門番やってたら美少女とエロエロな関係になってしまった。 作:ココナポッカ
今日も今日とて門番の役目が無事に終わり、朝を迎えたばかりの帰り道。
空には一日の始まりを告げる眩しい朝日が里を照らし、徹夜明けの目にじわりと刺激を与えてきた。
幻想郷の季節は初夏。
この時期になると、昼からは夏らしい暑さを感じるようになるが、この時間帯はどちらかと言えば涼しい方だ。とはいえ、本格的に熱くなるのはこれからだ。
あと少しで蒸し暑い夜の外で、門番をしなくちゃならないと思うと気分が億劫になる。
「あら、門番さん。おはようございます」
横から聞き覚えのある声がした。振り向くと、そこにいたのは薄紫色のショートヘアをした可愛らしい少女──稗田阿求ちゃんだった。
彼女はまだ若いがこの里の権力者の一人であり、とても大きな屋敷を持つ稗田家の当主でもある。
彼女は礼儀正しくぺこりと頭を下げ、僕も挨拶を返した。
しかし、こんな早朝から阿求のような可愛らしい女の子と会えるなんて僕も幸せ者である。
「門番さんは今見張りの時間を終えたばかりなんですか? いつも里を守ってくださってありがとうございます」
「うん。まあね……」
お礼を言う阿求ちゃんの笑顔が眩しすぎてちょっと辛い。
実は門番の時間を使って、こっそり女性と会ってお喋りしたり、ましてや色んな女性と交わってるなんて口が裂けても言えない……。
「そ、そういえば阿求ちゃんがこの時間に外にいるなんて珍しいね」
「本当はいつも早起きなんですよ。だけど、屋敷のみんなが朝早くから出歩くのは危ないだとか、私の体があまり強くないからダメだって言って、なかなか外に出させてもらえないだけです」
「え? じゃあなんで阿求ちゃんは今ここに」
「内緒で屋敷を飛び出してきたんです。屋敷は大きいですけど、屋敷の中だけで過ごすのはやっぱり窮屈ですから。お願いすれば外に出させてくれる機会もありますが、それだと使用人が心配して着いてくるんですよね」
阿求ちゃんの言いたいことは何となくわかる気がする。
僕が経験したことある訳では無いが、稗田家の屋敷は大きいとはいえ、いつまでも外に出ないと窮屈に感じるものなのだろう。
屋敷の中でほとんど過ごすのだとすれば、外に出る時くらい誰からも束縛されず一人で自由に出歩きたいと思うのは当然のことかもしれない。
「……それに、あなたとのおしゃべりの時間は二人っきりがいいですしね」
「え?」
「なーんて、冗談ですよ。ごめんなさい。屋敷にいる人以外と話すのに慣れてないせいでも下手な冗談言っちゃいました」
そ、そうなのか。いきなり言うのものだからちょっとびっくりした。冗談なのは少し残念だが、阿求ちゃんのような可愛い女の子と話せるだけでも嬉しいので許すことにしよう。
「お、稗田家のお嬢ちゃんじゃねえか。もしかして夏祭りの下見かい?」
ふと僕と阿求ちゃんの横を通り過ぎようとした齢五十代の男性から声をかけられる。
薄手の服を着た男性の両腕は筋骨隆々としており胸板も厚く、いかにも力仕事をやっていそうな見た目をしている。その証拠に彼は工具箱のようなものを握っていた。
「おはようございます。朝早くからお仕事ご苦労様です」
「はははっ、美人のお嬢ちゃんにそんなこと言われたら頑張るしかないねぇ。夏祭りは立派な屋台立てるから楽しみに待っててな!」
豪快な声で言いながら、男性は歩き去っていく。
「夏祭りですか。もうそんな時期なんですね」
「阿求ちゃんは夏祭りには参加するの?」
「はい、一応は……護衛が一緒なので、やっぱり窮屈に感じますけどね。稗田家に生まれたことに後悔はしておりませんが、私と同じ年の子たちが自由に遊び回ってる姿を見てると、ちょっぴり羨ましくなります」
彼女は笑いながら言うが、どこか寂しそうにも見える。
できればその窮屈から解放してあげたいけど、僕が稗田家の使用人たちを説得したところでどうもできないだろう。阿求ちゃんが大事なのは分かるけど、過保護すぎるのも問題かもしれない。
「僕が代わりに護衛をしていいなら喜んでそうするんだけどね。阿求ちゃんが僕と過ごすことを窮屈に感じなければだけど」
でも、おそらく阿求ちゃんは誰にも護衛されずのんびりと一人の女の子として夏祭りを楽しみたいはず……。
「そ、それです門番さん!」
断られる。そう思っていたら、阿求ちゃんは目を輝かせて、握った右手をぽんと開いた左手の上に置いた。
「夏祭りが来る前に屋敷の者たちを説得して、護衛を門番さんに代わるように頼んでみます! もしあなたと二人で夏祭りを楽しめるなら私も大歓迎です!」
「え、そんなことできるの?」
「大変かもしれませんが、今日から使用人たちのご機嫌をとってどうにかしてみせます。それにあなたが護衛をしてくださるなら、使用人たちも信用してくれるでしょうし、私に任せてください」
もはや既に二人で夏祭りに行くことが決まったかのように、彼女は僕の手を両手で握って嬉しそうに振り回した。
ここまで喜んでくれるとは……でも二人で夏祭りに行くことができるのだとしたら、僕としても喜ばしいことだ。
「それじゃあ、絶対に説得してみせますから! その時はまた門番さんに連絡しますからね!」
「うん、待ってるよ!」
そうして僕は阿求ちゃんと別れ、家に着いたのであった。
どうにか阿求ちゃんが屋敷の使用人たちの説得に成功することを祈るばかりである。
■
