皆さんも夏風邪にはご注意を!
「はぁ…。んでオレがこんなこと…」
「とか言って〜。センパイも何だかんだ楽しみにしてたじゃないッスか」
「あぁ?オレがか?ねぇよそんなの」
「ほんとッスか?センパイ有名ッスよ?即落ち二コマ如くアヘらされるって」
「…おいフォルテ。それ誰が言ってた」
「先生達と剣ちゃんッス」
「…クソッ。何も言い返せねぇじゃねぇか…」
ペタペタと2人の歩く音が足元から広がっていく。
ダリル・ケイシーとフォルテ・サファイア。共に千冬らと同じタイミングで時守と婚約を果たした彼女達もまた、周りと同様、一糸まとわぬ姿で浴室を歩いていた。
「うちもショックなんスよ?愛しのセンパイが剣ちゃんに取られて」
「はぁ?お前だってアイツに告ったじゃねぇか。顔真っ赤にして噛みながらよ」
「…剣ちゃんドン引きさせるぐらいに危機迫った告白したセンパイには言われなく無いっスね」
「……なぁ、フォルテ。これ以上やめようぜ?」
「そうっスね。お互いに不毛ッス」
てちてちと、顔を赤くしながら歩くペースを早める。
「そういや、最近ご無沙汰だな」
「そう言われるとそうッスね。…で、でもまあ、剣ちゃんがいた方が気持ち良いっていうか…」
「まあそりゃ、あんなイチモツがありゃ仕方ねぇだろ」
ダリルとフォルテの2人は時守と付き合う前、既に恋人関係にあった。
いわゆる百合カップルと言われるそれだったのだが、2人に時守への恋心が芽生え、恋人の仲間入りを果たしたのだ。
そんな彼女達の情事は、女子同士のそれから、男の時守を挟んでのものに変わっていたのだ。
それからというもの、2人同士での情事はめっきり無かった。
「…たまには、またシてみるか?」
「いいッスけど…」
ダリルからの誘いに、フォルテが乗る。
互いの頬が僅かに紅く染まる。
場所も場所。それも、現在性行為のみを目的に使われており、全裸が当たり前となっている。
そんな所で、ムードが出来ない訳が無かった。
「ダーリルっ!」
「ひゃあぅあ!」
「あ、剣ちゃん」
この男が来なければ。
「お?どないした?またおっきなってるやん」
「お、あっ…お前、揉むなぁ…」
イイ感じになっていた2人の背後から忍び寄った時守が両手で掴んだのは、ダリルのたわわに実った立派な巨乳。
もがくダリルだが、背後からの不意打ちで、鍛え上げられた肉体を持つ時守には反抗出来なかった。
「なんで?」
「なんでって…ひぅっ!ち、乳首摘むな!」
「えー、両方あかんの?」
「いつものツンデレッスよ。剣ちゃん」
「てめぇフォルテ!」
乳房を揉みしだかれながら、フォルテが怒鳴る。
しかし、他の2人は平然とした表情で会話を続けていた。
「どうしたんスか?剣ちゃん。…あ。もしかして、ウチらの番ッスか?」
「ん?ただシャワー浴びに行こと思って、その途中に皆に絡んでるだけやで?」
「絡んでるだけって…」
フォルテが時守の来た方向を見やる。
そこには、大きなビニールマットに寝かされたセシリアやシャルロット。切ない表情で時守を見るティナ・ハミルトンらがいた。
「…1組達以外は、ほんとに絡んだだけなんスね」
「あー、ティナのことか?ティナは焦らしてそっからの長時間プレイが好きやからな。今は放置プレイ中や」
「鬼畜すぎっスよ…。でも…」
未だにダリルの巨乳を揉み続ける時守に、フォルテが歩み寄る。
「じゃあ…。もし、ここでウチがシたいって言ったら、どうするッスか?」
「もちろん、ちゃんと…」
「待てフォルテ!」
フォルテの伸ばした手が時守に触れかけたその瞬間、ダリルが吼えた。
「んむぅっ、んっ…ぢゅぱっ、んはぁ…」
「えっと…センパイ?」
その声に制されたフォルテは立ち止まり、疑問を投げかけた。
それもそのはず。今までされるがままに胸を揉まれていたダリルが、勢い良く時守の唇を奪ったのだ。
