「…………で、何で俺に悪魔を蘇生しろだの吸血鬼達のいるところへ行けだの言ったんですか」
「ん? まぁ…………所謂けじめとでも思ってくれ」
そんな性格じゃないだろうに、なんて思うが正直なところ何を考えているのか分からないなんて今更だし別段聞く気も無いからどうでもいいや。とりあえず蘇生して欲しいんなら蘇生してからやるとしよう。
あと吸血鬼達に関して何か言って欲しかった。まさかそれもけじめと言うのだろうか? まぁ今は置いておくとしよう。
「んで…………えーっと、カテレア? でしたっけ? どんな女なんですかその人は」
「分かり易く言えば旧レヴィアタンだ。カテレア・レヴィアタン、それが今から蘇生する女の名前だ」
あー、旧魔王派って奴? 俺その辺りの知識うろ覚えでしか覚えてねーよ。けど確か旧レヴィアタンは先生自身が殺したんだよな? なのに今更復活? 意外といい体してたから自分の女にしたい…………いや、無いな。そういう感じじゃなさそうだし。
わざわざけじめと言う辺り何か裏がありそうな気がするが…………やっぱりどうでもいい。今分からないからといって調べようって気にはなら無いな。
「なら悪魔のクローン体が必要って事ですね。丁度俺の肉体が余ってますからそれ使いましょうか。種族さえ合わせれば男だろうが女だろうが関係ありませんし」
レイナーレ達の時で既に三回は作ったしある程度の要領は得ている。先生の記憶が風化して無い限りはちゃんと蘇生出来るだろうな。んじゃ、さっさと蘇生するとしますか。
「…………こんなに簡単なもんなのか。本当に早かったな」
「目を覚ますのはかなり後になりますけどね。肉体が完成しても意識が戻るのには時間掛かるはずですし」
一瞬、とまでは言わないが前回と比べてかなり手早く終わった様に思える。時間は数分そこらじゃないか? あまりの早さに先生驚いちゃってるよ。
「…………まぁいい、後もう一つ頼みたい事がある。暗示を掛けて欲しいんだ。『全種族繁栄の為に魔王として尽くす』って暗示をこの女に掛けて欲しい」
別にそれはいいんだが…………元テロリストとかじゃなかったのか? そんな女を冥界の魔王に据えるつもりというのなら今先生はある意味で相当な博打をしている事になるぞ。
俺はこの女については何も知らないし悪魔が繁栄しなくなっても元々そこまで平和を語るようなやつでも無いからコントローラーで暗示を掛けても俺の都合のいい様に暗示が掛かる訳じゃ無い。例えれば世界で一番優れた兵器に『世界を平和にしろ』って命令して世界を平和にしない人類を滅ぼしにいくか本当に戦争だけを終わらせにいくか分からないという事だ。
だから下手をすればこいつは繁栄をする為に都合の悪いヤツを皆殺しにする可能性もありうるって事になるけど。
まぁその点は先生も考えてない訳では無いだろう。それにそんな事俺もさせないしな。
「分かりましたよ、その暗示も掛けますんで吸血鬼達の場所教えて下さいよ。流石に無許可なままじゃ入れない場所なんでしょうし」
さっさと行って、一人くらいはお持ち帰りしたいもんだ。さすがに何人も持ち帰れ無いからな。にしてもなんで吸血鬼達のところに行け、だなんて命令するのかね。言われなかったら行けなかったんだろうけど。
「まぁ…………一番の理由はオーフィスだ」
「は?何であの子………………ってまさか吸血鬼の国が見たいとかそんな事言い出したって事ですか?」
「まぁそんなとこだ。もう一つ理由を上げるとすれば…………あそこで対お前用の討伐チームが作られつつある、って噂を聞いてな」
対俺? なんでそんなチーム…………どう考えても作られるに決まってるわな。という事はヴァルブルガはそこから送られてきた刺客という事になるが…………いやまだ断定は出来ないな。もしかしたらただの噛ませ犬でよそから送られて来た可能性もある。もしかしたら体内に爆弾…………だったら今頃爆発させてるだろうしなぁ、俺には効かないけど。
ま、今考えて分からん事だから後で考えるとするか。
「オーフィス連れていって潰せ…………って事ですか。あの子にやらせるのはあんまり気が進まないんすけどねぇ…………強過ぎて相手に同情してしまう。まぁ向こうにいい女がいれば話は別なんですけどね」
「安心しろ、エルメンヒルデっていう女がそこにいるからな。俺から見てもなかなかいい女だったぞありゃあ」
「先生から見ても…………か。うんまあ多分いい女なんだろうな」
別に先生のお眼鏡に叶う奴はどこか外れてるとかって訳じゃ無いしまぁいい女なんだろうな…………吸血鬼だから多分気持ちいいくらいにへし折りがいがあるプライドを持ってるんだろうな、と。
「というかどうしてそんな情報知ってるんすか」
「あー…………ウチのギャスパーがヴァレリーに教えてもらったんだが……その、ヴァレリーもエルメンヒルデに教えてもらったらしい。
エルメンヒルデもその組織の一員だとよ」
