ナオミはリィアン内で1日過ごすこととなってしまった。
理由は、パラメイルの通信機器が壊れている以上アルゼナルとの連絡がつけられないからだ。パラメイルが大きく破損しており、レイゼルのデバイスであるレヴェンに直してもらっている。
そんな状態のまま一回でもドラゴンの襲撃にあえば間違いなく落とされてしまう。ナオミはアルゼナルに帰りたくても帰れない状態になっている。
ナオミはリィアン内にある服を貸して着ていた。
「それにしても凄く…仲が良いんだね」
ナオミはレイゼル達の生活を眺めていた。いくら兄妹と言ってもスキンシップが多く、身体の触られても平気でいることだった。
「でも、なんていうか…仲が良いのは悪いことじゃないんだけど。なんかこう…ベタベタしてる?気のせいかなぁ…兄妹の仲っていっても」
キューエルはマリーカに抱きついたり、レイゼルはヒルダに膝枕をされて寝転んでいる。たまにレイゼルがヒルダの胸をがっしりと揉んでも怒られるどころかもっと揉んでほしいとせがまれる。
しかも軽いキスをしたり、手を繋いだり、キューエルが座っているところにマリーカがひょっこりと太ももに座ることも。
「うーん、これが普通なのかな?よくわからないや」
ナオミには風呂や食事を与えており、1日だけここに泊まるようにされていた。パラメイルが治らない以上動くことができない。
*****
深夜
(煩いなぁ…)
アーニャとレヴェンは何度も聞いて慣れており、ぐっすりと眠っている。しかし、その喘ぎ声にナオミが起きてしまう。
(何やってるのかな?)
声の方に歩いて行くとそこはレイゼルとキューエルの部屋だった。ナオミはまずレイゼルの部屋のドアが空いておりそこから覗く、そこに写っていたのは。
「アニキのスケベ、エッチ」
「ハァっハァっ…」
ベットの上で全裸になっているヒルダとレイゼルの姿があった。息が上がり、汗だくになりながら体を引っ付けている。
「あ、あんなこと言うなんて思わなかったぞ。私っ」
「な、なんのこと」
「惚けんな!あんなの、あんなの…私のことが好きって大胆に告白してるのと一緒だっ!」
ヒルダは全く嫌がらず、ずっとレイゼルに身体を触り続けられている。ツインテールにしていた髪留めはほどかれており、ふわふわした髪をレイゼルが嗅いでいる。
(えっ、ええええっ⁉︎二人って確か兄妹同士だよね⁉︎なんでこんなこと)
「それに…な、ナオミって子にまでいるんだぞ?こんなことして何やってんだよバカ兄貴」
「俺とお前の部屋だから別にいいだろ。それにゾクゾクしてるくせに…ここは正直なんだろ?」
「それはっ、お兄ちゃんが」
ヒルダは強く触られて感じていた。
クリトリスを触り、膣の中を手で掻き回される。
ナオミがいるのに遠慮なしに部屋でイチャイチャしていた。
「ど、どうなってもしんねーからな…バレても」
「大丈夫、バレやしないさ」
「ねぇお兄ちゃん…胸と乳首いっぱい揉んで」
「…分かったよ」
陰部をいじるのをやめる。今度はヒルダの背中から抱きしめて、両手で乳首を摘み、胸を優しく揉む。
「ん、チュ…」
二人はキスをして乳首を中指と人差し指の間で挟み、ビクビクと二人の身体が震える。
(兄貴の舌、気持ち良い…)
今度は舌をだして、ベロチューをしている。レイゼルが上から下に舌を出して、ヒルダが下から上に舌を出している。舌がもう少しで届きそうなときに
「⁉︎ち…乳首と胸で遊ぶなぁ!ばかぁ!」
勃っている乳首を兄が人差し指でつつき、上下に巨乳をぶるんぶるんと揺らしている。
(え、えっ、どんな反応すればいいの?そもそも男の人が女の人とっ…こんな、えっえええっと、声大きいし何をしてるのかなと思って見てたのに…ええええええええっ⁉︎
これは…み、みちゃいけないような…)
ヒルダの方は顔を赤くして唾液を口から垂らして甘え、今度はレイゼルとヒルダは体の位置を変えたりしながら舌で上から下に唾液交換していた。
ナオミは二人の光景にかなり混乱している。さっきまで普通に接して、真剣に話もして妹思いなんだなと実感していたのがこんなことになるとは思ってもない。
ヒルダという妹がたとえノーマという存在で迫害されてもたった一人で彼は世界を敵に回して戦う彼の背中がナオミにとってとても大きく感じていた。
しかし、夜になればブラコンのシスコンとエッチな行為。
「ねぇ、頭をもっと撫でて」
「いいよ、ヒルダ」
「えへへっ…」
濃厚なキスをして、表情がとても喜んでおり、二人だけの世界に夢中になっていた。
