レヴェンはアルヴァアロンを回収し、リィアンを取り出す。帰った時間はもう深夜になっていた。
レイゼルはヒルダをお姫様抱っこして妹の部屋に入り、敷き布団を敷き、掛け布団をかけて寝かせた。
その後、レイゼルは疲労で風呂には入らずにすぐに自分の部屋に行き、そのままベッドに入って寝てしまった。
アルゼナルからヒルダを助けた次の日
「あれっ、ここってあたしの部屋」
目を覚ましたヒルダは起き上がり、立ち上がる。まだ裸のままになっており、あの後ずっと眠っていたままだった。ヒルダは服を着て、部屋から出る。
鞭で叩かれた跡もレイゼルが治療して無くなっていた。
「あの「朝食が食べ終わったらヒルダ、そこに座れ」…はい」
朝食を食べた後にまず、30分近く説教が続いた。
まず、リィアンから勝手に出たことについてやヒルダの動機を聞いてきた。ヒルダの方は勝手なことをした理由をレイゼルに伝えた。
「私は、兄貴が勝手に何処かに行ってしまうんじゃないかって心配で」
外に出ればどれほど危険だったのかをレイゼルは悶々と説明していた。
ノーマに対する差別的偏見で何をしでかすかわからない、アルゼナルに連れて行く前にマナ達にもどんなことをされるかと心配になっていたからだ。
「全く…こっちの気も知らないで」
「ごめんなさい…」
レイゼルがヒルダに本気で怒るのは無理もなかった。一人で勝手なことをした結果、アルゼナルに連れて行かれ肉体的にも精神的にズタズタにされ大事な部分を失ってしまうところだった。
今回、妹に向かって本気で怒っているのはこれが初めてだ。ヒルダは謝り、本当に反省している。しかし、
(ことの発端はヒルダの勝手な行動ですが…ヒルダの気持ちを考えてなかったマスターにも落ち度がありますよ)
だからと言ってヒルダが全部悪いというわけではないためにレヴェンは擁護していた。
レイゼルはもう怒ることなく今度は、ヒルダに抱擁する。
「俺がっ…一体どれだけお前のことが心配でっ!頼むから、頼むから…俺から勝手に去るのは止めてくれよ!俺が帰ってくる場所にヒルダもいなきゃ駄目なんだよ!突然お前が消えたら俺は…おかしくなって。でも、お前の気持ちのことは素直になれなかった!」
レイゼルの場合は妹想いであるために怒るよりもまず心配の方が上回っている。もしも襲われたり、誰かに嬲られたりされたらという恐怖に怯えていたというのが一番の本心だった。レイゼルはヒルダが突然いなくなった時は真っ青になって最初は冷静でいられなかった。
こうして泣きながらヒルダを抱きしめている。お互い、何処かに行ってしまうのが怖かった。
「怖かったよ…大事なところを奪われるのも、お兄ちゃんの顔も」
「当たり前だ」
「私、自分勝手なことして」
「あぁ、こうして怒ってるんだよ。無謀すぎるお前にも、危険な目に合わせてしまった俺自身にも…」
「本当にごめんなさい…」
二人の話し合いの結果、今の状態では常に一緒にいないと危険であるために。今後、外に出るときはヒルダと一緒に行動することに決めた。
*****
ある日の夜のこと
「なあヒルダ。一緒に風呂、入ってくれないか…」
「う、うん。いいよ?」
誘ってきたレイゼルにヒルダは戸惑っていた。
ヒルダの方はいつも誘おうとしているが、兄から風呂に入ろうと誘われるとは思わなかったからだ。
服を脱いで、風呂に一緒に入る。
「ごめんな。何年間もここに」
レイゼルはヒルダに母親に合わせてあげたい気持ちであった。出て行って7年間もあっていない。そんなレイゼルにヒルダは義理兄の頭を撫でて慰めていた。
「もう一度助けられた時、顔見て凄く怖かったのもあったけど、私を見捨ずにここまで来てくれたことに嬉しかった」
ずっと一緒にいてくれてありがとうとヒルダは素直に答えた。
しかし、レイゼルは下を向いてガックリと落ち込んでいる。
「俺の身勝手なわがままだけど…頼むから勝手にいなくならないでくれ」
「うん…」
身勝手な押し付けなことはレイゼル自身は分かっている。
長い間、風呂に一緒に浸かって話をしていた。こんなにもレイゼルが積極的なことはない。
「俺達ってかなり危ないかもな」
「何で?」
「だって義理とはいえ兄妹同士で、しかも…俺はお前にかなり過保護だし、本当はヒルダを一人で自立させなきゃいけない時もあるかもしれないけど」
兄妹同士による溺愛という名の依存だった。狂ったような愛(ヤンデレ)ではなくデレデレというようなもの。
ほとんどが羞恥心というのがあるために、兄妹、姉弟のような家族とはいえ異性と一緒に入るのはほとんど気が引けている。
しかし、レイゼルとヒルダの場合こんな年頃になっても風呂に一緒に入っているのがその証拠だった。
「私は、危ない関係でも構わないよ?兄貴がいるだけで幸せだから。いつも助けに駆けつけてくれたのはいつもレイゼルお兄ちゃん何だよ?一人ぼっちは寂しくて泣きたいくらい怖い…それにね。あたしをこんなにエッチな風にさせたのは他の誰でもないお兄ちゃんのせいなんだよ?」
「ハハッ…何だよそれ。これじゃあまるで俺達、シスコンとブラコンじゃないか」
ヒルダはレイゼルの答えに首を振った。シスコンとブラコンであることを拒絶するのではなく、そんな関係でも構わないと受け入れていた。
「私は全然構わない。たとえ血の繋がりになって禁断な関係になって結婚してもあたしは嬉しい。長く一緒にいて、何度も助けられて、私がお兄ちゃんに惚れて、エッチなこと沢山覚えて…私は嬉しから」
ーーだから、唇同士でキスしよ?
