白露・村雨・木曾・鹿島・愛宕がメインの非エロ話です。ベロチューや指舐め程度のエロスあり。
年が開けてからしばらくした、その午後。
この時期の鎮守府は、一年で最も緊張感が解ける時期だ。
艦娘達もそんな空気に当てられて、すっかりゆるふわ堕落モードだった。
……提督たるこの俺も例外ではないが。
執務室にて、白露と村雨と木曾、そして俺はコタツに入りながら、テレビで映画のBDを観ていた。
といっても実際は、ただただ垂れ流しているだけといった方が正しいが。今日は既に3本観ているが、そのどれも内容をろくに覚えていない。
現在、流れている4本目の映画は、鹿島が持ってきた昔のラブロマンス物だ。
以前、彼女と一緒にこの映画を観た時、この作品がいかに素晴らしいかを隣で熱心に説かれたのを覚えている。
やたらと顔を近づけて話してくるのに気を取られドキドキしていたせいで、内容は殆ど覚えていないが。
その鹿島と、そして愛宕も先程まで一緒に映画を観ていたのだが、今は二人共お茶とお菓子を取りに行っている為不在である。
現在、俺の両隣に座る白露と村雨は、気だるげにこちらへ身体を傾けて、すっかり怠惰を貪るままにしていた。
左右から押し寄せる、柔らかく温かい重み。それはとても心地よく感じる重みだ。
向かいに座っている木曾に至っては、猫背で顔をコタツの上に乗せて寝ている。
涎を垂らしていたので拭いてやると「でへへ……」とだらしない顔で寝顔をにやけさせた。
何処を向いても、眼をとろんとさせて惚けた表情だらけだ。最も、彼女らから見たら自分もそんな顔をしているのだろう。
そんな中、俺はみかんを剥いては、薄皮を取った房を白露達に食べさせたり、食べさせられたりしていた。
その方が美味しいからという事もあるが、一番の理由はただ何となく手を動かしたい気分だからだ。
「提督っ、提督っ、みかんちょーだいっ」
「待て待て、今剥いてやるから……」
隣の白露が身体を寄せながら耳元に顔を近づけて、おねだりしながらふーっと息を吹きかけてくる。くすぐったい感じと、甘い匂いが重なる。
「ほら白露、あーん」
「あーんっ、ん~~ちゅめたくておいひ~」
みかんの剥き身を、親鳥から餌を欲する雛の如く、口を開けて待ちわびる白露の口元に運んでやると、指先を柔らかな唇で啄ばまれる。
「ねー、もういっこちょうらい~」
「口に物入れながら言うなよ」
そうは言いつつも、もう一房差し出してやる。何だかんだで、こいつの我侭にはどうしても甘くなってしまう。
「美味いか~?」
「うん、んふふ~」
頭を撫でてやると、口をもぐもぐさせながら機嫌良さげに鼻を鳴らす白露。その愛らしい顔がもっと見たくなる。
ふと、腕に強く抱き着いてくる村雨の感触。柔らかなものが押し当てられているのを感じる。
「ねぇ、提督」
「村雨?」
「こっち向いてっ、はい、あーん♡」
首を向けると、村雨がみかんの房を指先で摘んで差し出てきた。
白い指を啄ばむ様に果実を口で含むと、唇と指先が触れ合う。
村雨はうふふっと微笑を浮かべながら、ピンク色の舌で唇が触れた指をねっとりと舐めとる。
その仕草は、年頃の少女らしからぬ妖艶さを感じさせた。
「どう? 美味しい?」
「ああ……」
村雨に見惚れていたせいで、ろくに味わう余裕も無かったが。
「ふふ、私も美味しかったわ」
「何が?」
「提督が、ね♡」
俺の唇に指を当て、眼を細めて悪戯っぽく笑う村雨。
「……お前って奴は」
呆れたような事を言いつつも、自分の顔が熱くなっているのが分かる。
どうも最近、こいつは妙に妖しげなモーションを掛けてくる。そのせいか、俺の方も毎回ドキドキさせられる。
「ねーねー提督、今度はあたしが食べさせてあげるよ、んーっ」
村雨に対抗心を抱いたのか、白露はみかんの房を口で咥えると顔を近づけてきた。
眼を閉じて唇を突き出すその姿は、接吻をおねだりしている様にしか見えない。
