最近忙しくて書く暇が無かった。
しかも次回はエロを入れるといいながらいれてないことは本当に謝ります。
……すいませんでした。
ですが、つ、次こそは入れたいと思います!!
多分、次で過去編が終わると思います。
更新ペースが落ちるとは思いますが楽しみにしていてください。
あ~あと矛盾点についてですが一夏がさらわれたのは箒と別れた後っていう設定にしています。
まあ、二年くらい違っても対して問題は無いでしょう……多分。
あの事件から私と鈴は仲良くなれた。
どれ位仲良くなれたか言うといつでもどこでも一緒にいるくらいだった。二人で一緒にいないときといえば学校にいない時ぐらいなものだった。それぐらい仲が良くなったのだが……。
「…………………」
「…………………」
今の状況は私が鈴の目の前で正座をしていて、鈴は私のことを見下ろしている状況だ。
鈴の顔をおそるおそる窺う。それはもういつもの鈴の顔とは違い、千冬姉ほどではないが修羅のような顔をしている。……ヤバイ、鈴の顔を直視できない。怖い、いろんな意味で。
何故、こんな状況になってしまったのだろうかというと………。
[side:鳳鈴音]
どうもあたし、鳳鈴音です。え?何?そんなことはわかっているって?別にいいじゃない少しくらいこんな紹介の仕方でも。一度くらいやってみたかったのよ。そんなことはどうでもいいのよ。
最近、私に友達と呼べる人ができたのよ。そう、あいつ織斑一夏よ。男の癖に髪の毛を伸ばしていて、しかもそこら辺の女の子よりも可愛い顔をしている奴よ。嫌味なのかしら?それはさて置き、あたしと一夏はつい最近までは犬猿の仲だったんだけどある事件を境にあたしと一夏は友達になることになったのよ。
それからあたしは一夏についていろいろ知った。男の癖に家事全般が得意なこと、マッサージが得意なこと、剣について携わっていること、くだらない駄洒落を思いつくこと、最後のは直すように一夏に言ったわ。聞いているこっちはぜんぜん面白くないんだもの。家庭科の時間になると一人だけハイテンションになっていること、以外に年寄りっぽいところがあるところ、何より驚いたのはあの、織斑千冬の弟だってことだった。その話を一夏にするとなんだか泣きそうな顔をするからなるべく言わないようにすることにした。
いろんなことを知ったけど一夏はあたしに何か隠している気がした。たまにあいつの行動がおかしなことが見られたからだ。一夏にたまたま触っただけなのに過剰に反応したり、トイレに行くときは誰かいないか確認してから入っていったり、体育がある日にはどこかに行って着替えてくるし、お前は女か!って言いたいくらいだった。
なにより一番不思議に思っていたことはあいつが夏のプールの授業を一回も受けていなかったことだ。……おかしいと思わない?だって一回も受けないっておかしいと思わない?外や体育館でやる体育は一回も休んだことがないのよ、あいつ。普通持病があったり皮膚が弱かったり体が弱かったりすればわかるわ。
でも、あいつからそんな話を聞いたことがないしそんな風には見えなかったわ。しかもプールの授業限定だけ休むのよあいつ。……絶対なんか隠しているわ。
だから今日、一夏に直接聞いてみることにするわ。
放課後、教室の中には私と鈴しかいない。私と鈴はよく遅くまで遊んでいた。お互い時間が許されるまで遊んでいた。最近では千冬姉の帰りが遅く、鈴と一緒にいられる時間が増えてきた。
鈴と友達になってみて気づいたことがいくつかあった。実家が中華料理店だったり、大胆な性格だったり、素直じゃないところなどいろいろなことを知った。いろんなところに遊びに出かけたり、グループになるときには必ずと言ってもいいほど一緒になったり、話のウマがあったりして盛り上がったりなど時間が少ない中共にいることで多くのことを知ったつもりだ。
そんな風に鈴が私のことを理解してきたのかどうかはわからないが、なにやら私の行動を不思議そうに観察していることが多かった。私はこれでも学校では男として通っている。もちろん、鈴にも内緒だ。だからなのか鈴は私のことをひどく疑っていた。何かあたしに隠し事をしているんじゃないかっていうかんじに。鈴は勘がものすごく鋭いのだ。何度女だってばれそうになったことか。
今日鈴が私に放課後、教室にいるように言ってきたのだ。私たち以外の人が教室からいなくなると鈴は私のところに来て向かい合う感じになった。今の鈴の表情はなにか聞きづらそうな表情をしていた。そのせいなのかあーとか、うーとかなにやら唸っていた。
そして鈴は何かを決心したかのように見え、私に訊いてきた。
「…………ねぇ、一夏」
「どうしたんだそんなに改まったような感じになって」
「あんたに訊きたいことがあるのよ」
「なんだ?私に答えられることなら別にいいが」
「………あんた、あたしに何か隠しているでしょう?」
「―――――ッ!!」
………やっぱり、か。だが私が女だということがバレたわけではないかもしれない。ここは慎重にいかないとな。
「………私が鈴に何を隠しているって言うんだ?」
「そうね………具体的に何かを隠しているっていうのはわからないけど、気になったことがいくつかあったのよ」
「…………例えば?」
「例えばそうね……最初は些細なことだったわ。たまたま触られただけで過剰に反応したり、トイレに行くときは誰かいないか確認してから入っていったり、体育がある日にはどこかに行って着替えてきたりしていたじゃない?」
「……そ、う、だな」
そ、そんなに私の行動は挙動不審だったのか?
