※この作品はR-18です。

遊戯絶唱シンフォギアR18   作:特撮仮面

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幼馴染とのいけない放課後

 何がどうしてこうなった…。遊吾・アトラスはベッドの上で思わず頭を抱えたくなった。だが、残念なことに現在の彼はそんなことが出来ない状況であった。

 それは何故か? 彼の両腕が暖かな重みで完全に拘束されているからである。

 

「遊吾……えへへぇ」

「……遊吾さん…ふふふ」

「…………親父、俺あんたと決闘できねぇかも……」

 

 何度も確認した。彼の両隣、彼を挟み込むようにして彼の腕を挟み込みだらしない寝顔を晒している少女二人。

 右側の、栗色の髪とバッテンの髪留めが特徴的な少女は立花響。左側の黒髪の少女は小日向未来。

 遊吾・アトラスと二人の関係は特殊なものであった。

 異世界からやって来た少年と、そんな彼と友達となった少女たち。出会った時からまるで旧友のように触れ合うこともあれば、喧嘩することもあった三人。右も左も分からず、知り合いも、常識すらも違う世界で、根気よく付き合ってくれた二人のことを、彼は大変好ましく思っている。

 少女たちもまた、恐ろしく、悲しく、孤独だった時に脇目もふらずに真っ向から二人を助けようと奮闘し、支えようとしてくれた少年の事を大変好ましく想っている。

 彼らの関係を表現するなら、まるで昔から一緒だったような友達や、互いに気心の知れた親友という関係だろうか? だが、そんな三人にはたった一つだけ他とは違う一面があった。

 異世界にたった独りという異常すぎる状況。孤独ゆえに人の温もりに餓えていた彼は、そんな状態から救い出し、人の温もりを与えてくれた彼女たちの為ならば、あらゆる犠牲も辞さないという考えをもっていた。少女たちもまた、生涯のトラウマとなる状況から救いだそうと必死に駆け回っていた彼を見て、彼のためならば自分達は――といった思考を心の奥底に秘めていた。

 ある種の狂気すらも感じられる三人の関係。それは友達であり、親友であり、恩人であり、大切な存在という彼らの関係は、強固な絆であると同時に、あまりにも脆い砂の城であった。

 そんな、男女間の友情と恋愛の二つの側面を有している三人であるが、現在の彼らの状況を確認してみよう。

 遊吾・アトラス。決闘者故に鍛えられた肉体。ムキムキマッチョというわけではないが、しっかりと主張する筋肉たちが、その少年がただの子供ではないということを確認させる。ちなみに全裸だ。

 立花響。笑顔の可愛らしい彼女。中国拳法に似た格闘術を主体とした戦闘がスタイルであるため、その肉体は厚い筋肉に覆われていた――わけではなく、パッと見は同年代よりも多少ガタイの良くなった少女であるが、その腕を見れば分かる。年頃の少女らしい健康的な瑞々しい肌の下に眠る、分厚く、力強い筋肉の脈動が彼女の身体が戦士のそれであることを実感させる。

 特に彼女の格闘術において重要となる体重移動。その性質故に下半身もまた鍛え抜かれている。馬や鹿などの大型の獣を思わせる力強い筋肉のうねり。それは自分に絡まる彼女の脚で何となく分かる。

 彼女の師匠の鍛え方が上手いのか、はたまた彼女の特異体質ゆえか、鍛え抜かれた戦士でありながら同時に少女らしい柔らかな肢体を持つ少女。だが、全裸だ。

 小日向未来。笑顔が可愛らしい少女。戦闘こそあまり得意ではないが、元陸上部のその脚は中々のものだ。また、最近筋トレなどを始めたらしいその身体は響と比べて柔らかく、本当にひだまりの中にいるような感覚がする。

 響と違う、柔らかさ。響の身体を健康的なエロさだと表現すると、未来の身体は陶酔的なエロさと言えば良いのだろうか。そんなこんなで全裸だ。

 年頃の男女がベッドの上で全裸で寝転がっている。しかも妙に幸せそうな表情で。

 身体を良く見れば、互いに至るところに虫に刺されたような赤いものがあり、さらに身体には何か絡み付いているし、ついでに布団と言わずベッドと言わず何処か湿っぽい。

 何がどうなっているかなんて、彼が一番知っていた。目を瞑れば幾らでも思い出せる。彼の上で、下で乱れ狂う少女たち。

 成人こそしていないが、彼は大人の世界、プロデュエルリーグで何度も優勝するような立派な職をもった男だ。最悪、持ち前の雰囲気と姑息な手でこちらでも職を得ることはできる。

