「金男、次はあの店」
「はいはい…………力封じられてるってマジなのか? 力と関係無い胃袋は無限大ってオチだったら俺ブチキレるぞ」
現在俺はヨーロッパに来ています。まぁオーフィスと一緒……付き添いですわ。三日くらいまでならオーフィスが家にいない事をアザゼル先生と一緒にいる、みたいな言い訳で騙せるだろうし転移魔法陣を使えば飛行機使うより早いからという事で約束を早速果たしている訳。
まぁ金ならいくらでも作り出せるから問題無い訳だけど…………既に10件以上の店を回ってるんだぞこっちは? どんだけ食ってんだこいつ…………え? ヨーロッパのどこって? 一日中歩いてるし歩きだけでも結構国を回ってるかもな。それに魔法陣で飛んでる事もあるから明確に国は決まってない。
まぁホテルに泊まってから防音対策をしてオーフィスとヤってるんだが…………まぁそれを抜きにすればたまにはこういうのも悪くないだろう。オーフィスと出掛けれるのが嬉しいとかじゃなくて世界の料理を味わえるのが割と楽しいんだわ。
それにここだったら狙われる、なんて事も無いし…………多分。
「…………金男、金男」
ボーッとしてるとオーフィスに袖を引っ張られる。オーフィスの封印はかなり強固な為はっきりいって俺じゃあ外せない。というかコントローラーがオーフィスに通用しない。何とかして元の力取り戻させないといけないな…………
っと、そういやオーフィスが呼んでたわ。
「どうしたー? この辺りの店は全部食べただろー?」
「閉じ込められた、結界に」
「へぇー、結界ねー……………………え?」
嘘ん、何で外国まで来て襲われないといけない訳? ここヨーロッパだよ? 日本から何km離れてると思ってんの? 今のオーフィスでも相当攻撃力あるからその力で全力で尻叩きさせてやるぞ? 並のやつなら尻から血しぶきが出るがな。
ってよく見れば本当に閉じ込められてたわ。人がさっきまで無茶苦茶いたのにみんないないもん。なんで俺気付かないんだ。
「出られそうか?」
「出られる。殴ったらいい」
そう言って歩き出したオーフィス。しかしその瞬間、俺達の視界が紫色に染まり出し、周りから轟音が聞こえてきたーーー
「うふふ♪不意打ちとはいってもこんな呆気無いんじゃあ拍子抜けですわよん♪」
「ーーーあー、ビックリした。何今の?」
「本来触れる事すら危険な炎、けれど我と我の力を持つ金男には通じない」
「……え?」
触れる事すら危ない炎って何なのさ。というか今空中に浮いてる人誰だよ。すっごい見た目はいいけどあの格好と微妙に聞こえてきた喋り方から察するに絶対ヤバい性格だぞあれ。
「…………おほほほほ、面白いですわね。あの炎を受けても燃えないだなんて不覚にも萌えてしまいますわん♪」
…………ふむ、誰か分からん。面倒臭いけど名前聞いてみるか。
「おねーさんだれですかー、ぼくあなたのことがわからないんですー」
「あら失礼、わたくしは元『
……とある方達? 何でわざわざ複数系にしてまで陣営の種族を名乗らない? 混同組織って事か?
「うふふ♪わたくしの
…………とりあえず、今俺に敵対してる中で一番それが明確になってるのがミカエルだ。だがわざわざ隠す意味も無いのは向こうも分かっているはず…………どういう事だろうか。
「それで何の用なんだクソビッチ」
「あら汚い言葉、貴方を倒す事が出来れば自由にしてもいいと言われたんですよん。けれど今更戻るところもありませんから自由に遊んで暮らそうと思いましてん」
そこまで聞いてねぇから黙れや。って言いたいところだが敢えて女を差し向けたって事は…………俺のやろうとしてる事を理解している実は俺の支持者か? ならパイ投げするつもりだったけど……それをやめて菓子折り持っていってやろう。生八つ橋を。多分この女の扱いに困ってるんだよ。何と無く分かる。
「金男、我が行く」
「ん? いいのか?」
突然オーフィスが自分に任せろと言ってくる。いやいや、幾らオーフィスとはいえ今じゃ少し強いくらいの龍だから余り無理はしちゃーーー
「我、金男のお陰で本来の力取り戻せた。だから戦える」
………………MAZIDE? え? 本来の力って無限の力だよな? そんな簡単に手に入るもんなの? っていうか俺に懐かせた時から割と長めに付き合ってきたつもりだけど一体いつ手に入ったんだ?
「金男の力、我の力少し入ってる。金男、我の力を写し取る。それらの力が我に流れてくる。けれど金男も同時に私の力を写し取ろうとしてくる。
だからそれらが働き続けて、我の力無限に戻った。けれどそのせいか女の姿にしかなれなくなった」
…………えーっと、つまり…………コントローラーにはオーフィスの力が入っていて俺がオーフィスの力をコピーする。けれどオーフィスの側も同質の力が流れてるからその力を無意識に吸い取っていっていたって事か?
