※この作品はR-18です。

東方色贄録   作:猫毛布

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女性視点攻め…
何か違うような気もしたけれど書きあがったのだから仕方ないと思います。
今回は愛撫とフェ○だけ。

2013/03/31
誤字訂正
愛でれる→愛でられる

誤字報告感謝。


05 妖怪のエサ

「いらっしゃい、文」

「こんにちは、レンさん。もしかして待っていました?」

「うん」

 

 丁度いい昼下がり。向日葵達も相変わらず自己主張を続けている天気。

 黒い翼をバサリと畳んで、彼女は相変わらずのニッコリとした笑顔でコチラに寄ってきた。

 文を待っていたのは理由があり、この世界の事を少しでも知っておきたいのだ。幽香がどういう人…いや妖怪であるか、とか回りはどうなっているか、とか。

 彼女から新聞を購読しようとしたが、何故か彼女自身に止められ、そしてこうして彼女を待つ日々がゆっくりと過ぎている。

 

「いやぁ、嬉しい事を言ってくれますね。……笑顔を添えてくれたら最高なんですが」

「ん、」

 

 笑顔。正確には頬を緩ませた程度の微笑みなのだけど。とりあえず、言われた通りに文に向かって笑む。

 

―パシャ

「最高です」

「そう」

 

 写真を撮るほどなのだろうか。ともあれ、どうやら作り笑いであっても喜ばれるらしい。作り笑いをやめて、机に置いていたカップに口を付ける。今日の紅茶は少し濃かった。

 少しだけ顔を顰めて、コチラを見ていた文が一向に座らない事に気付く。

 

「座らないの?」

「あややや、コレは失礼しました」

 

 頭に少し疑問符が湧いて、彼女の顔が赤い事に気付いた。

 

「風邪?」

「大丈夫ですよ、風邪ではありません」

 

 なら、よかった。

 話相手が風邪なのは困る。

 彼女が僕の淹れたお茶をニッコリと笑顔で口を付けてから、話は始まる。

 

「今日は……そうですね、紅い霧の話をしましょう」

 

 こうして、彼女の話はゆっくりと始まる。

 

 

~~

 

 首筋に痣……着流しから見える胸元にも幾つかある。きっとレンさん自身は気づいてないんでしょうね……。

 こうして私が話をしている時は無表情ながらコチラをジッと見て、視線は一切外さない彼。

 自らを『餌』と称した彼。

 美味しそうな、という感情と愛おしい感情がごちゃまぜになっている私に一切気付かない鈍感とも言える彼。

 

「―――文は、その博麗(ハクレイ)霊夢(レイム)と霧雨(キリサメ)魔理沙(マリサ)、並びに紅魔館の人達とは知り合いなの?」

「えぇ、皆さん知ってますよ。まぁ、私の職業柄好かれてませんけどね」

「性格的に嫌われてもいないだろうけど」

 

 無表情で何を考えているかは分からないけれど、彼は頭がいいのだろう。知識面ではなくて、回転方向で。

 ある程度質問して、矛盾点があれば問いただし、自身で理解すれば確認をしてその話を終わらせる。

 話を頑張って伸ばしている私からすると困るのですが、ソレでも話をしているだけで結構嬉しい訳です。

 

「お茶のおかわりは?」

「あややや、すいません」

 

 気も利く。

 聞けば家事全般も出来るらしい。一家に一台欲しい。あれば直ぐに壊してしまいそうですけど。

 かなり濃い紅茶で舌を濡らして、息を吐く。

 

「それにしても、えらく痣がついてますね」

「幽香の印だそうで」

「……あやや、お熱いことで」

 

 知ってて見せていたのか。それとも見せる事に抵抗がないのか。どちらにせよ、というモノですが。

 ここに居ないはずの風見幽香が“私の所有物に手を出すな”と言っている様で、面白く無い。

 二人きりのお茶会に、邪魔が……

 

「文?」

「……あ、おっとスイマセン」

「大丈夫?」

 

 いつもの様に営業スマイル。欲が溢れて我を忘れそうになった。

 正直な話をすると、彼を蹂躙出来るならば我とさよならして、こんにちは欲望してしまった方がいいのだけど。ソレはあとが怖い。彼を失う事で風見幽香が怒る事なんてどうでもいいのだけど、彼がこの世界から消えてしまったり、例え生きていても私を嫌ったり……考えただけで恐ろしい。

