「やっぱり、か……この事実、どうしたもんか」
五車学園に存在する資料室の中で、虎太郎は自身の推測が正解に限りなく近かったことに、喜ぶべきか、嘆くべきか迷った。
この資料室は、近年、政府公認となった対魔忍の膨大な任務の報告書、記録が残されている――――ばかりではない。
技能としての忍法が書き記された書物もあれば、各家の家系図などもあり、魔族の生態や能力に関する書物もあった。
虎太郎が調べものをしていた一角には、各家が代々伝えてきた
彼らが携わった任務の内容。彼らが暗躍した歴史の裏側。日々の中で起きる瑣事。雑多に、規則性もなく記された日記の山だ。
この数週間、虎太郎は暇さえあれば、この一角で覚え書を開いては読み、読んでは閉じ、閉じてはまた別のものを開くを繰り返していた。
何の成果もなく、彼自身も、ただの無駄骨に終わるかに思われた行動であったが、本日この時に至り、ようやく実を結んだ。
虎太郎が見たのは、ある家系の当主が記していた覚え書。江戸時代中期頃のモノであった。
他の物と同様に、頭首自身の生活、結婚などの転機、日々の愚痴などが書かれていたが、その中で気になる一文を見つけた。
「確証はない。状況証拠ですらねぇ…………が、偶然でもないだろうな」
「あ、虎太兄、やっぱり此処に居たんだ」
虎太郎が手にしていた覚え書を元の場所に戻したのと同じタイミングで、ゆきかぜが本棚の端からひょっこりと顔を出した。最近の虎太郎のルーチンを知っていたのだろう。
彼に驚きは見られないところを見ると、こうしてゆきかぜが訪れるのは一度や二度ではないらしい。
「で、どうだった? 収穫は?」
「あったよ。だが、どう使ったものか考えものでな」
「ふーん、そうなんだ」
「何だ。それ以上聞かないのか?」
「うん。虎太兄のこと、信じてるから」
虎太郎の調べていた事柄に興味がない、と言うよりかは、敢えて聞かないような態度を見せるゆきかぜに対する問いの返事は、呆気に取られるほど信頼に満ちたものだった。
ゆきかぜも分かっている。虎太郎は根掘り葉掘り問い質されるのを嫌う性質だ。
問われた以上は答えるが、相手が理解できるまで説明しなければならない手間がある。
今回、ワイトの件に関しては、虎太郎のみで事を進めるつもりだった。
ゆきかぜ達には、必要以上に関わらせるつもりはなく、関わらせたくもない。
あくまでも冷徹に。あくまでも無情に。
自身はワイトに対して、想定できる限りの手段を用意し、行動する。
ゆきかぜ達は、ただ自分の良心に従い、接してさえくれればいい。
その為に、余計な情報など不要。必要以上の情報を開示すれば、良心による行動ではなく、同情からの行動となる。
――互いの徹する役割の関係上、情報の共有は最低限でいいのだ。
ゆきかぜも、虎太郎の意図に気付いているわけではない。
ただ、信頼だけがある。虎太郎が語らないのであれば、其処には必ず理由があるのだ、と。
「正直、楽でいいがな。お前のそういう所は」
「ふふん。だって、虎太兄の女の子ですから。虎太兄のことは何でも――は知らないけど、どういう人かは知ってるって言ったでしょ。それに聞かなきゃならないことは聞くから大丈夫」
「………………あのさ。お前、最近、虎太兄の女の子って頭につけたら、何でも通るって思ってないか?」
「さ~て、何のことでしょう?」
「ったくよぉ……」
「ちょっとぉ。虎太兄、髪の毛ぐしゃぐしゃになっちゃう」
にんまりと笑う女らしいズルさを見せるゆきかぜに辟易としながらも、虎太郎は笑いながら乱暴に頭を撫でた。
