※この作品はR-18です。

チートコマンドを使う少年の物語   作:長之助

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こんなサブタイですけどベンニーア回前半です
ベンニーアほとんど喋りませんけどベンニーア回前半です


対決、ラスボス先生

ダッシュ、ダッシュ、ビバダッシュ。

現在俺は猛ダッシュで逃げている、自分の出せる速度の可能性を信じてただひたすらにガムシャラに走り抜ける。

 

「待つっす! あっしらがあんたを逃がす道理はねえからさっさと鎌の餌食になった方がいいですぜ!」

 

「斬られれば死ぬ鎌なんてゴメンだね! 例え不死であっても触れる事は拒否する!!」

 

「………………」

 

「何か喋って! 怖い!」

 

現在デカイ男とロリな死神っ子に追われている、しかし既に奴等については俺には調査済みだった事柄である。

シトリー眷属戦車(ルーク)ルー・ガルー、男に対して興味は出ないが確か狼男らしい…………そんな事よりでけぇ、そんではえぇ、仏頂面だからこえぇ。

そして同じく騎士(ナイト)のベンニーア、死神(グリムリッパー)と人間のハーフでパッと見JC(女子中学生)なロリっ子である。

こっちは見た目通りのスタイルらしく大変性欲をそそられる…………のだが大変な事にコントローラーの事がバレてしまった、何故バレたのかはまぁある程度目星は付いている、アザゼル先生だ。

この二人を動かせるのは残っている男組、そして察知しているであろう人物はコントローラーを作った張本人という事なのだが……今重要なのはこの2人はコントローラーの支配下では無いという事だ。

はっきりいって時を止めてから逃げればいいのだが…………こうやって逃げ回ってればアザゼル先生が気付いて上手い具合に俺を挟み撃ちにするに違いない、そこを狙ってアザゼル先生を無効化する。どうせ何かが起きてんのは察知されてんだからここでまとめて叩いておくのもありだな…………俺の邪魔をするものは男なら問答無用で叩くに限る。

だが割と長いこと走り回ってるのに見つからないという事は今はどこか別の場所で待機しているのだろう…………ベンニーアと狼男の方は―――

 

「っ!? 鎌が!!」

 

ベンニーアは時を止めてから鎌を奪い、体の動きさえ封じられてしまえば最早何も出来ないだろう。拘束は安全と安心とガムテープで行っている。

後は残りの狼男だが…………さて、男を拘束する趣味は無いしそもそも拘束出来んのかこの人。

 

「…………」

 

相変わらず無言だなぁ…………アザゼル先生が来る気配も無いし、コントローラーの洗脳でこいつはお帰り願おう、後これ以上関わらない様にしておこう。使うものは毎度おなじみコントローラーのコマンドだ。

 

「…………()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「…………了解だ」

 

俺の言葉に従いルー・ガルーは踵を返して元いた場所に戻っていく、彼は大学生らしいので講義を受けに戻ったか何かしに行ったのだろう。

さて今度はロリ死神のベンニーアちゃんの調教…………といきたいところだが、ちょっとだけこの子に聞きたい事があるから聞いておこう。

 

「くっ…………旦那に何を…………」

 

「君の質問に答える前に一つだけ聞いておく、君達を動かしたのはアザゼル先生か?」

 

俺のその質問に顔を無言で背けるベンニーア、あんまり抱く前の体に傷を付けたくは無いんだが―――

 

「俺ならここだぜ」

 

後ろから聞こえてくる男の声、振り向きざまに見えたのは一筋の光。

気が付けば心臓を光で貫かれていた。恐らくこれが天使と堕天使が使えるという奴なのだろう。

心臓を貫かれたため勢い余ってぶっ倒れてしまった。しかも俺を貫いたまま地面に突き刺さったから抜く為には体を起こさないといけないのに刺さっているせいで起き上がれない、やばい。仰向けに刺さってしまったのもあって本当に起き上がれないな…………どうするべきか。

 

「やっときたんですかい…………」

 

「すまねぇな、ちょっち遅れた…………にしても、心臓にモロに刺さってんのに生きてんのかよ…………俺の攻撃に直前まで気付かない癖に生命力だけは高いってか? まぁせいぜい付けてるとしても再生能力と不死…………後は痛覚のカットってところだろ。

オーフィスの力が入ってしまったとはいえやれる事に限りがあるそれじゃあ話にならねぇんだよ」

 

