※この作品はR-18です。

ゲスコイ   作:ふぁうすと

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原作読んで)結局姉のために身を引いた春ちゃんがとんだピエロになってるんですがそれは






第14話 小野寺春編

「小野寺小咲ィ?」

 

大量のチョコレートバーを齧っていた総司はクラスの地味な少女を思い出す。

確かに美少女といえる娘だったが千棘や鶫と比べると少し地味さは否めない存在だった。

 

「あーうちのクラスメイトにそんなのがいたな、そいつがどうかしたのか?」

 

「最近の調査で分かったのですが―――どうも一条楽の思い人のようです」

 

それを聞いて男の手が止まる。

虎の方に振り返ったその顔には邪悪な笑みが張り付いていた。

 

「ほぉ、なかなか楽しめそうな情報じゃないか」

 

「楽しそうですね、若」

 

「あと一押しだからな――自分が恋した女がほかの男に犯されてるところを見せ付けられるっていうのはどんな気持ちなんだろうなァ」

 

総司は小咲の写真を虎から受け取るとにやにやと笑うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが和菓子屋おのでら―――」

 

総司は小野寺家が経営する和菓子屋前まで来ていた。

周囲の家とは一味違う和風な家であり、看板などを見るにそれなりに繁盛しているような雰囲気だった。

 

「いらっしゃいませー」

 

入るとかわいらしい声が店内のカウンターから発せられる。

そこには白い和菓子屋の制服に身を包んだ小野寺小咲がいた。

 

「芹沢君―――きてくれたんだ」

 

一切の悪意を感じさせない純粋すぎる笑顔に総司は思わず笑みがこぼれてしまう。

悪事や人を陥れていく自分が浄化されていくような感覚だった。

 

そんな曇りのない彼女の目を罪悪感から見ることができず目をそらしてしまう。

そこには饅頭をはじめとした和菓子がところせましと並んでいた。

 

ある事情から高カロリーを摂取し続けなければいけない総司はこういった甘味には目がないほうだ。

 

「えっと、饅頭を15個、羊羹を2本、団子を20本、おはぎを――――」

 

「いっぱい買ってくれるんだ!ありがとう!家族で食べるの?」

 

彼女の質問に他意はなかったのだろうが、総司は一瞬かつての家族の姿を思い出して動きを止める。

 

「――――いや家族は――――いない」

 

暗い影を差した総司の表情にはっとした小咲はソレを察する。

家族がいないという言葉の意味を。

 

「ご、ごめん総司君、私そんなつもりじゃ―――」

 

「いいんだよ、君は優しいね、小野寺さんみたいな人が家族になってくれるとうれしいんだけど」

 

「そ、そんな私なんて!」(お嫁さんかぁ―――― 一条君最近学校に来ないけどどうしたんだろう)

 

 

 

 

「芹沢!!!」

 

突然、入り口から大声が響き渡る。

そこにいたのは一条楽だ。

 

だがその姿は小咲が知っている彼とはまるで違う。

学生服は擦り切れ、ほつれ、髪は逆立ち、目は血走っている。

 

「小野寺そいつから離れろ!!」

 

「い、一条君!?」

 

楽は素早く小野寺の前に躍り出ると総司を射殺しそうな眼で睨みつける。

 

「ひどいなぁ、俺はお菓子を買いに来ただけだぜ?なぁ小野寺さん」

 

「そ、そうだよ一条君――――」

 

「騙されるな!!」

 

小咲は見たことない一条楽の怒号に体を震わせる。

 

(なんか今日の一条君――――怖い)

 

「こいつは万里花をレイプしやがったんだ!こいつは――――――!!!」

 

そう叫ぶ楽。

総司は楽しそうに笑いながらそれを眺めている。

 

だが小咲は違った。

今の一条楽は何の事情も知らない人間が見れば錯乱者にしか見えない。

 

目は血走り、言動は支離滅裂。

事実、それは当たっている。

今まで非日常から逃げ続けていた人間が短期間に追い詰められれば精神に多少の変調をきたしてもおかしくはないであろう。

 

一条楽としてはただただ小咲を守りたい行動ではあるが。

 

総司は小咲には聞こえないよう楽の耳元でつぶやく。

 