ゆきかぜは言葉では不満を露わにしながらも、声色も表情も嬉しげだ。互いの意図や意志がどんな形をしているかなど、語るだけ野暮というモノだ。
「ワイトさんね、最近、家事もだんだんと巧くなってきてるよ。それから、津田さんところの萌音ちゃんと仲良くしてるみたい」
「ああ、知ってる。良い傾向だ」
「このまま、こんな生活が続いてくれるといいね。それが一番、ワイトさんの為になると思う」
「まあ、ありえねぇがな。そんなこと」
ゆきかぜの良心から発露した願望を、虎太郎は真っ向から斬り捨てる。
このまま、穏やかな生活が続くなどありえない。
これから自身にも、ワイトにも決断の時が訪れるのは分かっている。
理由なぞない。確信も必要ない。言わば、これは決定事項だ。先延ばしには出来ても、回避だけは出来ない。
「私も、その為に出来る事はしておきたいのです。だから、いいよね?」
「えぇー…………」
「もぅ、虎太兄ってホント面倒臭い。女の子の方が求めてきたらメチャクチャにしちゃうのに、自分の方からは億劫がって手を出さないよね」
「いや、だって実際、億劫だろ。後とか先のこと考えるとさぁ。面倒しかないでゴザル」
「ふふふ。それでも女の子に本気になられると、本気になっちゃう虎太兄なのでした」
「いやぁー、ゆきかぜさんはオレのこと、本当によく分かってるなぁ、ハハハ」
流し目で語るゆきかぜに、虎太郎は震え声で返した。
ゆきかぜに自身の本性や性質を知られていることに怯えているのではなく、自身の馬鹿げた性癖に呆れ返っているのである。
何のかんの言ったところで、虎太郎は女好きだ。
任務以外で自分から女に手を出すことはないが、プライベートで一度でも一線を越えてしまえば、とことんまで女を楽しみ、とことんまで女を調教し、とことんまで女の愛に答え、とことんまで女の面倒を見る。
自身の趣味嗜好、生まれ持った性癖故に、彼自身にもどうしようもない。
もっとも、彼の場合は必要と在れば、いくらでも性癖と行動を乖離させられる辺りが恐ろしいが。
「と言う訳で、虎太兄。まずは、頑張ってる虎太兄の
「はあ…………心外だぞ、ゆきかぜ。別に、お前が頑張ってるからなんぞ関係ない。それじゃあまるで、オレがご褒美とやらでお前を支配してるみたいじゃないか」
「んー? あながち間違ってないと思うけどなぁ」
「ニヤニヤ笑いやがって。お前を抱くのはオレが抱きたいからだ。それ以上でもそれ以下でもあるものかよ」
「ふふ、虎太兄のそういうとこ、素敵だよね♪」
「いや、単に女にだらしないだけだろ。どう考えても」
余りにも自身を肯定してくるゆきかぜに、虎太郎は呆れ返るしかない。
母親のものにも似た全肯定の愛。無邪気で危うくすらありながらも、決して超えてはならない一線だけは超えない強さが感じ取れたが故に、彼はそれ以上何も言わなかった。
どんどん情の鎖で雁字搦めになる我が身に嘆きながらも、彼の心にあったのはただ一点。
――コイツ等に、後悔だけはさせない。
自身の所業には全く掠りもしない、無駄に男らしい思いであった。
―――――
――――
―――
――
―
「ぢゃぢゃぁ~~ん♪ どう、虎太兄?」
「いや、あの、ゆきかぜさん。それ、お前的にいい奴なの?」
「いいのです。何故なら、虎太兄が私を自分のものにしちゃった時の格好だから」
「……………………えぇー」
「こら、ドン引きしない!」
虎太郎宅の薄暗い寝室で、ゆきかぜは煽情的なポーズを取り、虎太郎はベッドに腰掛けていた。