「一番気になったのは……あんたプールの授業一回も出なかったでしょ」
「――――――ッ」
さすがに一回も出なかったのはまずかったか。だが、私が女だってことがばれないようにするにはこの方法しか思いつかなかった。
「だから気になっていたのよ。……あたしには話せないの?」
「そ、それは……」
話せるならどれだけ楽なことか。
「それとも人には言えないくらいひどい体をしているわけなの?あんたは」
「そ、そういうわけではないが……」
「だったら何だって言うのよ」
はっきりとしないことに苛々している鈴。それを見た私は余計に口ごもってしまう。そして私のことを見ていた鈴がとうとう我慢ができず怒り出す。
「あーもう!はっきりしないわね!男ならビシッと言いなさいよ!」
「言えるものなら最初っから言っている!それにこんなことを誰かに言えるわけないだろっ!!」
私が声を張り上げると鈴が驚いた顔をする。少し落ち着いたのか鈴は再度私に質問してくる。
「……どうしても言えないことなの?」
「……言ったら鈴が私のことを軽蔑するかもしれない」
「あたしが一夏を軽蔑する?」
何故一夏はそんなことを言い出すのだろうと不思議に思う鈴であった。
「あたしが一夏のことを軽蔑すると思ってんの?」
「………わからない。言ってみないとわからないけど……」
一夏は顔を俯かせて両手の拳を震わせながら……泣いていた。
「……本当は誰かに言いたい。だけど言ってはいけないことだから」
「……あたしが内緒にしてあげるって言っても?」
「それは……」
疑いたくはないがもし話して鈴が私の秘密を言ったらと思うと怖かった。
「あんたはあたしが誰かに言いふらすと思ってんの?」
「そうではないが……」
「あたしはあんたの友達だと思っているんだけど」
「………え?」
私は顔を上げ鈴の顔を見ると鈴は笑顔で答えた。
「一夏が友達になろうって言ってくれたとき、あたしは嬉しかった」
「…………………」
「学校では友達と呼べる人がいなかったし、女子からはあんまり好かれていなかったしね。そんな環境で不安に思っていたあたしに言ってくれたあの言葉は心に残っているわ」
「……そうか」
「だからあたしは決めたの。もし、一夏が困っていたら今度はあたしが助けようって。……そう思ったのよ」
その言葉を聞いた私は嬉しさを感じていた。そんなことを言ってもらえるほどのことをしたつもりではなかったからだ。
だからなのか私も鈴に訊く。
「……もし、私が真実を話したら鈴はそのことを受けとめてくれるのか?」
「当ったり前じゃない!あたしを誰だと思ってんのよ!あたしは鳳鈴音よ!」
鈴は無い胸を力強く叩いた。少し笑いそうになったがそこは堪えた。そして私は決心をして言う。
「……わかった。鈴にはこのことを話すよ」
「本当!?」
「ああ、だけどその前に教室のドアを閉めて鍵をかけてくれないか?」
「?なんでそんなことをするのよ?」
「これから私の秘密について話すからだ」
そう言って鈴は教室のドアを閉め、鍵をかけてから私のほうに戻ってくる。
「………で?その秘密って一体何なの?」
「ああ、今からそれを見せるから」
そう言って私は服を脱ぐ始める。それを見た鈴は慌てだす。
「あ、あんた一体何してんのよ!?」
「……これが私が誰にもいえなかった秘密だ」
一夏は上半身の服を脱ぎ女性特有の胸を見せる。それを見た鈴は固まってしまった。
「……今まで言えなくてすまない。だけどこれにはわけがあって」
「……んで……にお……いいの……」
「り、鈴?おーい?」
鈴は私の身体を見た後、顔を俯かせてなにやらぶつくさ言い出したので呼んでみるが返事が返ってこない。……やっぱりこのことを話すべきではなかったのだろうか?そんなことを思い少し後悔していたが鈴は私が全く思ってもいなかったことを言い出した。
「……なんで一夏の胸があたしより大きいのよ!?」
「…………はい?」
……え?そこなの注目するべきところは?