そんな愛おしさを感じさせる白露の仕草を見ていると、ひどく胸が疼く。俺も少し過激な事をシてやろうかという気にもなる。
白露の頭を抱き寄せると、唇ごと包み込むように甘酸っぱい実を甘く食べてやる。
「んっ、っふ……んにゅぅっ」
可愛らしく甘い吐息を感じながら、柔らかな唇を下でつついて催促すると、おずおずと開かれた口内へ潜り込む。
「んふぁっ……♡」
舌を絡めとり吸ってやると白露は甘い呻き声を上げ、腕を回して抱きついてきた。
身体を密着させた状態で、より深く繋がる。
「あふぅっ♡……はぁんっ♡ んぎゅっ♡ ん゛ぅっ♡」
二人の粘膜で共有する甘酸っぱい果実。舌を絡ませながら響く白露の甘声は、素晴らしいスパイスだ。いつまでもこうしていたくなる。
重なり合っていた唇が、つーっと唾液の糸を引いて離れる。
「甘い、な……お前の唇は」
「……うん♡」
頬を桜色に染めた白露の顔、蕩けたようなその表情は、俺だけのものだ。
「へぇ……提督は白露には随分大胆なのね?」
ふと耳元に感じる吐息、そして甘い囁き。
「村雨にはしてくれませんか、そうですか」
「まさか。……むしろ、俺の方こそさっきから破裂しそうになっていた所だ」
そう言って、腰を抱いて肢体を引き寄せ、首元に頬を埋める。村雨は甘い声を上げて、自分もより強く抱きついてきた。
「やんっ……提督ったら、本当にいやらしいんだから……」
「でも……お前も期待していたんだろう?」
「もぅ……馬鹿」
恥じらう顔も、とても魅惑的だ。
そして、俺達はどちらからとも無く唇を合わせていた。
「んぁっ……あふっ、ん゛っん゛っ♡……んむぅっ」
村雨は息も出来ないほどに激しく俺を求めてくる。息も唾液も、何もかもが甘美でたまらない。
「あ゛っ♡ まららめぇっ♡ ……んちゅっ、れろっ」
唇は離れつつも、舌は最後まで名残惜しそうに空中で絡みついてきた。
「ねぇ、私はもっと欲しいんだけど……提督は?」
唇からこぼれた唾液を、妖艶な舌使いで舐め取りながら上目使いでねだってくる村雨。
そんな誘惑に、逆らえる筈もない。
「ああ、俺も……」
「ちょっと待ってよー!! 次はあたしっ! あたしの番だよっ!!」
村雨だけに独占はさせないと言わんばかりに、白露が割って入ってくる。
「白露、ここはお姉ちゃんとして妹に譲ってくれないかしら~?」
「流石にそこは譲れないよっ!! っていうかそもそも、あたし村雨にお姉ちゃん扱いされた事ないんだけど?!」
「……白露お姉ちゃん♡」
「わざとらしいっ!! 超わざとらしいよっ!!」
実は俺も、こいつが長女という事実をたった今まですっかり忘れていたのは内緒だ。
「なぁ……さっきからお前らだけでイチャつきやがって……この俺を放置とは、そりゃ無いんじゃないか?」
何時の間にか起きていた木曾が、眠たげな瞳で眉を寄せてこちらを睨んでいた。寝起きなのか若干機嫌が悪そうだ。
「あ、ごめん木曾、寝てるかと思って」
「私達だけで盛り上がりすぎちゃったわね」
「すまない、少々暴走し過ぎた」」
流石に悪いと思い、三人して謝る。
「村雨じゃないが、お前はもっと俺に構うべきだと思うぞ、いや構うべきだ。そこで」
「そこで?」
「俺にもあーんしろ。あーん」
「……ああ、分かった」
顔を突き出しておねだりしてくる木曾が可愛らしくて、つい笑みがこぼれてしまう。
……みかんの房を木曾の口元に運んだ瞬間、開いた唇が俺の指ごと咥え込むまでは。
「おい木曾、指」
「ゆうぃがなんらっへ?」
「咥えたまま喋るな……」
木曾は指を味わうように、口内でしゃぶり吸い立ててくる。
いつもの凛々しい顔立ちを崩してこういう事をシている時の表情は……改めて見ると興奮する。
「んはっ……むにゅっ、お前がこんなに甘いとはにゃ……あむっ、んうっ」
「そんなに好きか、それ」
「ああ、お前のだからな……んじゅっ、じゅるっ」
「なら好きなだけするといい」
「んゆ」
