※この作品はR-18です。

なんだか四魂の玉に憑依してしまったんだが   作:nenenene

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その3 美少女のオッパイに挟まれて、俺は幸せです。

 

 

 

 

 街道から外れた森の中。人間の手が入らず鬱蒼とした木々の間を抜けた先。そこには、ちょっと開けた場所があった。

 その開けた場所の中心部には、古ぼけた鳥居が立っている。そしてその鳥居の上にはやたらと破廉恥な格好をした美少女が腰を下ろしていた。

 その女の指から伸びた紐が俺をここまで運搬してきたので、こいつがあの気味の悪い烏を殺し、かごめの死体をバラバラに引き裂き、そして何よりも、俺を引っ掻いてくれた犯人ということで間違いないのだろう。

 

 それにしても、すごく破廉恥な格好をした少女だ。

 人間だった俺よりも二つか三つ年下、かごめと同年代のように見えるその少女は、現代でいえば中学生くらいなのだろう。

 その少女は、人間のような恰好をしている。

 おかっぱ頭に、カチューシャみたいな赤いリボンをつけている。

その黒い着物は、おへそが見えるほどに大きく胸元が開かれ、着物から零れ落ちそうなほど大きな二つの果実を見せつけてくる。また、その着物には袖がなく肩の部分が紐のように細くなっていて、しかも脇下も大きくえぐれているため、正面の谷間だけでなく横乳もその圧倒的な存在感を主張している。

 そのうえ、少女の着物は、あまりに丈が短く太ももがほとんど露出し、絶望的なまでに面積不足だ。というか、単に丈が短いだけではなく、着物の左側には非常に深いスリットが入っていて、年頃の男子高校生だった俺には、非常に目の毒だ。それ以前に、今は少女が座っているから太ももで股間が隠される形になっているからいいけど、あの着物、立ち上がったら股上ミニスカートになるだろう。四魂の玉になって進化した俺の直観と感覚能力がそう予言している。

 

 しかも、俺の直観はもう一つ重要なことを俺に教えてくれている。

 

『この女、パンツ穿いてない!!』

 

 うわあ。どんな美少女でも、それは引くなあ。股間よりも丈が上にくるミニスカートなんて、エロ本やパンモロアニメでしか見たことがなかったけど、そんなのを実際に穿いている上に、パンツまで着けてないような露出狂女って、実在してたんだ。

 

 メロンのように巨大な胸に、雪のように白い肌、そしてくりっとした紅い大きな瞳。俺が今迄にテレビや雑誌で見たどんなモデルやアイドル、あるいは漫画やアニメの美少女キャラでも、この少女を前にしては裸足で逃げ出すだろう。

 それだけに、やたらと露出の多いエロイ恰好をして男の関心を誘おうとしているのが、哀れに感じる。いや、もちろん俺も男だ。ミニスカートをはいている少女‐それも美少女‐を見ると、ついつい視線は太ももに吸い寄せられる。それにこんな巨乳な美少女が、胸元を開いた格好をしていたら、ぜひともその谷間を堪能するところだ。

 だがしかし、この子はやりすぎているのである。もうちょっと露出を抑えてくれればいいのに、こんなビッチな格好をされては、ついつい美少女を視線で追いかけるどころではなく、どこに視線をやればいいのかもわからない。

 

 と、目の前に座っている少女についてマイナスなイメージを書き連ねつつも、俺の視線はこの娘にくぎ付けだ。目なんて今の俺には付いてないし、目のやり場に困るとさっきから繰り返してはいるものの、実際にこんな美少女に遭遇したら、健全な男子高校生である俺としては、目の前の少女の姿を脳内フォルダに全力で保存せざるをえない。

 

パシャ! パシャ!

