※この作品はR-18です。

紅と黄金.r18   作:斬刄

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タスクとレイゼル

エクシアにタスクが乗って、囮になっている。アンジュとナオミはタスクのおかげで逃げているものの、別の機体がパラメイルを狙っている。アンジュとナオミにはキューエルとマリーカがついているが、タスクには誰もいない。黒い機体がタスクの背後を狙って撃っている。

 

『古の民がまだ生きていたとはな』

「お前達は何者だ!なんでアンジュを狙う!」

 

エクシアで敵の機体を破壊する。GNソードで切り裂いて、真っ二つにする。

 

『そちらこそ、なんでその機体を持っている』

「教える必要はない!」

 

レイゼル達がアンジュを奪ってた時に襲ってきたランスロットやトリスタンがエクシアを襲う。

「タスク…大丈夫かなっ」

ナオミは心配そうにしているものの、今はアルゼナルへと逃げていくしかない。アンジュ達はタスクの無事を祈るしかできなかった。

 

 

『アンジュ!無事か!』

「タスク⁉︎」

『ナオミ?ということはまだ墜落されてない…よかった!』

 

タスクは自分よりもアンジュとナオミのことを心配し、連絡をとった。

 

『ジルから連絡が来たんだ。君を死なせるなって。ヴィルキスの騎士として君を守るために僕は助けに来た』

「貴方、その機体どこで?」

『この機体は、つっ…』

「タスク!戦ってるの⁉︎」

タスクはアンジュの方からは連絡をしつつも、追い詰められている。向こうは大勢で襲ってきているために、ビームライフルで後ろから狙われていた。

 

『ごめん!今は話せる状態じゃないんだ!君達は彼らが気付く前にすぐにアルゼナルの方に!』

「まさか…あの黒い連中のこと⁉︎」

 

エクシアで1.2機は破壊したものの懲りずに追ってくる。

機体の方は問題なかったが、エネルギーの量がもうすでに限界に近づいていた。

エネルギーが切れると動かなくなり、このまま海に落ちてしまう。

 

 

『あとそれと…ナオミだっけ。僕が死んでもアンジュのことは頼む』

「…えっ?」

エクシアの全方位には敵がわんさかいた。エネルギーもあまりなく、絶体絶命の状態。彼を逃がさないように囲んでたたこうとしている。エネルギー切れよりも、集中砲火して爆散される方が早い。

タスクはエクシアのGNソードを構えて、敵陣に突っ込む覚悟でいた。

 

「何、言ってるの…」

『レイゼル達にもし会えたらありがとうって。最後にこんな形になるなんてね…君は生きるんだアンジュ』

 

タスクからアンジュに贈るの最後の別れ言葉。

 

「ダメ、ダメよタスク!」

『撃ち殺せぇぇっ!』

その指示で囲んでいた黒い機体はエクシアに向かって一斉掃射するが、上からビームを撃たれて爆散した。その撃ってきたビームの方向を見るとレイゼルのアルヴァアロンとヒルダのアルケーガンダム、隣にはアーニャのモルドレッドが援護していた。

 

 

*****

 

 

レイゼルだけではなく、ヒルダとアーニャを連れてタスクを狙う集団を外側から狙い撃つ。

エクシアに目を向けてくれたおかげで背後を取ることができた。

3人で先制攻撃を仕掛けている。

「一機相手に数の暴力で襲う。滑稽だな」

「あいつ、タスクだったっけ?たくっ、なんつー無茶してんだよ」

タスクは敵に囲まれていても勇敢に戦っている。しかし、多勢に無勢。いくら雑魚の機体といえど集まって集中砲火を受ければ高性能な機体でも持たない。キューエルとマリーカの方は大勢というわけではなかったのでレイゼル達がタスクの方に駆けつける前には大半は片付けている。

(あの兄妹ならなんとかなるだろ)

「エクシアだけじゃなくてヴィルキスがいればまだしも、これじゃあね。技能がいくら優れても数の暴力じゃ厳しい。アンジュとナオミもだけど、タスクにも潰されたらこっちが困るし。

あの黒い機体達はタスクを集中的に追いかけていたから、イレギュラーであるこっちも動きやすい」

 