今度は頭を撫でて、落ち着かせる。ヒルダは自分の身体をレイゼルに寄せている。コンドームをつけて、今度はレイゼルの陰茎がヒルダの膣をかき乱していた。
(でも、2人とも凄く気持ちよさそう)
ヒルダは尻を突き出した。ナオミはレイゼルが何をしようとしているのかよくわからなかったが、見ているナオミはドキドキしている。
「あんなっ、激しくっ…」
「好きっ好き、大好き。レイゼルお兄ちゃんのこと好きぃ!」
「あぁぁぁあっ、ヒルダっ…!」
ナオミはレイゼルとヒルダの兄妹の密着を見ながら、いつの間にか自慰行為をしていた。
「ヒルダ、もう出すっ、出るっ!」
「「ハァっハァっ…アァッ‼︎」」
ヒルダは膣内で射精されて、ナオミもレイゼル達のを見ながらイッてしまう。見ながら大きい声を出したナオミは恥ずかしがっていた。
(見られた⁉︎声がっ…)
「おにーひゃん、あついのいっぱい、えへへへ」
「もう可愛いなぁ…」
レイゼル達二人は陰茎で包まれたコンドームに射精して、レイゼルの子種の量を見て嬉しく思っている。
コンドームを取り出して、溜まっている精液をヒルダが少しばかり飲む。
「兄貴の、濃くていい…クセになる」
「うううっ…私、アンジュを助けに行こうと思ってたのに何やってんだろう。もう寝よう」
ナオミはレイゼルの部屋から去り、しぶしぶとアーニャの部屋に帰って行った。
*****
次の日
『レイゼルが交渉するまでの間はパラメイルを与えられません。半分は修理してあげましたが完全にまで直したら怪しまれるのであえて完璧には直してませんよ?
そこはご理解下さい』
ナオミは通信機器を使ってアルゼナルに連絡しようとするも、レヴェンに足止めされて諦めた。
食事の方はキューエルとマリーカが早起きして料理を作っており、中々起きないレイゼルとヒルダをキューエルが叩き起こす。
ナオミとアーニャはぐっすり眠っており、ちゃんと朝早く起きていた。ナオミも早く起きている。
全員が食べている最中に
「あの、レイゼルさん…夜で何してましたか?」
ナオミがレイゼルに質問すると二人の箸が止まる。ヒルダは冷静であるが、レイゼルの目はナオミの顔を向いていない。
目がキョロキョロしていた。
「えーっと…なんでそんなことを?」
「夜中に喘ぎ声が凄く大きかったから」
(兄貴、そんなに焦ったら変に思われるだろ!てゆうか、やっぱりバレてんじゃねえまか!)
ヒルダは目が泳いでいるレイゼルを肘で軽くどつく。
二人ともレイゼルが動揺しているのがバレバレだった。
(妹さんとあんなことするほど…すごく仲が良い。でも好きって何度も言ってるし…でも兄妹なんだよね?そういうことで良いのかなぁ…何聞いてるんだろ。
私、おかしくなっちゃったかな)
ナオミは赤面しながら聞いて、目を逸らしていた。
空気が静かになっている状態で
『えーゴホン!ナオミ…みつけましたよ、アンジュを』
「えっ!本当ですか⁉︎」
(ナイスレヴェン…助かった)
レヴェンが割って入り、ナオミの質問をそらして、アンジュがいることを知らせる。レイゼルが困っているときに助け舟を出した。
『黒い連中である彼らが貴方達を見つける前に早く逢いましょうか?勿論食事後にて』
こうしてレイゼルはリィアンを操作して、ナオミはパラメイルに乗って、無人島に上陸する準備をしていた。
*****
「アンジュ!何処にいるの⁉︎返事をして‼︎」
『近くに入るんですが…』
レイゼルはナオミの後ろを見ている。
ナオミは砂場を歩いてアンジュを探している。レイゼルはレヴェンを連れてアンジュが何処にいるのかを探知していた。
「アンジュなら無事だよ。ヴィルキスの修理は終わったから、すぐここに戻ってくる」
「ひゃぁ⁉︎だ、誰!」
「そんなに怖がらないでくれよ、なにもしやしないって」
物陰から男が出てくる。
「ま、また男の人⁉︎」
レイゼルやキューエルの二人を見ているために、男を見るのはこれで3度目だった。レイゼル達を見てナオミは驚いていたが、彼を見てもあまり驚かなかった。
「あんまり近づいちゃダメよ。そいつはケダモノなんだから」
「アンジュ⁉︎生きてたんだ…良かった!」
ナオミはアンジュが無事であることに抱擁する。
「その人に命を助けられたわ、ヴィルキスもね」
「そ、そうなんだ」
「俺はタスク、ただのタスクだ」
無事であることに安心したナオミの後ろで、ずっと待っている赤髪の男をアンジュが遠目で見ていた。
「私はナオミ。アンジュを助けてくれてありがとう」
「それで…ナオミ、そこにいる赤髪の男は?」
アンジュは人差し指でレイゼルを指す。
「あの人はね、アンジュの捜索に協力してくれたんだよ?