それから数日経った、夏祭り当日。
夜になると静けさに沈む人里も今日は、外にいっぱいの人が出歩いていた。
酒に酔っている者、楽しそうに笑う者、大きな声で客寄せを行う出店の人達。様々な人達の熱気が入り交じり、夏祭りは始まったばかりだというのにいきなりこの調子で行くと、後半にばてるのではと思うくらい、里のみんなは盛大に盛り上がっていた。
そんな中、僕は早歩きで稗田家の屋敷に向かう。
敷地を守るようにしてできた長い塀の外側を沿うように歩いていると、屋敷に入るための門のところまでやってくる。
その前には、白い髭を生やした身なりの良い老人と阿求ちゃんが立っていた。
そう。阿求ちゃんは見事、屋敷の人たちの説得に成功し、僕と彼女の二人だけで夏祭りに行くことが叶ったのだ。
「阿求ちゃん、おまたせ」
「門番さん。わざわざここまで御足労おかけしてすいません。爺やも一緒に待ってくれてありがとう。この方が来てくれたから、もう大丈夫よ」
阿求ちゃんは隣の老人にそう声をかける。彼は阿求ちゃんに軽く頭を下げると、次に僕に向かって頭を下げた。
「阿求様が、使用人以外の者を護衛にしたいと仰った時は、……やはりあなたでしたか。日々、里を守ってくださる門番であるあなたなら阿求様を任せても安心ですな」
「それはどうも……僕のことを知っているんですか?」
「あの時の件で、阿求様がお世話になったとの事でお伺いしております。それではどうか、阿求様のことをよろしくお願いします。阿求様も無理をなさらぬように」
「もうそんなに心配しなくても大丈夫よ爺や。この日のためにちゃんと体調を整えてきたんだから」
阿求ちゃんが言うと、爺やと呼ばれる老人はもう一度頭を下げて屋敷へと戻っていく。どうやらあの件のおかげで、僕は稗田家の関係者からは信頼をおかれているらしい。
阿求ちゃんは早足で出店がある方に向かうと、僕を手招きしながら向こうを指さす。
その姿はとても年相応としていて、どこかすっきりしているようにも見えた。
「門番さん、早く夏祭りを回ってみましょう! 私、今まで夏祭りは何度か参加したことはあるんですが、使用人の言う通りに軽く見て回るだけだったので、見てみたいものがたくさんあるんです!」
「分かった分かった。ちゃんとゆっくり見て回るから、走って転ぶと危ないよ」
「わ、分かりました!」
僕は阿求ちゃんの隣に並んで、二人でゆっくりと出店の方へと歩いていく。
阿求ちゃんの歩幅は小さく僕もそれに合わせる。それを煩わしく思うことはなく、むしろ僕は阿求ちゃんのような美少女と夏祭りを堪能できることに幸福を感じていた。
さて、阿求ちゃんとの夏祭りが始まりだ。
阿求ちゃんとは色んな出店を見て回っていった。
一番最初に訪れたのは金魚すくいの出店。
「門番さん、見てください! 金魚がたくさん泳いでますよ! 早速やってみますね」
「そりゃあ金魚すくいの店だからね。僕もやってみようかな。おじさん、ポイを二つください」
「あ、門番さん! 自分の分は自分で払いますよ!」
「いいって気にしないでよ。はい阿求ちゃん、頑張ってね」
「あ、ありがとうございます! よ、よし。たくさん取ってみせますね」
成果としては二人して一匹も取れなかった。まさか弱いポイを掴まされたかと店主を疑ったが、阿求ちゃんは気にせずに楽しそうにしていたので僕も気にせずに、次の出店に向かうことにした。
次に向かった出店はかき氷店だ。
阿求ちゃんはイチゴ味を選んで、口に運んでみると、スプーンを握ったままの手で軽く頭を押さえ始めた。
「こ、これ……初めて食べてみましたが、冷たくて頭がキーンてします。そういえば本に冷たいものを食べると脳に響くと書いてありましたね」
「大丈夫? 食べれなかったら残していいからね」
「へ、平気です! 門番さんに奢っていただいたものを粗末にするわけにはいきません。これくらいっどうってこと…………うっ、頭痛いっ」
他にも色んな出店で食べ物を買ったり、見て回ったりした。
しかし、夏祭りなだけあってもちろん人が多い。阿求ちゃんは小柄だから、人だかりに巻き込まれたりしたらすぐに見失ってしまいそうで心配だ。
一応、僕は大事な当主様の護衛を任された身なのだからそんなこと絶対あってはならない。そうならないためにも、やはり……。
「阿求ちゃん。ちょっといい?」
「はい、なんでしょう」
「阿求ちゃんが良かったらなんだけど、手繋いで歩いてもいいかな。ほら、これだけ人多いともしかしたらはぐれてしまうかもしれないし」
「…………」
「阿求ちゃん?」
しまった、返答が全くない。年頃の女の子が男と手を繋ぐのは無理があったか。
僕はすぐに謝罪しようとし、
「ごめん。やっぱりさっきの話は忘れ……」
その途中でぎゅっと小さくて柔らかな感触が僕の手に触れる。僕は言葉を中断して手の先を見てみると、阿求ちゃんの手が僕の手を優しく握っているのが分かった。
「お、お願いします!? た、たしかに迷子になったら大変ですからね! それに私もあなたが相手なら手を繋ぐのも嫌じゃありませんし」
そう言う阿求ちゃんの頬は紅色に染まっていて、口調も少しギクシャクしているように聞こえた。おそらくその原因は夏の暑さにあてられただけではないだろう。
どうやら少しの間黙っていたのは恥ずかしかったからのようだ。まあ、こんな人がたくさんいる場所で男女が手を繋ぐには勇気が必要だよな。