今度は、タスクを追ってきたマナの警官達が乗り物に乗って捕まえようと追う。

 

『なんだあれは!そこの機体、直ちに投降しろ!』

 

さらにレイゼル達が乗っている未確認機を見つけたことにより、標的はレイゼル達に向けられたが

 

「…邪魔なんだよ、蛆虫共が」

『汚物は消毒だー』

ノーマと廃棄物と言われている以上レイゼルにとってヒルダを迫害している彼らは薄汚い蛆虫でしかない。ノーマの警官達の輸送機はビームライフルを受けて爆散した。

エクシアの機体は無事ではあるが、あまり動くことができない。

 

『タスク、エネルギーの残量は大丈夫か?』

「君は…レイゼルなのか?」

 

レイゼルはアルヴァアロンの圧縮粒子砲を撃ち、追ってきた彼らを一瞬にして殲滅した。

 

「アーニャ、ヒルダ。奴らを潰せ」

「わかってる」

「すぐに済ませろよ!兄貴!」

 

続いてアーニャはモルドレットの四重ハドロン砲を使って潰し、ヒルダのアルケーガンダムはGNバスターソードで次々と斬り伏せ、ファングで敵を撹乱させる。

 

 

『こいつらっ!や、殺れ!』

「無駄」

 

 

黒い機体もビームライフルやサブマシンガンで反撃しようとするものの、モルドレッドのブレイズルミナスで防がれている。

 

 

『黄金の機体?どういうことだ⁉︎貴様らはアルゼナルに銃口を向けていたはず!ノーマとそのノーマに加担するテロリストと手を取り合えるわけがない‼︎お前達は世界を敵に回していることはわかっている!』

「成る程、その部分も見ているのか」

 

前にジル総司令がヒルダを身体検査させてレイゼルをブチキレさせたところも知っていた。

クルエルの方はレイゼル達が世界の敵として目をつけられているのを知っているが、ごく一部分(アンジュやタスク、ナオミ)では味方になっていることは全く知らない。二人が黒い機体を相手している間にレイゼルはタスクにエネルギーの補給用のものを渡す。

 

ーーー俺は今から敵陣のリーダーを叩く。君はどうする?

 

『な、なにぃっ⁉︎』

 

レヴィンのデバイスを用いて、エクシアにエネルギーを注入する。

レイゼルの行為にタスクは微笑んだ。

 

「残念だけどレイゼル。君よりも僕が先に叩かせてもらう」

『ぜ、全部隊を出せ!止めるのだ!テロリスト達を!』

 

ここから反撃が始まる。

エクシアが前に出て、なぎ倒していく。レイゼルはエクシアの後ろからビームライフルで撃って援護をしている。

 

 

『貴様らは人間とアルゼナルに宣戦布告をし、全世界を敵に回している!それなのに、なぜそんな連中に加担する!』

 

側から見れば、マナだけではなくノーマにまで敵とみなされている。そんな彼らに仲間などいるはずがないと彼らは考えていた。が、その質問に対してレイゼルは

 

「俺の敵はこちらの家族が判断し、敵とみなしたものを殲滅すること。確かに全世界を敵に回したのは事実だが、こちらの話を分かってくれるこの二人に敵対意識は全くない。

アルゼナルには手を貸す気は毛頭ない。

 

彼の場合は協力する。俺達にお前らのような屑の下らない考えを押し付けないでいただきたい」

『アルゼナルに敵対しておいてよくもそんな台詞をぬけぬけと!もういい!テロリストと汚れた廃棄物共は今ここで死刑されてしまえ!』

「阿呆に聞き入れる道理はない」

 

エネルギーを取り戻し、縦横無尽に駆け巡り、GNソードで切り裂くエクシア。

エクシアの背後を守り、2丁拳銃のビームライフルを器用に操り、外すことなく敵に当てるアルヴァアロン。

 

「エクシアとアルヴァアロン、タスクとレイゼルが…」

 

 

レイゼル達とタスクで周囲の機体を打ち落とし、倒していった。

そして、とうとうリーダーだけにまで追い詰めた。

 

「ここまでだな」

「馬鹿な…我々の部隊がこんなあっさりと、いとも簡単に。も、もういい!皆殺せば全て解決する‼︎」

 