頬を染めながら、夢中で俺の指を舐めしゃぶる木曾。
ぬめりのたくる舌の感触は、口でするのとはまた別の気持ちよさを感じた。
その感覚は、指がふやけてしまうんじゃないかという程、長かった。
しばらくして、指から口が離れる。すっかり指は涎でべとべとだ。
一方の木曾も、口元から涎が垂れている。
「ほら木曾、涎垂れてるぞ」
ティッシュで口元を拭ってやると、木曾も自分がどんな顔をしていたか気付いたようだ。
「ん、そうか……って、自分で拭くぞこの位は」
「いいから、任せとけって」
「……ふっ全く、お前も世話焼きたがりな奴だな」
そうは言いつつ悪い気はしないようで、俺のするがままにさせている。
「……うん、木曾の気持ちがよーく分かったよ……」
「……目の前でこれは毒ね……すごく生殺しな気分だわ……」
両サイドの二人がげんなりとした声を上げた。
そんな時、執務室に愛宕と鹿島が帰って来た。
「ぱんぱかぱ~ん、お菓子とお茶が到着したわよ~……ってあらぁっ?」
「あ……もう、提督さん達ったら……今から始められていたのですかっ」
この部屋が明らかに淫蕩な雰囲気に包まれている事は、二人の目にも明らかだった。
「だって~、あんなに提督に求められちゃったら、あたしだって興奮しちゃうもん」
「本当に提督ったら、凄く積極的だったわ」
「こういう仲の俺達だ、俺としても求められれば答えるのが性ってものだ」
「……仕方がないよなっ!!」
……何故だろう、追い詰められてる感があるのは。
「提督ったらわたし達を置いて始めちゃうんだぁ」
「あー、いや、みかんを食べさせあってただけだから」
「ふぅ~~ん」
わざとらしく拗ねた口調で言いながら、愛宕は俺の背後に回ると、首に抱きついてきた。
たっぷりとした量感溢れる爆乳を背中に押し付けながら、意地悪そうな笑みを浮かべた顔を近づけてくる。
「ねぇ~、一体どこまで、シたのかしらぁ?」
たっぷりと吐息を耳元に吹きかけながら、可愛らしく甘ったるい声で囁かれ、思わず背筋がゾクゾクする。
「……ベロチューまでです」
「正直でよろしい♡」
思わずですます口調になってしまった。
たかがキス、されどキス、仲間外れは厳禁なのがこの鎮守府の掟? なのである。
「提督さんっ、私達ともしてくださいね!」
「勿論だ、ちゃんと平等にする……それと鹿島、お前やっぱり近いって」
鹿島はコタツの横から身を乗り出すと、鼻と鼻がくっつきそうな程に顔を近づけて抗議してくる。
こんな距離で見詰められるのは、流石に胸が高鳴る。
「鹿島ちゃんから先にしてあげて」
「えっ、いいんですか私が先で」
「いいのよ、ねぇ提督?」
「あ、うん、そうだな」
やけにあっさりと鹿島に譲ったな……と愛宕を振り返ったが、彼女はただニコニコとしている。
「それじゃあ……提督さん、私から食べさせてあげますからね」
ぷるんっとした小さな唇でみかんの房を咥えた鹿島は、眼をつぶって顔を近づけてくる。
俺は手を回して彼女の頭を引き寄せると、唇を食む様に覆いかぶさった。
口内に甘い汁が溢れ出す。二人の舌が果汁の中でもつれ合う。
小さな舌は俺に纏わりつき、引きずり込もうと吸ってくる。その懸命な動きが愛らしく感じて、あえて為すが侭にさせる。
「じゅる……んじゅっ……んっ、あんっ♡……ぷぁっ」
みかんのせいか甘い唾液も吐息も、全て受け入れるかの様なキス。
そんな最中、耳元に熱く濡れた感触を感じて思わず慄く。
「あむっ、んふっ、二人ともすっかり夢中ねぇ」
愛宕が耳を甘く噛みつつ、ちろちろと舌でなぞる様に舐めてくる。その感覚が、更に身体を熱くさせる。
「ほらほら、お口の方がお留守よ? ちゃんと鹿島ちゃんにしてあげて……むぐっ、んむぅ……」
そう言いながら耳孔に舌を挿入れて、責めたててくる愛宕。
責めながら責められる、俺は今そんな不思議な感覚に包まれている。
重なりあっていた唇が離れると、鹿島の口から荒い吐息が漏れ出す。