そして、しばらく歩いていると、恥ずかしさにも慣れてきたのか阿求ちゃんの控えな手の握りかたがぎゅっと少しだけ強くなる。僕もそれに答えて阿求ちゃんの手を握り返し、肩が重なるくらいに近寄ると、彼女はまた顔を紅くしながらも、離れることはなく口元を緩ませていたのであった。
手を繋いだまま、出店を見て回っていると思わぬ人物に出会った。
「あら、こんばんわ。あなたも夏祭りを楽しんでいらっしゃったのですね」
丁寧な口調に瀟洒な立ち振る舞い。
店の前にできた人々のうねりを華麗に避けてこちらにやってきたのは、十六夜咲夜さんだった。手には出店で買ったものがあった。
人里でメイドの姿は明らかに目立つのだが、彼女は大して気にせず涼しそうな表情をしていた。
彼女がどう思っているか知らないが、阿求ちゃんと手を握っている姿を見られて僕は気まずい気分になってしまう。
咲夜さんは僕を見たあと、すぐに阿求ちゃんに目線を向ける。阿求ちゃんはなぜか、咲夜さんを睨み返していた。
「そちらの方はお知り合いですか」
「は、はい。実は……」
「私は稗田家当主、稗田阿求です。あなたこそ、門番さんとどんな関係ですか?」
僕が言おうとすると、阿求ちゃんが遮って自ら名前を名乗った。だけど、ちょっと言いかたに刺がある。咲夜さんもそれに気づいているだろうが、彼女はあまり気にして無さそうだった。
「ちょっとした関係なだけですよ。それより、どうしてあなたは私を睨みつけているのでしょうか?」
「に、睨みつけてなんかいません! あなたが目立つ服装をしていたので驚いていただけです」
「そうですか。……おっと、あまりのんびりしている時間はありませんね。食べ物が温かいうちに早く戻らないとお嬢様を怒らせてしまいます」
咲夜さんは懐中時計を見てそう呟く。……メイドだし、もしかしてそのお嬢様に出店の食べ物を買ってくるように頼まれたのかな?
咲夜さんは一礼したあと、向かいの方に歩いていくとこちらに顔だけを向けると、口を開いた。
「門番さん、また機会があればお会いしましょう。その時が来ることを楽しみに待ってますね」
そう言って、咲夜さんは向こう側へと消えていった。……なんて発言を残してくれたんだ。楽しみにって何を楽しみにしてるんだ咲夜さん。
「……門番さん?」
阿求ちゃんと繋いでいる手に、ぎゅうっと、握るというよりかは握る潰してくるかのような勢いで圧力がかかってくる。い、痛い痛い!
阿求ちゃんの方を見ると、彼女は笑っていた。だけど今はその笑顔が怖い。
「あの人の発言から察するに、門番さんはあの綺麗な女性と定期的に会っているんですか?」
「う、うん……。と言っても、恋人とかじゃないよ! たまにあってお酒とか一緒に飲んでるんだ!」
「そうなんですか。でも、あんな珍しい服装をした人とどうやって知り合ったんですか?」
「……こ、これは秘密にしてほしいんだけど彼女は外に住んでる人だね。偉い人が住む御屋敷のメイドをやってて、たまにだけど里に買い出しに来てるみたいなんだ」
「へー、そうなんですね」
阿求ちゃんの声音が冷たい。てか、痛い痛い! 今度は足まで踏みつけてきた!?
「阿求ちゃん! ちょ、痛いって!」
「あの人と話してた時の門番さん、かなりデレデレしてましたね。鼻の下伸びてましたよ」
「そ、そんなことないけど……いててっ、機嫌悪くしたならほんとごめん!! ど、どうしたら許してくれる?」
「それなら……門番さんと二人きり静かな場所に行きたいです。私と門番さん以外誰もいない静かな場所ってありませんか?」
「え、そんな場所に行ってどうするの」
「そ、それは……そこに着くまで言えません」
そんな場所に行ったら夏祭りを楽しむことができなくなるのでは……そう思ったが、阿求ちゃんはどうしてもそこに行きたいようだ。
阿求ちゃんの機嫌を悪くしてしまった原因は僕にある。
幸いにも、そういう場所に一つだけ心当たりがあった。正直に言うと、護衛を任された身としては気乗りしないけど阿求ちゃんのお願いなら仕方ない。
阿求ちゃんを連れてその場所へ行くとしよう。
そこは僕にとって馴染みがある場所だった。
人里を出てすぐ近くに設けられた門番専用の小屋。そこなら僕と阿求ちゃんの二人きりの静かな時間を過ごせるだろう。
僕は誰にも怪しまれないように阿求ちゃんを連れてひっそり人里を出ると、彼女に近くの茂みに隠れてもらい、僕は既に番小屋の前にいる見張りに声をかけた。
「お、なんだお前か。交代の時間ならまだ早いがどうしたんだ」
「そうなんだけど、実は色々と訳があって今から見張りの時間を交代してもらえないかな? お礼とかそんなのしなくていいから」
僕の見張りの時間は夏祭りが終わったあと。つまりは本来ならこの人の見張りが終わったあとに僕の出番が来るはずだった。
だけど今は阿求ちゃんと二人きりになるため、この人には今から見張りを交代してもらう必要があった。
相手はどういうことだ? という疑問に満ちた表情をしていたが、もちろん全てを話すことはできない。
しかし、お返しはしなくていいことと自分の分まで見張りの時間を担ってくれるというメリットしかない意見に簡単に同意し、あっさりと見張りを交代してくれた。
交代した見張りが人里に帰っていき、他には以外誰もいないことを確認すると僕は阿求ちゃんを呼び出して一緒に番小屋に入った。
僕はほっとして番小屋に入るなり腰を着いて一息ついた。
