※この作品はR-18です。

対魔忍アサギ 苦労人奮闘記   作:HK416

14 / 66
『苦労とご褒美のバランスが取れてないってレベルじゃねー……いや、これ取れてね?』

 ヨミハラの動乱より二週間。

 弐曲輪 虎太郎は自宅での療養を命じられ、悠々自適の療養生活を送っていた。

 

 虎太郎に与えられた家は、平凡な一軒家。

 築30年近くになるが、古さは感じられない。生活のしやすさを重視して、虎太郎自身が度々改築を繰り返しているからだ。

 古くは築城も忍の役目だった。資格こそないものの、学んだ知識から充分に日常生活に耐えうる造りとなっている。

 

 ゆきかぜ、凜子、五年前に失踪した不知火までが戻り、新世代の対魔忍として確固たる実績と信頼を得る結果となった。

 最も、当人達は納得していないようだ。全て、虎太郎の手腕があってこそであり、自分達は何も出来なかったと認識している。

 二人は何もしなかったと主張をしたものの、アサギの判断によって真相を語ることを禁じられた。

 

 もし真相を語れば、仲間内に全てを知られる結果となる。

 二人はまだ幼く、将来のある存在だ。わざわざ傷を残すような真似をするアサギではない。

 不知火の帰還は対魔忍の上へ下への大騒ぎとなったものの、アサギと並び称される“幻影の対魔忍”の復活に、不満を上げるものなどいる筈もなかった。

 

 虎太郎はと言えば、ヨミハラへ救出任務に赴いたことを知っているアサギ、さくら、紫、黒百合に任務の報告を行い、四名に失神寸前の衝撃を与えた。

 当然である。対魔忍としての誇りはあるとは言え、自身達が明確な正義などと信じていない四人だったが、余りにも悪辣な方法に罵声すら忘れていた。

 結局、ヨミハラへの大打撃、三人の救出、更には肉体の一部を欠損する怪我もあり、叱責も程々に桐生から治療を受けるように命じられた。

 

 淫魔族の存在を報告はしたものの、不知火に関しては必要以上に語らなかった。

 アサギも不知火自身の様子から、ある程度は察しているのだろうが、何も聞かなかった。

 アサギは一心に不知火の屈辱と苦悩を想い、虎太郎はここで真実を語った所で対魔忍全体にとって不利益にしかならないとの判断であった。

 もし事実を語れば、対魔忍から不知火に対する信頼は無きに等しいものとなる。戦術、戦略、知略に精通する不知火の言葉が対魔忍に届かなくなれば、虎太郎の負担が倍増する。彼にとっては何としても避けたい展開である。

 

 

「ああ、いいなぁ。仕事もなく、悠々自適。最高だ。飯を喰って糞を量産するだけの仕事に就きたい」

 

 

 完璧にダメ人間の台詞を吐きながらも、桐生の魔界医療によって治った左手でクナイを弄ぶ。

 左手が戻ったのは一週間前。その時点で日常生活では左手の使用は問題なかったものの、戦闘は禁じられていた。

 何よりも、虎太郎は桐生の技術もまるで信用していない。その為、今後の戦いに支障が生じないか、この二週間は絶えず左手を動かし続けていた。

 発言は兎も角として、自身の人生に安らぎがあるなど信じていない。次なる修羅場を想定している時点で、骨の髄まで戦闘者だ。

 

 

「よお、いらっしゃい」

 

「あら、気付いていたの? 流石ね。お邪魔しているわよ」

 

 

 音もなく居間に現れたのは不知火だった。

 黒いストッキングに膝下までの黒いタイトスカート。深緑のロングTシャツの上から白いカーディガンを羽織っている。

 かつての淫靡さなど何処にもない、上品でお淑やかな雰囲気を醸す年相応の落ち着いた服装だ。

 

 不知火の脳幹からはチップが取り除かれ、既に淫魔化と呼べる変質も治療が開始されている。

 如何に桐生と言えど未知の現象、未知の技術の前には分が悪く治療は難航しているが、新たな技術の入手を目前にして狂気のマッドサイエンティストは歓喜の笑い声を上げながら治療に励んでいる。

 治療の進行は全体の3割ほど。現時点で日常生活に戻れている時点で、桐生の技術も不知火の精神力も凄まじいものがある。

 

 

「じゃあ、朝ご飯作っちゃうから少し待っていてちょうだいね」

 

 

 この二週間、ゆきかぜや不知火、凜子の三人は虎太郎の世話を焼きにきていた。

 三人の肉体に施された改造は左手を喪った虎太郎よりも遥かに大きかったが、日常生活という点においては肉体の欠損は重大だ。

 料理も掃除も一苦労。元より彼は生活の中の煩わしさを嫌う性格だ。それを考慮してか、三人は交代で虎太郎の家を訪れていた。

 

 一時間としない内にちょっとした旅館の朝食のようなメニューがキッチンと一体となった居間に並ぶ。

 野菜と肉が大きめに切られた豚汁。たっぷりと脂の乗った鮭の塩焼き。脇を固める副菜はきんぴらゴボウ、里芋の煮物、オクラの白ゴマ和え、青のりの入った出汁巻き卵。主食は不知火得意の豆ごはん。

 元々、家事が好きなのだろう。手際も良ければ、調理の最中は鼻歌混じりであった。

 

 

「洗濯物を干してくるから、その間に食べておいて」 

 

「はい。いただきます」

 

 

 ご機嫌な朝食にきっちりと食材と作った者への感謝を告げて、口に運ぶ。

 これだけの量を、あれだけの短時間できっちりと下処理が済まされ、完璧な味付けもされている。どれをとっても絶品そのもの。

 自分とは違う経験と丁寧さの感じ取れる味を噛み締めながらもぺろりと平らげる。ここ数年では得られなかった満足感だ。

 極端な話、彼は食べられて栄養になれば味には拘らないが、どうせだったら美味い方がいい。

 

 食後の一服とばかりに煙草を味わいながら、茶を啜る。

 悪辣で情け容赦の無い男としては釣り合いの取れていない、ささやかながらも至福の一時を楽しむ。

 彼にとっては、これこそが分相応。特別ではない自分の、特別ではない幸せこそが最高の報酬だった。

 

 

「もう食べたの? 流石は男の人ね」

 

「御馳走様。美味かった、わざわざ悪いね。こっちとしちゃ至れり尽くせりだが」

 

「はい、御粗末様。ふふ、いいのよ、このくらい。虎太郎君には、返しきれないくらいの恩があるからね」

 

 

 淫魔族の手から彼女自身を取り戻し、娘と娘も同然の二人をヨミハラから救出した。確かに、返しきれない恩と言えよう。

 虎太郎にしてみれば任務を果たしただけではあるが、その恩が自分にとって有利になるのであれば、固辞する理由もない。

 

 ようやく戻れた日常の幸せを噛み締めているのだろうか、不知火は食器を洗いながらも上機嫌だ。

 ただの家事――料理や洗濯、掃除ですら、楽しくて仕方がないといった様子である。

 

