運営のお兄さん消さないで…。
「ひ、やあぁぁ!」
「くっはぁ…、だ、ダメ…ですわぁ…」
時守の手淫が2人を襲う。
四つん這いのシャルロットには右手が、M字開脚のセシリアには左手が攻め、膣内を掻き乱している。
「我慢出来た方と、先するからな」
「さっきイッちゃったのに卑怯だよぉ!」
シャルロットの膣肉が時守の指を締め上げる。
奥へと誘うようにうねるそこは、気をつけなければ付け根まで持っていかれそうな程に、刺激に飢えていた。
「まだ敏感なんだからぁ!」
「それは、あぅっ!おっぱいでイッてしまったシャルロットさんの、あんっ!責任、うぁっ!ですわ、ぁん!」
「せ、セシリアも、キツそうだよ?」
「そそんなこと、ありませんわぁ!」
時守が2人へと投げかけた提案は、自分の手淫で耐えた方と先にする。というものだった。
もちろん、2人とも時守がどちらか一方としかしないなどとは思っていないし、後でも満足させてくれる。そう思っている。
しかし、それでも、譲れないものが2人にはあるのだ。
「ひゃぁ…っ、かはぁっ…!け、ん…クリトリスはダメ…」
「い、イッて構いませんのよ?あっ、シャル、ロットさん…。ひうぅ!陰核はダメですわぁ!」
「せ、セシリアこそ、あぁぁ…、す、凄い声、あっ…出てるけど、大丈…ぶ…、あ、ぁあぁうぅ!」
声ではそう言うものの、2人とも既に絶頂が近い。
何せ、弄っているのは彼なのだから。
下手をすれば、自分よりも自身の性感帯を詳しく把握しているだろう彼に責められれば、たちまち絶頂してしまう。
「くぁう、や、あっ!あぁぁぁあ!」
先に達したのは、シャルロットだった。
先程の胸への愛撫で既に1度絶頂していたこともあり、セシリアのそこよりも遥かに敏感になっていたのだ。
対するセシリアは、シャルロットより陰核を弄られるのが弱いものの、敏感になっているシャルロットと比べれば、なんとか耐えることが出来たのだ。
「はぁー、はぁー…、け、剣…もっと弄って…」
「ごめんな、シャル。今は、セシリーや」
「うぅ…。僕のバカ…剣のイジワル…」
シャルロットの膣から、右手の指2本を抜く。
いやらしい水音と共に抜かれたそこからは、ぬらりと、割れ目と指に透明な糸がかかった。
「じゃあ…。お待たせ、セシリア」
「…卑怯ですわ、剣さん。このタイミングでそう名前を呼ばれては、我慢なりません…」
セシリアの膣からも、左手の指を2本抜く。
膣口と指に糸がかかる前に、セシリアが時守に身を乗り出す。
「んっ、くちゅ…ちゅぱっ、ちゅるっ…」
最初は唇だけを合わせたセシリア。
だが、そんな所で歯止めが効くはずもなく。時守の肩を押し、彼を仰向けに寝かせる体勢となってしまった。
しかし、彼の上にのしかかってもお構い無し。セシリアは、必死に舌を絡ませていた。
「んちゅ、ちゅ、ちゅぱっ、あむっ…んっ、ふぅ…ちゅっ、んむっ…」
自らの育った身体を時守の身体の上で、娼婦のように動かす。
時守に会うまでの彼女なら、とても考えられなかっただろう。
しかし、彼と出会い、彼に恋し、彼に愛され、彼を知った…、そんな彼女の理性が狂うのは、時間の問題だった。
「ちゅる…。はぁ…っ、剣、さん」
「あぁ。もう、準備は出来てる」
時守には、ある程度の余裕がある。
30人以上の彼女達と、毎晩交わっているのだ。慣れもすれば、扱いも良く分かっている。
故に、こうして1:1で身体を交わらせる時。リードするのはいつも時守の方だった。
「では、失礼しますわ…」
上半身を起こしたセシリアが、腰を少し浮かせて肉棒を握る。
すでにぐちゃぐちゃに濡れているセシリアの陰裂に、鈴口がキスをする。
「あ、はぁ…」
ゆっくりと、セシリアが腰を下ろしていく。
時守の陰茎が、先からセシリアの膣内に挿入っていく。
彼女の美尻と時守の足の付け根が密着すると、ほんの少しだけ、肉と肉のぶつかる音がした。
「すっごい…。奥まで届いてますわ…」