そのエルメンヒルデってやつはちょっと抜けているのだろうか? いや、本来はヴァレリーだけに話すだけだったはずなのにそのままキャスパーに流れてそれをアザゼル先生が聞いたとかそんなオチだろう。ヴァレリー達に関しては多分『〇〇の日時にそこに襲撃があるから絶対に部屋から出るな』とかそんな感じじゃなかろうか? 今考えていてもしょうがないといえばしょうがない。けどまぁ対策(いらないけど)が出来る様になっただけマシという事だな。さてと、肝心の吸血鬼達のところというのはどこなのかしらね。
「んで、先生…………俺は今度どこに行けばいいんですかね」
「ーーールーマニアだ」
「美味しい」
「………………」
「お願いだからなんか喋って」
ただ今ルーマニアです。えぇ、ルーマニアにも美味しいものはありますよ。ただよく食うのが一人増えましてね…………え、誰かって? オーフィスとーーー
「…………おいしい。もっとほしい」
「…………ほんっと見た目変わらねぇな。食欲も変わらねぇ。けど言動がなんか子供っぽい…………」
リリスである。因みにオーフィスにはいつもの服とは別の縦セーターを着せて体を成長してもらった。また後でいつもの姿に戻ってもらう予定だが今はちゃんと見分けられる様に大きくなってもらってる。尚縦セーターは現在オーフィスの育ちきったノーブラのおっぱいによって線が歪んでしまうほどになっている。眼福眼福。
「もうひとりのリリスもたべる」
「我はもういらない、リリスが食べればいい」
「分かった」
いやはや、オーフィスが母親に見えるよ。イヤでも…………オーフィスから生まれたのがリリスだし母親でもあながち間違っちゃあいないのか? そうか…………あのロリ姿で母親か…………
「これからどうする? このままアザゼルの言ってた場所に向かう?」
「んー、まぁ向かうしか無いしな。何があっても…………このメンツなら何も無かった事に出来そうなくらいパワーバランス崩れてるし」
∞×2+∞の3/4…………うん、ぶっ壊れパーティ過ぎるな。例えるならRPG序盤に出てくる中でも一番弱いモンスターにLv.100のフル装備勇者パーティぶつけるくらい酷い構図になりそうだ。
いやもっと酷いかもしれないな…………
「リリス、もういちどあそこいきたい」
リリスだけは確か行った事あるんだったよな。まぁ正確にはリゼヴィムって男の護衛だったらしいがお菓子であっさり釣られてしまったらしいしな。やっぱり子供っぽいところがあるとそういう不測の事態になりやすいって事だな。
「リリス、口が汚れてる」
「むぐっ…………じぶんでふける。もうひとりのリリス、よけいなことしなくていい」
本当に親子にしか見えん。微笑ましいけど今度は親子丼と洒落込んでみようかな…………あ、そういえば。
「リリス、俺の事…………『お兄ちゃん』って呼んでくれないか? 試しに」
「…………? おにいちゃん?」
あー、こりゃ破壊力ヤバいわ。ロリコンなら押し倒して既成事実作るくらいにはスッゲェ可愛いわ。特に首傾げながらのお兄ちゃんって破壊力ヤバいな。
「金男、リリスに変な事教えない」
「へーへー、すいませんでした」
これくらいやっただけで嫉妬するなよオーフィス。唯一お前は外に出せないって理由でずっと俺の相手してくれてる事は感謝してるけど偶にはお兄ちゃんって幼女に呼ばれたい俺の気持ちも察してくれ。いや普通分からないな。何言ってんだ俺。
「…………んで、今ここで飯食ってるわけだが………………着いた瞬間飯食いたくなるのはお前ら二人ぐらいなんだな」
「リリスも金男に触れた。我の分身とはいえ立派な『無限龍』。
力が無限に戻っていく分エネルギーを補給しようとする。これでも我よりマシ」
10皿も20皿も大して変わんねぇよ…………主に店員から見ての話だが。まぁ直接飛ぶと下手したら総攻撃食らわせられる可能性があるってんでルーマニアに魔方陣で飛んでそこから吸血鬼の領土に徒歩で歩いていくって事になった。といってももう目の前なんだけどな………………微妙に霧が濃いし目的地としてはそろそろじゃないか? オーフィスに俺のコマンドが効かない事を利用して姿を変えさせてもらった。まぁオーフィスとリリスからしたら俺は俺自身として写ってるだけで丁度いい。
「さて、そろそろ行くぞ。唯でさえ寒いんだから早く行かないと体のどこかが凍っちまいそうだ」
「分かった」
「まだ、たべていたい」
「我侭言うな…………用が済んだらまた何か食わせてやるから我慢しとけ…………ったく、オーフィスより我侭じゃねぇか」
胃袋無限シスターズ……いや親子? まぁいい。2人もこんなのいたら世界が滅びちまうよ。
とりあえず俺達3人は霧の濃い方へ濃い方へと進んでいく。進めば進むほどに口から白い息が漏れてくる。寒さに体が慣れてないんだろう。寒さはここにいる全員が感じないが念の為に厚着にしてある。たとえ寒くなくても凍るものは凍るだろうと思って厚着させてある。感じないのはあくまで寒さだから体が凍ってしまったら一大事だしな。持ってきた水も凍ってきたし…………ペットボトルごと。
しかも何故か吹雪いている。おかげで前が見えない事この上無い。にしてもこの辺りは吹雪く事は無いって聞いたんだけど先生間違えた?
