※この作品はR-18です。

門番やってたら美少女とエロエロな関係になってしまった。   作:ココナポッカ

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 攻略済みキャラの短編やりたいとか言いながら全然投稿してないボケ作者はどこのどいつじゃ!!
 私です、ごめんなさい!!






持ち帰った傘の正体は、またしても美少女だった。

 影狼さんが帰ったあとも、しばらく天気が悪い日が続き、空が晴れる気配は一向に来なかった。

 

 いつものように里の外で夜の門番を担当していた僕は、空を見上げる。

 雨は降っていないけど、空の全体を雲が覆っており向こうからは月の光がうっすらとにじみ出ている。この間はかなり強い雨が降ったし、その時に比べれば今はまだマシな方だろう。

 とにかくもこの仕事は基本的に外にいることが多いし、天気がなるべく早く良くなることを祈る。

 

 

「じゃないと、誰も来なさそうだしなあ」

 

 

 絶対とは言わないけど、雨が降っていたら紅魔館の二人や妖精の二人が僕のところへ遊びに来てくれる確率は低くなるだろう。

 ……て、僕はなにを邪な気持ちを抱いてるんだ。ただ、天気が良くなってほしいだけでこんなことを考えてしまうとは、僕の理性も随分脆いものだ。思わず、ため息が出そうだ。

 でもまあ、門番業に務めてからは既に五人の美少女と知り合いになって、さらに身体を重ねる濃ゆい関係になってしまったわけだから、理性が脆くなってしまうのも無理はない。つい最近も、影狼さんと流れる形で身体を重ねたわけだしな……。

 

 そう思ったところで、僕に都合よく曇り空が晴れたりするはずもなく……それどころか、ポツポツと雨粒が降り始めた。

 

 

「また雨か。いつになったら良くなるだろうな」

 

 

 この様子だと、晴れるのはもう少し先になりそうだ。

 

 ……あ、そう言えば、傘持ってきてなかったな。

 というのも先日、影狼さんが帰る際に、僕が念の為に傘を貸してあげたからだ。だから、今の僕は傘を一本も所持していない。

 安い傘だから貸しっぱなしでも構わないし、新しい傘を買わないといけないと思ってはいたが、先延ばしにしていてまだ購入もしていない。

 これ以上また雨が強くなりそうなら、そろそろ買いに行った方がいいかもしれないな……。

 

 

「そろそろ交代の時間か」

 

 

 最後まで暇な時間のまま門番も終了。……と、その前に僕は番小屋の周辺をぐるりと調べて回る。

 すると、裏手に回ったところで、紫色の傘が落ちているのを見つけた。

 

 

「この傘は一体……?」

 

 

 先日の豪雨で、ここに飛ばされてきたのだろうか? 

 

 

「……ここにあっても、誰も使わないよな」

 

 

 それなら使わせてもらうとしよう。ちょっと地味な傘だが、傘にこだわる必要も無いし、雨を凌げるなら十分だろう。

 というわけで、門番の交代を終えると、僕は紫色の傘を差して家に帰るのであった。

 

 

 

 

■

 

 

 門番の仕事を終えた日は、就寝できるのが早朝となるため、僕が起きる時間はだいたい昼過ぎになる。

 今日も昼過ぎまでぐっすり眠るつもりだったのだが、突然の大声に僕は目を覚ますことになった。

 

 

「うらめしやー!! おどろけー!!」

 

 

 愉快な少女な声が耳元で聞こえて、僕は起き上がる。

 目の前には背を低くしながら、僕を見つめる水色の髪の少女がいた。

 

 

「お、おどろけーー!!」

 

 

 まだ意識が半分眠っていた僕は少女を見つめ返していると、少女はちょっとオロオロして、また同じように叫んだ。

 この娘、見たことない女の子だけどいつの間に部屋に侵入したんだ? というか、さっきから何をやっているんだ?

 

「ちょ、ちょっとおどろいてってば!!」

「……」

「なんでー! どうして驚いてくれないのよ! 寝入ってた隙を突いたし、タイミングは完璧のはずなのにー!」

 

 

 一人で文句言い始める少女。

 ある意味おどろいて(知らない女の子が目の前にいることに)はいるのだが、こう目の前でおどろけー。と言われても、驚く側にはかなり無理があるのではないのだろうか。

 少女の奇行も気になるが、僕は一番気になることを真っ先に訪ねることにした。

 

 

「君は一体誰かな……不法侵入者?」

 

 そうとしか思えない。本人に断りもなくいる訳だからそれは間違いない。だが、少女はすぐに首を振り、

 

 

「ちがうよ! あなたが私を自宅に招いたんだよ!」

「はい……?」

 

 

 不法侵入者の言い訳にしては、どこか引っ掛かりのある言葉だった。少女も割と本気で言っているような感じだが、家主である僕は彼女を家に招いた記憶はない。

 一応、寝る前のことを僕は振り返ってみるが……門番が終わって家に帰りすぐに眠りについたくらいだ。この事に、目の前の少女が入り込む余地はない。

 

 付け加えると、帰る前に紫色の傘を拾ったくらいで、これも彼女が自宅にいることと何ら関係もない……。

 

 

「それだよその傘! あなたが紫色の傘を家に持ち帰ったでしょう。私はこんな見た目してるけど、あの傘も私の本体の一部なの!」

「なるほど。それで僕が君を家に招いたって言ってるんだね。……ちょっと待って。傘も本体の一部って、いったい」

 

 

 どういうこと? と訊ねる前に、少女は口を開いて言った。

 

 

「私はから傘お化けの多々良小傘だよ。あ、妖怪だけど、人間を取って食べたりしないから安心してね」

 

 

 また妖怪か……。しかも、多々良小傘と名乗った目の前の少女も、今までの美少女に負けず劣らずの容姿をしていた。

 綺麗な水色のふんわりとした柔らかそうな髪に、幼さの残った顔つき。体は小柄でも、よく見ると胸元もそこそこ膨らんでいる。発育は良い方みたいだ。……もしかしたら、今まで知り合った妖怪のように多々良小傘ちゃんとも体を重ねる関係になっちゃったりしないだろうか。

 

 

「あの、ちょっと目付きが変なんだけど……」

 

 

 美少女妖怪と会うたびに体を重ねていたせいだろう。多々良小傘ちゃんの胸ばかり見て、嫌らしい妄想に浸りこんでしまっていた。内心興奮気味になっていた僕は、彼女の声で我に返る。

 こほんっと軽く咳をして「気のせいだよ」と、無理やり誤魔化した。

 

 

「それよりも、あれだ! 君には悪いことをしてしまったね。よく考えると、人里に妖怪を連れ込んでしまったことになるわけだし」

 

 