「なぁ楽、教えてやろうか?あれから何度か万里花とヤったんだがよぉ、いつもいつも出すときに「楽様」「楽様」って祈るようにつぶやくんだよ。

それにな、たまんねぇぞ?他の男を想う女に中出しするのはよ、ハハハッ!」

 

「―――――っ!!!」

 

間髪入れず、楽の拳が芹沢の顔面へと突き刺さっていた。

総司の鼻から一筋の血が流れる。

 

「一条君!だめだよ!」

 

小咲が必死に楽を抑える。

 

「では、また会おう。一条楽。」

 

和菓子の袋を下げて総司は去っていった。

店の外に出ると乾いた空気が頬を叩く。

 

もう葉も散り、街は冬の様相を呈してきていた。

店の中を見ると一条楽が一方的に小野寺へ迫っているように見えた。

鬼気迫る楽の表情に小野寺は若干引き気味だ。

 

(もう精神の均衡も保てんか―――?次でとどめだな。そのためには小野寺小咲―――君に役立ってもらうよ)

 

「あの――――大丈夫ですか?」

 

総司の背後から声がかけられる。

そこにいたのは小野寺小咲と同じ美しい黒髪をした少女だった。

ただ年は幾分若く、中学生ぐらいだろう。

 

「うちの店から出てきたので――――鼻血が―――」

 

総司は渡されたハンカチで顔をぬぐう。

 

(確か小野寺小咲の妹――――だったか?名前は―――)

 

「小野寺春?」

 

それを聞いて少女は少々驚いた顔を見せる。

 

「そうですが―――なぜ私の名前を?」

 

怪しげな瞳をする少女の疑念を振り払うように男はへらへらと笑う。

 

「俺は凡矢理の2年生でな、1年にとんでもない美少女が入学したってもっぱらの噂だよ、そりゃあ知ってるさ」

 

「なっ!」

 

(おーおー赤くなっちゃってからに、しかし最近まで女子中学生だったとは青い果実もいいねぇ)

 

まさに美「少女」ともいうべき魅力を醸し出している。

 

「それで!さきほどはいったい何があったんです?」

 

「いやぁこの店の店員さんがかわいかったもんでナンパしてたら殴られちゃってさ」

 

それを聞いて春の中の男の内部評価が数段下がる。

 

(へらへらしちゃって軟弱そうな男―――しかしお姉ちゃんが殴るなんてほんとに?)

 

店の中を覗き込むと男が姉に襲いかかっているような光景が展開されていた。

 

「お姉ちゃん!」

 

妹は急いで店に飛び込み、その後ろの男もそれについていく。

 

「分かってくれ小野寺!!総司≪アイツ≫は危険なんだ!」

 

「い、いいから落ち着いて一条君」

 

外から見れば襲っているともいえる光景

 

「ちょっと!あなた何をやってるんですか!警察を呼びますよ!」

 

少女の警告ももはや耳には届いていない

 

「あいつ、アイツのせいで橘もーーーーー俺の家もーーーーーーああああ!!!」

 

錯乱した一条楽の拳が春へと向けられる。

彼自身そうする気などないのだろうが、そもそも正気を失っている。

 

何が真実で何が欺瞞なのか。

今ここにある光景は現実か?幻か?

 

ストレスにより精神を病んだ楽にはすでに自制が効いていない。

 

「きゃっ!」

 

男勝りに仲裁した彼女といえど未だ高校1年生の少女ではその錯乱した拳に対して動くことができない。

 

「えっ?」

 

だが再び目を開けると拳は春の眼前でとまっていた。

 

「カタギに迷惑かけんなよー楽、今はもうマークされてねぇだろうが元指定暴力団組長の跡継ぎだって情報はサツだってもってんだ。今は昔みたいに隠蔽してくれるやつもいないんだぜ」

 

「あああああああああぁ!!!!」

 

奇声を上げながら楽は怨敵へと襲い掛かる。

 

「ちっ」

 

(てめーを殺すのは今じゃねぇんだよ)

 

総司は舌打をすると襲い掛かってきた楽の顎をカウンターの要領で打ち抜く。

極限まで手加減されたそれは楽の意識を断ち切るだけで済んだ。

 

「迷惑かけて悪かったな小咲ちゃん、春ちゃん。それと春ちゃん」

 

「慣れ慣れしく呼ばないでくれますか」

 

