side?
「ん、んん……何処だここは……私の部屋、ではないようだが……」
見知らぬ部屋で目を覚ましたゼノヴィア。そこは一面鏡張りで出来ている部屋だった。
ちゃんとソファや、キッチン、浴槽やシャワーと言った生活に必要そうなものは全て揃っていた。
冷蔵庫の中には色々食べものが入っていたが、肝心の外に通じる扉が存在していなかった。
「……デュランダルで、といきたいところだが……デュランダルが取り出せなくなってるな……まったく、何だこの部屋は……」
溜息をつきながらゼノヴィアはソファに座り込む。窓も何も無い上に一面鏡張り、無論鏡でない物もいくらかあるが、鏡の比率に比べれば些細なものだった。
「……早く脱出しないと私の気が滅入りそうだな。とは言っても、そう簡単に壊せるものでもないみたいだ。
私の力でも叩き割れない……となると、どうしたものやら……ん?」
ゼノヴィアは目の前に置いてあるテーブルに、紙があるのに気づく。それを手に取り、中に書いてあることを読み始める。
『やぁやぁやぁ!そこね、鏡張りの家だと思うでしょ?実はそうじゃなくてマジックミラーで出来た家なんだよね!つまりどういうことかと言うと君の生活はこれからバッチリ外の人達に観察されてるよってことだから!え?脱出する方法?簡単簡単、そこで一切抵抗せずに一週間過ごしてくれれば返してあげるよ!』
「抵抗せずに……?何から……」
『今何に抵抗してはいけないって考えたでしょ!?実はその家って外から直接中のもの触れるんだよね!つまり、君を触ろうとする人が入ればそれを一切抵抗するなってことさ!』
「……私からは一切確認ができないのに、抵抗するなというのは……」
ゼノヴィアはそのまま紙を読み進めていく。どうでもいいことがつらつらと書かれているために、要約すると。
・期間は1週間、触られることに対して抵抗すればペナルティとしてそこからまた一週間追加
・1日に1回以上はトイレと風呂を使用すること、使わなかった場合一週間追加
・勉強したいんなら1日1教科100問の五教科、500問を全問正解すれば期間を1日だけ減らす、でももし正解率が39%、つまり177問よりも下回っていたら1%したまわる毎に一週間追加、これに関しては別にやらなくてもいい
「……しなければならないのだろうか。勉強に関しては、学校で一応80点代は取れているから全問正解は問題によっては可能かもしれないが…いや、嫌がらせでとんでもなく難しいものを用意されてそうだ。止めておこう。」
そう言って、読み終わったあとの紙をゴミ箱を捨てて、ソファに横になって考え始める。
「……この姿も誰かに見られているのだろうか。そう思うとムカムカしてきたな……だが、触ってくるようなことをしなければ無視しても構わないものなんだろう……」
じっと目をつむって考え事をしていくゼノヴィア。一切抵抗せずに、風呂もトイレも使わなければならない。見られることに対しての恥ずかしいという気持ちは彼女にとっては少ないが、私生活を見られるというのはどうしても心のどこかでモヤモヤしてしまう案件のようだ。
「……腹が減ったな。何か作るか……とは言っても、私は料理の腕はからっきしなんだが……ん?」
冷蔵庫の中身を改めて確認すると、中には何故かチ〇ンラーメン一つだけに変わっていた。
ここに閉じ込めた者の、少しの優しさなのだろうか……ゼノヴィアは複雑な気持ちになりながら、いつの間にか置かれていたポットでお湯を沸かし、チ〇ンラーメンを食べる準備を進めていく。
と、ここで飲み物が欲しくなったゼノヴィア、一旦席を立って冷蔵庫から2リットルのお茶とコップを取り出し始める。
その間に、腕が床から現れてチ〇ンラーメンを床に下ろして、肉棒も一緒に現れて、精液をチ〇ンラーメンの中に注いでいく。