「ごめんなさい門番さん。私のわがままを聞いてもらって」
「わがままだなんてそんなことないよ。むしろ阿求ちゃんの気分を悪くさせた僕に責任があるんだし。それより、なんで阿求ちゃんはこんなところに来ようと思ったの?」
こんな場所にいるより、夏祭りで盛り上がっている里の方が楽しいのでは? そう思っていると、阿求ちゃんは僕の隣に腰を下ろしてきた。
さっきまではこれくらいの距離で一緒に歩いていたりしたけども、今は静かな状況で小さな小屋に二人きりという状況だ。
喧騒の中で二人の時間を過ごすのとは違い、静かな空間で過ごすのは二人きりでいるという実感が強く、なにより僕たち以外の人の目がないため余計に二人きりということを強く意識してしまっていた。
「今の時間はこういう場所じゃないと、静かに二人だけの時間を過ごすことはできませんから。
……門番さん、突然ですが、あなたが以前に私を助けて下さった時のことを覚えていますか?」
「もちろん、忘れたりするはずないよ」
一年くらい前、人里に人間に化けた凶暴な妖怪が侵入する事件があった。
妖怪は人間の姿をして周りの目を欺き、人里の潜入に成功すると、いきなり本来の妖怪に姿を変えて本能のままに暴れようとしていた。
その時に偶然、阿求ちゃんが近くにいて僕もその場に居合わせていた。
妖怪は一番最初に阿求ちゃんに目をつけるとすぐに襲いかかり、僕は阿求ちゃんを守るためにその間に割って入り代わりに攻撃を受けた。
それ以降は気を失って記憶にないのだが、妖気を察知した博麗の巫女が颯爽と現れて妖怪を退治して、見事里を救ったのだという。
おかげで死者は0で、唯一怪我を負った僕も腕の骨にヒビが入る程度だったので被害は少なく済んだのであった。
庇ってくれたお詫びを言いに来た阿求ちゃんとは、そのあとも里で見かけると話すような仲になったのだ。逆に言えばあの事件がなければ、阿求ちゃんとここまで親密になることはなかったのかもしれない。
あの事件が良いこととは思わないが、阿求ちゃんと仲良くなれたことは今でも良かったと僕は思っている。
「門番さんがあの時助けてくれたおかげで私は今も無事に五体満足で生きています。だけどそれは言い換えれば、私のせいであなたを危険な目に晒したも同然。なのに、あなたは怪我まで負ったというのに、そんな私に仲良く接してくれて本当に感謝してるんです」
「別にあれは阿求ちゃんは悪くないよ。あれは僕が勝手にやったことなんだ。それに妖怪にあっさり気絶させられたし、阿求ちゃんを助けたと豪語できるほど立派なことしたわけじゃないよ」
最終的に妖怪を退治したのは博麗の巫女なわけだし。彼女が来てくれなかったら、僕も阿求ちゃんも無事で済まなかったと思う。
「それでもあなたが私を庇うために身を呈してくれたのは間違いありません。そのあともあなたは、私を外で見かける度におしゃべりに付き合ってくれたりして、私にとってあなたは、数少ない大切な関係なんです」
「阿求ちゃん……僕も阿求ちゃんと仲良くなれて嬉しいよ」
「私もです。私のようなは世間知らずの箱入り娘と仲良くしてくれてありがとう本当にありがとうございます」
そうお礼を言い終えると、僕は阿求ちゃんの次の言葉に肩をギクリとさせてしまう。
「……ですが、門番さんが仲の良い異性は私だけじゃなかったみたいですね。門番さん、これは女の勘なんですけど、実はあのメイドの人以外にも仲良い女性がいたりするんじゃないですか?」
僕と阿求ちゃんの顔はかなり近い。僕が動揺したのは阿求ちゃんから見て一目で分かっただろう。
「あ、阿求ちゃん。確かに僕には何人か女性の知り合いがいるけど……それは理由があって、えーと」
「ふふ、分かりやすいくらい慌ててますね。いいんですよ、隠さなくても大丈夫です。その人が私よりも門番さんと仲良かったとしても、もっと積極的に門番さんと関わらなかった私が悪いんですから。
美人のメイドさんと知り合いだと知っただけで不機嫌になってしまったのも、それこそ私が世間知らずの箱入り娘なのが原因なんです。ですが……」
ふいに話している途中で、阿求ちゃんが僕に目線と目線を重ねるように顔を振り向かせてくる。そしてそのまま、阿求ちゃんは僕に顔を近づけると唇にキスをしてきた。
僕は一瞬の出来事で考えが追いつかなかったが、阿求ちゃんは話を続けた。
「私も、やっと決心がつきました。門番さんの周りにどれだけ女性がいるかは分かりませんが……私も、その人たちのような門番さんとの思い出や関係が欲しいです! 二人きりになれる場所に連れてきてもらったのも、そういう理由なんです」
さっきのキスとその言葉の意味が分からないほど僕は馬鹿じゃない。その証拠に、阿求ちゃんは顔を紅くしているものの、目は真っ直ぐに僕を見ていた。
まさか阿求ちゃんのような美少女に、それほどまでに想われているなんて男として喜ばしいことだ。
しかし、若い少女といえど仮にも阿求ちゃんは里の権力者の一人。そんな彼女と、そういう関係になるのはまずいじゃないだろうか。
「あ、阿求ちゃん。だけど君は稗田家の当主で里の中でもとびきり偉い人で、それと比べて僕はただの一般人だよ」
「……その言い方、あまり好きじゃないです。私だって、普通の女の子なんですよ。門番さんと過ごした時間はまだそんなに多くないですけど……それでもその時だけは一人の女の子として、あなたとの時間を嬉しく思っていたんですよ。