 虎太郎は紫煙を燻らせながら、煙の匂いに交じる別の匂いに不知火を見た。

 鼻につく匂いだ。かつてに比べて大分マシになっているとは言え、虎太郎にとってはかつてよりも不快な気分になる。

 

 

「……っ!? こ、虎太郎君?」

 

「……匂う。匂うな」

 

 

 音もなく不知火の背後を取った虎太郎は、その首筋に鼻を押し付け深く息を吸う。

 淫魔の淫気、あるいはその残り香か。彼にとっては眩暈を覚えるほどの臭気。

 対魔忍の男であっても、即座に不知火へと襲い掛かってしまうだろう。あらゆる性技に精通し、強靭な精神力を持つ彼だからこそ耐えられるのだ。 

 

 両肩に手を添えられただけで、不知火は頬を赤らめ、洗っていた食器を取りこぼしてしまいそうになる。

 

 

「や、やめて。もう、あんなこと、する必要はないでしょう?」

 

「そうは言われても、な。……それに随分お洒落じゃないか。オレのため?」

 

「そ、そんなこと……!」

 

 

 くるり、と身体を回され、二人は向き合う形となる。虎太郎は不知火の姿を上から下まで舐め回すように見た。

 確かに彼の言う通り、小洒落た格好だ。少なくとも、知り合いの家で家事をするにしては相応しくない格好である。

 

 

「女は顔じゃない、お洒落かどうかだ。ましてや自分のために洒落た格好をしてくる女なんて可愛げがあるからな」

 

「うぅ…………あっ」

 

 

 不知火にそんなつもりがあったかどうか。

 必死で視線を逸していたが、顎を掴まれると視線を逸らせなくなる。瞳は潤み、身体は堪えようのない熱を発していた。

 

 淫魔化は確実に快方へと向かっているものの、まだ完治した訳ではない。

 ましてや肉体と心は、虎太郎の優しくも激しい性技によって蕩けさせられてしまった。

 ヨミハラでの情交を思い出したのか、不知火はゴクリと咽喉を鳴らして唾を飲み込む。

 

 遠慮も気遣いもなく虎太郎は不知火を求めた。

 不知火もまた淫魔化による食虫植物そのものの生態ではなく、身を焦がす様な女の情念によって虎太郎を求めてしまう。

 

 

「ふーん。虎太兄、お洒落な人が好きなんだ」

 

「成程、それは良い事を聴いた。次からは善処しよう」

 

「ッ、ゆきかぜ!? 凜子ちゃん!?」

 

「…………あー」

 

 

 何時の間にか上がり込んでいた五車学園の制服姿のゆきかぜと凜子に、不知火は仰天し、ある程度は理解していた虎太郎はまたぞろ面倒な展開に首を振る。

 少なくとも虎太郎は不知火の身に何があったのか、自分が何をしたのかは語っていない。不知火の驚き振りを見るに、彼女もまた同様だろう。

 

 最愛の母親と最愛の男が男女の関係にある。ゆきかぜにしてみれば怒り心頭の展開だ。凜子に手を出したこととは訳が違う。

 

 

「虎・太・兄ーーっ♪」

 

「うお、っとぉ……」

 

 

 しかし、ゆきかぜは全く怒りを抱いておらず、虎太郎に抱き着いた。

 

 ヨミハラから帰還してからというもの、ゆきかぜはずっとこの調子だ。

 流石に学園の人間の前では急に態度を変えることはなかった。そこから虎太郎に対する不審や探りを入れようとする者が現れるかもしれないと危惧したためだ。

 その分、ヨミハラでの出来事を知っている者の前では、デレる。途轍もなくデレる。

 ゆきかぜはいわゆるツンデレに属する少女であるが、最早ツンはない。ツン期は去った。後にはデレしか残らない。

 

 まるで何年もの間、振り向いてすら貰えなかった寂しさを埋めるように、きゅっと抱き着いて離れない。

 

 

「ふふ。ゆきかぜは甘えん坊だな」

 

「そういう先輩だって」

 

「まあ、そう言ってくれるな」

 

 

 凜子は僅かばかりに照れを残していたが虎太郎の腕を取り、自分の身体を押し付けるように抱き締めた。

 ゆきかぜのような少女のスキンシップではない。愛した男との触れ合いを楽しむ女のそれである。

 

 凜子は学園内でも人目がなければ、この調子だ。

 ゆきかぜよりも切り替えが早い分、より長い時間、蜜月を楽しもうと貪欲であった。

 

 

「お前等、身体の方はいいのか?」

 

「大丈夫。もう来なくていいって。念の為、一週間もお休み追加だって」

 

「その後も暫らくは訓練漬けだ。あのドクター、性格は兎も角、腕は確かだな。何処かの誰かのようだ」

 

「そこら辺は否定せんがな。オレは桐生ほど詰めも甘くなければ、相手を舐めたりはしないよ」

 

 

 その二点の違いだけで、今まで死線を潜り抜けて生き抜いてこれたと言わんばかりの口調だ。

 

 ゆきかぜ、凜子ともに虎太郎、アルフレッドの推測通り、脳幹内に正体不明のチップが発見され、摘出された。

 虎太郎とアルフレッドによって焼き切られた不知火のものとは異なり、完璧に近い形で、だ。

 まだ何も分かっていないが、機能の同一性、形状の一致率から量産品と断定。人界の何処かに製造工場がある可能性が浮かび上がってきた。

 あとは地道に追うだけだ。これだけの魔界技術を応用したものである。日本にせよ、世界にせよ、製造場所は限られてくる。

 

 肉体に施された改造も完治している。

 アサギやさくら、紫に改造を施したのは他ならぬ桐生である。彼の技術に比べれば、リーアルの持てる技術など足元にも及ばぬようだ。

 

 

「そういう訳で今日から一週間、私達でたーっぷり虎太兄にお礼しちゃうから」

 

「それから、たっぷり可愛がってくれ。おば様も含めてな」

 

「り、凜子ちゃん!? ま、待って! 離しなさい!」

 

「何言ってるの、お母さん。虎太郎さぁん、虎太郎さぁん♡ って言いながらオナニーしてるの、知ってるんだから」

 

「……ゆ、ゆきかぜ?!」

 

「一目見れば、何があったのか分かります。私達も虎太郎の、女ですから。仲間外れにはさせませんよ」

 

 

 二人に虎太郎との関係を見透かされていた不知火は激しい狼狽を見せながら、寝室へと引き摺られていった。その光景を眺めながら、妙に鋭い女の勘に嘆息した。 

 

 二人なりに気を使ってのことだろう。五年にも及ぶ苛烈な調教と凌辱。如何に不知火と言えど、心に傷を残していることは間違いない。

 だからこそ、自分達と同様に性交によるトラウマは、性交によってしか癒せない、と考えている。

 間違ってはいないのだが、二人と不知火とでは立場が違う、素直になれよう筈もない。その辺りに二人が気付いているかどうか

 

