但しこの話は準備段階です
後若干どころかかなり矛盾があるかもしれませんが、そこは番外編になった後で原作寄りに世界を改変した、とでも脳内補完しておいてください
とある監獄、とある場所にそいつはいた。
冥界にある難攻不落、脱出不可能と言われた監獄がある。そこは空中に浮かんでいながらも冥界の端を周回するように回っており、基本的に目立つことはありえなかった。おまけにかなりゆっくり飛ぶために日本よりも遥かに広い冥界では同じ所を通るのに一体何年かかるのかと言われるくらいのものである。
しかもそこの監獄には土地までも覆うほどの強力かつ巨大な結界が貼ってあった。そこでは特殊な悪魔以外の悪魔は力を発揮することは出来ない。フェニックスは不死性を失い、魔王と呼ばれる者達でさえもそこではいかなる力も発揮出来なくなる。
更におまけにここの監獄は
来る方法は罪人を監獄に直接転移させること。だが、ここの監獄では窓は牢屋の個室に手のひらサイズのがあるだけであり、それも床から3mは離れている高さに存在している。
窓からの脱出は不可能、出れたとしても羽を出せないが故に落下するしかない運命。おまけに体の中にも力を封じる呪いを入れられているため陸に落ちてしまう可能性だってある。
まぁつまりまとめると、だ。『空を飛ぶのも魔力を使うのも力任せに牢から脱出するのも出来ない出入口のない監獄』という事だ。
で、ここに今回俺の求める奴がいる。協力してくれるかどうかは関係ない、させるのが俺の目的だからだ。
とまぁ監獄とは言ったがここは少々特殊な監獄なわけで。物理的にやばいのは別段地下深くにでも閉じ込めときゃあいいんだけど此処は色々やばいやつが閉じ込められる場所……まぁ腕っ節が兵藤並のやつくらいなら流石に入れられるだろうな。
「……誰だい?ここの新入りかな?」
「お前に用があって来たんだよ……ユーグリット・ルキフグス……お前を出してある程度は好きなことさせてやるから俺の言うことを聞いてもらおう。」
「……ふふ、何を言うかと思えば……私をどうしようと?赤龍帝に負け、自身の姉を取り返せず、その姉によく似た人でさえも奪われる……何を求めているのですか?」
「勿論、お前のその異常なほどの姉への愛情だ……お前さえ良ければその愛で姉を好き勝手にできる……どうだ?出る気はあるか?
なぁに心配するな……何だったら今ここでお前を転移させることだってできる。
まぁその前に呪いを解かないとダメだけどな。」
「……罪人、そしてここの監獄の管理者しか知らないはずの呪いのことを知っている。
貴方は罪人……でも無さそうだ。腕力を封じる手枷をしていない。そして呪いも感じない。かと言って管理者側の人間でもなさそうだ。
となると……脱獄させたいというのは本当のことのようですね……しかし、私が脱獄しても赤龍帝、ないし白龍皇に再び倒されるでしょう……いえ、もしかしたら魔王達に……」
なるほど、その心配はごもっとも。しかしこいつが捕まえられてから割と月日は経っている。その間に世界は変異したという例を見せないとな。
「白龍皇の光翼、赤龍帝の篭手……その二つは今俺が所持している。奴らから奪ったものだ。
それに魔王が気になるって言ったな?大丈夫だ……一人どころか全員俺に屈服している。」
二天龍の神器を出しながら、俺は転移でセラフォルーを呼んで椅子替わりにその背中に座る。
いくら悪魔の力を封じられているからと言って、レプリカの赤龍帝の篭手を宿してるんだから本物ってことが認識できているはずだ。
「……これは驚きましたね。二天龍の神器は本物のようですし、セラフォルー・レヴィアタンも本人と見て間違いないでしょう……まさか、そこまで強い存在だとは……しかし、そうなったら余計にわかりませんね……何故私を必要とするのかが。」
「んぁー……そうだな、めっちゃ簡単な事だ。俺は面白いことしかしない。逆に言えば自分が面白そうだと思ったことは何でもやる。そう、つまりお前を助けるのは面白いことが出来ると踏んでるからだ。
だからお前には俺が面白いと思ったことを実行してくれるだけでいい。別にお前に不利益は与えねぇよ。出せるのなら安い条件だろ?俺の言うことを聞くだけでいい。
あぁ別にそこまで重いことは言わねぇよ。」
「……いいですよ、ただしその内容次第ですが。」
「さっきも言った通りだが……うん、簡単な事だよ……お前には━━━」
「さぁさ、脱獄脱獄!!