 彼女の立場になって考えると、本来は妖怪立ち入り禁止の人里に自分の意思で立ち入った訳でもないのに、無理やり連れてこられてしまったということになる。

 それで人間に『人里に忍び込んだ妖怪を退治してくれ』などと博麗の巫女に依頼されてしまったら、多々良小傘という少女は理不尽な仕打ちを受けることになる。

 つまり、知らなかったとはいえ、多々良小傘という真の正体を持つ傘を人里に持ち帰った僕には、彼女の面倒を見る責務があった。

 

 

「君が怒っているなら謝る。人里から出して欲しいなら今すぐそうするよ」

「ううん、それは問題ないの。むしろ、今の私には好都合だったりするから」

「好都合? まさか、人間を襲ったりしないよね」

「しないよ! そんなことしたら、私が痛い目にあっちゃうし! 私が好都合って言った意味は、こうして合理的に人間に会えたことなの」

 

 

 彼女の言い分に僕はぽかーんとする。

 

 一体どのように都合がいいのだろうか? その点について聞くと、多々良小傘ちゃんはこう答えた。

 

 多々良小傘ちゃんは、人間を驚かしてそれで人の心に生まれる恐怖を食って、腹を満たすらしい。だが、人間を驚かすことがうまくいかず、最近は空腹であることが多いとのことだった。……まあ、真正面から驚けー! と、あんな驚かし方では、実際に人を驚かすことは難しいだろう。

 

 

「それでどうしようか困っていたんだけど、私には空腹を満たす方法がもうひとつあるの。あ、先に言っておくけど、人間を食べるとかじゃないよ」

 

 

 多々良小傘ちゃんが空腹を満たすもう一つの方法。それは、本来は傘であった多々良小傘ちゃんが、傘としての役目を果たすことであり、誰かに傘として使われることで、空腹は満たさられるということだった。

 この辺りの話で、彼女が好都合と言った意味が理解できてきた。

 

 

「だからねお兄さん。しばらくの間でいいから、私のご主人になってくれないかな」

「……ふむ」

 

 

 人里に連れ込んだ多々良小傘ちゃんの面倒を見る義務が僕にはあるし、正直、彼女のような美少女にご主人扱いされるのは大歓迎だ。

 そうとなれば、答えは決まっている。

 

 

「うん、いいよ」

「え!? ほんとうにいいの!!」

 

 

 自分からお願いしてきたというのに、ありえないと言いたげな表情で僕を見た。

 

 

「そんなに驚くことだった?」

「う、ううん……なんでもない。じゃあ今日から、お兄さんがご主人だから、ご主人って呼ぶことにするね! ご主人も私のことは小傘って呼んでいいからね」

「よろしく小傘。そうだ、分かってる思うけど、人里では自分が妖怪であることは口外しないように」

「うん! 気をつける!」

 

 

 

 小傘はとても嬉しかったのか、ぴょんぴょんと飛び跳ねる。

 ……まさか、小傘みたいな美少女に『ご主人』呼ばわりされるとはな。男の僕としても、彼女とそのような関係を築けるのは喜ばしい。

 このままより良い関係を深めることができたら、小傘とも今までの女性達のような関係になれるかもしれないし……そう考えると、股間が次第に硬くなってくる。

 て、ダメだダメだ!! 知り合ったばかりの少女に僕はなんてことを考えてるんだ。煩悩まみれにしてもほどがあるだろ!!

 

 

「ご主人!」

「な、なにかな」

 

 

 気がつくと小傘は明るい表情をしながら、期待を秘めているかのようなキラキラとした瞳で僕を見ていた。雨のせいで陰鬱な外の空気すら吹っ飛ばせてしまいそうなほど、彼女はご機嫌のように思えた。

 

 

「ご主人。いま外、雨降ってるね」

「そうだね? 雨降ってるね」

 

 

 先程まで不埒なことを考えていた僕は、極力平静を保ちながら返答する。

 

 

 窓の外を見ると、たしかに雨がポツポツと音を鳴らしながら降っていた。

 どしゃ降りというほどでもないが、外に出るなら傘は必要だろう。

 

 

「ご主人、今日は出かける予定ある?」

「今日の見張りは別の人だから、出る予定はないよ」

「そっかあ、残念……。せっかくご主人ができたのになあ」

 

 

 風船に小さい穴が開いたように、小傘の満面の笑みがどんどんしぼんでいく。最後には瞳を俯かせ、元気を無くしていた。

 ……あ、そういうことか。

 

 

「そ、そう言えば、そろそろ買い出しに行く必要があったな。困ったな、外は雨降ってるし傘がないと困るなあ……」

 

 

 僕がそう言うと、小傘はバッと顔を上げた。彼女は玄関へ向かうと、本人の一部でもある紫色の傘を手にして僕の元へ戻ってくる。

 

 

「はい、ご主人! 雨のなか外出するなら、傘がないとだね!」

「ありがとう、小傘」

 

 

 元気を消失していた小傘の表情が、一瞬にして笑顔を取り戻す。

 一緒に外へ出ると、さっそく傘を差しながら市場へ歩いていく。

 降り続ける雨粒から、傘が僕たちを守ってくれる。小傘はまるで雨のじめっとした雰囲気を吹き飛ばすかのように、楽しそうに隣を歩いていた。傘として使われることが彼女は嬉しいらしい。

 

 

「こうすれば、小傘ちゃんの空腹は満たされるんだよね?」

「うん。でも最近は人も驚かすこともできなくて、ずっとお腹すいてたし、満腹になるまでまだ時間かかるかも」

「それならもう少しゆっくり歩こうか?」

「え、いいの!!」

 

 

 僕はもちろんだよ、と頷いてみせる。幸い、今日の仕事の予定はないので小傘とゆっくり里を見て回るのいいかもしれない。散歩日和といえる天気ではないが、小傘にとっては良い天気ともいえるだろう。

 そんな感じで、僕は小傘と一緒にあえて遠回りしながら市場へと歩んでいく。

 市場に着くと、まずは八百屋に向かう。人参、玉ねぎ、じゃがいもを買い物カゴに入れていって、ピーマンが特売で売ってあるのを発見する。

 ピーマンに手を伸ばしたところ、別の買い物客の手と触れ合ってしまった。

 

 

「あ、すいません」

「いえ、こちらこそ」

 

 

 即座に手を引く。相手は上半身は白で下半身を藍色の巫女服に身を包んだ緑髪の女性だった。その人は軽く頭を下げると、ピーマンに向けていた手を止めて、僕をじっと見つめていた。

 

 

「……僕に何か用でしょうか?」

 

 

 緑髪の女性が美人だったこともあって、僕は若干緊張してしまう。最近まじで美少女ばかりに会うな、と思っていると女性は口を開いて言った。

 

 

「まさか、あなたは多々良小傘?」

「……うっ、なんで守矢の巫女がここにいるのよ」

 

 