それともやっぱり門番さんは、私なんかより美人で大人な女性の方がいいんですか?」
悲しそうに瞳を潤ませながら僕を見つめる阿求ちゃん。それに対し、僕は思わず胸が高鳴り、気がつけば阿求ちゃんの背中に両手を回して優しく抱きしめていた。
「そんなことないよ。阿求ちゃんのような素敵な女の子がそこまで想ってくれるなんて、嬉しくないはずないよ」
「……門番さん、それは本当ですか? それなら今度は門番さんの方からキスしてほしいです」
言われずともそうつもりだった僕は、阿求ちゃんの顔をゆっくりと引き寄せると、そのまま綺麗な桃色をした唇を奪った。
ちゅうっ……ちゅっ、ちゅぷっ
二つの唇が重なると、僕に抱きしめられている阿求ちゃんの身体が少し緊張で震えているのが分かった。僕は阿求ちゃんの肩を優しく撫でつつ、唇と唇で優しく触れ合いながら緊張を解すようにしていく。
蝶よ花よと大事に育てられてきた少女の純粋な唇というだけでも十分に魅力的なのだが、実際に口付けしてみると、とてもやわらかくて瑞々しく張りのある唇の感触をしていた。
「これが、キスなんですね。キスしたの、あなたが初めてです、ちゅっ……。恋愛小説で主人公とヒロインがキスシーンを何度か読んだことありますが……んっ、ちゅぅ。……いざ、自分で体験してみると、んっ、ちゅぷっ……想像していた以上に気持ちいいです。気持ちよすぎて……ふふ、なんだか言葉で上手く表現できませんね、んっ、ちゅっ」
僕も、阿求ちゃんのような無垢な唇を味わえるのは、滅多にない贅沢なのでしっかり堪能していく。
「キス、うまくできてますかね? 下手だったらすいません……んぅ、れるっ」
「大丈夫だよ。阿求ちゃんの唇はとても気持ちいいし、それにちゃんと僕が教えてあげるから安心して」
「はい。門番さん……もっと積極的なキスをしてもいいんですよ」
「分かった。今度は舌を使ったキスもしてみようか?」
それを聞いて、目をキョトンとさせる阿求ちゃん。
説明で教えるよりも実際に体験させようと思った僕は、ふたたび唇を重ねると、彼女の上唇と下唇の境界線を舌でなぞってから小さく口を開かせる。
意図を何となく察したのか、阿求ちゃんも僕の唇を軽く突くように伸ばしてきて、僕の舌先とちょっぴり触れ合う。
そこからさらに互いに舌を少しずつ絡め合わせていき、ねっとりと溶けるような口付けを続けていく。
「もんばん、さん……っ。これっ、キスっ、いいです……」
ちゅるるっ、れろっ、れろろっ、ちゅぷちゅぷっ、ちゅっ、ちゅぅ……
阿求ちゃんはまだ舌を使ったキスに慣れていないようだったが、懸命に舌を動かして僕の舌と絡めてくるその様がすごく愛らしくて、僕はどんどん興奮を大きくしていった。
そろそろ彼女の呼吸が続かないと判断して唇を離すころには、僕の愚息はズボンの中でしっかりと膨れ上がっていた。
「も、門番さん……っ! ズボンの、男性の大事なところ、すごく大きくなっていますよ」
阿求ちゃんは僕のズボンが膨れ上がっている状態を見て驚いていた。キスも初めてだった彼女からすれば、当然の反応だ。……今ならまだ引き返せるかもしれない。
「ちゃんと阿求ちゃんを気持ちよくさせてあげたいけど、これ以上続けるのが嫌なら今のうちに言ってね。僕も見ての通り興奮してて、あまり理性を保てる自信が無いから」
「これは私が望んだことなんですから。むしろ、理性を捨てるくらいに私を求めてくれる方が、女として嬉しいです」
その言葉を聞いて、僕はいよいよ理性を頭の中から完璧に捨て去った。
稗田家の当主とか、まだ年齢的にも幼いだとかもう関係ない。僕は今すぐに目の前の少女を抱いて、もっと深い関係になりたいという気持ちでいっぱいになっていた。
「阿求ちゃん!」
「あっ、門番さん……やっ、やぁっ」
僕は彼女を抱き寄せて、鼻を首筋に密着させて少女らしい甘くて心地の良い匂いを感じながら、阿求ちゃんの衣服をやや乱暴に脱がしていく。
着付けしていた帯を外してその辺に投げ捨て、緩くなった衣服の首元の間に手を入れていった。阿求ちゃんの衣服の内側に手を動かすとその反動で、肩から少しずつ衣服がズレ落ちていき、きめ細かな白い肌が露出した。
手探りで阿求ちゃんの胸を揉むと、控えめな柔らかい伝わってくる。
「あっ、門番さんっ……んっ」
胸を揉んで手を動かす反動を利用しながら阿求ちゃんの衣服を上からどんどんズラしていき、僕はもう片方の腕を彼女の背中に回した状態のまま、ゆっくりと仰向けに脱がしていく。
完全に仰向けにさせるころには阿求ちゃんの衣服は、半分以上ズレ落ちていて、ほとんどの上半身と可愛らしいへそが顕になっていた。
そして、まだブラも必要ないくらいの小さな乳房を僕は両手で揉みしだいていく。
「あっ、はぁ……こんな貧相な体に興奮してくれているんですね。門番さんに勇気を出して想いを伝えることができてよかった……」
儚い感じに阿求ちゃんはそう言うと、片方の瞳から一筋の涙が溢れ出た。だけど、彼女の表情はどこか嬉しそうだった。嬉し涙というやつだろう。
そこまで嬉しがられると、僕もちゃんと阿求ちゃんの想いに答えてあげたくなる。
「阿求ちゃん、今度はこっちも弄るね」
「お、お願いします……」
僕は袴に触れると、阿求ちゃんは恥ずかしそうにしながらも抵抗はせずに頷いて見せた。
