今回文章がいつもと同じに戻ったのには理由があるんだ!
次の回から鈴との過去の話をしようと思ったんだ。だけど、過去編を入れるととてもじゃないが一話で終わらないんだ!!
・・・・・多分。
次からはもっと書くのでお楽しみに~。
ちなみに次回はエロが入るのでよろしく~!
放課後、私たちは第三アリーナで今日もIS操縦を教わっていた。
朝、箒、セシリアに頼み込み次のクラス対抗戦に向けて練習をしていた。
「そういえば、箒」
「ん?なんだ」
「よく『打鉄(うちがね)』の申請許可が下りたね」
「ま、まあな」
「どうして篠ノ之さんはいつもいつも私の邪魔を……ぶつぶつ」
なんかセシリアがぶつぶつ言っているが小さい声で言っているので聞こえない。
今、私の目の前に立っている箒は『打鉄』を展開している。
打鉄(うちがね)は純国産ISとして定評のある第二世代の量産型。安定した性能を誇るガード型で、初心者にも扱いやすい。そのことから多くの企業ならびに国家、当IS学園においても訓練機として一般的に使われている。
「ど、『どうしても』と一夏に頼まれたからな」
箒はどうして『どうしても』という部分を強調をするのだろう……?
「それに、近接格闘戦の訓練が足りないだろうと思ったのだ。それなら私の出番だと思ったのだ」
その言葉通り打鉄の機体デザインは鎧武者という感じで、実際基本武装も刀方近接ブレードを装備している。それがまた箒にはものすごく似合っている。やっぱり、道場娘だからなのだろうか?
「箒、似合っているよ」
「なっ!?いきなり何を言ってくるんだ!?」
ゴスッ!
箒が抜刀した近接ブレードが脇に入った。とっさのことで一夏は反応できずそのまま食らう。その際に、絶対防御が発動する。シールドエネルギーも減少する。
……なぜ、攻撃されなくちゃいけないんだろう。
「な、なんで私は攻撃されなくちゃいけないんだ?」
「お、お前が変なことを言うからに決まっているだろう!?」
「えぇぇーーー」
素直に感想いっただけなのに……。
「わかった、なるべく言わないようにするよ」
「えっ……。そ、そんなことは一言も言ってなかろう!」
――――どっちなんだ。
「くっ……! まさかこんなにあっさりと訓練機の許可が下りるなんて!」
なぜか悔しそうな顔をしているセシリア。
「では一夏、はじめようとしよう。刀を抜け」
「あ、ああ」
お互い自分の武器を展開し、抜刀する。私の場合は抜刀と言えるのかはわからないが。
「では―――――参るっ!」
――――と、そこにつんざく声。
「お待ちなさい!一夏さんのお相手をするのはこの私、セシリア・オルコットでしてよ!?」
言うが早いか私の前に割って入ったセシリアは、箒と真っ向から対峙する。
「ええい、邪魔だ!そこをどけ!」
「訓練機ごとに後れを取るほど、劣ってはなくってよ!」
箒の袈裟斬り。それをあらかじめ展開しておいたショートブレードの『インターセプター』で受け流すセシリア。剣撃の勢いを利用して間合いを取り、素早く片手でトリガー。『スターライトmkⅢ』が超高速の弾丸を射出する。
あの……私の訓練はどうした。二人とも。
「はああああああっ!」
「甘いですわ!」
「よくやるな!」
「あら、そういうあなたも。ISランクCの篠ノ之さん?」
「ランクは関係なかろうッ!」
ガキィン! ヒュイーン!!
剣撃と射撃が繰り広げられている。どちらも譲れないと思いながら戦っていた。その中、一夏は一人で佇んでいた。
「……もう、一人でやっていようかな」
二人の戦いが終わるまで一夏は一人で雪片で素振りをし続けた。
「うぅ……。箒、あれはないと思うぞ」
「あ、あれはお前がはっきりしないのがいけないのだろう」
なぜ、私はこんなに疲労しているかというと―――。
さきほどの訓練の時、箒とセシリアが勝手にバトルを始めたので無視をしていたらこちらに矛先が向かってきたのだ。
『おい、一夏!?』
『一夏さん!?』
『ど、どうした。二人とも?』
『お前はどっちと訓練がしたいんだ!?』
『そうですわよ!? 篠ノ之さんとこのわたくしとどちらがよろしいのですか!?』
『い、いや。どっちって言われても……』
どっちか選んだら絶対怒られるのは目に見えているからな。
『ふ、二人じゃだめか?』
『『………………』』
箒とセシリアが同時に武器を構えこちらのほうへ向ける。
『え? あの……二人とも?』
『―――そうか。そんなに二人がいいなら』
『―――お望みどおり』
『『二人で相手して(あげますわ)やる!!』』
『えっ!? ちょ、二人とも待っ―――』
『『問答無用(ですわ)!!』』
『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!?』
まあ、こんな感じである。私が悪いのか? 私が、悪いのか!?