「今日は特にな…。セシリア…」
「構いませんわ、剣さん…。お好きになさってください…」
時守の両手が、セシリアの両脚の付け根を掴む。
彼女の鼠径部と腿に付いた肉は、指が食いこむほどの柔らかさを残しつつも、筋肉が確かな感触を手に覚えさせる。
「じゃあ、まずはセシリアが動いてくれるか?」
「分かりました…」
セシリアの腰が、再び浮く。
膣肉が濡れ、うねる。気を抜けば、今にでも射精してしまいそうな程の快楽になんとか耐え、来る時を待つ。
ぴくぴくと震える彼女の太ももが、その時が近いことを知らせていた。
「では、いきますわ…!んっ、はぁんっ!」
彼女が腰を落とした時、時守の中にいたずらごころが生まれた。
少しだけ腰の角度を変え、彼女のGスポットを抉る。
その快楽に力が抜けたセシリアが一気に腰を落とすと、亀頭は膣壁を擦りながら、Aスポットを突いた。
「あっ、はぁ…。い、イッてしまいましたわ…」
「まだまだこれからや、で!」
「ひゃう!い、今はだめですわぁ、ぁん!お、奥に当たってますのぉ!」
ダメと言いながらも、腰を動かし続けるセシリア。
たぷんたぷんと胸が揺れ、ぱんぱんと肉のぶつかり合う音と共に、尻肉が脈打つ。
「っ、ここ、やろ!」
「あうぅう!…はぁ、はぁ…、剣さんのイジワル…」
「可愛い子にはしたくなるんや。…こっちおいで?」
「はい…」
セシリアの身体が、時守の鍛えられた肉体へと倒れ込む。
「こっからは、嫌と言っても離さんからな?」
「うふふ、望むところですわっ」
顔を赤らめたセシリアが、首元に埋めていた顔を上げる。
互いに少しキツい体勢ではあるものの、合図代わりにキスをする。
「じゃあ、いくぞ」
「っ、はい…」
おふざけなしの声。しかも、彼の両腕は絶対に離すまいとセシリアの上半身をガッチリと抱きしめている。
セシリアからは見えていないが、時守の両足は少し曲がっており、マットに指を食い込ませ、これでもかと言わんばかりに踏ん張っていた。
「んっ、はぁっ、あんっ!剣さん!剣、さぁん!」
時守の身体の上で、セシリアが乱れる。
一心不乱に彼を求め、彼の名を叫ぶ。彼の胸元に縋るようにしがみつき、彼に合わせて腰を振る。
「あぁん!だ、だめぇ!あ、あぁぁあ!」
彼女の言葉に耳を貸すこと無く、時守のピストンは速まっていく。
蕩けきったセシリアは、その時守からの愛を受け止めるしかなかった。
「きゃっ!」
「やっぱ、アレじゃ動きにくいわ」
これからがいい所、という時に、彼のピストンが止まり、身体の位置を変えられた。
先程まで、時守は仰向けになりながら腰の力だけで突き上げるという、随分と身体に負担のかかる体位になっていた。
しかし、セシリアとの場所を変えてしまえば関係ない。
むしろ、簪としていた体位でもある種付けプレスとなっているため、非常に動きやすかった。
「好きですのね…あんっ…」
「なんだかんだで、これが一番気持ちええからな。…セシリアはどうや?」
「剣さんと繋がれるのなら、どんな体位でも達してしまいますわ」
「嬉しいこと言ってくれる、な!」
「あぁっ!剣、さん…!ふ、深いですわぁっ!」
先程までの肉のぶつかり合う音ではなく、セシリアの蜜壷と時守の陰茎が擦れる度に溢れ出る混濁液と、それと共に音を立てるいやらしい水音が響いていた。
「セシリアッ!」
「剣さん!あうっ!奥、奥を!あぁん!もっとぉ!」
セシリアは、簪のように息を切らしながら乱れない。
ただひたすらに声を上げ、乱れるのだ。
彼の腰のあたりで脚を絡ませる。そのため、股関節は大きく開き、膣口は時守のモノを受け入れるために上を向いている。
「んむっ、くちゅ、ちゅぱっ、んむぅっ…」
「んんっ、ちゅる、ちゅ…、はぁ、はぁんっ!剣さん、あんっ!だ、射精してくださいまし…!」
「っ、あぁ…!」
「ひうぅ!そ、そんなに突かれては、あぁっ!い、イッてしまい…あぁ!」