 だが、彼女たちは違う。彼女たちはこの世界の人間で、そして学生だ。キチンとした性知識も無い彼でも、俗に生という状態で致せばどうなるか知っている。学生の立場などもしっかりと認識している。

 …俺は、どうすれば良い。頭を抱える。そういう雰囲気だった、誘われて我慢しきれなかった、などと言い訳ができるはずもないし、するつもりもない。だが、自分の軽率な行動で彼女たちの人生を壊してしまう。それがどうしようもなく恐く、同時にとてつもない罪悪感が彼を押し潰す。

 悶える、否、悶え苦しむ遊吾。唸り声をあげながら悶える遊吾に気付いたのか、彼の腕を抱えていた二人が目を覚ました。

 

「ぅ、ん? ……どうしたの遊吾!?」

「…だ、大丈夫? 顔色、悪いよ?」

 

 青色を越えて土気色にまで顔色を変化させて震える遊吾を見て、完全に意識を覚醒させた二人が飛び起きる。

 どこか遠くに意識を飛ばしていた遊吾だったが、二人の声に意識を取り戻すと、目の焦点の合わない状態でいった。

 

「本当に申し訳ない!! お前たちの人生を無茶苦茶にして!! 責任は絶対にとる!! 駄目なら俺の首をおとしても、社会的に殺しても良いから!! その、本当に申し訳ありませんでした!!」

『へ?』

 

 

※※※※※※※

 

 

「くっ、ふふふ…で? お前は一発で子供が出来ると思ってた訳だ」

「うるせぇ……」

 

 その日、遊吾はいつもの鯛焼き屋で頭を抱えていた。

 数日前に起こった間違い。それについてついつい漏らしてしまったところ、店主である響一郎は大笑いしながら言う。

 確かに、彼は赤子が生まれる過程を知っているわけではない。だが、そういうことは性欲発散以外にも子作りという面があることは知っていた。

 故の全責任をとるという発言。その話を聞いて、共に鯛焼きを食べていた弦十郎がいう。

 

「だが、遊吾君の言うことも尤もだ。しっかりと避妊していなければ万が一もありえるからな」

「お、経験者は語るってか?」

「殴るぞ兄貴」

 

 おお、くわばらくわばら。クックッと笑っていた響一郎であったが、急に真面目な表情になると遊吾に尋ねた。

 

「で、響ちゃんたちはどうなんだ?」

「…あー」

 

 間違いを犯した次の日、休みということもあって大事にはならなかったが、二人にやれどこぞのけだもののせいで腰が痛いだのと弄り倒され、彼の事を思ってか本番以外の危険性の少ないあらゆる行為をして過ごした。

 それ以降、彼女たちはまるで何かに解放されたようにスキンシップが激しくなったりしているが、それ以外は特に変化はない。

 

「ちょっと変わったけど、根本的なところは特に」

 

 と、彼の携帯端末に連絡。迎えに来て、か。

 立ち上がり屋台に背を向ける彼の背中に響一郎が投げかけた。

 

「泣かせるなよ」

 

 そんなこと、当然だ。片手を挙げることで応えた彼は、そのまま公園を後にしようとして――

 

「…でも、フィーネで活動してるときに泣かせていたような」

「…全然信用ならねぇな」

 

 後ろから聞こえた声に思わずすっ転ぶのであった。

 

 

 

 

 

 さて、そう彼は響一郎たちにはああ言ったのだが、実際のところ変化は劇的であった。それは勿論彼の精神的なものでもあるが、他には、彼にDホイールで迎えに来てもらおうなどとは前まではそこまで言われなかったし、彼女たちがこっそりと寮に彼を呼ぶといった行為は規則違反ということもあってまず行われなかった。

 そして何より、二人のスキンシップのとり方。これが彼にとって天国であり同時に地獄となってしまっていた。

 例えば、未来の場合――

 

「んむ…ん、ちゅっ、ぴちゅっ」

「う、あ…み、未来」

 

 放課後、学校に迎えに来てほしいと言われてリディアン音楽院に来てみれば、気づいたときには部活棟から少し外れた場所にある駐輪場のトイレの個室に引き込まれ、気づけば自分の股間が未来に咥えられていた。早業とかそんなちゃちなモノではない。先攻クエーサーエクストリオ二伏せターンエンドと言われた時くらいの衝撃と目にも止まらぬ動き。

 

「ちゅぅぅうう…ぷはっ、どうかしましたか? 遊吾さん」

 

 一際大きく彼の陰茎を吸い上げた未来が、口元をペロリと舐めながら上目遣いに尋ねてくる。小首を傾げている様はとても可愛らしく、並の男なら陥落出来そうな程であるが、そんな顔のすぐ横で自分の陰茎を右手で丁寧に扱きながら、左手で玉袋を優しく揉み解す姿はあまりにも目に悪い光景であった。