 

「虎太兄、早く早くぅー!」

 

「――――はいはい」

 

 

 煙草を揉み消しながら虎太郎はゆきかぜの声に惹かれて寝室へと向かっていく。

 自分を愛すると嘯く女どもの願いだ。それに応えてやる程度の甲斐性は、彼にも残っているようである。

 

 

 

 

 

―――――

――――

―――

――

 

 

 

 

 

「さて、じゃあ準備をして貰おうか。不知火さんに、な」

 

 

 カーテンを閉め切ってはいるものの日差しが薄く差し込む寝室で、ベッドの端に腰掛けながら虎太郎はニヤけながら呟く。何のかんので、彼もこれからを楽しみでいるようだ。

 

 既に四人とも全裸だった。

 ゆきかぜと凜子は虎太郎を挟むように座り、不知火は三人を見上げるように跪いた。

 

 

「お母さん、虎太兄の悦ばせ方、教えてね」

 

「勉強させて頂きます」

 

「お、お願いよ、虎太郎君。二人の前でなんて……」

 

「ダーメ。虎太兄の凄さ、お母さんだって分かってるでしょ? 一人一人で相手してたら、私達、全員壊されちゃう。それに――」

 

「――何より、虎太郎を満足させてやれませんから」

 

 

 ゆきかぜと凜子は頬を赤らめる乙女の羞恥を残しながらも、女として虎太郎への奉仕と虎太郎から与えられる快楽を受け入れていた。

 

 

「二人もこう言ってくれてる。女になってもいいんだぞ、不知火(・・・)?」

 

「……あぁ」

 

 

 その言葉に不知火は何を思ったのか。

 三人の視線から何度となく顔を逸らし――――深い懊悩の果てに、再び顔を上げた。

 

 

「……う、わぁ」

 

「……何という」

 

 

 二人が漏らしたのは感嘆だった。 

 

 不知火の顔に張り付いていたのは男へと向ける媚びた笑み。しかし、奴隷娼婦が浮かべるものとは一線を画す。

 愛しい男にのみ向ける媚び。美しさも、淫らさも、何もかもが異なる。神聖さすら感じるほどだ。

 

 女である筈の二人ですら生唾を飲み込み、虎太郎は更に笑みを深め男の象徴をヒクつかせる。  

 

 

虎太郎(・・・)さぁん……」

 

「頼むよ。二人に教えてやるつもりでな」

 

「は、はい。虎太郎さんの逞しい勃起チンポ、精一杯おしゃぶりさせて頂きまぁす♡」

 

 

 治療が始まっているとは言え、まだまだ完治には程遠い。

 不知火の身体は無意識に男の精を求め、勝手に発情してしまうのを精神力によって抑えている状態だ。

 ヨミハラでの一件で、不知火は虎太郎に呼び捨てで呼ばれるとある種のスイッチが入ってしまう。心も身体も蕩け、勝手に応えてしまう。娘の前であっても。

 無理に拒絶しようとすれば精神は崩れ、元より拒絶する意志も沸いてこない。

 

 何より、ゆきかぜの許可という思わぬ免罪符を受け取ってしまった。

 娘の思い人を愛してしまうという母親として許されぬ思いすら、女の情念と変えることを許されたのだ。

 

 不知火は四つん這いになると、剛直の前に顔を近づける。まず行ったのは挨拶だった。

 蕩けた表情のまま、愛しいものに頬擦りでもするように擦り付ける。

 煮立つ雄臭を感じながら、頬だけでなく通った鼻筋や瞼、顔全体に匂いを残して虎太郎の女であると主張しているかのようだ。

 

 

「お、お母さん、おしゃぶりするんじゃないの……?」

 

「……あぁ、ゆきかぜ、聞かないで」

 

「不知火、教えてやれ。二人は作法は詳しくないんだよ。お前の口から教えるんだ」

 

「うぅ…………あ、挨拶よ。これから気持ち良くさせて、気持ち良くして貰うための、お願いの挨拶をしてるの」

 

「み、見ているだけだと言うのに、此方まで……」

 

 

 不知火が見せる浅ましい女の作法に、ゆきかぜと凜子の視線に軽蔑はない。

 寧ろ、挨拶で虎太郎がますます興奮している事実に、必死で覚えようとしている。

 今の二人にとって虎太郎にどう奉仕し、どう気持ち良くさせるといいのかが、全てだ。

 

 

「くぅ……ふっ、ふぅ……んぅん、ふぅん……」

 

「不知火、そろそろいいぞ」

 

「は、はい、失礼します…………んちゅ、んぷあぁ――はむぅ」

 

 

 その言葉に、不知火は蕩けた笑みを深めると鈴口にキスをすると、口内に長大な肉柱を迎え入れる。 

 たっぷりと唾液を塗し、尖った舌先で鈴口をちろちろと舐め上げた。

 

 

「んっ……んっ、ちゅぱっ……んぱっ……んぅうっ、ちゅぶ……ぢゅるぅっ……」

 

 

 口内から溢れる唾液は瞬く間に剛直を覆い、不知火の顎先にまで垂れ下がる。

 

 

「くぷっ……くぼっ……んぱっ、れろぉおっ……ぢゅぱっ……んんっ」

 

 

 厚い唇でカリ首をキュっと締めたまま、出し入れを繰り返す。

 その間も舌は口内で動き回っている。亀頭を撫でるようにねっとりと動いたかと思えば、裏筋やカリ首の溝を這い回った。

 

 ゆっくり、ゆっくりと自分と相手の快感を底上げしていくねちっこい口奉仕。

 若いだけでは、淫らなだけでは出来ない、年を重ね、性の何たるかを心得た雌のそれだ。

 

 さしもの虎太郎も、低く呻きながらも笑みを浮かべ、眉根を寄せた。

 今はプライベート、何も我慢する必要はなく、何よりも素直に気持ちいいと表現した方が女が悦ぶことを知っていた。

 

 その様に不知火の奉仕にも熱が籠る。

 下から見上げたまま一時も視線を外さず、つぶさに表情を観察して雄の気持ち良くなれる部分を探っていた。

 アレだけ自分を徹底して躾け直し、屈服させ、咽び泣かせた男を逆に喘がせている加虐に酔っている、だけではない。

 こうして虐めた後に、小生意気な雌を再び屈服させようと雄が躍起になることを知っている。後の被虐を想像してるのだ。

 

 ほぼ二人の世界に入っている虎太郎と不知火に、ゆきかぜと凜子は身を焦がすような嫉妬に下唇を噛んでいた。

 それでも声を上げなかったのは、男と女の睦み合いを邪魔するのは不粋でしかなく、これだけの奉仕が今の己では不可能だと分かっていたからだ。

 

 その様子に気付いたらしく、虎太郎の腕が蛇のように這った。

 

