しかも脅されている理由に不満を持つ方がいるかもしれない(多分いるんじゃないか?)
無い頭で考えた結果がこれなので温かく見守っていただけると嬉しいです!
エロ……入れました! しかも10000字越えなので読み応えがあるはず!
では、どうぞ!!
あの日、私は再び犯された。
いつもそうだ。この体になってから平穏に暮らせた日々は数少ない。
一度目は誘拐されるだけではなく女へと姿を変えた時。二度目は中学の頃に脅された時。三度目は相部屋になった人に犯されるという始末。
ヤッた回数なんて覚えていない。そんなことを思い出したくもない。思い出そうとすると本来生まれてくるはずだった、あの子の事を思い出そうとしてしまう。忘れようとはこれっぽっちも思っていない。むしろ、記憶の底に刻みつけているくらいだ。
私の悪夢を再現しようとしている人物―――ラウラ・ボーデヴィッヒ。
彼女はわざわざこの時期に転入という形で、このIS学園にやってきた。理由は分からないが千冬姉ではなく私に興味があるらしい。詳しく聞こうとしたら薬を飲まされて、そのまま成すすべなくされるがままだった。
何故? 何故私がこんな目にあわなくてはならない? いっそ「お前のせいで千冬姉が大会二連覇の栄光を閉ざしてしまった」と言われた方が、どれだけよかったことか。
だが、そんなことではないと言う。それどころかあの事件のおかげで千冬姉と出会えたことを感謝された。私に何を求めているというのだ……。
「んっ……ふ、ぅん!!」
「そうだ。早く
「だ、れの……せいで!」
「ああ……私のせいだな。その代わり髪や体を洗ってやっているだろう?」
そんなことを聞いているじゃない。そう言おうとしたがきゅっと口を紡ぐ。今はそんなことを言っている場合じゃない。早く膣内の精液を掻き出さないと色々と面倒だ。
頭では分かってはいるけど身体は正直だ。ラウラに射精された精液を掻き出せば掻き出すほど身体が気持ちよくなってくる。
「あ、あ……だ、め。頭がおかしく、なちゃ、う!」
「筋金入りの変態だな。そんなに私の精液を掻き出すのが気持ちいのか?」
ラウラはシャワーのお湯を出したまま一夏の肩から両腕を伸ばす。右手はやんわりと胸を包み込む。残った左腕は秘部に隠れている突起をツンと突くと面白いぐらい肩が揺れる。
「ひゃん!」
「『ひゃん!』とはずいぶん可愛らしい喘ぎ声を出すな。元男とは誰も思わないだろうな」
「あっ!? そこ……そんなにグリグリしないで!!」
「私はただこの方がはかどると思ってのことをしているだけだが?」
「ま、って……ほんと、に……イ、クッ!」
きゅっと指で秘部に隠れていた肉芽を摘むと同時に手の平で子宮の辺りを押すと膣内に溜まっていた白濁の液体とシャワーから出されるお湯とはまた違った、透明の液体が一緒に噴出する。
「ひぅ……あ、やだ! ま、だ……イッたばっか、な、んんっ!!」
「まだ出るな……あれだけ出せばそうもなるか」
まだイッたばかりの一夏の膣内のヒダを指でなぞると、ヒダが指に纏わりつくように強く締め付ける。全身が性感帯となった一夏の腰から足のつま先へとゆっくりと撫でるとビクビクと痙攣させている。
朝っぱらからシャワー室の中でM字開脚しながら精液を掻き出しているとは誰が思うだろう。それがあのブリュンヒルデの弟だと。そう思うと笑いが込み上げてくる。
「……あっ」
「ん?」
ラウラは一夏の膣内のヒダを全体になぞると、ある一点のところで反応を示す。もしやと思って指で押すとプシャっと潮を噴出す。
「なるほどな。ここがお前のGスポットらしいな」
「ぁ、そこ、だ……め!」
リズムよく指で押すと同じようにリズムよく潮を噴き出す。
