本編には出てきません。
誰かお話のネタぷりーず。
「雨降ってんなー」
「そうだな」
「じめじめするねー」
「そうか」
「………」
「………」ズズ,,,
「…ヤろっか」
「待てその理屈はおかしいし二時間前に半日耐久やったばかりだろ」
「ヤれるときにヤっとかないとね!」
ばっしゃー、と顔面に飲みかけの紅茶が掛けられる。すっごく熱い。
「照れんなよーまだいけるだろー?」
「もうお腹一杯だからいい。それより茶々丸、帰ってきたんなら何をしていたか教えてくれてもいいんじゃないか?」
エヴァがそう言って台所を見ると、そこには地味なエプロンを着た茶々丸が晩御飯の用意をしていた。今日のメニューはハツとアスパラの炒め物とスッポンのスープか。今夜も捗りますね、茶々丸ありがとう。
「少々、葉加瀬に用がありまして」
「用? メンテナンスか」
「それも兼ねてです」
「…ほう」
何やら興味有り気な反応を返すエヴァ。それにしても茶々丸の料理は美味しいね、精力付くものばっかだけど。有り難いです。
「面白そうだな、言ってみろ」
「私はマスターの身の回りを奉仕するために生み出されました。そしてマスターのお師匠であるラント様も奉仕させていただく対象。つまり」
「つまり?」
「葉加瀬と協力して私も性行為が出来るようになりました」
「マジで!?」
「待て待て待て待て待て待て! おま、そんなくだらないことで家を何日も空けていたのか!?」
「申し訳御座いません、奉仕する立場であるならこれくらい出来るようにならなければと思いまして」
「いや、だがな…」
「それに、お二人の交わりを見て興味が沸いたのも事実です」
「ガイノイドのお前が興味って…いや、奉仕精神に満ち溢れているから全く納得出来ないわけではないが」
「安心してください、マスターが好きで好きで堪らないラント様を奪うようなこひょふぁひまへんかふぁ」
「だ~れ~が、好きで好きで堪らないってェ!? 茶々丸、貴様戻ってきてから随分と生意気な口を利くようになったな! しかも肌の感触がイイ感じなのがムカつく!!」
「まぁまぁエヴァンジェリン君、落ち着きたまえ」
「鼻を伸ばしきった顔で言われても落ち着けんわ!」
パァンッ! とスナップの利き過ぎた大振りのビンタが右頬に直撃。右側上下の歯が半数以上吹き飛んだ。痛過ぎて泣けてきた。
「だって興味あるやん! ガイノイドとセックスできんだよ!? まぁガイノイドってのがどういうもんかは詳しく知らんけど。無機物とのセックスなんて多分初めてだよ!」
「ラント様が満足できるよう精一杯御奉仕させていただきます」
「何で既にセックスすることになってるんですかねぇ…」
「マスターも一緒にどうですか?」
「断っ…いや、んー、待てよ。私も茶々丸の反応には興味が…」
「これはもう3Pの流れじゃないっすか。もう半日やる?」
「…いや、やめておこう。今はゆっくり出来る時間が欲しい」
茶々丸の頬をムニムニと弄くっているエヴァは手を止め席に着き、新しく淹れてもらった紅茶を啜る。エヴァも一緒にすればいいのに。
「よっし、これ食い終わったらさっそくヤろっか。なんか変な奴入って来てるけど気にしない気にしない」
「あぁ、入って来てるな。魔力圧からして上位悪魔か。ま、こちらが手を下さなくてもぼーや…というよりも、その護衛が片をつけてくれるだろう」
「修行の参考に映像を記録しておきますか?」
「必要ない。経験不足だが、教えたことを活かせば少々の余裕を持って勝てる相手だろうしな」
麻良等学園中等部東出入り口
大粒の雨に激しく轟く轟雷。
長身の男はレインコートに身を包み、ハットを深く被る。
薄汚れたレインコートは所々解れ穴も開いている。だがそこから放たれる気迫はなりのソレではない。
水に浸かったブーツの先を擦るようにして歩き、一踏みで入り口の壁を越えターゲットへと近付く。
この男の名はヘルマン…ヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・ヘルマン。この学園の調査とネギ・スプリングフィールドの調査、及び神楽坂 明日菜が今後どの程度の脅威となるかの調査のため召喚された爵位持ちの魔物。
ネギに個人的な興味を持っているヘルマンからすればこれほど得な調査は無い。
麻良等には真祖の吸血鬼と名高いエヴァンジェリンがいると聞いているが、力は封印されているというのは有名な話だ。しかしそれでも侵入者除けには十分な威力を発揮するが。
だがヘルマンは知らない、その封印が解かれていることを。
そして脅威がそれだけでなく、他にいくつも存在していることを。
「スライム達は侵入させておいたが…何だ、この違和感は」
紛い也にも上位悪魔。警戒は怠らず、いつ如何なる時でも状況に対応できるよう慎重に、しかし素早く移動する。
そしてスライム達から関西呪術協会の総本山から逃走した犬上 小太郎を発見したという情報を聞いたヘルマンがそこへ向かおうと大きな広間へと足を踏み入れると、そこには黒い傘を差す一人の金髪の少女が立っていた。
「…これは、どういうことかな?」
雷は鳴り止み、雨脚は次第に弱くなっていく。
金髪の少女…オルタは金色の双眼を煌かせヘルマンを見下すように顎を上げる。
「侵入に気付かれていたか…無駄な戦闘は避けたいのだが」
「……この世界には、貴様のような存在も"ある"のだな」
「何…?」
「貴様には恨みも何も無いが…マスターの指示だ、消えてもらう」
右手を振れば、その手に金属独特の艶のある一振りの剣が握られる。
刃の先端から柄尻まで全てが黒で塗り潰され、刀身の面には血のように赤い印が刻み込まれていた。
それが手に握られた瞬間、ヘルマンは全身が震え上がるのを数百年生きてきて初めて感じた。
手足が振るえ、顔から血の気が引く。心臓の鼓動が早くなり息が上がる。
―――この女、普通じゃない…!
身の危機を感じヘルマンは逃走するために大きく後ろに跳躍した―――はずだった。
背中全体に衝撃を感じ、ヘルマンは自分が倒れたというのに気付く。
何が、起こった…? 私は何故、倒れている…!?
「言ったはずだ、消えてもらうと」
最後に見たのは、闇が身を貫く姿だけ。
「………疲れたな、ハンバーガーが食べたい」
久し振りにハンバーガー食べたい…高いから食べないんだけど。
復讐劇? 知りません。
おこになってパワーアップ? しません。
セックス描写? ま、まぁ次の更新かな…(逸らし目)
相変わらず終わり方が雑だなぁ。