門番やってたら美少女とエロエロな関係になってしまった。 作:ココナポッカ
僕は人里の門番をやっている。
人里に妖怪を近寄らせない、危険な妖怪から人里を守るのが僕の門番としての仕事だ。
人里を守る……といっても妖怪は人間よりも遥かに強い。妖怪退治を担当している博麗の巫女は例外として、大概の人間は妖怪の様々な能力や物理的な身体能力で一瞬でねじ伏せられてしまう。
門番は命の危険がつきまとう仕事だと、誰もが思うだろう。
「暇だ……眠い」
しかし人里にやってくる妖怪は極まれにしかいないため、門番としての仕事が果たされることも滅多にない。
時刻は空が真っ暗な夜。
この時間になると、妖怪の力は強力になり動き回る妖怪も多くなる。人間からすれば危険に巻き込まれやすい恐ろしい時間帯ということになるが、今のところ何も起きていない。
妖怪と人間の間には互いに近寄らないという暗黙のルールがあるのでそれが原因だろう。まあ、そのルールを破ったり知らない妖怪が人里に来ることも稀にあるのだが……。
見張るだけで給料が貰える楽な仕事だが、こうも暇だと立ちっぱなしでも眠くなってしまう。夜ということもあって余計に睡魔が強くなる。
何とか目を覚まそうと頬を叩いたところで、近くの草原が揺れる音が聞こえた。
「だ……誰だ!」
眠かった脳が一気に覚めてランタンを音になった方に向けて招待を確かめる。槍を構えて警戒心を強める。
「あら……あなたってもしかして人間? 見た感じ門番よね、ということはこの先が人里かしら?」
草原から現れたのは幼い金髪の少女。見た目は寺子屋に通っている子供くらいで、紅を基調色とした洋服で手ぶらだった。
背中には見たこともない歪な翼が生えており、瞬時に妖怪だと判断して首もとまで槍の先端を近づける。
「近寄るな。ここから先は人間の里。忠告に従わない場合容赦はしない」
容赦はしないといっても人間が妖怪に勝てないことくらいは知っている。幼い見た目とは裏腹に得体の知れない妖怪に冷や汗を流す。
頼む……、これで去ってくれ。
「人間風情が! 我ら吸血鬼に歯向かうとどうなるか思いしれ!」
「っな!?」
願いは叶わず、少女がゆらりと手を伸ばしてぎゅっと空気を掴むようにグーにすると、手元の槍が粉々に砕け散った。一瞬にして武器が無くなり無力になってしまう。
僕の聞き間違いでなければこのこは確か吸血鬼と言っていた。
くそっ……最悪だ。しかも吸血鬼と言えば妖怪の間でも恐れられる最上位の最強生物だ。見た目は子供でも力は計り知れない。
「……なんてね。嘘よ嘘ー、お姉さまたちから面倒になるから人間はなるべく殺すなって言われてるの。言うこと聞かないと怒られちゃうからね。
あー、それにしてもあなたの怯える顔とっても素敵だったわ、あはは」
睨みを効かせた表情から一転してまるで人間の子供のように無邪気に笑う。そういえば先程のような殺気も感じられない。
助かったのか……?