「ハンカチ《これ》また洗って返すからさ、次の日曜またここに来るよ」

 

そういって男は楽を片手で引きずりながら店を出て行った。

 

 

後にこの出来事で人生を大きく揺るがされたのは小野寺小咲ではなく-----小野寺春であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんなのよあの人は」

 

あれから数日、日曜日の夕方。

春は自宅で悶々としていた。

 

不覚にもあの時、突如として振るわれた暴力から庇ってくれたその腕に、背中にときめいてしまった。

 

「ないないない」

 

春は否定する。

 

(いまどきあんなテンプレシチュなんかでーーーうううううう)

 

枕に顔を埋めて白い足が布団の上で揺れる。

 

「春ーーー?総司君がきたよーーー」

 

店番に立っている姉の声が2階へと聞こえてくる

 

「はーい」

 

(ハンカチ受け取るだけだし、とっとと帰ってもらおうっと)

 

下に降りた彼女を待っていたのは素人目にも高級そうに見えるジャケットとカジュアルさを残した服装に身を包んだ男だった。

しかも表には明らかな黒塗りの車が鎮座している。

 

「こ、こ、これは?」

 

「あーあと総司君ね、春とお出かけしたいって」

 

「はぁ!?」

 

思わず顔を真っ赤にして声を上げてしまう。

 

「さっ、行って行って!」

 

「ちょ、お姉ちゃああああああああ」

 

妹にやってきた春ににこにこが止まらない姉。

春は助手席に詰められると何がなんだかわからないまま乗せられていってしまう。

 

「ええええええええええええ!!!」

 

 

 

エンジンを拭かしながら黒い車体が道路を軽快に走る。

 

「ていうか先輩は免許持ってるんでしょうね。高校生なのに」

 

「ちと家庭の事情があってな(抗争やらで高校入学遅れた)、免許は持ってるぞ」

 

「この車は先輩の父親から借りたんですか?」

 

春としてはとくに他意のない質問ではあったが

 

「あーうちは父親がいないんだ。俺の親代わりの―――虎ってんだが、あいつ税金対策とかで車いっぱい持ってっからな、1台借りてきた」

 

――――――――

 

「虎ぁー車1台貸してくれー」

 

「はぁ、かまいませんがどちらへ?買い物なら私が」

 

「デートだよデート」

 

「ふむ、では芹沢組の名が落ちない車にしなくてはなりませんね!」

 

はりきりだす虎。

 

 

「ではこの黒のベンツSクラスW220はどうでしょう!歴代の中でもカスタムベースにされるほど―――」

 

「ヤクザまるだしじゃねーか却下だ」

 

 

「ではこの黒のアルファードは―――」

 

「最近のうちら≪ヤクザ≫の流行りの車種じゃねぇか」

 

 

「仕方ありませんね、ではこの黒のランボルギーニを―――」

 

「まぁそれでいいか、でもさなんで全部黒なの?」

 

「ヤクザですから」

 

「―――そうか」

 

 

 

―――――――

 

 

「――――すみません」

 

父親がいないという言葉に少ししゅんとした様子の春

 

「まったく春ちゃんはかわいいなぁ!」

 

「なっ!?か、勝手にかわいいとか言わないください!」

 

それがからかいであることに気付くと一息ついて呆れた様子で春は総司に尋ねる。

 

「それで?ハンカチを渡すだけじゃなかったんですか?」

 

「春ちゃんとデートしたくて」

 

「それ―――ほかの女の人にもいってるんでしょ」

 

「まぁな、とりあえず飯でもいくか」

 

(まぁお姉ちゃんの友達みたいだし――悪い人じゃなさそうだし、ご飯ぐらいならいいかな)

 

沈みつつある夕日を背に都心部へと高速を走らせる。

 

 

 

 

 

「ちょ、ちょっと先輩?」

 

「あん?」

 

慣れない場に体が微妙に震えている春

 

「ここ高級店ですよね」

 

「昔は爺さんとよく一緒に来てたからな、店長とも顔なじみだよ」

 

「ほ、本当ですか!?お金貸せとか言われても貸しませんよ!」

 

ここは高層ビルの高層階、そこの会員制洋食レストランである。

一般向けではなく、受け入れる人数も非常に限られている。

総司としては祖父とよく来ていた場所であり、いまでも虎とたまに訪れる店だ。

 