「ぷはっ。…剣とヤるのは、オレだ」
「えぇっ!?そりゃ無いッスよぉ…」
「悪ぃな。…良いよな、剣?」
「俺はええけど…」
了承を得たダリルはすぐさまその場で膝立ちとなり、いきり立つ時守の肉棒をうっとりとした表情で見つめながら指を添えた。
「あいっかわらずスゲェな…。…アメリカにいた時にもよ、オレに近寄ってくる男は何人かいたんだ」
「挙句の果てにモテ話ッスか?」
「まあ聞けよ。…でもよ、どうも惹かれなかったんだ。どいつもこいつもオレと話した途端にオドオドしてやがったんだ。いくらISが出てきたとはいえ、オレ的にはもうちょっと強引なやつの方が良かったんだよ」
肉棒の竿の部分をゆっくりと扱きながら、ダリルは昔話を続ける。
「そんな時に、IS学園に入って1年後にフォルテに出会ったんだ。告られたのは初めてでよ、オレもその熱にやられて受けたんだ。…でも、さらにその1年後、お前が入ってきた。…ちゅっ」
普段は一切見せることのない上目遣いで時守の目を見つめながら話し、最後に亀頭にキスをする。
「入って数ヶ月で恋人を侍らせ、さらにはISも強い。頭もキレる。もう一人の男性操縦者とは価値が違うって本国の奴らに言われてよ。近づくことになったんだが、そん時、とんでもなく嬉しかったんだ」
「…なんでや?」
ダリルの右手の扱く速度が早くなる。
しかし、時守の息は全く荒くならず、寧ろダリルの息の方が激しく、艶やかなものになっていた。
「ったりめぇだろ?産まれて1度も、こんなにもすげぇ男、見た事無かったんだ。言うなれば一目惚れだ。楯無達がとてつもなく羨ましかった。何アイツを独占してんだって」
ダリルの右手が竿から離れ、今度は睾丸を揉み始めた。
その喋りとは裏腹に、丁寧に、時守がちゃんと感じやすいように揉む辺り、彼女の気合いの入り方が良く分かる。
「あの人らまで嫁にしちまうようなやつだったしな。やっぱオレの目は間違ってなかった」
「そうか。なら良かった」
「あぁ。…好きだ。いや、もう剣無しじゃ生きていけねぇ。…他の男なんて考えられねぇ。お前のためなら、何だってする」
聞く人が聞けば重すぎる愛と捉えられるかもしれないこの言葉だが、ダリル本人は至って真剣。
時守にならどんなことをされてもいいという、覚悟があった。
「ならっ」
「んぶっ!」
その言葉を聞き、時守が右手でダリルの綺麗な金髪の生え揃った頭を鷲掴みにし、咥内に強引に陰茎を突っ込んだ。
「一発抜かせてくれ。お前のせいでまた溜まった」
「んぐっ、ごっ、がふっ、ぶっ!ごぷっ、じゅ、ぐぷっ!」
いきなりの最高速での強制ピストンにも、ダリルは嫌な顔一つしない。苦しそうな声こそ漏れるものの、表情は幸せそのものだった。
「く、うっ…。そうや、もっと搾り取れ…」
「んっ、ぶっ、ごぽっ、ぢゅ、んばっ!」
自ら口をすぼめ、舌を絡ませ、精を絞り出そうと口が、本能が動く。
奉仕を受ける時守にも、発散したいという欲求が生まれる。
「出すぞ…!」
「んぅっ!…んぐっ…んー…、んくっ…ぷはっ」
射精の瞬間。時守は思い切り、ダリルの喉奥まで肉棒を突き刺した。しかしそれでも、ダリルは一切抵抗すること無くそのイラマチオを受け入れた。
「あー…、結構出たな」
「なぁ剣。せっかくだから、喉奥じゃなくてちゃんと口に欲しかったんだが?」
「ん、悪い。…また、後でゆっくりな」
「あぁ…。オレに、こんなことしてくれんのはお前ぐらいなんだ。…よろしく頼むぜ」
さり気なくまた後で身体を重ねる予定を入れる2人。
そして、時守は元の目的地であるシャワールームにラウラの身体を堪能しに行く―
「ちょっと待つッス!」
「んおっ、と」
―ところで、背後からフォルテがタックルをかましてきた。
「なにセンパイとだけイチャついてんスか!?うちにもヤらせてほしいッス!」