「だったら話を聞いてください」
「ぐぅ……!? つ、次は気をつけよう」
箒は納得していなかったものの自分にも非があることがわかっていたので、しぶしぶ頷いた。
「はぁ、今日は疲れたなぁ」
独り言を言いながら自分のピットに戻ろうとすると、箒がついてくる。
「……? 箒?」
「ん? なんだ」
「いや、なんだじゃなくって。なんでこっちのピットに来るの」
「別にそちらでもよかろう」
まあ、そうなんだけどさ。セシリアのほうでもいいのではないだろうか?
「それに、私はお前を守らなければいけないのだからな」
確かに箒は私に守るといってくれたが、さすがにピットの中で何か起きたりしないと思うんだが……。
「じゃあ、戻ろうか」
「うむ、そうだな」
箒と私はピットの中に戻った。
「ふぅ……」
展開解除。と同時にISの補助がなくなるので、疲れがいきなり身体にのしかかってくる。同じくISの展開状態を解いた箒が、汗に濡れた髪を結いなおしながら話し始める。
「やはり、剣道をしているかなのかはわからんがしっかり相手を見ているな。一夏は」
「そんなことないさ。剣道ではできてもISで操縦すると無駄な動きが出がちになってしまう」
いつも箒と剣道の稽古をする時は息切れとかはなく無駄な動きをすることがないのだが、なぜかISを操縦すると思うように動けずにいる。もっと精進しないとな。
「それはそうと今日はどうするの」
「なにがだ?」
「風呂。いつ入る?」
「ああ、そうだな……」
そう、私、織斑一夏は未だに誰かと一緒じゃないと風呂に入れないでいるのだ。
「お前はいつになったら一人で風呂に入れるようになるのだ」
「そうは言われてもな……。一応、心は男のままなんだ」
「だが、体は女だろう」
「ううぅ……」
唸りを上げる一夏。
「まあ、早くなれることだ。後々大変だぞ」
「はい……善処します」
項垂れている一夏が箒にそう返事を返すと、バシュッとスライドドアが開いて鈴が現れる。
「おつかれ。はい、タオル。飲み物はスポーツドリンクでいいよね」
鈴が一夏にタオルとスポーツドリンクを渡す。
「ああ、ありがとう。鈴」
「えへへ~~~」
一夏にお礼を言われ照れている鈴をみた箒は少し不機嫌そうな顔をする。
「確かスポーツドリンクはぬるめのほうがよかったのよね?」
「よく覚えているね、鈴」
「まあね。それにしても相変わらずだね、一夏」
「なにが?」
「若いくせに体のことを気にしているっていうところ」
「そうかな? そんなことはないはずだが」
「なんかジジくさいね」
「ジジくさい言わない」
なんだか久しい感じがする。こうして鈴と話をするのって一年振りなんだけどな。
最後に鈴と別れたのは中二の冬。それから一年ちょっとしか経っていないのに少し物腰が落ち着いているように見える。このわずかな期間でよく変わったなと思った。
「ねぇ、一夏。私がいなくて寂しかった?」
「それはもちろん寂しかったよ」
「そうなんだ」
にこにことしている鈴。今日はいつになく上機嫌で話を続ける。
「今日はいつになく機嫌がいいな」
「それはそうよ。だって、あんたに――――」
「あー、ゴホンッゴホンッ!!」
わざとらしい咳払いで鈴の言葉をさえぎる。顔をうかがうとさっきまでとは違いものすごく不機嫌そうな顔でこちらを見ている。
「まあ、お前たちにも感動の再会があるようだから私は先に部屋に戻っているぞ、一夏」
「ああ、わかった」
それだけ言葉を交わし、箒は部屋に戻っていった。
「あーやっと出て行ったわね」
「どうかしたのか?」
「なんでもな~い」
鈴は小さな声で言ったせいか一夏には聞こえていなかった。
「そういえばさー」
「うん? 何?」
「あたしたちが出会ったときのこと憶えてる?」
「……忘れるものか」
そう、忘れるわけがない。鈴と出会ったことで私の人生は大きく変わった。いい意味でも悪い意味でも。鈴と出会ったおかげで学校生活が送れたことと、私が誘拐事件以来に体験したあのことが再びなったことを。
そう、これから話すのは鈴と出会った小学5年生から中学二年の話の時である。
私が最も思い出したくないことでもあり、大切な思いでもある。そんな話。
お願いがあります。
これから一夏と鈴の過去編が始まりますが、こんなこと現実でありえないだろう。
というコメントはなるべくしないで心のそこで思ってください。
いや、マジで。
かなりベタな話になると思いますのでよろしくお願いします。