男娼館物語再開しますm(_ _)m
今後もマイペースで続けていきますので、お時間あるかたはどうぞご覧ください~✴
「ユーミットさん、元気で頑張ってくださいね」
翌朝、城崎のもとへ向かうユーミットを見送った。
「ありがとう、みんなも元気でね」
「ユーミット、城崎さまと仲良くね。いつでも遊びにおいで」
ルイの目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
すると、後ろからぺたぺたと誰かが走ってくる音がした。
「ユーミットぉぉぉ!」
理央が飛び出し、ユーミットに抱きついた。
「り、理央さん、」
「ユーミットぉぉぉ…元気でね、嫌になったらいつでも帰ってきて!ていうか定期的に帰ってきて遊んでぇぇ」
涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら、理央はユーミットにしがみついていた。
「あ、ありがとうございます…うれしいです、でもちょっと…あ、危ないですよ」
いくら体重が軽いとはいえ、理央によじ登られたユーミットは支えきれずによろよろしている。
「ほら理央、危ないよ。それにもうすぐ城崎さまがお見えになる」
しばらくして、門の前に城崎の車が止まった。
「じゃあみんな、本当にありがとうございました。また連絡しますね」
ユーミットは荷物を運転手に手渡すと、城崎が待つ車に乗りこんだ。
車が走り去ると、ルイがはぁとため息をついた。
「身請けされるのは嬉しいけど、寂しいものだね。ユーミットとは3年くらい一緒にいたからね…」
「ユーミットいないと寂しいなー…。男娼館も人数減っちゃいましたね。前はもっといっぱいいたもんね」
理央が言う通り、'男の子'達の部屋はガラガラで、人数が少ないのは俺にも分かった。
「みんな身請けされるんですか?」
「うーん、うちには年齢制限あるし、就職とか進学で辞めちゃう子も多いかな。身請けされるのは大体半分くらいだね」
「連太郎くんも身請けされるんでしょ?」
理央が嬉しそうに目を輝かせて聞いてきた。
「えっ…?…えーっと…」
「連、和人さまにOKしたんだね!?」
ルイにぐいっと迫られ、俺は後ずさりした。
「……う…あ、はい、……」
「よし!じゃあ決まりだね!準備準備……」
「連太郎おめでとう~!」
何やらぶつぶつ呟きながらルイは足早にオーナー室へ帰っていき、理央も俺の肩を小突いて走り去った。
「な……なんなんだ?」
俺は一人ぼんやりと廊下に取り残された。
夕方になり、衣装に着替えた俺はフロアに下りた。
「今日は全員出席か…」
男娼館では、毎日全員の'男の子'がフロアに下りてくるわけではない。休みを交代で取ったり、体調不良のときは出てこないため、全員そろうことはあまりないのだ。
「俺と理央さんと悟と…それでも10人しかいないのか」
出席状況をカウンターのタブレットで見ていると、か細い声で呼ばれた。
「連太郎くん、何してるの?」
振り向くと、純が微笑んで立っていた。
純はマンダリンガーネットというオレンジ色の宝石担当で、おとなしい青年だ。独占欲の強い'旦那様'に縛られ、フロアに下りてくることも少ない。
「純さん。こんばんは。いや、なんか人数少ないなーと思って…」
純はタブレットをのぞきこんで頷いた。
「…減っちゃったよね。最近身請けが多いから…。連太郎くんももうすぐ身請けでしょ?」
「え、知ってるんですか?」
「もちろん、みんな知ってるよー」
嬉しそうに純は笑った。
「じゅ、純さんはどうなんですか?宮丘さまと」
「僕?…ああ、捨てられちゃった」
ケロリと純は言った。
「なんか飽きられちゃったみたいで。僕いっつも宮丘さまの言いつけを守れなかったから。今はダンスメンバーの子に乗り換えたみたい」
「そ…そうだったんだ…」
「でもいいんだ、自由になったし。宮丘さま怖かったから」
はぁと息を吐き、純は玄関に向かって歩いて行った。
