エロは次回でございます。
「んんっ……んんぅ?」
朝の陽射しに顔を照らされた静流は自室のベッドから起き上がる。
昨日教会へ行ったが
学園へ遠くから通う学生のために学園の敷地内に寮がある。
未来を担う若者たちのために、と学園の卒業生の寄付や投資によって賄われ、無料で住むことができる寮なのだが静流もその寮を利用していた。
今日は祝日で学園の人も疎らであるために調査を進めようと、いつもの朝を過ごした静流は部屋を後にした。
聖フランセス学園。
長年名だたるトップエリートを輩出し続けている学園である。
米連の直接的な管理下にあり、超巨額の投資と最新技術が惜しみなく投入され続けるこの学園は、世界トップの教育環境が整っている場所として名高い。
卒業生の多くは政財界、米連の主要幹部など様々な場所で活躍しており、この学園を卒業すること自体が一種のステータスとなっているほどである。
近く日本の政財界を担うエリート育成を目指した聖修学園に対し、教育ノウハウの共有や技術供与などを行うことを予定しており、政財界の台風の目となっている学園であった。
そんな学園に静流は在籍していた。
広大な学園の敷地内に存在する寮から通っている静流はいつものように講義を受け、レポートを提出すると次の講義へ。
午前中で今日の履修を全て終わらせた静流は
「さて、今日も
学園の敷地の端。
教会の前まで来た静流はドアへ手を伸ばし、そして首を傾げた。
「――――?」
いつも私はこの教会へ来ていただろうか、と。
緑の芝生に周囲を囲まれた純白の教会。
だが、自分は毎日こうして御務めのために教会を訪れているはずなのだ。
しかし、何処かこの場から離れなければならないと思っているのもまた事実であった。
これが勘としてなのか何なのか静流にはわからない。
「あら、Ms.静流ではないですか。こんにちは。どうされましたか?」
「デゼルさん。こんにちは」
入るか、入らないか。
この後の自分の運命を決める決断を迫られているような気がした静流の背に、穏やかな声が響いた。
振り返ると修道服に身を包んだ女性、デゼルがいた。
失踪したクリスティアの代役として教会へやってきていたシスターである。
燃えるような紅眼にベールに覆われたブロンドのショート。
身体の凹凸を強調するかのような、ぴっちりとした彼女専用の修道服を纏ったデゼルは静流に微笑んだ。
「はい、こんにちは。今日もいい天気ですね。これから御務めですか?」
「ええ、御務めなのですが……」
だが、その後が続かない。
用事があると言って今はこの場を離れるのも良いだろう。
そうすることでこの違和感の原因を探ることが可能であるはずである。
この場を離れるのは簡単であった。
ただ、迷わず彼女と共に中に入れば楽になれるというのだけは自然と分かっていた。
「? ……中に入りませんの?」
ドアの前から動かない静流に首を傾げたデゼルは、するりと静流の横を過ぎると教会のドアを開け、静流の方を向いた。
「さあ、Ms.静流。今日も私たちと一緒に御務めを致しましょう?」
にこやかに笑うデゼルを前に、静流は――――。
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・「ええ、今日も一緒に御務めを致しますわ」・
・「すみません。用事を思い出しまして……」・
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「ええ、今日も一緒に御務めを致しますわ」
そう言葉を発していた。
「はい、今日もよろしくお願い致しますね」
静流の答えににこやかに、艶やかに微笑んだデゼルと共に静流は教会の中へと入っていった。
一言に御務めと言ってもその内容は多彩である。
修道服を身に纏い、教会や学園の清掃。
図書館では司書の方の手伝いをしたり、学園の雑用をこなす。
教壇に立つ教授や講師の補佐をすることもあれば、学園に存在する学生による自治組織である生徒会の運営の手伝いもすることもある。
