それと新敵キャラのオリジナル登場です。
コードギアス
その世界はブリタニアと日本による戦争によって終結後にブリタニアが勝利して差別化社会の舞台となっていた。
戦場で散っていった兄妹の二人の意思とは関係無しにクロスアンジュの世界に無理矢理転生されていた。
軍服を着ており、七三分けの髪型をした男の人が起き上がる。上空には星が見え、左を見れば海があり、そして右には
「キュー…エル?キューエルなの⁉︎」
「マリーカ、なのか?」
「うん!そうだよ!マリーカだよ!」
キューエルの目の前にいるのは彼の妹のマリーカ・ソレイシィだった。
キューエルに膝枕をしていた少女は驚いたような顔でキューエルを呼びかけていた。
兄であるキューエルが死んで、妹の成長した姿を見て目を丸くしている。
「うわぁぁぁぁん!キューエルぅ!」
「ま、マリーカ!」
マリーカの方は死んだはずの兄が目の前で生きていることに泣いていた。
運命の再会に感動しており、マリーカは泣きながらキューエルを抱きしめる。
「会えてよかった。前に…私を置いて死んだから」
「すまない…」
二人とも感傷に長い間浸ったものの、落ち着くと本題に入った。まず、ここにいる前にどうやって死んだのかは覚えている。
キューエルはナリタ連山にてマリーカを置いて戦死し、その後にマリーカは兄の仇を討つためにヴァルキリー隊にはいってブラッドリー卿の下について、ナリタ攻防戦にて戦死。
二人に共通していたのは、戦場で紅月カレンの手によって死んだことだった。キューエルは顔を赤くして、マリーカを見たいように目を逸らしている。
「?キューエル?」
「その…なんだ。その破廉恥な格好は」
マリーカのバラキエル隊の格好を、兄にジロジロも見られていた。妹の成長した姿に、キューエルは本心では喜んではいるものの破廉恥な格好に多少狼狽えていた。
「え⁉︎い、いやぁぁぁっ!」
「へぶっ⁉︎」
マリーカはそれを聞いて、キューエルを突き飛ばしてしまう。
「ご、ごめんなさい!これがヴァルキリエ隊の格好なの…」
「なっ、何故そんなに露出している。しかし、その話が本当なら死んだはずじゃあ。何故、こうして生きている?」
マリーカはすぐに謝り、キューエルは妹の姿を見ないでいた。2人には近くに置いてあるテレビが何故か起動した。画面に光が照らされ、テレビの映像には目と口が出現し、高い音量で
『やぁ!目覚めさせたのは君たちかい?』
「なっ⁉︎何者だ!」
2人の話に割って話しかけてきた。
電源やコンセントもついてないのに急に起動したことに2人は驚く。それは不気味で異様なものだとキューエルは警戒し、マリーカは唖然とするしかない。
『僕はこの世界を一番良く知ってるからね?色々教えないといけないからさ…君達は確かに死んだよ。でも僕が転生させたのさ!』
「何者かと言っているのだ!それと転生とはなんだ⁉︎」
『名前はクルエル!宜しくね!あと転生っていうのは死んだ人を別世界に移動させて蘇生させることさ』
そう言うとキューエル達はその不審なテレビの話を聞きた。
どんな世界なのか、ここは何処なのか…ここが無人島であることは証明されたが、それでも不可解な点が多い。そもそも、こんな場所になぜテレビが置いてあるのかという疑問もある。余りにも怪しすぎる。
『ルールは簡単、この白い弾を全部受け止めると…なんと!君達のナイトメアフレームを手に入れることができるんだ!受け止めてね!』
いきなり話を進められ、マリーカは突然のことでクルエルから出てきた白い弾を反射的に避けてしまった。
『ハァ君さぁ?話聞いてなかったの?受け止めなきゃ』
「ご、ごめんなさい!次は受け止めますから!」
マリーカは謝って次こそ受け止めようと構える。心の何処かで本当に信用していいのだろうかと思っていた。
(え、これって…)
受け止めようとしている最中に見たのは実弾が薄っすらと見えていた。しかし、本当にそうなのかどうか分からないために困っている。
『なんで避けるわけ?』
「すみません⁉︎」
対して兄のキューエルは怪しすぎるために信用していない。様子を伺っている。話を無理矢理変えようとし、何故ナイトメアフレームの事についてや、自分達のことまで知っているのか。マリーカがクルエルの言うとおりに受けようとしている間に弾を調べようとする。
「なっ⁉︎」
調べると弾丸の痕跡が残っており、白い玉には弾丸が込められていることが分かった。