「でもフォルテ、強引なん嫌いちゃうかった?」
「剣ちゃんにされるならどんなんでも嬉しいッスよぉ…」
「なら手で頼むわ」
「……へ?」
先ほどのダリルのようなイラマチオを期待していたフォルテだが、時守の要望に変な声が出てしまった。
「まあまあ、頼むって」
「してやれよフォルテ。剣の頼みだぜ?」
「わ、分かったッスけどぉ…」
言われるがままに、時守の肉棒を扱きだすフォルテ。
数秒前までダリルの咥内に入っていたそれは、唾液と精液で濡れそぼっていた。
「んしょ…、や、やっぱでかいッスね…」
「もうちょい顔近づけてくれ」
「…これで、いいッスか?」
「おう」
膝立ちになったフォルテの、丁度鼻先に来る程鈴口が近づけられる。
そこから発せられる濃い精液の匂いが、フォルテの身体を熱くさせる。
「どんな感じや?」
「うちに聞くんスか?…硬くて、熱くて、大きくて…濃い匂いがするッス。…てか普通彼女にこんなん言わせるッスか?やってることかなり変態ッスよ?」
「周り見てみ?今更やろ」
フォルテの小さな手が一生懸命竿を往復し、その産物として亀頭に鼻息が掛かる。
その僅かな快感が、時守にはたまらなかった。
「もうちょい激しく頼む」
「…覚悟しろッス」
フォルテの左手が陰嚢を、右手が竿を刺激する。
特に右手は、フォルテが知っている時守の好きな所を確実に、程よい強さで扱き続けている。
「どうッスか?気持ちいいッスか?」
「っ、あぁ…!」
「いつでも射精していいッスよ?」
肉棒を扱く音だけでなく、フォルテの手のひらから精液と唾液からなる卑猥な水音が響く。
その間隔が、どんどん短くなっていく。
「フォルテ、もうっ…」
「ラストスパートッス!」
フォルテの右手が激しく時守の肉棒を扱く。
そこから数秒後、フォルテの右手が陰茎を先から根元へと扱いた、その時。
「出るっ!」
「きゃぁっ!ちょ、出しすぎッスよぉ…」
上を向いた時守の鈴口から、盛大に精液が吐き出された。
飛び出した白濁はしばらく経ってから重力に負け始め、フォルテの身体を白く染めていく。
「うぇえ…。ヌルヌルするッス…」
「フォルテが上手いのが悪い」
「むぅ…。そう言われるとなんも言えないッス…」
「なあフォルテ、気をつけとけよ?今のお前、カブトムシの群れの中での樹液塗りたくられた木みたいになってるから、飢えた奴が山ほど…」
「あ、洗ってくるッスー!」
ウチも愛してるッスよー!と時守に言い残し、フォルテは時守が向かう予定であるシャワー室とは別の所に駆けていった。
「ったく。オレを残してくなよ」
「…ダリル、ちょいちょい」
「あん?どうした?」
フォルテの後を追うべく、ゆっくりと歩き出していたダリルを引き止める時守。
「…な、なんだよ。そんなに見られると照れるんだが…」
向き合ったダリルの肩を掴み、じっと彼女の瞳を見つめる。
そして―
「すーっ…。あー、この匂いや…」
「っ、てめっ…!嗅ぐな!おい、離っ…。こんな時に馬鹿力出してんじゃねぇ!」
「胸も柔らかいし…。さすが俺の彼女」
「か、硬くしてんじゃねぇよ!」
彼女の身体を、思い切り抱き寄せた。
全裸で抱き合うことによる恥ずかしさからダリルがもがくものの、国連代表として千冬に鍛え上げられた肉体はそうヤワではない。
彼女の髪の匂いを嗅ぎ、身体で乳房の感触を楽しみ、陰茎を再び硬くする時守に、ダリルは顔を赤くしながら抵抗するしか無かった。
「ん。チャージ完了」
「…そいつの処理は、別の彼女ってことかよ」
「何なら、何十回でも出したるぞ?他の皆へのアフターフォローしてくれるんなら」
「ちっ…。分かってるっての。…ただ、オレ自身に嫌気がさしてるだけだ」
ダリルは時守に一途、それすらも超え、もはや時守の関係者以外に興味が無かった。
