サブタイに意味はry
2500文字以上書くのしんどい。
「マスター、只今帰りました」
「大体お前はいつもそうだ! 相手を挑発するだけ挑発しておいてそのまま放置する癖、いい加減やめたらどうなんだ!?」
「何を言うか。そうでもしないとテンション上げない輩が居るから仕方なく使ってるんだよ? 癖じゃないんだよ? 何、そんなに的ごときに挑発されたのが悔しいの? 胸も小さいままなら器も小さいままだな! がははははは!!」
「ほ、ほほう…もう一度氷漬けになりたいようだな! あ゛ぁん!?」
「あれ、来客―――じゃないか、微かにエヴァの魔力を感じるし。邪魔してるよ、えーっと…」
「絡繰 茶々丸と申します」
「その癖だよ、私が言ってるのは! 散々挑発しといて茶々丸と会話してんじゃない!」
「(……四月十八日、マスターが珍しく客を招き子供のように喚き散らす。―――記録)」
「落ち着けって、怒鳴っても解決しないぞ」
「お前が怒鳴らせてるんだろ!」
「ひぎぃっ!」
エヴァンジェリンに横っ腹を殴られたラントはくの字に身体を曲げ、テーブルに突っ伏した。
それを見た茶々丸はその行為自体には突っ込まず、突っ伏している少年について聞いてくる。
「マスター、その方は?」
「ハァ、ハァ…あん? こいつか。こいつは変態だ」
「そうですか」
「あれ、そこ納得しちゃう!?」
がばっと起き上がり、目の前の現実が信じられぬような顔をしながら茶々丸を見るラント。
「はい。マスターの知り合いに碌な方は居、マスターの言うことは絶対なので」
「おい茶々丸、貴様今何を言おうとした?」
「マスターの言うことは絶対です」
「その前だ、怒らないから言ってみろ」
「(青筋立ててそんなこと言われてもね)」
「いえ、ただマスターの知り合いには碌な方は居ないと言いかけました」
「はははは、そうかそうか―――スクラップにすんぞ」
「やめてください死んでしまいます」
そんなコントのようなものを見てラントは がははは! と大笑いし、追加の蹴りをもらう。
茶々丸が一応心配して(マスターと仲がいいから同等だろうし…)ラントに近付こうとするが、エヴァンジェリンはそれを手で制し紅茶を持ってくるよう頼んだ。
少し迷った茶々丸だが、エヴァンジェリンの命令は絶対なので紅茶を淹れに行くことにした。
その前に茶々丸は制服からメイド服にフォームチェンジし、専用の殺菌液で手洗いしてから紅茶の用意をする。
「紅茶僕も欲しいな」
「…まぁ、いいか。茶々丸、こいつの分も頼む」
「畏まりました」
ムスッとした表情、しかしどこか満足気な顔でエヴァンジェリンはラントの分の紅茶を追加。
そんなエヴァンジェリンを見ながら、ラントは“相変わらず根は優しいんだよなぁ”とか鼻の下を伸ばしながら思っていた。
何だかんだで、エヴァンジェリンは嬉しいのである。
数百年も音沙汰無しの状態だったが、こうしてまた元気に話が出来ている。交流が出来ている。それが何よりも嬉しかった。
それが過去に愛し合った者同士であれば、尚更のこと。
不老不死でも恋はする。吸血鬼でも、鬼でも、神でも。
エヴァンジェリンも例外無く恋をした。普通と違うところを挙げるとすれば、相手も不老不死だったというところか。
きっかけは有り触れたようなものだ。
吸血鬼になってしまって間もない頃…それこそ不老と言えどもまだ十歳の時、魔女狩りに遭い連れて行かれようとした所を助けられる。助けてくれたその男に、エヴァンジェリンは何故自分だけを助けたのか尋ねた。他にもまだ、捕まった人はいるというのに。
男は答えた。
『あの中で一番可愛かったから』
