※この作品はR-18です。

紅と黄金.r18   作:斬刄

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今回の話はかなりシリアス気味です。


心配事

「おにーちゃん!」

「ちょっ⁉︎ヒルダ」

 

ヒルダはレイゼルの布団の中に入って抱きいたり、風呂に入る途中から割って入ろうとする。そんなレイゼルの反応を見てヒルダは兄をからかっていた。

「なんか、ヒルダが最近俺に積極的なんだけど…」

(…)

「あのー…レヴェン?」

(ハァー…一言、言わせてもらってよろしいですかマスター。もういい加減察してください)

「な、おまっ⁉︎」

レイゼルはレヴェンに相談するも勝手に終わらせられた。デバイスのレヴェンはレイゼルが恐れ入ることのを聞いて呆れるしかできなかった。ヒルダは恥ずかしがらずに服を脱いだり、裸のままで自由に過ごすこともある。

 

「だって私達兄妹だから気にしなくてもいいし。裸だってお風呂で何度か見てるし…てゆーか兄貴は私の衣服や下着類も集めてくれるからべつに目を背けなくてもいいだろ!」

「小さいままのやつを着るわけにもいかないだろ、それにヒルダの身体を凄い成長したから…裸を見たらなんていうか」

 

ヒルダの学習はドラゴンについて、ノーマについてや、アルゼナルが何をやっているかを説明し、アルゼナルの課題も全て終わっている。自主的に運動したり、ゲームによる機体の試運転をやっていた。それが終わるとレイゼルの代わりにヒルダが料理を作っていた。最初はいつもレイゼルが料理を作り、幼いヒルダを養っていたがヒルダにも出来るようになった。

学習が無くなって以降、レイゼルは暗い夜で長い時間外に出かける日が頻繁になった。

「ちょっと足りないものを取りに外に出かけてくるな。ヒルダはリィアンから絶対に外に出るなよ。ちゃんと寝るようにな」

「うん、分かった」

レイゼルが帰ってくるときには食べ物や物資を持ってくる。それが一体どこで手に入れたのかヒルダにはわからなかった。いつも追ってくる警官をレイゼルが追い払ってくれている。

レイゼルが一体どこに行って貰っているのかわからない。一人留守番をしていたヒルダにはもう一つ、別の不満を抱えていた。

 

「もしも、兄貴が警官の人達に連れ去られたら…私は」

ノーマだとばれて、兄が知らない間に連れ去られてしまったらというのを思ってしまい、レイゼルの帰りを寝ないで待っていた。

 

*****

 

レイゼルとヒルダの二人がリィアンで暮らして、5年が経つ。

レイゼルはやっと実際に機体に乗れるようになり、アルヴァアロンを使えるようになった。スタンドは精神が成長していくとともに強くなってゆく。ザ・ワールドの時止めの時間も長くなり、ゴールド・エクスペリエンスによる生命力を与える力もかなり強力になった。

 

ヒルダはレイゼルから教えてもらう学習をほとんどこなし、課題はもう終わっているため、暇すぎて退屈だった。

小さかった胸も大きく膨らみ、ブラジャーがキツイと抗議し、服を貰っている。

デバイスのレヴェンはこれ以上施設を大きくすればリィアンの原型が止めなくなってしまうので今度はプトレマイオスの作成を目指していた。何年かかかるが、いつまでも小型船であるリィアンに頼るのは厳しくなるために必ず必要なものになっていた。

深夜にいつもレイゼルが外からリィアンに帰ってきており、寝ているはずのヒルダはまだ起きている。

「ヒルダ⁉︎先に風呂入って寝ていいぞって言ったはずだぞ⁉︎」

「うん、ちょっと話したいことがあるの」

「昨日も行ったが…外に出るなんて言われても駄目だからな」

 

ヒルダの不満は、兄一人だけで、外でマナの人達と戦っていることだった。一体なんの事情で外に出ているのか気になって仕方なかった。物資を持ってきて、何かしているはず。

その協力をしたいと頼んだ。レイゼル達がまだマナを使う彼らに捕まえられることは5年間一回もなく、レヴェンが施設や冷蔵庫、太陽光発電などという便利な機器を用意してくれたおかげでこうして暮らしていけるのだから。