ラウラは一夏の顔を覗き込むと普段千冬の顔にそっくりなせいか凛としている印象を与えるが、そんな面影は残っていない。生理現象で流れた涙と開きっぱなしの口から垂れる唾液で顔がぐしゃぐしゃになっていた。
ただ違ったのは苦痛など悲しみに浸っている顔ではなく、そこには快楽を受け入れている表情だけだった。
「本当ならそのまま入れてもいいのだが……時間が惜しい。ほら、イけ!」
「あ、あ、あああぁぁああぁあ!!」
ガクガクと身体を震わすとぐったりとラウラに寄りかかる。ハァハァと肩で息をする一夏をどけようとせず、その背中を受け止めている。
(あ、だめ……眠い)
いつもそうだった。必ずした後、嘘のように眠気が襲ってくる。頭上から降ってくるシャワーがちょうどいい温度のせいか気持ちがいい。このまま寝てしまおうかとぼんやり考えていると優しく頬を叩いてくる者がいる。
「おい、ここで眠るな。私が言うのも何だが風邪を引くぞ」
「ぅん……わか、ってる、けど」
「とにかく寝るな。ほら、意識をしっかりしろ」
ラウラは一夏を抱えたまま器用にシャワーの蛇具を締める。そのまま肩を貸して立たせると、ふらつきながらも立った。シャワールームのドアを開きベットのところへ連れて行く。この際水浸しなど気にしていられない。もう少しで朝食の時間なのだ。ここで怪しまれる訳にはいかない。
ラウラは二枚バスタオルを持ってくると一枚は一夏に手渡すが意識がハッキリしていないせいか頭をコクリとふらつかせている。急いで自分の体を拭いて一夏の体も拭いてやる。「んっ……」とくぐもった声を出すが今は気にしている場合ではない。ドライヤーを持ってくると一夏の髪を乾かす。一夏の髪は千冬に似ていて腰まではいかなくとも女性の中でもかなりの長さだ。
長ければ長いほど乾かすのに時間がかかる。これが一夏だけならまだしも自分の髪も乾かさなくてはいけない。いっそこの長い銀髪を切ればいいのではと思ったが止めた。
(この髪はあの人に初めて褒めてもらった)
親の顔も知らない私が初めて褒めてもらったこと。あの時のことは今でも鮮明に覚えている。
(だが、私はあの人のかけがえのないモノに恩を仇で返してしまった)
きっかけなんて覚えてなどいない。理由すら分からない。
ただ、一夏を初めて目にした時、身体の奥底でドス黒い何かが渦巻いた。
壊したい。めちゃくちゃにしてやりたい。そんな気持ちでいっぱいだった。それは止められるものではなかった。
本来の私の任務は教官を本国へ連れ戻すことだった。だが、この任務を聞かされたとき内心不可能だと思った。
以前、本国にいた頃、教官が私に話したことがあった。
「どうしても戻るのですか?」
「ああ、私の家族が一人で待ってる」
すまないと申し訳なさそうとした表情をしながら私の髪をそっと撫でてくれた。
訓練や普段の生活では凛々しく、堂々としている教官が優しい笑みを浮かべている。
家族―――私の中に家族という概念はよくわからない。人工合成された遺伝子から作られ、鉄の子宮から生まれた。家族と言えるのは私と同じくして生まれてきた奴らだけだ。
だが、それは本当の家族ではない。だからあの時、教官が言った理由がイマイチ理解できなかった。
(もう―――後戻りなど出来ん)
ならば進むしかない。歩むのを止るわけにはいかないのだ。
「織斑、よく聞け」
ラウラはドライヤーを一旦止めると一夏の耳元で囁く。一夏もだいぶ目が覚めてきたのか意識を耳に研ぎ澄ます。
「単刀直入に言う。―――私の言うことを聞け」
「……もし、誰かに言ったら?」
「そんなことを今更聞くのか? それとも何か。わざわざ、お前が女だとばらすと言わないと理解できないのか?」
「そんなことしてまで何がしたいの」