「でもこのまま美味しそうな人間を逃がすのも勿体無いわ。……そうね、門番のお兄さん、この私、フランドール・スカーレットと遊んでくれたら見逃してあげてもいいわ」
「み、見逃す?」
「そう。私を満足してくれるならどんな遊びでもいいわ。つまらなかったらさっきの槍みたいに粉々になっちゃうけど」
見た目は幼い少女なのに平然と恐ろしい事を言うものだ。
だけど遊んでくれたら見逃すというのは、どうやら嘘でもないらしい。それだけで命が助かるのならこの案に乗らない手はない。
それにこの少女……吸血鬼らしく考えることも有している力も危険だが、見た目相応に幼いところもあるようだ。そこに漬け込み……ようは一緒に遊んで満足させればいいだけだ。
「わ、分かった。だったら小屋に入ろう。そこに暇潰し用の遊び道具があるんだ」
僕が指差した方向にあるのは門番とかが休むために設けられた簡易な小屋。
簡易とは言っても炊事場や風呂、安物のベッドなどがあって意外と住み心地が良い。確か門番たちが暇を潰すためのパーティグッズも備えられていたはずだ。
ひとまず小屋の中に入って壁に設けられたいくつかのカンテラに火を灯して、僕は遊びに使えそうな物を道具箱から取り出す。中からは人生ゲームやらトランプやらダーツやら様々な遊び道具が出てきた。
あいつら……こんなに遊び道具を持ち込んでたのか。門番の仕事が暇だからってさすがにこの量はないだろ。まあ今回はおかげで助かるんだけど……。
他にもジェンガ、輪投げ、果てには外の世界に流通しているらしい遊び道具がたくさん出てきた。
「まあこんなにたくさん。まずはどれから遊ぼうかしら」
「ジェンガはどうかな?」
「ジェンガ? それってどうやって遊ぶの?」
「僕もあんまりやったことはないんだけどね。遊びながら教えるよ」
そうして僕と吸血鬼の少女との遊びの時間が始まった。
遊びであっても下手をすれば殺されるかもしれないのでジェンガの遊び方を教えたあと、機嫌を損ねないようにバレない程度にジェンガで遊びながら何度も勝たせてあげる。
そして何度めかのジェンガ勝負。僕は頃合いを見て木の棒を引っこ抜きながら組み立てられた木のブロックをあえて崩壊させてわざと負けてあげた。
「やったー、また私の勝ち! この遊びを教えてくれたんだからてっきり貴方の事強いと思ってたんだけど、そんなことなかったわね。あれ……でもそれにしても私が勝ち続けるのも不自然のような? まさか、貴方手加減なんてしてないわよね」
「そ、そんなことしてないよ。僕はこれでも人里の中でもジェンガが一番うまいんだ。子供たちからもジェンガの王様って呼ばれてるよ」
もちろんジェンガが一番上手いのも王様だなんても嘘だ。
「そうなの! てことは、私は王様以上に強いってことね。だったら私がこれから新のジェンガの王様ね。
さーさー、私が勝った暁にそこの玉座から退けい」
「おっと」
僕の嘘が効きすぎたのかはしゃぎながら吸血鬼の少女が正面から抱きついてくる。
少女とはいっても女の子特有のぷにぷにとした肉付きが感じられる。髪から漂う匂いもなんだか甘ったるくて……いかんいかん、吸血鬼とはいえ見た目子供の相手に何考えてるんだ僕は。
「……フランドールちゃんだっけ? 気になることがあるんだけど聞いてもいいかな?」
「フランドールじゃ長いでしょ。私と遊んでくれたから特別に貴方はフランって呼んでいいよ」
「じゃあフランちゃん。どうして吸血鬼である君が人里の近くにまで来たのか聞いてもいいかな?」
そう。遊んでる時間の中で僕がずっと思っていたこと。なぜ上位妖怪の吸血鬼がこんな人里の近くにいるのかが気になっていた。
それにフランちゃんは思っていたよりも子供だ。もしかしたら保護者がいるかもしれない。
見た感じ気を許してくれたらしいしその事を聞いてみた。
「家出よ家出。お姉さまがいつまで経っても私をお外に出してくれないから自分から出てきたの。