アンジュに用があるんだって」
「…黄金の機体の所持者、と言えばどうする?」
しかし、アンジュもまたレイゼル達と初めて会う頃のナオミと同じように銃を構える。
アンジュはレイゼルを敵視した。
「「⁉︎アンジュ‼︎」」
「貴方を縛って拘束するわ」
「…断っても引き金を引くんだろ?無駄だ、お前じゃ俺には勝てない」
レイゼルはザ・ワールドのスタンドを展開して構えていた。レヴェンもシールドを用意して弾を防せごうと準備する。
*****
リィアン内ではアンジュとナオミが恩を仇で返すような行為をしているためにとても荒れていた。
レイゼル一人で行かせるわけはいかないとレヴェンが付いて行っているものの、いきなり彼女と交渉するのは無理な話だった。
「あんの、野郎…‼︎」
特にヒルダは顔を真っ赤にしてアルケーガンダムを用意している。これ以上は兄の命の危険に晒されるからアンジュリーゼを殺そうと考えていた。アルケーガンダムに乗り込んでビームライフルを使って撃ちまくる。
「よくも…よくも兄貴に向かって銃口を向けたなっ!殺す‼︎」
ヒルダが本気で怒ってアルケーガンダムに乗って殺そうと用意するが、キューエルに止められてしまう。
「な、なにすんだよ‼︎」
「兄であるレイゼルを信じろ‼︎レヴェンもいる!」
レイゼルが一人で出てきたのは話をしようという理由だからだ。殺そうとすればレイゼルが危険に晒される可能性もある。
*****
「私を無理矢理連れ去ろうとした貴方を信用できないわ。それとも欲しいのはヴィルキスなの?」
「なら…どうすれば信用してくれる?」
アンジュは落とされた原因がレイゼル達にもあるために許せない。しかし、事情を聞いていたナオミがアンジュの前に立ち塞がっていた。
「アンジュ…この人は悪い人達じゃない。実は、私がアンジュを探している最中に襲われているところを助けてくれたの」
「⁉︎でも貴方だってあいつらに撃ち落とされそうになったじゃない!」
レイゼル達はアンジュとヴィルキスの強奪中にナオミも撃ち落とそうとした。しかし、黒いドラゴンに襲われていたナオミを助けたのはレイゼル達。
ナオミにとってパラメイルの修理も、1日住ませてくれたことに関してもレイゼルを庇う理由はある。
「俺の目的はヴィルキスを奪うつもりだったんだ。それを阻害されたら当然俺達も殺されたくないがために撃つ。
そもそも、お前らの人間関係のことについて把握なんてできるわけないだろ」
「…貴方達何者なの?ジル総司令から聞いたわ…貴方達は絶対兵器が欲しいと言ってるけど」
「予定を変更して絶対兵器と乗れるメイルライダー…そう皇女アンジュリーゼ。あんたのこと必要だ…と、言いたいところたんだけど。このままだと俺達は止むなしにアルゼナルを潰さないといけない羽目になる」
(アルゼナルを潰す…⁉︎)
古の民であるタスクもレイゼルの言葉に聞き捨てならなかったが、まだ様子を見ている。彼が危険かどうかは話を聞いてから確認するしかなかった。
「アンジュの生存を報告する前にこちらの話と取引しようじゃないか」
「…取引?」
「お前が今後ともその機体で世界と立ち向かってくれるなら俺達はアルゼナルに手を出さないし、お前を強引に奪うこともない。
取引内容としては俺達のことについては話さないこと。だがアンジュ、期待を裏切った場合…俺達は容赦なく襲う」
もしもアンジュが敵対して攻撃した場合、彼等によって殲滅されることになるだろう。レイゼルにとってアルゼナルは愛と同様に深い怒りと憎悪しかない。
「…マナを憎む気持ちはそっちも同じなのね」
「まぁな、そしてアルゼナルにも恨みはある」
「どうして?何でアルゼナルを狙うの?話してもらえないかしら、どうしてアルゼナルを敵視してるのかを」
アンジュはあんな場所に送り出されたマナの人達を憎んでいる。レイゼルもまたアンジュと同じだが、違う点としては