 僕の背後からしたのは、嫌気を含んだ声。僕の背中に隠れるようにして、小傘は女性に対して神経を尖らせていた。

 二人は知り合いなのだろうか? と、考えて僕はすぐに気づく。

 守矢の巫女。博麗の巫女と同じく妖怪退治を行っているという。

 直接見るのは初めてだが、目の前の女性が守矢の巫女なら、小傘が妖怪ということを知っていてもおかしくない。というか、知り合いみたいなので間違いなく知っている。

 

 二人とも僕を無視して視線で牽制し合っているが、無視されても空気がピリピリしていることくらいは分かる。これはまずい。

 

 

「私は買い物ついでに悪い妖怪が人間に危害を加えていないか見回りに来たんですよ。それにそれは、私の台詞です。なんで妖怪であるあなたが人里に?」

「私はご主人と買い物しているだけだよ。別に悪さなんてしてないわ。ね、ご主人」

 

 これ以上、やばい方向に進まないようにすかさず小傘のフォローに入る。

 

「そ、そうなんですよ。小傘とは色々あって知り合いになったんです。僕が傘を持ってなくて困っていたら、彼女が傘代わりになってくれるって言ってくれて。おかげでめちゃくちゃ助かってるんですよ」

「そうですか。そこの妖怪に脅されている訳では無いですよね?」

「まったく。それと小傘は断じて人里の人達に悪さなんてしてないです。とてもいい娘ですよ、小傘は」

「ご主人……」

 

 

 間違ったことは何一つ言っていない。ただ、これで納得してくれますよう人心の中で祈っていると、守矢の巫女さんは毒気を抜かれたような表情を見せ、茄子を手に取り買い物カゴに入れる。ピリピリとした空気も無くなっていた。……見逃してくれた判断していいのだろうか?

 

 

「二人ともそこまで気を張りつめないでください。なんだか私が悪者みたいではないですか。私だって、妖怪という理由だけで初めから問答無用で退治したりしません」

「えーそれは嘘でしょ」

「人里に忍び込んでいる妖怪を見逃すだけでも多めに見ている方だと思いますが、文句でもありますか?」

「なんでもないなんでもない。守矢神社ばんざい」

 

 

 守矢の巫女さんの対応を見るに、どうやら許してくれるらしい。ホッとすると、守矢の巫女さんは僕の前に一枚の札のようなものを差し出してきた。

 

 

「私は東風谷早苗と言います。ご存知かと思いますが、守矢神社の巫女をやっております。これは、妖怪に効き目のある神力を込めたお札です。良かったら、持っておいてください」

「ど、どうも東風谷さん」

「早苗でいいですよ」

 

 

 ……僕に宣伝しているのだろうか?

 門番の僕としては、持っていて損は無い品物なのでありがたく受け取っておく。早苗さんはふたたび小傘に視線を向けて言った。

 

 

「決して人里に迷惑をかけたりしてはいけませんよ。それでは」

 

 

 そうして、早苗さんは店員がいる方へ行って買い物を済ませると、八百屋を出ていった。

 彼女の遠のく背中を見て、小傘はほっと一息した。

 

 

「ありがとう、ご主人。守矢の巫女を説得してくれて助かったよ」

「どういたしまして。さて、ちょっとびっくりしたけど買い物続けようか。小傘は今日なにか食べたいものある?」

「え、私が決めていいの?」

「お世話になったのは僕も同じだからね。これくらいはね」

 

 

 というか、小傘を人里に忍び込ませてしまったり、傘の役目を担ってもらったりしてるわけだから、僕の方が彼女に恩を返す立場にあるといえる。

 

 

「ありがとう! えへへ、素敵な人がご主人になってくれて良かった! しばらくの間だけど、これからもよろしくね」

「う、うん」

 

 

 小傘が僕の腕に自らの腕を絡めてぎゅっと寄り添ってくる。幼い小傘の見た目に反して、そこそこ大きい胸のむにゅっとした柔らかい感触が伝わってくる。

 思わず興奮しそうになるが、かといってこの心地よい感触を手放す気にもなれず、僕は興奮しているのをバレないようにしつつ小傘とそのまま買い物を続けていった。

 

 

 

■

 

 

 

 小傘に傘の手伝いをしてもらうようになってから、二日が経った。

 今日も何事もなく夜中の警備が終わる。……と、思いきや、この日の天気はすこぶる悪く、僕と小傘は大雨の中を歩いて帰る羽目になってしまった。

 雨もだが風もかなり強く、辺りの家屋の窓がガタガタと震えていた。

 

 

「うう、門番はこんな時でも仕事をしないといけないなんて大変ね。お兄さん、飛ばされないように気をつけてね」

「だ、大丈夫だよ……っ」

 

 

 ここまで風が強いと、僕が傘を差していたら体ごと吹き飛ばされてしまう可能性があるので、傘は小傘に持ってもらっている。小傘は僕より小さく腕も細いけれど、妖怪なので強風程度に逆らう力を持っていた。

 激しい風雨の中でも小傘の一部とも言える紫色の傘は、骨が折れることは無く僕達を雨から庇ってくれている。

 

 

「小傘の傘って、かなり丈夫な作りしてるんだね。頼りになるよ」

「一応妖怪の傘だからね。これくらいへっちゃらよ。…………でも、こんな地味な見た目のせいで、普通はあんまり人間たちは使いたがらないけど」

 

 

 猛烈な勢いで降り注ぐ雨音と強い風のせいで、途中から小傘の言葉が聞き取れなかった。周りがうるさいせいもあるだろうけど、小傘の声がどんどん小さくなっていた気もする。その証拠に、一瞬小傘の表情がしょんぼりしてるように見えたし。

 その隙を狙ったかのように、突然ひときわ強い風が吹く。これには小傘の傘に守られていた僕たちも怯んでしまう。そして、小傘の手から傘がすっぽりと抜けてしまい、紫色の傘が風に乗って空高く飛んでしまう。

 

 

「あ、傘が!?」

 

 

 大雨に晒されながら、小傘も瞬時に飛んで紫色の傘を追いかける。なんとか追いついて、小傘は自分の本体の一部を取り戻す。

 この間にも僕と小傘はあっという間に雨に濡れてしまい、幸いにも家は目前だったので、二人してそのまま家に走って帰った。

 

 

「ううっ、びしょびしょだあ……。ご主人もごめん。私のせいでご主人までずぶ濡れにさせちゃって」

「風も強いし仕方ないよ。とにかく、このままだと風邪ひくから体を拭いて着替えよう」

「だけど、私、替えの服持ってないよ」

 

 

 言われて、僕はその事に気がついた。

 

 あ……どうしようか。

 

 

 

 

 

 

 

 僕はタオルで体を拭き終えると、服を着替えた。

 体は冷えたままだけど、風呂のお湯が張るまで時間がかかるので、今はこの状態で我慢するしかない。

 少しのあいだ居間で小傘を待っていると、隣の寝室の襖が開いた。

 