ただ自分の見た目に釣られて近寄ってくる男共には最初から興味は抱いていなかった。
だからこそ彼女の目に、強く、たくましい姿で、ダリルの容姿の良さにすぐに靡かなかった時守に惹かれた。
結果、時守限定で少しだけMになってしまったのだ。
「大丈夫。お前の魅力は俺が一番よく知ってる」
「剣…。そう、だな。オレには、お前がいる…」
最初は抵抗していたダリルだが、今度はそのたくましい身体を堪能していた。
「…よし、もう大丈夫だ。待ってるやつの所に行ってやってくれ」
「おう、悪いな」
「オレとシたくなったらいつでも呼んでくれ。…ちゃんと、準備はしておくからよ」
そう言い残しフォルテの元へと向かったダリル。
余談だが、そんな彼女の揺れる臀部に陰茎がさらに反応した。
◇
「あぁっ!かっ、あぁん!くぅっ、な、何なのだコレはぁ!」
箒は1人ベッドの上で乱れていた。
訪れてきた一夏が部屋を出ていき、彼女はすぐさまクローゼットに投げたディルドを手に取り、陰裂に挿入した。
太く、当たり前のように硬く大きいそれは、箒の気持ちいい所を尽く刺激していた。
「ま、またイッ…っ、ああぁんっ!」
挿入してから3度目の絶頂。身体が反った反動で、つんと張った乳首から汗が飛んだ。
「はぁ、はぁ…。そ、そろそろ辞めないとな。…クセになってしまうではないか、こんなもの」
ぬぷり、と音を立ててゆっくりとディルドを引き抜く。
身体を起こして見れば、股間部の下のシーツがぐしょぐしょに濡れていた。
「い、一夏のもこれ程なのだろうか…」
そうであれば、夜の相性もバッチリかもしれない。
その考えが頭を過ぎった箒は思わず笑みを浮かべた。
「…まあそれは置いておいて、だ。これからどうするか」
自慰を終えた後、冷静になった頭で考える。
箒は同じクラスの静寐と同室だ。普段良く過ごしているのは学年問わない専用機持ち達。同じクラスの本音達とも良く話す。
だが、今はどうか。
その全員が全員、大浴場で時守との一夜を楽しんでいるのだ。
「暇だ」
要するにすることが無いのだ。
一学期の期末テストも終わったばかり。特殊な環境であるIS学園には長期休暇の課題がほぼ存在しない。
勉強も大丈夫、話す相手もいない。寝るには早すぎるし、まだまだ体力も有り余っている。
そして何より完全に出来上がり、まだまだ発散したりないのだ。
そんな箒がすることとなったら―
「…他に何か無いか?」
―自慰の続き以外に無い。
ガサゴソとクローゼットにある㊙︎と書かれた箱の中身を探る。
ディルド、無し。ローター、無し。ローション、無し。
どれもこれもプレイをより楽しいものにするための物だが、今の箒にはただ直接的な快感を齎す物では足りなかった。
「む?『衣装』…。なんだこれは」
グッズを探していた箒の視界の端に写った『衣装』の二文字。
追ってみれば、現在箒が探っている㊙︎のケースのようなものにその字は書かれていた。
㊙︎の方の蓋を閉め、『衣装』と丁寧な字で書かれた方の蓋を開ける。
「こ、これは…。コス、プレ…なのか?」
そこには、これまたぎっしりと大量に詰め込まれた、文字通りの『衣装』があった。
様々な制服、チャイナ服、ナース服、ミニスカポリス、スク水、チアガールなどが、同じ服でも数種類、数色に別れて丁寧に畳まれていた。
「…凄いな」
その中から一枚、適当に手に取る。
引っ張り出したのはスク水。いわゆる旧スクと言われるそれを広げた時、箒に衝撃が走った。
「なぁっ…!く、クロッチ部分が切り取られているではないか…」
クロッチ部、とどのつまり股間部が綺麗に切り取られていたのだ。
そういう目的のためのコスプレなのだろうとは考えていたが、まさかここまで露骨なものだとは思っていたかった箒の口から、驚きの声が漏れた。
「こ、ここから入れるのか…」
手に取り広げてしまうと、嫌でも妄想が膨らんでしまう。