吸い取りとコピーを同時に、しかも延々と繰り返していた訳だから…………確かにその理論だと戻るかもしれないけど。一つだけ疑問に思った。
「……その理論だと俺も無限の力になってないか?」
俺がコピーし続けるっていうなら多分そういう事になると思うが…………もしそうだとしたらこの力さえあれば俺もオーフィスみたいな事が出来るよな!? 戦わないけど…………
「確かになっている。けれど元々無いものを使おうとするのは難しい。なにより金男の力が暴走して肉体が爆散する」
…………そりゃ確かに使いたくないわ。いくら再生能力と痛みの軽減があるからといって肉体が爆散するなんていうのはなんか嫌だわ、スプラッターだわ…………
「…………行ってくる」
と、考えている間にオーフィスがヴァルブルガのところへトコトコと散歩でもする様に歩いていく。まぁオーフィスの言う通りなら俺は安心して観戦しとけばいいや…………チートコマンドどころか打つだけでゲームクリアするくらいの存在を持っちゃってるんだから俺。
「観戦の暇すらなかったわ。当たり前だけど」
あそこまでチートだと最早相手に同情して泣けてくるね。オーフィスが何かした様には全く見えないから俺には説明のしようがない。というかオーフィスが戦いで相手の肉体残すとかあるんだな…………俺の為なら後で何か買い与えてやろう。
「…………ふむ」
人形みたいな見た目だし体付きもまあまあいいし紫の炎も使えるから能力奪ってもいいしヤッてもいいんだけど…………
「性格だよなぁ…………!」
もう本当にそこが残念。もう残念以外に言葉の言いようが無いわ…………だってこいつ始めからビッチみたいなもんじゃん!! 堕としても大して反応変わらないのが目に見えてる!! いやでも体付きとか腰はエロいし…………格好もどう考えても犯して下さいって言ってる様なもんだよなぁこれ……起きてからレイプみたいにしてブチ犯せば反応変わるかな? 反応変わってくれると嬉しいなぁ。
「金男、結界解けた」
「お、なら丁度いいからさっさとホテルにこいつ連れていくか。こんな真昼間から路地裏でヤル訳にもいかん」
だって割と人通り多いから路地裏でヤろうとは思わない、通報されるわ。どこへ行こうとも人しかいないからゆっくりしてヤれる場所はホテルしかない。辛いところだけどね。
「金男、次はあそこを食べに行きたい」
「はいはい、こいつはただの魔女だからコマンド効く様だし昏倒させとけば問題無いっぽいな……よし、じゃあ行こうか」
コマンド解除されるまでずっと眠らせる事が出来るみたいだからそのまま放置と洒落込みますか。その間にオーフィスの食欲を満たしてやらねば。
「は?
「行きたい訳じゃ無い、けれど金男が他の女を抱きたいというのならあそこに知っているのが二人いる」
冥界に行った時にその存在は知っていたがみんなから聞いた話では変な実験させられるとか何とかであんまり近寄りたくなかったんだがな……女といってもまともかどうか分かんないし。
「大丈夫、きっと気に入る。我の力で創られたリリス、という娘もいる」
話には聞いていたリリスちゃんか………………
「こいつも連れてった方がいいのか?」
「それは金男次第。我の知っている快楽を皆にも味わってもらいたいから我は止めない」
あ、何か他の女の事に関してやけに寛容だなって思ってたらオーフィスの中では気持ちいい事は皆で分かち合うべきって発想になってるのか…………って当たり前か、今までこういう事を知らなかった子なんだし。
本来こういうのは好きな人とやるべき、って言われるがそれを言うと恋愛感情とかの話になってくるしパスで。
「
「…………ヴァレリーという女。吸血鬼」
吸血鬼………………となるとギャスパーの同属だし知り合いだろうな。何で吸血鬼が
「ふむ……まぁとりあえず連絡してさっさと入れる様にしてもらってから行くとしよう」
そう言うとオーフィスは軽く頷く。んじゃあチェックアウトしたら魔法陣で飛ぶとしようか。はぁ、やっとオーフィスの食事地獄から逃れられる……
「…………後もう少しこの国を見てみたい」
逃れられなかったッ!!
いやもう食事地獄でもいいから早く行こうぜ…………というかこの食欲ってもしかして力が急激な勢いで戻ってきたから食事を取りたがろうとしてるとかそんな感じか…………? いや意味分かんねぇよ。
あ、久々に無限に戻ったから燃費か悪いのかな。前までずっと使ってたといってもしばらくの間かなり弱くなってたしそっちに慣れてしまったせいで一つ一つの行動にエネルギーロスしているのかもしれない。もうそういう事と考えていよう、じゃないと頭がどうにかなりそうだ。
「ちょっといいか?」
あれ、アザゼル先生か……まだ連絡してないから丁度いいけど向こうから連絡してくるなんて何かあったのかね。
「はいはい、何ですか先生」
「いやな、お前が死者蘇生したという噂を聞いたんで少し試して欲しい事があるんだが………………いや、試して欲しいっていうより蘇らせて欲しい、だな」
レイナーレ達を復活させた事が伝わってたか。まぁ蘇らせて欲しいっていう事なら別にいいけどさ。
「カテレア………という女を蘇らせて欲しい。リアスに聞いてどんな風に復活させるかは聞いているから記憶に関しては俺が担当しよう。
それと、吸血鬼達のいるところへも行ってもらいたい」
「え、今から俺そっち(
「まぁ吸血鬼達のいるところはそこまで優先順位は高くないがな…………カテレアの方を先にして問題無いはずだぞ」
うーん…………まぁ別に元々
「ならそっち行きますよ。元々そっちに行く予定でしたし今やってる用事終わらせたらすぐ向かいますんで」
「頼む」
それで通信は終わり、そして気付けばオーフィスは満漢全席でも食った様なくらいの皿を積み上げている。流石に食い過ぎだしここヨーロッパだぞ。そろそろオーフィスを止めて
「…………楽しみ、楽しみ」
「…………これも欲しい」
「オーフィス、そろそろ頼むのやめとけ。店員さんの顔引き攣ってる」
目標としてはこれで最後となりますかね。まだ出てないキャラも多いですが個人的には調教目標は今回で出てきたキャラ達で最後ですので他のキャラクターを期待していた方には申し訳ありませんが…………ご了承ください。
では、次回もよろしくお願いします。