ところでさ、牢屋の飯ってクソって話よく聞くけどぶっちゃけどうなの?」
「元々あそこが特殊だからなんとも言えませんが……少なくともテロリストやってる時よりまともなご飯でしたよ。
監獄とは名ばかりであそこはただの収容施設みたいなものですしね……頼んだものは大体来ますよ。朝早くにチラシが入ってきてそれを注文したら届く……という感じですしね。人間界の料理をよく食べてましたよ。」
「割と環境としてはいい所なんだな……まぁだからってこんな閉鎖空間に閉じ込められてたら頭おかしくなりそうだけどな。」
割と和やかに会話している俺達。実は他の囚人達がさっきから喧嘩を売ってきているのでそれの対処をしながらとある部屋に向かっていた。
いやさ、別に強制的に呪い解呪してもいいんだけど何かバックファイヤあったら怖いし?念の為に正規の手順で解呪することにしたのよ。で、そのための道具がここの監獄の一番地下深くの部屋にあるわけだ。でもそこ魔力使えないと入れないんだよね。魔力が使えない場所で魔力使わないと入れない部屋を作るんだからどんな強固なものよりも安全ってわけだ。
「……にしても扉多すぎじゃね?なんで階段10段降りたら扉があって一々魔力でぶち抜かないといけない俺の気持ちも考えやがれ!!」
「……白龍皇の光翼は使わないのですか?あれは確か物理的なサイズですらも半分に出来たはずですが。」
「あぁ、そういやそんな応用技あったな。いいねぇ、なら使わせてもらおう。」
まぁしばらくは無限龍の力で白龍皇の力を極限までレベルアップさせてからガンガン突き進んだ……というわけで割愛だ。
扉破壊作業なんて時間かかるしめんどいからな。しばらくは面白いこと何も起きなかったからカット。
まぁ次に面白いことが起きるとすればそれは俺がやりたいことの時だけだろうけどな……
「……グレモリー領、今はあそこに私の姉が……」
「ハイハイ再会嬉しいのは分かるけどな。言ったことだけは守ってくれよ。」
色々かっ飛ばしてグレモリー領にたどり着いた。中には入っていない。グレイフィアに見つかったらある意味計画がオジャンになってしまうからな。
「……にしても、弟に姉を孕ませるよう仕向けるとはとんだ鬼畜ですね貴方は。しかも、それだけの力を持ちながらやることがそれ……グレモリー領を抑えているかつ赤龍帝の篭手を持っているとなると、リアス・グレモリー眷属も貴方に屈服しているということですね?」
「まぁそんな所だ。まぁ他にもいろいろメスに堕としてはいるけどな……まぁそこら辺はおいおい話すとして。
分かってるよな?条件。」
「えぇ……私が姉……グレイフィア・ルキフグスを孕ませるまで犯し抜く……そして今回の作戦があなたの立案だと周りに言わないこと……この計二つですね。」
そう、今回はユーグリット・ルキフグスに姉のグレイフィア・グレモリー、つまりグレイフィア・ルキフグスを孕ませてもらうというのがやりたいことである。
バラすとグレイフィアが俺に対してアマアマモードが発動する可能性があるのでバラしたくないのだ。まぁツンモードにすればいいだけだけどぶっちゃけめんどくさい。
「それだけわかってたら十分、んじゃあ俺は戻るから。とりあえず経過報告でビデオカメラ使って撮っといてくれよな。メイドの中に何人か俺側のやつ紛れ込ませてるから見たらわかると思うけど、とりあえずそいつにテープ渡してくれれば代わりのテープ渡してくれるから頼むよ。」
「えぇ、分かりました。」
それだけ言って俺は退散していく。まぁ帰るとか言ったのは真っ赤な嘘なんですけどね。そうでも言っておかないとこいつ周り警戒しすぎてしまうきらいがある。