 

 と、そんなわけで、俺はその美少女を激写しまくっていた。

 俺がそんなバカなことをしている間にも、少女の指から伸びた紐は、俺を捕まえたままスルスルと、少女へと運んでいく。

 

 そして、俺が少女の目の前にまで運ばれると、少女はそのすらりとした右腕を伸ばし、俺をその掌の上に載せる。

 

「あら。意外とあっさり、四魂の玉が手に入った。」

 

 少女の可愛らしいサクランボのような口が、天使のような声を紡ぐ。かわいい。ずっと、この少女の声を聴いていたい。そんな気分にさせられる。

 

「あの女。拍子抜け。有名な巫女の生まれ変わりみたいだから、様子見をしていたのに。屍舞烏みたいな雑魚に殺されるなんて。所詮、人間は人間かあ。」

 

 少女が口にするのは、そのかわいらしい声に反して、残酷な台詞。

 

「でもまあ、そのおかげで簡単に四魂の玉が手に入ったんだし。やっぱりあたしのような美少女には、天も味方してるのね。」

 

 傲然と呟いた少女は、俺を自分の方へと引き寄せる。

 

『へいへい。所詮道具の俺は、収納袋かポケットにでも入ってますよ~だ。』

 

 若干ぐれる俺。四魂の玉に憑依してからずっと、俺はアイテム扱いだ。道具袋だの、ポケットだのに入れられている。不貞腐れても仕方ないだろう?

 

 だが、

 

『ちょっ!?待っ?!心の準備が?!』

 

 俺の予想は外れた。なんと、この美少女。その豊満な胸の谷間に、俺を仕舞い込んだのだ。それも直接。袋に入れたりせずに。そのまま。直に。

 あたたかい。というか、熱い。人間の平熱は36度くらい。妖怪の体温がどの位かはわからないけど、この女も人型をしている以上は同じ位の体温なのだろう。なのに、なぜこんなに熱いのか。

 

『それは、今、俺が猛烈に興奮しているからだ。』

 

 人生初だ。女の子の、それも美少女のおっぱいに挟まれるなんて。

 

『ヤッホー!!生きててよかった!!』

 

 テンションが上がる。俺のムスコも興奮しているのがわかる。

 

 

 

 

「あああああああああああああああ!!」

 

 少女が悲鳴を上げ、うずくまる。

 それもそのはず。余りに興奮した俺は、少女の胸の中で、ムスコから大量にぶちまけたのだから。念のために付け加えておくと、性的な意味はない。いや、あると言えばあるけど、今の俺にはムスコなんてないので、あくまでも高密度の妖力を大量に放出したということを、比喩的に表現しただけだ。

 そして、大量の高密度妖力を至近距離で浴びせられたので、この少女は悶絶しているのだ。一応原作では、四魂の玉から出る妖力は、近くにいる妖怪を強化するという設定にはなっているはずだが、さすがに、先ほどのように高純度の妖力を大量に一気に浴びてしまうと、ダメージを食らうらしい。まあたしかに、妖気の塊とか、普通に考えれば攻撃にも使えそうなものだし、何でもかんでもそれで簡単にパワーアップとはならないようだ。

 

 とはいえ、俺の感知するところによると、先ほど放出した俺の妖力は、少女に吸収されている。そしてそれにより、少女の妖力は最初に感知した時と比較して、ずっと大幅に上昇している。どの位上昇したかというと、大体2倍ぐらいといったところだ。

 まあ人間にしても、成長痛というものもあるわけだし、急に自分の妖力が2倍になったりしたら、激痛が走ってもおかしくないということなのだろう。

やれやれ。原作ではそんな描写は全く存在しなかったんだけど、どうも結構な違いがある。一方で、中途半端に同じところがあるせいで、やりづらい。

 

 実際、原作ではこんなビッチな女の子、登場すらしないからな。

 

『ん?』

 

 変だな。自分で、自分の思考に違和感を抱く。よく考えてみれば、こんな奴もいたような?

 

『むむむ。』

 

 やっぱり気のせいか? 全然思い出せない。というか、犬夜叉自体、そんなに本腰を入れて読んでいたわけではないわけだし、すべてのエピソードに精通しているわけではない。

 

『むむむ。』

 

 こんなことなら、ちゃんと原作を読んでおくんだった。まあ、しょうがない。マンガの世界に転生するなんて話は二次創作では普通だけど、実際には起こらないとされる現象だしなあ。

 と、諦めかけていたところで、先ほどまで痛みに悶絶していたはずの少女が、胸の谷間に手を伸ばし、俺を掴み出す。

 

