そんな一幕から数日、ある雨の日だった。
総司はそんなどんよりした雨の空を見上げながら虎に差し入れてもらった本を読み暇をつぶしていた。
今日の検診も終わり、一人静かに過ごしていた総司の病室のドアに人の気配が感じられた。
(今日は誰も面会予定はないはずだが――――)
万が一襲撃犯だったことを想定して臨戦態勢をとる。
もうすでに傷は塞がりかけており、痛みも大分和らいできた。
だが扉を開けて入ってきたのは1人の少女。
リボンは雨に濡れて変色し、制服もびしょ濡れで下着が透けて見えている。
かつて天真爛漫だった表情は濡れた金髪に覆われて見えない。
「千棘?」
少女は総司のベッドの横に座る。
少女からはすすり泣くような声が聞こえてくる。
雨の水滴か、それとも涙か分からないほどに顔も濡れていた。
冷たく体温の感じられない千棘の手をそっと握る。
「何か?あったのか?」
千棘は頷くと先日父から言われたことを総司に告げる。
ビーハイブ幹部暗殺事件、一条楽による橘家襲撃事件、一連の事件によって2つの組織の対立は臨界点に近い。
だが互いに懇意である組織の長は手打ちを模索していた。
これを収めるには血を流すか、血を交えるかしかない。
すでに桐崎千棘と一条楽の架空交際という手は打っているものもはやこれでは事の収まりがつかない。
ゆえに2人の結婚という結論に至ったということである。
(戦争回避ねぇ―――そいつは困るんだよなぁ)
総司の目的のためには両組織に和解してもらっては困る。
せっかく疑惑の種を撒いてきたというのに。
総司は思考の海から目の前の少女へと目を戻す。
かつて天真爛漫だった少女はいまやひどく脆く精神的に不安定なように見えた。
つまりは―――喰い頃ということだろう。
ひび割れた、弱った心ほど籠絡しやすいものはない。
「千棘!そんなのおかしいよ!なんで千棘が犠牲にならないといけないんだ!」
「ダーリン――――」
大粒の涙を流す少女は総司は抱きしめる。
少女は涙を流しながら男の胸に顔を沈め、男はそんな少女を邪悪な笑みで見つめていた。
千棘がひとしきり泣いた後、2人はベッドの中で話し合っていた。
雨に濡れたことも会って千棘の服は着ていられる状態ではなく―――つまり今の彼女は一糸まとわない体である。
顔を赤くして恥ずかしがっていたものの強引に総司がベッドに引きずり込んだ。
(しかし――――――)
総司は目の前の、恥ずかしがって伏し目がちな少女を見つめる。
(すごい体だな)
生半可なモデルではかなわないほど完璧な女体美。
すらりと伸びた手足、美しい金髪、青い瞳――――非の打ちどころがないといっていい。
これほどの少女を味わえるかと思うと総司であってもさすがに理性にヒビが入りかけるがなんとかそれを押しとめる。
これからどうするかを考えなくてはいけない。
(ビーハイブがここまで譲歩するとは思わなかったな)
「私、これからどうなるんだろう―――」
「それは違う、千棘。君はもう一人で歩けるはずだ、どうなるかじゃないどうにかするんだ」
踏み出せば必ず何かが変わる。
「君の父親も鬼じゃない、君が自分の意思を示せば必ず理解してくれる。俺も協力するよ」
「うん」
(ビーハイブ内でも主流は開戦派、それをアーデルトが抑え込んでいる状態だ。ここで千棘が明確に方針に対して意見を述べれば――――動くはずだ)
そう思案していた総司は自分の入院用衣服がかわいく引っ張られているのに気付いた。
そこには先ほどの暗い表情はなく、どこか恥ずかしがる千棘の顔があった。
「ねぇ、話は変わるんだけど―――――――――――鶫とここで何してたの?」
(コイツ――――あの時の視線は千棘だったのか)
「そりゃ鶫はかわいいわよ?おっぱいだって大きいし――――――」
(浮気というより自分より優先されたことによる嫉妬かな、焦らしてはいたけどそろそろ――――)
総司は舌なめずりするとぶつぶつと拗ねる千棘をぎゅっと抱きしめる。
「千棘の髪っていい匂いだよね」
「ちょ!恥ずかしいって!――――ひゃう!」
千棘のうなじを男の舌がなぞっていく。
やがてその手はまだ誰も触れられたことのない千棘の胸へと向かう。
鶫のそれが巨乳、千花のそれが貧乳というならば千棘のそれは美乳だろう。
完璧なプロポーションである双丘は体のラインを崩さない程度の大きさでありながら、女性らしさを内包した美型であった。
「えっ、ダーリン!?」
男は千棘の胸に顔をうずめるとその頂点を舌で転がし始める。
何もかもがはじめてな少女はただ目をつむって体をよじるしか対抗手段がなかった。
「んんっ」
無垢な少女の首筋を男の舌が這う。
「しょっぱい」
「―――――ッッ!!お風呂入ってくる!きゃっ!」
羞恥からか立ち上がろうとする千棘の腕をつかんで押し倒す。
総司にすれば千棘の腕力は華奢な少女と変わらない。
「お楽しみはこれからだろう?」
馬乗りになり舌なめずりする男。
蛇のように男の手が少女の服の中へと入りこんでいく。
(ダーリンの手―――ごつごつして―――――自分で触る感触と全然違っ!)
