モバマスに100万くらいつっこんでみたい(欲望)
よく晴れた日のこと。
絡繰 茶々丸はメンテナンスと私事のため麻帆良学園の大学工学部の研究室に訪れていた。
この研究室、実は茶々丸と同じクラスメイトの葉加瀬 聡美が所有している部屋である。部屋の広さは学園外の一軒家よりも広く、快適に科学実験を行うことが出来る。
「うん、異常無しっと。どこも欠損してないし、異常は見当たらないよ。この間メンテしてからあんまり時間経ってないけど、何かあった?」
メンテナンスがひと段落し、手足を接続された茶々丸は調子を確かめ葉加瀬の前に用意された丸椅子に腰を下ろす。
「出来事が切欠ではないのですが」
「いいからいいから。開発者として、貴女の意見は是非とも聞きたいよ」
「では、率直に言います」
「私を人間と性行為、つまりセックスが出来るようにしてください」
エヴァンジェリン宅 別荘内。
ネギの弟子入りテストが終わってから数日後、修行したいと名乗り出た四人は空いた時間を使い別荘内で時間を活用していた。
ネギは基本、エヴァンジェリンとのマンツーマン。時折チャチャゼロ・茶々丸を交えて模擬戦を何度も行っている。戦績は0勝56敗…57敗に増えた。
ネギ以外の明日菜・木乃香・刹那はラントとの修行…とは言うものの、これと言った進歩はない。まず第一に、そもそもラントは魔法についてそれほど詳しくない。不老不死でも知らないことはあるのだ。ただ生きてきた道筋知っておいた方が良かったことだからそれなりに覚え、適当に使っていた。それでも規格外なのは変わりないが。
全く進歩が無いわけではないが、木乃香は回復魔法・補助魔法二つ、明日菜と刹那は地力のちょっとした底上げしか成果が出てない。修行を始めて一ヶ月も経っていないので仕方が無いと思えば納得は出来るが、やはりちょっとした失望感はある。
中でも刹那。彼女の願い・役目は、その時が来るまで木乃香を守り通すこと。そこに嘘は無く、あるのは誠実な忠誠と約束のみ。不老不死で、エヴァンジェリンよりも長く生きている…そんな人の下で修行出来ると思うだけで、普段よりも少しテンションが上がったものだ。
まぁ結局、そのテンションは急降下してしまうのだが。
「(人選を誤ったか…)」
内心そう思うも、今更抜け出すことは出来ない。いざとなればエヴァンジェリンにも頼もうと考えている。教えてくれるかどうかは別として。
明日菜との打ち合いが終わり、二人は少し休憩する事にした。
テーブルに座ってネギの修行風景を眺めながら、木乃香が入れてくれた冷え冷えの烏龍茶を飲む。
「あれ、木乃香も終わったの?」
「うん、ウチは一番早く終わったえ」
「ラントさんはどうされたんですか?」
「チャチャゼロと遊んどるよ」
あの凶暴な人形と何して遊んでんだか…と思う明日菜と刹那だが、多分自分達じゃ理解出来ないようなことをしていると感じたため、それ以上考えないようにした。
「私達に教えないで何やってんだか…。強くなってる気がしないんだけど。刹那さんはどう?」
「確かに基礎は大切ですが…ラントさんの真意が分かりません。せめて手合わせして、一言くらいは欲しいですね」
「あ、そのことなんやけどな。ラントさん、剣術とかはさっぱり分からん言うてたで。確かにこれまで生きてきた中で剣を握るのは多かったけど、別段修行もしないで適当に振り回してたみたいや」
「よく生き残ってこれましたね…」
「いや、普通に戦死はしたらしいで」
「するのかよっ!」
明日菜のツッコミと同時に雷撃の轟音が響き、ヘトヘトになったネギと眠たげに欠伸をするエヴァンジェリンが戻ってきた。木乃香は台所に戻り烏龍茶を二つ用意し、二人に手渡す。
「ありがとう、ございます」
「二時間後に再開する、身体を休めておけ。おい、ラントはどこだ?」
「ラントさんなら下の階でチャチャゼロと遊んどるで~」
「そういえばエヴァちゃん、茶々丸さんは? ここ最近あんまり一緒に居ないよね」
「ああ、茶々丸なら工学部の研究室にいる。葉加瀬もなにやらノリノリだったし、何かの研究でもしてるんだろう」
茶々丸が研究室に通うようになったのはネギの弟子入りテストが終わって次の日から。始めはメンテナンスだったのだが、色々あって研究の手伝いをすることになった。まぁその研究の切欠を作ったのは、茶々丸の発言であるのをここでは誰も知らない。
エヴァンジェリンが空になったコップを木乃香に手渡しラントとチャチャゼロのいる階に行こうとすると、ちょうどその一人と一体が戻ってきた。
「チャチャゼロ、やっぱお前は片手剣のが立ち回りがいい。双剣はやめておけ」
「ウルセー、アノ斬リ刻ム感ジガイインダロウガ。オメェモ無理シテランス使ワナイデ狩猟笛デモ使ッテロ」
