グランドセフトオート5 底の底から這い上がります 作:映画鑑賞が好き
とある仕事で一緒になった事のあるラマーの紹介でロスサントスへとたどり着いた俺は空港を出てすぐにその人物の姿を確認する。
「よぉ!ラマー久しぶりだな!」
「会いたかったぜブラザー!」
簡単な挨拶を済ませた俺は早速ラマーの車に乗せてもらう。
お前にとって必要になるかもしれないと言われて、ロスサントスではごく一般的な『ピストル』を渡された。
「おいおい……来て早々物騒じゃないか?」
「頼みてぇ仕事があるんだ」
なるほど……急な用事と言って飛んで来たがそういうことなのだな
「誰かを殺すのか?」
答えを聞く前に車が発進する。
目の前にいる男は良くも悪くも自己中心的な男だ。自分が邪魔だと判断すれば迷いなく人を殺すし、利用する。
「まぁ誰かを限定的に殺すって訳じゃないが………その仕事の中には殺しも含まれているな」
クソが……利用されるのは構わない。だがこいつは自分の目先の利益のためだけに俺に人殺しを強要させてくる。
しかもこの口ぶりからして複数を相手にするという事だろう。
スラムでなら何回か銃を握り人に撃った事があるが、ほぼ素人の自分に何をさせようというのか?
俺は目の前の男が理解できなかった。
「とにかく今はかなりやべぇ状態なんだ直接向かうぞ」
ーーーーーーーーー
アパートが建ち並ぶこの近辺はロスサントスでも類を見ないほどの治安の悪さだ。
都会の比較的警察の手が回っているところでさえ強盗や殺人が絶えないのに、ここはギャングの巣窟。
いついかなる時に命を狙われても文句は言えないのだ。
そしてそんな超危険地帯の団地的なところで全身を比較的緑で仕上げたギャング多数とこれまた紫で揃えたギャング多数がメンチを切りあっている。
喧嘩の場では無く、交渉の場だというのも忘れて今にも襲い掛からんとするものもいる。
真ん中にプールとして使えるだろう窪みがあり、そこを境い目としてお互いをにらみ続けている。
俺がラマーに依頼された事は二つ。
なるべくギャング共を一掃する事
交渉の品を奪ってくること
たったの二つのはずなのに手汗がこれでもかと言うほどに溢れてくる。
今日が俺の命日なのかもしれない。
そんな思考が脳裏をすぎる。
いやっ!駄目だそんな弱気では斎藤!自分に自信を持つんだ!
自分を奮い立たせると同時に気を鎮める。
「ちゃんと例のブツは持ってきたんだろ〜なぁ?あぁ!?」
「うっせーぞボケぇ!そんなわかってるに決まってんだろがよぉ!」
やっと交渉が開始されたか。入り口前でカバーリングしながら盗み見する。
「ほらよ!」
そう言って緑のリーダーのような男が投げたものは白い粉あれは十中八九『麻薬』だろう。それにしても大き過ぎる気もしなくもないが……
だが次の交渉品には絶句する他なかった。
「こいつが………ジェシー・マトラッゾだ」
緑のギャングどもが反応し切れていない。それもそのはず麻薬王とまで呼ばれるマーティンマトラッゾの娘、その人なのだ。
だがリーダーは満足したかのように頷く。
そこで俺は意を決してわざわざ死地へ赴いた。
マトラッゾの娘には当たらないよう注意しながら敵の頭目掛けてヘッドショットを炸裂させてやる。
三人程倒してから敵は散開した。マトラッゾの娘を盾にしながらアパートの中に入った部屋の番号を覚え、深呼吸を一度だけする。
「ふーっ……」
ーーーいくぞ
今までいた壁から離れ、一気に敵との間合いを詰めるこちらに反応しようとした敵は哀れにも少し遅く、俺に籠いじめにされるそこから降ってくる弾丸の雨。
盾が吸収してくれるのに感謝し、頭を出した数人に銃弾をお見舞いしてやる。
一階はほぼ殲滅して、あと残るは少数の二階にいる男どもだけ。
落ちていたショットガンを拾い、慎重に階段を登る。
そこで鉢合わせした男に一発をくれてやる。脳漿を撒き散らしながら倒れる男は吐き気を覚えさせた。
こちらの様子に気づいたギャング達は銃弾を無我夢中に浴びせてくるが弾も無限じゃない。
時をじっと待つ………
鳴り響く銃声に全神経の細胞を使い耳を傾ける。
まだだ
まだだ
まだだ……
ガチャッ………
「今だ!」
リロードをしている男に一発、壁越しに隠れているであろう男に壁から散弾銃をお見舞いしてやった。
これで終わった………
あとは囚われの姫を助けるのみ
「クソッ!どうなってやがる!」
全身を緑のパーソナルカラーで整えた男は今の状況に悪態をつく。
「こんなに早く気づかれる訳がねぇ……!一体どうしたって言うんだよ!?」
男は取り乱していた。
自分が殺されるかもしれないという恐怖に、冷静な判断ができなくなっていた。
そんな男はドアが開け放たれるのと同時に、銃弾を轟かせる。
カチッ、カチッと弾切れであるという音を銃自身が知らせてくれているのに、男は引き金を引き続ける。
恐怖。
それ以外浮かんでこない男にはなす術など最初から無かったのだ。
ーーーーーーー
「大丈夫ですか?」
「あ、ありがとう……」
マトラッゾ嬢を攫った男を殺し、ただ今脚となる車を探している。
「これからどうするのですか?」
マトラッゾ嬢が母性に溢れた優しい聞き方をしてくる。
「家に帰られますか?」
「それは……絶対に嫌です………」
家に帰るのを拒否するマトラッゾ嬢。
年は俺とは全く変わらないのに、胸はGカップはとっくのとうに越したかというような爆乳。くびれもしっかりしていて、ヒップのラインも見た男全てを勃起させるかのような底知れないエロティックさを醸し出していた。
さてさて困ったモノだ………これから俺はこの街でどう立ち回ろうか?