サイズ的には全く問題は無いだろう。中学時代に着ていた物と何ら変わらない物だった。
「…着てみるか」
一夏と付き合う前、というより時守が30人以上の彼女を作る前の彼女であれば、破廉恥だと言って絶対に許さなかっただろう。
だが、気分が高揚し、それでいて誰も見ていないという環境の中にいる箒に、自分の欲求を我慢する必要は無かった。
「んしょ、っと」
先ほどまでの自慰で少しはだけていたパジャマを完全に脱ぎ捨て、スク水に足を通していく。
太ももを通る辺りからスク水独特の圧迫を感じ、肩紐を通していく。
「むっ、キツいな…。剣はこんなものが好きなのか?」
着てみたは良いものの、バストのサイズが小さすぎる。
だがこれは想定の範囲内だ。元々、同年代の女子達と比べても大きな乳房を持っていることは自覚している。
そんな自分の胸が、ただ身長が合っているだけで選んだ水着で収まる訳が無いことは分かっていたことだ。
「身体は締め付けられるが、陰部だけ開いているというのは変な感覚だな…」
臀部や胸部は圧迫されつつ、陰部は空気に晒されておりスースーと空気が撫でていくのを感じる。
「見て、みる、か…」
そんなふしだらな格好のまま、姿鏡の前に立つ。
「なっ…!ね、姉さんの物だったのか!?」
卑猥にはみ出した乳肉、陰毛が生え揃った陰部のみが露出した股間部など目に止まってしまう部分はいくつもあった。
しかし、箒の目に真っ先に止まったのは胸の白いワッペンに平仮名でデカデカと書かれた『たばね』という文字だった。
手に取り着た時は背中からしか見ていなかったので誰の物か分からなかったのだ。
「剣と、姉さんが…これで…」
その文字と自分の卑猥な姿を見て、思わず妄想に耽ってしまう。
下腹部がこれ以上に無いほど疼く。
「あぅ…。だ、だめだ…。今日はもう、オナニーはしないと決めたんだ…」
全く濡れていなかった束のスク水の、O型に切り取られた淵が僅かに濡れる。
それどころか、内ももにまでその原因は垂れてきた。
「…いや、待て。誰も見ていない、我慢する必要も、無い…。ならもう、とことんやってしまおう…」
だが箒の決意は、己の性欲の前にあまりにも無力だった。
箒が駆け足で向かった先はもちろんクローゼット。着ていたスク水を脱ぎ捨て、とある物を2つ取った。
「…本音に貰った、最新の極大バイブ。それと、バイブホルダー…」
ただひたすらに快感を与え続ける物と、それを固定し続ける物。
以前時守が蘭にしたような、ショーツを使っての擬似的なバイブホルダーではなく、ちゃんとした正規の物だ。
「あっ、はぁあ…。これだぁ…」
恍惚とした表情を浮かべ、腰と同時に声も震わせる箒。
昨日使ったバイブよりもさらに長くカリが大きいそれは、挿入れるだけで絶頂しそうな程に凶悪な物だった。
「…スイッチを入れる前に、着替えるか」
バイブを指したまま、スク水を脱ぐ。
さすがにそのまま元に戻すのは気が引けるので洗濯機へと直行させた。最新鋭の洗濯機なら静寐が時守の所から帰ってくるまでに洗い終えるだろう。
「色々と、着てみよう」
コスプレ数着を小脇に抱え、再び姿鏡の前に立つ。
「さて、と」
バイブのスイッチを最大にし、ホルダーを履いて完全に固定する。
「私だけのコスプレショー、始まりだっ」
箒の変態嗜好は加速していく―
◇
「なあラウラ」
「む?どうした?嫁」
「そのスク水ってさ、束が作ったやつ?」
「あぁ、その通りだ。乳首や陰部…敏感な部分が触れる布に媚薬が染み込まされているシロモノだ。これを着てしまった者はたちまち嫁のイチモツが欲しくなってしまうのだ」
「相変わらずなんちゅうもん作っとんねん」
ダリルとフォルテの2人にヌいて貰った時守は、その後数人の女生徒と会話を弾ませた後、ラウラの待つシャワールームに入っていた。