「あの~鈴さん?」
「なによっ!!」
「いや、そんなにきれられても……」
「一夏っ!!」
「は、はいっ!?」
「そこに正座っ!!」
「は、はいぃぃぃっ!?」
……とまあこんな感じです、はい。鈴が何故怖い顔をしていたかというとこういうことです、……はい。
あの後私は鈴にありのままのことを話した。私が本当は男だったこと、誘拐事件のこと、今の医療技術では治せないこと、私が知りうるすべてを鈴に話した。そして黙っている鈴に訊いてみた。
「……鈴?」
「……なによ」
「私が女だってことについては何かないのか?」
「ん?ああそのことについてはあまり驚かないわね」
「な、なんで?」
「なんか普通の女の子よりも女の子って感じがしたから?」
マ、マジか!?私はそんなに女の子っぱかったのか!?元男としてはかなりショックだ。だって考えても見てくれ、女の子にあんた女の子っぽいねって言われたら誰だってショックだろ?
「だ、だけど本来は男だったんだぞ!?」
「それがなに?」
「そ、それに私の体は穢れているんだぞ!?」
「確かにそうかもしれないけど……それであんたが一体なんだって言うのよ?」
「……私のことが気持ち悪いとか思わないのか?」
そう訊いたら鈴が不思議そうな顔をする。
「なんで?一夏は一夏でしょ?男でも女でも。……なのになんで一夏のことを気持ち悪いなんて思うのよ?」
その言葉を聞いた私は涙が溢れ出てくる。
そんなことを言ってもらえるとは思わなかった。きっと軽蔑されたりするのだろう、気味が悪くされたりするのだろう、そんなことをあのときからずっと考えていた。
恐れていた。
怖かった。
寂しかった。
苦しかった。
不安でしょうがなかった。
そんな思いを抱えたまま過ごしていたのだ。
それなのに目の前の友達にそんなことを言ってもらえるとは考えてもいなかった。だから私は嬉しかった。こんな自分を受け入れてくれた友達にお礼の言葉を言う。
「……ありがとう」
「お礼を言われることじゃないわ。……それより今後はどうする?」
「どうするって?」
「なにか困ったことがあったら助けたほうがいいかってことよ」
「……え?いいのか?」
何を当たり前なことを言っているんだこいつはという顔をしている鈴。
「あんたねぇ……。さっきも言ったでしょうがもし、一夏が困っていたら今度はあたしが助けるって」
「で、でも……」
「でもじゃない!だから困ったことがあったらあたしに言いなさい。今度はあたしが助けてあげるから」
「……いいのか、本当に?」
「しつこいわよ」
「……わかった。ありがとう、鈴」
そう言うと鈴が照れているのか顔を赤らめてフンっと鼻を鳴らしそっぽを向く。
「あ、一つだけあんたのことについて許せないことがある」
「な、なに?」
「あんたがあたしより胸が大きいってことよ!!」
「……………」
そんな事言われてもしょうがない気がするような……。
こうして私は鈴に秘密を話した。そうしたことによって今までよりも仲がよくなることができた。
これが小学校六年生の話である。
ここまでは私のなかではいい思い出であった。
だが、中学校はそうはいかなかった。これから話をする中学の思い出が私にとって最も思い出したくない出来事が待っていた。