さっきの揺れで変形して開きづらくなったドアを無理やりこじ開ける。そして俺たちが見た景色、それは。
「なんだよ、これ・・・・・・」
「わけが分からないわ・・・・・・」
二人の目の前で、無数の白濁液が飛び交っていた。
どうやら、さっきの火薬のようなにおい、というのはイカ臭いにおいの事だったようだ。じゃあさっきの大きな揺れはなんだったのか。
「さっきの揺れは、たぶん一気に行われた射精によって引き起こされたのね」
女子生徒が、俺の心の疑問に答えるように呟いた。
「そんなアホな話があるかよ!つか一斉に射精するとか一体どんなシチュエーションなんだ・・・・・・」
「アンタ、射精の時に消費するエネルギーの量を知らないワケ?」
「そんな事知るか!まさか、お前女のクセに知ってるとか言わないだろうな」
「もちろん知っているわ。幼い頃から毎日お父さんの射精を見てきたもの」
「・・・・・・よくここまで無事に育ったな、偉いぞ」
「急に何よ、気持ち悪い」
「俺は過去なんか気にしないぞ。お前が過去にどんな経験をしたとしても、俺はお前を受け入れてやる」
「いきなり何のこと?」
「ひどい父親を持ったな。きっとつらかっただろう。でもお前は、今こうして立派な学生になっている。俺は、そんなお前を素直に賞賛したいと思う」
「ごめんなさい結構です」
「・・・・・・」
「アタシの過去の話より、まずはこの状況をなんとかしないといけないと思うんだけど」
「それもそうか」
女子生徒の衝撃的な告白によりすっかり頭から飛んでいたが、俺たちは今トンデモなく汚い状況に巻き込まれているのだ。これはまさに、精子のビッグバンだ。
しかし、これを止めるには一体どうしたらいい?
「なぁなぁ」
「なによ」
「俺たちは、一体何をすればいいんだ」
「さっきも言ったでしょ。これをどうにかするの」
「だから、どうやって?」
「ggれカス」
「……お前殴るぞ」
「女に向かって暴力とかアタシの父親でもしなかったわ」
「娘に毎晩射精を見せていたヤツより悪い人間なのか俺は」
「そうよ」
「即答かよ!」
「だ~か~らそんな事はどうでもいいの。どうやってこの状況を」
「わかった、わかった・・・・・・俺に一つ案がある、聞いてくれるか」
「いいわ、聞いてあげる」
「絶対怒るなよ?」
「なんでアタシが怒るのよ」
「まぁ聞けば分かる。
いいか?まずお前は全裸になってあの射精の戦場に飛び込むんだ。そうしたら発情スイッチONのアイツらは必ずお前を襲ってくる。そうしてお前に群がってきたアイツらを俺がぶちのめす」
「アタシ、だいぶ嫌な役回りね。まぁそれは置いておくとして、アンタはどうやってアイツらをぶちのめすわけ?」
「…それは見てのお楽しみだ」
「なにそれ、すっごく不安なんだけど」
「大丈夫だ、俺を信じろ」
「うーん・・・・・・」
「俺を信じろ!!」
「はぁ・・わかったわ。その作戦、乗ってあげる。
アタシ、自分で言うのもなんだけど結構いいカラダしてるのよ?」
彼女はそう言うとおもむろに服を脱ぎだした。