「これは芹沢様、今日はデートですか?」

 

完璧な礼儀と仕草のウェイターがにこやかな笑顔で話しかけてくる。

 

「で、デートじゃ「そうなんだよ、今日もいつものコースで頼む」」

 

「ありがとうございます。飲み物はどうされますか?」

 

「あーロマネの、最近のでいいか」

 

「では2010年物はどうでしょう」

 

了承の手をあげると深く一礼してウェイターは去っていく。

 

「ちょ、お酒じゃないですか!未成年飲酒―-、飲酒運転はだめですよ!」

 

「迎えは頼んであるからさ、大丈夫だよ。高いんだから飲んじゃえって」

 

本来の彼女なら毅然と拒否したかもしれない。

高層ビル、外に広がる夜景、現実とは思えないような幻想的な光景に春の心は少しばかりのゆるみができていた。

ゆえに彼女は差し出された葡萄酒に口をつけてしまう。

 

向に座る男とウェイターの笑みには気づかずに。

 

「あれ―――――?」

 

春の世界が逆さ回りしていく。

それきり彼女の意識は別世界へと跳んでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

「んっんん?ここ――――どこ?」

 

見慣れぬ薄暗い淡いピンク色の天井。

どうやら自分はベッドに寝ていたようだ。

 

薄暗い部屋、見慣れない大きなベッド、彼女には心当たりのない光景であった。

もし彼女が10歳ほど成長していればここがどこかはすぐに分かったのかもしれないが。

 

(ん~頭痛い~、えっと確かお酒を飲んでから記憶が―――)

 

彼女は自分が何も身にまとっていないことに気付く。

裸。そう裸なのだ。

 

「???なんで裸なんで?」

 

答えを探そうと周りを見渡す。

そうして右をみて固まる。

頭が回らない、なぜ、どうして?

なぜここに先輩が!?

 

同じく裸の総司がすやすやと満足そうな顔で寝ていた。

 

(落ち着け、落ち着くのよ小野寺春。そうよこれはよくドラマとか漫画で見かける――――――――酔ってお持ち帰りされて喰われたパターンだァァァァァ!!!)

 

こうしていても仕方ない時計に目を向ける春。

 

(朝6時―――お母さんは和菓子の仕込みでもう起きてるだろうし怒られるだろうけど迎えに来てもらおう

う―――あたしの初体験―――、もっとロマンチックにしたかったのに~)

 

そうして携帯を開くとアルバムのライブラリーが表示される。

 

(あれあたし写真なんてとって――――?)

 

そこに写っていたのは顔は見えないような構図で、行為自体は見えないが男に抱かれる女の写真。

それが自分だということに春が気づくのに数秒とかからなかった。

 

(――――夢よ、これは夢よ春)

 

そういって再び布団をかぶる。

ちらりと横の男に目が映る。

 

(ううぅ、こんな近距離で男の人の裸なんて――――でも触ってみたいかな)

 

初めて触れた男の身体は筋肉質だった。

 

(男の人ってみんなこんなムキムキなのかな)

 

細い春の腕がその筋肉質な腕に掴まれる。

 

「あっ」

 

総司が春の顔を見つめていた。

あっという間に馬乗りにされ春の小さな胸も、すべてが男の眼前に晒される。

 

「春ちゃん起きちゃった?じゃあやろうか」

 

「えっ?」

 

戸惑う春の脚を開いて圧し掛かる男。

 

(でももう一回しちゃってるんだよね)

 

いまいち回らない思考

抵抗など――――できなかった、

 

「痛っ――――えっ?」

 

なぜ血が出ているのだろう?

意識はなかったけれど私は――――もしかして―――

すると目の前の男が悪辣な笑みを浮かべていることに春は気づいた。

 

そう――――彼は何も言っていない。

写真もあった。だが実際に行為をしている場面は写っていなかった。

 

(まさか私の警戒心を解くために――――!?)