 

「ひゃぅうんっ♪」

 

「くっひぃんっ♪」

 

「すまんすまん、不知火だけに集中するのはお前らに悪かったな」

 

 

 向かったのはゆきかぜと凜子の尻たぶだった。

 するりと背後から腕を回すと尻とベッドの隙間を抜け、あっという間に秘所へと辿り着いてしまう。 

 

 

「二人とも、もうぐちゃぐちゃじゃないか。堪え性のない奴等だ」

 

「あ、あひっ……だ、だってぇ、……虎太兄もお母さんも、あいぃっ、二人だけで、気持ち良く、ひぃんっ、なっちゃってるから、あっあっ」

 

「そ、そう、だっ……うっ、ひぃっ、嫉妬もするうぅんっ、……あひっ、私達だってぇ、あっ、くぅぅっ、貴方の、女なんだぁ」

 

「分かった分かった。悪かったよ。ほら、まずはゆきかぜからだ」

 

「やったぁ♪ ……あへぇ♪」

 

 

 ゆきかぜは少女らしい無邪気さを見せながらも、行動そのものは淫らな女であった。

 虎太郎に誘われるまま小さな舌を突き出し、虚空で舌の腹と腹を押し付け合い、蛇のように絡め合わせた。

 唾液が飛び散り、二人の顔を濡らしていくほどの激しい。キスと呼ぶのも憚られる淫猥極まる舌セックスだ。

 

 しかし、性技においてゆきかぜに勝ち目などあるはずもなく、舌を押され口内まで侵入されて全てを味われてしまう。

 膣を指で、口を舌でぐちゅぐちゅと蹂躙されながらも、うっとりと目を細めて快感を享受する。

 桐生の治療がまるで効いていないのではないかと疑ってしまうほどの快楽である。

 

 

「こらにぃ、も、らめぇぇっ、あひ、んぐひっ、あへあぁあぁ……!」

 

「ほら、イケ」

 

「んっひぃぃいいいいぃぃいいいいっ!!」

 

 

 舌を甘く噛まれ、膣の弱点でもない部分の襞を擦り上げられただけで絶頂に達する。

 軽イキなどではない深い絶頂に、ゆきかぜは潮を噴きながら、子宮が下りて精を求めて鈍痛にも似た収縮をするのを感じていた。

 

 

「はっ、へぇあぁぁああっ……こらにぃ、ほんろ、すごすぎりゅぅ……♪」

 

「だから言ったろ。改造なんぞなくても十分それくらいはできるってな」

 

 

 絶頂して力の入らない身体を預けてくるゆきかぜに、虎太郎はヨミハラで伝えた言葉と全く同様のものを呟いた。

 その間も、女陰を責める指の動きは止まらない。襞の一枚一枚を指紋で擦り、より弱い部分を探しているようだ。

 人差し指と中指が動く度に、ゆきかぜは短く喘ぎながら身体を痙攣させ続ける。

 

 

「おっとぉ……?」

 

「こぉら、私も忘れるな♡」

 

 

 今度は凜子だ。両手で虎太郎の頬を掴み、自分の方を向かせると有無を言わせずに唇を押し付けた。

 淫靡な笑みを浮かべ甘えるような猫撫で声で囁きながらも、両目には燃え上がりそうな嫉妬の光が輝いている。

 

 ゆきかぜのキスが与られるものならば、凜子のキスは与えるものだった。

 歯が当たりそうな勢いで唇を重ね合わせると、虎太郎の口内に舌を滑り込ませ、動き回る。

 舌同士を絡めて快楽を得ながらも、凜子はひたすらに虎太郎への奉仕に熱中していた。舌を自らの口内に誘い、ベロフェラまでしてみせる。

 

 

「ずぢゅぅ……ろ、ろうら? わらひの、くひほうひは、んぶぅ、なひゃなひゃのものらろう……?」

 

「ああ、なかなか(・・・・)だ。……そら、油断大敵っ」

 

「あひぃ!? そこ、ちがぁ、あっ、あっへぇえええええぇぇぇっ!!」

 

 

 愛する男に対する奉仕で優越感に浸っていた凜子は、予想していなかった刺激に嬌声を上げて絶頂する。

 虎太郎の親指がアナルに侵入したのである。まるで何年も前から知っていたかのような手慣れた手付きだ。

 

 

「ひ、卑怯らぞぉ……こ、こんら、ふ、不意討ち、あっ、ああ゛っ、おまんことアナルの壁、こねこねするなぁ……♪」

 

 

 膣穴と尻穴の壁を指でこね回され、快楽を与える側から与えられる側に転落してしまい、凜子は悔し気に眉根を寄せたが声は黄色い悦びで満たされている。

 愛においてはより深く愛している方が相手を支配しているというのが虎太郎の結論だ。だが、こと性においてはより深い悦楽を与えた方が、相手を支配していると言える。

 かつて我欲の限りを尽くしたふうまの小倅にしてはちっぽけな欲望であったが、ゆきかぜと凜子を蕩けさせるには十分であった。

 

 

「う、くぅ……はは、不知火もか?」

 

「ん~~~ぼっ、ぢゅるぼっ、んぶっ、ずびぃっ、んぼっ、んっぼぼっ」

 

 

 不知火の口奉仕は、ディープスロートへと移行していた。

 生殖猿のオークにも劣らない大きさの、どんな調教師のモノよりも残酷に女を鳴かせる肉棒を根元まで銜え込んでいる。

 嘔吐きもせずに、既に性器と化している口と咽喉を使って、必死に虎太郎の気を引こうとしていた。

 

 下品な音を立て、下品なフェラ顔を見せながらも、不知火の目に宿っていたのは生娘のような純な嫉妬だ。

 二人にばかり構っていないで、私でも気持ち良くなってと言わんばかりに剛直を飲み込み、激しく顔を前後させた。

 陰毛にまで顔を押し付け、完全に怒張は飲み込まれ、外からでも分かるほど咽喉を押し上げているのに、苦しげな表情はまるで見せずに蕩けている。

 そのまま唇を窄めたまま、ゆっくりと一物の先端に上り、カリ首まで刺激した。 

 

 虎太郎が興奮を覚えたのは口奉仕によるものもあったが、あの不知火がこうまで浅ましく女を晒している事実の方が上だった。

 

 礼とばかりに先走り汁を吐き出してやると、亀頭を重点的に責めていた不知火は口を放さずに飲み下し、うっとりと目を細める。

 

 

「不知火、口を離して舌を出しな。ご褒美をやるから」

 

「ん~~~~じゅぽんっ、んえぇぇぁ、こ、こうれふかぁ……?」

 

「立派な排泄便器だな、出すぞ」

 

 

 虎太郎の言葉に不知火は大きく口を開いて、褒美を待つ。

 ヨミハラでさんざん彼の肉棒の味と形を教え込まれたが、まだ射精には程遠いはずだ。ならば、何を出すのか。答えは、分かりきっていた。

 