「連太郎くん、気にしないでね。僕は新しい'旦那様'探すチャンスだと思ってるから。今日もがんばろう!」
「あ、はいっ」
宮丘が'旦那様'だった頃に比べ、確かに明るくなったなと俺は一人納得した。
'旦那様'たちを出迎え、いつものようにワインを運んでいると、ルイに呼び止められた。
「連、ちょっといいかな?」
「はい。なんですか?」
ルイはコソコソとフロアを抜け、廊下まで俺を連れていった。
「今日から君が身請け前だってことを'旦那様'たちに知らせないといけないから、ダンスショーの後にステージに上がってね。ちゃんと呼ぶから」
「は、はい。わかりました」
みんなに向かってわざわざ紹介するのかと俺は不思議に思った。
「連、身請けされるってことは、和人さまだけのものになることだからね」
「?…はぁ」
「だから身請け式まで貞操帯を着けて、だれともエッチしちゃダメなんだよ。もちろん触らせるのも禁止ね」
俺はすぐには理解できず、口をポカンと開けた。
「…………えっ!?ちょっ、なんですかその決まり!聞いてないですよ」
「ごめんね、言うの遅くなって。ステージで貞操帯着けるから。あ、もうそろそろダンスショー終わりだから、早く行こう」
ルイに腕を引っ張られフロアに戻ると、ダンスは終盤に差し掛かっていた。ふと見ると、純の元'旦那様'の宮丘が一人のダンスメンバーに熱い視線を送っているのが分かった。
ダンスメンバーがお辞儀をしてステージを下りると、俺の名前が呼ばれた。
おどおどしながらステージの真ん中までくると、ルイが俺の身請けを説明し始めた。
(あ、和人さま…?今日は来ないのかと思ってたのに)
顔を上げると暗くなったフロアの後方に、いつの間にか和人が座っていた。
「では、貞操帯を用意します」
ルイの合図でダンスメンバーの少年二人が現れ、俺のビキニパンツを下げた。
「あっ……」
素早く革製の貞操帯が取り付けられ、前側の南京錠を締められた。乳首部分にも同じ革製のコルセットのようなものが付けられる。
革の冷たい感触とにおい、ずっしりした重さに俺は眉をひそめた。
普段のビキニパンツとは違った衣装に恥ずかしさがこみ上げ、顔が熱くなる。
フロアの人々からは拍手が送られ、和人も口の端を上げて笑みを浮かべている。
「連、今日からは別室に案内するよ。付いてきて」
ステージを下り、俺はルイについて小走りでフロアを出た。
五階まで上がり、身請け式をしたホールの奥に進むと、小さな部屋が表れた。
「どうぞ、入って」
中は普段過ごしている部屋と変わらないが、色は白でなく落ち着いたダークブラウンを基調としていた。
「身請け式まで連にはここで過ごしてもらうよ。荷物は後で大館に手伝ってもらえばいいから。ここにいる間はフロアに降りなくていいし、旦那様のお相手も無しだよ。その代わり…」
ルイはクローゼットを開け、本物そっくりな「おもちゃ」を取り出した。
「そ、それをどうするんですか?」
「毎日これでフェラの練習をするんだ。あ、もちろん挿れちゃダメだよ。アナルは和人様のために我慢して、フェラの技術を磨いてね」
俺はすでに下半身が熱くなり、硬い貞操帯の中でアナルがヒクヒクと動くのを感じた。
「あの、これ風呂とかトイレはどうするんですか?」
「お風呂はそのままで大丈夫。トイレはその時だけ鍵を開けるから、控えてる大館を呼べばいいよ」
じゃあがんばって、とおもちゃを俺に手渡し、ルイはウインクして去っていった。
「フェラの練習…って言ってもなぁ」
ずっしりと重いおもちゃは、和人のものに似ていて感触もリアルだ。勃起した形をしていて、手で掴むとズキンと腰が響くような感覚に陥る。
少し息が荒くなり、ベッドに腰掛ける。ゆっくり口に含むと、ゴムの臭いは意外となく、重いぺニスが喉を犯した。
「んっ…ふ、ぅ…」
アナルを突かれていることを想像しながら、先端をしゃぶり舐めあげる。自然に腰が揺れ、密着している貞操帯が微かに擦れてアナルを刺激した。