 

「な、何でこんな…」

「ああ、大丈夫です。ここは普段人使いませんし、セキュリティも本棟や部活棟とは違って無いに等しいですし」

 

 そこらへんは神獣鏡でしっかり調べてますよ。と言われ、思わず微妙な、苦笑とも呆れとも言えない笑みを浮かべてしまう遊吾。

 その笑みの内容を勘違いしたのか、彼女が驚きを隠せないと言った風に、

 

「あ、もしかして本棟の教室内とかの方がよかったり――」

「ちげぇよ!?」

「え? まあ、神獣鏡を使えばセキュリティ誤魔化せますし、そっちの方が背徳感はありますけど――」

「だから違うッて言ってんだろ!? 此処で良いから!! してもらうことはうれしいけどさ!!」

 

 声を小さくしながら叫ぶという高度な技を披露する遊吾。そんな彼の言葉を聞いて、未来は口元を歪めた。

 その目つき、その笑みを彼は知っている。アレは獲物を捕らえた時の獣の目だ。アレは相手のエースモンスターを落とし穴に引きずり込む時の蟲惑魔モンスターの笑みだ。

 

「ようやく合意してくれましたね、遊吾さん」

「合意て……あ」

 

 自分の言葉を思いだす。

 してもらうのはうれしい。つまり、自分は心の底では未来にこういった性的な奉仕をされることを望んでおり、またそれをしたいと考えているということだ。

 今までは、何かと言って、止めろだの何だのと言っていたが、こうして口を滑らせてしまった以上それを見逃す未来ではない。

 

「それじゃ、構いませんよね…はむっ」

「そういう意味じゃね――くっ!?」

 

 ワザとらしく大きく口を開けて陰茎を頬張る未来。その姿は否が応にも彼の欲情を煽るには十分過ぎる。

 思わず顔を逸らす遊吾。それを見て悪戯を思いついた小悪魔めいた笑みを浮かべた未来は、口に含んだ彼の逸物、その亀頭に牙を突き立てる。

 

「いッ!? ちょっ、未来!? おまっ、何やってェエ――ッ!?」

 

 痛いというわけではない。むしろ痛み無くしっかりと歯の存在を感じるという絶妙過ぎる力加減は彼の逸物を限界へと昂めるだけである。驚きで反射的に彼女の顔を見る遊吾。未来はそのタイミングを逃さない。

 即座に再開されるストローク。一体何処で覚えてきたのか、頬で、天井で、喉奥で、口内という口内を全て使った彼女の奉仕は最早奉仕ではなく搾精である。熟練した娼婦すらも凌駕する奉仕に対し、快楽に慣れぬ彼は翻弄されるしかない。

 

「ちょ、マジで待てッ…」

「んん…ぐぼっ、はふっ…んぐっ、じゅっ…ぞぞぞっ」

「ぐぅっ!?」

 

 股間から突き抜ける快感に腰が跳ね、顎が上がる。だが、目を逸らすことが出来ない。

 未来が激しく陰茎を口内で扱きながら上目遣いに彼の瞳を見つめる。熱に浮かされるように赤く染まった頬。潤み切り、目尻から流れる涙は歓喜。その瞳はどこまでも深く、熱く、そして澄んだ水面のように彼の顔を映す。何と情けない顔だろう。だが、それでも彼女から目を離せない。

 みて、見て、魅て。彼女の瞳から読み取れる感情はソレ。その奥にはきっともっとドロドロして暗くて熱くてどうしようもない感情があるのが何となく分かる。だが、それよりも強く出ているのは、奉仕している自分を見てほしい、褒めてほしいという献身的過ぎる感情。

 陰茎がストローを吸うように、尿道の奥にあるモノを吸いだすように吸引される。まるで魂まで吸いだされるかのような衝撃。同時に彼女の頭が動く。

 激しく前後する口内。奥へ突っ込めば、喉奥の壁が歓喜するように震え、手前に引けば唇が絶対に離さないと言わんばかりに亀頭を引っかけ啜り上げる。吸引と口内の刺激の中で縦横無尽に舌が蠢き、とぐろを巻く蛇めいて彼の陰茎に絡みつき無数の刺激を与え、時々当たる歯が柔らかい刺激をリセットする。

 無意識の内に陰茎に力が入る。硬く、大きく反り上がるそれは彼の我慢が限界に達しているという証。だが、今ならまだ間に合う。頭のどこかで理性が叫ぶ。今すぐ彼女の頭を掴んで離し、もうこういうことをしないように説得すればいい。彼女たちだって分かってくれるはずだッ! がくがくと全身を震わせながら、彼の腕がゆっくりと持ち上がる。