「理由など知らなくてもいい」
まただ、またはぐらかされた。どうして私に執着するのかわからない。
「一つ警告しておくが、これが他の奴らに知られたどうなるか考えたことがあるか?」
「それは……」
言われてみれば考えてみたこと無かったかもしれない。
「考えたことも無いだろう? どうして日本政府はお前を女性と隠し、男として通わせたか知っているか?」
「それは私が男として通いたいって―――」
「嘘だな」
ぴしゃりと言われて思わず言葉を詰まらせる。一夏はどうしてこうも断言できるのか不思議だった。
「何でそう言い切れる?」
「本当は脅されたんじゃないのか? 例えばそうだな……『実の弟が女性へと変わったことを世間にさらされたくなかったら男として生きること』とな。違うか?」
「どうして、そのことを……」
このことは鈴も箒も知らない。私と千冬姉しか知らない事実。
私が藍越学園の入試日、道を間違えたせいか個室に置いてあったISを触ったせいで女性だとばれた。いろいろな検査をした結果、特に異常はなく普通の女性と変わらない。だからこそだった。
「織斑君……と言ったかな?」
「はい」
「君は戸籍上、男となっているが事実どうなんだい?」
「実は……」
私は日本政府の一番偉いと思われる人物に、女になった経緯を話した。隣にいた千冬姉は苦しそうな顔で私の話を聞いていた。
けれど、私たちは気づくべきだった。こんなことを言うべきではなかったということを。
「そうか……それで女性に」
「はい……」
「織斑君。君に一つ提案があるんだがどうかな?」
「提案、ですか?」
「そう。これから君は男としてIS学園に通う。その代わり君の秘密を守ろう」
「何故だ! 何故、そこまでする必要があるのだ!? わざわざ、性別を偽ってまですることなのか!」
隣にいた千冬姉は日本政府のお偉いさんに血相を変えて怒鳴る。そんな千冬姉の態度に臆さずひょうひょうとした態度をとる。
「おや~私は別に無理難題な条件を言った覚えはないと思いますが? それともなんですか。織斑君のバックアップのことなら心配はいりませ―――」
「だから、一夏を女性として通わせず、どうして男として通わすのだと言っているのだ!」
確かに私は中学の時は男として過ごした。けれど、それは教師達には事情を説明したからだ。どうしても男として過ごしたいと。千冬姉の説得もあったからか困ったことがあったら協力してもらえるようになった。主に健康診断などで。
でも、あの事件以来、私は徹底的に男として過ごそうと思った。だから高校の願書にも男として出したのだ。
「では何故男として受験したのですか? それは男として過ごそうと思ったからではないのでは?」
「だが、女性だとわかった以上、男として通わすのは無理なはずだ」
そうだ、無理だろう。と思ったが男はわざとらしく指を振りながら舌打ちをしてくる。
「ちっちっち。スミマセンがもう男だということを報告してしまったのですよ。―――国際IS委員会に」
「き、貴様―!」
千冬は男のスーツの襟を掴むと女性とは思えない力で持ち上げる。それでもなお男は平然とした様子を見せる。
「こちらも、つい浮かれて報告してしまったんですよ。なんせ世界初の男のISの操縦者がこの日本で、しかもブリュンヒルデの弟だと分かればなおさらのこと」
「き、さま……目的は何だ」
「利益に決まっているじゃないですか。織斑君がどの国に所属するかは分かりませんが、なるべく日本に所属してもらいたいんですよ。そうすれば、日本の発展に繋がると思ってのこと」
「白々しい嘘を!」
「では良いのですか? このことが
すると千冬姉は「うっ……」と言葉を濁らす。どうしたの、千冬姉?