「はぁ……はぁ、すごく……良かったです♡」
「俺もだ……」
欲情に顔を紅潮させながら、えへへと笑う鹿島。
可愛らしくも淫らなその表情は、何とも嗜虐心をそそられる。そっちは後でたっぷりと満たすとして。
「さて、愛宕」
「なぁに?」
「……お返し」
「むぐっ」
みかんの房を口内に突っ込まれ、愛宕は鳩が豆鉄砲食らったような顔をした。
「どうだ、美味いか?」
「ええ、とても甘くて水気たっぷりで……というか提督?」
「何だ?」
「……わたしとは?」
「今したじゃないか」
『これで終わりじゃないわよね?』と言わんばかりに期待に満ちた目で俺を見てくるので、はっきりと言ったら物凄くショックを受ける愛宕。
「それはあんまりよぉ~……」
「不満か?」
「……」
「……口でして欲しいんだ?」
「うん♡」
「正直でよろしい」
さっきもこんな会話をした気がする。
そんな訳で、愛宕にも口移しでみかんを食べさせてやる。
「んぁうんっ……あっ♡……んじゅるるぅっ」
ぬめらかな舌が水音を立てて擦れ合い、もつれ合う。油断したら一気にペースを持っていかれそうな、そんなやり取り。
そして、甘い吐息と唾液を溢しながら唇が離れる。
「あはぁ♡……ん゛あぅっ♡ ……はぁっ、はぁっ……♡」
「ふぅ……凄かった」
「提督もね、ご馳走様でした♡」
大人の色香を匂わせながらも、少女の様な可愛らしい笑顔を見せる愛宕。
この娘には色々と敵わないな……毎度ながらそう思う。
「もぐもぐ、やっと終わったね……もぉ~、あたしが一番提督といちゃつくつもりだったのに~、むぐっ」
「まさか連続で見せ続けられるとは思わなかったわ……もぐもぐ」
「全く、あむっ、どいつもこいつもスキモノだらけな連中だな、むぐむぐ」
「……私、急に恥ずかしくなってきました……皆さんの前で何という痴態を……もぐもぐ」
気付けば他の四人は菓子を食いながら俺達を観戦していた。そういえば折角持ってきてもらったのに口を付けていなかったな。
「提督、いい所で区切りが着いた事だし、一息入れましょ」
愛宕が湯飲みに茶を淹れてくれた。
菓子を口に含むと、果実とは違う砂糖の甘さが口内に広がる。そこで茶を口に含むと、渋みが甘味と交じり合い、心地よいハーモニーが広がる。
村雨の言葉を借りると正に『休まりますねぇ……』といった感じだ。
茶と菓子の絶妙な調和を堪能していると、隣の白露にクイクイと袖を引っ張られる。
「提督っ、はいっあーんしてっ」
白露は手に持った菓子……きなこねじりを俺の口元に差し出してきた。
「あーん……むぐむぐ……これ本当に飲み物が欲しくなるな……むぐ」
これは素朴な甘さで美味しいが、きな粉に口内の水分がどんどん吸い取られてゆくのが困り物だ。
俺は茶を飲もうと湯飲みに手を伸ばそうとする。
すると白露が俺の顔を両手で挟み、強引に唇を重ねてきた。唇を無理矢理割って入ってきたのは小さな舌と……生温い茶だった。
甘くて苦い味わいと、舌のざらざらとぬめる感触に口内は支配された。
「んぐっ……ごくっ…ぷはっ、……お前、これを狙ってたな?」
「いひっ♡ 最後はやっぱあたしで締めだよね提督っ」
してやったりと言わんばかりの顔でいひひっと笑う白露。
困った奴めと、白露の髪をわしゃわしゃ撫でてやる。
「にゅふふ~~~~、提督大好きっ」
口元を緩ませてとても気持良さそうな白露を見ていると、ついつい甘やかしてしまう。
しかし、そんな光景を見せられた他の面々が黙っているが無かった。
「甘くて苦いのは村雨の十八番なのよね~」
「たまには俺もお前にあーんしてやろう。何、任せろ」
「提督さん、私得意なんですよこういうのっ」
「うーん、これはまだまだ終われないわねぇ。はい、あーん♡」
皆が湯飲みを持ちながらきなこねじりを手に取り、俺の方へ差し出してきた。
「全く……お前ら本当にこういうの好きだな……俺もだけど」
何だかんだで、そんなこいつらが大好きだ。