 ゆっくりと、緩慢な動きで伸びる手は、だがしっかりと彼女の頭の上に乗せられて――

 

 彼女がその感触に微笑んだ。陰茎を一生懸命に咥えているが、目を細めてあの優しい微笑みを浮かべる未来。

 

 それは反射だった。彼女の笑みを見た瞬間、彼の腕に力が篭る。先程までの力の入っていない様子が嘘なほどの力強さで彼は思い切り腰を突き出し、彼女の喉奥、その最深部で精を解き放った。

 

「おぐっ!? ぐふっ、ご、ん、ぐっ、んぐっ……」

 

 苦しそうに未来がむせる。下がった目尻から苦しそうに涙が流れるが構いはしない。彼は彼女の口内に力いっぱい陰茎を捻じり込み、そのまま彼女の頭を抑えて射精をつづける。

 必死に喉を動かす。精液を飲むために口内が締まれば、陰茎がその刺激で更に精を放つ。相手からすれば悪夢とも知れない長い長い射精。

 その時彼の中にあったのは、背筋が震えあがるほどの快感。大切な陽だまりである少女に汚らわしい逸物を加えさせるどころか、精液すらも放つ。大切な美しいモノを穢し、己で染めるという圧倒的背徳感。

 どれだけ射精しただろうか? 数分か、数時間か。実際はほんの数秒のことでありながら、あまりにも長い時間そうしていたとすら感じる射精の余韻に浸りながら、彼は彼女の口内から陰茎を引き抜く。

 ごほっ、ごほっ、と彼女がむせる。そんな彼女の口元には飲み切れずに零れた精液。それは顎先からドロリと垂れて彼女の制服にべっとりと付着していた。

 その光景があまりにも彼を刺激する。だが、陰茎こそかっとビングしているが、今の彼は射精を終えて頭がすっきりとした状態――処遇賢者タイムというやつであり、彼は慌てたように股間の逸物をしまえば急いでハンカチを取り出そうとして、

 

「ごほっ…あ、遊吾さん、良いです」

「良いですって」

 

 彼女はそんな彼を手で制すると、指先で顎を拭い――精液のべっとりと付いた指をそのままくわえた。

 ちゅぱちゅぱ、と音を立てて指をしゃぶる姿に、彼の陰茎がズボンの中で跳ねる。

 それを目敏く見抜いた未来は、ちゅぱっと指を口から引き抜くと彼を見上げていった。

 

「もう一回、します?」

「し、しねぇよ!? く、こ、こんなところに居られるか、俺は出るぞ!!」

 

 なんと妖艶な姿か。思わず頷きそうになる自分を諌め、彼が動揺を隠せずに慌てて個室から出る。

 この時彼は失念していた。ここがいくら人に使われ難い場所であったとしても、確かに使用者が居るということを。

 

「あ…」

「……ひ、ひびき」

 

 扉を開けた先に居たのは、立花響その人。

 彼女は女子トイレの個室から出てきた遊吾を見、続いて響に向かってテヘペロ、と舌を出す未来を見、怒りに肩を震わせながら叫んだ。

 

「次は私って言ったじゃないですかッ!!」

「怒るとこそこッ!?」

 

 まさかの怒りに彼がツッコむ。だが、このせいで響を待っていた生徒がトイレに集まってくることとなり彼の寿命が十年ほど縮まることとなったのだが、それは別の話だ。

 ちなみに、とりあえず社会的な死は免れたが、その代わり彼らのプレイの中に学校というヤバいシチュエーションが追加されてしまったとだけはここに記しておく。

 

 

 

※※※※※※※

 

 

 

 無論、スキンシップが過激になったのは何も未来だけの話ではない。

 これが響となると、また違った状態となる。

 

「遊吾ぉ?」

「あー、なんだビッキー。とりあえず猫みたいに絡みつくの止めい」

 

 この世界で彼が新たに得たのは、一軒家であった。それも本来なら何百万と掛かるようなとても大きな一軒家だ。豪邸、と呼ぶには小さいが、何世帯も入ることが出来るだろうその家に、彼は一人で住んでいる。

 この家は、S.O.N.G技術顧問レックス・ゴルドウィン監修の様々な異端技術が使用されており、一軒家でありながら下手なシェルターよりも頑丈という謎の強度。フロンティア浮上からヒントを得た重力制御システムなど、どこと戦争をする気だと言わんばかりのシステムが搭載されている。