 

「ご主人、お待たせ……ど、どうかな?」

 

 

 気恥ずかししながら現れた小傘は、濡れてしまった服の代わりに僕の白のワイシャツに身を包んでいた。

 しかし、逆に小傘が着ている服はそれ一枚のみであり、そこそこ胸が大きい彼女の体をワイシャツだけで全ての露出を防ぐのは無理があった。

 

 

「こ、これは……」

 

 

 まず目に入ったのが、ワイシャツの中に隠れた程よい膨らみだった。

 二つの乳房は白布の中に隠れてはいるけど、窮屈すぎるのか、今にもワイシャツのボタンを弾き飛ばしてしまいそうな程に内側からシャツを押し返している。

 もっと言うと、小傘はワイシャツのボタンを胸の部分と腰の部分の二つしか止めていない。これはきっと全てのボタンを止めてしまうと、胸が圧迫されて息苦しく感じてしまうためだろう。だけどそのせいで、胸の北半球と南半球の部分がチラチラと見えてしまっていた。腰の方もボタンは止めてあるが、こちらも白の下着が一瞬ちらりと見えてしまったりした。

 ボタンを止めていないお腹部分は小傘の可愛らしいおへそがはっきりと見えており、肩周りの方も健康的な白肌が見えていた。

 

 

 総評する。正直いって、変にワイシャツだけ着ている方が小傘の色気が増し増しになってしまっていた。

 濡れた服のままでは辛いだろう、と僕の服を貸してあげたのはいいけど、これはこれでちょっとやばい。何がやばいかというと、僕の理性が崩壊寸前だった。

 ちなみに僕が服を決めて小傘に着せたのではない。その点については、小傘に自由に決めさせることにした。……なぜこれにしたんだ。

 

 

 

「……あー、うん。なんというべきか、ところどころ目移りしそうで困るね」

 

 

 そんなことを言うと、その意味に気づいた小傘は恥ずかしそうに顔を紅色に染め上げた。

 

 

「ご、ご主人のスケベっ! それくらい言われなくても知ってるよ! 

 胸が服につっかえちゃって無理に着るとダメになりそうだったし、逆に服が大きすぎてダボダボだったり、これも胸あたりが息苦しいけど着れそうなのがこの服くらいしかなかったんだよ!!」

「そ、そうなんだ。今は悪いけど服も乾くまで時間かかるし、とりあえずお風呂が沸くまで待っててね」

「うう、こうなったのは私のせいだけど、恥ずかしい……」

 

 

 

 小傘は右手で胸を支え、左手で裾がめくれないように掴んでからゆっくりと腰を下ろす。あられもない姿が視界に入らないように、彼女は僕に背中を向けてしまった。

 なるべく、僕も彼女のことを見るべきではないだろう。そう分かりつつも、僕は小傘を何度もチラチラ見てしまっていた。

 男の欲望を刺激するかのような小傘の魅惑的な姿にどうにか抗おうとして、僕は窓の方に視線を向ける。

 外では霞むほどに激しい雨が降り続いていて、部屋の中までザアザアと大きな雨音が響いてくる。少なくとも、今日は止みそうな気配は無かった。

 

 

「まさかここまで降るなんてね。小傘がいてくれて助かったよ」

「結局、ご主人をずぶ濡れにさせちゃって、傘の役目もちゃんとできなかったけどね。せっかく私のご主人になってくれたのに、ごめんなさい」

「そんなこと気にしなくていいよ。小傘も傘が無事でよかったね」

「……うん」

 

 

 傘としての役目が果たせなかったからだろうか。普段の彼女なら明るく「うん!」と返事してくれるかもと思ったが、返ってきた返事はあまり元気が無かった。

 気になって彼女の方に視線を向けるが、背中側しか見えることができない。

 

 

「………ご主人、おっちょこちょいな私なんかを使ってくれたりしてありがとうね」

 

 

 雨は相変わらずうるさいけど、悲しそうな小傘の言葉ははっきりと聞き取れた。明るくて人懐っこい彼女が、自分を卑下するかのような言葉を吐くのはとても珍しい。そして、僕は改めて彼女が元気を失っていることを理解した。

 

 

「私ね。私がまだ妖怪になる前……つまり、ただの〝傘〟だった時に、見た目が悪いからって理由で誰にも使われないで、捨てられてしまったの。それで妖怪になったあとも、私を傘として使ってくれる人を探したんだけど、やっぱりダメだった」

 

 

 激しく降り続ける雨粒と騒々しい雨音によって、部屋の中には憂鬱な雰囲気に満ちていた。

 感化された小傘は胸が詰まりそうになって、自分の辛い過去を僕に吐露せずにはいられなかったのかもしれない。あるいは吐露することで、楽になりたかったのかもしれない。

 

 

「ご主人」

「なに?」

「今更だけど、ご主人は嫌じゃないの? こんな地味な傘使ってて」

 

 

 僕は彼女の背中にゆっくりと近づき、優しく言葉をかけてやる。

 

 

「嫌なんかじゃないよ。小傘のおかげですごく助かってるし、小傘とはまだ短い間だけど楽しい時間を過ごせたからね。小傘が良ければだけど、また天気が悪かった時は助けてほしいな」

「え……ほ、ほんとにほんと? また私を使ってくれるの?」

「うん。それに小傘みたいな可愛い女の子が着いてきてくるんだから、こんなに素敵な傘なんてないと思う。この色もなかなかいいと思うよ。だから小傘、元気だして」

「あ、ありがとう……。ご主人にそう言ってもらえると、傘冥利に尽きるよ」

 

 

 後ろから小傘の頭を優しく撫でていると、突然髪がふわっと揺れ動いて彼女が僕の方にゆっくりと体を向ける。

 小傘は両手と両膝をついて前かがみになると、僕の視界からワイシャツに窮屈そうに隠れる北半球が見えた。雨に濡れたばかりの肉感のある胸は、肌にツヤが乗っていて色っぽさを醸し出している。

 

 

「こ、小傘!? その姿勢はあんまりよくないよ」

 

 

 僕は焦るけど、小傘は頬を紅色に染め上げくすりと笑う。その表情はさっきの会話が余韻を引いてるのか、切なそうにも、だけど嬉しそうにも見えた。

 

 

「ご主人、そんなこと言って、実はもっと見たくて興奮してるでしょ」

「そ、それは……」

 

 

 否定できない。雰囲気的に興奮するのは不謹慎だと思っていたけど、それはやはり無理があったらしい。

 

 

「ご主人がたまに私をエッチな目で見てたの知ってるんだよ。私は人間の驚きの感情を摂取したりするから、私に向けられる人間の感情にはちょっとだけ敏感なんだ。……さっきも私を元気付けようとしてたけど、内心興奮してた。違うかな?」

 

 