ぎゅぅっ、と、セシリアの10本の指が時守の背中に食いこむ。
行為の時、普段のお淑やかな彼女からは想像も出来ないほど、彼女は積極的に、淫らになる。
「イッ…あぁん!あっ、はぁ!け、剣、さん!ひゃあん!ら、らめっ!わたくしイキましたのぉ!」
「俺も、もうちょいや!」
「あぁっ!くぁっ、んっ、はぁっ!剣さんっ!」
「セシリア…!…いくぞ!」
「はいっ!来てくださいまし!」
時守の腰が、セシリアの子宮を満たさんとピストンを速める。
陰茎がさらに怒張し、ぬらりと光る。
腰を引く度にセシリアの膣肉は離すまいとうねり、突く度に、膣肉は餌を待っていたと言わんばかりに肉棒を締め付ける。
そんな快楽をより増幅させるために腰を振り、子宮口に亀頭を捩じ込んだ。
「あ……っ!!」
「セシリアッ!」
「っ、かっ、あっ…。あっ、あぇっ。ひうっ…あぁ…」
そして、1度の絶頂でセシリアの膣内が満杯になってしまうほどの射精。
ポルチオどころか子宮口の内側を抉られたセシリアの意識がほんの一瞬だけ真っ白に変わった。
しかし、その飛んだ意識が、子宮の壁に精液が当たる感覚により戻される。
水分と酸素を求めるために開けられた口から、舌が伸びる。
「はぁ…、ふぅ…。どやった?セシリア」
「す、すごすぎますわぁ…」
呂律の回らない彼女を、覆いかぶさりながら抱きしめる。
か細い腕で、力無く抱きしめ返す彼女は、それだけで愛おしかった。
「悪いな。随分と、激しくしてもたわ」
「…わたくしも気持ちよかったので、お互い様ですわ」
「なら、男冥利に尽きるわ。…愛してる、セシリア」
「わたくしも、海より深く貴方様を愛していますわ。…お慕いして、います…剣、さん…」
今度は、力無い言葉を発し、セシリアは眠った。
くぅ、くぅと可愛らしい寝息を立てる彼女を、これ以上虐める気にはなれない。
そもそも、ここには虐めてほしいと願っている者も多くいる。無茶を強いる必要は無い。
「あっ、…すぅ…すぅ…」
「さて、と。セシリーも寝たことやし、いつまでも1人でオナってやんと、俺が気持ちよくしたるわ。シャル」
「ふ、ふぇ…?」
セシリアの膣口にカリが引っかかるも、起こさぬように丁寧に引き抜く。
例えば、乳首と淫核を弄りながら、つい先程絶頂したシャルロットもそうだ。
彼に気づかれていたとはつゆ知らず、2人の行為を見ながら、自慰をしていたシャルロット。
達した回数は既に4回。それほど絶頂しても収まらない程に、彼女も昂っていた。
「まだまだ、俺はイケるからな」
「はぅ…、す、凄い大きい…。セシリアの膣内に、アレだけ出したのにまだ大きいまま…」
「まあ、そりゃな」
息が上がり、またも愛液が落ちてくる。
彼女の視界に写っているのは、胡座をかく彼の胯座にある屹立し続ける肉棒と、愛しい彼の姿のみ。
我慢できるはずが無かった。
「剣っ!」
「っと。どした?」
「もうっ。…分かってる、でしょ?」
「あぁ、ごめんごめん」
彼に正面から抱きつく。
彼の腕の中にすっぽりと収まった彼女は、彼の胸元から彼の顔を見上げていた。細く白い腕でしっかりと彼の身体を抱きしめながら、彼の身体を味わっていた。
「えへへ。剣の身体、凄い硬いね」
「鍛えてるからな。…シャルの身体は、すべすべで気持ちいいな。いくらでも触ってたいわ」
「剣ならいくらでも良いよ?」
「なら、遠慮なく」
シャルロットのシミひとつ無い綺麗な肩を、背中を、臀部を、腿を撫でていく。
撫で回し、揉み、弱く摘み、甘く噛み。
彼女の身体を触り、味わい、匂い、視て、彼女の声を聴き、彼女の全てを堪能していく。
「んぅ…。剣、まだなの?」
「せやな。もう、限界やわ」
束の薬のお陰で、俺の性欲の回復速度は凄まじいことになっている。
簪、鈴、セシリアの膣内に射精した後でも、こうして少し身体を触れ合うだけで、すぐさま絶好調になるのだ。
「僕ももう我慢出来ないよぉ…」
