※この作品はR-18です。

紅と黄金.r18   作:斬刄

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【注意】この話は特別編 ヒルダの誕生日の続きです。



特別編 クリスマスイブ*

 

この世界にはマナとノーマで人種差別はしていても、風邪や学校の競技があるように文化はちゃんと備わっている。

 

誕生日で遊びに行ったお祭りも、その一つである。夏が過ぎ、冬になると家族と恋人は、一時の聖夜を過ごしていく。

 

【クリスマス】

 

小さな子供達は雪を降って大騒ぎし、スキーやスケートで遊ぶ人もいれば、マナの力を駆使して雪用のコーディネートと遊具で楽しむ人たちもいるだろう。

 

国では賑わっているものの、遠く離れた場所では一隻の船が迷彩効果で隠している。

その船ことリィアンの中で、二人の兄妹はこたつで丸くなりつつのんびりとしていた。暖房も付け、兄弟揃って掛け毛布を敷いて身体を温まらせている。

 

「…ねぇ兄貴」

「ん?なんだヒルダ」

 

いつもは母親が用意してくれていたが、ノーマだとバレてからは大した準備すらできていない。おもちゃのクリスマスツリーを用意し、ご馳走は出来る限りの料理を用意している。

唯一困っていたことは、

 

「…サンタさんって今年も来るんだよな?」

(うぐっ…⁉︎)

 

ヒルダが14歳になっても、未だにサンタの存在を信じていたことを。

 

幼少だった頃は、なんとかレイゼルがあれこれと誤魔化してはいたものの、最近はヒルダがレイゼルに対して依存している。

 

「兄貴はさ、サンタさんに何を貰ってるの?」

 

曇りなき眼差しで、レイゼルに急接近する。

ヒルダがレイゼルにプレゼントを貰っていたのを見た事がなく、どんなものをお願いしているのか。

 

そもそもどんな物を欲しがっているのか何も知らない。サンタのことも隠してるだけでなく、母から貰ったプレゼントのことも離していない。

 

「えっと、その…そうだ!ヒルダは、サンタに欲しいものって何があるんだ?」

「んーっ…欲しいものっていってもさ…」

 

レイゼルが生活できる物を用意してくれたり、私服や下着も好きな物をちゃんと用意してくれている。

 

「アタシが欲しいもの、サンタよりも手早く用意してくれてるから。

これと言って欲しいものがねーし」

「え、あっ…そうなの?」

「うん、今のところねーよ?でも兄貴はいつも何を頼んでるのかなーって気になってたから」

 

女子に必要な化粧も、体調不良や生理で困ってたものも用意周到に置かれている。

 

最初は健康管理や機嫌を徹底的に調べてまで兄のことに若干引いていたものの、アルゼナルでの一件でもう何をしても気にしなくなった。

 

 

*****

 

父親も母親もいない家族家庭で、一体誰がサンタの代わりを担っているのか。幼少期だった頃のヒルダを誤魔化すためには、レイゼルがどうにかしている。

 

「…すまないレヴェン。今年も俺がサンタ役をやるからボイスチェンジャーで上手く誤魔化してくれ」

『ハァ…あの、毎年やるんですか?これ』

「仕方ないだろ」

 

レイゼルの方は元々転生者であるために、サンタがいないことぐらいはわかっている。

 

ヒルダが幼いからと、ずっとレイゼルが上手く取り繕う努力を続けていた。母親と離れ離れになって寂しそうなところを、兄が代わりに元気付けようとしている。

 

『…サンタは実はいなかったんですよーって、どのタイミングで伝えるんですか?』

「言わないでくれ、余計頭が痛くなる」

『高校生くらいの年頃になったら流石に言った方がいいと思いますよ。

この先、ヒルダを子供扱いにするわけにもいかないでしょ』

「分かっているよ…」

 

時期が過ぎれば反抗期にもなったり、いくら親しくても互いに距離を置きたい時だってある。

 

 

*****

 

レイゼルは料理を冷蔵庫に入れて保存し、ゴールドエクスペリエンスで食用の植物を調節して育てている。

 

その間にヒルダが皿洗いをして、食べていた机をいらない布を濡らして拭く。風呂洗いは既にレイゼルが済まし、いつでも入れるよう風呂にお湯を溜めていた。

 