身をよじる千棘の体を容赦なく弄っていく。
「じゃあ千棘のおっぱい見せてもらうかな―」
あっというまに上半身を剥かれてしまう。
鶫ほどではないしにしろ十分に女性らしい、世の女性から恨まれるようなそれは男によって嬲られていく。
経験のない刺激に千棘は普段の調子も崩され、呼吸を乱していく。
彼女はまだ気づいていない。
その呼吸の乱れに色が混じってきていることを。
「じゃあ次はー」
男は千棘の白い太ももを掴む。
劣情を催すソレほどよい筋肉がつき、理想的といっていい、そのフェチの人にはたまらないであろうフォルムだ。
「ダーリン!わ、私、まだ!その!」
男は千棘に圧し掛かると甘い言葉を千棘の耳へと投げかける。
「なぁ千棘ぇ、俺は君の全てが欲しいんだ」
そういって男は千棘の唇をふさぐ。
激しいキスは舌と唾液をからめあい、千棘の眼から抵抗できる力を奪っていく。
「っぷっ――――っぁ――――ふぁ――――」
足から力が抜けたことを確認すると最後の防衛線であった下着をはぎ取り、ベッドの上で開脚させる。
「まっ―――」
千棘が抵抗しようとするがこの男の腕力の前にいかに千棘といえどまるで抵抗にならずなされるがままになってしまう。
「おおぉ」
男から感嘆の声が漏れた。
外国人の白い磁器のような肌、いまだに誰にも触れられたことのないぴっちりと閉じた秘所、そして薄らと乗った金色の陰毛。
(たまらんなこれは)
2本の指でそれを開くとにちょりという濡れた音とともにまっさらなピンク色の花弁が開かれる。
穴の奥の肉壁までくっきりと見える。
いままで誰の侵入も許したことのない聖域を汚していく背徳感を感じて男は舌なめずりをした。
遮るものはなく、生まれたままの姿で秘所をさらけだした格好をとっている千棘。
顔は赤く、羞恥で汗がにじんできている。
(私――――これからせ、セックスするんだよね)
千棘は唾を飲み込むといきりたった男のソレに目を向ける。
(ちょ、何よアレ。大きすぎない!?あんなの入るの?でも鶫は――――っ)
淫靡な光景がフラッシュバックしてくる。
とろけた雌の顔をした鶫。
そんな鶫を貪るように腰を打ち付ける男。
普段は凛とした鶫がだらしなく涎を垂れ流し、男を喜ばせようと全身で奉仕している。
(っ!)
愛液が自らの股からひとすじ漏れ出ていくのが千棘自身にも感じられた。
男はそれを絡め取りながら指を千棘の膣内へと沈めていく。
初めて味わう異物の感触に思わず強張ってしまう。
だがそれ以上進むことはなく優しく千棘の膣内を犯していく。
愛液が絡み合う音が暗い室内に響く。
「ん―――っ!んんっ」
予想以上に千棘の秘所は準備を終えていた、指が中を探るようにして膣内を進んでいく。
私は指の動きにただただ翻弄されつつ、声を漏らさないようにすることしかできなかった。
私の体型の良さはちょっとした自慢
鶫にだって――――胸は負けるかもしれないけどすらっと伸びた手足やくびれは負けないと思っている。
今まであまり男性の視線を気にしたことはない
だけど私にそそがれる性的な視線は気にせずともちょっとした優越感と不快感を与えてくれた。
そんな白く伸びた脚が必死に震えている。
与えられる快感を必死に耐えようとして。
彼は十分私のソコを弄んだあと腹部まで反りたつ強烈な雄の象徴があてがわれる。
「―――――いづっ!!ぁっ!」
ソレは千棘の膣内へと強引に押し入ってきた。
千棘の顔は苦悶に歪み破瓜の血がシーツへと流れる。
「まっ――――て!ダーリン!!痛いよ―――」
涙を浮かべた千棘がいつものような覇気のないか細い声でつぶやく。
男はその願いを聞き届けたのか腰を止めた。
と思ったが千棘は総司の表情がそうではないことを悟った。
いつものような余裕のある彼ではない。
汗を流しながら半笑いの表情を浮かべている。
「ダーリン???」
大分痛みが治まってきた千棘が不思議そうに見上げる。
(入っちゃってる―――――――いまセックスしてるんだ―――――私も鶫みたいないやらしい顔―――――してるのかな?