私ね、貴方のような人間にとっては気が遠くなるほどの時間ずっとずっと地下に閉じ込められていたの。それである日を境にお姉さまと仲直りしたのだけど、お姉さまがまた心配性でね。紅魔館の中も飽きたしお外に出たい私の言うことを聞いてくれないのよ」
「それで家出したと?」
「そう」
……なんかかなり重い話を短く説明されたな。
というか紅魔館は確かあれだ、人里から離れた妖精の湖の近くにある紅い建物の事だ。あそこには貴族の吸血鬼の姉妹がいて、そこのメイドさんが人里で買い物してるというのを耳にしたことがある。
そこの吸血鬼は姉妹で、姉妹とも異形の化け物の姿をしており、一目するだけで戦慄する……というのも人里で耳に挟んだ話だが、恐らくこのこは紅魔館の吸血鬼の妹の方だろう、お姉さまがーとか言ってるし。
しかし異形の化け物って……見た目は普通の少女じゃないか。大方どこかで噂が膨れて吸血鬼に怯えたやつらが言いたい放題のまま、それが僕の耳に入ったのだろう。
「まあ家出したところで行く宛もなかったんだけどね。適当にぶらぶらしてたら門番のお兄さんにあったってわけなの。おかげで楽しむことができたわ」
「喜んでくれるなら僕も嬉しいよ。僕も正直暇だったしフランちゃんと会えてよかった」
最初は恐ろしいと思ってたけどな。
「私もここまで人間と仲良くできたのは初めてよ。本当なら私を見て逃げ出すのが普通なのに、遊びにも付き合ってくれるだなんてね。
気に入ったわ。ねえ、ご褒美……あげようか?」
そう言うとさらにギュッと密着してくる。抱きつきながら体を擦りつけてくる気持ち良い感触に理性を燻られそうになりながらも、相手は幼い少女だと言い聞かせ体の奥から込み上がってくる熱を押さえるのに必死になる。
いつのまにかフランちゃんの顔が真っ正面、息がかかる距離まで近づいていた。
「ふ、フランちゃん?」
彼女の名前を呼んだあと直ぐに彼女の唇が僕の唇に触れる。
ふわふわと柔らかい唇をこちらの唇に擦り付けながら刺激を与えてくる。
ちゅっ、ちゅぱっ……ちゅるりっ
ほんの数秒のキスに夢心地になりかけた僕はハッと目を覚ます。
「フランちゃん、今のは……?」
「キスよキス。知らないわけじゃないでしょう」
そう言いながらフランちゃんは追い討ちをかけるように僅かに感触のする胸を押し当ててくる。無邪気なだけか故意でやってるのかは知らないが、夜中特有のムンムンとした気分になりつつある僕には効果覿面だった。
「フランちゃん、もう一回お願いしていいかな?」
「ええ、もう一回? ……もうえっちなんだから、んっ」
ちゅっ、ちゅちゅっ……ちゅるる、ちゅっ、くちゅちゅ
「ふぁむっ……そんなえっちなお兄さんには、んん、こんなキスはどうかしら、れろっ」
彼女の柔らかい唇を堪能しているとフランちゃんの方から僕の口内に舌を侵入させてきて背筋をゾクゾクとした刺激が駆け巡る。
理性がぶれつつある僕には刺激が強すぎて幼い見た目ながらも積極的なギャップに欲情しながら舌を絡めていく。
「はぁっ、お兄さん……んくっ」
じゅるっ、れろっ、れろれろっ、ちゅるっ、ちゅるるっ、ちゅぱぱっ、れろんっ
フランちゃんのざらざらとした舌の感触を味わえば味わうほど体の内が熱くなってくる。キス混じりに僕を呼んでくれる彼女の声に理性を駆られながら奥深くまで舌を絡めていく。
しばらくキスに没頭してようやく唇を放すと、フランちゃんの口からハァハァと性欲をそそるような息づかい聞こえ、唇を艶かしく涎で光っていた。
少女相手にここまで深い接吻をした僕は欲望を抑えられるはずもなく、僕の一物が硬くなっていた。密着していたせいで勃起した肉棒がフランちゃんの太もも辺りに押し付けられている。
「な、なんでこここんなに大きくしてるの? キスしてただけなのに……」
むしろそのキスがいけなかったのだ。おかげでキスだけでは収まりがつかなそうなくらい一物は熱を込めている。
「フランちゃん、キスだけで男はこんな風になるものだよ。フランちゃんは女の子だけど体が熱くなって変な気分になってない?」
「そういえば私もキスしたせいで体が変な感じになっちゃった……もっとお兄さんと触れあいたいって強く思っちゃう。