「あの突進がいいんじゃないか」
「何の話してるのかしら?」
「ゲームの話だ、気にするな」
「ふ、不老不死でもゲームはするんですか…」
「まぁな。新しいものには多少興味が沸くもんだ。そこは人間と変わらんな」
不老不死の意外な一面を見た四人。ラントはお疲れと一言労いの言葉を五人に掛け、木乃香を呼び出し先程までネギとエヴァンジェリンが使っていた広場へと移動する。そして青い特殊なチョークを手渡し。
「木乃香、この広場に大き目の魔法陣書いてみて。これ、書き方ね」
「はぁ…。どのくらいがええですか?」
「その魔法陣の中心に人一人が入れるくらいかな」
「分かりましたー」
そう答え作業を始める木乃香。ラントは四人と一体がいる場所に戻る。
「あの、木乃香お嬢様は」
「万が一の護衛を付けるの。すぐに駆けつけられない状況とかも、今後あるかもしれないよね? だから念の為ってことで」
「それは…そうですね。今のままで、私はお嬢様をお守りすることは出来ませんから」
「そうそう、保険は大事だぞ」
皮肉を込めて言ったつもりだったのだが、ラントには気付かれなかったらしい。これといった修行が行われていないのだから、皮肉の一つも言いたくなる。
「それよりラント、さっき木乃香に手渡したのは何だ?」
「なんかの召喚魔法が載ってる本。役立つ本ないかなーって探してたら見っけた」
「また怪しい本じゃないだろうな」
「大丈夫大丈夫、あの本から触手は出ないから」
「触手!? 今さらっと危ないこと言ったよわね!」
「お、お嬢様が、触手に…!」
「危険は、ないんですか?」
「あの本自体にはないよ。まぁ召喚する何かにもよるけど」
触手と聞いて慌てる明日菜と、何を想像したのか鼻を押さえ赤面する刹那。そして冷静に危険かそうで無いかを聞く教師のネギ。誰もエヴァンジェリンの“また”という言葉に反応しない。
そしてなんやかんやあって魔法陣は無事に完成し、召喚に移ることに。
「じゃあ木乃香、この袋の中に手を突っ込んで適当に一つだけ引いて」
ラントが空間を歪めて出したのは、麻布で出来た大き目の巾着。木乃香はその中に手をいれ、適当に一つ取り出す。取り出したのは、十センチほどの剣の鞘。
「あれ、これ何の鞘だっけ…まぁいいや。じゃあ木乃香はそこに立って、魔力を注ぎ込む準備してて」
「はいな」
巾着袋を仕舞い、小さなキーホルダーのような鞘を空中に放り投げ、指パッチン。
小さな鞘は瞬時に大きくなり、輝かしい光を放った。ラントは降ってくる鞘をキャッチし、魔法陣の真ん中に置く。
「はい、じゃあ魔力込めてー」
「魔力魔力~…むむむむむむ~」
両手を前に突き出して魔法陣に魔力を送り込む。そんな適当でいいのかと二人以外の誰もが思ったが、魔法陣は難なく起動し何かを召喚した。
随分とあっさりした召喚である。
「問おう。貴女が私の」
「んじゃ、今召喚したのは木乃香の護衛になるから。明日菜ー、刹那ー、二人はこの人から剣術でも何でも教えてもらってくれー」
「ラントさん、この人言いたいことあるみたいやで。聞いてあげな」
「…貴方が私のマスターか?」
「(あ、この子可愛い)呼び出したのは彼女。だからマスターならこっちだね」
「初めまして、近衛 木乃香言います」
「召喚に従い参上しました。コノカ、私のことはセイバーとお呼び下さい」
堅苦しく挨拶を交わすセイバーと名乗る金髪の少女。しかも姿は甲冑服ときた。
「魔力回路は好調、魔力も純度が高い…どうやら私は、当たりのようですね」
「当たりって?」
「…マスター、この方は?」
「ウチのお師匠さんや」
「あ、俺ってそういう立ち位置だったのね。はい、木乃香のお師匠さんです」
「そうでしたか。聖杯戦争は初めてですか?」
とここで、セイバーの口から聞きなれない単語が出てきた。
聖杯戦争? どっかの宗教争いの総称? と考えるが、どうやら違うらしい。
「まず聖杯戦争って何?」
「え、そこからですか? マスター、協力者くらいには聖杯戦争の説明をしておいて下さい」
「ごめんなセイバーさん、ウチもその聖杯戦争言うの分からんねんけど」
「えぇー…」
そこまで会話して、ラントはある可能性に気付いた。
あ、これもしかして別次元の存在引っ張ってきたんじゃね? と。
それと同時に、ラントのペロペロ対象にセイバーが加えられたのは言うまでも無い。
Fateのセイバーは処女…という考えでいいのかしら。
SN前、Zero後のセイバーを使用してます。いやまぁ、別に処女でなければならないってわけじゃないんですけど。
処女と非処女じゃ恥ずかしがり片に違いがありそうだなーって思っただけなんで。
アルトリアちゃんのうなじペロペロしたい。