理由は、たったこれだけ。
自分が吸血鬼だということを伝えても、
『可愛いから大丈夫!』
と親指をサムズアップしてくる始末。
それから一緒に旅をしようと誘われ、気付けば二百年は共に過ごしていた。
今思えば、随分チョロく落ちたものである。会うのが五十年・百年先だったら、こんなチョロくはないだろう。
何だかんだ思っても、その時はまだ世界の右も左も知らない少女だったのだから、惚れるのは仕方の無いことかもしれない。
世間はやれ王制だやれ異端者だやれ魔女狩りだと言った恐怖で満たされており、エヴァンジェリンに手を差し伸べる者は誰一人としていなかった。自分が他人に手を貸せば、それだけで異端者扱いされる世の中。助けてくれる者は誰も居ない。頼れるのは自分だけ。エヴァンジェリンは泣いた。泣いて泣いて泣いて、心身ともに一番弱くなった時に男が手を差し伸べてくれたのだ。
その行いはエヴァンジェリンにとって、あまりにも強い媚薬であったのかもしれない。
その媚薬は、数百年経った今でもエヴァンジェリンを支配していた。
エヴァンジェリン本人ですら、そのことに気付かぬまま。
不老不死も恋をする…それはある意味、特別なことかもしれない。
「お待ちしました。アールグレイです」
「ん」
「何それ、ラジオの名前かなんか?」
「茶葉の名称です。アールグレイとは柑橘系の香りをつけた紅茶で、フレーバーティーの一種です」
「情報元は?」
「Wikipedia先生です」
「そうなのか!?」
「先生なら仕方ないな」
「何が!?」
ボケるラントと茶々丸に対し必死にツッコミを入れるエヴァンジェリン。傍から見れば男子小学生と女子中学生が、女子小学生を煽っているようにも見える。
騒がしいやり取りが暫く続きエヴァンジェリンが疲弊してきた頃に、ラントは思い出したかのようにあることを尋ねてきた。
「そういやさ、チャチャゼロは? 壊れた?」
「まだ健在だ。別荘内でしか動けんからな、今はベッドの下にある箱の中だ」
「エロ本隠してるみたいだね」
「今時のエロ本は画像としてパソコンの中に保存されてるらしいぞ」
「随分お詳しいのですね」
「お前から聞いたんだぞ、茶々丸」
「………」
「動揺具合がヘッドギアに伝わってるぞ」
ぎゅいんぎゅいんと回転を始める茶々丸のヘッドギアを見て、エヴァンジェリンは呆れた笑みを零す。因みのその情報(エロ本云々)の仕入れ元は、同じクラスの葉加瀬 聡美という人物からである。そんな茶々丸を見て、ラントが茶々丸に質問した。
「つーか茶々丸は、人間なの?」
「え、今更聞くか?」
「あ、もしかしてタブーだった? この質問」
「いや別に」
「いいのかよ」
エヴァンジェリンは 簡単に説明してやれ と言い、新しく注いでもらった紅茶を口にする。
「私はこの麻帆良学園大学工学部で製作されたガノノイドであり、マスターであるエヴァンジェリン様の
「俺の名前は……なんだっけ?」
「ラント」
「そう、俺はラント。んで茶々丸、聞きたいことあるんだけど」
「何でしょうか?」
「奉仕活動って、奉仕することなら“何でも”やってくれるの?」
瞬間、二メートルはある氷の塊がラントを押し潰した。
「オイ、俺モ話ニ混ゼロヨ」
チャチャゼロは不憫可愛い。
お気付きの方もいるでしょうが、筆者は童貞です。
愛なんて家族愛くらいしか知りません。
我こそは! という方がいらっしゃれば、是非自らの恋愛経験を書き込んでください。
ただし不老不死にも共感させることの出来るものでお願いします。
さて、予備校の手続きしないと。
質問などは気軽にお書き込みくださいなー。