 

「んぶぶ、へはぁ、ゴギュっ、ングっ……ごぎゅんっ、んぁあぁあっあっあああっ!」

 

 

 剛直の先端から吐き出される黄金水。

 不知火の淫らに蕩けながらも美しさを保っていた顔は、すぐさま小便まみれになっていく。

 本来であれば、屈辱以外の何物でもない便器扱いだ。だが、相手が虎太郎というだけで極上の褒美と化してしまう。

 

 不知火は虎太郎にヨミハラで調教を受け、女として抱かれ、分かったことある。

 虎太郎の性技は女に与えることを追求したものだ。

 その果て、自我が崩壊する寸前の快楽の中であっても失わない、魂にまで焼き付いた本来の己を取り戻させる。

 プライベートで抱く場合でも、それは変わらない。自らの技で女を蕩けさせ、求めさせるのを楽しんでいる節がある。

 

 だからこそ、こうして自分が楽しむだけの、女を貶めるだけの、或いはふと見せる優しさにこそ――彼の男を感じるのだ。

 男を感じさせられる度に、紛うことなき虎太郎の女になっている実感を覚え、全てが悦びに転じてしまう。

 奴隷娼婦も、メス豚も、性処理便器も、都合のいいハメ穴も、リーアルや矢崎、“あのお方”とやら、下衆な男どもが女に求めるものは温い。

 虎太郎の口にする女の前では生温過ぎる。彼にとっては、それら全てを含んでこその女。

 恋人としてであろうが、妻としてであろうが、奴隷娼婦としてであろうが、彼にとっては全てが女の扱いだ。悦に浸ることもなければ、貶すこともなければ、嫌悪を向けることすらない。

 

 

「はぁ……はひ……お母さん、凄い。オシッコ飲んでも、気持ち良くなっちゃうんだ」

 

「へはぁ……ひあ……そ、そうだな。流石に、女としての年期が違う」

 

 

 不様な不知火の姿に、ゆきかぜも凜子も軽蔑の視線すら向けない。

 寧ろ、羨まし気ですらある。男としての虎太郎を知っているからだろう。

 

 

「二人はもう我慢の限界だな。不知火、もう少し我慢できるか?」

 

「は、はい。私は、大丈夫だから、まずは二人を愛してあげて」

 

 

 互いに激しい嫉妬心を抱きながらも、互いを罵らないのは虎太郎の女であるという自覚と、互いへの尊重があったからだ。

 

 自分を一番に愛して欲しいと望んでいるということは、相手もそれを望んでいるということ。

 とんでもない男に惚れてしまった馬鹿な自分への哀れみは、相手にとて当て嵌まる。

 自分が最も愛されたいという欲望はあれど、それが他人に向けられたとて害意には至らない。

 一人の男に複数の女が傅く異常な光景であるが、そこで育まれているのは健全な競争関係なのだ。

 

 

「ほら、二人ともベッドに上がって、尻を向けろ」

 

 

 言われるがまま、ゆきかぜと凜子はベッドに上がり尻だけを大きく上げ、上半身は平伏すような形を取った。

 

 ゆきかぜの尻は小振りであったが、今にもはち切れんばかりの張りがあった。

 日焼け跡と褐色のコントラストは彼女の快活さと健康さを示すようであるが、今は雄を誘う色香を放っている。

 

 対し、凜子の尻は大きい。ただひたすらに男を誘っているようだ。

 股は大きく開かれ、いつまでも揉んでいたくなるような尻たぶが割られて桜色の窄まりまで見て取れた。

 

 

「くく、一週間もあるんだ。尻穴の方も立派なケツマンコにしてやるからな」

 

「うん、うん♡ 虎太兄好みのイヤらしい穴にしてぇ♡」

 

「あぁ、そんなところまで……いいぞ、あなた専用の穴に躾けてぇ♡」

 

 

 二人の返答に苦笑を漏らす。もう十分にイヤらしく、自分専用だったからだろう。

 

 二人の尻は品定めをするように撫で回られる度に震え、女穴は新たな愛液を滴らせる。

 もう限界寸前であろう二人を吟味し、先に決めたのはゆきかぜの方だった。

 

 両手の親指で秘裂を子宮まで確認できそうなほど大きく割り開き、亀頭を埋め込んでいく。

 

 

「あああんんんっっ!!」

 

 

 ゆっくりとした挿入であったが、ゆきかぜは絶叫を上げた。

 怒張は奥に進む度に愛液を押し出し、襞の一枚一枚の感触を余すことなく楽しみ、膣を押し広げると言うよりかは迎え入れさせる。

 ゆきかぜの目の前で白い火花がバチバチと散り、アクメを堪えようとシーツを握り締めるが全ては無駄な努力だった。

 

 そんなゆきかぜに気を使っているのかいないのか、優しい抽送を開始する。

 

 

「あひいっ、ひあっ、んひぃいいいいいいんんんっ!!」

 

「流石に、きついな。小柄なだけある」

 

「あがっ、こ、こひゃにいのチンポ、凄い凄いスゴイぃぃぃぃ!!」

 

「お前、そればっかりだな」

 

「らってっ、だってぇっ、アクメ止まらないいいいいんんんっっ!!」

 

 

 ゆきかぜは腰と尻穴まで引き攣らせながら、全身でアクメを表現する。

 ただでさえ汗で濡れていた身体は更に汗に塗れ、熱い雌潮を拭いてアクメの歓喜を貪っていた。

 

 

「そうだ。脚に力を入れて、指を閉じたり開いたりしてみろ」

 

「はあんっ、あっ、あっ、こ、こぉうっ? んんっ!?」

 

「そうするとイキやすくなる」

 

「へひゃああああああああっっ!! こ、こらにいの、いりわるぅぅぅぅっ!!」

 

 

 呂律が回らなくなった言葉で虎太郎を非難するゆきかぜだったが、教えられた通りに足の指を開き、丸めを繰り返していた。

 

 女の絶頂には身体の力みが必要だ。イキやすい女であれ、イキにくい女であれ、それは変わらない。

 それを知った上で、絶頂を味わうゆきかぜに更なる頂点を極めさせようとするなど、鬼畜の極みである。

 けれど、ゆきかぜは虎太郎に教えられた通りに脚に力を込め、指を丸めて、アクメの天国から下りてこようとしない。

 

 

「これだけイカせれば、ほらこの通り」

 

「んぐぅぅぅっっ!? 子宮の中っ、入ってきらぁぁぁぁっっっ!!」

 

 

 本来であれば子宮への異物挿入は、産経婦であっても時間を掛けて慣れさせねば痛みを伴う。

 如何なる性技によるものか。ゆきかぜに苦痛はなく、快感しか得られない。

 

 子宮に亀頭まで捻じ込んだ虎太郎は、一旦抽送を止めてゆきかぜの膣の動きを楽しむ。

 ゆきかぜの膣は積極的に締め付け、蠕動して幹を扱き上げる。

 