足りないものを盗んで奪ったりしているんじゃないかと心配になって、兄の力になれるのならと思ってヒルダはこうして頼んでいた。

「私、兄貴のお荷物になって「ヒルダは料理とかしてくれてるし、掃除の手伝いもしてくれる。お前のことがお荷物だなんて思ってない。というより、俺はお前と一緒にいないとこっちの気が狂ってしまう」」

ヒルダはレイゼルが外に出て、いつも必要なものを持ってきてくれていたことに罪悪感を感じて、一人だけ無茶をしているんじゃないのかと胸の内が苦しんでいる。

「銃も兄貴に習った!それなのに、なんで駄目なの!」

「そもそも、外に出て自分1人でどうにかなるものじゃない。俺の場合はスタンドっていう能力で逃げ切っているから大量に収穫できるし、なんとかやってのけた。俺一人で十分だ」

「与えられるだけじゃ…もう嫌なの。私も兄貴と同じように。どうしてなの…なんで兄貴は自分一人で全部やろうとして!少しは私の気持ちのことも考えてよ!」

「…駄目だ。どんな理由でも絶対に。余りにも危険すぎるからだ。お前一人じゃ」

この一言でヒルダを大きく傷つけるとは彼自身思ってもなかった。

「兄貴の、バカァ!」

ヒルダは部屋にこもって、泣いてた。妹の気持ちを無視しても、レイゼルは暮らしを守るためにマナの連中に一人で立ち向かうことを強いられていた。マナによってありふれているから物を盗み、仮に見つけられてもスタンドで返り討ちにする力を持っている。ヒルダにはたとえ銃を習ってを持っていたとしてもレイゼルのようなことは無理だった。

 

見つかったら抵抗する前にあっという間に捕まってしまうからだ。

*****

 

ヒルダは準備をして、外に出かける。

レヴェンがプトレマイオスの製作中かつレイゼルが出かけてる時を狙ってヒルダも外に出かけようとしていた。

「こうなったらあたし一人で…」

いつもはレイゼルが補給してくれているのなら今度は自分が助けになるんだと、食べ物や衣服類を奪ったりして逃げる。しかし、盗難用のブザーとノーマの警告音が同時に鳴ってしまった。

 

「見つけたぞ!ノーマだ‼︎」

「⁉︎」

 

ヒルダはすぐに走って逃げ出した。

レイゼルの元に逃げないと、捕まってしまう。しかし、いくら5年経って成長していると言っても大人の男に足で叶うはずもなく、多人数の大人に囲まれ、呆気なく捕まってしまった。

 

(ごめん、兄貴…こんな妹で。身勝手なの私だ)

ノーマであるヒルダは乗り物に投げ入れられ、アルゼナルへと連行されてゆく。ヒルダは自分勝手なことをした自分に後悔した。

*****

「おーい。帰ってきたぞー、それとヒルダ。さっきはすまなかっ…ヒルダ?」

レイゼルが外から帰り、ヒルダに顔をみせるようにするが部屋にいない。

(なっ…⁉︎)

ヒルダがいないことに鳥肌が立ち、嫌な汗をかいてしまった。リィアンのどこを探してもヒルダがいない。

『マスター…気づいたときにはもう。申し訳ありません…ヒルダはもう輸送機に』

レヴェンの方はプトレマイオスを作っている最中だったためヒルダが外に出かけたことは知らない。

ヒルダもまたレイゼルと同じように盗みをやろうと試みたが、レヴェンからの知らせでヒルダが捕まって、今頃アルゼナルに輸送されている。

失敗して、捕らえられてしまった。

「…レヴェン。ヒルダを連れ戻しにアルゼナルに行く。至急、アルゼナルのことについて徹底的に調べろ。俺はアルヴァアロンに乗って行く」

『本当は貴方一人であそこに行くのは危険すぎるのですが…しかし、こうなった以上私も一緒に行きます。例え貴方の行く場所が地獄であろうとも』

「ありがとな…」

レヴェンはアルゼナルで何をしているのかや、個人個人の生い立ちを調べている。レイゼルはスーツを着て、アルヴァアロンに乗る。

「待っていろヒルダ、すぐに駆けつけるからな」

レイゼルはそう言って、アルヴァアロンを起動する。

囚われの妹を連れ戻すためにアルゼナルに向かった。

 

 

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