最初こそ死んだフリで済ませようかと思ってたが…………流石に生きてるのバレてる様だし誤魔化せないなぁ…………

 

「いつまでだんまり決め込んでるつもりだ? てめぇがやった事は許されない事だぞ?」

 

そう言いながら手にまた光を貯め今度は俺を丸々消し飛ばすつもりだろうけど…………少し、舐められてるよな? まぁただの人間みたいなもんだと思われてるっぽいし元堕天使総督なんて言われてるのなら無意識にでも舐めてかかるのは当たり前っていえば当たり前なのかもしれないけどな。

 

「…………許されない事だって言われても、それはあんた達も同じ事なんじゃないですかね…………先生?」

 

「…………なんだと?」

 

手に光を貯めながら俺につい質問を聞き返してしまうアザゼル先生、まぁ攻撃の手を休めるつもりは無いというのは知ってた話だがな。

 

「俺、知ってるんですよ? あんた達人外のせいで学園…………いや、この街全体が割と危険にさらされてるって話をね」

 

今まで手駒にした女共から真実というものを全て知った、冥界とか人間界に関係無いところで争いをやってるのにそれに関しては人間界はよく巻き込まれてる訳だ。

参戦している人間なんてテロリストの中くらいしかいないだろうな。エクソシストも考えたがあれは天界側についているからちゃんとした人間にはカウントしない。

 

「…………それで、女共に仕返しって訳か? 男にゃ興味無いから女どもを慰み者としては確かに妥当な理由にゃなるが…………それはそれ、これはこれだ。あれでも可愛い俺の生徒なんでね…………ま、そう言ったらお前も生徒なんだが…………お前は知り過ぎたしやり過ぎたって話だな」

 

「………………ふぅ」

 

それで会話を終えて再度光を貯める先生、まぁコントローラーを取り返す前に俺を殺すのだろうけど……不死と再生能力を持ってる俺だからこの人は俺を殺そうとはせず再生をする前に肉片を回収して小さな箱に入れておくとかしておくんだろうな、知らないけど。

 

「えらく余裕だが…………一体何をもってそんな余裕が出るんだか…………まぁいい、お前をバラバラにしてコントローラーを奪えばそれで終わりだからな。じゃあな、地獄に行って楽しんで来いや」

 

そのまま先生は俺に光を放ち、その光に晒された肉体は消え去ったのを感じ取る事が出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideアザゼル

 

「ベンニーア、大丈夫か?」

 

「えぇ、まぁ…………それで? お目当てのもんは見つかりそうですかい?」

 

元凶となる男は消し飛ばした…………っていっても肉片は焦げてバラバラになってもウジュウジュと動いて集まり再生しようとしているからちゃんと持ってきたいくつかの箱に小分けに詰めて厳重に封じておく。

その後からあいつの持っていたかばんの中を探しコントローラーを探す。

だが見つけてもなるべく手に持たない様にしとかないとな。

持った瞬間コントローラーで起こされた全ての事が解除される可能性がある…………もし解除された場合イリナが瞬時に堕天してしまうだろう…………あいつの敬愛するミカエルに恥を掻かせる訳にゃいかねえし見つけたら鞄ごと持っていくしかねぇが…………ちっ!

 

「どうかしたんですぜ?」

 

「…………無い……」

 

「………………え?」

 

「こいつ…………コントローラーを何処にやりやがった…………?」

 

鞄をひっくり返し、中身を全部出しても俺の探しているコントローラーは見つからず…………肉片はいまだ再生しようと蠢いている以上こいつが生きててコントローラーの持ち主となっているのは確かだ。

つまり…………コントローラーはこいつの自宅にあるのか…………?

ちいと面倒くせえが一旦学園に戻ってこいつの住所調べてから向かうしかねぇな…………なにか分かる事があるかもしれねぇからな。…………後、用心に越した事はねぇから念の為イッセー達も連れて行くとするか…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side金男

 

「―――はぁ、案外本気で消し飛ばしに来たからビビった………………まぁ成功したしいいか」

 

目を覚ませば例の部屋、()()()()()()()()()()()

なぜ肉片となった俺がこうやって例の部屋で目を覚ましたか、その謎を明かしてやろう。

まず俺には触れた相手の力をコピーしてそのまま使う事が出来る能力がある。そしてそれを改変して使う事が出来る能力もある。

兵藤の能力を改変した結果、クローンを生み出す事が出来る能力となった。名付けるとするならば自身増殖箱(クローン・ギア・ボックス)だろうか。簡単に説明すると『自分自身をこの神器の中に作り出す事が出来る』というものだ。