 

「はあぁっ、いいぞ、ゆきかぜ。もっと、もっと扱け」

 

「ふぅう゛ぅんっ! うぅうんっ! こ、こらにいっ、わらしっ、ちゃんと、れきてるっ?」

 

「ああ、その証拠にほれ」

 

「あ゛ぁア゛ああぁぁぁあああっ!! 我慢汁、びゅっびゅっ、しちゃっ、らめぇぇぇぇぇっっ!!」

 

 

 射精のような勢いで子宮に引っかけられる先走りに、ゆきかぜは全身も、内臓まで痙攣させるような絶頂を見せる。

 

 

「――――あひっ♡」

 

「あらら、イキすぎて緩んじまったか」

 

「はえあぇぇえええっ……オシッコ、漏らしてっ、まらイってるぅぅぅ……」

 

 

 アクメで緩んでしまった尿道が開き、じょぼじょぼと音を立てながら失禁をもたらした。

 もう完全に全身が性器と化し、虎太郎に弄ばれるだけの女になったにも拘らず、ゆきかぜは多幸感の中で揺蕩っている。

 

 

「これ以上は危ないか、出すぞ」

 

「ま、まっへぇっ、まらアクメ終わってなひよぉっ……」

 

「お前の許可を求めてると思うか? お前はもうオレの女だろ? 泣き事言わずにアクメ決めちまえ」

 

「こ、こらにっ! あっ、あっ、あっ、あぅっ、イクイクイクイク、イック~~~~~~~!!!」

 

 

 子宮に灼熱の白濁液を吐き出され、ゆきかぜは背骨を限界まで逸らしてアクメを貪る。

 

 

「はっ、はぐぅぅぅ! ザーメンいいっっ、すっごいいいよぉっ、子宮にっ、子宮に直接っ、ぶちゅぶちゅ出されてるぅうぅっ!!」

 

「ぐ、くぅ、我ながら、よく出るもんだっ」

 

「んひぃいいっっ! ひゃんっ、あんっ、んぅうぅっ、ひぃんっ、あっひぃんっっ!!」

 

 

 ビクビクと震えながら精液を吐き出される度に、絶頂に至り、多幸感は高まっていく。

 射精にも、絶頂にも終わりがないように何時までも続き、ゆきかぜは舌をピンと伸ばし、眼球はクルンと上を向いた涙と涎塗れのアクメ顔を見せた。

 

 

「これで、最後っと」

 

「んほぉぉおおおおおおおおおおっ!!」

 

 

 最後の吐精に合わせるように、ゆきかぜは最大のアクメを与えられた。

 ぴくぴくと舌も、乳首も、淫核も、秘裂も、手足も震えさせ、遂には力尽きてベッドに突っ伏した。

 

 ゆきかぜの頬にそっとキスをして、精液を怒張で子宮から膣から塗りたくりながら引き抜いた。

 

 

「……ひあっ……はっ……こたらにぃ、ほんろ、わらしのしてほひいころ、ぜんぶっ、わかってるぅ♡」

 

「ぁ、ああ、ゆきかぜが、こんなにも……」

 

 

 無残と言っていいほどの後輩の痴態に、凜子は震えていた。

 かつてリーアルによって見せられたものよりも、遥かに惨めで残酷な様だ。

 けれど、ゆきかぜの表情は悦びで蕩け、喜びで満ちている。これが誰かの女になるということなのだろう。

 

 凜子はこれから無残に痴態を晒す恐怖に尻を震わせ、これから女としてとことん愛してもらう期待に愛液を滴らせる。

 

 

「どうした、凜子、怖いか?」

 

「あ、ああ、凄く怖い。け、けど、それ以上に期待もしているんだ。え、遠慮だけはしないでくれ」

 

「遠慮なぞするものか。それにな、オレはそういう恐怖と期待がない交ぜになって笑ってる顔が好きなんだよ」

 

「な、なんてひど――――いい、おっ、ぉぉぉおおおおんんっっ!!」

 

 

 振り返る凜子などお構いなしに、類を見ない稀代の男根をゆるゆると収めていく。

 

 

「ひ、ひぃっ、ひぃぃいっ、はひぃぃいいぃいいっ!!」

 

「ゆきかぜほどじゃないが、凜子も締まりがいい。襞もウゾウゾと動いて立派なメス穴だな」

 

「あ、あなたの方こそぉっ、こんなの女がっ、かっ、勝てるものか、立派な、立派な(メス)殺しのチンポだぁぁっ!!」

 

 

 虎太郎の形がくっきりと分かるほど専用となった膣を掻き回され、凜子は尻肉が波打つほど震わせる。

 堪えようが堪えまいが、否応なしに絶頂へと高められる感覚に歓喜の声を上げてしまう。

 

 

「んぅううっ、くううぅっ、あひっ、はっひぃっ――――んなぁっ!?」

 

「ほら、こういうのはどうだ!」

 

「や、やや、やめ、そ、そんな、とこ、オマンコの中からつっ、突くなぁぁっ!」

 

 

 凜子が慌てるのも無理はない。

 虎太郎が積極的に突いてたのは、膀胱の裏側だ。

 ごりごりと襞ごと削るような、膀胱を揺さぶるような抽送は、即効性の利尿剤のように効いていく。

 

 

「む、無理だっ、こ、こんなの、我慢がっ、あっ、あっ、あぁっ」

 

「女は男に比べて我慢が効かないからな」

 

「あ゛ぁっ――――はふぅぅぅぅぅんんっっ♪」

 

 

 ゆきかぜよりもあっさりと、まだ意識がはっきりとした状態で失禁アクメに達してしまう。

 凜子の意識は羞恥で染まり、表情はだらしなく締まりを失っていく。

 

 湯気を立てるほどの量の失禁を晒しながらも、今よりももっと虎太郎の女になっていく感覚に、凜子はきゅんきゅんと膣を締め上げる。

 

 

「はぁっ、うぁっ、はひっ、ぴ、ピストン、きたぁああああぁぁっっ!」

 

「早速アクメか。そんなに早漏で大丈夫か、アクメ地獄だぞ?」

 

「じ、地獄な、ものかぁ! こ、これ、天国だぁっ! あっあっ、あひぃぃいいいぃいんっ♪」

 

 

 ぞりぞりと襞そのものを削ぎ落とすようなピストンに、連続して絶頂が襲い掛かる。

 奴隷娼婦と味わったものとは決定的に異なる絶頂と多幸感の波に、尻穴がヒクつく様を見せつけながら押し流される。

 

 

「んおっ、ぉおっ、おっほっ、おぉんっ、おっほぉおおぉおおっ!!」

 

「いい声だ。オレ好みの下品な喘ぎ声だ。いいぞ、凜子、もっと鳴け」

 

「んふほぉおっ、ふあっ、はっ、ひあっ、んうぅんっ、ひあぁぁあっ!!」

 

 