 僕は崩れかけている理性を保とうと必死なのに、小傘はそんなこと気にせずに体勢を維持し続ける。

 彼女はTシャツの胸元に人差し指をかけると外側の方へと引っ張り、少しだけ素肌を晒してきた。

 僕はおどろいて視線をそらすが、どうしても胸に視線が引きずられてチラ見してしまう。目の前にいる小傘にそれは筒抜けだった。

 小傘がまたくすりと嬉しそうに微笑む。僕の心理を理解してわざとそうしているのなら、彼女は小悪魔と呼ぶに相応しい。

 

 

「ふふ、やっぱりそうなんだね」

 

 

 顔を近づいてくる。

 頬を上気させた小傘の顔が、僕の視界いっぱいに広がる。

 彼女の可愛らしい瞳が、僕を直視してじーっと眺めてくる。

 温かい息が僕の顔に触れて、女の子らしい甘い匂いが鼻腔をくすぐる。

 ぞわりとした微弱な快楽が背筋を奔る。

 熱が急上昇して、神経が荒ぶりそうになる直前まで追い込まれていく。

 

 

「いいよご主人、我慢しなくて」

 

 

 イタズラのつもりか?

 だけど、このままだとイタズラだけで終わりそうには……。

 

 

「私も大好きなご主人とエッチなこと、したいな」

 

「くっ……小傘!!」

 

 

 もう我慢できない! そんな一言で僕は理性を捨てて、小傘の両肩を抱き寄せた。

 抱き寄せられる勢いに身を預けて寄りかかってくる小傘と唇を重ね合う。

 

 激しい雨音に包まれた部屋に、ちゅぷっ、くちゅっ……と控えめな水音が鳴り響く。

 僕はふわふわとした小傘の柔らかい唇を味わい、唇を離してはまた重ねるという行為を繰り返す。小傘は瞳を閉じて、じっと動かないまま僕のキスを何度も受け入れる。

 それがまた可愛らしくて、彼女のサラサラな水色の髪を愛でるように優しく撫でていく。

 小傘の頬がちょっぴりと朱色に染まっていく辺りで唇を離すと、彼女はがキスをしている間ずっと紡いでいた唇を開いた。

 

 

「うれしい。私にキスしてくれた人なんて、ご主人が初めてだよ」

 

 

 頬をゆるめる小傘。瞳にはうっすらと涙がにじんでいた。

 ……初めてにしては、僕をよくあんなふうに誘惑できたものだと思う。

 

 

「小傘がキスしてほしいなら何度でもするよ。本当は僕が小傘とキスしたいだけだけど」

「それもすごくうれしい!

 人の役に立つために生まれたのに、傘の時から誰にも必要とされなかったその私が……やっと必要とされたことが嬉しくて、それだけでとても嬉しいんだよ。

 ……ねえ、ご主人、私にもっとキスちょうだい」

 

 

 感極まったように唇を震わせる小傘。

 最初は僕のほうが興奮して、彼女を求めていたというのに、いつの間にか小傘のほうも僕を求めるようになっていた。

 僕は返事の代わりに唇を近づけていくと、小傘も僕の腰に両手を添えるようにおいて顔を接近させてくる。

 

 

「んっ、ちゅぷっ、んふふっ……れろっ、ちゅるっ……」

 

 

 キスをしている最中、ときおりうっすらと瞼を開けて潤んだ瞳でこちらの様子を確認してくる小傘。

 互いの唇を擦り合わせ、心地の良い弱い痺れが口元に帯び始めると、次第にこれだけでは物足りないとばかりに舌が疼いてくる。

 小傘ともっと深いキスをかわしたい……。その欲望を満たすために、僕は彼女の唇を舌先でなぞるように開けて、ぴちゃぴちゃと控えめな水音を鳴らしながら口内に舌を侵入させていく。

「んむっ……!!」と小傘は不慣れの感覚に背筋をびくりと震わせるが、僕から逃げることは無く、そのまま彼女の口内を舐め回す。

 

 小傘の温かい口内を舌でれろれろと舐め続け堪能していると、彼女の方も舌を伸ばしてきて僕の舌に絡めあわせてくる。

 口付けの快感を求めているうちに、僕と小傘はただお互いの舌を味わい尽くすようなキスを交わしていた。

 初めてキスを交わしたという小傘も、今は既に僕とのキスに夢中になっているみたいだった。

 

 

「んぁっ、ちゅるるっ、ご主人のしたっ、やわらかい……っ、んん、れろっ……」

 

 

 蕩けきった声で、小傘は僕の唇と舌を吸い続けてくる。僕も負けじと小傘の唇と舌を貪りつくしていき、互いの唾液がぐちょぐちょといやらしい音を立てて口内で混ざり合う。

 唾液が口元から溢れ吐息が荒くなり、ひとまず呼吸しようと唇を離しては、すぐに口付けの感触を求めてしまって、唇を奪い合うようにキスをする。

 冷たくて気持ちの良いゾクゾクとした快楽が何度も身体中をかけ巡ってくるが、激しい口付けを続けた結果として、僕と小傘の身体はすっかり火照っていた。

 さっきまで雨に濡れてせいで寒かったのに、今は逆に体温が高くなっている。キスを一旦中断して、小傘の腰に両腕を回して軽く抱き寄せるが、彼女の身体もポカポカととても熱い。

 

 

「はあっ、ああ、ご主人……っ。ご主人のキス、すごく気持ちいいけど、身体がどんどん熱くなってる気がするよ……んっ、これって興奮してるってことかな」

 

「そうかもね。このままキスを続けてもいいけど、もっとエッチなことしようか」

 

「うん、お願い。じゃないと私、ずっと興奮したままだと、どうにかなっちゃいそうだよ……っ」

 

 

 小傘は熱い吐息をしながら、興奮に耐えきれないかのように腰をよじらせる。彼女に着せている僕のワイシャツにはシワができていた。

 

 興奮を抑えきれないのは僕も同じであり、さっそくワイシャツのボタンを外して小傘の胸をあらわにさせる。

 白い布にぎゅっと閉じこもっていた豊かな乳房が外に向かって弾けながら解放され、その拍子でワイシャツもふわりと羽ばたくが、最終的に乳首を隠すように彼女の胸に覆い被さる。僕はもう一度ワイシャツに手を触れてずらしてやると、今度こそ小傘の胸の全体図がはっきりと見えた。

 ……しかし何度も思ったけど、こうして見ると幼い見た目の小傘にしては、結構立派な大きさをしてると思う。大きさもだけど形もしっかりと整っていて、可愛らしい小傘の顔つきと相まってギャップというものを感じざるを得ない。無論、僕はそのギャップに欲情してしまっていた。

 

 

 

「ご主人、さっきから私のおっぱいずっと見てる。ちょっと恥ずかしいよ……」

 

「小傘の胸って意外と大きいなって思ってさ」

 

「そ、そうかな? ご主人は私のおっぱいは好き?」

 

