!」
カタリナがきつく抱きしめながら耳元で嬌声を漏らす。いつも冷静で凛々しい彼女の声がもっと聞きたくて、弓をひくように腰を引いて一気にまた突き出す。
「くっはぁあ! まっまってっくれっ! これはあっ!?」
カタリナの声の意味はわかった。この体勢だとこちらが突き上げると、カタリナが重力のままに降りてきて膣内の上部が一気に押し上げられる。カタリナが呼吸を起きたくても逃げ場がない。
その一切を無視して引いて突き出し、また繰り返す。
「あっ! あぁん! くぅ! ふぁあ!」
彼女のむっちりとしながら無駄のない尻をわし掴みにして、双丘の感触を胸板で堪能しながら子宮口を押し上げる。
そのたびに陰茎はきゅうきゅうとしめられ、奥壁をえぐる亀頭はざらついた感触に刺激されて腰が震える。
ぱんぱんと体が衝突するたびに小さな破裂音を響かせながら、エメラルドグリーンの海水へ互いが分泌して入りまじった粘液をまき散らす。
「ふあぁ! あぁ! もうっ! だめっうあっ!」
もし世間一般と比較したら、体の相性が良すぎるのかもしれない。カタリナと交わった時は決まって、互いの絶頂が早く訪れる。大きくて長く、腰が震えて魂まで抜けるような絶頂が。
「うあっはぁあ! あっ! キスっ! きすをぉっ! んむぅ!」
カタリナの涙入り混じりながらの愛願に応えて口を合わせると、カタリナがしゃぶりつくように舌を絡ませてくる。
腰の動きを早めて抉るように突き出すと、カタリナの膣が震えてぎゅうぎゅうと締め付けながら、まるで膣壁が騒ぎ出すかのように蠢いて陰茎を絞り上げる。
「んくっふぅん!じゅるるるるっっちゅうううっ!!」
カタリナの体が震え膣が一気に脈動すると同時に、陰茎が入り口から子宮口まで一気擦られ絞られ、子宮口にぴったりと張り付いて快感を爆発させた。
カタリナが耐えるようにこちらの舌と唾液を吸い続ける。こちらの射精が収まらないように、膣がまだまだと奥へと断続的な刺激を繰り返す。
しかしカタリナは自分の体と裏腹に自分の陥った絶頂に頭と心が追いつかず、快感に支配されるまま体をぴくぴくと痙攣させながらうつろの表情でこちらの口内を吸い続ける。
上から下から体液を吸われ続けると、こちらの腰も抜けるように力が入らなくなってくる。終わらない放出感に意識が溶けそうになる。
もう空っぽになるまで出したのではないかと錯覚すると、ついに腰が根を上げた。カタリナを抱えたままばしゃりと海面に座り込み、硬度を失った陰茎がずるりとカタリナの中から抜け出る。
入り口からは白濁液がぼたぼたと溢れ落ち、海面に白い妙な後をのこしてしまった。
ようやく唇を離したカタリナが荒く息を吐き、こちらの肩に顔を乗せてくる。
「はぁ……はぁ……、すっ……すまない……すぐに、洗うよ……」
カタリナが言っているのは水の属性力での洗浄だ。外で事を為した時はカタリナの力を持って水を操り、擬似洗濯のように服と体を洗う。
落ち着いてからでいいよとカタリナの背中をなで、まだ絶頂の余韻に浸る体を落ち着けようとする。
「ふうぅんんっ……ふあ……んちゅ……」
そのたびにカタリナは甲高い声を出しながら震え、こちらの首筋に軽く吸い付いてくる。
こちらからなにかするとカタリナが落ち着くことなく次回戦となってしまいそうなので、しばらく背を撫でつづけ子をあやすようにしながら、カタリナの復旧を待った。
久々にカタリナとしっぽりとしていたら、すっかり夕暮れ時となってしまっていた。
入江は翠玉色から淡く輝くオレンジ色へと変化し、そんな光景をカタリナと二人砂浜に並んで座りながら眺めている。
「……楽しいひと時というのは、どうして過ぎるのが早いのだろうな」
そう呟きながらオレンジ色の海面を覗くカタリナの顔は、夕暮れが反射して輝いているのも相まって憂いを多分に含んでいるように見えた。
「ああいや、こうしていると、ルリアや君と出逢ってから、随分と時がたつのが早いと思ってしまってな。色々と大変なこともあったが……総合的に見ると、やっぱり私は今を楽しく感じている」
その想いは自分も一緒だし、ルリアも一緒のはずだ。そしてこれからも。そう伝えると、カタリナはいつもの包容力のある微笑みをして、頭を傾けてゆっくりとこちらの肩へ乗せてくる。
「この島を出れば、また……。いつまでもこんな時間が続かないことがわかっているから、なにか、物悲しくなってしまった。……撫でて、くれるか……?」
いつもの凛々しい声色だが、どこか甘いものを内包した呟き。彼女の亜麻色の長い髪をゆっくりとなぞるように撫でると、彼女は「ん……」と声を漏らしながら微笑みをこぼす。
数分そうしていると、彼女は「ありがとう、もう大丈夫だ」と活力のこもった声で言う。
「さて、そろそろ戻らないとルリアも心配するだろう。君の事もな」
カタリナが素早く立ち上がるとこちらへ手を差し伸べる。彼女にしては珍しい仕草に少し驚きながら、その手をとって立上がる。
「ふむ……。さすがに引き倒してはこないか」
その言葉に思わず吹き出す。期待してたのかと軽く言うと、
「今期待せずとも、今日の夜は長いからな。ルリアも遊び疲れずに体力を残していたら、一晩寝れると思わない方がいいぞ」
と彼女はウインクしながら人差し指でこちらの唇を軽く押す。
沸き起こるは男としての喜びと体力的な不安。贅沢過ぎて色々な人間に刺し殺されそうだが。
「さ、我らの団長。今夜は……いや、今夜も、日々奮闘する護衛騎士と姫君を労って満足させておくれよ」
そう言ってカタリナは来た時と同じようにこちらの腕を抱きしめながら、頬へとちゅっと音を出して口付ける。
凛々しく好意を隠さず、頬を染めながら愛を期待する彼女の微笑みは、夕暮れの淡い朱色に染められて眩い。
それを間近で見られる幸福を噛み締めながら、二人だけの世界が終わるまで手を握り合って肩を付け合い、仲間たちのもとへ緩やかに歩いていった。