やがて袴の結び目の部分を解いてズルズルと下に向かって脱がし。ついでに袖だけ通っていた衣服も完全に脱がしてあげた。
今の阿求ちゃんは素肌のほとんどを晒した状態で、唯一着ていたのは白色のシンプルな下着一枚のみ。さっきまで着ていた衣服は、背中が床に直付けにならないように阿求ちゃんの下敷きになっていた。
僕は最後の一枚となる下着の方へと……股の間へと手を伸ばし、阿求ちゃんはそれをじっと見つめている。
くちゅ、じゅくっ……
白い下着越しに指で触れてみると、ほんのりだが既に濡れているのが分かった。そのまま裂け目をなぞるようにゆっくりと指を動かすと、阿求ちゃんは背中を震わせながら甘い吐息を漏らした。
「あっ、はぁぁっ……門番さんの指が、私の大事なところに、ふっ、ふぅ、あぁ……」
下着越しに刺激を与えるだけではなく、僕は下着の間に指を通して直に秘部へと触れて、愛液が漏れ出ている部分を丹念に指の腹で押したり触れたりする。
その度に阿求ちゃんは小屋の中に喘ぎを響かせ、体をぶるぶると震わせた。下敷きになっている衣服がそれに巻き込まれて、しわができたりよじれたりしていた。
秘部から漏れ出る愛液が指に絡みつき、僕は阿求ちゃんの可愛らしい反応を楽しむ。
「も、門番さん……私だけじゃなくて、門番さんにも気持ちよくなってほしいです」
それを聞いて僕は指の動きを止めると、阿求ちゃんを一旦起き上がらせた。
「ならお願いしていいかな? どうすればいいか分かる?」
「ぐ、具体的なことまでは分かりませんが、使用人に隠れてエッチな小説を読んだことがあるので、少しなら分かるかもしれません」
「そ、そういう本も読んだりするんだね。ちょっと意外」
「だって、屋敷の中はいつも退屈ですよ。それに私だっていつまでも子供じゃないんですから、ちょっとは気になったりするんです」
まあ、一旦その話は置いてもらうとして。
それならできるところまではお願いしてもらおうかと、僕は下着ごとズボンを脱いで膨張した肉棒を露出させた。
「う、うわあ……思っていた以上に大きいんですね」
阿求ちゃんは窓から差した月明かりを顔に浴びながら、その光を頼りに肉棒をじっと見つめる。
「確か、小説では女性が男性のこれを舐めて気持ちよくさせていたはず。こういうことをするのは初めてなので、気持ちよくなかったら言ってくださいね」
阿求ちゃんは顔を下ろして、小さな舌を出して亀頭の先端をぺろっと軽く舐めてみる。
僕の背中に一瞬痺れのようなものを感じて、肉棒がピクリと動いたのを確認すると、阿求ちゃんは小さな口を開けてから亀頭の先から柔らかい唇で優しく包み込んでいく。
そしてそのまま口を前後させながら唇の感触で肉棒に刺激を与え、舌を使って亀頭の先をちろちろと舐め続けていく。初めてというだけあって、彼女は途中で一瞬考え込んで止まったりしていたが、それが緩急をつけられているようで逆に気持ちが良かった。
「れるっ、じゅるるっ……変な味がしますね、これ。でも、これが門番さんの味だと思うと、私、とても幸せでもっと舐めたくなる……れるっ、ちゅるるっ」
口を上下する動きに合わせて阿求ちゃんの薄紫色の髪がゆらゆらと揺らめく。懸命に肉棒に刺激を与えてくれる阿求ちゃんの頭を撫でてあげると、彼女は嬉しそうに笑みを浮かべた。
阿求ちゃんはさらに一物を深く咥えこんで、唇を動かすスピードを早めてさらに強い快楽を与えてくる。温かい唇に包まれて何度も柔らかな感触で擦られ続けた肉棒が、既に限界が近づいていることを僕は感じとった。
このまま阿求ちゃんの口内で果てるのも悪くないが、あまり無理はさせたくない。
阿求ちゃんの肩をぽんぽんと叩くと、口の動きを止めた。
「どうかしましたか? もしかしてあまり気持ちよくなかったでしょうか?」
「いやいや、最高に気持ちいいよ。でも、限界が近いからそろそろかなって」
そろそろ、という言葉の意味だけは理解できたのだろう。阿求ちゃんは肉棒を口から離すと、自らまた仰向けになった。
「わ、分かりました。私の初めて……どうか貰ってください」
「ありがとう。ごめんね、こんな味気ない小屋ですることになるなんて」
「そんなことありませんよ。私にとって、あなたとこういうことができるってだけでとても幸せなことですし、大事な想い出になるんですから」
そう言って、くれるとありがたい。
……さて、本当はもう少し話したりして緊張を解いてあげたかったけど、僕たちは夏祭りをこっそり抜け出してこんなことをしている身だ。
僕が護衛を任されたのも夏祭りが終わるまで。夏祭りが終わっても阿求ちゃんが屋敷に戻ってこなかったら、向こうは心配してしまうだろう。
僕はそう考えつつも、緊張を与えないように阿求ちゃんの両足をゆっくりと開かせた。
僕の腰が彼女の股の間を通り、性欲の昂りを上げている大きな肉棒を純潔を秘めた秘部に侵入をこころみる。
「んっ、はぁっ……」
先端が膣内に埋もれていくが、小柄な阿求ちゃんの膣内はかなり狭く少し挿入するだけでも大変だった。
本当に肉棒が全部挿入できるのか不安だったが、今更ここで止めるほど僕の理性は強くない。
それでも膨れ上がる欲望をどうにかこうにかコントロールして、冷静になりながらゆっくりとでも肉棒を挿入させていく。
しかし、膣内から溢れる愛液が肉棒にまとわりついて滑りが増してきて、僕はそのまま奥まで肉棒を挿入させた。
ずちゅっ、ずぷっ、ずずっ、つぷっ……ぬちゅっ!