ゆきかぜの格好は、ビキニと呼ぶのも憚られる面積など無きに等しく地肌やピンク色の乳首と秘裂が透けて見える薄過ぎる白い下着に、同じ素材の長手袋。白いハイヒールというものだった。
そう。ヨミハラで着用を義務付けられた奴隷娼婦の衣装そのものだ。実際に着ていたものではなく、あくまでもゆきかぜが似たものを自分で買い揃えたものであるのだが。
流石に、この行為には虎太郎もドン引きであった。
どう考えたところで、ヨミハラでの出来事はゆきかぜにとって忌まわしい過去に過ぎないだろうに、自分から過去を想起しようと言うのだから当然だ。
だが、それは裏を返せば、ゆきかぜが当にトラウマを乗り越えた証でもある。既に、ヨミハラの一件はゆきかぜ自身が更なる悦びを得る為のアクセントにしかならないのだ。
「ほら、虎太兄が好きにしちゃっていいんだよ? 気持ちいいのも、痛いのも、苦しいのも、恥ずかしいのも、いやらしいのも、何でも悦んじゃう、虎太兄だけ専用の
「やっぱり、オレが想像している以上に女だな、お前は」
「ふふ。虎太兄は、こんなスケベな女の子、嫌い……?」
「いや、大好物ですとも」
虎太郎がゆきかぜの手首を掴み、引き寄せる。抵抗など皆無だ。
欲情と僅かばかりの羞恥に赤く染まる頬を撫でると、ゆきかぜがうっとりと目を細めた。
それは単に欲望が満たされているばかりではない。愛する男と触れ合う喜びが見て取れる。自分からも手を上から重ね、頬擦りをしてその熱を感じていく。
虎太郎の手付きは、愛撫と呼んでいいかも分からないほどに優しかった。
性感帯とはかけ離れた部分を触れるか触れないかのギリギリのフェザータッチ。
遠慮こそなかったものの、余りにも繊細で性感を刺激するものではない。
徐々に、次第に、やがて。
ゆきかぜの身体を這う手は、肩から脇腹、臍へと至り、太腿の内側を下っていく。
「あっ……ンッ、んぅっ……ふ、っ……くぅ……」
「どうした。もう我慢できないか?」
「う、うぅん……大丈、夫っ。虎太兄、奴隷娼婦なのに、優しくっ、……ふぅっ、してくれるんだっ……」
「当たり前だろ。こういうのは、お互いに楽しまなくちゃな。いや何、激しくするときは激しくするがな。何事も時と事情によるからなぁ」
「うふふ。優し――――――ん」
より互いに楽しむ為に、虎太郎はゆきかぜを引き寄せ、唇を押し付け合う。
されるがまま――――にはさせず、ゆきかぜもまた腰掛けた虎太郎の膝の上に跨り、首に手を回す。
何の変哲もないキス。
但し、虎太郎も己の欲望を隠さず、ゆきかぜも愛情と欲情を隠さない。
互いの愛情を確認しながらも、煮え滾る情欲を披露する性交の準備。それが始まりの合図だ。
虎太郎はゆきかぜの前髪を掻き分けると額に唇を落とすと、耳と鼻に続く。
ゆきかぜも負けじとキスをする。咽喉に吸い付き、頬を、瞼をなぞる。
額へのキスは祝福を、耳は誘惑を、鼻は愛玩を。
咽喉へのキスは欲求を、頬は親愛を、瞼は憧憬を。
それぞれ異なる意味を持つキスを交わしながら、最後にまた唇を押し付け合う。唇へのキスは愛情を意味していた。
虎太郎はこのままゆっくりと暖気運転のように楽しむつもりであったが、堪えられなくなったのはゆきかぜの方。
背中側へと回された虎太郎の手は、ゆきかぜの尻や背筋を繊細なタッチで這い回る。その度に、微弱な電流のような快感が全身へと響き、子宮がきゅんきゅんと甘い疼きを発する。
ゆきかぜは唇で唇を挟み、舌で舐め上げ、その先をせがむ。