「……何だこの白いの。」
そして、ゼノヴィアが戻ってきた時には、チキンザーメンが完成していた。
「……誰かが入ってきた気配はなかったんだがな……いや、それをいったら冷蔵庫の中身がいきなり変わったんだから、気にするだけ無駄か。
……少しえづきそうになるが、食わなければ駄目だしな。食べるしかないか……」
そう言ってゼノヴィアは我慢しながら、チキンザーメンを胃の中に流し込んでいく。
実は今ゼノヴィアがいる建物、そこは地面に直接建てられた家ではなく、高床式になっているのだ。丁度人が横たわれば普通に入り込めるくらいの隙間が存在している。そこから外にいる男達が、精液を流し込んだのだ。
故に、入ってきた気配がなかった……と言うだけのことなのだ。
「うぇっぷ……気を抜いたら吐きそうだ……にしても、食べている間にも太ももや尻を触られるなんて思っていなかったぞ……」
吐き気を抑えながら、ゼノヴィアは食べている時のことを思い出す。嫌な気持ちがあった、と言うよりは触られたことで食事に集中できなくて、何度か食べているあいだに吐きそうになっていた事に嫌な気分になっていた。
「……水、水道水ならまともなのがあったからそれを飲んで口の中の粘付きを流さないとな……」
そう言ってゼノヴィアは、キッチンにある水道から水道水をひねり出してごくごく飲んでいく。
水道水は問題なかったようで、嫌な気分になっていた気持ちが良くなっていく感覚をゼノヴィアは味わっていた。
「………少しはスッキリ出来たな。とは言っても、少し水を飲みすぎた気もするが……いや、贅沢は言ってられないんだよな。
料理を作れない自分がだいたい悪いんだから……」
そう呟いてから、ゼノヴィアは思い思いに1日を過ごしていく。抵抗すればペナルティを課せられてしまうため、抵抗する状況にすらならないように過ごしていた。
簡単に言えば、触れないように足元に気をつけながらも、壁などにも気を張りながら素早く動き回ることである。
そして、そんな状態で夜まで過ごして……
「……風呂か。出来ればシャワーだけに済ませたいんだが……それはペナルティ扱いにならないのか少し怖くなってくるな。」
よく読み直してから、浴槽に入らなければならない……という条件がないとようやく理解できたゼノヴィアはそのまま服を脱いで、シャワーで自分の汚れを流し始める。
しかし、現実はそう簡単ではなかった。
「さて……そろそろ上が……足がっ!?」
あしに、唐突に掴まれる感覚を覚えたゼノヴィア。転びそうになったが、咄嗟に膝を曲げて頭を庇うことで、衝撃を和らげる。
「っ……流石に、今のはタチが悪い……っ!?」
そして、少しだけ痺れた腕に意識を向けてしまったが故に、いつの間にか自分の体が幾多もの手によって拘束されている事に気づいた。
「ちょ、やめ……こ、こら、そんな所……!ひぅっ……!」
出てきた手は色んなところを触っていく。胸を揉む者がいれば、太ももをいやらしい手つきで触る者もいる。
しかし、足裏や首筋にくすぐってくるものが唐突に現れる。
「ひ、はっ……あは、あははははは!?や、やめ、へははは!呼吸、出来なっ……ははははは!!」
擽られながらも、少し痛いくらいに性器を触られていくゼノヴィア。しかし彼女にとっては、まだこれが悲劇の始まりということは知らなかった。同時に知る由もなかった、擽られて性器を弄られてアヘ顔を晒している彼女にとっては、そんなことを知るくらいなら擽り地獄から解放してほしいと願っていたからだ。
「ひは!や、やめ、ひゃはへへへ!おかし、おかしくなる!これ以上、擽らないでくれぇ!!」
「はひ、はへ……」
ひたすら擽られただけ、しかしそれで彼女は失禁してしまうほどに体を屈服させられていた。
「は、早く……ここから、出て……寝ないと……」