『それじゃあ今度こそ受け止めてね!』
「は、はい…」
(まずい‼︎)
三度目にマリーカが受け止める白い弾はみるみるうちに弾は早くなっている。
キューエルは急いでマリーカの元に向かう。マリーカの腕を掴み、引っ張って白い弾を避けた。
「キューエル…」
『なに、やってんのかなぁ?』
「それはこちらの台詞だ!あれを見ろ!」
弾は岩にあたり、その岩は貫かれていた。それを見ていたマリーカは騙されたと気づき、キューエルは騙した化け物を睨む。
キューエルが指さした先には白い弾を受けた岩があり、弾丸の跡が残っている。カモフラージュされていた白い弾は実弾に変異されていた。
「貴様…私の妹を殺す気で!」
『チッ、あーあ。つまんないの』
「私達を蘇生させてくれた恩人じゃあ…」
『あれ嘘だよバーカ。この世界は殺るか、殺られるかなんだよ‼︎』
そう言うと水上からドラゴンが出現し、ドラゴンが雄叫びを上げる。
そして
『DIE(死ね)』
テレビが壊れた直後、出てきた大量のドラゴンは捕食するために二人を襲う。
「マリーカ、逃げるぞっ!」
キューエルはマリーナの腕を掴み、森の中に連れて必死に逃げる。ナイトメアフレームがない以上、追ってくるドラゴンから逃げなければ、ドラゴンに食い殺されるだった。
二人は死んでもなおこうして廻り会えたのにまた殺されるのかと不安になりながら、追っ手から逃げて行く。
*****
「は?なんでこんな場所にドラゴンが?」
『それがさっぱりでして、原因を今調べているのですが…』
リィアン内でダラダラと過ごしているレイゼルとヒルダは一緒に部屋にいてベッドで寝ていた。
レヴェンからアーニャ以外にもまた新たに外部から人が2人も来たという報告が来たが、、その2人はドラゴンに追われているとは予想もできなかった。
「問題はなんでドラゴンがいるわけ?」
『シンギュラーの反応もありませんでしたし…妙ですね』
2人がどんな人物かは後回しにし、まずドラゴンを倒さないといけないといけなかった。
ドラゴン達に無人島を荒らされたらレイゼル達は困る。マナの連中が無人島を調べようとするためにレイゼル達にとってドラゴンの存在は邪魔だった。
「ヒルダ!アーニャ!」
「わーったよ!」
「了解」
レイゼルはアルヴァアロンに、ヒルダはアルケーガンダム、アーニャはモルドレッドに乗って移動する。アルヴァアロンで上空からドラゴンをビームライフルで狙い撃つ。
「ドラゴンを殲滅…」
「大人しく、斬られてろ!」
モルドレッドのハドロン砲でガレオン級を潰し、アルケーガンダムのGNバスターソードでドラゴンを両断する。
「おーい!そこの2人!大丈夫かー!そっちをまっすぐ行って、そこに俺の船があるからそのそばにいてくれー」
逃げ回っていた兄妹をレイゼルが見つけて、安全なところに避難させていた。
マリーカとキューエルはただ見上げることしかできなかった。キューエルの方は機体が空を飛んでいること事態驚いており、思考が追いつけてない。まだ生きていた頃は陸上で機体は戦っていた。
妹のマリーカはアーニャの専用機であるモルドレッドに驚いている。
「なんなんだ…」
「あれって…モルドレッド。アーニャ様の」
「じゃあこれで!」
2人は待機しながら上を見上げており、レイゼルはすぐにヒルダとアーニャの元に移動した。
「お待たせっと!」
「…遅い」
ヒルダが前線で向かってくるドラゴンを潰し、アーニャはハドロン砲の準備していた。レイゼルもまた、粒子砲を用意してエネルギーを溜める。
「無駄」
「悪いが…早々に消えろ」
モルドレッドの
今度は二体のガレオン級のドラゴンは両翼の鱗を飛ばす。レイゼルは飛んでくる鱗を躱し、アーニャは咄嗟にシールドで防ぐ。しかし、
「つっ⁉︎」
モルドレッドのシールドが貫通されて損傷してしまう。
「アーニャ、いくらシールドがあると言ってもドラゴンの鱗は実弾よりも強力で厄介だから」
「…今後は気をつける」
二体のガレオン級は後ろから奇襲され、ヒルダのアルケーガンダムによって蹂躙された。45分後にはたったの3機でさっきまで大量にいたドラゴンを全滅させた。
なお、アルゼナルやマナの人達がこのことを知らせないようにレヴェンが監視していた。監視の結果、調査しようとするものは1人もいなかった。
「あのドラゴン、何かおかしかった」
「あぁ、全身真っ黒だったな」