「金男、肩に氷柱が刺さってる」
「ん? あーホントだ。何か腕動かしづらいなーって思ってたんだよ」
…………あれ? 吹雪いているのはいいとしていつの間に俺は氷柱に肩を貫かれてんだ? 幾ら何でも氷柱が飛んでくるのはおかしくないか? …………今思ったけど…………
「囲まれてね? 吸血鬼達に」
この地域で悪魔や天使に囲まれる事も無いだろうしこの吹雪の中まともに動けるのは多分吸血鬼だろうな。まぁ本当に囲まれてるかどうかは分からないんだよな。吹雪と霧で何も見えない。これじゃあコントローラーも使えない。
「我がやる。金男はリリスを肩車して」
「はいはい」
とりあえずオーフィスに任せておこう。もう大体色んな事してくれそうだしここも任せておいたら何か出来そうなーーー
「えい」
ーーーオーフィスが地面を叩いた瞬間積もってた雪が吹き飛びました。おかげで雪を盛大に被ってしまった。雪うめぇ。因みにリリスは何故か被ってなかった、何故だ。
とりあえず吹き飛んだ雪は俺が踏んでたのを除いてかなり吹き飛んだ。少なくとも辺り一面の雪は全て土に変わり吹雪も何故か止んだ…………よく見たら何か周りに黒い足みたいなのが出てるんだけど…………試しに引っ張り出してみるか。
「よっ………………あ、吸血鬼だ」
という事はこれ本当に囲まれてたっぽいな。まぁオーフィスが吹き飛ばした雪の塊に体をぶつけられて全員もれなく気絶してるか。まぁ雪って意外と重たいからな…………あ、建物の壁に穴空いてる。というかこんなところに建物あったのか。
「おぉ、中意外と広いな」
「…………ここ、ここにエルメンヒルデいる」
突然そう言って俺の背中から飛び降りるリリス。何でこの子がそんな事知ってるのかはさておき、とりあえずついて行ってみるか。もしかしたら本当にエルメンヒルデがいるところにたどり着くかもしれないしな。
「よーし、任せたぞー…………あ! 見つけても殺すなよ!?」
「っ!? 何者ですか! ここを誰の部屋とーーー」
「ようやく見つけたんだから逃げない騒がない喚かない…………ん? 後半二つ意味一緒か。まぁいいや、大人しくしてろ」
騒いでるエルメンヒルデ(であろう人物)を無視して近付いていく。一歩近付く度に攻撃を加えられるが全く痛くない。無限ってすげぇ。
「よっと…………意外と簡単に縛れるんだな」
「な、なぜこの様な下品な縛り方をするのです!!」
いや全く抵抗しないからどうせなら亀甲縛りしようかなと思っただけなんだけどね? ただロープに複数の結び目を作ってるだけであってね? 乳首とか股とかそういう擦れると感じてしまう敏感なところに結び目を配置してあるだけだから別に下品な結び方でも何でも無い。
「まーまー、落ち着いてね。お前と同じ様にもうひとりの吸血鬼も犯す気満々だから安心してくれ! ………………って今何人だ?」
「…………エルメンヒルデ、ヴァレリー、ヴァルブルガ、それにリリス。後はカテレアで五人。これ一斉に犯す?」
「一斉には無理だし全員寝かしとくわ。ヴァルブルガみたいに寝かしておけば起きる事も無いだろうし…………ま、最初はこいつにする気なんだけど」
すっごい気が強いお嬢様って感じだから心が折れそうな犯し方すればポッキリいきそうだな。気が強い女程アナルが弱いっていうしね。
とりあえずこいつ持って帰るか…………こんなところで一人でいるって事はぜひ連れて帰って下さいって言ってる様なもんだ。
「くっ!! 離しなさい!!」
………あ、今思ったら時止めときゃあ良かったんだよな。ヴァルブルガの時もだけど止めるの忘れてた。時止めても止まらないのが目の前に二人もいるから『止めても無駄』って考えてしまってた。いやまぁ止めなくてもオーフィス達がいるから何の問題も無いんだよね。
「離さない離さない、ヴァレリーはどうするんだっけ? アザゼル先生がなんか言ってた気がするけど」
「ヴァレリーは後で金男の家に送ると言っていた。向こうで寝かしたままのヴァルブルガも送り付けると」
「あー、ならこのまま運んで行くか。多分寝ているヴァレリーを送ってくれただろうし。俺達はこのまま家に帰って部屋にブチ込んで遊ぶとするか」
はてさて、最初はエルメンヒルデにするとして…………どうしてくれようかなー…………
そんな事を思いながら俺は家路に着く事にした。お嬢様犯すのも楽しそうだ。
この後に今回の4人は例の部屋に無理やり寝かされてぶち込ました。
リリスは起きてます。