レヴェンがいつも通りにお湯貼りを用意し、冷たい水を暖めてお湯へと変えていく。

 

拭き掃除を終えたヒルダは、濡れた手をタオルで拭き、レイゼルの袖を引っ張った。

 

「ねぇねぇ…もうやること終わったから、一緒に寝て」

「ごめん。

俺はまだやる事あるから、先に寝ても良いよ」

「…ヤダ、一緒に寝るもん」

 

思春期になっても、まだ兄に駄々をこねている。ズボンを引っ張って、小動物みたいに構っていた。

 

「んーっ…暖房付けてるし、暖かくして寝れるじゃないか?」

「兄貴の身体で暖をとって寝るから。

良いでしょ?」

 

今度はレイゼルの身体に抱きつき、ほっぺを擦り寄っていく。前まではレイゼルよりも早く寝かせて、熟睡しているところにプレゼントを置くようにしていた。

 

レイゼルが困っていたのは、今のヒルダがまだ寝ないで起きていることだった。

 

「分かったよ、諦めて一緒に寝るから」

「…んっ、本当に?」

「あぁ」

「わーった…なら部屋で大人しく待ってる」

 

ヒルダは引き下がり、渋々部屋に戻っていく。

レイゼルはヒルダの方に向いて部屋に入ったのを確認すると、片付けとプレゼントの準備を早く済ませるよう努めていった。

 

 

*****

 

21:00

 

「先に寝てても良かったの「…やだ」」

 

諸々の片付けを済ませてヒルダの部屋に入ると、ヒルダはベッドの上でジト目で枕を抱き締めながら立って待っていた。律儀にレイゼルを待っていることにも、愛らしさを感じる。

 

(可愛い…)

「待たせてすまなかったな。

もう寝よう」

 

約束通り、布団の中に入ってヒルダの一緒に寝ていく。ヒルダはレイゼルに引っ付き、離れまいと衣服にしがみつく。

 

(あぁ…これだとベットから起き上がれそうにないな)

 

長丁場になりそうだと覚悟し、ヒルダが寝沈むのを待っている。

 

レイゼルは寝たフリをしつつも起き上がり、ヒルダの背中をさすりつつ、瞳を閉じて眠っているのを確認していく。

(…よし、ぐっすり寝てるな)

 

レイゼルはポケットにある端末を操作し、ボイスチェンジャーでおじさん風の声に変えるよう設定していく。

 

クリスマスプレゼントはヒルダの部屋に予め用意し、それをとって横に置こうとする。ヒルダが寝ぼけてても、部屋は真っ暗で何も見えていない。

 

サンタが来たかのような演出をしつつ事なきを得て、クリスマスイベントを完遂する。

今まで通りにレイゼルの筋書き通りに事を済ませる、はずだった。

 

「ちょっ⁉︎まっ」

 

ヒルダもレイゼルと同じように寝たふりをして咄嗟に起き上がり、隠し持っていたリモコンで部屋の灯りをつけた。

 

「ハァ…やっぱバカ兄貴が用意してたのかよ。

考えてることは似たもの同士だよな」

「…知ってたのか」

「知ってたも何も、一年前からとっくに知ってたし。兄貴が何かしてたのも…サンタさんがいないってのも分かったからさ」

 

プレゼントを枕のそばに置いていることも。

母親が用意しているのをレイゼルが分析し、ヒルダが欲しいものを

 

「…別に怒ってねーよ。兄貴もアタシのことで、大変だったんだなってことくらい分かってる。

 

せっかく兄貴が用意してくれたプレゼント何だけどさ、悪いけど受け取らないから。

その代わり…シて」

 

ヒルダは素っ気ない顔で、レイゼルの持っていたプレゼントを受け取ろうとはしない。少し上目遣いの赤らめた顔で、ヒルダは身体を寄せていく。

 

「…してって、そのエッチな意味での」

「それ以外に何があるんだよ、バカ兄貴。

もう今年はアタシにバレたんだからさ。

今後はもう、プレゼントは無くてもいい。

アタシは兄貴が欲しいから」

「…でもエッチな事は誕生日の祭りの時に」

「あの日以来、そんなにやってねーじゃん」

 

寝着のスカートを捲り上げるとパンツを履かず、臍から下が全て丸見えになっていた。太腿は愛液で濡れ、陰部から床にポトリと滴り落ちていく。

 