 雄をまるごと迎え入れようと下りてきた子宮とぷっくり膨らみ緩んだ子宮口を亀頭で虐められ、歓喜の涙を流しながら享受する。

 抵抗の術などなく、元よりそのつもりもない。今の凜子に出来ることは膣を締め、子宮口から本気汁を吹きかけ吸い付く雌奉仕しかない。

 

 自分の尻と虎太郎の間でねとねととした本気汁の糸を何本も作り出す。

 

 

「ほう、やはりゆきかぜよりも成熟してるな。子宮口も簡単に開く」

 

「かはっ、ひっ、くひっ、んっあぁっ、はひぃいいいいいいいっっ!!」

 

 

 子宮の中に入ったカリ首が、子宮口を行き来する度に、ぷしぷしと激しい音を立てて潮を噴く。

 

 

「はっ、も、もう限界だぁ! と、トドメをさしてぇ!」

 

「堪え性がないな。だが、トドメはまだだ。ゆっくりゆっくりしてやるからな」

 

「ひやあっ、あ、ああっ、ひょんなっ、ゆっくりっ、チンポっ、ぬぽぬぽぉ、おほぉ♪」

 

 

 凜子が気に入ったのは、抽送とも呼べないゆっくりとした前後運動だ。

 子宮口の中から引き抜かれたカリ首は、ゆっくりと凜子の膣で音を立てながら膣口ギリギリまで後退する。

 

 

「あっ、そんら、ぬ、抜けちゃ、あひぃぃっ!」

 

「浅いからと言って感じない訳じゃない。こうして速くしてやると」

 

「くっひぃいいいいぃぃいいいいんっっ!!」

 

 

 膣口のギリギリ、カリ首が抜けるか抜けないかの辺りで本気汁を掻きだすように抽送させると、凜子はあっさりと潮を噴いて絶頂に達した。

 自分自身よりも遥かに長けた手管と、自分自身よりも遥かに身体を知られてしまっている事実だけで凜子はまた絶頂に達してしまいそうになる。

 

 

「凜子も限界だな。そら、御望みのものをくれてやる」

 

「かはあああああっっっ!!」

 

 

 一瞬で膣奥どころか子宮まで達した怒張に、肺の空気全てを吐き出し、身体は備えられずとも精神だけは覚悟を決める。

 

 

「ほひぃぃいいいいぃいいいいいいいいっ!!」

 

 

 激しい射精の勢いに、子宮そのものを蜂の巣にされたかのような錯覚と共にアクメへと至る。

 

 

「あっあっあっぁあああああっ!!! イイィッぐぅぅぅうううううううっ!!」

 

「ッぅ、射精の勢いが、止まらんな。凜子、しっかりアクメしてるか?」

 

「あああんっ、アクメしてまひゅぅうう! すっごいぃっ、びゅーびゅーっ、ザーメンきへるぅぅぅ!!」

 

 

 凜子は腰を上げることすら忘れ、潰されたカエルのように股を開くが、虎太郎は逃がさずに尻に腰を密着させる。

 

 

「んう゛ぅんっ、こ、腰ぃっ、とっ、溶けて、とけてるぅううううっっ!!」

 

「いいぞ、凜子、もっと啜れ」

 

「あがっ、またでてっ、イクイクイクぅぅぅぅぅううううううううっっ!!」

 

 

 収まりきらない精液は男根を締め付ける膣の合間を縫って溢れ出す。

 ぶちゅ、ぶびっとはしたない音を立てるのは膣の締め付けの強さよりも、射精の勢いを物語っているようだ。

 

 凜子には首筋にキスマークを残し、既に精液で塗れた膣道をぐちゃぐちゃと掻き回し、襞に精液の味を覚えさせながら引き抜く。

 ザーメンの濃さを物語るように、抜けた亀頭の先から膣口にかけて白濁液の糸の橋が繋がっていた。

 

 

「……はああ、さいこうらぁっ、あなたの魔性のひんぽ、さいっこうぅ♡」

 

 

 全身をおこりのような痙攣で波打たせながら、凜子は自分を虜にした男と男根を褒め称える。

 

 

「さて、と。お待たせ、不知火」

 

「……は、はい」

 

 

 背後を振り返った虎太郎は不知火に手を伸ばした。

 

 その手を取り、前に踏み出して不知火の赤面は濃くなった。

 パシャリとした音に足元を見れば、虎太郎の小便とは別の液体が沼を作っていた。

 言うまでもなく不知火の愛液だ。乱れるゆきかぜと凜子の姿に深い羨望と期待を覚え、不知火の女はどうしようもないほど虎太郎を求めている。

 誰よりも女としての経験が長いにも拘らず、反応そのものはゆきかぜよりも生娘に近いのは、母親として矜持を守ろうとするが故か。

 

 不知火はゆきかぜと凜子に挟まれるよう仰向けにベットへと寝そべった。

 

 その時、図ったように両脇の二人が起き上がる。

 

 

「ふふ、私達ばっかり恥ずかしいところ見せないんだから、お母さんのアクメ顔も見せて貰うんだからね」

 

「そ、そうれふ。おばさまが、ろんな顔をしてイクのか、見せてもらひます」

 

「あ、あぁ、そんな……」

 

 

 にんまりと小悪魔のような笑みを浮かべるゆきかぜ。

 絶頂の余韻からまだ立ち直れていない凜子。

 

 二人の姿に、まだ母親としての顔を守れると思っていた不知火の表情は暗く沈んだ。

 しかし、その中には見せつけてやるような、見て欲しいとせがむような、女としての顔も僅かながらに混じっていた。

 

 

「あ、そうだ。ねぇ、虎太兄」

 

「…………ん?」

 

「お母さん、生意気だと思わない? 私の前だからって、まだ心の何処かで女として母親としてカッコつけようとしてるんだよ?」

 

「ふふ、ゆきかぜも容赦がない。……だが、確かに一理ある。私達はあんなにはしたなくねだったというのにな」

 

 

 不知火にとっては悪魔のような、悪夢のような提案である。

 もう存分に恥を晒し、みっともなく虎太郎を求めたというのに、これ以上なにを求めるというのか。

 

 不知火は助けを求めるように虎太郎を見たが、その表情を見て全てを諦めざるを得なかった。

 

 

「うっわぁ、虎太兄、わっるい笑み浮かべちゃってる」

 

「こんな笑顔、他では見れないだろうな」

 

 

 ヨミハラで引き起こした大惨事の中であってすら冷淡な無表情を崩さなかった虎太郎は――今や、悪鬼ですら逃げ出しそうな笑みを浮かべていた。

 提案したゆきかぜや凜子ですら、不知火に同情したほどだ。今から掛け値なしに不知火は虎太郎に弄ばれるのは確定した。

 

 

「そうだな。ねだれ、不知火。オレの女になったというなら、下品で淫らにな」

 

「…………ゴクリ」

 