 そんな家の一室、彼が自室として使用している部屋。座布団に座る彼に、響がごろにゃーんと言わんばかりに飛びついた。

 彼の部屋にあるのは、こじんまりとしたちゃぶ台と綺麗に置かれたDホイールのパーツ。写真立てとアルバムに、大きなブラウン管テレビとキングサイズのベッド。

 ちなみに、ベッドとテレビは部屋の大きさのあまり、少し悪乗りしてしまった結果であったりする。何故このご時世にブラウン管なのかというと、彼が元の世界ではサテライトから拾ってきたこの手のテレビを愛用していたからである。

 

「ん~」

「ったく、ほら、これで良いだろ?」

「えへへ~」

 

 先程は猫、と表現したが、彼の膝に座りながら彼に頭を撫でられご機嫌に目を細めている姿はまるで犬だ。実際、彼にはぶんぶんと千切れ飛びそうな勢いで振られる尻尾が幻視されている。

 

「遊吾、デッキの調整?」

「ああ。親父に負けないように、な」

 

 こちらの世界には決闘者は居ない。彼がフィーネでユー・トイルイ・テッシとして活動し、そして遊吾・アトラスとして戦った映像が全世界に流れたせいで、現在元F.I.S研究所所長、レックス・ゴルドウィンが仲間と共に作り上げたRC――レックス・コーポレーションから、デュエルモンスターズが発売、現在ソリッドビジョンシステムと共に世界に浸透しつつあるが、果たして彼が居る間に決闘者が生まれるかどうか。

 

「ねえ、遊吾」

「どうした響」

「遊吾?」

「どうした、響?」

「ゆ~う~ご~?」

「だからどうしたんだよ、響?」

「えへへ。呼んでみただけ」

 

 無邪気に笑って彼に抱き付く響。

 F.I.Sとの戦いが終わってから、響は遊吾のことを呼び捨てにするようになり、また暇さえあれば彼の名前を呼ぶようになっていた。

 恐らく、彼が敵として戦ったことが原因だろう。ここにはいないが、マリアも良く遊吾のことを呼ぶようになった。

 

「む、遊吾、別の女の人の考えてますね?」

「…何で分かったんだよ」

「かんッ!」

「っと!?」

 

 跳びかかってきた響を受け止める――が、その勢いで押し倒されてしまう。

 彼女の髪が頬にかかる。目と鼻の先、ほんの数㎝のところにある彼女の瞳が揺れる。

 どちらが先かは分からない。だが、気づけば二人は唇を寄せ、それだけで我慢できずに舌を絡ませ粘液を交換する。

 

「ん、ふ。ちゅるっ……えへへ」

「…あー、あー、えーっとだなぁ」

 

 見ているこちらまで暖かくなる彼女の笑顔。

 幸せ一杯です、と言わんばかりの笑みに頬を染めながら彼がそっぽを向く。眩しすぎて、というか可愛過ぎて正面から見ることが出来なかった。

 

「遊吾、自分が直球の癖にこういうとき駄目だよね?」

「駄目ってなんだよ、駄目って」

 

 何が駄目なんだと非難の目を向けると、彼女は笑いながら慣れた手つきで彼のズボンのチャックを開け、トランクスのボタンを外し、中から日本人の平均よりも大きな陰茎を引っ張りだす。

 敏感な部分が部屋の外気に触れた時、そこで初めて彼は自分が股間だけ丸出しになっていることに気づいた。あまりの早業に驚きと共に慌てて起き上がろうとして――

 

「んっ、ちゅっ」

 

 響に唇を奪われ、舌を捻じり込まれて停止する。

 彼女はそのまま暫く彼の口内を味わうと、ぷはっ、と唇を離しながら言った。

 

「冗談とか、戦場での下ネタとかは得意だけど、少しでも本気だったり、平常な状態でやられると後手に回っちゃうところとか」

 

 だからむっつり言われるんですよ、とか、そこが可愛いところでもあるんですけどね、とか言いながら彼女が彼の下に向かう。

 脚の間に身体を潜り込ませる彼女を、ついつい腰を上げてサポートしてしまう彼。無意識に行っていた行動に内心動揺する。

 

「ふふ、ありがと。じゃあ――」

 

 お礼、しなきゃ。彼女はそう言うと服に手をかけてゆっくりとたくし上げ、一度胸元まで引き上げると握りなおして思い切り引き上げた。

 ぷるんっ、という音が聞こえそうなくらい柔らかく彼女の胸が跳ねる。

 成長期ということもあってか、ここしばらくの彼女の胸の成長は目覚ましく、目測であるが装者における胸囲度ランキングにおいて、一位二位争いをしているマリア、クリスに迫る第三位にまで迫っている。

 その質量、質感、そしてその揺れは胸のフェチズムとして巨乳の方が若干強い彼にとっては楽園とも言える光景であり、思わず胸の動きに目がついて行ってしまうほどだ。

 それを見て、胸、本当に好きなんですねと響が笑う。

 思わず顔に手を当てる遊吾。好きな人の一人にそんなことを言われれば、いくら図太いとよく言われる遊吾でも恥ずかしい。

 