「そうでしょう? だってそんなことが知られたら織斑君狙われますもんね。そうなっては困る……違いますか?」
「ぐっ……」
千冬は顔を俯かせ、震える腕をゆっくりと男を下ろす。スーツの襟を掴んだまま床に座り込むと顔を上げようとしなかった。
「……どうしてお前達は私たちの平穏を奪っていくのだ?」
千冬は顔を俯かせたままぽつりと呟く。
「親には捨てられ、生活を維持するためにここまで努力をしたら、私の一夏に酷い目に合う。何故だ? 私たちは普通の生活を求めてはいけないのか?」
「千冬姉……」
私は千冬姉の肩をそっと抱きしめる。カタカタと震わせる千冬姉に大丈夫だと伝えるためにさっきよりも強く抱き締める。
……ごめんね、千冬姉。私は知ってたのにね。
モンド・グロッソで優勝した千冬姉は多くの人から憧れの的だった。強く、凛々しく、かつ堂々。それは誰しもこの人に近づきたいと思っただろう。
でも、千冬姉もそこらの女性となんら変わりはない。ただ生きるためには強くなくてはいけなかった。それを知っていたのに私はまた迷惑をかけてしまった。私が誘拐されたせいで二度の優勝を逃した。私が妊娠したことを黙っていたせいで子供にも千冬姉にも辛い思いをさせてしまった。
なら、今度は私が千冬姉を安心させる番だ。
「……私が男として通えば問題ありませんよね」
「ほう?」
「一夏!?」
男は意外そうな声を出す。千冬は信じられないと言わんばかりの顔で振り返る。大丈夫だから心配しないで?
「他にも条件があるんですか?」
「いや~これ以上のことは今のところ求めるつもりはないよ。君は男として通う。その代わり秘密を守る。実に単純な取引だ」
「他の人に危害を及ぼさないと約束できますか」
「ああ、もちろんだよ」
「そうですか」
お互い利害一致ということで事が終わった。ただ、その日ずっと千冬は一夏に「すまない」と謝り続けた。
「………………」
確かに半ば脅されていたのかもしれない。千冬姉は私のことを男としてIS学園に入学させたことを悔やんでいた。でも、私はいいと思っている。どの道この方法しか残っていなかったのだから。
「そうだったかもしれない。けど、何でそのこと……」
「ドイツの情報力を舐めるな。その情報力で教官がお前を助けに行ったのを知っているだろう?」
以前、千冬姉はドイツに恩があると言ってしばらくの間、ドイツへと旅立った。そのことはよく聞かされていたから知っていた。
「大事な約束事だろう? 教官の意志を無駄にしたくないと思うなら―――分かっているな?」
すでに拒否権などないと言う事が嫌でもわかった。確かにこれは以前とは違う。以前は権力とか国とか関係ない。でも、今は違う。もし、このことが世間にばれたら千冬姉だけじゃない。国と国が問題を起こす。
最悪の場合、日本そのものが危くなる。それだけはダメだ。
「……わかった」
そう告げるとラウラは耳元から離れると自分の髪をドライヤーで乾かし始める。
「それで……私に何しろって言うの」
「そうだな……とりあえず食堂に行くか」
ラウラは、まだ乾ききっていない髪を櫛で梳く。一夏も仕度をするために制服へと着替える。少し着替えるのを躊躇ったが堂々と着替えをするラウラを見てたら、とっとと着替えようと結論に至り着替えを再開した。
「ふっ! この! なん、の!」
「………………」
……何やってんだろう?