その中に待っていたのは、『らうら』と白地に平仮名で大きく文字が書かれたスク水を着たラウラだった。
「それでも私は嬉しいぞ。…こうして、嫁の前で照れることなく欲望に素直になれるのだ。束博士には感謝してもし切れない」
「やな」
現在2人は、ただ抱き合いながらシャワーを浴びているだけである。
それでいても、言葉を素直を発するラウラのお陰で、プレイが滞ることは無かった。
「して嫁よ。私にはナニをしたいのだ?」
「お?セックスやけど」
「それは分かっている。…というより、この場でそれ以外のことを言えばさすがの私でも怒るぞ?」
「はは、すまんすまん。…で、何がしたい、やっけ?」
「うむ。何でも言ってみろ!私が叶えてやる!」
時守から離れ、無い胸を張るラウラ。
鈴のように貧乳に恥じらいを持つ姿も良いが、ラウラのように割り切っている姿も時守は好きだった。
「じゃあ、両手出して?」
「承知した。…ん?なんだ?コレは」
「手錠。一応、手首触れる所は柔らかくしてあるけど」
「なるほど。……え?」
両手を突き出したラウラは、一瞬でその手を拘束されてしまった。
何故か手首が触れる部分が柔らかくなっている手錠を掛けられたラウラの表情は、不思議そのものだった。
「何をするのだ?」
「楽しいこと」
その手錠の鎖の部分が、高く位置するシャワーフックに掛けられた。
そのせいでラウラの両腕が釣り上げられ、全く動かせなくなっていた。
「…何も出来ないぞ?」
「せやで。ラウラはそうやって拘束されてるだけでええ」
「そういう、ことか…」
一瞬だけラウラの身体が震える。
寒いのだろうか、と思ったがその表情を見てそんな考えは消え去った。
期待、快感、少しの畏怖。それらによってラウラの頬は紅く染まり、口元は歪んでいた。
「足は辛ないか?」
「あぁ。ただ、スクール水着でこの格好は少し恥ずかしいな」
「嘘こけ」
ラウラが今の状況を愉しんでいるのは良く分かる。
スク水姿で両手を縛られ、その両手を強制的に上げさせられているのだ。
それを、すっかり調教されたラウラが楽しまないはずがない。
「…綺麗な髪や」
「んぅ…。流石は嫁だ。撫でるのが上手い。気持ちいいぞ」
「そか」
ラウラの銀髪に指を通していく。
サラリと、一切の抵抗や違和感なくすり抜けていくその美しい髪は、人形のような美貌のラウラによく似合っていた。
「肌も綺麗や。どこもかしこも柔らかいし」
「常日頃からしっかりと手入れはしているからな」
露出した腕や頬を撫でていく。
これまた絹のような触り心地で、いつまでも触っていたいという欲求に駆り立てられる。
「…嫁。…好きに、していいのだぞ?」
「好きに、って例えば?」
「ぬぅ…」
そう言うと、ラウラは時守から目をそらした。
何をして欲しいかは口にしてくれなかったが、それはラウラの身体に聞けば分かることだ。
「まあ、そう言うんなら好きにさせてもらうわ」
「うっ…、か、髪の匂いを嗅いで楽しいのか?」
「うん」
期待していたかもしれないラウラ。否、激しくしてもらいたいであろうラウラを敢えて焦らす。
長く伸びた銀髪を手に取り、鼻頭へと持ってくる。
女子特有のいい匂いに、少しばかりの汗の匂いが混じっていた。
「へ、変態め…」
「そんなん言っても俺の好きにするだけや」
手を釣り上げられたラウラが身をよじる。こそばゆいのか、身体が良く動いている。
しかしその中でも、特に内腿をかなりの頻度で擦っている。
本人は隠しているつもりなのだろうが、愛液が垂れているのはもう見えている。
「れろ」
「ひゃぅう!わ、腋など、舐めるなぁ…!」
「程よく汗の味がするわ」
「言うなぁ…」
だがそれでも直接的にラウラの敏感な部分は絶対に触れない。
本人が懇願してくるまで焦らし続ける。
