ワシは管理局に務めるしがない事務員だ。同僚達はみなワシをヤガミと呼ぶがその名が本名なのかわからない。
二十年ほど前に傷だらけの姿で保護されて成り行きで局員になったワシはそのとき記憶を失っておったからだ。
以来ワシは嫁も娶らず彼女も作らずに独り身の局員人生を送っていた。人並みに性欲はあるがなぜかワシは恋人と言うモノに興味がなかった。
医者が言うに記憶を失う前に家族がいて、その人達に深層心理で操を立てているかららしい。
そんなワシも最近知り合ったある子にだけは心引かれていた。
「お疲れさま。今夜こそ一杯どうですか?」
「いくら同じ『ヤガミ』だからって、ワシのような下っ端が行ったらお邪魔でしょう」
彼女の名は八神はやて。管理局本局を代表する曰く付きの大魔道師だ。
彼女はナカジマさんらおじさん連中と仲がよいらしく飲み友達にと誘ってくる。ワシも一緒に晩酌したいモノだがいつも遠慮してしまっていた。
「ええやん、今日こそサシでいこか」
いつものように遠慮したのだが、彼女は強引にワシを飲み屋に連れて行った。
そろそろオナニーも週一日に萎えたワシの息子も妙に奮い立つ。
「さすがに飲み過ぎだぞはやて」
「おとーさんがいるからだいじょうぶや」
飲み屋ではやてがへべれけになるまで付き合って酔いの力は互いを「はやて」「お父さん」と呼ぶまでに親密にさせる。
ワシも白面なら名前で呼ぶなんて出来そうに無いので自分を父親と呼ぶはやても相当酔っているのだろうと勝手に思っていた。
互いに肩を貸し合ってフラフラと歩みいつの間にかホテル街にたどり着く。さすがは本局だろうか、こんな施設まであるとは二十年勤めて初めて知った。
はやてはフラフラとワシを引いて無理やりにラブホテルに連れ込む。どうもワシは彼女に押されると流されるようで悪いと思いつつ彼女に付き添う。
ホテルに入るとはやては口から酒臭い香りを放ちながらワシに抱きついた。
「おとーさんだいしゅき! やっぱり大きいわ」
「これ……さすがにやりすぎだぞ、はやて」
「ええやん、私たち親子なんやし」
「ワシははやてみたいな娘なんて……それにたとえ親子でもこう言うことはしな―――」
これ以上はやりすぎかと戒めようとしたワシの口をはやてはふさぐ。口の中には甘くて頭がポワンとなりそうな果実酒のような臭気が広がる。
年下の女の子が抱きついて淫らに舌をからめてキスをしてきたのだから興奮するのもさもありなん。
ワシの酔い魔羅もいきり立ち服の下でガチガチに硬くなる。
「おとーさんもやる気まんまんやん」
「ワシもそうだが若い子に抱きつかれたらおじさんだって本気になるんだぞ! 酔っているからっていい加減にしないと……」
「私は本気よ。本気でおとーさんとえっちしたいんよ」
「それ……その『お父さん』と呼ぶのも……ああもう、ちくしょう!」
ワシはもう我慢できない。
今まで近親相姦モノAVなど興味がなかったのだが目の前の娘は可愛くしかも父と呼んでくれる。
目も前の娘がときおり夢に見る名もなき幼い少女と重なる。何故かわからないがその光景は心をときめかせる。
火照る体を解き放ちワシは全裸になる。中年の締まりがない体だが股間はまだまだ現役バリバリである。
「来て、おとーさん」
懇願する娘の声でワシは理性を失った。
襲いかかりストッキングを引き裂いて無理やりに秘部を露わにする。
はしたない娘は既に濡れていた。
「この卑しい娘にはこうだ!」
ワシははやての膣穴に舌を入れた。
溢れる愛液を舐め取りながら陰唇と陰核を舐めてべとべとにする。
もとより潤っていたが舐めることでそれは加速していく。
「おとーさん上手よ」
「ワシが舐める前からべとべとにしていてよく言うよ」
娘の膣穴を充分に湿らすと、ワシはそのまま強引にいきり立つ息子を娘に差し込む。
「弟たちと二十年ぶりの再会や。お姉ちゃんの膣内は気持ちええか?」
「ああ、お父さんもお兄ちゃんも弟も妹も大満足だ!」
ワシは据え膳のつもりだった。
父子プレイを求める八神はやてと一つになり性的欲求を満たしたいと頭の中は一杯になり一心不乱に腰を振る。
押しつける際に当たる胸の柔らかさも気持ちがいい。
貯め込んだ精液はたくさんある、なんど射精しても知るものか。
ワシは何度も射精しながら腰を振った。いつしか愛液と精液は混じって白濁してグチュグチュと音を立てる。
「おとーさんだしすぎや」
「はやては食いしん坊だからコレくらいで満足しないだろ」
「さすがおとーさん、わかってる!」
ワシはもう死んでもいいと思いながら腰を振る。
十回を超えたあたりから胸は苦しくなるがそれでも止められずに何度も何度も射精してさすがに死ぬかと思う。
だが不思議と肉棒は萎えないし精液も枯れない。
「そろそろ私、おとーさんに言わなきゃいけないことがあるんよ」
「ん?」
「ずっとおとーさんと呼んでるンやけど、あなたは本当に私のお父さんなんよ。実の父親とえっちしたいなんてはしたない娘だよね? 軽蔑したんならこのまま嫌ってもええ。ただ今夜だけはおとーさんと一緒にいさせて」
「そのことか。ワシもずっと忘れていたが、十回目くらいの射精で心臓が止まりかけたときにやっと思いだしたよ。ときおり夢に見ていたあの少女はお前だったんだな。大きくなったな、はやて」
「おとーさん……」
「あの事故でワシだけはなぜかここに飛ばされて、唯一持っていた名札からヤガミと呼ばれて世話になってきて……夢見心地の二十年だったがやっとワシが何者か自分でわかったよ」
「でも関西弁じゃないんね?」
「ここの言葉に慣れすぎてしまったんだ。簡便してな」
「あ、ちょっとだけ戻った」
「せやろか」
「せや」
ワシはやっと思い出した。
なぜ女を作らなかったのか。
なぜはやてにだけは惹かれていたのか。
「そろそろ最後の一発、打ち止めや!」
「きて! 弟たちもお姉ちゃんを孕ませて!」
「ほな、いくで!」
ワシは最後の一発をはやての中に注ぎ込んだ。
ドクドクと中年の心臓には厳しい程に張り裂けそうな鼓動を響かせながらワシは精子を注ぐ。
いのちの精は溢れんばかりにはやての膣を満たしてこのままなら妊娠してもおかしくない程である。
「十月十日後が楽しみや」
「今日のところはしてやったが、出来てしまったらちゃんと堕ろせよ? ただでさえはやては問題児なんだからこれ以上のスキャンダルはあかん」
「そんな勿体ないこと出来んわ。カレシもいないし、おとーさんにはパパにもなってもらわないと」
「冗談だろ?」
「私は本気よ。実の親子といってもおとーさんは戸籍上は別人やし」
「オイオイオイ」
ワシは再会した娘に逆らえそうもない。
五十近いワシの体がどこまでこのうら若き二十代の肢体に付き合えるかわからないが、やれるだけやってみようとワシは思う。