私とラウラは食堂へ向かうと列に並んでおばちゃんに券を渡すと注文したのを渡された。今日の朝食は肉じゃがと鮭の塩焼き。お味噌汁は豆腐とわかめの定番とも言えるものだった。炊き立てのご飯からは湯気がホカホカと出て美味しそうな香りを引き立てる。
ラウラはどんなものを食べるのかと思って視線を向けると私と同じものを頼んでいた。珍しいなと思い、いざ食べようとしたら目の前でラウラが悪戦苦闘していた。それも箸相手に。
「……どうしたの?」
「ふんっ! 見てわからないか!」
「ごめん。全くわからない」
まあ大体予想はついているけどあえて言ってみる。
「ならば教えてやる。教官が日本食は美味しいと言うものだから食べようとしたら上手く箸が使えん!」
やっぱり……というか箸が使えないのにそんな堂々して言うことなんだろうか。
持ち方は間違ってはいないけど力加減がわからないのかぽろぽろと肉じゃがの破片を辺りに落としている。さっきまで私を脅していた人物とは到底思えない。
「ほら……」
「むっ?」
朝食の時間は限られている。何より千冬姉が寮長だから早く食べて仕度しないといけない。私は鮭の塩焼きを丁寧に分けていく。分けた一つを取るとそのままラウラの口元へと持っていく。
「はい。時間がないし、こっちの方が早いだろ?」
「………………」
じっと見つめて数秒。パクリと口に含むとどこか満足げな表情をする。なんだろう。一瞬、可愛いと思ってしまった。
「うむ! 教官が言っていた通り日本食は美味しいものだな!」
ラウラは目を光らせて次の物を待っていた。なんだか雀の親が子に餌を与える感じになってるが、そんなことはどうでもいい。さっきまでとのギャップが激しいせいか物凄く母性本能をくすぐられる。
騙されたらいけない! そう、これは罠に決まってい―――。
「織斑?」
くっ……!? そんな瞳で私を見るな! だ、騙されない……ぞ!
「そ、それよりさっきの話の続きなんだが……」
「モグモグ……ああ、先程の話か?」
「そう、これからどうするの?」
「そうだな……昼食以外は私と共にしろ。それと放課後の訓練は私がいろいろと教えてやる」
「……それだけ?」
「強いて言えば私の言うことに逆らわなければ別に問題はない。教官にもいろいろと頼まれている。ここで変にすれば怪しまれるのは必然だからな」
「………………」
「……おい、なんだその顔は。私をなんだと思っているんだ」
えっ、私を脅してくる最低な野朗では? と言いかけたがここはぐっと言葉を抑える。
「それと言わなくてもいいと思うが一応言っておく。変な気を起こすな。私は常にお前の傍にいることを―――忘れるな?」
「……わかった。でも、他の人まで巻き込まないで」
「それはお前次第だ」
最後の品を食べつくすと片づけをしておばちゃんに渡すのと同時に千冬姉が入ってくるのだった。
それから数日間、私はラウラと共に過ごした。昼食以外は二人で食事をとった。
箸が上手く扱えないのにも関わらず、私と同じ日本食を選ぶ。その度に私がラウラの口元へと運んでいく。
放課後の訓練では私の『瞬時加速』について重点的に特訓をさせられた。千冬姉に教わっていたのもあるせいか、教えるのが上手い。言葉で説明をした後に、どうしたらいいのか実際お手本を見せてくれる。間違えても何度でも説明をしてくれる。正直、箒たちとやるより効率がいいのかもしれない。
それに、疲労をした私が熱を出しかけた時に看病をしてくれた。夕食に誘ってくれたセシリアが「いいルームメイトですわね」と褒められた。そのことに関しては感謝するくらいだ。
けど、次の朝から事が大きく動き始めた。
「はー……この距離だけはどうにかならないかな」
学園内に男子が使えるトイレが三ヶ所しかないという現状、授業終了のチャイムと同時に中距離走開始だ。もちろん帰りも全速疾走しなければ授業に間に合わない。千冬姉も事情を知っているので、 そうとやかく言わないが流石に注意しないと示しがつかない。