ただでさえ束の薬のせいで性欲が旺盛になり、ちょっとしたことですぐに精液が溜まってしまうのだ。
ならば、その原因である彼女達が求めてくる時は、彼女達を好きにしても良いではないか。というのが時守の自論だった。
「…ん?なぁラウラ。乳首勃ってへん?」
「っ…!嫁の、イジワル…。そんなに私の身体で遊びたいのか…」
「ごめんごめん。大好きな子には悪戯したくなるってやつや」
「うぅ…」
愛を囁くと恥ずかしがるのも彼女な愛おしさの一つだ。
ラウラは、大胆であり恥ずかしがり屋だ。
自分から何かをする時には大胆になるが、他人から何かをしてもらいたう時には欲求をあまり言葉にできない。
それを汲み取ってあげるのも、彼氏の役割だ。
「なら嫁…剣よ。私に情けを…」
「あぁ。…んむ…ちゅ、んぷっ…」
時守の舌が身動きの取れないラウラの咥内を犯していく。
ただキスをするだけでなく、そうしている間にも両手でラウラの身体を堪能していく。
「ぷはっ。…太もも、濡れてるぞ」
「よ、嫁が悪いのだ…」
「…そっか。じゃあ、ここが勃ってるのも俺のせい?」
「あぁう!そ、それはぁ…」
ラウラから顔を離し、今度は両手でラウラの乳首を抓る。
スク水の生地越しにも完全に勃っていることが分かるほどにピンと突っ張っていたそこは、指で簡単に捉えることが出来た。
「痛いか?」
「…いいや。気持ち、いい…」
「おっけ。…そんじゃ」
「つ、ついにか?」
スク水のクロッチ部をずらし、ラウラの秘部を露わにする。
彼女の腋と同じく、ムダ毛どころか一切の毛が生えていないそこは、光って見えるほどに綺麗だった。
「あぁ。お前のお望み通り道具みたいに扱ったるから、覚悟しとけよ」
「もちろんだ。…期待、しているぞ?」
息を荒げ、顔を赤くし、狂ったように微笑むスク水姿で両手を縛り上げられたラウラ。
そんな彼女を前にして、時守の肉棒は完全復活していた。
◇ ◇
「あ、あぁ…。ら、らめだ…こんな、の…」
1030号室の姿鏡の前で、陰裂に極大バイブを挿入したまま箒は倒れていた。
「じ、時間制のバイブホルダー、なんてあったのか…ひやぁん!」
箒が自身に取り付けたバイブホルダー、それが、一定時間経たないと外れないという物だったのだ。
それに気づき、すぐさま開発者は姉の束だと分かったのだが、如何せん解除方法が無い。
バイブホルダーに付いていた液晶を鏡越しで見たところ、取り付けてから1時間経たないと外れないようだった。
「あひっ、あっ…。あと、20分…」
40分が経過した現在、箒が絶頂した回数は50を超えていた。
媚薬が染み込まされたコスプレを何着か試していた所、バイブのスイッチを入れてから30分後、急に陰部が敏感になりだしたのだ。
箒は知らないことだがこのバイブ、束が時守と会えない時の性欲発散用に開発したもので、焦らしと快楽の緩急を求めたシロモノなのだ。
30分が経った後に動きが変わり、本当に感じる所のみをただ責め続けるバイブに、箒はあっさりと屈服してしまった。
「たり、ない…。ああぁう…っ!」
だがそれでも、今の箒には何かが足りなかった。
「は…、ははっ…。これが、人肌恋しいというもの、なのか?」
びくんびくんと汗でまみれた身体を震わせながら独りごちる。
今の箒は、言ってしまえばただ自慰をしているだけなのだ。
彼女も立派な思春期の女子高生。
欲望を叶えてくれる人間が、今の彼女には1番必要なものだった。
「羨ま、しいな…」
天井を眺める。もう何も考えてはいない。ただ快楽に身を任せることにした。
そんな彼女の中に、まるで白いキャンパスにできた小さな黒い染みのように、ぽつりと生まれた感情。
「あんなに激しくしてもらえるのか…」
箒にもよく分からないこの感情は、確実に、一歩一歩彼女を狂わせていった。
次回はラウラ本番から。
…絶対この大浴場編クソ長くなるゾ(確信)