えぇ~っと・・・・・・今回ではなく次回エロいのをいれます
今回入れちゃうと字がめちゃくちゃ増えるから次回に回します
いや、本当にすみません
次回はエロくするのでよろしく~!!
これからの話は箒と別れ、私が男から女になったあとの話である
私はしばらくの間、身体検査の日々であった。千冬姉はなんとか私を男に戻そうと多くの病院に連れて行った。しかし、どこの病院に行っても言われることは一緒だった。
『男から女になったなんて話、聞いたことがありません。性転換手術でもしたのですか?』
確かに医者がそんなことを言いたくなるのは仕方がないと思う。だってそうだろ?男から女になったなんて話をされて誰が信じる?そもそも性転換手術は男のペニスを取ることができても子宮まで作ることはできないのだから。もし、そんなことができるならそれは神への冒涜だ。ただ一人できるといったらあの人くらいなものだろう。
―――篠ノ之束。
『IS』を作った張本人。世界から天才とまで言われているほどの人。もちろん、あの人にできないことはないだろう。千冬姉は束さんに連絡を取ろうとしたが繋がることがなかった。毎回医者に治せないと言われるたびに千冬姉は顔を俯かせ、拳を強く握り締めていた。私はその姿を見るたびに申し訳なくなった。私が捕まらなければこんなことにならなかった。私が千冬姉みたいに強ければあんなやつら一人でも倒せたのにと思ったものだ。
しばらくの間は学校を休んでいた。だが、千冬姉は休んでばかりではいけないと言い久しぶりに行くことになった。幸い、私は小学生だったので胸はそんなに発達していなかったのでサラシを巻けば目立つことはなかった。髪はあまり切りたくなかったのでセミロングぐらいの長さで学校に行った。
私が学校に行った日は小学五年生の始業式の日だった。新しいクラス。新しい生活。新しい学年。色々あると思う。みんなそんなことを考えながら学校に来たに違いない。
そんな中、私は不安しかなかった。男としてではなく女として過ごすこと。今までのように生活ができないこと。周囲に女だって事を隠し続けること。男の格好はしても中身が女だってこと。
あまりの変化についていけないでいた。さらには女だってことがばれるかどうかといったプレッシャーに耐えていかなければならいと思うと気がきでなかった。そんなことを思っていたら新しい担任が教室に入ってくる。
「はい、みなさん。こんにちはー」
こんにちはと教室の生徒が先生に返事をする。
「はい、みなさんいい返事ですね。今日からここで新しく仲間になる転校生を紹介しま~す」
わいわいと周囲の声が大きくなっていく。ちらほらいろんな声が聞こえる。
『えぇ~いったいどんな子だろう?』
『女の子かな?』
『可愛い子かな?』
『もしかして男の子?』
『えぇー、男はいやだな』
そんなクラスメイト達が転校生に対して盛り上がっているとき私はみんなとは正反対のことを考えていた。
(……正直どうでもいい)
ばれる確率がただ上がるだけだろ、私には関係ない。なんてことしか頭になかった。
「じゃあ盛り上がっているところ悪いけどみんな静かにしてね。入っていいわよ」
ガラガラ。教室のドアが開かれる。それと同時に転校生が入ってくる。
「はい、よくきてくれました。自己紹介をどうぞ」
先生に返事をし、その転校生は正面を向き自己紹介を始める。
「はじめまして!鳳鈴音(ファン・リンイン)よ!よろしくね!!」
教室に入ってきた転校生は鳳鈴音(ファン・リンイン)と名のった。その少女の印象は活発そうでやんちゃなイメージをさせる子だった。
教室はさっきよりも騒がしくなる。女の子だとわかると余計に盛り上がっていった。
ただの女の子ではなかった。このクラスの女子の中で一番といっても過言ではないといってもいいくらい鳳鈴音は可愛かった。
男子のほとんどは嬉しがっていたが、女子はいろいろだった。素直に可愛いといっている子、嫉妬している子、気に食わないといいたそうな顔をしている子、様々であった。
(………………)
確かに、可愛いと思う。この前引っ越してしまった幼馴染、篠ノ之箒もかなりの美少女のほうだったが鳳鈴音も負けず同じくらい美少女だとは思った。
しかし、今の私には関係ない。そんなことよりもこれから始まる生活をどう乗り越えていくかしか頭に浮かばなかった。
「はい、鳳鈴音さん。いい自己紹介ありがとうね。じゃあ、席のほうは織斑君の隣の席があなたの席ね」
「は~い」
元気よく担任の先生に返事をする鈴音。それから一夏の隣の席へ移動する。
「はじめまして、鳳鈴音よ。よろしくね」
「……織斑一夏」
笑顔で挨拶をしてくる鈴音。
正直な気持ち、何故クラスで盛り上がっている転校生が私の隣に来るのだ。おかしいだろ、絶対。だいたい最初の文字がハ行から始まっているのに私の隣に来るのだ。
「皆さんも疑問に思っているでしょうが学校側のミスで日本だと鳳(おおとり)と読むのでそっちだと思ってしまったのです。だから織斑君の隣になったのです」
どうでもいいことを教えてくれてありがとうございます。そして、大変迷惑です。これからの生活をどうしてくれる気ですか!?
