「四姉妹に聞きます」
「姉妹じゃないです」
細けぇこたぁ気にすんな。
「まぁ、私達四人の外見は殆ど変わりないので姉妹と見られても仕方ないですが…」
「だとすれば、長女は余で決まりだな! 気品漂う王者の風格、才能、見た目! 全てにおいて勝る余こそが長女に相応しい!」
「身長は一番低いがな。チビが長女とは風格もクソもない」
「えぇーい貴様等! 俺の話を聞かんかー!!」
突然長女宣言をしだした寝ネロを皮切りに色々とごちゃごちゃしそうだったので、無理矢理話を中断させる。全く、この金髪四人姉妹め…。
「それで、何ですか? コノカの周辺警備をほったらかしてまで呼び出したんですから、それなりの事情なんでしょう?」
アルトリアが訝しげに言葉を放つ。なんで君はそんなに俺に冷たいの?
「実はな、気になっていたことがあるんだが…」
俺は四人を見渡し、前々から言おうと思っていたことを口にする。言葉にしなければ始まらない。それが例え、彼女を傷つけようとも…!
「アルトリア]
「はい」
「―――なんでお前の胸だけ小さいの?」
瞬間、見えない攻撃が全身(顔面に集中)を襲った。
「ハァ、ハァ…」
「落ち着いたか?」
「な、何をっ。わ、私は最初から落ち着いています!」
「アルトリア、取り合えずラントさんの頭から足を退けましょう?」
「は、はい…」
「――――――」チーン
「まるで屍だな。何処からとも無く鈴の音が聞こえてくるぞ。お主、生きておるかー?」
「気になったから言っただけなのに…」
「あ、まだ息の根がありましたか」
「そこまで怒ることないんじゃないかな!?」
バッと起き上がり、傷だらけになった身体を治癒。まさか風が襲ってくるとは思ってもいなかった。これがアルトリアの能力なのか。
「全く、胸の大きさがどうだって言うんですか。戦場ではあんな重いものなど…」
「そうか? あると色々と便利なのだがな。小ぶりでも余は愛でるぞ?」
「い、いえ、それはちょっと…」
両手をわきわきさせながら近寄ろうとするネロを制止し、アルトリアは不可視の獲物を仕舞う。まぁ見ようと思えば見れるんだけど。
「そういや、ネロは身長が一番低いくせに一番胸が大きいな。胸に栄養でも吸い取られたのか?」
「ふっ、お主の性格は何となく理解出来ておる。そんな軽口で激情する余ではないぞ? それとな、背が低くても問題は無い。可愛らしい容姿に(そこそこ)豊満な胸。男なぞイチコロよ!」
「この世界で言う“ロリ巨乳”というものですか。年齢はさて置いて」
「私とリリィは同じくらいか。それに比べアルトリアときたら…」
「…なんですか」ペターン
「…ふっ」
「んなっ、わ、嗤った? いいい今、鼻で笑いましたね!? 私と同じ顔のくせに…!!」
「アルトリア、落ち着いてくださいっ。胸で女性の全てが決まるというわけでもないですし、ね?」
「リリィ、貴女の心遣いは嬉しい。嬉しいが…悔しい」
「え、えっ?」
リリィさんホワイト過ぎて逆にブラックです。
両手両膝を付いて頭を垂れるアルトリアと、それをオロオロしながら立ち直らせようとするリリィ。自分の胸の大きさを確認しだすオルタ、アルトリアの目の前で胸を揺らすネロ。なんだこの空間。
と、そこに授業の終わったエヴァと茶々丸が帰宅。
「…何だこの騒ぎは」
「何なんでしょうね」
誰だよアルトリアの胸小さいとか言った奴。
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