『そもそも、シンギュラー無しでいきなり現れるなんて事態おかしいとしか言えませんし』
さっきのドラゴンについて異例な点が二つある。シンギュラーの件については一体どこから現れたのかはレイゼル達には分からないこと。
もう一つは、ドラゴンの姿が黒かったこと。小型ドラゴンの表面は赤く、ガレオン級は緑が青の色をしてたこと。
しかし、今回のドラゴンは全て真っ黒の姿で襲ってきた。
「とにかくその問題は…後回しってことで。本題はあの2人のことだよ」
*****
レイゼルに避難誘導され、待たされたキューエルとマリーカ。ドラゴンとの戦闘が終えるとモルドレッドとアルケーガンダム、アルヴァアロンがリィアンに戻り、コックピットから3人が出てきた。
「やぁ、待たせたね。君達が何者なのか、なんで追われる身になってんのか?何があったのか色々と聞かせてもらうぞ」
2人はレイゼルに案内されてリィアン内に入った。キューエルは襲われるんじゃないかと警戒を怠らない。が、マリーカはアーニャに頭を下げて礼儀正しくしている。
「アームストレイム卿…」
マリーカが頑なにしていることに挙動していたヒルダとレイゼルがアーニャに目を向ける。
「え、アーニャ。この人達と知り合い?」
「それは昔の話…それと。そういうのはもういい…かな」
マリーカが頭を下げている理由はアーニャがナイトオブシックスであり、マリーカはヴァルキリエ隊つまりはナイトオブテンのヴラッドリー卿の親衛隊として努めていた。
つまりは、マリーカにとってアーニャは高い位の存在だった。しかしアーニャは
「えっ?」
「前いた世界ってわけじゃないし、私のことはアーニャでいいよ」
位や地位のことは気にすることはない。もうこの世界にはブリタニアやイレブンとの戦争もなく、貴族制などのものもない。
マリーカはアーニャに言われて、気を楽にしていた。
「ま、まぁとにかく座って話そう。立ったままってわけにもいかないし」
レイゼルからソレイシィ兄妹に事情聴取として何者なのか、なぜここにいるのかや、どうしてドラゴンに追われていたのかを質問した。
マリーカとキューエルは転生者のことや『クルエル』というものも話し、どうなったのかもレイゼル達に事情を説明するのは仕方なかった。
ドラゴンが水上から出現したことも、殺されそうになったことも話をしていた。
レイゼルからの質問を終えて、今度はキューエルがレイゼル達に質問を投げかける。
「では、こちらからの質問をさせて欲しい。この世界は結局なんなんだ?」
「この世界もまた…差別と偏見まみれの世界だ」
今度は、レイゼルがソレイシィ兄妹にこの世界のことと政治について説明した。
襲ってきたドラゴンのこと、マナのことや、ノーマのこと。
レイゼルはマリーカとキューエルに指差して、
「君達もまたノーマと断定されて、アルゼナルに連れて行かされる。アルゼナル以外の国行ってバレれば…」
危険性を話す。
転生者はマナを使うことができない、確定された事実ではないがマナを壊してしまった場合は逮捕される。
そして、ノーマと断定された女はアルゼナルに廃棄物として連れて行かれ、装飾品を没収されて、身体検査という名の拷問を受ける。その際に処女を奪われ、人ととしての尊厳を剥奪される。
「アルゼナルもまた、信用に値しない…」
「私は、小さい頃にね。その場所で玩具を使かわれて、秘部を破られそうになったから…それを見た兄貴がマジでキレて」
ヒルダは自分が無責任だった頃のことを話し、アルゼナルに連れて行かれてどんな目にあったかを2人に説明した。
鞭で叩かれ、心を壊し、ノーマを駒として扱うやり方にレイゼルが激怒し、アルゼナルを襲撃したのもある。襲ってきたノーマの兵隊のほとんどをレイゼルの手で骨折させた。
レイゼルがアルゼナルを見逃したことによって賞金首にかけられて、目の敵とされている。
マナの街は、ノーマという存在そのものを嫌悪してアルゼナルに追放し、そのアルゼナルもまた安全だとは言えない場所だった。
(わたし、わたしはっ…)
それを聞いていくうちにマリーナは身震して、両手を組んで怯えていた。
アルゼナルもマナがある街も、キューエル達が無知で行けば、住民に怪しまれ、痛めつけられる。
もしもレイゼルが教えてなかった場合、キューエルは殺されてしまうか、またマリーカと離れ離れになるという精神的な苦痛を味わっていた。