「もうここさ、グチョグチョだから。

悪い子にはサンタさんは来ないってママに教えてもらったんだろ」

 

ヒルダは、布団の中で自慰行為をしつつ我慢していた。発情して顔が赤くなり、寝るフリをしてたのがバレてしまうから顔だけは見せないようにしていた。

 

「…俺達はさ、最低限盗むのも生きる為にやっていることだ。寧ろこの迫害された世界でルールを守って生きようとしたら、マナを使う市民達みたいにヒルダを助けることなんてしなかったかもしれない。

 

…俺は、自分のやってることが悪いことだなんて思ってないよ。

ヒルダも、何も悪いことしてない。

 

好きで、世界中の人間に嫌悪されたかったわけじゃないだろ」

「うん…」

「仮にもしヒルダが悪い子になるのなら、俺も一緒になるよ」

 

そう言ってレイゼルがヒルダの頭を撫でると、赤かった顔がまた更に赤くなっていく。レイゼルに思い切り抱きながら、安心した様子で身を委ねる。

 

「ずっと、我慢してたもんな…そっか、なら…シよっか。

今ここで」

「…んっ」

 

ヒルダが頷き、軽く唇同士でキスをする。

キスされたヒルダの身体がビクンと感じ、蕩けている目をする。このままベットの上に乗り、本格的にエッチなことをするかと彼は思っていたが、

 

「あっ…ま、待って兄貴。

ちょっと準備したいものがあるから」

「準備って、今すぐでも俺は良いぞ?」

「ううん。あたしから兄貴にクリスマスプレゼントしたいから…」

「分かった」

 

キスを終えて、ヒルダはリビングへ向かった。

お互いにいかがわしい事をしてはいけない年頃でありながらと、ベッドの中では夜な夜なエッチなことをしていく。

 

祭りの時とは違った、また別の趣向で楽しむ。

 

「…ねぇ、た、食べて」

 

ちゃんとしたケーキは用意できなくても、ヒルダ自身をケーキに見立てている。

乳首にはチョコクリームを、臍を軸にしてクリームのハートマークをつけている。幼かった頃のヒルダの乳房は少しずつ大きくなっており、乳首が目立つようになった。

首と腰には赤いリボンがつけており、陰部は隠せてもちょっとだけ生えた陰毛までは隠しきれていない。

 

上半身はケーキを、下半身はリボンで彩った裸よりも恥ずかしい格好でレイゼルを誘惑する。

 

「やぁっ、んっ…ちょっと兄貴、がっつきすぎ」

 

胸を揉み、身体に塗ったクリームとチョコまみれの乳首を咥えて敏感になっていく。舐めとっていくと乳首が勃起し、少し痙攣する。

 

(ヒルダの身体、またビクンビクンってなってて)

「ねぇ…く、口開けて」

「こうか…んぐっ⁉︎」

 

ヒルダは感じながらも冷蔵庫の方へ移動し、口の中に小さい苺を入れる。入れたままレイゼルに近づき、飛びついてレイゼルに口移ししていく。

 

「あっ、ごめん…いやだった…?」

「あぁうんっ…嫌じゃない、かな。

ちょっと驚いたから」

 

ヒルダの突発的な行動に、最初は驚きはしつつも動揺していた。反射的に苺を飲み込んで、陰部が膨れ上がっていく。

 

「あ、我慢できなくなっちゃったのかな」

「そう、みたいだ。

俺も衣服を全部脱ぐよ」

 

レイゼルは全ての衣服を脱ぎ捨てると後ろから抱きついていく。左手で胸を揉み、右手で頭を撫でられていくヒルダは、段々と顔が赤くなっていく。

 

「ちょっ、やめっ…焦らさないでぇ…!」

「俺のも触ってくれ。

それと、ヒルダの食べるところはチョコとクリーム以外他にも見つけたから」

「な、何っ…もう塗ったところは舐め」

 

互いの陰部を触れ合い、昂っていく。

レイゼルがヒルダに後ろから抱き合う形で、ヒルダは必死に陰茎を大きくさせようと上下にしごいていく。

 

「好きだよ」

「んんっ…!」

 

レイゼルは、優しく小声で囁きながら、頭を撫でつつ、耳元にキスしていく。キスの音で感じながらトロ目の上にハートにもなりつつあり、レイゼルを横目に顔を向けていた。

 

キスは耳だけではなく首筋や首周り、頬にキスして飴のようにじっくりと舐め回している。

なんとか我慢している表情だったが、

 

「あっ…ああああっ!