「一応、ナオミにも話したが。お前にも話す必要がありそうだな。
ナオミは二人にも説明を頼んで、いいか?このまま緊迫状態に晒されたら俺の仲間まで出てきて…俺たちの敵だとみなして最悪お前ら全員を撃ち殺しかねない」
「う、うん。分かったよ」
アンジュにも同じく、ジル総司令がヒルダの純潔を奪おうとし、見てしまったレイゼルが激怒してレイゼルの手でアルゼナルを殲滅しようとした話をする。
(なるほどな…)
タスクもレイゼル達の話を聞いて敵ではないことに安心した。彼はレイゼルが発したアルゼナルを壊すという言葉に少しは警戒していたが、事情を知りエンブリヲの手先でないのなら何も問題はなかった。
「…ナオミから大体のことを聞いたわ、貴方…マナに恨まれて、ジル総司令やアルゼナルを潰そうとしたからノーマにも嫌悪されて、世界を敵に回してるんですってね」
時間が少し経ち、ナオミか話を聞いて、アンジュは銃をしまった。彼女からは敵意がなく、レイゼル達のことをナオミから聞いて大体は分かった。
「そういうこと…ジル総司令が原因でアルゼナルに協力する気もなく。ヴィルキスと乗りこなせる私を無理矢理奪おうとした…家族を穢されたから?」
「そういうことだ。奪おうとする理由はわかったか?ジルがあんなことをしなかったら普通に協力しようと手を取っているし、強引に奪おうとはしない」
アンジュは冷静に考え込んでいた。
ジル総司令はアンジュに身体検査という名の拷問をやらされている。彼の家族である妹が彼の目の前でそれをされたら、怒り狂うのは仕方なかった。
「確かに私もジル総司令は気に入らないわ。でもね…私にとってあそこは帰るべき場所だから、約束してくれるかしら。貴方の取引は勿論受ける。
その代わり…アルゼナルや私に手を出さないで頂戴」
「…いいだろう、アルゼナルにちょっかいも出さないし、もう奪おうとは考えない。お前が約束を裏切らない限りはな」
さっきまでの険悪な雰囲気が薄れていく。前にレイゼルがナオミを攻撃しようとはしていたが、彼らはアンジュを助けるためにナオミを守ってくれていた。
しかも、アンジュがレイゼル達の約束を守ってくれる以上は手を出そうとはしない。
「わかったわ。それとナオミ…タスクやレイゼルについては秘密にしておきましょ」
「うん、分かったよ。あの人のおかげでアンジュの捜索も助けられたしね」
「お前らが自由に動けるようになったらいつでも来てくれ、歓迎する。ただし、二人が来た内容によってだがな」
レイゼルはそう言って無人島から立ち去るが、アンジュは彼に近づく。
「待ちなさい、レイゼル!貴方が…タスクと同じような良い人でよかったわ」
「…こっちはアンジュ、お前が話の通じる人で良かったと思っている」
デバイスのレヴェンは交渉を終えたことで、ちゃんとナオミのパラメイルを転移させて、海辺にて置いた。レイゼルは交渉を終えて、アンジュとタスク、ナオミを見ながら、アルヴァアロンに乗ってリィアンへと戻っている。
*****
レイゼル達が去った後、タスクもまたこの無人島から出て行くことを二人に伝えた。
「俺の出番はここまでだ。君達のお仲間が来る前に、俺は消えるよ。本来ならまだ出会うべきじゃなかった」
「どういうこと?」
「いずれ分かる。ナオミといったね、その時まではアンジュとヴィルキスをよろしく頼む」
そう言って彼は何処かへ行ってしまった。
「お兄さんかぁ…良い人だったな〜」
「ねぇ?何かされてない…あのレイゼルって男に」
アンジュはナオミのことを心配していた。彼らが約束する前にナオミに変なことを教え込んで何かされてるんじゃないかと
「?何もされてなかったよ。ドラゴンに囲まれていたのを助けてくれて、通信機器も壊れてアルゼナルに連絡もできなかったんだ。パラメイルを半分は直してくれて、通信機の方は約束事が終えてから渡すって言ってたし。