「ふ~ん、織斑って言うんだあんた。男なの?」
「私は男だ」
怒気を含ませた口調と視線を鈴音に向ける。すると少し怯んだ様子が見られる。
それもそうだ、今の姿は千冬姉にそっくりなのだ。あの千冬姉が切れたらそれはそれは怖いだろ?それと全く同じ顔をしているのだから当然だろう。
「な、なによ。だったら何でそんな髪を伸ばしていたり女みたいな口調をするのよ?」
「お前には関係ない」
これ以上関わりたくないと言わんばかりに鈴音に対して突き放すようなことをいう。
「な、なんですって!?」
「悪いがものすごく鬱陶しい」
ブチッ。教室にそんな音が出た気がする。そんな音を出して頭は大丈夫なのかと問いたいくらい大きな音だった。
「……へぇ~、そう、そうなの。あんたはこっちが仲良くしようとしているのに鬱陶しいっていうのね?」
「ああ、それがどうした」
「なら、あたしもそれ相応の態度で接するわ」
そう告げた瞬間、鈴音は私の頭に向かって思いっきり殴りかかってくる。
ドゴッ!!
「――――――ッ!?」
一体何が起こったのか事態が把握できなかった。何故殴られたのか、自分がこんな目にあっているのか理解が追いつかなかった。
「あたしはね、気に入らないやつはぶん殴るのがあたしの流儀なの」
な、なんて横暴なやつだ。普通の女子はそんなことしないぞ!
……千冬姉はよくするけど。
「あ、ありえない。お前、本当に女の子か?」
「あんたに言われたくないわよ。あんたこそ、本当は女の子じゃないの?」
「お前には言われたくない」
「それはこっちの台詞よ」
さっきまでは騒がしかった教室が一気に静かになった。二人のせいで教室の雰囲気は重くなった。
「え、え~と……。じゃ、じゃあ今日はこれで終わりにしま~す」
担任の先生が号令をかけ、終わりを告げる。
これが私と鈴との最初の出会い方だった。
それから半年間私たちの関係はこんな感じだった。
鈴音が私に突っかかりに来て、それに対して私が何か言うとすぐに喧嘩になった。さすがに殴りあいになったりすることは一度もなかった。だが、毎回毎回口げんかになり学校では見せ物と化していた。
喧嘩する度に外野から仲がずいぶんといいな、夫婦じゃん、なんて言われた。その度に二人で違うと大声で言った。しかも夫婦って箒の時じゃあるまいし仲良くしたことなんてないのにもかかわらず言われた。
「全く、別に仲良くしていないのに何でそんなこと言われなくちゃいけないんだ」
今日も家で千冬姉と一緒にご飯を食べていた。最近は千冬姉がドイツから帰ってきたのでなるべく二人で食事をとることにしている。
「大体、あいつからいつもつっかかってくるからあんなことを言われるんだ」
「ほぅ……」
私が言うことに千冬姉は相槌をうってくれる。
「その割にはずいぶんと楽しそうじゃないか」
「そんなことは……」
ない、とは言えなかった。
始業式の時から心の中では不安しかなかった。けれど、鈴音と出会ってから文句を言いつつも楽しんでいた自分がいた。ここ最近までは最小限のことを気をつけていれば自分が女だってことがばれることはなかった。
それどころか毎日の学校生活が楽しかったことに今気づいた一夏であった。
「やはり、学校とはいいものだな」
「千冬姉もそう思うの?」
「あぁ……。そうでなければあいつに出会うことはなかっただろう」
あいつとは篠ノ之束のことを言っているのだろう。聞けば千冬姉は束さんとは同級生だったと聞いている。
「お前の話を聞くと、昔の私たちにそっくりだ」
「へぇ~そうなんだ」
「あぁ、最初はお前みたいに束は私のことを無視してな」
「ふむふむ」
「それが気に入らなくて無視する度にアイアンクローをお見舞いしてやった」
「うわぁ~~~」
なんというかものすごく想像出来る。千冬姉が束さんにアイアンクローをしている様子が。千冬姉はアイアンクローをしながら笑っていて、束さんもやられているのにもかかわらず嬉しそうにしている様子が目に浮かぶ。