「じゃあ、これから挟んじゃいますね」

 

 そう言うのが早いか、口をもごもごと動かしながら彼の陰茎を自慢の胸に挟み込む響。

 流石に覆いつくすほどではないとはいえ、彼女の健康的な肌からグロテスクな薄桃色の亀頭がひょっこりと顔を出している姿は、それが己のモノということもあって彼の劣情を煽るには十分だ。

 彼女の肌の擦れる感触にビクビクと跳ねる陰茎を、暴れない暴れないと胸で抑える響。そして彼女は口に溜めた唾液をだらぁ、と肉棒と胸に垂らす。

 一気に照明の光をテラテラと反射し始める陰茎と巨乳。

 

「おまっ、なんだその唾液の量は」

「ガングニールに私の体内のガングニールを共鳴させることで、一時的に身体機能を向上させてるんです」

 

 今なら唾液の飲み合いもできますよ? そう言って笑う響。こんなことに技術を目いっぱい使ってんじゃねえよと彼が視線でツッコめば、彼女は少し恥ずかしそうにはにかみながら言う。

 

「だって、大切な人には一杯気持ち良くなってほしいじゃないですか」

 

 てへへ、と笑う響。その健気な心に思わず頬を染める遊吾。が、その口が何かを言う前に彼女が胸を上下に動かし始める。

 滑りの良くなった巨乳は丁寧に、大胆に彼の陰茎を擦り上げる。その感覚に思わず呻き声を上げる。

 パイズリ自体は決して刺激が強くてどうしようもなくなるほどの物ではない。事実、素肌で擦ることを考えたら様々な技が使える手や口の方がよほど気持ちいい。

 だが、パイズリの真髄はそこではない。

 そこにあるのは、女性が身体を使って男性に奉仕するという征服欲、また、母性の象徴である乳房を陰茎で突くという背徳感。射精は陰茎への刺激だけではなく、男性の精神状態も絡まって発生する。

 つまり、例え快感がそこまで無くともそこに性的興奮が重なれば射精は可能ということだ。

 遊吾の表情は気持ちいいというモノの他に、鍛えられた身体を巧みに使って乳淫を行う響が愛おしいといった優しい気持ちが混じり合っている。

 両腕で挟んで上下に動かしていた胸は、気づけば手で交互に動かすものに変化し、両腕でガッチリとホールドして上半身の筋肉全てを使った力強いものまで。そうやって色々考えて動いてくれる響の姿に彼の中で少しずつ射精感が増してきたころ、彼女が唐突に動きを止める。

 

「どうした?」

「いや、その…」

 

 何やら言いづらそうな響に、何か問題でも起こったのだろうかと上体を起こす遊吾。と、彼女が顔と言わず肩まで真っ赤に染めながら上目遣いに言いづらそうに言う。

 

「その……欲しくなっちゃったと言いますか…」

「へ?」

「その、遊吾さんの、遊吾のおちんちん、」

 

 そう言うのが早いか、彼女はそそくさと彼のズボンとパンツを纏めて脱がしにかかる。

 お、おい!? と彼が抗議の声を上げるのとまとめて脱がされるのが同時。勢いで立ち上がった響はそのまま彼に跨る様に足を開くと、

 

「下半身だけ裸だと、変態っぽいですね?」

「おいこら」

 

 互いに軽口をたたくが、これはただのやせ我慢でしかない。彼の心臓は鳴りっぱなしだし、視線は彼女の涎をダラダラと垂らす陰唇に固定され、陰茎だって早くこいつに入れたいと先走りを流していた。

 響も隠せない欲情を口元に湛え、それ以上の感情を瞳の奥から放ちながら彼に手をかける。

 

「駄目、ですか?」

「その、コンドームとか、避妊具ってやつを付けねえと…」

 

 そうだ。あの時から本番は極力避けるようにしたし、するとしたらコンドームを使用したりしている。何処で買えばいいかなんてわからないから藤尭からのもらい物だが。

 

「大丈夫ですよ。ピルって知ってますか?」

「あー、えっと、それも避妊具の一つだっけ?」

「はい。錠剤のやつです」

 

 これなら生でも問題ないんですよ? そう言いながら彼の胸に手を置く響の掌は尋常ではないほどに熱く、瞳には隠しようのない感情が浮かんでいた。

 

「でも、それ本当に大丈夫なのか?」

「と、いうか。ピルにどれほどの効果があるか分かんないんですけどね?」

「おい!?」

 

 まさかの発言に目を剥く遊吾。それを見て、響は笑う。

 