むしろいい人達だったよ!」
「そう、良かったわ…話を聞いて何者なのかは大体は分かったけど、レイゼル達が持っていた機体については話さなかったわね。
でも、敵じゃないだけ良かったわ。
あんなのに何度も確保されそうになったら、こっちは気苦労しそうよ」
レイゼルの話を聞いて、アンジュは自分のお兄さんであるジュリオのことを思いつめていた。
「?アンジュ?」
「私も…あんなお兄さんに恵まれていたらって思っててね」
アンジュは兄であるジュリオにノーマだと明かされアルゼナルに送り込まれてしまったことを思い出していた。
もしもジュリオがレイゼルのような正義感を待ちノーマであるアンジュリーゼを愛してやまないのなら、あんな悲劇は起こらない。
母親が死に、父親がどうなったかもわからずにノーマとみなされてアルゼナルに連れて行かれていた。
対してそれを聞いていたナオミは
(どうかな〜ハハハッ…)
レイゼルとヒルダが夜にやった行為を見ていたために苦笑していた。彼もまた妹を愛しすぎてケダモノになってしまう一面を見て聞いているからだ。
違いを好きすぎて、愛しすぎて一線を超えている。
世界を敵に回して妹を全力で守るカッコいい義理兄かと思っていたら、妹依存のブラコン。
5歳の頃からノーマだと発覚されて兄と共に逃げ続け、兄の背中にいつも隠れながらも応援する紅い姫様、それが実際は兄依存のシスコン。
(レイゼルやヒルダ…お互いのこととても愛し合ってたなぁ)
タスクと同じように優しい性格ではあったが、性欲が兄妹の二人とも凄まじいことはナオミにとって印象に残っている。
「助けに来てくれてありがとう、ナオミ」
「アンジュ…」
「帰りましょ、アルゼナルへ」
こうして、アルゼナルの他の仲間がこの無人島にたどり着いて、二人はアルゼナルへと帰ることとなった。
*****
レイゼルがリィアンに戻った後、ヒルダに頬を引っ張られていた。
理由は、無茶をしていたからである。
妹のヒルダが義理兄のレイゼルを酷く怒り叱っていた。
「無茶しすぎなんだよ!馬鹿兄貴‼︎あそこでもし殺されたら私、アルケーガンダムであの連中をすぐにでも」
「あいでででで⁉︎悪かった!悪かったってさっきから謝ってるだろ‼︎」
『まぁ私がついてますから、簡単には死ぬことはないので。とはいえ交渉事といっても一人で行くなどと無謀だと言わせてもらいますよマスター』
最悪、撃ってきた場合はレヴェンがシールドを展開して防ぐことができる。
しかし、心配しているヒルダはにとって兄が窮地に立たされたら不安でならない。
「それにしても、いくら度胸や覚悟があるとはいえ一人で行くなどヒルダの言う通り無謀にもほどがある…勇気と無謀は別だ。そこをはき違えるな、こうしてお前の妹が大泣きしているんだからな」
「こっちのお兄さんがレイゼルさんと同じようなことしてたら流石に止めますよ…私だって」
「大勢で行くよりはマシだけど、だからと言って一人だけで交渉事をしようとすれば当然相手が有利になる。
舐められてるのと一緒」
マリーカ、キューエル、アーニャもまたレイゼル(レヴェン付き)での交渉は危険だと断言する始末。兄を大事にしているヒルダが先に動いて3人を襲い、交渉決裂という形にもなっていたかもしれなかったからだ。
交渉は無事成功したものの、ヒルダはレイゼルの身体から抱きついて離れようとはしない。
「ヒルダ、そのくっつきす「絶対ヤダ…やだもん。離さない」分かった、一緒に風呂入「ベッドも一緒、絶対」…分かったよ、ヒルダ。愛してる」
大泣きしているヒルダはレイゼルの左腕を掴んでいる。ずっと一緒にいたいと身体に抱きついていた。
そんなヒルダにレイゼルは頬にキスをし、頭を撫でて、落ち着かせていた。
「んっ…今日もお兄ちゃんとくっつくの」
レイゼルはヒルダをお姫様抱っこをして、今日は部屋にある風呂で身体を洗いあって愛でていた。