だが勿論いくつかの制約があり、その制約と言うのは以下の3つである。

 

・この神器は箱型であり、クローンを作れるのは一度に一人まで。

・このクローンには魂が宿らず、当人の体が失った場合に自動的に作られた順で1番古い個体に魂を移される。その際、能力は全て移される。

・作れる時間はどんな個体にも関わらず24時間である。

 

俺がこの能力で作ったクローンはこれを含めて10体…………そして今現在も作ってる最中だが…………重要なのは二つ目の制約の『能力は全て移される』という事、俺は予め確かめていたのだ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

ちゃんと確かめて、俺の能力だと確信出来たからアザゼル先生に消される時も焦る事がなかったのだ。流石に魂を移す技術なんていうのはアザゼル先生側も予測出来てない様で良かった。

 

「…………さて、これからどうするか。」

 

まず俺ではあの人には勝てない、どんだけ能力を行使しようと不死と再生能力を生かそうとしても殺される事は無いが倒す事も出来ない。クローンを生み出し続ける限り俺は負けないが勝つ事また無い。

ならばどうすればあの先生に勝つ事が出来るか…………いや、正確には無効化さえ出来れば良いのだ。…………よし、一つ試してみるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideアザゼル

 

やはり動かせるのはベンニーアだけか…………いや、正確にはイッセーと匙も動かせるが……下手したら心折れる可能性もあるよな…………なんせ惚れた女が洗脳で別の男に奪われちまってんだからな……あいつらならブチ切れて無策で特攻しかねないが…………それがどう出るかが分からないから考えに困るっていうのが現状だ。

確かに奴は倒せるかもしれないが周りに被害が及んだ時が一番恐ろしい…………あいつは俺達がこの街で起こした事件の真実を知っている、下手すればその証拠をバラ撒く可能性もある……俺は構わないが、一番困るのはイッセーと匙、それにそいつらの家族にも迷惑がかかる。あいつらは自分より家族の事を大事に思う奴らだ、家族に迷惑がかかれば下手したら何が起きるか分からない…………仕方ねぇな、俺とベンニーアで何とかするか…………ヴァーリを今から呼んでもすぐ来れるかどうか謎だしそもそも不死なだけで強いとは言い難いから積極的に戦おうとしない可能性もある……

 

「あの…………結局これからどうするんで? どうも話を聞く分にはあいつの本体は別にあってその本体を今から潰そうって事に聞こえますぜ」

 

「その通りだよ、今から俺達二人で潰す。匙とイッセーに見せたら正気を失いかねない様なもんが置いてあるかもしれねえしな。

幸いお前が残ってたのは好都合だ、不死性に対抗出来うるのはお前の鎌だけだろうしな…………だから俺達で今から強襲をかける。

あいつの魂を地獄に送るのが俺達の役目だ、いいな?」

 

「……了解ですぜ」

 

さて…………元凶を倒しにいくとするか。コントローラーに掛けられない様に一瞬で終わらせたいところだがな…………なるべく使いたくなかったがコントローラーキャンセラーを持っていくとしよう、持っている限りコントローラーの支配を受け付けずコントローラー自体を無効化するにはコントローラーの持ち主に当てないと意味が無い急ごしらえの代物だが無いよりましだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side金男

 

「ん?」

 

部屋の中で色々と準備が必要だった為、一時的に部屋の機能を全部OFFに(出来る様だ)して勤しんでいたところ部屋の外から何やら音が聞こえてきたのでドアに近づいてみる。そして手遅れだと近づいた後に気付いた。

 

「…………これ近づいたらダメなパターンじゃ―――」

 

そして案の定俺の視界は再び光に晒される…………が―――

 

「また肉片になってますぜ……と言うか肉体のコピー体を創ってたとは……」

 

「そっちはもう抜け殻だ、ここら辺の肉体を全部肉の箱詰めにしてやるぞ」

 

…………やべぇ、このままだと全部の肉体消し飛ばされるな…………一応大体の準備は整ったけど使う前に終わりそうだな。

しょうがない、時止めで逃げるか。

 

「了解です―――」

 

「……ベンニーア?」

 

よし、逃げるぞ! そう思って飛び出す様に走り出す、だが焦っていて気付かなかったのだ…………よく見たら気付くはずなのに()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「てめぇ!! そこにいたか!!」

 

「…………あれ?!」

 

間一髪避けたから攻撃が当たらずに済んだけど…………あぶねぇな全く…………と、考えているのはいいが飛び込む様にして避けたから起き上がるのに時間掛かりそうだ…………しょうがない、まだ足りないが……切り札使うか。時止めを解除しなきゃならんのは辛いが……!