 これ程美味しそうな彼から嫌われるなど……考えたくない。

 妖怪にとって禁断の果実とでも言うのだろうか。相応にして禁断の果実は赤いモノですが、彼が少し赤く成ってる姿は確かに禁断の果実めいた何かがありそうです。ゴクリ。まぁ、全て妄想の産物ですが。

 ともあれ、そんな禁断の果実的な少年であるレンさんが風見幽香に生かされているのは何故か?つまり、そう言う事なのだろうか。

 

「…………もし、」

「ん?」

「風見幽香から解放されたら、どうします?」

 

 何を口から出しているんでしょうか。私に嫁いでくれるとか、思っちゃったんでしょうね。仕方ない。

 少しだけ、驚いた顔をしてレンさんは口を開く。

 

「それは……棄てられたら、という意味?」

「……まぁ、そうなりますね」

「生きたまま?」

「え、えぇ」

「なら死ぬかな」

 

 あっさりと死を認めて、受け入れた少年。あまりに淡々とした口調だったから、ソレが当然だと思ってしまったけれど。

 彼は見た目で精々十年足らずしか生きていないのに……なぜここまで達観しているんでしょう。いや、諦観でしょうか。何にしても、おかしい。

 

「幽香が僕を棄てるなら、力のない僕は他に喰われるよ」

「……誰かが助けてくれるとは、思わないんですか?」

「ない」

 

 即答だった。それこそ私が口を閉じるよりも速かったかもしれない。

 たった一言、バッサリと、簡潔に、彼は自分の完結を認めてしまった。

 なぜ、と口を開く前に、レンさんは口を開いた。

 

「僕は妖怪が好む肉体をしてる」

 

 と、言ったあとに忘れてたかのように、らしい、と付け加えた彼。

 思わず、本当に、思わず突っ込みたくなった。その妖怪に好む身体を妖怪の目の前に置いているのですよ、と。

 知っていた、あぁ、知っていた。私もその肉体を好んでいる妖怪です。だから、あんまり無防備に私の前で振舞わないでください。こっちも理性というものがありまして、もうそろそろ本能軍が勝ちそうなんです。

 

「森に行けば襲われ、人里に行けば妖怪を招くから嫌われ……他も似たようなモノだと思う」

「私が助けるという選択肢は?」

「文が?……烏天狗は文だけじゃないでしょ?」

「それは、まぁそうですね」

「文が大丈夫だとしても、他はどう?」

「ふむ……」

 

 目の前に無抵抗で芳醇な餌があれば喰うだろう。私も大丈夫ではないけれど。

 

「ところで、レンさんは私に襲われないと思っているんですか?」

「いや、全く」

 

 これで合意をもらったとしよう。理性軍は今しがた本能軍と一緒になって攻めに転じました。まぁ、理性を屈服させてしまったアナタが悪いと言う事で。

 素早くレンさんの顔掴んで、声を出せないように口を塞ぐ。もちろん唇で。

 三度程、啄むように柔らかい唇を堪能した後に舌を差し込む。思ったよりも暖かい口内は先ほどから飲んでいた紅茶の渋みが残っていた。けれど彼の唾液と一緒に味わえば、なんという味わい深くなるんだろうか。

 コレを含めて濃い紅茶を出されていたのなら、どれ程苦くても我慢出来る。というか、含めてますよね?これってそういうことですよね。次から濃い紅茶を出されたらキスしてもいいってことですよね。

 甘い口内を味わうように、彼の歯を舌でなぞり、少しだけ出てきた舌を絡めて更に唾液を啜り上げる。

 

「ん、んー」

 

 苦しそうにしている声が耳朶を打ち、ゾクゾクとしてしまった。

 唾液を啜りすぎてしまったようだ。彼の顔を上に向かせて私の口から唾液を彼に流し込む。

 喉を控えめに鳴らしたレンさんを見て、思わず優越感を得る。

 

「本当に、美味しいですね」

「妖怪が求める味だそうで」

「なるほど。ではもう少し頂きましょう」

 

 再度口内を味わいながら、着流しの開いている部分から手をすべり込ませる。スベスベとした肌が心地よく、ずっと撫でていても飽きないだろう。

 何度か撫でていると、彼がビクンと動くところがあった。既に反応のいいところは幾つか把握しているが、あえてそこには触れない様にして肌を撫で回す。

 そして偶然ですよ、と言わんばかりに反応する場所を撫でて彼の反応を楽しむ。

 