「ふふ、生唾飲み込むくらい興奮してるのか。なら、もう一押ししてやるよ」

 

 

 ぞわぞわと全身が泡立つ感覚に、不知火は眩暈すら覚えた。それは羞恥によるものか、被虐の喜びによるものか。

 

 虎太郎によって大きく開かれた股の中心は、触れられてもいないというのにトプトプと白く濁った本気汁を流していた。

 そこに硬さを全く損なわない怒張を押し付けられ、不知火はきゅんと子宮が戦慄くのを自覚する。

 

 虎太郎は不知火の両手首を掴んで頭の上で固定する。これから何があっても顔を隠せないようにするためだ。

 

 

「……こ、虎太郎さん、お願いします、不知火のだらしがないドスケベマンコを、太くて、長くて、硬い、虎太郎さんのおちんぽで、壊れるくらい掻き回してください♡」

 

「へぇ、どんな風にだらしがないんだ、聞きたいな?」

 

「うぅ、……ゆ、ゆきかぜと凜子ちゃんが愛されているのを見ただけで、蕩々にトロけちゃう、ところよ♡」

 

「まあ、仕方ないな。二人だって似たようなもんだ。でも、そんなに欲しいなら呼び方もきっちりとしないとな?」

 

「も、申し訳ありません。虎太郎さんの、逞しい、お、おちんぽ様、でした♡」

 

「ふふ、それでどんな風にして欲しい。リクエストには答えるよ?」

 

「ど、どんな風でもいいわっ、優しくされてもっ、激しくされてもっ、虎太郎さんのオチンポ様なら、不知火のドスケベマンコっ、すぐにイってしまうからぁ♡」

 

「最後はどうする?」

 

「な、中以外は駄目っ、ゆきかぜに種違いの弟か妹を上げられるように、きっちり種付けして下さぁいっ♡」

 

 

 これ以上ない羞恥に耳まで真紅に染め上げ、これ以上ない媚びで虎太郎を誘う。

 興奮を示せる部位は何処彼処も震わせて、おねだりの言葉だけで絶頂してしまったのか、軽く潮まで噴いていた。

 

 もう、言い訳のしようのないほど完全に、不知火は虎太郎の女になった。これ以上はない。

 女としてのプライドも、見栄も、意地も全てを明け渡してしまった。屈辱とも、悲哀とも、歓喜とも取れる涙を流している。

 

 ゆきかぜも凜子も、不知火がここまでの女としての宣言をするとは思っていなかったのだろう。

 目を見開き、自分もいずれはと咽喉を鳴らして生唾を飲み込んだ。

 

 

「不知火、イっていいぞ。子宮まで貫いたら、すぐにでも出してやる」

 

「お、お願いします、虎太郎さんの種付け射精で、アクメ下さいっ!」

 

 

 その言葉と同時に、虎太郎は容赦なく子宮内にまで自らの一物を突きいれ、宣言同時に精を放った。  

 

 

「んひぃぃぃっっ! ひぐっっ、あっ……あああぁぁぁぁーーーー!!」

 

 

 ぐいぐいと子宮から下腹を盛り上げ、この日一番の射精を行う。

  

 

「おぐぅぅっ、ひぐぅぅぅんっっ、はあぁあぁ、だ、だめぇ……だめなのぉ、アクメ止まらないぃっっ、まだイグ、イグゥゥゥっ!!」

 

 

 愛撫も抽送していないにも拘わらず、不知火は潮を噴きながら絶頂を極めていた。

 何処までも深く沈んでいくような、何処までも高く舞い上がっていくような絶頂だ。

 充血した肉壁は虎太郎の剛直を深く銜え込み、子宮は精液を臆面なく啜る。

 

 

「おはあぁぁぁーーーーっっっ!! んくひっっ、おぐぅっ、ほひっ、おああぁあっ、ひぐひぐひぐぅぅぅっ!!」

 

 

 不知火は指を丸めた脚を、虎太郎の腰に巻き付け、より深い絶頂を味わおうとする。

 無意識の行動だろうが、女としての年期がゆきかぜや凜子とは異なる。膣の動きも別格だ。

 より虎太郎を気持ち良くできるように、より虎太郎の精を絞る取るように蠢く襞は、肉棒の何処をどう刺激すればいいのか、きっちりと躾けられている。

 

 潮吹きが終われば、お漏らしまでしているにも拘らず、肉襞は貪欲に精を貪った。

 

 

「不知火、死ぬほどイッたな。礼はどうした?」

 

「はへっ……んぐひっ……、あひがとう、……ごらいまひたぁ……おひぅっ……なからひ、たねちゅけ……、あひゅめ……ひゃ、ひゃいこぉ、……れひた……へぇぁ」

 

 

 ぬぼっ、と生々しい音を立てて自分に屈服した雌穴から怒張を引き抜く。

 まるで衰え知らずの硬さを誇る怒張は跳ね上がり、ザーメンと本気汁の混合液を不知火の身体にべちゃりと飛ばした。

 

 あらゆる羞恥と性交の後が残る剛直を不知火の前に差し出すと、三人は揃って白濁液の残滓が残るチンポに顔を寄せる。

 

 

「ぢゅぷぅう、ベロベロッ、ンベロっ、ジュルウゥ……ンッごくごくっ……ぷあぁ」

 

 

 不知火は亀頭にむしゃぶりつき、唇から僅かに出した舌をくねらせながら、下品な音と共に啜り上げる。

 

 

「んっ……ちゅぷっ……れろっ……すっごい、エッチな味」

 

「はぁん……れろっ、ちゅぱっ……んっ、んっ、コクン……ああ、私達の発情した雌汁と虎太郎のザーメンらぁ」

 

 

 ゆきかぜと凜子は恥辱を極めた不知火を労うように、控えめに幹を舐め清めていく。

 

 精液と愛液、小水の後がなくなり、唾液に塗れた肉棒がビクンと震えると、三人の目には誰が見ても分かる欲情の炎が灯る。

 

 

「一週間の休みだったか。どうするまだ続けるか?」

 

 

 既に虎太郎の欲棒は我慢汁を垂らしており、まだまだ満足していないのは明白だ。

 余りに逞しく、余りに絶倫な、類を見ない男根を前に、舌なめずりを見せ、生唾を飲み込みながら頷いた。

 

 

「虎太兄が♪」

 

「あなたが♪」

 

「虎太郎さんが♪」

 

 

『満足するまで、たあっぷり可愛がってくださぁい♡』

 

 

 三人の媚び切った台詞に、虎太郎は名前通りに虎の勢いで襲い掛かった。

 獣のような女の媚声が、昼日中の一軒家の中に響き渡る。

 

 しかし、暫らくしてから、嬌声はすぐに泣き言へと変わってしまう。

 もう駄目。ごめんなさい。許して。死んじゃう。

 ありとあらゆる悲鳴が、一週間もの間、睡眠と食事の時以外、虎太郎の耳を楽しませ続けたのは言うまでもないことだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。