 そのつぶらで大きな瞳は少し涙で赤くなっていたが、少女は俺を睨み付けてくる。にらむ顔も、それはそれで可愛い。どんな表情をしても好感度が上がるってのは、美少女の特権だよな、と考える俺。

 さっきまで、露出が多すぎて引くなどと考えていたことは忘れてくれ。よくよく考えてみると、あれはあれで結構いいセンスだ。というか、ここまで露出の多い服装をするんなら、もういっそ全裸になってほしい。

 一応こいつは俺もまとめて攻撃していたりするのだが、男というものは現金なもので、おっぱいに抱かれると、そういたことはどうでもよくなる。

 

 それはそうと、若干涙目になりながらも美少女が俺をにらんでくるというのは、中々興奮する状況だ。俺のムスコは再び興奮し、再発射の態勢に入りつつある。

 だが。鎮まれ!俺のムスコよ!ここは興奮するところではない。

 と、

「あんた。女には優しくするもんよ。」

 

 その台詞を聞いて、俺は思い出す。

 

『あっ! 逆髪の結羅だ!』

 

 いたよ、原作に。

 高橋留美子ワールドで最も胸がでかい女キャラだ。確かに原作でも、ものすごく露出の多い格好をしていて、中学生の頃には興奮した記憶がある。

 でも逆髪の結羅って、こんなに露出の多いキャラだったっけ? あくまでも少年漫画に出てくる女性キャラだし、犬夜叉のアニメ版は夕方に放送されていた。いくら何でも股上ミニスカート&ノーパンの女キャラを、その時間帯のアニメに登場させたりはしないような。

 

 どうもおかしい。

 いや、おかしいも何も、以前から微妙な設定の違いは感じていたんだけど、この逆髪の結羅には違和感がある。まず、服装の露出が原作と比較してあまりにも大きすぎること。これはまあ、さっきから繰り返していることだ。どうして繰り返しているかというと、俺が健全でノーマルな男子高校生だからである。エッヘン。

 

 次に気になるのが、結羅の妖力の低さである。先ほどの俺からの妖力供給によって、結羅の妖力は一気にそれまでの2倍になっている。だがそれにも関わらず、今の結羅の妖力は犬夜叉よりも少し多いといったところ。つまり、さっきまでの結羅は、犬夜叉よりも大分妖力が低い状態だった。

 原作の逆髪の結羅はかなり強力な敵キャラで、かごめがいなければ、犬夜叉は結羅に殺されてしまっていただろう。それなのになぜ、結羅の妖力の方が犬夜叉より低いのか。明らかに、弱体化している。

 

 そして3つ目は、逆髪の結羅に関する俺自身の記憶だ。先ほどまでは、全く結羅に関して覚えていなかったのに、今では急速にこの少女に関する情報を思い出している。

 

 

 

『逆髪の結羅』

 

〈登場〉

 犬夜叉の1巻と2巻に出てくる敵妖怪。

 

〈種族〉

 マンガと小説では鬼族。アニメでは付喪神で、本体は櫛。

 

〈服装・容姿〉

 原作でも、今目の前にいるこの結羅ほどではないものの、かなり露出が多い黒色の着物を着ている。着物の裾には、深いスリットが入れてある。黒色の髪の毛はボブカット風で、頭には赤いリボンをかけている。瞳の色も赤色。両手足には、それぞれ微妙なデザインの黒の布をまとっている。帯の色は黄色。その帯の左側には、脇差サイズの愛刀『紅霞』を差している。

 

〈戦闘スタイル〉

 先述の刀『紅霞』は鬼族の宝刀で、髪の毛は斬らないがそれ以外の物にはダメージを与えることができるという特殊な能力を持っている。

 この刀は結羅にとって非常に便利である。

 結羅は自分が殺した人間の頭部をコレクションする趣味を持っているが、この頭部から生えている髪の毛は、結羅が櫛で梳くことによって自由自在に操ることができるようになる。また、この髪の毛を意識のない人間の頭につければ、その人間をコントロールできるようになる。しかも、この髪の毛は、普通の人間には見えないのである。