「もちろん好きだよ」

 

「えへへっ、ありがとう……いいよ、ご主人。私はご主人の傘だから、私のおっぱいもご主人専用だよ。だから、おっぱい……好きに触って」

 

 

 小傘は頬を紅色に染めて恥ずかしそうにしながらも、僕を見ながらそう語ってくる。

 その言葉に甘えて、小傘の乳房に手を伸ばしていく。

 胸の上に手のひらを乗せるようにして揉んでみると、伝わってきたのはふわりとした感触。小傘の胸は軽く揉むだけでも形が変わってしまうほどに柔らかくて、僕は一瞬で胸の心地よい感触のとりこになっていく。

 気持ちの良い柔らかさだけじゃない。ほどほどに大きい乳房は弾力にも富んでいて、指圧を加えればプルンと揺れて、指を優しく弾き返してくれる。なんて心地よい弾力感だ。

 

 

「あっ、んっ……」

 

「小傘、ちょっと背中を向けた状態で僕の膝に座ってくれる」

 

「う、うん」

 

 

 もっと揉みやすくしようと、小傘に背中を僕の胸元に重ねるように座らせる。

 胡座を組んだ両足に小傘の小さくてやわらかいお尻がちょこんと乗る。

 鼻先に近づいた涼しそうな水色の髪からは、甘ったるい香りが漂ってきて、嗅ぐだけで思わず視界がクラっとしてしまう。

 

 

「ご主人、身体熱くなってるね」

 

「小傘みたいな可愛い女の子が相手だからね。あまりにも幸せで興奮してるんだ」

 

「うん、私も幸せ。ご主人、もっと私で興奮して……あぁっ、あん……っ」

 

 

 小傘の背後から手を前のほうに伸ばして、胸を下から持ち上げるようにしてふたたび揉みしだく。

 さっきより揉みやすくなったからか、適度に肌の張りを保った乳房が僕の手のひらでたぷんたぷんとちょっと激しめに揺れ動く。極上の揉み心地ともいえる小傘の乳房は、いくら揉んでいても飽きることがない。むしろあまりにも気持ちよすぎるから、全神経と思考が胸の感触に集中してしまって、揉むこと以外何も考えれなくなってしまう。

 

 

 

「んっ、はぁぁ……やぁっ、ああっ……!! ごしゅじんっ、乳首、つまんじゃっ、やめぇっ……ふああっ……」

 

 

 彼女の反応のとおり、僕は乳房に可愛らしく実った桃色の乳首をつまんだりいじったりして楽しむ。

 小傘の吐息もすっかり艶めいたものになり、舌も若干回らなくなってるようだった。

 もうしばらく胸の感触を堪能してもいいけど、せっかくなら小傘にはもっと気持ちよくなってもらいたい。僕は小傘の身を包んでいるワイシャツの一番下のボタンを外す。

 これ一枚でどうにか身体全体を隠そうとしのいでいたため、ボタンを外すと直ぐに下着が晒された。

 その調子でさらに脱がそうと、下着を膝から通して脱がしていく。

 

 

「あっ、ご主人っ、私、恥ずかしい……っ」

 

 

 気持ちよさで思考が蕩けかけていた小傘も流石に羞恥心を感じているらしいが、特に抵抗はしてこなかったため下着はするりと脱げた。

 前が開いたワイシャツしか着ていない小傘はほぼ裸のようなものであり、僕は、恥ずかしそうにしている彼女に構わずに秘所のほうに手を伸ばした。

 秘部の表面を下から上に向かって線を描いてみると、少しだけねちゃっとした感覚が指先に伝わって小傘が甘ったるい声を漏らす。

 

 

「はぁっ、あぁ、なにこれっ……私、ご主人にエッチな女の子にされてるみたい」

 

「僕はエッチな小傘も好きだよ」

 

 

 僕は続けて秘部に何度も指を押し当てるように刺激してみる。

 初めてキスをしたという小傘は、当たり前だがそれ以上のまぐわいも初めてだろう。なら、しっかりと慣らさせてやりたい。

 

 

「んんっ、はあっ、や、やだっ……私の大事なとこっ、ご主人の指がっ、やぁぁ……っ、んう……っ」

 

 

 慣れない感覚に小傘は声を震わせる。小さくか弱い声だけど、愛撫を感じる女性の艶っぽさもちゃんと感じられて、それを聞くだけで僕はもう脳が熱くなりそうな程に興奮してしまう。

 小傘の声はとても魅惑的であり、うるさいも雨音も気にすることなくたちまち夢中になっていった。

 艶めいた声を堪能しつつ、僕は秘部に触れた指をしっかりと動かして小傘に刺激を与え続ける。

 

 

「ぁぁっ、ふっ、ふぁぁ……っ」

 

 

 やわらかい秘部がほんのりと温まっていくのが指先を通し、伝わってくる。僕は次のステップに進もうと、秘部の奥へと指を挿入させる。

 

 

「ひゃ、ひゃああ……っ、ご、ご主人の指が、なかにっ、はいちゃってる……ひぅっ」

 

 

 膣内に潜らせた指にやわらかな秘肉がギュッと絡みついてくる。

 他にもわかったことは、温かくてネバネバとした少しだけ分泌されているようだった。小傘にもっと気持ちよく感じてもらうために、指を包み込んでくる秘肉に対抗して、こちらも指を膣内でぐちょぐちょと動かしていく。

 

 

「あんっ、ああっ、ご主人のゆびっ、いいっ……」

 

 

 小傘の肩がびくんっと、またびくんっと何度も軽く痙攣をおこす。彼女は自身の手を、秘部をいじっている僕の腕を指先でつまむようにして触れてくる。

 それでも僕は遠慮することなく、膣内に指をもう一本追加して刺激を強くさせる。それだけではない。僕はもう片方の手で、ぷるぷると揺れる小傘の胸は揉みしだく。

 形が変わってしまいそうなくらいにやわらかくて肉感のある胸を何度も何度も激しく揉みしだき、そうすることで期待どおりに小傘がさっきより強めの反応を示す。

 

 

 

「ひゃあぁっ、ご主人っ、ご主人、だめっ、これだめっ、んんっ……っ、ふたつっ、どうじなんて……はっ、だめぇっ、やあぁっ……おっぱいもっ、おまんこもっ、そんな触りかたっ、んああ、あっ……っ!」

 

 

 身悶えする小傘。それに応じて彼女の着ているワイシャツがパサパサと音を立てて激しくゆらめている。

 小傘の可愛い反応に、僕はもっと攻め立ててやりたい気分になった。

 

 

「小傘、こっちむいて」

 

「うん…………ちゅうっ、れろっ、ちゅるるっ、んん」

 

 