 

「いや―――――はいってこないで――」

 

か細い腕が圧し掛かる男の体を拒否しようとするがまるで歯が立たない。

 

総司は枕もとの棚に置いてあった液体を口に含むとそのまま春へとキスをした。

 

「!?なにこれ?お酒―――――――ッ?」

 

口移しで春の中へと流し込まれる度数の高いウイスキー。

濃厚なアルコールが春の意識を溶かしていく。

 

「っぷぁ―」

 

目は潤み、頬は蒸気し、口はぱっくりと空いている。

春に感じられるのは弄ばれるれる胸の感触、密着する男の肌、自身の中を犯す熱い感触

そして首筋に吸い付く唇の感触。

 

「――っぁ!」

 

激しいピストンにもかかわらず、酒で意識が定まらない春は甘い鳴き声を上げてしまう。

それが男にとって興奮を促すスパイスだとは分からずに。

 

未開通な春の膣壁がずんずんとこじ開けられていく。

春の膣は拒否するどころかくわえこんで離さない。

 

「うっ―――はぁ――」

 

男の指が春の未開発な乳首をいじる。

貧乳ではない、未だつやと張りを保つ若々しい乳房。

 

「はっ――あっ―――うぅ」

 

(あれ?私まえに生理きたのいつだっけ――――?今日―――――あぶないのかな――――――)

 

春はただただ目の前の男に視線を向ける。

アルコールで視界がぼやけるが、男の激しい動きが止まり、腰が痙攣したようになっているのが見て取れた。

 

性交とアルコールで火照る自分の体内に広がる熱い精液の感触。

男に抱きしめられ、手足はおろか、頭も男の腕で動かせない。

そんな体勢で未だ中学生の名残を残す少女の子宮に大量の精子が少女に放たれていく。

 

静止を解いた男は自らのそれを春の中から引き抜いた。

 

栓を失った春の穴がひくりと震え、ベッドの上に白い円をつくりだした。

四肢に力が入らず、激しく息遣いをする春。

力なく開いた口の中へ男の舌が入っていく。

 

「んっ―――っぷぁ―――んんっ」

 

拒否するまでもなくなすがまま、流れるがままに舌を絡ませあい、キスを繰り返す。

男は春の頬に手を寄せる、そしてその頭を撫でながら笑った。

 

「もう一回---いいよな?」

 

春は返事をしなかった。

ただ―――声は出さなかったが、こくりとうなずいた。

 

 

 

 

 

「うぅ~」

 

春は学校の廊下をとぼとぼと歩きながら先日の出来事を思い出していた。

まさかあんな形で初めてを卒業することになるとは思っても見なかった。

 

(ほんとはもっとロマンチックなデートして夜景の見えるホテルで~なんて思ってたのに―――まさか酔わされて襲われるなんて)

 

私ってちょろいのかななんて思いながら春は自分の教室の席につく。

しばらくすると一人の少女が春の元へとやってきた。

 

「風ちゃん、おはよう!」

 

彼女の名前は―――

春の親友ともいえる少女である。

 

「どうしたのなんだか元気がないみたいだけど?体調でも悪いの?」

 

「うー体調が悪いわけじゃないんだけどね」

 

苦笑いで誤魔化す春。

まさかうっかり男に連れ込まれて処女を散らされたあげくに昼過ぎまでヤってましたとは言えない。

 

「そうなんだ~、そうだ春、これ見てー今月号なんだけど」

 

彼女が持ち出してきたのは女性向けのティーン雑誌、中高生にはある意味バイブルである。

開かれたページに書かれていたのは―――

 

<実際どうなの?はじめてのSEX!>

 

彼女らは女子高生なりたてでありこういった話題は非常に興味深いといっていい。

女の子なら誰しも夢見ることであり、現在では高校生でも男子でも女子でも性に奔放な子は珍しい話ではない。

 

全部がそうではないし、春の周りでもそうではないが。

そのページに書かれていたのは初体験に関しての体験談や指南だった。

まさか処女喪失からそう日も立たないうちにこんなものを見せられることになるとは

 

(何も知らなかったころの私なら顔真っ赤にしてたんだろうな~)

 

一線を越えて、大人の階段を上るどころか一段飛ばして駆け上がった春にとってはそれらは対して恥ずかしいものに思えなかった。

それらより恥ずかしい体験をしてきたのだから。

 

「でもどうなんだろうね~やっぱり初めてって痛いのかな~」

 

顔を少し赤らめながら風ちゃんが言う。

それを聞いて春は素直に、感想を言う。言ってしまった。

 

「確かに痛かったけど最初だけだよ」

 