「ゥッ…クフゥ……んんッ…」

 

 耳の近くで聞こえる声は妄想の産物よりも極上だった。妄想していた自分が愚かしく思えるほど。

 本当に、妖怪に愛でられる為に存在しているかのようだ。

 反応している彼を見ながら、ふと赤くなっていた風見幽香の痕が目に入った。私が見ている事に気づいて無いレンさんをいい事に私はその痕に口を付けて強く吸う。

 

「んんんぃッ」

 

 ビクンビクンと小刻みに反応した彼の顔が無表情なモノから緩んで少し赤く変わっている。

 我ながら、子供らしい独占欲の御蔭で彼が見事に反応した。ついでに上書き完了。

 彼の座る椅子が足の置いてある木に擦れる。彼を撫でながら、少し視線を下に向ければピクンピクンと動いている第三の足。尤も、第三の足だなんて八咫烏(ヤタガラス)のモノであり、彼はれっきとした人間なのだけど。

 自己主張した“第三の足”を見ながら、思わずニヤリと笑ってしまう。

 そんな笑顔で彼を見れば、蕩けてはいたが、それでも無表情を貫こうとしている彼。あぁ、なんと愛おしいのだろうか。

 嗜虐性癖なんて私には無いと思っていたけれど、少しはあるらしい。ゾクゾクと背筋に何かが走って、ジュン、と下腹部が熱くなる。

 

「本当に、欲情させるのがうまいですね」

「知らない」

「知らない方が魅力的ですよ」

 

 クスッと笑い、もう一度だけキスをする。

 チラリと空を見て、太陽の位置を確認する。最近の風見幽香の帰宅時間を考えればまだ時間はある。

 このまま放置するのは、可哀想だ。誰が?私が。彼に関して可哀想と言ってしまえば、今現在放置してしまっても、妖怪である私が彼を襲ってしまっても、どちらにしてもなのだ。

 そんな理論武装を頭の中で何度か唱えて、自己弁護。私、悪く無い。

 

「動かないでくださいね」

「ヒァッ」

 

 彼の“第三の足”を撫でながら彼の反応を楽しむ。やはり、ここは敏感なのか。

 他の部分が敏感だから、なんて事はないのだろう。

 彼の肌を撫で回す手を惜しんで離し、彼の前に膝を着く。目の前には彼らしくなく自己主張をしている“第三の足”。非常に濃い彼の匂いを肺いっぱいに溜め込んで、舌を伸ばして根元から先に掛けて一舐め。

 彼の座っていた椅子が動き、彼が少しだけ遠ざかる。思わず笑ってしまう。

 膝を擦って、彼に近づき、彼の腰を抱く。決して動けないように。

 そのまま、私は彼を口の中に含んだ。たっぷりと唾液を溜め込んだ。

 

 ジュル、ジュルルル

「ひぁぁぁ、!?」

 

 彼の嬌声を耳にしながら、自分の口から出ている下卑た音を何度も繰り返す。

 彼がどう動こうと、残念な事に腰は掴んでいる。体格で言っても、種族としても、彼が私に勝てる道理など一切ない。

 故に、私はこの芳しい足をずっと口の中に収めることが可能なのだ。

 彼を深くくわえ込んだまま、舌を絡めて味を覚える。ヒクヒクと動くソレを導くように、吸いながら口を離していく。

 そしてギリギリまで抜いて、カリ首辺りを何度も舌で撫でてみれば、彼は全体でビクンビクンと反応している。

 少し上を向いてみると、だらしなく開いた口からはたらりとヨダレが垂れている。勿体無い。そう思ってしまった私は存外彼に毒されているのだろう。望む所、というべきか、嬉しいことなのだけど。

 

「だめ、文、でちゃう、でちゃうから、離して」

 

 散々イっている癖に、どうしてか彼からの攻撃を受けるのは初めてである。

 彼の警告通りに、口からズルリと“第三の足”を抜く。抜いてから、もう一度深くくわえ込んだ。

 

「!?ッんぁぁぁぁッ」

 