 小傘は僕に背中を向けたまま顔だけをこちらへ振り返らせてきて、僕の方も顔を近づけ唇の距離を縮め、そのまま口付けを行う。

 唇が重なった瞬間、小傘の口元についたねっとりとした唾液が僕の唇にも付着してして二つの唇を強く密着させる粘着液のような効果を果たす。

 僕と小傘もそれに乗じて互いに唇を強く押し付け合い、快楽を求める思いのまま二人とも舌を伸ばして絡めあう。

 口内で二人の混じった唾液が弾け、相手を強く貪るような深い口付けによって唇がじわじわと痺れていく。

 

 もっと小傘の唇と舌を堪能したい……そういう思いのままに、唇を貪り続ける。

 

 

「んぅ、ひゃんんっ……んっ、れろっ、ちゅっ、ちゅっ」

 

 

 熱くなった唇をいつまでも重ね続けていると、小傘が口内に反響するくらいの喘ぎ声を漏らし始める。

 声が大きくなるにつれ口元も震えてきて、貪り合う二つの唇に隙間が生まれ嬌声が部屋に漏れ出ていく。

 小傘は気持ちよすぎるせいかキスするのも精一杯のようで、次第に僕の方から一方的に唇を貪るような形になる。

 

 

「ご主人、も、もうだめっ……んんっ、れろっ!」

 

 

 唇を堪能していると小傘がビクビクと背筋を震わせた。

 キスの最中も膣内を刺激していた指からは熱くてねっとりとした感覚が伝わってきて、小傘が絶頂していたことを告げていた。

 唇を離すと、僕は強い快楽でぐったりとしてしまった小傘を両腕の中に優しく抱きとめる。

 

 

「ご、ご主人のキス激しすぎっ。おかげで気持ちよすぎて、そのままイッちゃったじゃない」

 

「ごめんごめん。小傘の唇が欲しいあまり、ついね」

 

「私のことが……それならしかたないか。でも、ご主人が欲しいのは唇だけじゃないよね?」

 

 

 

 ご明察。

 

 小傘とのキスはたまらなく気持ちいいものだけど、僕はもっと小傘を欲しいという肉欲を抑えられそうになかった。

 興奮で愚息が膨れ上がっていき、早く小傘の膣内を感じたいという気持ちが増大していく。

 それでも僕は優しく接しようと、小傘を畳に寝かせ、腕を両膝に回してゆっくりと開かせる。

 小傘はほとんど肌蹴ているワイシャツを着た状態で、畳に寝そべったまま僕にどこか不安そうな視線を送っていた。

 

 まるで、これじゃ妖怪じゃなくて、ただのか弱い人間の少女みたいだな。

 

 

 

「ご主人、い、いれるの……?」

 

「怖い? もしかしていやだった?」

 

「全然いやじゃないよ。むしろ、ご主人にしてもらえることが凄く嬉しい。でも、私こういうエッチなの初めてだし、ご主人が私で気持ちよくなってくれるか不安で……」

 

「安心していいよ。そんなこと絶対ないから。僕も小傘に気持ちよくなってほしいし、このまま僕に任せて」

 

「うん。ご主人、お願い。一緒に気持ちよくなろう……んっ、ちゅっ」

 

 

 軽く口付けしてから、僕は腰を小傘の開かれた股の奥の方へともっていく。

 秘部と亀頭がちょんと軽く接触したところで、小傘が僕のワイシャツを着たままなのをどうしようか考えるが、着せたまま続けることにする。

 いよいよ膣内に亀頭を押し進めると、小傘の上を向いている二つの乳房がぷるんと揺れ動く。小傘自身も体を軽くくねらせ、着ていたワイシャツが畳にかすれて、衣擦れの音を発生させる。

 

 ずぷずぷっと肉棒が少しずつ膣内に挿入され、それに反応した膣壁が肉棒の周りをギュッと締めるようにまとわりついてくる。

 

 

「んあっ、あっ、ひゃあっ……」

 

 

 小傘の可愛い嬌声を耳にしながら、秘肉が与えてくる快楽に僕はなんとか耐えつつ肉棒を膣の奥の方に押し進めていく。すると、膜のようなものが進行を阻害してきて、僕はそれを腰を小傘に叩きつけることで膜を突き破り、肉棒をようやく膣奥まで到達させた。

 熱くて窮屈な膣内に肉棒のほとんどまで挿入した僕は、小傘の膣の気持ちよさに早くも限界を迎えそうになるが、先に絶頂するわけにはいかず、込み上げてくる熱を必死に抑える。

 そして、先ほどから処女を失った痛みで苦しそうにしている小傘の頭を優しく撫でた。

 

 

「小傘、痛かったよね? 大丈夫?」

 

「う、うん……なんとか平気よ。ちょっと痛かったけど、初めてをご主人に捧げたことが嬉しくて、このくらいなんてことない。

 ふぅ……うん、もう痛くないかも。ご主人の熱いので、私の膣内、好きに味わっていいからね」

 

 

 小傘の健気な気持ちがとても嬉しくて、それと同時に甘い誘いによって僕はふたたび彼女を貪りたいという情欲を強く再燃させる。

 僕は腰をゆっくりと前後に動かし始めると、それだけで性器どうしがぬちゃぬちゃ音を立てて絡まり合い、強い快楽が返ってくる。

 

 

「あっ、ひゃうっ、ご、ご主人のが動いてる……私の奥に熱いのがきて、か、感じちゃう、ひゃあっ、あっ、あんっ」

 

 

 少し不安だったけど、小傘もしっかりと感じてくれているようで安心した。

 それならばと僕は腰の動きを少しずつ早めていて、肉棒をずぼずぼと何度も膣奥を突いていく。

 

 ずぷっ、ずぷぷっ、ぱんっ、ぱぁんっ、ぬぷっ、ずちゅっ

 

 

「はぁっ、あぁっ、やああっ、ご主人、ごしゅじんっ……! わたし、ご主人とえっちできて、すごく幸せだよっ、あんっ、あっ、はぁっ、んんっ……」

 

「僕もだよ小傘」

 

「ほ、ほんと……? そ、それならもっと激しくしてもいいよ」

 

 

 そういうご要望ならぜひそうしよう。というか僕がそうしたいだけなのだが。

 ともかく、僕は腰と腰を勢いよくぶつけ合って肉棒で膣奥を強めにしつこく突き入れる。腰を後ろにやっては、素早く力強い動きで腰を前にやることで肉棒が膣壁にずりずりと擦れて、それだけで僕は快楽を感じ取り、小傘は体を軽く浮かせる。

 小傘は嬌声を漏らしながら、体を浮かせたり震わせたりして、着たままのワイシャツを翼のように激しくバサバサと羽ばたかせる。

 膣内に何度も肉棒を挿入するだけでも気持ちよさで腰が砕けかけている僕は、小傘がいま僕の服を着ながら体を重ねているという事実でさらに興奮してしまう。

 彼女の体の上にぷるんぷるんと揺れ動く胸も、劣情を誘うほどに素晴らしい光景で、僕は手でやわらかい胸はぐにぐにと激しく揉みほぐしていく。

 