必死と言っても差し支えない有り様に、虎太郎は苦笑を浮かべ、自らの女の望むがままに唇を割り開いた。
「んっ、んっ……んちゅ、れっろ……んふぁ……んちゅ、じゅっ……きひゅ……ひゅきぃ……んっ、ぢゅりゅりゅ……♪」
「皆、キスが好きだな。そんなにいいか?」
「うんっ、うんっ♪ こひゃにひぃの、きひゅ、ひゅごい……んちゅ、頭も、オマンコも、んえぇ、トロトロぉっ……♡」
恋人と呼ぶには余りにも浅ましく。
メスと呼ぶには余りにも情愛深い。
女そのものの顔をして、ゆきかぜはディープキスに没頭した。
舌を差し出しては吸われ、口腔を明け渡しては、歯茎や歯、頬の裏側までなぞられる。
舌を刺し込まれれば吸い付いて舐め回し、唾液を交換して、腰と背筋をビクつかせる。
全て、虎太郎に教え込まれたものだ。
既に自分の口と舌が、どうされれば感じるのかを理解させられ、虎太郎の口と舌が何処を刺激すれば悦ぶのかも理解している。
唾液の交換する粘ついた音とゆきかぜの恥も外聞もない荒い鼻息だけが部屋に響く。
頃合を見計らい虎太郎の唇がゆきかぜの舌を挟んで捉えると、舌先を甘く噛かんだ。それだけでゆきかぜの腰は大きく跳ね、絶頂に至ったことを伝えた。
「はっ……はぁっ……はっ、ぁ……ふぅ……ふぅぅぅっ……キスだけで、あ、甘イキ、しちゃったぁ♡」
「そうか。それで、満足か?」
「そんなワケ、ないよ。もう、オマンコ蕩けちゃって、火が付いちゃってるの。虎太兄のカリ高チンポでぐちゃぐちゃにして、濃っゆいザーメンを子宮で飲まないと収まらないよぉ♡」
「まあまあ、落ち着け。もっと時間を掛けようじゃないか」
瞳を潤ませ、恥じらいを残したままの懇願に、虎太郎はにんまりと笑った。
ゆきかぜの身体を抱え上げると、ベッドに優しく仰向けに寝そべらせる。
それだけで意図を察したゆきかぜは、秘部を見せつけるように大きく脚をM字に開いた。
濡れそぼった白い薄布は、隠すという役割を果たしておらず、変色も型崩れもしていない牝穴を透けさせている。
未成熟な身体を使った成熟した女の雌仕草。女を自分だけのものにしていく過程の醍醐味を存分に楽しみながら、淫裂に顔を近づける。
「あぁ、そんなに顔近づけて見ないでぇ……」
「何でだ? こうしたら、よく見えるじゃないか。お前が、どれだけ淫らになったかさ」
「……うん、うんうん♪ 虎太兄に優しくされたり、虐められたせいで、おまんこ、いやらしくなっちゃったぁ♪」
「凄い匂いだぞ。お前みたいな若い女がさせる匂いじゃない。発情しきったメス豚の匂いだ」
「だってぇ、私、もう虎太兄の
ゆきかぜの口上を最後まで言わせず、虎太郎は下着としての機能を持たない薄布を剥ぎ取った。
外気に晒された牝穴はヒクつき、既に白濁した汁を慄きに合わせてトプトプと滴らせている。
桐生によって治療されているというのに、この有り様。
虎太郎の性技の凄まじさ故なのか、ゆきかぜの生まれ持った淫らさ故なのか。
理由はどうあれ、確かにゆきかぜの口上は正しい。言い訳のしようのないメス豚だ。虎太郎に対してのみの。
その事実が、ゆきかぜを更に昂らせる。心臓ははち切れそうなほどの速度で跳ね、これからを期待してピクピクと腰も跳ねた。
「ンァッ……こ、こんな格好で、手を握らなくたって……」
「いや、これでもう、何も隠せないんだぜ?」
「ふぇっ? ……あ、―――――ひぃぃんっ!?」
ゆきかぜの両手を両脚の下から通させ、指を絡めて握る。これで、もう隠すことも逃げることも出来ない。
湯気が立ち上りそうなほど熱くなった淫襞は、女の情念と焦れで煮立っている。