「だって、私人間じゃないんですよ?」

 

 その言葉にハッとする。

 確かに、現在の彼女は人間とは言い難い。聖遺物と融合した肉体。未来の力でこれ以上の侵食は防いだが、一度融合してしまった聖遺物をどうこう出来る技術は存在しない。仮に摘出できたとしても、中枢器官などとも融合してしまった聖遺物を取り除いたら何が起こるかすら分からない。

 

「今も、学校生活してると良く分かります。私が異常だって」

 

 脚が早くなった。力が強くなった。たったそれだけ、だが、たったそれだけで自分が異常だということが分かる。

 手加減しなければ同世代の男性すら超えてしまうなんて、普通じゃない。

 そして、彼女は思うのだ。

 

「もし、私が子供を産んだら、どうなるのか…って」

 

 ああ、でも妊娠する確率低めらしいから大丈夫ですよ、などと笑う響。

 

「馬鹿が」

「ふぇ? ちょっ、遊吾!?」

「本当に馬鹿だな、響」

 

 抱きしめて頭を撫でてやる。そんな、自分が化け物なんて――

 

「光の速さで事故って、ダイナマイトでフッ飛ばされて、神に殴られて、オゾンの上でも大丈夫で、魂が実は琰魔竜レッド・デーモンだったりするサテライト出身の異世界人なんだぞ?」

 

 何度も死んでるし、俺の方が化け物してるだろ? 自慢げに話す遊吾。初めはキョトンとしていた響だったが、こらえきれないようにクスクスと笑いはじめる。

 彼女の笑い声に釣られて、彼も笑いだす。アハハ! と大声で笑う。笑いすぎて思わず涙が出てきてしまうほどに、大きな声で笑う。

 

「あ、ハハ……あー、もう。人の悩みをそんなことで吹っ飛ばすんですかね? 遊吾さんは」

「だって事実だしな。…そういや響って結構俺の呼び方変わるよな?」

「えーっと、それは……」

 

 意識しないと呼び捨てに出来ないんですよ…。消え入りそうな声で呟かれた言葉に思わず吹き出してしまう。

 あ、笑いましたね!? こっちはいつも頑張ってるのに、と彼の胸をポカポカと殴り始める響。だが、顔を赤くしながらそんなことをする響がおかしくて、彼は更に笑ってしまう。と、一頻り笑い終えた彼は、急に真面目な表情になると、顔を赤くした響に言った。

 

「ところで響」

「どうしたんですか? 遊吾」

「…さっきから俺の股間がみょーに気持ちいいのは何でだ?」

 

 気持ちいい? 首を傾げる響が下を見て――固まった。

 完全に入って無いとはいえ、亀頭までがっぷりと咥えこんだ陰唇。彼女の硬直が解けると同時に腰がダンスを踊る様に妖しく動く。円を描くような腰の動きに膣の締め付けが合わさり、彼の股間を刺激する。

 

「……ええっと、先っちょだけ、先っちょだけですから!! んっ」

「それ立場逆じゃね? …とか言いながら先っちょどころか全部入ってるのは気のせいですかねぇ!?」

「あ、あはは~…その、つい。動き難いですし、完全に欲しいというか何というか…」

 

 陰茎が完全に彼女の中に納まる。経験の少ない響に、大きな逸物はキツかったのだろう。少しだけ苦しそうにしながらも、彼にギュッと抱き付いて彼女は幸せそうに笑った。

 

「全部、入りましたね」

「…ああ」

「責任、とってくれますよね?」

「必要なら幾らでも、だ」

 

 これでも俺社会人だからな! などと笑うと、クスリと笑いながら彼女がゆっくりと腰を動かし始める。

 最初は感触を確かめるようにゆっくりと。しかしそれも二、三往復まで。それ以降は彼女が大きな彼の身体に抱き付いて腰を弾ませる。

 

「ふぁあ!? あうっ、ん、くっ……ぁあ!?」

「ぐっ、キッツ!」

 

 腰が落とされる度に響の顎が跳ね、甲高い嬌声が響く。彼女の膣は熱く、彼の子種が欲しいと容赦なく搾りたてる。膣襞が彼の陰茎を容赦なく舐め、腰が落ちる度に子宮が彼の射精を促すように叩き付けられる。

 彼女の培ってきた技術が、彼女の鍛えられた肉体が、無意識の内に互いに気持ち良くなるような動きを見極め、その肢体の全機能を使って彼を愛す。

 

「あ、ぐっ…ひび、きっ!」

「ゆうごぉ…」

 