「じゃあ、反対向いてくれるか?」
「うんっ」
今まで時守に抱きついていたシャルロットが、反対を向き、今度は背中を彼に預けた。
「えへへ…」
「そうやけど、それでいいんか?」
「え?」
あすなろ抱きのような形になり、彼に抱きしめられる感覚を楽しむシャルロット。
しかし、その時間は数秒で終わり、彼に倒され、マットの上で四つん這いになってしまう。
「俺はもう、我慢の限界やで?」
「あっ…。いいよ、来て?」
バックスタイル。
尻肉を鷲掴みにされ、金色の陰毛に覆われた秘部に、亀頭があてがわれる。
鈴口に伝わる感触で分かる。シャルロットも、準備万端だ。
「ほな、行くぞ」
「あっ、ああぁあ!」
時守は、そのいきり立った陰茎を、一息にシャルロットの膣内へと挿入していった。
◇
「…はぁ」
ベッドに倒れ込むと、ギシリという音と共に、全身が柔らかく包み込まれた。
別に、今日の演習や授業で疲れたわけでも、久しぶりに参加した部活が厳しかったわけでもない。
「…キスすらも、まだダメか…。一夏…」
箒の悩みの種は、恋人である一夏だった。
臨海学校での告白の時から、キスをしていない。
さらに言えば、関係がよりぎこちなくなっている気がするのだ。
「なぜ、なんだろう…」
自分が告白したから、なのか。
ならなぜ一夏はOKしてくれたのかという疑問も出てくる。
一夏にとって、箒との恋人関係とはどういうものなのか。
「好きでは、いてくれているのだろうか…」
まだ、そういった事に踏み込みたくないのだろうか。それならば、納得がいく。
元より、あの唐変木を極めた一夏だ。彼女の身体と触れると言うことは、全くの未知の領域の話である。
「っ、だめだ…。私が疑ってどうするんだ…!」
そう自分に言い聞かせるも、箒の表情から陰りは無くならない。
「一夏…」
恋人関係なのは間違い無い。
しかし、今が幸せかと言われれば、はっきりと答えることはできない。
ぎこちなく、もどかしいというものではなく、すれ違っているような感覚だ。
「…今は、置いておこう」
これ以上切り詰めすぎても、自分が辛くなるだけだ。
恋愛の悩みを1人で抱え込んでいても前進しないと、どこかで聞いたことがあったかも知れない。
「我慢など出来るものか…!」
おもむろに起き上がった箒は、自らの箪笥に鼻息を荒くして近寄る。
開けるのは、もちろん下着と、箒お気に入りのアダルトグッズの入っている引き出し。
その中から、まだ包装された新しい物を数個腕に抱え、ベッドの上に放り投げる。
「…一夏は、恐らく性行為に対して何の知識もないだろうしな。わ、私がこうして知識を深めねば…」
自分の中で、その言葉を免罪符にしながらも、グッズを物色していく。
今回、箒が手に入れたのはかなりの大物ばかり。
さらに―
「…静寐が、使ってもいいと言っていた物もあったな」
―同室の時守の彼女が持っているグッズも、今の彼女は使うことが出来る。
成人している者との繋がりがあるため、時守の彼女達はアダルトグッズを手に入れやすい。
箒が手に入れていた物も、そのルートを使って手に入れていた本音から譲り受けた物だ。
「確か、クローゼットの1番奥に…」
IS学園は、寮生活である。
しかも、良くも悪くもふたり部屋なのだ。
当然、同室者に見られたくないプライベートな部分もあるし、物の貸し借りなどもある。
「このケースだな」
そして、時守の彼女が増えた頃から、女子達による物の貸し借りが非常に増えてきているのだ。
理由は簡単。性欲処理のため。
ブツは明確。秘部を慰めるためのもの。
「っ、す、すごい…」
㊙︎と書かれた白色のケースを開けると、中には大量のアダルトグッズがこれでもかと言わんばかりに詰まっていた。
箒が見た事のある物もあれば、無いものもある。中には、意味が分からない程大きな物まである。
「うん…?これ、は…」
その中で、箒の目に止まったのは、1本のディルドだった。