そしてマリーカとまた会えたとしてもその時妹の純潔は奪われ、身体は傷だらけになり、意思とは関係なく無理矢理ドラゴンとの命をかけた戦いをすることになる。
それは地獄以外の何物でもない。
「話はざっとこんなんだけど…君達は、どうしたい?」
レイゼルは話を終えた後に2人の意思を聞いて、手を差し伸べた。後はソレイシィ兄妹の意思を尊重した。
「言っておくけど君達のは生前で生きてきた世界…とは違うかな。ここにはブリタリアもイレブンも関係ない…でもこの世界もまた腐っている。
だから、俺の手でこの世界の支配者を潰す…たとえ、世界を敵に回しても、俺は自分の義理の妹を守るためだけに戦う」
前までのキューエルやマリーカはブリタニアであるためにイレブンを差別していた。それが差別される側となれば、特にマリーカが酷い目に合うことを恐れている。
もう誰かを差別し、蔑むことはない。
イレブンだのとブリタニアだのと言ったところで、こちらはノーマだと偏見な目にあって最悪殺されそうになる。
幸せの為には誰かを差別しない覚悟が必要だった。
更にはレイゼルの目が本気だったこと。キューエルにはここまで妹思いの兄を敵と認識できない。彼の目は真剣で、顔を見て話している。そんな男に悪い企みなどができるわけがなかった。
レイゼルの誘いをここで断れば、ソレイシィの2人は機体も食料もない。どこからか調達する必要がある。最悪この無人島で過ごせばいいというのも一つの選択肢でもあるが、必ずしもここが安全な場所でいつまでもあるとは限らない。
自分と向き合い、兄妹を受け入れ、幸せにするために正しい選択を見出せるか。
絶対的な答えはないが、仲間に加わっても関係が悪化したり、断って別の手段を考えても失敗すれば助かる保証はない。更に謎の存在である『クルエル』に襲われる可能性だってある。
「どうする?来るか、拒むか?」
(私は…マリーカを)
(キューエル、私はお兄様のことが好き…だから)
愛する妹の為に戦うという彼の信念にキューエルとマリーカの心を動かされた。キューエルはシスコンではあるが、自重している。しかし、マリーカの場合はキューエルほど自重ができずにかなり甘えている。
今のマリーカはキューエルにかなりの甘えん坊なブラコン。そんなマリーカをキューエルは1人にさせたくなかった。
「分かった、信用しよう。お前の信念や、発言に嘘偽りはない…」
キューエルもまた、レイゼルと同様に自分の妹のために共に兄として世界と戦う決意を抱き、覚悟を決める。
妹と共に生きて幸せに暮らすことを選択した。
こうしてレイゼルはキューエルと、マリーカはヒルダと。
互いの右手を強く握手し、心強い仲間(ソレイシィ兄妹)が加わる。これで、アーニャとキューエル、マリーカの3人が仲間に入って合計5人のメンバーとして動くこととなった。
*****
キューエル達の運動能力や、今まで乗っていた機体でシュミレーションゲームさせて、戦闘データをレイゼルとヒルダが見た結果。
「「あのさ、二人とも…弱い」」
「「なっ⁉︎(ええっ⁉︎)」」
アーニャの方はレイゼル兄妹と同等の運動神経であるために何も問題なかった。が、2人についてはレイゼルとヒルダとの戦闘であっさりと負けてしまった。
「さっきの試験でもう予定は決まってるの?」
「んまぁ、こんだけ弱かったら鍛えやすいし」
レイゼル兄妹とアーニャが強すぎるという点もあるが、同等にまで強くしなければ実戦になると撃ち落とされてしまう。
「いや、身体能力の面もあるっちゃあるけどさ…こっち空中戦だからそもそもサザーランドっていう陸上戦のものは無理だし」
「あの…ヴィンセントっていうナイトメアフレームじゃダメなのでしょうか?」
マリーカが提案した機体を見ても、レヴェンは釈然とはしなかった。それ以前に
『これではいくらいい機体を譲渡しても技量がない限り撃ち落とされますよ?』
「えー…確かに空は飛べるけど弱いなぁ。俺達が言いたいのは、そっちの技量も弱いし、選ぶ機体も弱いわけ…どっちとも怠ってること」
キューエルの方は元々陸地での戦闘のために空中での戦闘は評価が低いのは仕方がないが、それ以外でも平均より空中を除いても下回っている。
マリーカの方は士官学校に合格してヴァルキリエ隊に入って、ブリタニアのために尽くしていた。しかし、キューエルと同様に下回っている。
実戦をやっているために2人はとても落ち込んでいた。