「今となってはずいぶんといい思い出だよ」
「そ、そうなんだ……」
「だから一夏も鳳鈴音との日々を大切にするんだぞ」
千冬姉に言われてこれからは少し仲良くなろうと心に決めた一夏であった。
そんなことを思いながら次の日に学校に行くとある出来事が起こった。
「ん、あれは鈴?」
放課後、私はもう帰ろうとしていた。早く帰ったら鍛錬をしようと思ったからだ。しかも今日は千冬姉が私の鍛錬を見てくれるというからだ。
そう思っていたら帰ろうとしていたら鈴が体育館の裏に向かっていくのが見えた。
(―――おかしい)
何故、そう思おうかというと私の学校の体育館の裏には何もないからだ。しかも、体育館の周りにはコンクリートの壁でできているため外からは見えない構造になっている。あまり言いたくはないがリンチする場所にはもってこいの場所である。先生はほとんど来ないからばれることがない。そんなところに鈴が向かう理由なんて考えられなかった。
私は気になり、鈴の後を気づかれないようについていった。
(あれは……)
私は体育館の壁から少しだけ顔を出して様子をうかがう。視界に入るのは鈴とクラスメイトの女子五人ほどが鈴のことを囲んでいる。その五人組みの女子には見覚えがあった。鈴が転校してきたときから気に入らなさそうな顔をしていたグループであった。
「あんた、最近いい気になってるでしょ」
「男子から人気が少しあるからってさ」
「まじ、うざいんだけど」
「はぁ~~~」
正直、鈴はめんどくさいと思った。何度かこの手の輩に嫌がらせとか忠告されていたがことごとく無視をしてきた。だけど直接呼び出されて囲まれる状況までにはならなかった。大方、男子と仲がよかったりすることが気に入らなかったのだろう。
「それで? あんた達はあたしに何のようなの」
「最近、あんたが調子乗っているから」
「あたし達がお仕置きしてあげようと思って」
「はぁ? 何言ってん―――――ッ!?」
いきなりのことで鈴は自体が把握できていなかった。鈴の背後には五人組みの一人が鈴を羽交い締めしてきたのだ。
「ちょ、なんのつもりよあんた達!」
「なにってねぇー」
「お仕置きに決まってんじゃん」
そう言って五人組の一人がポケットからハサミを取り出す。それを見た鈴は顔を青ざめていく。
「な、なにするつもり?」
「なにってやることはひとつに決まってんじゃん」
ハサミを音を鳴らしながら鈴の髪の毛に近づけていく。
「や、やめて!」
「あはははっ! マジでいい気味なんだけど」
「しかも泣いちゃってるし」
「あはははは~」
鈴は命の次くらいに髪型を大事にしていた。この髪型は大好きな両親が褒めてくれたものだった。それを切られるとわかると鈴は必死に抵抗をするが羽交い締めのせいかうまく抜け出せない。頭もきっちりホールドされているので力が思うようにはいらないでいた。それが悔しくて涙を流すが、流したところでこの状況が変わらないことは理解はできた。それでも嫌なものは嫌だったのだ。
「だ、誰か助けてっ!!」
自分には友達といえる人はいなかったがそれでも助けを求めた。きっと誰かが助けに来てくれる。そんな淡い希望を持ちながら助けを呼んだ。
「誰もあんたのために来るわけないじゃん」
「そうそう」
「―――それはどうかな」
一夏は体育館の壁から飛び出しハサミを持っている女子の腕をつかみ、そのまま捻り上げる。
「痛たたたたたたっ!?」
ハサミを持っている女は一夏に腕を捻り上げられ痛さのあまりにハサミを地面に落としてしまう。
「ちょ、ちょっとあんたこんなことをしてどうなるかわかっているの!?」
「それはこちらの台詞だ。お前達こそわかっているのか? これからどうなるのか」
「ど、どうってなにがよ」
「私はここでお前達の犯行を見たのだぞ。だったら学校に報告するのが筋だろう」
「なっ!?」
それを聞いた五人グループはその場で固まる。それはそうだ、こんなことを教師に知られたら大変なことになる。親に知られれば面倒くさいことになることは目に見えている。それを理解した五人組のグループに一夏は言い続ける。