かつて、箒が自慰の時に使った物とは違い、ついこの前までは『肌色』という括りで扱われていた色をしたディルド。
快楽だけを求めた物ではなく。それは、ある意味リアリティに溢れていた。
「凄いな、これは。…こ、ここまで血管が浮き出るものなのか」
箒は、勃起した肉棒を生で見たことは無い。
もちろんそれは、彼女自身が処女であり、また、不用意な淫らな行為を嫌っているという理由が大半を占めている。
しかしここ最近では、一夏との初夜に備え、端末などでそれなりには勉強しているのだ。画面越しに、粗い画質でなら見たことがある。
しかし、作り物とは言え、本物そっくりのそれは、箒に衝撃を与えた。
「それに、こんなサイズになるのか…。硬さは少し違うのだろうが…、こんなにも反るのだな…」
手に取り、感触を確かめる。
握ると多少は変形する柔らかさを持ちつつも、簡単に曲がらない硬さも持つ。
ある意味、箒には初体験の感触だった。
「…そう言えば、皆言っていたな」
一年生の合同演習授業。その前後の女子更衣室は、非常に姦しいものになっている。
自分の体型の話、成績の話、恋バナ、彼氏との惚気話…そして、性行為の話。
箒の周りで特に多いのが、時守の彼女達による性行為の話だった。
「ほ、本物の方が遥かに気持ちいい、のだったか…?」
その中で良く出てくる言葉がある。
「またイかされた」、「自分だけしか気持ちよくなれなかった」、「途中から意識が飛んだ」など、一部を聞けば正気を疑うような話の中に、初体験を控える箒にとってのアドバイスもある。
「…奉仕は、出来た方が良いようだな」
時守の彼女達は、初体験の際に、性行為に慣れてきた時守によってその純血を奪われている。
時守の初体験こそ身体の負傷によりぎこちないものだったが、その後はすっかり上手くなったという話も耳には入っている。
しかし、2組の鈴から聞いたことがあるのだ。
「処女の私と、童貞の一夏…。互いに何も知らないまま、初体験が上手くいくはずが無い…」
時守が慣れていたから助かったものの、もし互いに初体験ならば酷いものになっていただろう、と。
処女と童貞。互いに何も分からないまま性行為をしても、互いに不完全燃焼になり、微妙な空気が流れるというのを聞いたことがある。
しかも一夏は、その童貞の中でも朴念仁のトップに君臨し続けた男だ。今も、性交に対してどれだけの興味を示しているか分からない。
そんな中、自分のプライドを守るために性行為の勉強をしないとなると、初夜は散々なことになるだろうと、箒は考えていた。
「私が、勉強するしか無いのだ…」
箒の今日の夜のお供は、本物そっくりに作られたディルドに決まった。
同居人の静寐は今夜帰ってこない。それは、もう分かりきっていることだ。
「…一夏は、どうされれば喜ぶのだ?」
奉仕や行為、その事について学ぼうとする箒だったが、肝心の一夏の性癖が分からない。
彼のことで知らないことがまだあったという事実に少しめげながらも、彼女なりに考えていく。
「…胸、か」
答えは容易に出た。
自分で言うのもなんだが、胸はかなり大きく、形も整っていると自負できるようになった。
少し前まではコンプレックスだった乳房も、一夏と時守、2人の男子に認められたことにより、多少はその嫌気も薄れていた。
「とりあえずは、脱ぐか」
部屋の空調を寒くないように設定し、パジャマを脱ぎ捨てていく。
相変わらず上を脱ぐ時に胸で突っかえたが、嫌な気分にはならない。
これを使って、一夏に気持ちよくなってもらう特訓をするのだから。
下も脱ぎ、ショーツも下ろし。正真正銘全裸となった箒は、横になりながらディルドを弄る。
「胸、だったな。確か、ぱ、パイズリ…と、言ったか…」
ディルドをベッドの上に垂直に置く。程よい質量を持ったそれは、綺麗に立った。
動画で見たことのあるような綺麗な立ち方に、思わず息を呑む。
そのディルドを、胸の谷間に沈める。