でも、箒やセシリアが遅れると容赦なく出席簿が飛んでくる。あれはくらいたくないな。
(でも私だけじゃないんだよね……)
男として通っているシャルルも同じだと思うとなんだか頑張れそうな気が出てくる。
(流石にラウラもトイレまでにはついて来ないんだね)
てっきりついて来るのかと思いきや授業が終わると同時にどっかに行ってしまった。それはそうか。休み時間とはいえ何十分もあるわけじゃない。せいぜい十分くらいなのだ。私と一緒について行くにしてはリスクが大きい。主に次の授業に間に合うかどうかだけど。
「戻るつもりはないのですか?」
「ああ、そうだ」
あれ? ふと曲がり角の先から声が聞こえて、私はちょっと注意を向ける。なにせ、聞いた声なのである。一人はラウラ、もう一人は千冬姉で間違いないだろう。
「どうしても、ですか」
「どうしてもだ。私には私の役目がある。それに今の生活に満足している」
どうやらラウラは千冬姉に説得しているのだろう。任務で千冬姉に呼び戻すように言われているらしい。そんなラウラの説得に千冬姉は応じようとはしない。
「役目というのは織斑のことですか」
「……そうだ。もう私は離れるわけにはいかん。何があってもだ」
「……わかりました」
失礼しますと言って立ち去ろうとしたところを千冬姉は引き止める。
「ああ、少しいいか」
「何でしょう?」
「最近一夏と一緒にいることが多いではないか。そのことをとやかく言うつもりはないが」
すっと目を細めると低い声色で訊く。
「どこか様子がおかしいように見えてな。小娘達の誘いも断ることが数日続いているらしいではないか」
「……たまたまでしょう」
ギロッと鋭い眼光で覗けば、さすがのラウラもその眼を見るとすくんでしまった。ラウラは眼を逸らすことができなかった。逸らしたら全てが終わってしまう気がしたから。
「そうか……まさかだと思うが一夏に何かしたら―――わかっているな?」
そう問いかければ、さすがのラウラもコクコクと頭を振るしかない。どこか震えているように見える。ここから見た私でもぞっとしてしまったほどだ。間近だったらどうなっていただろう。もしかしたら呼吸困難になるかもしれない。
「だが私はお前を信頼しているつもりだ。それだけは覚えといてくれ」
「は、はい……」
「さて、授業が始まるな。さっさと教室に戻れよ」
ぱっと声色を戻した千冬姉がせかして、ラウラは黙したまま早足で去っていった。……あ、マズイ。
「そこにいる生徒。とっとと戻らないと授業に遅れるぞ。例え、それが実の弟だとしても」
ば、ばれてる……。
「……そうだな。私もこのまま行こうと思ったがうっかり忘れ物をしてしまった。面倒だが取りに帰らんとな」
どこの誰かに告げるように千冬姉は教室とは反対方向に歩いていく。私の方には決して振り向こうとはしない。
「今からなら間に合うな。だが私の背中には眼は付いていない。誰かが走っても気がつかんだろう」
(千冬姉……)
それを言い終わる頃にはすでに千冬姉の背中は小さくなっていた。私はその背中を見つめると教室までばれないようにダッシュした。
放課後、私はラウラに言われた第三アリーナへと向かっていた。なんでも今日の第三アリーナは使用人数が少ないらしい。それは私にとって非常に助かる。なんだかんだでISの実力は実稼動時間に正比例するのだから、わずかな時間でも実践同様の訓練を行えるのはありがたい。
(そう言えば鈴たちも第三アリーナにいるんじゃないのかな)
廊下で小耳に挟んだ程度だからどうだか分からないがそうだといいなと思ったりする。最近はラウラとばかりだからちょっと楽しみにしている。
私がアリーナに向かっていると、それに近づくにつれなにやら慌しい様子が伝わってくる。さっきから廊下を走っている生徒も多い。どうやら騒ぎは第三アリーナで起こっているようだった。
「なんだろう?」
不思議に思い観客席へのゲートに向かう。確か普通にピットに入るよりも早く様子を見ることが出来たはず。
「あれは―――」
ラウラ……と鈴にセシリア!?