後はランスロットの機体の機体だけ。

カヴェインの機体は既に海の中へと逃げて行っている。

 

「さらばだ、忌まわしき猿が!」

 

 

エクシアに向かってハドロン砲で撃ち、操縦者はニヤリと笑っている。

仕留めた、そのはずだった。

「いいや…」

「な、なんだと⁉︎」

 

ハドロン砲をアルヴァアロンのGNフィールドで防ぎ、エクシアで懐に入ってGNソードを刺す。

 

「「お前が死ねぇぇぇ‼︎」」

 

 

 

レイゼルのビームライフルがハドロン砲を破壊する。エクシアは突き刺したGNソードを引き戻して、振り下ろされる。ランスロットの機体は真っ二つになりかけており、パイロットの方は死んでいない。

 

脱出機器を動かそうとするものの故障して全く機能しない。

 

「お、おい動け!なんで動かないんだよ!」

【君の役目はここで終わり。今までご苦労だったね?モブなりには結構延命したか。ま、結局はこうなるだろうとは思ってたけどさ】

「ど、どういうことだ⁉︎」

 

ランスロットを操り、指揮をしていたのはミスルギ皇国の兵隊。彼らの一割を機体に乗せてクルエルの駒として動いていたが。

 

【サヨナラ。蛆虫の割には結構よく頑張った。だから、もう死んでいいよ】

「く、クルエルゥゥゥゥ‼︎」

 

脱出機能を停止させられ、映像を切った。それと同時に、黒いランスロットは爆発した。

 

 

*****

レイゼル達はタスクを連れて最初に出会った無人島へと戻る。ナオミにあげた通信機はキューエルに回収してもらい、二人は無事にアルゼナルへと帰投することができた。

死にそうになっていたタスクが無事静観してアンジュはホッとしていた。

『タスクさん。その機体かなりボロボロになってるじゃないですか…よくそんな状態で助けようと…』

「ヴィルキスとアンジュを失うわけにはいかなかったからね」

 

エクシアとその他レイゼル達の機体をレヴェンが修理している。

タスクにはエクシア以外にもヴェイトラストの機体でまたミスルギ皇国に行こうとするものの、レイゼル達に足止めされている。

 

何があったのかを話してもらうからだ。

「さて、まずは知っていることを一から全て話してもらおうか。その機体をどこで手に入れたのかも、最初は素性を隠していたようだし」

「うん、そうだね。君達が僕を助けてくれた恩もある。話すよ…最初、僕は君たちの事を敵だと思ってたんだ」

 

タスクはレイゼルがアルゼナルを破壊するという言葉に驚いていた。この赤毛の男は何てことを言ってるんだと耳を疑って、警戒していた。

 

しかし、レイゼルの事情を聴いていくうちに彼がエンブリヲの手先でもなく、アルゼナルを憎む理由も頷けるものだからだ。

 

「エクシアは拾ったんだ、それを僕が直した」

『しかしこれは【完全】に直せなかったのですね』

 

ミスルギ皇国で処刑されそうになっているアンジュを助けようとしていたが、その時エクシアの機体は

 

「あぁ、この機体は…特殊なんだ。内側の方も外そうとするとレーザーを突然放ってきたり…びっくりしたよ」

『そうなのですか』

タスクは外側だけでもその機体を修理した後にまた出かけようとしていた。

『そのエクシアは預からさせてもらいますよ。いくら修理したところであの時と同じようになってしまいます。私の方でその機体を修理し、強化させる為に船に置いてもらいますので』

 

レヴェンからエネルギーを貰ったおかげでエクシアを起動することができたものの、また同じようなことが起こりかねない。タスクにも直せることができないのならば、レヴェンが解析し中身がどうなっているのかを調査する必要がある。このままにしてエクシアを操作して戦ってもまた、不備の状態のまま戦うこととなってしまう。

 

 

「俺は、ミスルギ皇国に戻る。君達には助けてもらったけど…彼らの方はまだ諦めないだろうね。できるだけ、あの黒い機体に見つからないようにするよ」

「タスク…絶対に死ぬなよ」

「あぁ、じゃあねレイゼル…エクシアのことは頼んだよ?」

 

タスクはレイゼル達にお礼をして、またミスルギ皇国へと向かっていった。

 

 

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