シャアはマザコンかロリコンか 作:ララコン
転生してから10数年、ずっと怪しいと思っていた。人間も風景も、どこかしら藤子不二雄チックなデザインだった。
東京を散策している時、偶然青い狸を見つけた。俺は大歓喜した。見つからぬように遠巻きからやつらを観察した。ある日、のび太が狸の道具を使って狸を気絶させた。チャンスだった。俺は狸の近くに駆け込み、袋を漁った。いろいろ出してから、目当てのもしもボックスを手に取った。
「もしも、時間が動かず、老化せず、快適に暮らせる場所にもしもボックスをもっていけたら」
そう願うと謎のゲートが目の前に現れた。覚悟を決め、くぐる。一面真っ白な時の牢獄にような場所にたどり着いた。
俺はまた歓喜した。これで理想のニート生活まっしぐらだ。欲しいものは欲しいときに手に入る。誰にも邪魔されることもない。
俺は作りたての高級料理を願った。もしもボックスを抜けると、眼前に豪華な海鮮料理が並んでいた。
ご飯を食べてから、最も楽しみにしていたことをすることにした。美少女かっさらいセックスである。ただし初心者なので、初めはエロゲの大人しいビッチを選んだ。
そんな生活を長々と続けた。最初のうちは身の危険を考慮して、少女や幼女を中心にしたが、徐々に大人の女も引き入れ始めた。安全のため、銃やパワードスーツなどの装備品も揃えながら。それにも飽きてくると、ファンタジー女にもチャレンジした。姫、エルフ、魔法使い、くの一、猫耳娘、バンパイア、等々。この段階では身の安全のためになんでも俺の言うことを聞くホムンクルスを多数用意した。
そんな生活を5年ほど続けると、俺も飽きてきた。女をただ単にはめるのではなく、男から女を奪う勝利の快感のようなものが欲しい。例えばNARUTOでは、クシナがオビトに連れ去られた段階で介入し、密かにクシナをホムンクルスと入れ換える。ミナトが死の危機に瀕した時、本物のクシナを連れて目の前に現れる。ホムンクルスにクシナを拘束させ、ミナトの目の前でクシナをハメまくる。このようなことだ。例えばコードギアスでは、ユーフェミアが行政特区を発表する直前にホムンクルスと入れ換える。スザクがルルーシュに銃を向けて問答している時に現れ、見える位置でパコパコやる。
外道だろう。しかし俺は女の命を救った。罪悪感と優越感で何とも言えない興奮を楽しむ。
そうしているうちに、ふと妙なことを思った。そう言えばシャアって、マザコンとロリコンどっちが強いんだろう。俺は実験をすることにした。
「私と来るか、ここで死ぬか。シャア!」
「そんな決定権がお前にあるのか? うっ」
「シャア! どうしたシャア! うっ」
せっかくだからクワトロさんの最もかっこいいシーンで取り出してみた。後はなるようになるだろう。
目覚めたとき、私は透明な半球状のカプセルの中にいた。周囲は真っ白だ。慌てて起き上がり、周囲を確認する。カプセルの中には高級そうなベッドと、卑猥な形をした大人のオモチャがある。何の冗談だ? 左右に私のものと同じカプセルがあり、同じようにベッドがある。人もいる。ベッドで寝ている!? あれは、カミーユ! どういうことだ!? 捕まったのか!? まずい! ここは何かの実験施設か? 重力は、あるな。地球連邦か? いや、そうとは限らないが。
その時、不意に目の前に、ここと同じようなカプセルが3つ現れた。光学迷彩か!? なんて技術力だ。完全に気づかなかった。いや、それどころではない。カプセルの中にいるのは、ファ・ユイリィ、エマ・シーン中尉、それに変な髪のヒス女!? やはりここは連邦の実験か!? 全員捕まってしまったのか!?
「た、大尉! これは一体!」
と、カミーユが起きたようだ。会話ができるのは行幸と言うべきか。
「私も今起きたところだ。詳しいことは分からない。君はどうかな?」
もう一人の青年に尋ねる。返事はない。しかし口許を少し緩めた。
黒髪に黒い目。体格はいいが、歳はカミーユと同じくらいだろうか。
「シャア、お笑いだな」
おっと、変な髪の女も起きてしまったようだ。しかし相変わらず趣味の悪い服だな。
「カ、カミーユ! ここは!」
「カミーユ! 大尉! ファ! よかった。と言っていいのかしらね」
全員起きたようだ。さて、どうするか。向こうの出方が分からんからな。現状、情報を集め、隙を見て逃げるというくらいしか思いつかんな。
とりあえずカプセルの固さを調べてみる。手で触る。手の甲で叩く。思ったより分厚いな。
「むっ」
タックルしてみるが、効果はないようだ。まあ予想通りだな。
「レディースアンジェントルメン!」
ふと、どこからか声が響いた。あの青年の声ではなさそうだ。彼は身動きひとつしていない。
「私は今回司会進行をさせていただくホムンクルス1です。どうぞよろしく」
ホムンクルス? 実験体か? 嫌な名前だな。
「実は我々の目的は、ニュータイプの研究でもなけなれば、人質でもありません」
どうだかな。口ではなんとでも言える。
「我々の目的は、ずばり、シャア・アズナブルの性癖を探ることです!」
「なっ!」
なんだと!? どういうことだ!? 私の性癖など知ってどうなる!?
「おいシャア! 貴様!」
「大尉、まさか」
女性陣が私を疑うような顔で見る。ベッドがあることだし、ここでそういうことをする可能性はある。だが私は責められるべきか? ただ名前を呼ばれただけだぞ。
「では、シャアさん。3人から気になる女性を選んでください。ちなみにですが、選ばなかった場合は全員殺します」
「そんな……」
くっ、非道なやつらめ。女性の苦しみなど一切おかまいなしということか。15かそこらのファまで使って。
「大尉、この際仕方がありません。年長の私が」
「シャア! ……がっかりさせてくれるなよ?」
エマ中尉が、受け入れてくれるらしい。さすがだな。部隊が困難な状況で、率先して己を犠牲にできる。軍人の鑑と言ったところか。
それに比べて私はどうだ? 好意をそのままもらい受けることしかできそうにない。ファは私のような古い人間とは釣り合わぬし、変な髪の女は論外だからな。
「すまない。中尉」
「謝ることではありません。大人が子どもを守るのは当然です」
「シャア! 貴様私をがっかりさせたな!」
当然か。大人が皆そのように思っていたら、このような事態にはなっていなかっただろうな。
「あっ」
どういう仕組みか分からないか、エマ中尉のカプセルが動き出した。まっすぐこちらに向かってきて、私のカプセルにぶつかる。なんだ? 開いた? これで同室と言うことか? 無駄に洒落ているな。
「ではお二人さん、30分以内に始めてくださいね。始まらなかったら全員殺しますから」
「いちいち物騒な言葉を使うのだな」
皮肉を込めて言ってやったが、反応はない。つまらないな。
しかし、エマは中尉か。肉付きはすばらしい。顔もすっきりしているし、はだ艶もなかなかのもの。何より、柔らかい雰囲気がいいな。私好みだ。ララアほどではないが。
しかし中尉の髪は、あれだな。変な服の女に負けず劣らずというか、卑猥というか。いや、何も言うまい。