平たく言ってしまえば、学園全体に対する奉仕を御務めと呼ぶ。
御務めをする姿は見られることは多いが、それを行っているのが学園内にある教会のシスターだと知っている人は少ないのが現状であった。
静流自身も今までは御務めのことなど知らず教会へ通っていたのだが、教会のシスターに誘われたのが始まりであった。
最初は何となしにしていた御務めだが、御務めをする度に身体が満たされていくような充足感を感じるようになっていた。
普段は人の視界に入ることの少ない御務めだが、その分感謝された時の喜びは大きく溜め込みがちな普段のストレスの発散と相まって静流の中でとても大きなものとなっていた。
それから数ヶ月。
静流は卒業式を終え、この学園を去ろうとしていた。
卒業式が終わり、学友と別れを告げた静流は教会を訪れていた。
太陽が照らす純白の教会は何処か幻想的である。
毎日のように通い詰め、御務めをこなし続けた静流の教会を写すその眼には悲しみの色が滲んでいた。
純白の教会は数か月前と変わらず静流を迎え入れた。
中では数人のシスターに囲まれ楽しそうに話すデゼルと、
「明日からはもうあなたたちの顔を見ることができないのはとても悲しいです……」
瞳に涙を滲ませたクリスティアの姿があった。
御務めをしながら教会に足繁く通い詰めた静流はクリスティア失踪の手掛かりを入手し、無事クリスティアを救出していた。
クリスティア失踪事件は、学園の持つ最先端技術を狙った米連の敵対組織が学園に侵入した際に、クリスティアが運悪く目撃してしまったことが発端であった。
口封じのために攫われたクリスティアは組織のアジトに連れて行かれ、軟禁されていたのである。
目撃者もおらず、このままでは誰も気づくことはないと思われていたが米連と静流の地道な調査とクリスティアが残した物が決め手となり、組織のアジトを特定することができた。
それにより見事救出されたクリスティアはこうして教会へ戻り、デゼルと共に教会を管理しているのであった。
「あら?静流さんではなくて?」
デゼルとクリスティアを囲むようにして談笑していたシスターの中の1人が静流に気付く。
「学園を去る前に最後に、と思っていたのだけど。あなたたちも同じだったみたいね?」
「ええ、これで御務めも終わりだと思うと、どうしても最後に来たくなってしまったわ」
そのシスターは静流に遅れて御務め存在を知って教会へ通うようになっていた静流と同期の学生であった。
デゼルやクリスティア、静流の他にもこの教会を訪れる人は少しずつ増えていた。
御務めを見た学生の間で人伝に広まっていったことや、普段見る事のない修道服を着てみたいと教会に興味を持った学生が少なからずいたのであった。
静流もそのシスターと共に談笑に交じると会話に花を咲かせた。
いつものように人数が集まるまでシスター同士の華やかな会話の花が咲き終わると、教会の奥に聳える聖マリア像の前に全員が集合する。
デゼルとクリスティアを中心に修道服に着替えた学生が輪を作るとデゼルが聖マリア像の前に立ち、祝詞を上げる。
「では皆さん。今日も御務めの時間となりました。今日でこの学園を去る方々もいますが、最後まで奉仕の心を忘れず御務めを致しましょう」
「今日も良きに日に、奉仕の心を持って、神の御名の許に」
「
「「「「《
デゼルに続き、復唱する学生たち。
本来では口にする事すらないであろう才女たちの口から発せられたその言葉。
協会に響き渡ったその言葉と共に、デゼルとクリスティアを除いた全ての学生の時間が、止まった。
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「ふふふ、いつもながらこの光景は凄いですね」
目から生気が消え、物言わぬ人形と化した学生たちを前にしてクリスティアは恍惚とした笑みを浮かべる。
清楚で優しい雰囲気は掻き消え、普段の彼女からは想像もつかないような淫らで妖艶な魔性が彼女の身体からどっと溢れ出す。