「えっ?」

 

「あっ」

 

風ちゃんは目を丸くして春を見ている。

春は自ら口にした事実に固まり冷や汗をかいている。

 

それだけではない、教室内、まだ授業が始まるまで時間があるため人は多くはないが多くの女子が驚いた顔で春を見つめている。

彼女は言ってしまったのだ。

 

自分は経験があると。

 

「は、春ちゃんしたことあるの!?」

「い、いつ!?相手は!?」

「私も彼氏とそういう関係になりそうなんだけど春ちゃん教えて~」

 

怒涛の如く押し寄せる興味津々な女子たち。

 

「い、いやっ―――違うって!」

 

まずい、どうしよう。

春はこの状況を離脱する術を必死に考える。

このままでは根掘り葉掘り聞かれる羽目になるのは火を見るよりも明らかだ。

 

(こうなったら冗談だと誤魔化して逃げ―――――)

 

「おーい、春ちゃんいるかー」

 

(何、火に油注ぎに来てるんですかこの先輩は―――!!)

 

春の行動は素早かった。

呼びに来た総司の手をつかむとすぐさま引っ張っていく。

残された女子たちは口々に降ってわいた恋物語に勝手に心を馳せていた。

 

「あの人が春の彼氏なんだー、何年生?」

 

「あの人って確かあの舞子って先輩と喧嘩して半殺しにしたらしいよ」

 

「え、あの人不良なの?見た目地味っぽいけど」

 

「でもアウトローって感じちょっと憧れるなー」

 

 

 

人の少ない屋上への階段付近まで総司を引っ張ってきた春

 

「先輩どういうことですか!!!わ、私の教室まで来て!」

 

「だめなのか」

 

「うっ―――だ、だめじゃないですけど」

 

なんだかんだ言っても春にとっては初めての相手である。

強引すぎたといえば強引すぎたが―――

 

「ま、まだ許したわけじゃないですし―――」

 

うつむきながらそういう春の手首をつかむと男はその腕を引き寄せる。

男の力では春の身体はまるで綿かなにかのように男の胸にすっぽりと収まる。

 

「え?ちょっと先輩!!」

 

もがいて抗議する春を男は無言で抱きしめる。

抱擁の強さに比例するように春の顔が赤くなっていく。

 

「ごめん」

 

「えっ!?」

 

まさかこの男から謝罪の言葉が飛び出すとは思ってもいなかった春

 

「春ちゃんがいやならもう二度と君の前には現れない約束する。俺だって君をこんな世界に巻き込みたくない。これは本音だよ――――だから―――別r」

 

パァン!

 

涙で目を濡らした春が息を荒くしながら男を睨めつけていた。

これには男も驚いた。

総司自身本音も混じっていた。

 

小野寺姉妹のような一般人は総司や一条楽の世界にかかわるべきではないのだ。

この世界は善良な人間が生きていける世界ではない。

 

鉄火場を多く経験している総司もよく知っている。

彼自身、春のことは好ましく思っている。ゆえにこちら側には来てほしくはない。

小野寺小咲への橋頭保として優秀ではあるし、その体は非常に魅力的であるが。

 

そもそもマフィアである千棘や名門令嬢の万里花と比べれば彼女は一般人すぎる。

自分の女が無残な目に合うのは総司とて望むところではない。

 

「先輩?あんまり女≪私≫を舐めないでもらえますか?人の処女奪っておいて何て言い草ですか!

許しません!責任を取ってもらいます!だから―――――地獄の果てまで付いていきますからね!!」

 

 

「――――――」

 

男は呆然と、そして次第に笑みを浮かべる。

 

この女はなかなか拾い物かもしれない―――――と

身体だけ味わってあとは距離を置こうと思っていたが成程、素質がある。

 

裏社会に適応できる素質が。

純粋がゆえにその水は清濁両方に染まりやすい。

 

「ちょっと!は、放してください!」

 

男は春を抱きしめる腕に力を入れる。

春が違和感に気付くのに時間はそうはかからなかった。

太ももに触れる熱いモノに。

 

「な、なに大きくしてるんですか!―――――っひぅ!」

 

男の手が無言で太ももを撫で、制服の中へと侵入してくる。

無骨な手が春の小さな胸を揉みしだいて双丘の形を変形させる。

 