「んんんっ、奥っ、きましたっ、いっ、やあぁぁ……っ、あっ、うぅ……っ!」
肉棒が処女膜を貫いた膣内のもっとも深い部分にこつんと当たる。
秘部の裂け目からは純潔の証拠たる一筋の血が流れ、阿求ちゃんは痛みに耐えるかのような声をこぼした。
「はぁ、はぁ……っ。あ、ごめんなさい門番さん。こんな酷い声を漏らしてしまって。せっかくの雰囲気が台無しですよね」
「なわけないって、むしろ阿求ちゃんは頑張ったよ。雰囲気も台無しじゃないし、初めてなんだからゆっくりやろう。僕だけじゃなく、阿求ちゃんにもちゃんと気持ちよくなってほしいからね」
「もう、ずるいです。そうやってあなたは、私の気持ちまで満たしてくれるんですね。……門番さん、もう一回キスして」
そのお願いに応じないわけがない。
僕は仰向けになっている阿求ちゃんに体を重ね合うようにして、顔どうしを近づけると唇をちゅっと重ねた。
キスするなり、僕と阿求ちゃんはどちらからも積極的に舌を絡め合わせていって、濃密なキスを堪能する。お互いの唾液が混ざりあって、唇の周りにじわじわと熱に広がっていく。
じゅる、じゅるるっ、ちゅぷぷっ、れるれる……と執拗なほどにお互いの舌を貪っているうちに、阿求ちゃんの苦悶の表情が徐々に消えていくのが分かった。
若干強引に挿入された一物を受け入れた膣内も、今ではさらなる快楽を求めるかのように蠢いているように感じる。
僕は試しに腰を前後させて、一物を膣の奥深くまで突き入れた。すると、膣壁がさらにぎゅうっと一物を締め付け、阿求ちゃんも背中を震わせて甘い声を上げた。
「あっ、んん……っ。あ、あれ? もう痛くない……むしろ気持ちよかったです」
それならよかった、と僕は安堵する。
阿求ちゃんが快楽を感じていると分かると、僕は早速腰を動かして何度も肉棒を膣奥まで挿入していく。
刺激を受けた膣内が対抗するように肉棒にきついくらいに絡みついてきて、僕も負けじと膣壁を押し上げる勢いで肉棒を奥まで突き入れる。
それに合わせて阿求ちゃんの控えめな胸がぷるぷると可愛らしく揺れており、刺激を受ける度に阿求ちゃんは背中を海老反りにさせ、細い身体を宙に軽く浮かせていた。
「やああっ、お腹の奥、熱くて気持ちいいっ……。門番さん、これっ、すごくいいですっ、あんっ、ああっ、やぁぁ、はぁっ、はぁっ」
今日まで純潔でこういう行為の経験がなかった、純粋な阿求ちゃんが今僕の目の前で気持ち良さそうな喘ぎ声を上げている。僕の肉棒によって膣内を奥まで突かれ、ともに性欲のままにお互いを貪りあっている。
合意の元とはいえ、そんな背徳感のある行為がさらなる興奮を僕に与えてくれた。
僕はさらに腰を激しく振っていき、熱く濡れて締めつけの良い膣内をガンガン突きまくっていく。
ぱんっ、ぱんぱぁんっ、ずちゅっ、ずぷずぷっ、すぱぁんっ
「私のこと愛してるって言ってください……っ! 愛してるって言いながら、もっと激しくしてほしいです……っ!」
愛してる! そう言うと、阿求ちゃんの艶めいた声がさらに高くなり、膣壁が尋常ではないほどの強さで締め付けてきた。
くっ、このまま強い快楽を与えられ続けられたら……!
「やぁっ、ああっ、あんっ、門番さんっ! やんっ、いやぁっ……すごいですっ、門番さんに愛してるって言われながら、奥突かれるの、とてもいい、ああっ、あん……っ! も、門番さん、私、もう……っ!」
性器が交わることで得た強い快楽が頭を激しく叩きつけてきて、僕は次第に視界が真っ白になっていく。意識がクラクラしてしまうほどの強い快感が腰から込み上げてきて、限界が近いのが分かった。
もう阿求ちゃんが里の権力者の一人だとかいう事実に戸惑う余裕すらない。
僕は際限なく湧き上がってくる情欲に身を任せて、阿求ちゃんに激しく腰を叩きつけていく。
ぱんぱんっ、ずぷっ、ぱぁんっ、ずぷぷっ、ぬちゅっ!