 

()()!!」

 

「何を…………っ!?」

 

俺が誰かを呼ぶように叫ぶ、そして走っていたアザゼル先生が翼を展開し咄嗟に後ろに飛んでその場を離れる。避けた瞬間にその場には複数の攻撃が飛んでくる。

 

「…………ちっ、やっぱり使ってきやがったか…………」

 

俺達二人の周り…………そこには俺が今まで手を出した女達がいた、勿論一般女生徒も複数人いる。舌打ちをしながら攻撃を渋る先生、あぁやっぱり部屋の機能をOFFにしてたからこいつらを呼ぶ事が出来たんだな。

こいつらを呼べた時点で俺の勝ちは確信的に高くなる。

戦うのはオカ研女子と生徒会女子と+αで17人だ、流石の先生もこの数には勝てないだろ。

 

「…………だが、こいつら全員集まれば俺に勝てると本気で思ってんのか?」

 

「…………へ?」

 

言った瞬間凄い速度で俺に近付いてくる先生の影、慌てて女達が迎撃に入るがスイスイと先生は避けていく…………あれ、やばくね?

 

「アザゼル! 彼には手を出させないわよ!」

 

「リアス…………てめぇの愛した男はそんなゲスじゃねぇだろうが、サーゼクスが泣くぞ」

 

「何を言って…………がっ…………!」

 

まず1人目、リアスが先生の腹パンによって沈んだ。リアスの魔力って確か触れたもの全部消し去っていくって聞いた事あるんだけどそれ全部避けていくって一体どんな強さしてんだよあの先生……!? と言うか女に暴力振るのに躊躇いが無い男は嫌われるぞ!!

 

「くっ……!!」

 

「ここから先は……!!」

 

「小猫と朱乃、お前らもいい加減悪い夢を見るのも終わりにしとけ……次目が覚めたらまたいつもの日常が帰ってくる」

 

そして二人を蹴り飛ばして終了、おいおい…………いくら俺を殺すからってちょっと無理やり過ぎるんじゃないか? コントローラーを渡す訳にゃいかねぇし…………ってよく見たらアーシアも既に終わってるぅ!? いくら戦えないとはいえ早くね?!

 

「先生! 私には攻撃しても無駄ですわよ!!」

 

「先生? 私は彼に救われた様なものです、だからここは引き返してもらえませんか?」

 

「レイヴェルにソーナ…………てめぇらの兄貴と姉貴になんて言えばいいのかもう分かんねぇよ」

 

会長の水をまさかの素手で弾き飛ばし、レイヴェルの炎を軽くあしらう……おかしい、いくら人外の元トップとはいえここまで強いもんなのかよ。

軽くびびってきたぜ…………んで会長は弾き飛ばされた水で、レイヴェルは一撃で昏倒させられる。不死の属性を持つフェニックスだけどあくまでも傷が治るだけだからな…………

 

「分かったか? この程度のお前らが俺に勝てる可能性なんて1%たりとも無いんだ。

普段の戦いはお前らに任せっきりだが…………それ以上の大きな問題を抱えてる俺達がまだまだひよっこのお前達が束になっても負ける可能性は限りなく低い、それにコントローラーの制御下にある時点で戦闘能力は下がっている。

…………ゲームオーバーだ、やり直しのきかない…………な。」

 

「くそが…………!!」

 

俺はこの場からダッシュで離脱する、部屋の外から飛び降りれれば外に逃げられる。そうすればまだどこかにチャンスがあると信じているからだ。

だが現実は非情なり、残った奴らの猛攻をいとも容易くくぐり抜けてなぎ倒して行きながら確実に近付いて来る。

 

「こいつらじゃ、まだまだ俺には勝てねぇよ。グレイフィアクラスが相手ならかなり苦戦したと思うけどな……終わりだ」

 

