アルゼナルに連行されたヒルダは、手錠を掛けられ抵抗できないようにされている。写真を撮られても、ヒルダは全く怯えたりしなかった。アルゼナルに入隊させられ、兵員として戦うことを義務付けられる。
監察官に説明された後
「所持品を没収します」
ヒルダの持っているものを物色される。今更暴れて抵抗をしても無意味だからだ。心の中では自分勝手なことをし、兄に懺悔していている間、抵抗しようとはする気にはならなかった。
(随分と…聞き分けのいいノーマね)
ノーマな反抗的で暴力的だから暴れるのにヒルダは暴れる気が全くない。悲しい表情をして下をずっと見ていた。
見ている監察官からは内心で気味悪がられ、全ての所持品を没収させられた。
「司令官のジルだ。逃走中の間、誰にかくまってもらったか洗いざらい話してもらおうか?」
ヒルダは近くにある椅子座らせ、12歳まで何故ばれずに過ごせたかを尋問されていた。
ヒルダはそれを黙ったまま口を閉じている。レイゼルの素性を明かしたくないがためにヒルダは何を言われても頑に話そうとはしなかった。
助けてくれた兄のことを売りたくないと口を開かない。そんなヒルダにジルはため息をついて、壁に左手で殴りつけて脅し、ヒルダを恐怖にさせる。
その隙をみて腕を掴み、今度は力ずくで押さえつける。
「な、何をするの…?」
「身体検査だ、お前が何も言わないのなら言わせるようにするだけだからな。黙秘権はない。
それ以前にノーマだと発覚した貴様に人権があるとでも思っていたのか?
手荒な真似はしたくなかったのだがこれ以上言わないのなら強行手段をとるしかなさそうだ」
ヒルダの身体が突然、ビクッとなり、足をガクガクと震えていた。このままだと、お尻や膣を調べられ、処女を失うんじゃないかとすぐに逃げようと暴れる。
「やめて!そんな事したら、そこは、そこはっ…!」
ジルの右腕にある機械の義手で調べようとする。それをヒルダの膣に入れられたら間違いなく処女が破れ、大事な人に捧げる場所を失う。
そんな風にされるのはヒルダにとって泣きたくなるほど嫌だった。
「嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁぁ‼︎」
「ほう、さっきまでの落ち着きが急に変わったな…っ⁉︎」
ヒルダはレイゼルに教えてもらった弁慶の泣き所を蹴りとばす。ジルは足を手で押さえ、ヒルダは近くにあるドアに向かい逃げようとするも監察官が鞭を持ってヒルダを叩く。
傷があまり無い綺麗な皮膚が、鞭で叩かれたことによって痣ができる。
(やっぱり…ノーマは反抗的で暴力的ね!)
「小賢しい小娘だ。少し、痛い目に合ってもらおうか」
ジルは言うことを聞かないヒルダを蹴り飛ばし、両手を捕かむ。
監察官はマナの力でヒルダに手錠をかけ、両手を使えないようにする。
ヒルダを裸にして、穴という穴を徹底的に検査する。
「言えば丁重に扱い、こんな嫌な身体検査をすることなく解放してやったというのに。だが、何も言わずに隠したままならお前の大事な部分は失う。
もう言う気がないのなら身体検査を始めようか?まずは肛門、次に膣か。
あぁ、処女は破られるだろうがお前にはもう権利は何一つ残ってないから、諦めることだな」
「やめて…やめてぇ!」
服を無理矢理破られ、全裸にされている。強引に話を聞き出そうとする方法はまさに横暴であり、ノーマには人権はない。
ヒルダは脱出してやると隠していた牙を向け、手がダメなら必死に足で抵抗する。しかし、監察官はマナを使って更に錠を持ってゆき、今度は足を動けなくさせる。
ヒルダは泣きながら助けを求める。
「助けて、助け」
「助けなんて誰にも来ない。お前を助けてくれた奴は結局助けられなかった。
でなければお前はここにはいない。
誰一人ここに来ることも、助けてくれる人物もお前に失望して見捨てる。
助けられたお前も、お前を助けた奴も哀れとしか言えんな。
逃亡の5年間も水の泡、もう希望はないな?