フラフラになりながらも、ゼノヴィアは何とかして出ていこうとする。しかし、外にいる男達はそれが面白いと判断したのか、再びゼノヴィアの体をつかむ。
「ひっ!?こ、これ以上擽るのは止めてくれぇ!!」
声を上げと、その声に従う義理はなし。そう言いたいのか、と言いたいくらいに再び男達はゼノヴィアを擽り始める。
先程よりも数は少なかったものの、ゼノヴィアの体を擽るには十分な数がいた。
しかも、抵抗すらできやしない。ゼノヴィアは頭の中で『絶対に抵抗してはならない』と焼き付けているために、無意識で手を弾き飛ばす事は無かったものの、しかしきついことには変わりなかった。
「ひはっ!はへぇ!!やべ、でぇ!!もう無理っ!!無理ィ!!」
そして今度はうつ伏せで擽られる。息がもう既に持たなくなっているのか、体を時折大きく震わせては小さく痙攣してというのを繰り返していた。
「っ……!っっ……!」
そして、ゼノヴィアは声を出さなくなった。いや、出せなくなったという方が正しいのだろう。
もはや呼吸すらままならないくらいに擽られてしまっているゼノヴィアはは、自分が今で唸っているのかも判別ができなくなるほどにその意識が磨耗していた。
そうして声が出なくなり続けて、およそ30分程が経過した頃に、ようやくゼノヴィアは解放された。
「はぁー……!はぁー……!」
肩で息をしながら、ゼノヴィアは風呂場から出る。既に湯冷めしてしまっていたが、擽られてしまったせいでそれを気にしている余裕は彼女には残っていなかった。
「体……体拭かないと……ひぅん!!」
ゼノヴィアは、なんとかしてタオルを手に取ってから体を拭こうとしたが、タオルが体に触れた瞬間にまるで体に電流が走ったかのような感覚を味わう。
敏感になっていたのだ、擽られ過ぎて。
「はぁはぁ……こ、これは……拭くのに時間がかかりそうだ……」
そうして、体を拭くたびに体を反応させながらゼノヴィアは何とか拭ききるのであった。
「よ、ようやく着替えられた……そろそろ、寝るか……もう、今日は疲れた……」
寝るために、着替えるゼノヴィア。しかし、彼女の寝る時の姿が下着とシャツだけというかなりラフな格好というのもあり、パジャマはガラスの家の中には存在していなかった。
「……流石に、ベッドなんだな。まぁ……寝る時くらいは誰でも楽になりたいもんな……」
そう言ってゼノヴィアは、いそいそとベッドの中に入ってうつ伏せになる。そして、擽られた事による疲れと、いきなりこんなところに飛ばされた緊張感による疲れも相まって、倒れ込むように寝始めるのだった。
だが、疲れているのはゼノヴィアの都合。それをほかの男達が知る由はない。
「ん……すぅすぅ……」
ベッドの根元付近から、腕が生えてくる。それはゼノヴィアの掴んでいる毛布を引っ張って持っていこうとしてくる。
ゼノヴィアは、これには抵抗せずに毛布を手放してベッドの上でまるまりはじめる。
「ん……んん!?な、なんだ!?」
そして、突如ゼノヴィアのベッドに衝撃が走る。それでゼノヴィアは飛び起きてしまってベッドから降りてしまう。
「な、なんだ?ベッドのしたに何か……いるのか……?」
ゼノヴィアはつい気になってしまって、ベッドを退かせてベッドの下に何があるかを確認しようとする。
「きゃっ!?」
寝ぼけていたのも疲れているのも……色々あってゼノヴィアは、自分の足元に出てきていた手に気づくことが出来なかった。
故に、転ばされ、床に寝かされる形となってしまった。
「ひ……や、止めてくれ……も、もう擽られるのもイカされるのも……いや、嫌だ……」
しかし、そんなゼノヴィアの懇願は誰も聞き入れないし、聞き入れる気もなかった。
ゼノヴィアのふれあい丸見え生活は、まだ始まったばかりである。