全てが隠れるかと思ったが、いわゆる亀頭の部分が谷間から顔を覗かせていた。
「いろいろと動かす、のか…、くっ、この…。動かしにくいぞ…」
たぷんたぷんと胸を手で動かしていくが、どうにも動かしにくい。
変に力の要る体勢になっているのは分かるが、それでも、あまりにも動かしにくすぎる。
「…。慣れないことは、するべきではないな。…うん、一夏が触りたがっていれば、その時に、だな」
胸での奉仕は諦めよう。そもそも、生え方が違い、角度も違うのだ。上手く出来るわけが無かった。
しかし、ディルドで練習出来ることも箒は知っていた。
「ならば、手で扱くのと、フェラチオの2つか…」
手淫か、口淫か。
手淫については問題無い。鈴やシャルロット、セシリア達からどのようにすれば気持ちよくさせれるかを教わったからだ。
だが、口淫に関しては良く分からなかった。自分の口の中に入れるというのもあるが、舌や顔をどう動かせば良いかが分からないのだ。
分からないならば、実践するしか無かった。
「……ん。ぢゅぷ…」
ディルドの鈴口に唇を付け、少しずつ咥内へと侵入させていく。
ディルド特有の味が舌に伝わるが、本物はもっと変な味がする、らしい。
我慢しながら咥内へ進めて行くと、その全てを咥えることが出来なかった。
「ほ、ほんはひほほほひぃほは…」
こんなにも大きいのか、と、驚きのあまり咥えたまま声にしてしまう。
「ぐぷっ、じゅ、んぶっ、じゅる…」
慣れない動きではあるが、しっかりと竿、カリ、亀頭と舐めていく。
が、箒の中で、ほんの少しの違和感が生まれていた。
「ちゅぷっ…。…何かが、違うような…」
ディルドを舐めても何かが違う気がするのだ。
答えは、すぐに出た。
「…まあ、その通りか。所詮は作り物。匂いや味、動きが無いのか」
本物の肉棒は、最初からこれ程屹立していない。
さらに言えば、匂いや味、動きなどがこのディルドにはないのだ。
そこまでリアリティを求められた物などそうは無いが、今の箒にとって、このディルドでは物足りなかった。
「本物でないと、分からないことがあるな…。って、わ、私は何を言ってるんだ!」
言ってから気がついた。
これでは、やろうとしていることが淫乱と同じである。
だがしかし、本物でないと一夏との初夜の練習にならないのも事実。
「ま、まあそれは後で考えよう。一夏も、どうされるのが好きとまだ決まった訳では無いからな」
援助交際紛いが頭をよぎり、首を横に振る。
何を考えているのだと、自分は一夏を愛しているのだと戒めた。
「…さ、さて。流石に唾液に濡らしただけで終わるのは、このディルドにも可哀想だからな」
しかしそれは、今の箒の性欲発散とは無関係だ。
言い訳を1人零し、ディルドに跨る。
今日の体位は騎乗位。
しっかりと膣口にあて、ゆっくりと腰を下ろしていく―。
その時。
「ひゃうっ!?」
戸をノックする音が、3回鳴った。思わず腰を上げてしまい、そのせいでディルドが目標を失い、力なくベッドの上に倒れてしまった。
『箒?大丈夫か?』
「い、一夏!?どうしたんだ!?」
『そ、その…。なんて言うか、話したくなってさ…。てかそれより、大丈夫か?』
「あ、あぁ!問題無い!少し、待っていてくれるか?」
思わぬ恋人の訪問に、声は裏返り、心臓は凄まじい速度で刻まれている。
まずい。
今の自分は全裸で、ベッドの上にはディルド。クローゼットは開けっ放しになっており、中にはアダルトグッズが大量に存在している。
そこからの箒は、速かった。
「ふんっ!」
ディルドを鷲掴みにし、クローゼットの中のケースに投げ入れた。
「はっ!」
次にショーツを掴み、2歩の内にあるべき場所まで上げる。
「この、閉まれっ!」
ケースに蓋をし、クローゼットを後ろ回し蹴りで強引にしめ、その衝撃で加速。ベッドの上にふたたび飛び乗る。
「これで…!」
飛び乗った際の衝撃を利用し、少し跳ね、その僅かな隙間でパジャマの下を履く。