お前には何もない、人としての尊厳もな。ようこそ地獄へ」
ジルはヒルダの身体を身体検査しようとするが手が止まってしまう。ジルの近くにいた監察官が突然倒れ、人陰はジルとヒルダ以外に誰かいた。
(なんだ…?)
「あ、あぁっ…」
彼女の背後から感じる【何か】に凄まじい殺気と悪寒がする。ヒルダの目の前には、殺意を剥き出しにして憤慨している鬼がジルの真後ろにいる。
殴ろうとした途端、何か違和感を感じた。
彼女が額に汗を流し、ゆっくりと背後を振り向こうとする。
そこには、
「話は全部聞かせてもらった…で?
お前の最期の遺言は、それでいいんだよな?」
彼女の真後ろで立っており、鬼のような怒った表情する男の人の正体はレイゼルだった。既にアルゼナル内に侵入し、立ち塞がって歯向かってくる武装したノーマ達のほとんどをスタンドで半殺しにして激痛で悶えている。
ヒルダの方はいつもは優しい義理兄が本気で怒っている顔を見たことなく、恐怖で放尿している。レイゼルは助けに行こうとした矢先に襲われるためにザ・ワールドで時を止めてアルゼナルに侵入。手に持っている植物を一気に成長させ、パラメイルと砲台を何時間か使えなくさせる。
銃を構えている連中は手に向かってナイフを投げ、怪我を負わせて、死んではないが再起不能にした。
こうしてレイゼルはレヴェンからの貰った情報を使ってヒルダがいる場所ににたどり着いた。
監察官はレイゼルによって既に殴られて気絶している。
「なぁ、俺の妹に」
ーーーー何してくれてんだテメェェェェ‼︎‼︎‼︎
ヒルダの怪我と拘束具で縛りつけにし、何をしようとしたのか察した。
その非人道的な行為を見たレイゼルは憤慨し、激昂する。
ジルが懐にある銃を持ち反撃しようとするが、それよりも早くレイゼルは躊躇なくゴールド・エクスペリエンスを出現させて、顔を思いっきり殴りつける。激しい痛みがゆっくりと伝わり、吹き飛ばされる時に意識を持っていかれそうなほどの激痛が急に走った。
ジル司令は殴られた頰を抑えているがレイゼルのゴールド・エクスペリエンスによって首を絞められているが、ジルから見て目の前にいる彼はポケットに手を突っ込んで首を掴んでいない。
見えなくて当然だ。
なぜなら、ジル司令の首を絞めているのは唯の人には見えないレイゼルのスタンドだからだ。
(目眩がする…この頬の激痛は殴られたのかっ…⁉︎
何が、一体どうなっている⁉︎)
「思考回路が追いつけてないな。まぁ無理もないか。
いくら理解しようとしてもこんな奴に分かるわけないし。
責めてなんで首が苦しいのかっていうことぐらいは教えてやるか…俺がキレてる理由は一つ。お前らは妹に暴行して、大事な部分まで奪おうとした。さてと…あんたらは妹を穢そうとしたんだ」
ーーーだからさ、あんたらの言うここが【地獄】なら…お前達ごとアルゼナルを火の海にされてしまう覚悟は当然できてるよなぁ?
その台詞はジルを青ざめ、恐怖させるのに充分な一言だった。
この女にレイゼルが妹を助ける行為を侮辱され、ヒルダを暴力的に殴り、痛めつけられ、泣かせた連中を許せなかった。本気で怒ったレイゼルはもうアルヴァアロンで虐殺を執行することを決めた。
ジルはレイゼルの逆鱗に触れてしまった。その逆鱗は手を出せば滅ぼされることになろうとは触れた本人ですら思いもよらなかった。
ジルがアンジュに1話で身体検査をやったことをしてます。ヒルダが身体検査を受けて拷問されているところをレイゼルが見てしまった状況です。当然キレるのでこうなりました。
てゆうか大事な人が自分の目の前で強姦含み性的暴行をされている時点で誰でも感情的になって怒るに決まってる。
撃っていいのは、撃たれる覚悟がある奴だけだ。