何の遠慮も、配慮すらなく、唐突に。
好物でも喰らうかの如く、虎太郎はゆきかぜの秘所にむしゃぶりついた。
「ひうぅん! はっ! 舌っ、べろべろ舐められてるぅっ!! んひぃいいっ!!」
「匂いもそうだが、味もヒデェ。男日照りの女でも、ここまで発情した味はしないぞ」
「らってぇ! 虎太兄が調教っ、するからぁっ! もう、奴隷娼婦よりもっ、変態なっ、Y豚ちゃんだもんっ! へっひゃぁぁああぁっ!!」
垂れ流しになった本気汁を啜りながら、舌の腹で小陰唇を存分に舐った。
既に充血し膨張していた小陰唇を舌と唇の動きで翻弄する。唇で挟み強く刺激したとか思えば、舌のザラつきで微弱な刺激を与える。
完全に自身の虚を突く舌使いに、ゆきかぜの腰は跳ね上がり、淫らなダンスを披露してしまう。
愛した男に一切の抵抗を許されずに弄ばれる羞恥と悦びに、何度も軽い絶頂に達し、その度に瞳は蕩け、口から媚声と共に舌をだらりと垂れ下げた。
「こ、虎太兄っ! も、もう、我慢できないようぅっ! 来て、
「まあ、そう慌てるな」
「ぐ、ぐりぐりぃ! おしっこの穴っ、ぐりぐりダメぇっ!」
泣きながらの懇願を無視し、尿道を広げるように舌を押し付ける。
むずむずとした尿意を堪えると、快感はより深いものとなっていく。
脚を大きく開いたまま跳ねる腰を押し出し、浅ましく自分を求めるゆきかぜに苦笑し、待ち望んでいるであろう快楽を与えてやる。
「あああっ、キタっ♪ 虎太兄の舌っ、入ってっ、くぅう゛うぅうううううううんんんっっ♪」
媚肉を掻き分けて侵入してきた舌を迎え入れ、ゆきかぜは辛うじて絶頂を耐えたものの、膣の蠕動に本気汁が噴き出した。
なおも止まらない舌は、膣の襞の一枚一枚を丁寧に刺激する。どんな触手でも真似できない丁寧さと暴虐さを兼ねた動きに、ゆきかぜはくなりくなりと腰を揺すって答える。
膣の弱点と呼ばれる部分を一切触れらていないにも拘わらず、ビリビリと全身に悦楽の電流が奔り、目の前は真白に閉まっていく。
ずるずると音を立てて愛液を啜られる度に、耳まで音で犯される。
何度経験しても慣れることなどない自らを征服されていく感覚に、全身を痙攣させて悦びを表現する。
「こ、こひゃにっ! イックっ、イッちゃうぅっ! ハッ、ハァッ、べろべろオマンコ舐められて、イっちゃうぅぅぅぅっ!!」
「じゃあ、トドメはここだな」
「えひっ?! クリトリスっ!! らめへぇぇぇぇええぇえぇっっ!!」
今の今まで刺激されなかった陰核を唇で挟まれ、絶頂の予感に握られた手を必死で握り返す。
痛々しいほどに勃起したクリトリスを今まで触れられなかった理由が、この絶頂の為だと悟り、ゆきかぜは迸る絶頂の波を抑えようと表情を強張らせた。
高々と隆起した淫豆に吸い付き、更に肥大化させるだけに留まらず、唇で挟んだまま舌でチロチロと舐め弾かれる度に表情が蕩けていく。
絶頂には至たらないギリギリを見極めた愛撫に、ゆきかぜは広げられた両脚で虚空を掻き、指を丸めて引き攣らせる。
つい先程までアクメを堪えていたと言うのに、今やアクメを求める浅ましい女の性に、どうしようもないほど淫らな女だと自覚させられ、ゆきかぜは更に昂った。
――頃合を見計らい、絶頂を堪え続けたクリトリスを歯で甘く噛んだ。
「クリちゃん、イッグゥゥゥウゥゥウゥゥゥっっ!!」
「うおぉっ、随分と勢いがよく出たもんだ」
「あ゛あぁ゛ああぁあぁあああぁぁぁっ!! おっほぉっ、お潮っ、噴いで、まだイクイクイクぅぅぅうううっっ!!