学生を写す瞳は熱に浮かされたように蕩け、右手が伸びた彼女の下半身からは粘ついた水音が発せられていた。
表が裏に反転したように突然豹変したのはクリスティアだけではない。
デゼルもまた、変わっていた。
纏っていた修道服はベールを残して消え去り、身に付けているのは彼女の大きく勃起したニップルと秘所を辛うじて隠すことができるだけの小さな下着のみである。
服だけではなく、彼女の身体自体にも変化は訪れていた。
長く伸びた漆黒の尻尾はこれから待っている出来事を待ちきれない彼女の心の内を表しているかのように忙しなく動き、涎が溢れる口元には鋭利な八重歯がその姿を覗かせていた。
その背中から生える小さな翼、長く伸びた耳。
デゼルは普通の人間などではない。
淫蕩と退廃をその身に纏う彼女はサキュバスである。
「これくらい早く慣れなさいよ。さぁて、今日も御務め……オチンポ漁りに行ってきます!」
これ以上待ちきれないとばかりにデゼルは全てをクリスティアに任せると、動かなくなった学生の間をすり抜け教会の玄関の向こうへ消えた。
「あ、デゼルさん!」
呼び止めるクリスティアの言葉など既に届かない。
「もう、私だって早く御務めへ参りたいのですからね?さて皆さん《私の指示の通りに動きなさい》ああ、《ミス静流は動かないで》」
クリスティアは人形と化した学生を操りながら今日の御務めを想像していた。
クリスティアに付いて行く学生たちは準備をするといつものように教会を後にし、学園中へと散らばっていく。
「さて、ミス静流。今日はあなたのメモリーを見せて頂きます。あぁ、安心してください。メモリーを見た後はあなたも御務めへ行けますわ」
ただ1人教会へと残っていた静流を連れて彼女は歩き出す。
横へ移動したマリア像の下にその姿を覗かせる隠し階段へと足を進ませたクリスティアは、教会の地下に存在する複数ある扉の中の一つの前に立っていた。
扉を開けたその先にあるものは地下室の壁を覆う無数の機械。
点滅する色取り取りのランプで辺りを照らすそれは綺麗なプラネタリウムのようであり、これからこの部屋で行われることを待ちわびる者達のサイリウムのようであった。
「《座りなさい》」
部屋の中央にある椅子へ静流を座らせると、クリスティアは椅子に接続されたコンソールを操作する。
天井から降りてきたヘッドギアのようなものが静流の頭を飲み込むように展開し、静流の頭を固定した。
ヘッドギアが低い音を発しながら作動したことを確認したクリスティアは、モニターに映した出された画面を見て微笑んだ。
「ああっ、……んっ……」
「ふふっ、たくさん御務めをされていますね。神も喜んでおられますよ」
モニターに表示されたのは静流の記憶をデータ化したものである。
機械によって自動的に切り分けられたそれをクリスティアは慣れた手つきで保存していく。
他者の記憶をデータ化し見ることができるこの技術は、魔界の技術と米連の技術が混ざり合って生まれたものである。
本来はスパイから情報を完全に引き出すために米連が開発を進めていたプロジェクトであったが、長く完成を見ることはなかった。
次第に忘れ去られていったそのプロジェクトだが、その技術が魔界に流出することで完成することとなった。
スパイだけでなく、魔界の住人を対象としていたその技術が魔界の住人によって完成したのはなんと皮肉なことであろうか。
全てを保存したクリスティアは静流を部屋から出すと、さっそく保存したデータを漁り始める。
この作業を始めてから彼女の日課となっていた他者の御務めの閲覧だが、他者の記憶を無遠慮に見るという背徳的な快楽の味をクリスティアは占めてしまっていた。
画面を操作する彼女の白い指先が選んだものは、静流がまだ御務めを初めて間もないころのものであった。
皆さん良き対魔忍ライフをお過ごしでしょうか。
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作者の1000日記念ガチャの結果は、【不死身の木人】杉山愛美でした。
2枚目……