本拠地の中庭にて、レティシアはある人物が待っていた。
「こんなところに呼び出してなんの用だレティシア?」
しばらくして待ち人・・・・・命がその場に訪れる。
「命・・・・・・とりあえず座ろうか」
「ああ」
レティシアに促されるまま、命は備え付けられている長椅子に腰を下ろす。レティシアもまた命の隣に座った。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
レティシアから話が切り出されるのを待つ命。だがレティシアは中々話始めようとはせず、意味もなく指をいじっていた。
「話がないなら俺は失礼させてもらうぞ?他に用があるからな」
「・・・・・・黒ウサギのところに行くのか?それとも耀か?ペストか?」
その場を去ろうとする命に、レティシアは意を決したように言葉を発して引き止めた。
「ここ最近・・・・その・・・・・命はその3人と交わっているんだろ?」
「・・・・・それがどうした?レティシアには関係ないだろ?」
「ッ!!」
関係ない・・・・・・・その一言に、レティシアは自身の心が傷つくのを感じた。
レティシアは命に好意を寄せている。だからこそ・・・・・・そんな一言で済まされようとしているのがショックなのだ。
「もういいだろ。俺は行くぞ?」
「・・・・・変わってしまったな」
「ん?」
「お前は・・・・・変わってしまった。以前の命とはまるで違う」
レティシアは俯きながら、ポツリポツリと言葉をこぼし始める。
「俺はなにも変わっていない」
「そんなことない!お前は変わった!以前から無茶しがちだったが今はその比ではない!まるで生き急ぐように・・・・・・逃げるように無茶をして・・・・・・全然笑わなくなってしまった!まるで張り付いてしまっているかのようにいつも哀しそうな顔をしている!」
「・・・・・・」
悲痛な叫び声を上げて、命に訴え掛けるレティシア。その目からは涙さえもこぼれ落ちている。
「教えてくれ命・・・・・お前に何があったんだ?一体何がお前を変えてしまったんだ?」
「・・・・・・何度も言わせるな。俺は変わってなんていない」
「頼むから教えてくれ!私は・・・・・・お前を救いたいんだ!」
今の命は、レティシアにとってとても見ていられなかった。なんとしてでも命を救いたい・・・・・心の底からそれを願っていた。
「俺を救いたい・・・・・か。だったらレティシア・・・・・・抱かせろよ」
「え?・・・・んむっ!?」
突然のことであった。命はレティシアに口付けを落とす。そしてそのままレティシアの口内に舌を差し入れ、貪るようにねぶる。
「んふっ・・・・・んんんっ!!」
遠慮など一切なく、口内で暴れまわる命の舌。息苦しさを覚えたレティシアは命の服を引っ張ってそれを知らせようとするが、命は胃にも介してくれない。
「んん・・・・・ぷはっ!はあはあ・・・・」
ようやく解放された頃にはレティシアの顔は息苦しさで真っ赤に染まっており、早急に酸素を体内に取り込もうと呼吸を乱していた。
だが・・・・・そんなレティシアに命は容赦しない。命はレティシアの体を身動きができないように長椅子に押さえつけた。
「命?な、何を・・・・・?」
「言っただろ・・・・・レティシアを抱く」
「!?や、やめろ命!そんなの私は・・・・・!」
「俺を救いたいんだろ?だったら・・・・・黙って俺に犯されろ」
「嫌だ・・・・嫌だ!」
どうにか拘束を解こうともがくレティシアだが、ビクともしなかった。命は自身のギフトで身体能力を強化している上に、レティシアは先程の口づけで体に力が入らなくなってしまっているからだ。
そして命は・・・・・抵抗するレティシアを押さえつけながら、器用にレティシアの服をはだけさせた。さすがに脱がせるのは無理であったが、胸や秘部といった局所は顕になり、外気に晒される。
「小さいなレティシアは・・・・・・ペストと同じくらいか」
「お、お願いだ命・・・・・もう・・・・・・やめてくれ」
レティシアの身体を同じような体型のペストと比べる命にレティシアは懇願する。顔には恐怖の色が見え、すっかり怯えきってしまっている。