「こ、ここ学校ですよ!!誰か来たらどうするんですか!んんっ!」

 

手が胸を、足を、舌が春の首を這っていく。

天井へと向かう階段の踊り場はほとんど人通りがない、しかもいまはすでに授業中、まず誰かが来ることはないだろう。

ただ、もし春が声を上げれば誰かが来るかもしれない。

 

そんな抗議の声など露知らず愛撫は激しさを増していく。

春の身体も正直にソレに反応してしまう。

 

嫌だ嫌だといいつつも体は男から離れようとせず、乳首はぷっくりと膨れる。

下着をはぎとられ制服の上から自己主張するのがはっきりわかるほどに。

 

「――――だめっ――」

 

抵抗むなしくパンツも剥ぎ取られてしまう。

水気のある粘着質な音が春の耳にも聞こえてくる。

それが自分のものであるという羞恥が彼女の心をさらに揺さぶる。

 

「春ちゃんは相変わらずエロいな~もうこんなにドロドロにしちゃって」

 

「ち、違います!これは――ああっ!」

 

否定しようにも指が何の抵抗もなく膣内へと埋まっていく

 

「春ちゃんこんなに濡らしてすぐ満足させてあげるからね」

 

「―――?まさか先輩!?ここでそんな――――やめ――――!」

 

容赦のない挿入が春の体を一気に貫いた。

 

「んぐぅ!だめっ先輩っ―――あっ、あ、ふかいっ―――――」

 

春は無意識に甘えた声で男を呼ぶ。

それに興奮した男が激しく腰を打ち付けていく。

どろどろに煮詰め、とろけて性感を春は制御できずに噴水のように愛液を漏らしてしまう。

 

「あっ―――ああ―――あんんっ!」

 

あれほど野外であることに羞恥を感じていたというのに声を抑えることができない。

誰かに見られているかもしれない、聞かれているかもしれない

そう思うと下腹部が熱くなってしまう。

 

「春ちゃんはかわいい声で鳴くなぁ」

 

「っ――うるさいっ―先輩のせいですっ!」

 

口ではそういいつつも男が突き出した口に緩慢な動作で口づけ、舌を迎え入れる。

 

「じゅぶっ――――じゅふぅっ―――」

 

瞳を潤ませて舌をからめながら膣内を行き来する男根を締め付けてしまう。

気をよくした男がより一層深く突き始める。

 

「んふっ―――ぁ」

 

背筋を反らせて顎が上がる。

もはや男の味を覚えこまされた子宮口に鈴口をキスさせられるだけでどうしようもなく興奮してしまう。

 

制服に汗が染み出し、黒い髪が濡れていく。

 

「せんぱ―――っ――――だめっ来ちゃう―――来ちゃ―――おねが―――――出さないっ――――」

 

今までの人生で経験したことのないような快楽。

もはや拒否などできない、受精にそなえてか春の小さい体がふるふると縮こまり、震える。

 

「ぁぁああああ―――あぁ――!」

 

ぴったりと押し付けられたペニスから大量の白濁液が放たれた。

それを歓喜と共に受け取る春の体。

絶頂で力が入らなくなり崩れ落ちる。

 

力なくうなだれる春の顔の前に先ほどまで春を蹂躙していた醜悪な物が差し出される。

 

「っ―――れろ―――ふじゅっ―――」

 

命ぜられることもなく春はそれを口と舌で掃除していくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとか意識を持ち直した春はパンツを履きなおすがドロドロな下腹部のおかげで非常に不快な感触だ。

 

(先輩のと私のでぐちょぐちょ―――匂いも―――授業どうしよう)

 

「―――っ」

 

気を抜くと大量に注がれた精液が垂れてしまいそうになる。

子種が漏れないようにきゅっと力を入れざるを得なかった。

 

「あとごめん、言ってなかったけどほかにも何人か女が――」

 

「ふんっ!!」

 

春の腰の入った拳が男の顔面を打ち抜ぬいた。

 

 

 

 

 

 




ヤクザの現役組長が公務員なんてなれるわけねぇだろうが!
とツッコミつつ原作読んでました(他にもいろいろあったけどね!)

でもまぁ多分原作世界線ではみんな幸せになることでしょう

ただしこの世界線では一条楽君は絶望に沈んでいただきます(ゲス顔
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