背骨を限界まで逸らし、腰を限界まで持ち上げ、ゆきかぜは絶頂を報せる。
逞しい牡の性技に、未成熟な身体が耐えられるはずもなく、為す術もなく潮吹きアクメと共に晒されたゆきかぜの表情は女の悦びで満ちていた。
腰は激しくビクつき、ヒクつく尿道からは透明な潮を天井まで噴き上げて、どれだけ深いアクメを味わっているのかを示している。
潮を拭く度に前後する腰は、ただそれだけの
「はひっ……ふぇ……あ……くぅ……ふぅ……ぅ……はぁ……」
「ほら、見ろよ、ゆきかぜ。天井まで潮吹いて、そんなに気持ち良かったか?」
「やらぁ……いじわりゅ……言わないれぇ……こひゃにぃに、クンニされたりゃ……誰でも……こう、なっひゃもんぅ……」
余りにも淫らで、いやらしい自身の痴態を揶揄され、ゆきかぜは顔を真っ赤に染めて、呂律の回らない舌で抗議した。
しかし、両脚を広げたまま膣口をヒクつかせ、顔に刻まれたアクメ笑みは、奴隷娼婦そのものであった。
残された少女の恥じらいが、奴隷娼婦の淫靡さを際立たせている。
もう一度、ゆきかぜを咽び泣かせたくなった虎太郎であるが、肝心の相手はもう限界だった。
どれだけ深い絶頂を極めようと、虎太郎の雄槍で媚肉を蹂躙され、子宮に精を浴びねば決して満足できない。
ゆきかぜは数えきれない性交によって、虎太郎に開発されきっている。もう、他の男では絶頂に至ることはないだろう。
彼にとって、性交は女の愛に応える為のものであると同時に、互いに楽しむ為のものである。
自分ばかりが楽しんで、相手を苦しめるのは本意ではない。相手の望んだものをくれてやらねば意味がないのだ。
「……よ、っとぉ」
「あ、ひゃん……♪」
まだ絶頂の余韻に浸るゆきかぜを後ろから抱え上げ、ベッドから降り立つ。
背面駅弁。幼子に排泄を促すような格好だ。これには、流石のゆきかぜも絶頂の余韻に浸ってばかりもいられない。
あれだけ淫らに誘い、あれだけはしたなく乱れたというのに、新たな羞恥に身体を戦かせる。
「
「ふぇ? ……ぁ、あぁ、そうだったね。でもぉ、今は虎太兄の玩具だもん。そっちの方が大事ぃ♡」
「本当に、オレ好みの女になってまぁ」
ゆきかぜの身体を
だが、当の本人は、当初の目的などどうでもいいのか、甘えた牝の声を上げ、腰をくならせる。
外気に晒された熱い肉棒が、愛液を流す膣に擦り付けられ、挿入の準備は整った。
「虎太兄、ハメてぇ♪ 愛してる
「ハメ乞いも随分と様になった。こりゃ、堪らんね」
「んおぅっ! おまんこに、ズブズブっ、来るっ! 来るクルくるうぅぅうううぅうぅぅッッ!!」
一切手を使わず、蕩けた牝穴に牡槍が突き立てられる。
クリトリスの裏側を抉り、Gスポットをこそぎ落し、子宮口を寸分違わず貫かれる。
たったそれだけでゆきかぜの膣は肉棒を隙間なく締めつけ、溜っていた愛液が水鉄砲のように噴き出す。
暫らくの間、挿入の余韻を楽しんでいた虎太郎であったが、ゆきかぜの牝穴を見下ろし笑みを深めた。
穴からは本気汁が流れ落ちるだけでは飽き足らず、長い長い糸を引いて滴り落ち、ゆきかぜの歓喜と発情を示している。
「ひぁんっ、そこっ、Gスポットっ、チンポでグリグリさりぇりゅとっ、わたひらめ、ほんとっに、らめぇっ!」
「そんなにいいか。もっとぐりぐりしてやるぞ」
「あっ、はひっ、ひぃ、ひぃぃ、あっあっあっあああぁぁあんんんっっ!!」
Gスポットを裏筋で責め立てられ、ゆきかぜは我慢という言葉を忘れてしまったかのように呆気なく絶頂へと昇ってしまう。
絶頂の度に挿入された怒張を締めつけ、襞で舐め上げて楽しませる。
抽送というよりもゆきかぜの身体を揺さぶって弄んでいる様は、性玩具で遊んでいる姿そのもの。
どうしようもないほど蕩けた身体を、虎太郎に弄ばれる不様ですら、ゆきかぜにとってはより深い絶頂を得る為の要素にしかなっていなかった。