でもセックスってスポーツに似てる――――ダーリンも気持ちよさそうだし
うぅ――――恥ずかしいけど――――なんかうれしい)
(やべぇ)
総司はどてっ腹に風穴があいた時と同じくらいの衝撃を味わっていた。
腰を止めたのではない。動かせないのだ。
千棘の膣内で無数のヒダが蠢くように縦横無尽に締め付けてくる。
鶫や千花のソレも十分すぎるほど素晴らしい感触だったがこれは次元が違う。
いわゆる名器という女性器である。
(くそっ―――少し動いただけで凄まじい刺激が―――――)
「ダーリンっ!」
そんな総司の苦悩も知らずか千棘は足を腰に絡ませて密着してくる。
張りのある乳房が押し付けられ、雌の眼をした千棘が舌を這わせてくる。
「どうしたの―――?もしかして鶫みたいに―――――気持ち良くなかった?」
絶世の美少女の言葉が男の理性の糸を切ることは容易かった。
「っ―――!あぁっ!ダーリン!」
男が激しく腰を打ち付ける。
千棘の全身が揺さぶられ、衝撃に耐えられず口からでるのは言葉にならない言葉だけ。
「―――――――っ」
男の腰が一層深く打ちつけられると今まで汚されたことのない少女の処女宮へ無数の精子が解き放たれていった。
未知の快感にさらされた千棘は必死に男にしがみつき、ただただ子種を受け入れることしかできなかった。
長い長い射精が終わると男が千棘の隣へと横たわる。
激しく息をしている様を見て千棘は笑みを浮かべる。
うれしかったのだ。鶫のように私も彼を快楽へ導けたことが。
ふと自らの秘所をみると白濁と朱が混じった液体が流れ出ていた。
千棘はそれを細い指ですくいとる。
粘度の高い、ねちょりと男を立てながら精液が千棘の指に絡みつく。
「うぇっ―――苦い」
凄まじく淫靡な、インモラルな空気を漂わせ―――――少女は呟く
「ねっ――――ダーリン―、もう一回、ダメ?」
アーデルトの部屋の扉が乱暴に開かれる。
1人座りワインを嗜んでいたアーデルトが扉に目を向けると
そこに立っていたのは1人の少女。
「ああ、千棘か」
「ねぇパパ、悪いけどあの話はなかったことにしてもらうわ」
「すまない――だがこれしか手は―――――っ!?」
アーデルトが目線を上げると予想外なモノが視界へと入ってきた。
銃口が。
「パパ、私ももう子供じゃない。自分の意見が通らないならどうするか――――分かってるつもりよ」
実の父親に銃口を突きつけて尚、少女の瞳は揺れていない。
修羅の世界へと足を踏みいれ、覚悟を固めた目だ。
アーデルトはそんな目を幾千と見てきた。
ゆえに今、彼女が自らの意思でこの世界へと足へ踏み入れたことを理解する。
ため息をつくとアーデルトは椅子へと深く背中をうずめる。
「好きにするといい――――――千棘。君の選択なのだろう。親≪わたし≫はソレを尊重するよ」
それを聞くと少女は背を向けて去っていく。
「―――――そろそろ僕も引退かね」
時代は変わる。ビーハイブもまたしかり。
「いっつ―――――――腰痛いわね。さすがにあのあとダーリンと5回戦したのは失敗だったかしら」
腰をさすりながら千棘はビーハイブの廊下を歩いていく。
そんな少女の携帯に着信が入る。
手馴れたように銃を腰にしまうと千棘は電話をとる。
「あっ!ダーリン!こっちは万事おーけーよ。ええ、そちらの準備もできたのね、私もいくわ」
今回ちょっとリハビリ込みのため少し文章おかしいかも
すまぬ