ねえ……お兄さん、もっと私と触れあって」
相手の見た目が少女ということなどもはや関係ない。むしろ幼いその姿に興奮でいっぱいになった僕はフランちゃんを押し倒す。
発情して大人ぽく頬を紅く染めたフランちゃんを眺めて何も抵抗してこなかったのを同意と受けとり、僕は上半身の服を脱がしてあげる。下着も脱ぎとって小ぶりの胸を露にさせる。
しかし恐れられる吸血鬼とは思えないような眺めるだけで理性を崩されそうな体つきをしている。体は小さいがサラサラと触り心地の良さそうな肌に決してないというわけでもない小さくも綺麗な形をした二つの胸。夜特有のムラムラとした気分になっている僕には刺激的だった。
「触れあってとは言ったけど……そんなにまじまじと見られると恥ずかしいよ」
羞恥に悶えた声をフランちゃんは漏らす。
いつまでも眺めていると時間が経つだけなので、片方の手で小さな胸の感触をむにむにと揉みながら味わう。そしてもう片方の胸に舌を這わせて乳首の回りや乳首を舐め回す。
「あ、んぁっ、なんかとってもえっちな触りかた。……ふぅんっ、んんっ、変な気分なのに、きもちいい」
フランちゃんは喘ぎ声を漏らしながら、胸から与えられる刺激に身を捩らせる。フランちゃんの胸を弄くっていると一ついいことを思い付く。
一旦フランちゃんの胸から離れてズボンと下着を脱ぎ下ろし熱り立つ肉棒を外気にさらす。
そしてフランちゃんにまたがりながら僕は肉棒を彼女の胸へと擦り付けていく。柔らかい胸の上を肉棒でスライドさせながら、その間に亀頭の割れ目にピンと固くなった乳首がぶつかり合う。その瞬間に強い刺激が伝わってくる。
「んん、はあ……わかるよっ。おっぱいからお兄さんのおちんちん、熱いのが伝わって、んううっ、すごいいっ」
僕もかなり気持ちいいがフランちゃんも結構感じているようだ。しかしこれだけでは彼女も満足していないだろう。
僕は何度も肉棒を擦りつけて胸の滑らかな感触を味わったあと、それをやめて今度はフランちゃんの残りの下半身の服と下着を脱がせる。
……見たところ秘部は若干濡れているが、念のため指を這わせて丹念に解していく。
「ひゃあ、ゆび、そこ……いい、もっと私のおまんこ、ぐちゃぐちゃにしてぇ……」
幼い見た目に反した淫靡な言葉に僕はすこぶる興奮する。ねっとりとした温かい愛液が膣内をかき乱すたびに指にまとわり付いてくる。カンテラの灯りに照らされた淫らな状態のフランちゃんを見て僕の我慢が限界に達する。脳が沸騰しそうなぐらい熱くなり少女に手を出してはいけないという良心を捨てて一物を少女の秘部辺りまで近づける。
「お兄さん、なんか焦ってるように見えるけどもう我慢できないの?」
「うん。なるべくやさしくするから挿入てもいいかな?」
「いいよ、私もあんまり我慢できそうにないから、お兄さんのおちんちん私の膣内に早くちょうだい」
そこまで言われて今更衝動を抑えれるほど僕も理性的ではない。
むしろ相手が幼い少女という事実が背徳的な刺激となり、フランちゃんの窮屈そうな膣内へ肉棒を徐々に挿入していく。
「はうんっ、熱くて固いのが私の中に、んん、はいってきてる……」
肉棒を挿入すると直ぐに膣壁がそれを阻むように押し寄せてくる。窮屈なぐらいの膣内へ肉棒を押し進めるとこつんと亀頭が膣奥へと当たって止まる。
肉棒全体から膣壁が絡み付いてきてこれ以上とない快楽を与えてくる。ぎゅうぎゅうと狭まってくる膣内で肉棒出し入れさせる。
「やあんっ、んああ、あああっ、お兄さんのおちんちん、奥に当たって体がおかしくなっちゃう……いい、きもちいいよ」
ぱんっ、ぱんっ、と腰どうしがぶつかる乾いた音がなるたびにフランちゃんが甘い声を上げる。お互いの激しい動きに丈夫でもないベッドがギシギシと唸りを上げる。
フランちゃんの膣壁のひだひだが膣奥を突くたびに擦りついてきてすごく気持ちがいい。なるべく優しくするとはいったがそれは不可能だと思い、いっそのこと腰を打ち付けるスピードを上げていく。