 

「やああっ、ああっ、ご主人っ、胸までもんでっ、や、やあっ、んんっ……だ、だめ、ひゃああああっ……あっ、あんっ!」

 

 

 胸の感触と肉棒を締め付けてくる膣肉を堪能していると、小傘は大きめの声をこぼし、膣内から熱い液体を分泌させる。

 僕は一旦腰の動きを止めると、小傘は力を失ったように畳に上にぐったりとして、はぁはぁと息をしていた。

 

 

「はぁっ、んはぁっ……ごめんなさい。私だけ勝手にイッちゃって……」

 

 

 絶頂を迎えたばかりの小傘だが、僕に謝ってくるその声音には申し訳なさが伝わってきた。

 涙で潤ませる瞳からはまるで『嫌わないで』とでもいいだけな切なさを訴えかけてきているように見えた。

 僕は小傘の腰に手を回してぐっと抱き起こすと、性器どうしがつながったまま彼女の体を抱きしめる。

 

 

「ご主人……?」

 

「安心して小傘。一人で先に気持ちよくなったからって、それくらいで小傘を怒ったりしないから」

 

「ん、ありがとう。……だけど私はやっぱりご主人と気持ちよくなりたいし、気持ちよくしてあげたい。もう落ち着いたから、もっと続けよ?」

 

 

 会話の中で、僕と小傘は近い距離で互いを見つめあっていると、どちらからともなく唇を近づけてキスをする。

 舌も絡め合わせ、だけど今度はお互いの想いを感じ取り味わうように、丁寧にゆったりと時間をかけながら、舌どうしを優しく擦ったり巻き付けあったりする。

 ぴちゃぴちゃと唾液が口内で静かに弾け、僕はそれを聴きながら腰の上に乗っている小傘をそのまま突き上げ始める。

 

 

「んっ、れろっ……あぁっ、やあっ、はああっ、はぁぁっ」

 

 

 小傘は絶頂したばかりだというのに、膣肉は肉棒をギュッと締め付けかかってきて強く求めてくる。

 僕は腰を突き上げて膣奥に肉棒を強く押し込んでいると、激しく何度も圧縮を繰り返して快楽を与えてくる膣壁に、そろそろ耐えられなさそうなさそうだということを神経で感じとった。

 腰から強大な熱の流れが込み上げてくるのを理解して、僕はその熱の濁流に身を任せて、燃え盛る炎のように肉棒で小傘の膣内を激しく繰り返し犯していく。

 

 

 ぐちゅっ、ずぷずぷっ、ずぼっ、ずぽずぽっ、ずりっ、ぱんっ、ぱんぱんっ、ぱんっ、パンッ!

 

 

「やあっ、あんっ、あんっ、ご主人のっ、激しすぎて、これ気持ちよすぎるよぅ……っ、ふあっ、だめ、だめだめっ、ダメだよご主人、こんな激しいのっ、私、耐えられないっ、ま、またイッちゃう」

 

「小傘、僕ももう限界……」

 

「そ、それなら一緒にイこうっ? 今度こそっ、二人で気持ちよくなろっ、んんっ、あっ、ひゃっ、んぁっ、ぁあああっ……!」

 

 

 小傘の浮き上がってふたたび落下した腰に、僕も迎え撃つように腰を突き上げて肉棒を奥にねじ込む。

 それと同時に膨大な熱の量がせりあがってきて、そのまま小傘の膣内に吐き出された。

 

 

 どびゅっ、どびゅどびゅっ、どぷっどぷっ、びゅるるっ……どろっ、どくどくっ

 

 

「あ、はぁっ、はぁぁ…………っ、すごいっ、熱いのが、奥に流れてるっ! ん、ああぁっ……これがご主人の……ご主人が気持ちよくなった証。わたしにこんなに熱いのたくさんくれるなんてっ、とても嬉しい……っ、ご主人、好き。大好き」

 

 

 奥という奥に精液がどくどくと注がれていくが、量的にも小傘の膣内の狭さ的にも全ての精液を受け止めきれずに、秘部の割れ目からぽたぽたと精霊が零れて畳を汚してしまう。

 しかし、互いに夢中になったままであった僕と小傘は快楽の余韻に浸りながら、お互いを抱きしめあったりキスし合ったりしながら時間を過ごしたのであった。

 

 

 

■

 

 

 

 小傘と体を重ねたあと、僕らは二人でお風呂に入り、色々あったせいで疲れを溜めていたこともあって、二人で一つの布団に入って直ぐに眠りについた。

 

 そして、目が覚めて迎えたのは、雲が一つない清々しい空と眩しいほどに照りつける太陽。

 

 

「ご主人。外、晴れちゃったね」

「雨が長いこと続いてたからね。……それで小傘、本当に行っちゃうの?」

 

 

 僕はこちらに背中を向けながら空を見上げる小傘に問いかける。

 僕達は人里を出て、近くの森にいた。

 なぜそんな場所にいるのかと言うと、小傘が今日の天気を見て突然今から帰ると言い出したからだった。

 

 

「……本当はご主人ともっと一緒にいたいけど、妖怪がいつまでも人里にいると、いつバレるか分からないからね。もしバレたりして、ご主人に二度と会えなくなるのもいやだし……それに最初にしばらくの間の関係って言ったから」

「そうか。……それなら、また時間がある時においでよ。

 しばらくの間の関係とかそんな気にせずに、小傘がまた必要とされたいと思ったりお腹空いた時に、僕で良ければご主人になるから」

 

 

 小傘の言い分は最もであり、彼女の判断こそが一番賢明な判断なのだろう。彼女と過ごした濃密な日々を思うと少し寂しくなるが、これもしかたがない。

 小傘は僕の言葉に振り返ると、元気の良い笑顔をしながら言った。

 

 

「これでお別れって訳でもないもんね! ご主人、絶対にまた会いに来るよ! ……あ、だけど、傘になるだけじゃなくて、また会えた時はエッチなこともしてくれると嬉しいな」

 

 

 頬を紅くしてもじもじとしながらそう言う小傘はとても可愛らしく、僕は彼女と軽いキスを交わしたあと、空を飛んで人里を離れていくのを見送った。

 

 

 こうして僕は傘の妖怪、多々良小傘とこれからも親交を深めるようになり、六人目の女性と仲良くなったのであった。

 

 

 そして小傘は、夜に門番をやっている僕にまた会いに来てくれたり、人里に忍び込んでこっそり僕の家にやってくるようになるのだが、ぶっちゃけ小傘とは傘の役目を担ってもらうよりも、身体を重ねることの方が多くなってしまったり……。

 だけどそんなことも気にせず、僕と小傘はどんどん仲を深めていったのであった。

 

 

 

 

 

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