「レイゼル、聞きたいことがあるんだが…なぜ強くさせたいと」
「強くさせたい理由としては、とにかく仲間は絶対に死なせたくないからというのもあるし…何もできないまま眺めることしかできないってわけにもいかない。
それと、二人に乗せてあげたい機体があるんだけど、ちょっといいかな?」
レイゼルは2人を案内し、早急に完成させた機体を見せる。
『徹夜で作った、あとレイゼルのアルヴァアロンやヒルダのアルケーガンダムにも搭載してるからね』
「これは…」
『そちらの転生前にあった機体じゃないけど結構高性能だから』
レイゼルとレヴェンからのプレゼントとしてキューエルにはブレイブ指揮官用試験機、マリーカにはブレイブ一般用試験機を与えられた。
機体はキューエルやマリーカの前にいたナイトメアフレームのようなものではないが、いつもマリーカが載っているヴィンセントよりも高性能であるのは確かだった。
キューエルとマリーカはその機体に早速乗って、シュミレーションのような場所に送り込ませている。
「あれっ、ここは」
「⁉︎いつの間に軍事基地のような」
「あ。ここ…兄貴と一緒にやってたのが懐かしいな〜。上級特訓、マジで苦戦したけどいい経験したよ。兄貴が14歳、私が12歳の頃にはクリアしたかな」
キューエルとマリーナは操作を教えてもらい、機体の扱いを慣れるようにする。
「へぇ、上手くなってんじゃん」
「2人とも戦える?」
ヒルダとアーニャが後からやってきて、どうなっているのかを見学してきた。
キューエルは理解が早く、冷静でありマリーカに指示するときもある。
マリーカもまた指示待ちというわけではなく、自分から行動してキューエルを敵から守っている。
2人の準備が完了するとレイゼルはソレイシィ兄妹に早速最初の課題を与えた。その内容は
「じゃあその機体で陸上150機、空中150機…合計300機を二人だけで頑張ってね。あ、目安として1週間以内にクリアすること。そっちは時間ないから…生前は軍人をやっているから良いところまではいけると思うけど、とりあえず頑張ってね!」
「「…えっ?」」
2人が乗ってすぐに課題のシュミレーションを開始させていた。開始と同時に機体が2人を襲い、慣らした機体で縦横無尽に駆け巡る。2人が協力し合い、キューエルが戦いながら指揮を行い、マリーカはキューエルの背中を守る。しかも、2人の機体にはトランザムも配備されているために勝てないわけじゃない。
「じゃ、私らは料理作っておくので」
「ガンバレヨー」
レイゼル、ヒルダ、アーニャの3人はもう経験済み。レイゼルとヒルダの方は何度もやっているためにゲームの方はクリアしている。二人にとっては上級の特訓は撃墜され、負けてばかりだった。が、何度も戦っていくうちに兄と協力して生き残ること考えていた。
失敗の例として迷っている間にもザクが下から大量に狙われたり。
(数が…ええっと)
「マリーカ!後ろだ‼︎」
「…えっ?」
油断して背後から狙われたり、緊張が解けなかった。更には新しいデータとして入れたランスロットやガヴェインまで登場。二人とも頭をフル回転して、なるべく撃墜されないように試行錯誤をして兄妹が手を取り合って戦っている。課題を終えて二人とも汗だくだったというのは言うまでもなかった。が、
「き、キューエル?一緒にシャワー浴びてもいい?」
「なっ⁉︎だ、駄目に決まって「だめ?」ち、ちょっとだけだぞ?」
こうして、キューエルとマリーカの2人でシャワー室に入り、体を洗いあっている。こんなことはキューエルも予想もしなかった。
幼い頃は風呂に入ることも構わなかったが、こうして成長しているために妹の目の前に陰茎を勃起させてしまうからだ。うっかり手が滑って胸を揉んでもマリーカは嫌がってまた突き飛ばすことはなかったが、逆に揉まれたままマリーカは感じていた。
「アッ…うん、そこっ。いいよっ」
断わろうとすると泣きそうな顔+上目遣いなんてことをされたら断ろうにも断れなかった。キューエルは恥ずかしがっても、マリーカはそんな兄のことが大好きで仕方ない。そしてそのキューエルもまたマリーカに頬ずりし、マリーカはキューエルの頬にキスをした。
マリーカは不快に思うことなくされるがままキューエルのやってることを受け入れている。レイゼルとヒルダだけではなくソレイシィ兄妹によるデレデレな兄妹愛もまた凄まじいものだった。
何かあれば感想に