だからある程度離れてから姿を消してあいつについて行くことにした。まぁ壁通り抜けれるようにしておけば扉にぶつかることもないしなんとかなるだろう。
「……では、行きますか。」
そう言って中に入っていくユーグリット。なんの宛もなく歩き続けていく。一応グレイフィア以外には視認されないようにしてあるからな。
というか、案外言われたことは割と守るタイプなのか?ビデオカメラ持ち続けてるし。
とりあえずそのまま歩いていくユーグリット。グレモリーの屋敷はでかい。未だに全部を覚え切ることが出来ないくらいには大きい。よく〇〇ドーム何個分!みたいな感じの宣伝文句があるけどあれで例えたいくらいにはでかいと思う。
「……憎たらしいですね、ほんとに。屋敷の至る所に紅が目に付く……」
こいつ紅嫌いか……って思ったがそりゃ嫌いになるわな。大好きな姉を取った男の髪色だもんな。
とまぁユーグリットが憎らしげに歩いていたらお目当ての人物を発見した。そう、グレイフィアの事である。
「……!?ユーグリット、貴方どうしてここに……」
「脱獄してきたんですよ……貴方のために、貴方が好きだから。貴方のために脱獄してきたんですよ。」
「ふざけないで!!あなたは今すぐここで……!」
「『倒す』と仰いますか?残念……今の貴方では私には勝つことは出来ない。赤龍帝の篭手のレプリカではない……私自身の力でね。」
そう言ってユーグリットは左腕に出現させた銀色の篭手をグレイフィアに見せつける。
まぁ、あれは俺が渡した能力があいつ好みに変更した神器だな。神器の元みたいなの作って試しにあいつの中にぶち込んでみたら色々変貌して銀色になった。
だから俺もあれがどんな能力を持っているのかさっぱり分からない。
「何よ、その腕は……」
「そうですね……ふむ、ふむふむ……何となくこれの使い方がわかりましたよ。そうですね……名付けるとしたら……
どうですか?姉さんの名前を入れてみたんですよ。素晴らしいでしょう?」
あ、ごめん普通に気持ち悪い。という俺の感想は置いておいて、はてさて、実の姉に向ける程弱いのか強いのか……そこら辺ハッキリさせないといけませんね。
って口調移っちまった。
「この篭手は……こんな感じで使うんですよ。」
そう言って手を握った瞬間、
「!?こ、これは……空間の操作……?い、いえ何か、何か違う……!」
「……この能力は、普通に発動しているだけで自身の半径一キロ圏内にある紅色のものを全て消す力。
何であれ、外に出ている紅………いや、赤色は全て消え去るんですよ。勿論……その範囲内に怪我をしている人がいたら、体外にある血が反応して体内の血までもが消え去ってしまいますけどね。」
何その紅殺し。名前そのまま過ぎるだろ……ぶっちゃけこの能力は俺にとっても危険な香りがプンプンするぜ。『殺す』のではなく『消す』というのがミソだ。つまり例え不死性を持っていても血が赤ければ意味をなさずにそのまま消されてしまうのだ。
いや、無限龍の力を宿してる俺なら弾き返せる可能性もなくはないが……やっぱり後で回収するか。怪我した瞬間にアウトとか鬼畜すぎる。
「……私を脅しているつもり?」
「えぇ、脅しているんですよ……だから、私についてきてくれますよね?」
にこやかで無邪気な悪意の笑顔を向けながらユーグリットはグレイフィアを脅す。
さて、ここからが本番だ……ちゃんと孕ませてくれよユーグリット。
どうでもいいですけどユーグリットのイメージが作者の頭の中では完全にフルメタル・パニックのレイナードなせいで、実は口調が悪くなっていたのでは?という疑念が離れません