 ビクンビクンと脈動して、喉に熱い何かが打ち付けられる。飲みきれない程、とは決して言えない量が私の口を満たしていく。

 何度か喉を鳴らしながら飲み込んで、残留しているだろうソレを吸い出して、ようやく口を離す。

 少しネバついた体液を舌で転がして、味わう。しっかりと味を覚えた後に、喉に通して、満足した。

 満足してから、彼を見た。

 

「あやややや……」

 

 乱れた着衣と焦点が疎らな瞳。だらしなく開いた口からはヨダレがタラリと。勿体無い。

 もしも、何も知らない人間が彼を見たらきっと強姦にでもあったのだろう、と確定して思える程彼は乱れていた。乱したのは私なのだけど。

 少しだけ頬を掻いて、ようやく冷静になった私は思考する。

 おっと、これはもしかしてチャンスじゃないか?次は下のお口でももらえるんじゃないか?

 違う、コレは完全に満足していない。落ち着け、落ち着くんだ私。

 今は時間が無いのだ。これから先、きっとチャンスが……。

 

 強姦したのは私だ。コレは、つまり、

 

「……ぉぉぉぉぉ…まさか、まさかの?これで終わり……だと……!?」

 

 私が自分の頭を掴んで大きく振り乱すまで、それほど時間は掛からなかった。

 

 

~~

 

 ふわふわとした意識からようやく椅子に座っている事を思い出せた僕。

 その目の前には文がいる。もちろん、先ほどとほとんど同じ構図で、僕の正面に彼女が居るのだ。

 違う、というべき点は、

 

「本ッ当に、すいませんでした!!」

 

 彼女がかなり本気で土下座をしている。という事だろうか。

 どうして彼女が謝っているかよくわからないのだけど。むしろ、彼女の喉奥に出してしまった僕が謝るべきではないのだろうか。

 

「気にしてない」

「いえ、私が我慢できなかったのが問題ですしお寿司」

「お寿司?」

「いえ、何でもありません」

 

 ともあれ、目の前の彼女は非常に面倒だ。

 それこそ、押し売りに近い新聞勧誘のような……いや、職業的には合っているのだろうか。

 本当にどうして彼女が謝っているのかわからないのだ。それを彼女自身に聞く、という事も些かおかしい話になってしまう。

 まぁ、恐らく口ぶりからするに、僕を襲ってしまた事なのだろうけど。当然の事だから、罪悪感のカケラすら抱く意味はない。

 総じて、僕にはこれしか言えないのだ。

 

「気にしてない」

「本当に?本当ですか?」

「うん」

「アレだけ無茶したのに?許してくれるんですか?」

「許すも何も、悪い事したの?」

「…………ちょっと待ってください」

 

 少しだけ文が考えるような素振りを見せて、僕に向き直る。

 溜め息を吐いて、僕に微笑んで。

 

「もしかして、またシテもいい、とか大天狗様も吃驚な事をおっしゃるんでございましょうか?」

「別に、構わない」

 

 というか、構うことが無いのだ。当然、といえば、如かるべきなのだけど。

 その言葉を聞いて文は小さく拳を握って、天に両手を上げた。

 

「私は今日から神様を信じますよ!!ありがとう!!神様!」

 

 天狗が神様を信じるという、奇天烈な場面を目にした僕はどうすればいいんだ。

 どうも出来ない、というのが答えである。

 

「おっと、そろそろお暇しますね」

「そう……」

「安心してください。雨さえ降らなければまた来ますよ」

「雨?」

「飛ぶのが些か苦労でして」

「あぁ、なるほど」

 

 烏天狗も中々に大変らしい。

 僕には一生を以てしても分からない問題なのだけど。

 

「では、また後日に」

 

 前にいた筈の文が消えて、僕の頬に柔らかい感触が触れる。どうやら頬に口を付けられたようだ。

 そう、理解する頃には空から幾つかの黒い羽がふわりと落ちてきていた。つまり、彼女はもう行ってしまったのだろう。

 黒い羽を摘んで、少し見てから風に乗せて流す。

 

「……さて、夕食の準備」

 

 頭を切り替えて準備をすることにしよう。

 早ければそろそろ幽香が帰ってくる筈だろう。

 




~レンがイク事に関して
過去の体験の御蔭、というか所為で彼の絶頂はどちらかと言うとドライに近いです。

もう少女でいいんじゃない?とか言わないの!ソコ!
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