「何がどうなっているの!?」
空中から煙が舞い上がる。その中心から漆黒のIS『シュヴァルツェア・レーゲン』が煙をたてながら落ちていく。よく見ると機体がボロボロでラウラ自身も身動きがとれず、まともな受身をとれずに着地した。
鈴はゆっくりとラウラに近づいていく。その時、プライベートチャンネルから連絡がくる。相手は―――あのラウラからだ。
『……一夏』
「ラ、ラウラ!? 一体何がどうなっているの!?」
『―――奴を斬れ』
「―――えっ?」
斬れ……って誰を?
『お前の機体なら、そこから来ることが出来るはずだ。そして、瞬時加速で―――凰鈴音を斬れ』
「え……まっ、て? なんで鈴を斬らないといけないの?」
事情も分からないのに鈴を斬らないといけない理由があるのだろうか。もし、鈴たちの方がいけなかったとしても友を斬れと言われて切れるのか? ましてやトーナメントや模擬戦でもないのに、そんなことをしろというのか。
『斬らなければばらす……と言ったらどうする?』
「そ、れは……」
『友情か国かの話だけだ。友情をとって私を斬っても見捨てても構わんが、その後はどうなるだろうな』
―――卑怯だ。その一言が心の中に浮かんだ。あまりにも酷すぎる。理由すら教えず、ただ斬れ。さもなくは、ばらすと言って脅す。そんなの選択肢を一択しか選ばせないようなものだ。
『ほら。凰が目の前に来たぞ。お前ならどうする?』
「……くっ!!」
怒りを悟られないように唇を噛み締める。腕を出して白式を展開、同時に『雪片弐型』を構造、全エネルギーを集約させ『零落白夜』を発動させる。本体の倍以上になった実体剣から放出するエネルギー剣を、私はアリーナを取り囲んでいるバリアーへと叩き付けた。
そして、私が初めて鈴を裏切った日だった。
「はぁ……ぅ、ん……も、む、り……」
「どうしてだ? こんなに私のモノをこんなに締め付けているのに?」
放課後、言われた通り鈴を斬った。そこまでは良かったが私はほんの少し反抗した。そのことが気に食わなかったのかラウラはかれこれ一時間、赤黒くグロテスクで血管の脈打つ肉棒をグポグポと出し入れされていた。
それも決して速くなく、ゆるやかな動きで奥まで挿入される。しかも私の弱い部分を重点的に攻められる。正直何度イッたか数えていない。
「ご、めん……な、さい」
「なぜ謝る? お前は自分が正しいことをしたのだろ?」
「さか、ら……しま、って、スイマ、セ……んああ!?」
ゴツンッ!