そう言うと身体を洗っている最中に、ヒルダが近づき、隙をついてレイゼルにキスをする。
話している最中だったためにレイゼルは気づかなかった。不意を突かれ、唇を奪われる。これがお互いのファーストキスだった。
「あ、おっきくなった」
「ヒルダ、これはっ…」
萎んでいた陰茎が段々と大きくなる。レイゼルはそれを必死に隠そうとするが、今度はヒルダは積極的に攻める。
「ダーメ、嘘言っても無駄だよ。兄貴の体は正直だから。ほら、こんなに…ゴシゴシしてあげるね?」
「おいっ、こんなことどこでっ…」
「レヴェンがパソコン提供して以降に一人で学んだ」
(なっ⁉︎)
にこやかな顔で陰茎と膀胱を小さな手で念入りに洗う。レイゼルがヒルダの裸を見て陰茎が勃起し、硬くなっている。ヒルダは前にも見たことがあるために怖がることも動じることもない。
小さな手で懸命に洗う。洗っていくうちにだんだんコツが掴み、片手でも洗えるようになった。
「兄貴はエッチなことを自覚してもその場しのぎで誤魔化してる…ずるい。私もエッチなのは一緒なのにさ。でも私のことエッチにさせたのはそんな兄貴だから…だからさ」
片手で陰茎を洗いながら耳元に近き、小声で
ーーーー責任とってね、お兄ちゃん
と、ヒルダは耳元をキスしながら、陰茎をしごく手が段々と早くなる。キスし続ける音に、ヒルダの小ぶりな胸を密着させている。なんとか堪えようとレイゼルは我慢するが、ヒルダは耳から首元に舌で舐められる。更に右手で陰茎をしごかれ、左手で膀胱を弄られていた。
とうとう、レイゼルは妹の眼の前で射精した。
「あ、出た!」
溜まっていた精液が尿道から噴出して風呂場に散らばる。我慢した快楽が一気に放たれ、レイゼルは開放感で腰が抜けていた。精液は、ヒルダがお湯で洗い流してくれていた。
レイゼルはまだ腰が抜けてて座ったままだったが、陰茎の方はまだ硬いままになっている。幼いヒルダはそれを見て陰茎に口を入れて、フェラをされていた。
「ヒルダ、俺さっきイッたばか「ヒモヒ、ィイ?(気持ちいい?)」」
ヒルダは口を動かして、兄を気持ちよくさせようとしていた。歯を陰茎に当てないように舌で気持ちよくさせ、尿道を舌の先端で弄った。射精したばかりで陰茎は精液でぬるぬるになっている。
「出るっ…」
「んっ、へた(出た)」
その為に二回目は一回目よりも、早かった。ヒルダは口に含まれた精液を飲み込む。
「お兄ちゃん、あのさ。後で一緒にシャワー浴びよ?」
身体中が精液まみれの匂いで臭く、シャワーを浴びていた。レイゼルはあぐらをかいて、そこにヒルダが座る。
シャワーを浴びて、精液を拭き取り風呂場から出て、タオルで拭いていた。
ドライヤーで頭を乾かして、レイゼルが髪をとかす。
「変な風にしないでよー」
「分かってるよ、変な風にしない」
二人は見つめあうたびにお互いのことに夢中になっていた。
「私、大きくなったらお兄ちゃんと結婚して…子供作りたい」
「俺もだよ、ヒルダ」
*****
お風呂での会話をレヴェンには全部まる聞こえになっていた。風呂から出てもイチャイチャしているのがまだ聞こえている。
『極度なシスコンとブラコンまたはバカップルですかね…まぁ、どっちでもいいですか』
とレヴェンは小言で寂しくツッコンでいた。
『あぁ…暗い、寒い』
*****
アルゼナルの被害結果
○レイゼルに抵抗していたノーマ全員の過半数が打撲及び骨折。中には重傷を負ったノーマもいたがそれでも少数だった。
○全パラメイルがほぼ中破され、アルゼナルで用意された砲台は全て植物で絡まれて、すべてを除去しないと使えない。