 原作では、視認不可能なこの髪で犬夜叉を拘束した後、髪を切らずに肉と骨を断つというこの『紅霞』の特性を利用することで、結羅は一方的な攻撃をすることができた。

 この刀は、髪の毛に括ることによって遠隔操作可能である。小説版では、直接手で扱うよりも髪の毛に巻きつけて攻撃した方が操りやすいと、結羅本人が言っている。

 また、鬼火櫛というマジックアイテムを使用することにより、自分が張った髪の毛に沿って、遠隔地にいる敵に向かって火炎放射攻撃が可能となっている。

 総合すると、遠隔攻撃重視型。やたらと露出が大きくて防御力皆無な薄い服装と合わせて考えると、近接戦闘はあまり考慮していない。

 なお、結羅の肉体はどれだけダメージを受けても平気であり、結羅自身、犬夜叉たちに不死身だと豪語していた。そのトリックは、マンガと小説版では、櫛に自分の魂を移しているという設定のためだが、アニメ版では本体が櫛の付喪神というふうに設定が変更された。

 

〈ヒストリー〉

 原作では、砕け散った四魂の玉を集める旅を犬夜叉とかごめの二人が始めるときに登場。

 自慢の肉体を見せつけながら、犬夜叉たちになぜか接近戦を挑む(前述のとおり、結羅は遠距離攻撃の方が得意)。

 犬夜叉の決死の反撃により両腕を切り落とされ、胸には風穴を開けられ、背中は袈裟懸けに斬られるなど、戦闘過程ではかなりズタボロにされるが、不死身の躰を使って犬夜叉たちを追い詰める。(ただし、アニメ版での結羅は再生能力を持っていて、胸の風穴以外はみじん切りにされても再生した。)

 しかし、かごめに結羅の本体が櫛であることがばれてしまい、櫛を破壊される。櫛を破壊された結羅は、茫然とした表情を浮かべながら、服と刀だけを残して消滅した。

 

 

 

 

 なんでこんなに詳しく、逆髪の結羅に関する情報を引き出せるのかは謎だが、情報不足だった俺にはありがたいことなので放置する。というか、理由に関しては考えても無駄な気がする。多分四魂の玉がスーパーなレアアイテムだから、それと同化した俺にも特殊能力が、とかいうことなんだろう。

 

 と、そこへ、

 

「しかも、あんた。今のは、男どもが射精したときみたいだったわよ。」

 

結羅の声が俺を現実へと引き戻す。その声は、天使のように可愛らしいが、内容はかなりやばい。

 どうやら、今のムスコの暴走は結羅に筒抜けらしい。

 

「ふふふふ。でも、あたしに興奮するのは好都合。もっと沢山、妖力を注いで。今度はこっちに入れてあげるから。」

 

 そうやって、結羅の手が、俺を、誘う。

 結羅が誘う先。そこは、秘密の聖域。女の花園。そうそれは、子作りのための領域。

 

『ちょ!! やめ!! はじめは文通から!!』

 

焦った俺の叫びに、応える者はいない。

 

 俺の童貞が絶体絶命のピンチ!! だがそこに、救いの手が現れる!!

 そう、われらが主人公、犬夜叉である。

 さっきまで、村で寝ていたはずなのに、急速にこっちへ向かってきている。それにしても速い。さすがは、原作主人公。主人公補正でパワーアップでもしたんじゃないかと疑いたくなるようなスピードだ。

 

 と、

 

「ん?」

 

急速近づく妖力に結羅も気が付いたらしく、一瞬手が止まる。

 

「ふふふふ。お楽しみはお預け。さっきみたいに、急に中で出されたら困るから。」

 

 そう言って、結羅は俺を髪の毛で俺を包み込むと、鳥居の一部が朽ちて穴が開いた部分に隠した。

 

 俺の、ムスコがきゅんと萎むのがわかる。俺自身もそうだ。さっきは犬夜叉のことを救世主と思ったが、今では別の感情も芽生えてくる。

 

『くそ! もう少しで結羅ちゃんの躰を堪能できたのに。犬夜叉め、死んでしまえ!』

 

 




え? R-18タグが仕事をしていない?

すいません! ホント、すいません!

次の次あたり、凌辱話を書きます(多分)。
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