 思い切り抱きしめる。先のパイズリ奉仕により、彼の股間は既に暴発寸前。既にいつでも出せるとその強度を増していた。

 射精という欲求に必死で抗いながら彼は響を見る。

 だらしなく緩み切った顔。眉は垂れ下がり、口元は緩みっぱなしでその奥から自分の名前とも嬌声ともとれない甲高い声を上げる。だが、その瞳だけはどれだけ快楽に染め上げられても根底にある感情は揺るがない。その美しいとも言える感情を見た瞬間、彼は胡坐のような体勢でありながら我武者羅に腰を跳ね上げた。

 丁度上がり切った響の身体は、彼の腰が跳ね上がるより少し前に落ち始めていた。いくら彼の逸物が普通のものよりも大きいとはいえ、その大きさは長くても十数㎝。落下してくるものに対して思い切り突き上げればどうなるかなんて分かり切ったことで――

 

「かはっ!? んぎぃいい!?」

「あぐっぉおお!?」

 

 悲鳴ともとれる嬌声。響の四肢を伸ばして身体が完全に硬直する。強烈な締め付けを前に彼は獣のような雄叫びを上げながら彼女の中に精を解き放った。

 魂丸ごと出し切るような、そんな射精感。彼の腰が跳ねる度に彼女も全身を狂ったように跳ねさせる。

 ドピュッ、ドピュッと音が聞こえそうな勢いで射精を終えた彼は、大きく息を吐きながら床に倒れこんだ。

 つられて響も彼の上に身を落とす。完全に弛緩しきった身体。その温もりと柔らかさに微笑みながら彼女の頭をソッと撫でてやる。

 と、意識を飛ばしていたのか、ううん、ともぞもぞと動きながら彼女がゆっくりと彼の顔を見上げる。

 

「お疲れ、響――……ひび、き?」

 

 様子がおかしい。彼女の瞳は焦点が合っておらず、むしろ彼女の瞳の内側に何か複数の光が蠢いていたような――

 

 彼の上で彼女が聖詠を謳う。瞬時に展開されるシンフォギア。だがその形状はいつものガングニールとは違い、恥部は丸出しだし、乳房も上下が開いているというどこぞのエロゲーチックなモノとなってしまっていた。

 

「ちょっ!? こないだクリスと迫ってきたとき司令から、シンフォギアをエッチなことに使っちゃいけないって怒られただろぅぶッ!?」

 

 彼がそう叫びながら暴れようとするが、彼女は彼の唇を奪い、まるで口内を凌辱せんとばかりに彼の口内を蹂躙する。

 彼が目を白黒させている間に、彼の四肢に違和感。

 

「ぷはっ!? おいこらびっき――って、なんじゃこりゃぁああ!?」

 

 彼の四肢には手錠のようなモノが取り付けられ、それが猛獣に取り付けるような鎖で彼女の四肢と繋がっていた。

 拘束された!?

 

「ねぇ、遊吾ぉ?」

 

 いつもの彼女の声、ではない。響はこんな粘着質なねっとりとした声は出さないし、瞳にハイライトが無い状態であんな淫らな笑みを浮かべるはずが無い。

 暴走。彼がそこに行きつくと同時に、ニッコリと笑った響が言う。

 

「子作り、しよ? ねぇ、子作り子作り子作りッ!! 大丈夫、ちゃぁんと私が妊娠して、育てるから。何十回でも何百回でも私の中で出して? ほら、しっかり孕みますから…」

 

 だから、私と子作り、しましょ?

 

 それを聞いた瞬間の彼の絶望感は、彼の絶望神アンチホープの効果が公開された時のOCGプレイヤー、否、ラーの翼神龍のOCG化を期待していた決闘者たちの絶望した表情によく似て居たという…。

 

「まて、響!? あ、アッー!?」

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、ちょっと清める用意しますから、大人しく待っててくださいね?」

「…し、死ぬかと思った…。てか、この拘束から抜け出せるはずねぇよ……誰か助けてェ!?」

「あ、遊吾――さ、ん?」

「あ!! 未来!? ヘルプ!! ヘルプミー!?」

「…………なるほど、これは――」

「あのー、未来すゎぁん!? なんでそんな男らしくリボン解いて投げ捨ててるんですかねぇ!?」

「このシチュエーション――」

「も、もしかして、据え膳ですかァ!?」

「Yes!! と、いうわけで、ゆっうごさ~ん!!」

「何故ルパンダイブッ!? アッー!!」

 

 週明けの月曜日、三人仲良く腰痛で休暇をとったとさ。めでたしめでたし。




忙しくて執筆時間が取れない→思うように執筆できず行き詰る→リア充の友人の惚気話を聞かされる→今此処。

どうしてこうなった…。いやぁ、エロ書くの難しいね!!この作品は本編とは全く関係ないです。いいね?
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