出ちゃうっっ!」

 

首に甘噛みされてとうとう限界に達し、盛大に潮を吹いた。赤い顔と喘息気味に息を吐き、トロトロな顔でレイゼルを見る。

陰部はイッたままの愛液が、まだ漏れていた。

 

「…おにいちゃんの、食べたい」

 

ヒルダは起き上がり、レイゼルを押し倒していく。上下に勃起させた陰茎を、今度は口に咥えず舌で絡めつつ、下から陰嚢、陰茎の根元から上に陰茎小帯と亀頭へと上に登っていくようにキスする。

 

「んっ…♡」

「もう、射精るっ…!」

 

尿道口にキスしたと同時にレイゼルの方も達し、ヒルダの顔に射精する。顔についた精液を指で取り、口に咥えた。久しぶりに嗅いだ独特な臭いに魅了し、口内で味わいつつそのまま飲み込んでいく。

 

お互いエスカレートし、レイゼルは毛布や布団を蹴飛ばしつつ身体を重ね合っていく。成長したばかりの胸でまた陰茎を勃たせ、亀頭を乳首に押し付けていく。

ヒルダも兄と同じ様に甘噛みしたり、互いに舌を出して舐め回したりと愛し愛されの行為は続けていた。

 

それでも、兄も妹はまだ成長期の段階だから夜更かしする事は体力的にできない。

深夜1時には二人とも疲れ果て、眠ってしまった。

 

*****

 

目が覚めた時には朝になり、全裸で眠っていた。

羽織るものはなく、布団と毛布はベットから落ちている。寒い風が扉越しに入っていても、暖房をつけたおかげで裸でもぐっすりと眠っていた。

 

(いつの間にか寝てたのか…)

 

ベッドを見ると、シーツは二人の汗と失禁で汚れていた。暖房で乾いたとはいえ、子供のおねしょみたいにしっかりと跡が残っている。

 

「干した方が良さそうだな」

「んっ…元に戻るかな」

「あぁ、おはようヒルダ。

俺もさっき起きたんだ」

 

後からヒルダが起き上がり、目を擦りつつ一緒にシーツを見て驚いている。

レイゼルはベッドを出て、欠伸をする。

 

「ねぇ…アタシのプレゼントのことちゃんと考えてくれる?」

 

ヒルダは兄を見て、ベッドの上で体育座りしつつ首を傾げて聞いた。どの組織も信用できない状況下で信じられるのは自分達しかいないから忙しいのは二人とも分かっている。

 

でも、今の年頃だとかえって我慢は毒だった。

 

「…まぁ、毎日だとレヴェンに怒られるからな。だから、週一に2回。

それで良いなら」

 

後悔のないように二人で愛し合いつつ、れヴェンに怒られない程度に行為する。ヒルダが提案したプレゼントは兄にとっても有意義で、エッチしたい時というのが分かれば気も楽になる。

 

「スーツ変える前に、一緒にシャワー浴びるか?」

「アタシ、エッチなことしたい時は袖とか引いたり、つっつんしてお願いするからね‼︎

約束だからなっ…‼︎」

「あぁ、分かったよ」

 

ヒルダは、上機嫌でレイゼルの手を掴んで風呂場へと移動する。レヴェンは行為中も、起き上がった後の話を何も言わずに黙って聞いていた。

 

本当なら、前みたいに行為をしても深夜まで起きたことに怒るのがお決まりだったが

 

『もうサンタさんを隠す必要はありませんですけど…ほーんと、あの荒れ様。

二人とも余程シたかったんですね』

 

レヴェンは何も言わずに二人の様子を最後まで見ていた。ヒルダがケーキになって食べさせようとしたことも、そのヒルダに甘噛みしてトロトロにさせたことも。

 

起きた二人の身体中には、キスマークが沢山付いていることもレヴェンの記録データに保存された。

 




ちょっとした余談
鬼滅の刃の遊郭編の最終話にて
妓夫太郎と堕鬼(梅)のラストシーンはガチで胸が締め付けられそうだった…もう、ホントしんどいって。
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