「大丈夫だレティシア・・・・・・ちゃんと感じさせるから」
一切聞く耳を命は、レティシアの身体をまさぐり始める。右手は秘部に、左手は胸に置かれそれぞれ動かし始める。
「ん・・・・・ふあっ!」
望まぬこととはいえレティシアも女だ。好きな男性に触れられれば性的快感を覚えてしまう。しかも命の手の動きは乱暴なものではなく、優しく丁寧なものだったのだからなおさらだ。
「気持ちいいかレティシア?」
「そんな・・・・・こと・・・んんっ!」
否定しようとするレティシアだが、もたらされる快感は偽りではないのだ。その言葉は嬌声にかき消されてしまう。
「気持ちいいならなによりだ・・・・・でもレティシアばっかり気持ちよくなるのはずるいな。俺にもしてくれよ」
命はレティシアの小さな手を、いつの間にか露出されていた自身の分身に持っていった。そこは焼けるような熱を帯びており、固く反り返っている。
「これ・・・・命の?」
「ああ・・・・これを手で扱くんだ。できるよな?」
「そんなこと・・・・・・・私は・・・・・」
拒否する言葉とは裏腹に、レティシアは命に言われるがまま、剛直を手でしごき始める。
「くっ・・・・いいぞレティシア。その調子だ」
レティシアを褒めながら、そっと頭を撫でてやる命。レティシアはその手に、以前と変わらぬ命の優しさを感じてしまう。
(この心地よさ・・・・・・変わってない。命の優しさは・・・・・変わってない)
レティシアの目から見た命は確かに以前と比べて変わってしまっていた。だが、それでも優しさは変わっていない。
だからこそ余計に混乱してしまった・・・・・一体命に何があったのか余計にわからなくなってしまった。
「命・・・・・もうやめよう?もうこんなこと・・・・・ここまでにしよう?」
レティシアは儚げな笑顔を浮かべて命に告げる。だがそれは命を思ってのことではない。
このまま・・・・・優しさ以外変わってしまった命に抱かれてしまえば最後、自分も堕ちてしまうとわかっていたから。そうなりたくないから・・・・・そうなるのが怖いからと、自分の為にレティシアは告げたのだ。
だが・・・・・・
「・・・・・ごめんなレティシア」
「え・・・・・?ひうっ!?」
レティシアの願いは届かなかった。命はレティシアの耳元で小さな声で謝罪の言葉を述べながら、その小さな秘部を剛直で貫いた。
「んんっ!・・・・あんっ!みこ・・・・・と。どう・・・・して?」
「・・・・・・」
レティシアの問いかけに答えずに、命はひたすらにレティシアの身体を貪り続ける。
レティシアの膣は命の剛直を何度も出し入れされ、悦びから愛液を吹き出していく。
「ああっ・・・・・んああっ!みこ・・・・と!命!!」
犯されながらも感じてしまう、愛する者に抱かれる悦び。女としての本能が男を求め、体は加速度的に快楽に敏感になってゆく。
「命・・・・ああっ!全部出してくれ!私の膣中に・・・・・全部っ!!」
とうとう自らねだってしまうレティシア。こうなってしまったが最後・・・・・もはや戻っては来られない。レティシアは・・・・・・・堕ちてしまった。
「レティシア・・・・・出すぞレティシア!!」
「あああぁぁぁぁっ!!」
膣中に注ぎ込まれる白濁の欲望は、レティシアの心をも塗り尽くしていく。
何度も何度も命と交わり、疲労から朧げになる意識の中でレティシアは自分の服を正してくれている命をぼんやりと眺めていた。
(救・・・・・えなかった。私は・・・・・・命を・・・・)
救いたかった・・・・・何よりも愛おしい存在である命を。ここで意識を手放せば・・・・・レティシアもまた黒ウサギ達と同じように命の虜となり、もう二度と救おうとなど思えなくなってしまうだろう。
ほどなくして命はレティシアの服を正し終わる。そして横たわるレティシアの髪に優しく口付けを落とした後に、命は中庭を去っていった。
(ああ・・・・哀しい。ただひたすらに・・・・・哀・・・・しい)
去りゆく命の後ろ姿を目に映したのを最後に、レティシアは意識を手放して夢の中に堕ちていった。
救えなかった『哀』しみ・・・・・・
それもまた・・・・・一つの恋『哀』