「あっ、あっあっ、ダメダメェっ、オマンコ、何されても気持ちいい! 虎太兄のチンポっ、カリも血管もっ、全部全部、キモチイイよぉぉおおっ!!」
「子宮口も開いちまって。そんなに欲しけりゃ、くれてやるよ」
「ま、まっ、待って、今、子宮に入れられたら、で、出ちゃ、出ちゃうよぉぉっ!」
「潮か、小便か。どっちにしろ見てみたいな。そら、出しちまえ」
「んぐぐっ?! は、はっへぇぇ! で、でりゅぅぅうううぅうううぅぅぅっ!!」
子宮口を突き抜け、子宮の天井を亀頭が擦ると、ゆきかぜの水門は崩壊した。
勢いよく尿道から放出されたのは黄金水だ。音を立てて排泄される黄色に染まった水は、恥ずかしいほどのアンモニア臭を漂わせて、びちゃびちゃと床に水溜りを作っていく。
羞恥とお漏らしにより背を逸らして、天井に視線を向けていたゆきかぜの頭を顔で押し、どれだけはしたない姿で放尿しているかを見せつける。
「んあ゛ぁ゛っ、……おひっこ、きもちいいっ……お漏らしアきゅメ、しゅごぉぉ……っ」
「こらこら、まだオレがイってないぞ。もっと楽しませてくれ。それとも、もう無理か?」
「うぅん。虎太兄、イッてぇっ、……おまんこ、……壊れちゃってもいいからっ……気持ちよく、びゅーびゅー射精、してぇ……♡」
ゆきかぜが振り返り、愛しい男への愛と媚びを全開しての科白に、虎太郎は容赦の無い抽送を開始した。
「おっ、おぅっ! はっ、あっ、あっ、あっ、おまっ、おまんこ、ぐずぐずに溶けてりゅぅううぅっ!!」
激しくありながらも、ゆきかぜの負担を鑑みた絶妙な腰使い。
舌を出し、瞳はくるんと上を向き、途方もない快楽に身を委ねる。
快楽神経を直接こそぎ落し、膣自体を別のものに作り替えるような悦楽に、アヘ顔を見せて享受するしかなかった。
「あんっっ、ああっ、ンァンっ、はひっ、ひああっ、あっああっ、ひいっ、んひぃいいいっっ!!」
抽送の度に、宙吊りにされた中でも迎え腰で、剛直を受け入れた。
亀頭が子宮を擦り上げたかと思えば引き抜かれ、石の如く硬くなった乳首を弄られると子宮口が締まり、今度は子宮全体を押し潰される。
本気汁はまるます増え、二人の足元は既に池を作り上げている。
膣の何処を責められても、子宮の何処を擦り上げられても、夥しい快楽と絶頂の波が襲い掛かっていた。
びくびくと全身を震わせ、ただ媚肉と子宮を使って肉棒を楽しませるだけの牝扱い。
他の男であれば、屈辱以外の何物でもない扱いであっても、虎太郎であるのならば、ゆきかぜには至上の快楽であった。
「そろそろ、限界だろ?」
「はっ、ひぃっ、うんうんっ、もう頭ぐずぐずに蕩けて、アクメ止まらないよぉぉぉっ!!」
「じゃあ、イクぞ」
「来てっ♪ 虎太兄の特濃ザーメン、わたひの子宮でぶちゅぶちゅ出してぇぇっっ♪」
「う、くっ……そぉら」
「――――おひっ♡」
宣言と共に子宮に侵入した亀頭がぶくりと膨らみ、鈴口が開く。
すっかり虎太郎の剛直と射精を覚えたゆきかぜは、敏感に子宮で感じ取り、意識的にも、無意識的にも牡の射精を促した。
「ほおおっ、おほぉおっ、イグイグイグぅぅっ、おまんこ、イックウウウウゥゥゥゥウっ!!」
「……っ、っ」
「くひぃぃいいいいいっ!! イってるぅっ! おまんこもっ、子宮も、イッてるっ! ザーメン、あちゅいぃぃぃん♡」
竿を擦り上げる襞の蠢動も、子宮口の締め付けも、子宮自体の吸い付きも、堂に入っている。
脚をピンと伸ばし、指を丸めて震わせる様子は、誰の目からも明らかな絶頂の証。
舌を限界まで伸ばし、乳首と陰核をぴくぴくと痙攣させ、くねる腰の動きは、奴隷娼婦そのものだ。
しかし、表情は淫らに蕩けながらも、真実、女の悦びで満ちている。奴隷娼婦など比ではない。ただ、愛した男に全てを晒して征服された女の悦びがあった。
「ん゛ん゛っ! ひぃぃいぃんっ!