ベッドから飛び降り、最後にパジャマの上を着る。
が、最後の最後という所で、問題が発生した。
「し、閉まらない…」
トップバストのところで、ボタンが閉まらなくなってしまったのだ。
だが、今は閉まらないではない。閉めなければならないのだ。
「ぐぅっ…、きつぅ…」
豊かな胸が押し付けられ、非常に強い圧迫感を箒が襲う。
乱れた息、髪を整え、玄関の前に立つ。
ここまで僅か15秒。驚きの早業である。
「お待たせ、一夏っ」
「っ、お、おう…」
ドアを開けると、そこには同じく寝間着姿の一夏が。
視線が自分の顔よりも少し下に集中しているということは、この強引に閉めた胸に多少の意識を持ってくれていると言うことだろうか。
(もしそうならば、思わぬ収穫だな)
「どうした?」
「いや、何でもない。…入ってもいいか?」
「あぁ、もちろん。…それと、だ」
「うん?」
「…わ、私のは見てもいいが、他の女子のは見るなよ?」
「っ、ご、ごめん!」
「…ふふっ、そこまで怒ってないから安心してくれ」
だがそれでも、釘は刺しておかねばならないだろう。
自分のためでもあるが、一夏のためでもある。
もし一夏が時守の彼女達の胸を凝視してしまえば、その時点で問題が起きることは目に見えている。
一夏を部屋に招き入れ、2人並んで中へと入っていく。
「静寐の方には座るなよ?」
「分かってるって」
箒のベッドに2人とも腰掛け、一息つく。
「…さて、と。話とはなんだ?」
「あぁ。明日のデートさ、どんな所に行きたいとかあるかなって」
「そうだな…」
ちゃんと考えてくれているのかと嬉しく思いつつ、思案を巡らせるために下を向く。
すると、隣に座る一夏の股間部が、ほんの少しだけテントを張っているのが目に入った。
(こ、これはもしかして…勃っている…のか?)
「せ、せっかくの日曜日だ。レゾナンスで、ゆっくり買い物というのはどうだ?」
「お、良いな、それ。…じゃあ、その後どこに行くかは、俺が考えておくよ」
「サプライズか。…楽しみにしているぞ」
「うへぇ。変にプレッシャー与えるなよ…」
一夏との会話の中でも、数回そのテントに視線が行ってしまう。
彼は、どこに反応したのだろうか。
やはり、先ほど少し見ていた胸だろうか、と、考えが進んでいく。
「…なあ、一夏。その日はもちろん、2人きり、だな」
「お、おう。そりゃ、他の人には誰にも、何にも言ってないからな」
「だったら期待してても良い、のか?」
頬を少し赤く染め、一夏の手に自分の手を重ねる。
箒も女子だ。狙っている男子を仕留めるための技は、同級生達から仕入れている。さらに言えば、既に一夏にアタックできるのは自分ただ1人だけ。次のステップに進みたいがために、それを使うのだ。
「うっ、そ、その…だな…」
だが一夏は、唐変木で、朴念仁で、そしてヘタレだった。
と言っても、これには訳がある。
常に近くにいて、憧れの存在だった彼の姉、千冬。
そんな彼女がきっと許さないだろうと思い続けていた浮ついたこと、それを決してしないように、一夏は心がけていた。
しかし、それが彼の知らぬ間に苦手なことへと変わっていたのだ。
「…まだ、ダメなのか?」
「…悪いっ!その、俺の中では、もう少し段階を踏んでからというか…」
しかしその一方で、箒に我慢させてしまっているということも理解してい…、理解できるようになっていた。
嫌でも、箒と時守の彼女達との会話は耳に入ってくる。
そして、その時の箒の表情、たまにこちらに向ける熱い視線から、箒がどういうことを考え、したいかというのは、いくら彼でも理解できる。
2つの思いが、彼の中で交錯していた。
「段階、か…。そうだな、もう少ししてから、か」
「あぁ。…ほんとに、ごめん…」
「い、いいんだ、一夏。謝らないでくれ」
そんな彼を、箒も責めることはしない。
「…じゃ、じゃあ。また明日。レゾナンスで」