「ああっ、やぁぁっ、あ、ああっ……!」
どぷぷっ、どくどくっ、どびゅっ、びゅくっ、びゅるるっ
「やああっ、あぁっ、んんっ……! 門番さんの熱いのがっ、どろどろって、こんなにたくさんっ……だめぇ、溢れる……ああっ!」
僕は阿求ちゃんの膣内で果ててしまい、膨大な性欲を貪った結果にふさわしいほどの大量の精液を奥に注ぎ込んだ。阿求ちゃんは未知の絶大な快楽に身を震わせながらも、膣壁が肉棒をぎゅうぎゅうと絞ってきて精液を吐き出すように促してくる。
僕と阿求ちゃんは激しい快楽にしばらく浸り、それもやがて落ち着いてやっと呼吸を整えることができた。
阿求ちゃんのような狭い膣ではやはり全ての精液を受け止めることはできなかったらしく、裂け目から精液がどろっと溢れ出ていった。
行為を終えた後、僕たちは急いで衣服を整えてすぐに里へと戻った。
「ありがとうございます。私はここまでで大丈夫ですよ」
里の入口で、阿求ちゃんはそう言った。
今の番小屋は誰もいないので僕はまたすぐにそちらへと戻らないといけない。阿求ちゃんそれを気遣ってくれたようだった。本当に良い子だな、阿求ちゃんは。
「門番さん、今日は夏祭りを一緒に楽しんでくれたこと。そして、私の望みを聞いてくれてありがとうございます。おかげで素敵な思い出ができました」
「こちらこそ、阿求ちゃんみたいな可愛い女の子と楽しい時間を過ごせたよ」
「ふふふ。……それと、門番さん。私が門番さんとの、他の女性と同じくらいの思い出が欲しいって言ったら、あなたは最後まで私を愛してくれましたが。
それってつまり、門番さんは私にしてくれたようなことを他の女性たちにもしているっていうことで合ってるんですよね?」
「そ、それは……」
あまりにも鋭い指摘。僕は言葉の詰まり、言い淀んでしまう。もはや、肯定したも同然だった。……ギリギリ誤魔化せたかもと思ったが、やはりダメだったか。
これにはさすがに阿求ちゃんも怒る……と思っていたら、どこか吹っ切れたような様子をしていた。
「大丈夫ですよ。別に怒ったりしませんから、安心してください。私のような貧相な体でも興奮してくれるということが知れただけでも、収穫ですからね。
でも一つだけこれから先のことを言わてもらいますと……今度からは、他の女性と同じくらいじゃなくて、負けないくらいの思い出を一緒に作ってもらいますからね!」
「お、思い出っていうのはその一体……」
「一体なんでしょうね? でも、節操なしの門番さんなら心当たりがいくらでもあるんじゃないですか?」
うん、その通り。最近は美少女に会っては身体を重ねてばかりだし、心当たりだらけだった。多分……どころか、阿求ちゃんは本気で言ってるよな。
まさか身近な女の子とまでこんな関係を結んでしまうなんてな。完全に自分の無責任な行動が招いた結果だから、ちゃんと反省するしかない。というか、自分の理性の弱さに泣けてくる。
でもまあ、阿求ちゃんに求められるのは男としても幸せだからこれでいいか。
「それでは門番さん。また機会があれば、私を抱いてくださいね。その時は次はあなたの家で抱かれたいです」
「う、うん。わかったらそう言うのはなるべく外で言わないでね。誰かに聞かれたら大変だから」
「分かりました。ちゃんとお願いを聞いて頂けるなら、私も言うこと聞きますね。じゃないと、知らないうちに私とあなたの関係が噂になるかもしれませんよ」
阿求ちゃんは笑顔で言って、稗田家の屋敷がある場所へと足を進めて行った。
さ、最後に脅されてしまった。そうならないように頑張らないとだな。
こうして僕と阿求ちゃんの夏祭りは終わり、友達関係から、より深い、体を重ね合う関係へと発展したのであった。
ちなみに女性とこういう関係になったのは、これで七人目である。
■
阿求ちゃんと別れ、番小屋に戻った時のこと。既にそこには一人の女性が待っていた。
僕はその人を見て、自分のことを待っていたのだとすぐにわかった。
「お待ちしておりました。あの少女との時間は楽しかったでしょうか?」
「さ、咲夜さん……」
番小屋で待っていた人とは、さっき夏祭りで会ったばかりの咲夜さんだった。
「もうあの子とは別れたようですし、今のあなたは一人で間違いありませんか?」
「うん、僕だけだけど……」
咲夜さんの瞳が妖しく光る。まさか……。
「そうですか、それは良かった。……ご主人様、今日の夜はまだ始まったばかりですし、男女の仲を育む時間はまだ十分にあります。
ご主人様さえ良かったら、今晩は私めにお付き合いいただけませんか? たっぷりと御奉仕いたしますよ」
「そ、それは」
さすがに今日は自重したほうがいいかなぁ、と悩んだりしたのが……。
ここで断るのは彼女に失礼だし僕としても男が廃る、という都合の良い解釈をしたりしながら。
けっきょく、僕は魅力的な誘いを断ることができず、今度は咲夜さんと身体を重ねてしまい。
ずっ、ずぷずぷっ、ぐちゅっ、ぱんぱんっ、ぱぁんっ!
「あんっ、やあっ、やあああっ……! ご主人様のが久しぶりすぎて、もう耐えきれませんっ! ああっ、奥にっ、奥にきてますっ、ご主人様、ご主人さまぁっ、ごしゅじんっ、さまぁぁ、ああっ………っ!」
僕は咲夜さんを腰の上に乗せたまま、膣奥に何度も硬くなった一物を突き上げていき、やがて限界がきて咲夜さんの膣内に大量の白濁液を注ぎ込んでいく。
と、こんな感じで咲夜さんとのお付き合いの夜を過ごすのであった。
こんな僕が自重できる日が果たしてやってくるのだろうか?
A.お前にできるわけないだろ!
という冗談は置いておいて、最後の部分は特に意味はありません。ちょっとしたおまけです。こんな終わり方も興奮できるかなって。