「……ぐっ、つぅっ」
「んひっ?! 射精してりゅのに、どちゅどちゅらめぇぇ、イクイクっ、いくうううぅうううぅうっぅぅぅっっ!!」
結合部から収まりきらなくなった精液を流しながら、更なる吐精をしようと虎太郎が遠慮なく腰を降り、媚肉で逸物を扱く。
子宮をとうに満たしていると言うのに、終わりを予感させない射精に、ゆきかぜで背を逸らし、脚を痙攣させて何とか快楽を反らそうとしたものの、全てが無意味に終わった。
激しく熱い牝潮を、ぶしっ、ブシっと勢いよく噴水のように吐き出し、終わらないアクメを味わっていく。
――震える肉棒は3分以上も吐精を続け、足元の愛液溜まりを白濁に染め上げ、ようやく終わった。
ずるりと剛直を引き抜くと、濃い精子は膣から流れ落ちるのを惜しむように、ゆっくり、ゆっくりと糸を引いて流れ出てくる。
「んひ゛ぃんっ♪ はぁっ……ひくっ……しゅごぉっ……い、んっ……しあ、わしぇ……♡」
「何なら、もう一回イけよ。ほれほれ」
「んひっ! ぴたぴた、チンポでっ、おまんこぴたぴたしちゃ、ダメっ! こりゃにひぃのいじわりゅぅ、おほぉおおおぉぉっっ♡」
引き抜いた萎え知らずの怒張で、精液を零す膣を優しく叩く。
微弱だが、確かな刺激と振動が、クリトリスを、牝穴を、襞を、子宮口を、子宮を襲い、またしても潮吹き絶頂にゆきかぜは獣の喘ぎ声を上げた。
未だに絶頂の高みから降りられず、全身を痙攣させるゆきかぜの身体を器用に持ち替え、虎太郎は膝裏と背中に両手を回して身体を抱え上げる。
「はぁぁん♪ あんりゃに、めちゃくちゃにしたのに、こんろは、お姫しゃま抱っこぉ……♡」
「好きだろ?」
「うんっ、虎太兄、だぁいしゅきぃ……♡」
「オレについて聞いたんじゃないんだが…………続き、出来るか?」
「はっへぇ……虎太兄が、満足するまで、してぇ♡ んちゅ♡」
「じゃあ、続きは風呂場でな」
半ば意識を失いながらも、顔を寄せてキスをしてくるゆきかぜに苦笑しながら、そのままの格好で扉を開けて、風呂場へと移動する。
扉を出た瞬間、足元の床にいやに粘度のある水溜りを発見し、虎太郎は思わず渋い表情を浮かべそうになったが、今はそれどころではない。
可愛い自分の
――何よりも、水溜りが何なのかなど分かり切っている。
この家に居るのは己とゆきかぜと、もう一人だけなのだ。
すっかり嵌ってしまった底なし沼にげんなりとしながら、表情にはおくびにも出さない。表情を崩してはゆきかぜに余計な気を揉ませかねない。
ゆきかぜも楽しませなければならないし、自分自身もまだまだ楽しみたかった。
――今は何も知らぬ振りをして、自分の女と楽しむとしよう。