「……あぁ」
だから箒は、我慢することにした。
「髪、ちゃんと乾かしておけよ?」
「っ、分かっている!」
一夏が部屋を出ていく。
「…出ていったか。では…」
クローゼットを再び開ける。その高揚感に、心臓が高鳴る。
「先ほどの、続きをしようっ」
息が荒くなる。
我慢、することにしたのだ。
――あの時は。
◇ ◇
「あぁっ、あんっ!け、はぁん!ん、あっ、は、激しい、よぉ!」
「悪いな、止まらへんわっ!」
所変わって同時刻、大浴場。
周りで彼女達がそれぞれ好きに時間を潰している中、時守はシャルロットとの行為に励んでいた。
「うんっ!あんっ、な、ならぁ!もっ、と突いてよぉ!」
「これ以上は、キツいぞ…!」
既に、腰を振る速度は限界ギリギリだ。
シャルロットの柔らかくもしっかりとした弾力を持つ美尻を両手で鷲掴みにしながら、腰を打ち付けていく。
既に凄まじい量の愛液がシャルロットの膣から溢れており、膣口では様々な体液が混ざり合い泡立っていた。
「でも、これならどうや?」
「うっ、くあぁんっ!い、良いよぉ!も、もっと、もっとぉ!」
快感が足りないと訴えかけるシャルロットの膣奥、子宮口、ポルチオをひたすら亀頭でごりごりと抉る。
シャルロットは、こうしてバックスタイルで膣奥を抉られるのが大好きだ。
これを続けていると。
「う、おっ…下りてきた…」
「だ…、はぁ…、だって、気持ちいいんだもん…」
彼女の子宮が、普通に腰を動かしても子宮口が当たるぐらいには下りてくる。
彼女自身、膣が深く、子宮口までは時守の普通よりも大きいサイズのそれを持ってしても、突くのは難しい。
しかし、完全にいきり立った状態の亀頭で、こうして子宮口周りを刺激すると、こうして下りてくるのだ。
「…じゃあ、ラストスパートな」
「うんっ、来てぇ!」
ただひたすらに、腰を動かす。
もう時守の腰がシャルロットの臀部とぶつかることはない。それほどまでに、彼女の膣は浅くなっていた。
「あっ、はぁ!すごっ、いぃ!イクッ、こ、あんっ、こんなの、イッちゃうよぉ!」
「俺も、もう出る…!」
突かれ、先ほどまでよりも感じやすくなったシャルロットに、絶頂が近づいてくる。
彼女の膣肉はうねり、ただ時守の肉棒から精を搾り取らんと動き続ける。
「はぁんっ!きて、来てぇ!」
「シャル…ッ!」
「ああぁぁあ…!き、きたぁ…一番、奥まで…」
一番奥、つまりは子宮口を亀頭がこじ開けたその先で、時守は溜まりに溜まった精液全てを吐き出した。
カリの部分が子宮口でつっかえ、逃げ場を失った精液がシャルロットの子宮に満ちていく。
「はぁ…はぁ…、どやった?シャル」
「うん。あんっ…、凄かったよ。過去最高クラス、かな?」
「そら良かった」
ちゅぷっ、と微かな水音を残し、肉棒を抜く。
しっかりと子宮口が閉まったのか、シャルロットの膣口からは一切精液が漏れていない。
「…えいっ」
「おっと。どした?」
「んーん。ただ、こうしたかっただけ。…ダメ?」
「いいや?むしろウェルカムや」
今まで四つん這いになっていたシャルロットがこちらを向き、身体に抱きついてくる。
倒れないようにしっかりと抱きしめると、つんとした感触を2つ、胸の辺りに感じた。
「…乳首、勃ってるで」
「も、もうっ!言わないでよ!」
「…どうする?もっかい、やるか?」
「ううん。それだと、僕だけズルした気持ちになるから。…また、来てくれるでしょ?」
「あぁ。…愛してる、シャルロット」
「僕もだよ。ずっと、ずっと貴方だけを愛しています」
時守からシャルロットへの、そしてシャルロットから時守への何度目にもなる愛の告白。
2人の顔は距離を縮め、唇が重なった。
彼の、彼女達の夜は、まだ始まったばかりである。
一夏はヘタレ、はっきり分かんだね。
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