既にその距離は腕を伸ばせば届く距離、先生は手にいつの間にか持っていたボールの様なものを俺に当てようと手を伸ばす。そしてボールが俺の背中に当たりカチリと音を鳴らす。

瞬間、頭が真っ白になる様な感覚を覚えて…………俺は倒れた。

 

「くっ…………コントローラーの力が…………!!」

 

「あぁ、その通りだ。

てめぇのコントローラーの力を一時的に無効化した、これで洗脳して操ってる女達の洗脳は解けるが…………ま、俺がコントローラーを手にするまでこれでずっと無効化させてもらうからな。コントローラーを取り返したら後はお前を地獄に落とすだけだ。たかだか人間と侮ってる訳では無いがまぁやりすぎたって話な訳だ。

さて…………急ごしらえで作った割にはなかなかちゃんと動いてくれた様で助かった…………後はコントローラーの回収だな」

 

そう言って離れる先生、あのボールには何か脱力させる作用も入っていたのだろうか? だがどちらにせよ正攻法だと俺はあの先生には勝てない。

だからあのボールを壊しさえすれば時を止めていかようにでもする事が出来る。だからコントローラーを隠しはしたがいずれ見つかるだろう……だから奪い返される前に何とかしなければならないが………………

そうやって必死に頭を回しているとアザゼル先生に近付く一つの影。

 

「ん……? イリナか、そういやお前を気絶させる前にあいつを無効化したんだったか…………だが丁度いい、お前もちょっとコントローラーを―――」

 

イリナだ、殆どが倒されたとはいえ先生は一直線に俺のところに飛んできた為彼女はやられる前に俺がボールを当てられていたから意識はあるのだろう。彼女は先生のボールを手に取り―――

 

 

「ごめんね、先生」

 

―――破壊した、天使の光をボールにぶち当て木っ端微塵に破壊し尽くした。

 

「なっ!?」

 

ボールが破壊されたという事は俺の力が戻るという事であり、先生が俺に対する対抗策を今の間失ってるって事になる。

恐らくは俺の時止めの中で動けていたのはあのボールがあってのものだろう。コントローラーの対策を急ごしらえで作ったとはいえ持ち運び可能な大きさにまで絞ってあの機能なんだからやっぱりすげぇ人だな。

だが、いくつかのミスを犯した。

まず一つは呼んだ女達を全員気絶なりなんなりしなかった事、もうひとつは俺にボールを当てたのは確かに最良の判断だったがその後に仕舞わずに手で持っていた事。

そしてこれは予測だが…………先生はどうやら()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

まぁあながち間違ってはいないがイリナは俺がそうなる様に仕向けただけであって別段思考を無理やり俺に奉仕させる様にしていない。

過程としては確かに仕向けたが結果で考えてみれば自らの意思でこちら側に付いているのだ、助かった。

 

「んで………………俺は時止めを現在進行形で使える様になってるって事だ」

 

さて…………邪魔な先生にはこれから俺の手助けをしてもらう事にしよう―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideアザゼル

 

「はっ!?」

 

「何してるんですか先生、大丈夫ですか?」

 

「い、いや何でもねぇ…………どうした? 築城」

 

えっと…………俺は今まで何してたんだ? くそ、なんか頭にモヤがかかった様に思い出しづらい…………何か大切な事をしていたはずなんだが……

 

「先生、小テストの点数付け忘れてたとかなんとか言ってませんでしたか?」

 

…………そうだった、前の小テストの点数を付ける仕事を急遽俺に回されたのをすっかり忘れてたんだった。しょうがねぇな、戻るか。

 

「あー…………そうだった、んじゃあ俺はここで学園に戻らせてもらうがちゃんと明日も学園来いよな」

 

「へーい。先生も気を付けて」

 

何か忘れている様な気がする…………が、覚えてねぇって事は別段急ぐ用事でも大事な事でも無かったんだろう。また思い出した時にでも処理すればいいさ。

さて、駒王学園に戻るとするか…………

 

「おう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side金男

 

「さて、ヒヤヒヤしたけど…………ま、目的のもんが手に入ったから良しとするか」

 

「くっ…………」

 

先生を見送ってから俺は家に戻り、縛られて身動きの取れなくなったベンニーアを見下ろす。本当にどうなる事かと思ってたけどまぁ何とかなって良かった良かった。

 

「さぁ…………調教を始めようじゃないか」




部屋にいたアザゼルは時を止めてから移動させましたが成人男性担げるわけないので引きずってました。
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