ずぷっ、ぱんっ、ずちゅっ、じゅぼぼっ、ずぽっ、じゅくっ、ぱんぱんっ
「あ、ああっ、激しい! お兄さん、私のなかきもちいい?」
「ああ、すごくいいよ」
「よかった……ふぁんっ、ああんっ、お兄さん、私もうイっちゃいそう、ねえ手、手ぇ繋いで!」
フランちゃんに言われる通りに両手とも繋いで指をしっかりと絡める。フランちゃんの手は快楽に震えていた。
かく言う自分も腰が震えておりそれでもなお止まることなく何度も肉棒で膣内を掻き乱していく。肉棒が分泌される愛液に染め上げられて膣壁に扱かれ続けた結果、限界を向かえてきた。
腰から沸き上がってくる熱から僕はそう察してこれで最後と言わんばかりにフランちゃんの膣奥を突く。
「あっ、わ、私もっ、お兄さん私もうイク、イッちゃうっ……!」
どびゅびゅっ、びゅっ、びゅびゅっ、びゅくっ、びゅくくっ、どくどく、どぷっ
大きい熱が肉棒を駆け巡ってそのまま膣内へと流れ出る。
「ひゃうっ、んん、んんんんんっ! あ、ああっ……出てる、お兄さんの熱いせいえきどろどろって溢れてるよお……」
今まで一番強い快楽に腰を震わせながらすさまじい量の精液を最後までフランちゃんの膣内へ解き放つ。フランちゃんはビクビクと体全体を痙攣しながら膣壁でぎゅっと肉棒から精液を搾り取ってくる。彼女の幼い絶頂の声が落ち着きを取り戻して、僕は肉棒を膣から抜くと割れ目からとぷとぷと白い液体が溢れ出ていた。
⬛
その後、激しい行為で疲れたのでしばらくフランちゃんと睡眠を取り、僕は夜が完全に明ける前に何とか目を覚まし、行為の始末を終えたあとフランちゃんを起こした。
いくら仲良くなったとはいえ、門番としての責務を果たしていないとバレればこの仕事を止めさせられてしまう。それにこのような小さな女の子と肉体関係を築いたと知られれば人里にもいれなくなる。
フランちゃんには悪いが帰る準備をしてもらっていると、トントンと小屋の玄関を叩く音が鳴った。
「やべっ……見張りの交代!? にしてもちょっと早いような」
「むむ、もしかしてこの気配は」
「うわっ、開けるなフランちゃん!?」
止めようとするが既に遅くフランちゃんは玄関を開いた。
そこから姿を現したのは一人の女性。メイドと呼ばれる服装と月明かりを照らすような銀髪をした女性だった。
「妹様、こちらにいらっしゃったんですね。パチュリー様の探知機魔法で妹様を探していたのですよ」
「そうだったんだ。別に心配しないでいいわよ、今から帰るとこだから」
どうやらフランちゃんの知り合いだったようだ。たぶん彼女は紅魔館に住まうと言われているメイドだろう。
僕は見張りの交代ではなかったと胸を撫で下ろすが、次のメイドの言葉にドキリとした。
「それでは……そちらの人間は?」
げっ……やばい。フランちゃんにあんなことをしたとバレたら絶対にただじゃすまない。
頼む、フランちゃん、余計なことは言わないで……。
「友達よ」
「え? ……人間が友達ですか」
「そう、人間のお友達。それじゃあもう帰るわよ。じゃあねお兄さん、また遊べる日を楽しみにしてるわ」
何事もなかったようにメイドの横を通って小屋から出ていくフランちゃん。心配は杞憂に終わったようで誰かに知られてはならないという事はフランちゃんも分かっているようだった。
二度目、胸を撫で下ろすとメイドが僕のところへきて頭を下げた。
「妹様の面倒を見てくださってありがとうございます。いつかそのお礼をしたいので機会があれば紅魔館においでください。つまらないものですが料理ぐらいはお出し出きると思いますので」
「は、はあ」
「それでは、またの機会に」
メイドはそう言った瞬間、僕の目の前から姿を消した。辺りを見るがメイドの影も見当たらない。幻想郷には不思議な力の持ち主が多い。彼女もその一人かもしれない。
「おーい、門番の交代の時間だー」
見張りの声が聞こえる。これでようやく家でぐっすりと睡眠をとれるとあくびしながら小屋を出た。
平凡に終わるはずだったその日の警備で、どうやら僕は奇妙な縁を持ってしまったようだ。