アルゼナルによる良い知らせとしてまず、死人がゼロということが奇跡だったこと。アルヴァアロンの攻撃でノーマ達を殺すつもりで撃とうとしたものの、レイゼルが止めてしまったことがまず大きかった。
人材として死人が出なかったこと。
それでも、アルゼナル内で起きた損害は無償というわけにはいかない。
更に、このアルゼナルを襲った黄金の機体とレイゼル・シュリーフォークトが賞金首として載せられ、アルゼナル内で指名手配されることとなった。
その額は3500万キャッシュ。討伐の場合その額を手に入れることができる。彼と機体ごと拘束して奪えばその2倍として7000万キャッシュを得ることとなる。
レイゼルという人物はノーマ達にとってかなり危険な存在と知らされてしまった。これによってレイゼル達とアルゼナルの敵対関係となることを意味していた。
ただし、朗報とは限らないものもある。アルゼナルには悪い知らせとして
○レイゼルがパラメイルを中破したことにより、全部のパラメイルをドラゴンが先に襲ってくる前に修理しないとアルゼナルを狙われてしまうこと。
○そして公開したアルゼナルで作られた賞金首の情報は既に
『ハァ…あのジルって女は無能でバカでアホで愚かですね。なぜあそこまで危機的状況に陥ったのに我々に対して執着し、火に油を注ぐようなことをするのでしょうか。こちらが諦めて立ち去って以降あちらの方は反省したと思ったら、今度はこちらを挑発して我々をまた怒らせようとしてるわけですか。アルゼナルを陥れた危険人物として賞金首扱い…なんて馬鹿馬鹿しいことを。低俗にも程がある』
「やめろレヴェン。金が目的で命知らずのメイルライダーがパラメイルに乗って俺達を襲ってくるだろうが、そいつらは思い知る。俺達を相手にするんじゃなかったってな。後悔してももう遅い。
あいつらが俺達のことを危険な存在だと害虫扱いされているのなら…向かってくる連中は全て叩き潰すだけだ」
レイゼル達にとっくに知れ渡っていることだった。レヴェンの情報網は優れておりアルゼナルの新しい情報はとっくに掴んでいたことだった。
*****
レイゼル達はリィアンの中で途方に暮れていた。仲間は中々集まらない。この7年間は逃走と盗難の日々、二人だけの長年の生活、そして妹を助けるためにアルゼナルを敵に回したこと。
「にしても、人材は増えることなく…最悪動けるとしても俺とヒルダしかいない。アルゼナルを敵に回したとはいえ、仲間にする機会はこれで少なくなってしまった。
マナ共は元々信用しなかったから却下として…アルゼナルの方もあんなの見せられたら却下だな。つーかもう、敵扱いされてるし。先は思いやられるな…」
まず、人材がいないことが何よりの悩みだった。アルゼナルの状況を見て、信用できないことが明白となる。これでノーマとマナの両方を信用できなくなってしまい、信頼して協力してくれる人達が見当たらないことだった。
『あ、昨日は風呂場では楽しんでましたね』
「⁉︎お、お前には関係ないだろ!」
『反応からしてバレバレなのですがそれは如何に…とゆうより大声で漏れてましたよ?』
レイゼルはレヴェンと話をしている時に、レヴェンはあることを閃いた。
『…そういえば我々は何年間も逃げる日々でしたから。休暇として来年は暑い時期に無人島にて海で水着を着て遊ぶ。というのはどうでしょうか?』
レイゼル陣営として問題としてまだ仲間が足りないが、まだ焦る必要はない。水着の方はいつの間にかレヴェンが用意している。
そこならばマナ達に襲われることなく、自由に動け、気楽に楽しめる場所だった。
無人島で楽しむという意見に妹のヒルダは賛成した。すぐにその場所へと行き先は決まり、リィアンで無人島に向かった。