今までゆっくり動いていたのを、急に子宮を突かれる。突かれた瞬間、目の前が真っ白へと変わる。ラウラは、ビクビク痙攣する一夏の身体をそっと撫で回す。乱れた髪を一つにまとめて肩に流す。現れたうなじを舐め回すと、さらに肉棒に締め付ける。
「どうした。そんなに締め付けるとは……気持ちいいのか?」
「ふぁ……なめ、ちゃ……やぁ」
「こんなに潮を噴き撒き散らすなんてな。シーツが洪水になっているぞ」
すでにベッドシーツは辺り一面湿っていた。小さい子がおねしょをした時よりも酷い。ラウラは一夏のうなじを舐める、甘噛みの繰り返しだった。徐々に耳に近づくと耳の中に舌を入れ込む。
「あっ……や、やだ! み、み……おと、が!」
ピチャピチャとした音が脳まで響いてくる。気が狂いそうになる。だが、ラウラは一向に行為をやめようとせず攻め続ける。
「ピチャ……凄いな。こんなに身体が震えている奴を見るのは初めてだな」
「あ……うっ……」
「まだ寝るには早いだろう? ほら頑張れ」
ふっと耳元に息を吹きかければ甘い吐息を漏らす。一夏の口から唾液が、眼から大粒の涙が。身体は小刻みに震えて、肌が赤く染まっている。
「も、ほんと、に……」
「……仕方がない。これで明日休まれても困るしな」
力が抜けている腰を掴み自分の方に引き寄せると、より一層奥へと進んでいく。パンパンと肌と肌がぶつかる音と、水音が部屋に響き渡る。ギシギシと軋ませるベッドのスプリングはリズムよく鳴る。
「はぁ……ん、んっ……イ、ク……イっちゃ、う!!」
「くっ……! そろそろ私も……!」
ぐっとラウラは自分の腰を一夏の腰にくっつけると、お腹から肉棒が浮かび上がってくる。吐き出された精液は子宮に入りきらず、結合部からいくつか精液が垂れていく。ゆっくりと肉棒を引き抜くと、ダムが決壊すかのように溢れ出てくる。
「ふぅ……まさかこんなに出るとはな」
「……う、うぅ……」
呻き声を上げる一夏を見ると―――泣いていた。
「………………」
「あかちゃ、ん……い、やだ。もう……あんな、おも、い……」
それだけ言うと一夏は意識を失ってしまうであった。
「………………」
事後処理を済ませて、一夏を自分のベッドへ運んではシーツなどの片付けをした。あんなにびしょ濡れのベッドに眠らせるほど人間として終わっていないつもりだ。犯しておいてなんだがな。自分の身体も白い液体だの透明な液体などでそのまま眠るのは出来ないと思ってシャワーを浴びることにした。
始めは冷たい水もしだいに温かさが増してお湯へと変わっていく。残念なことに就寝時間が過ぎているので大浴場を使用できない。そもそもこの体質なのに女子と一緒にお風呂に入ることなど出来やしないのだが。
『あかちゃ、ん……い、やだ。もう……あんな、おも、い……』
(お前は赤子を身籠ったというのか?)
さきほど一夏の言った一言が気になって仕方がない。同じ部隊のクラリッサからはそんな報告は受けていない。だとしたら、私は織斑の知られざる過去を知ったことになるのか。
(なるほどな。道理で慣れている訳だ)
織斑を犯したあの日、私の予想では泣き喚いたり、恐怖に怯えて震えるだけだと思ったがそうではないらしい。そういう経験を積んでいなければ、あんな態度は取れないはず。ただ、疑問に思ったことが一つ。
(赤子はどうなった)
そんな報告も聞いていなければ、織斑からも話を聞いたことがない。教官も何も言わなかった。まさか―――。
「……そうか、そうなのか」
真実など知らない。ただ、なんとなく確信した。
「ふ、ふふっ……」
(安心しろ織斑―――)
私がこんなことを言うのもなんだか違う気がするが……。
「この身に新しい命を身籠ることが出来ても、作ることなど私には出来ない」
そのことを教えるつもりなどないが、そのまま勘違いしてもらったほうが都合がいい。
「この気持ちに気づくまでは―――」
二日間で何とか二話分書くことが出来た……疲れたw
あとはトーナメントを書けばラウラとシャルル編が終わりそうですね!
どうして一夏を犯すのかも最後には書ければいいな~と思っています。ただ「えっ? そんな理由で犯すとかアンタの頭大丈夫?」とか訊かれると結構言い返せないかも……。
ただ、ラウラというキャラの過去とかを生かした理由で終わらせられるように頑張ります!!
そして疑問なのがVTシステムについて。
あれって過去のモンド・グロッソの人たちだけなのだろうか……。
描いた人物(例えば一夏の白式の形になるとか)の形に成れるんだったら考えがあるけど……過去の人物(例えば千冬の暮桜みたいな)だけだったらそのまま進めばいいだけの話だけどねw
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