「現状を理解したか? なら話は早い、今後とも鳳鈴音にはちょっかいを出すな。さもなくは―――」
「わ、わかったよ! もうこんなことはしない。これでいいだろう!?」
「ああ、じゃあ鈴音から離れろ。そしてとっとと失せろ」
そう告げると五人組の女子達は走ってその場から立ち去っていった。その光景を最後まで見続けた一夏に鈴音は声をかける。
「た、助けてくれてありがとう。……なんであたしのことを助けてくれたの?」
いつも喧嘩ばかりしていたのに助けられるとは思わなかった人物に助けられ鈴音は疑問に思い、一夏に訊く鈴である。
「なんでって……助けてって言ったのはお前だろう?だから助けた」
「だ、だけどあんたとあたしはいつも喧嘩しているじゃない」
「確かに、いつも突っかかってくるし何かと文句を言ってはくるな」
「う、うるさいわね」
「でも、それとこれとは話は別だろ?助けを求められたら助ける。それが普通だと思うんだが」
一夏は笑顔で言い放つ。それを見た鈴は不覚にもかっこいいと思ってしまったのである。
「それに、私はお前に言いたいことがあるんだ」
「な、なによ。言いたいことって?」
「ああ、もし良ければ私と友達になってほしい」
「……はあ?」
いきなり何を言うんだこいつはと言わんばかりの視線を一夏に向ける。いつも喧嘩ばかりしている奴に言われたら驚くのは無理はないだろう。何故、そんなことを言い出すのか不思議に思った鈴は一夏に訊く。
もしかしたら裏があるのかもしれないと思ったからだ。さっき助けたことで何か恩を売ろうとしていたのかと構えていたがそんなこととは全く違うことを言ったのである。
「私はお前と一緒にいるのが楽しいからだ」
「……え? で、でも喧嘩ばっかしていたじゃない」
「そうだな。それでも私はお前と一緒にいることが楽しいと最近気がついたんだ」
わけがわからないと鈴は感じた。だけど一夏の目は本気だと感じ取り話を聞き続ける。
「こんなにも私と喧嘩した人は引っ越していった幼馴染ぐらいなものだったんだ」
「じゃ、じゃああんたは喧嘩ができる人がいれば誰でもいいの?」
「そういうことじゃない。私が言いたいことは私と対等に話してくれる人はお前だけということを言いたかったんだ」
鈴は一夏が何を言いたいのか理解ができた。この半年間、一夏と喧嘩などをして過ごしてきたが一夏があたし以外の人と話しているところを見たことがなかった。
一夏はどこか人を寄せ付けない雰囲気を放っていた。まるで私に関わるなと言わんばかりのオーラを放っていた。それを感じ取ったクラスメイト達は一夏に近づくことはなかった。そのせいかグループ分けの時は必ずのように一夏だけ余っていた。あたしのところにはいろんな人が来たが一夏だけ余っているのを見てよく声をかけていた。その度に喧嘩になるのだが最終的にはしぶしぶながらも一夏は鈴とグループを組んでいた。
そんな一夏がこんなことを言うなんて何かあるのではないかと思ってしまうのは仕方ないと思う。だけど本当は一夏だって友達と話をしたかったに違いない。そう思った鈴は一夏に言う。
「そう、わかったわ。友達になってもいいわよ」
「本当か?」
「だけど条件があるわ」
「何だ?」
「あたしのことはこれから鈴と呼んで。いつもいつもおまえじゃ嫌だから。あたしには鈴音といった名前があるんだから」
「わかった。これからは鈴って呼ぶよ。なら、私のことは一夏って呼んでくれ」
「一夏」
「鈴」
私と鈴はお互いに名前を呼び合い握手を交わす。
こうして私達は本当の意味で鈴と友達になったのである。
これが小学校の頃の話である。
だが、私はまだ知らなかった。これから私にとって誘拐事件に続いて最悪な出来事が起ころうとしていたことは想像もつかなかったのである。
マジで矛盾がないか心配・・・・・・・・・
矛盾があったらコメントで教えてください
よろしく~~~