自分のぺニスに手をのばすが、硬い革にガードされていくら触っても何も感じない。
「はぁ…触れないんだよな。俺耐えられるかな…」
おもちゃのぺニスを口から出して軽く洗い、俺は自分の部屋に荷物を取りに行った。
荷物といっても大したものはなく、一人で引っ越しを終えた俺は、まだ盛り上がるフロアのざわめきを聞きながらぶらぶらと廊下を歩いた。
「連太郎」
名前を呼ばれて振り替えると、和人が立っていた。
「和人さま、どうされましたか?」
和人は俺に近づくと、指先で俺の顎をなで、貞操帯の鍵をつついた。
「身請け式まで我慢してくれるんだな。できるか?連太郎」
少し意地悪そうに笑い、俺の耳元で囁くように言った。
「か、和人さま…」
「楽しみだな。いい子にしてるんだぞ」
キスもしてくれず、和人は俺の横を抜けていった。和人に触られたくてたまらない。乳首もアナルも1日触れていないだけで疼きが止まらなかった。
それから数日間、俺はなんとか耐えて過ごしていた。みんながフロアに出ている間は、ルイに渡されたテーブルマナーだの純愛小説だのを読んで暇を潰した。
「どっちも興味ねぇよ。オーナーの趣味だよなコレ…どうせなら戦争ものかホラー系が良かった」
そうしているうちに風呂の時間になり、俺はバスルームへ向かった。
湯を溜め、湯船に浸かる。一息つき、シャワーを出そうと立ち上がった瞬間、下半身の貞操帯がぐいと引っ張られた。
「!?なんだ?」
あわてて見ると、貞操帯の鍵部分がバスタブの栓をつなぐチェーンにりょう引っ掛かっていた。
「マジか、取れない…」
小さな金具どうしが引っ掛かり、なかなか取れない。湯船の中で中腰のまま格闘したが、脱がないと無理だと悟った。このままでは風呂から出られなくなる。
「ヤバい…大館さーん!いますか?助けてくださいー!」
いつもは渡された携帯で呼ぶが、今は仕方なく大声で呼ぶしかなかった。
「大館さーん!来てください!」
なかなか大館は来てくれず、そのまま30分ほどが経った。
「はぁ、…ヤバいのぼせてきた」
頭はぼーっとし始め、俺は諦めて湯船に沈んだ。その時、人の入ってくる音がした。
「連太郎さん?大丈夫ですか?遅いので様子を…」
「大館さん、出られなくなったんです、助けてください!」
大館はあわててバスルームに入ってきた。
「貞操帯が引っ掛かって…」
「分かりました、1度取りましょう」
貞操帯の鍵を開け、脱いだところでやっと解放された。
「大丈夫ですか?」
大館に抱えられてベッドまで行き、俺は久しぶりにさらされた下半身がすっきりすると共に、恥ずかしくて堪らなかった。
「すぐに代わりの貞操帯をお持ちしますから。…連太郎さん?どうしましたか?」
「いや、あの…久しぶりに脱いだから、見られてちょっと恥ずかしい…」
「いい傾向ですよ。身請け式の時に処女のような恥じらいを持っていただくための貞操帯ですから」
その言葉に、俺のぺニスは少し反応してしまった。
「連太郎さん…蜜が垂れていますよ。触ってはいけません。我慢しましょう」
大館にまっすぐぺニスを見つめられ、アナルまで熱くなってきた。
「あっ…あぁん…」
触れられないことは分かっていても、つい腰が動いてしまう。
「私は慰めて差し上げることはできません。…お辛いですか?」
俺は腰の動きを止められなくなり、大館の視線だけに感じて勃起させてしまった。
「はぁ…あ、あぁん…大館さん…」
大館の視線を感じながら、俺のぺニスはビクビクと痙攣を始めた。
「あ、ん…はぁ、はぁ…」
大館はおもちゃのぺニスを俺に渡した。
「フェラの練習をしながら絶頂を迎えてみましょう。それができるようになれば、和人さまもお喜びです」
両手でおもちゃをつかみ、口に含む。弾力のある凹凸が俺の口の中を犯した。
「んっ…あぁんっ…」
アナルの中は痙攣し、ペニスもびくびくと跳ねる。それでも、本物のペニスではないからなのか、なかなかイくことはできなかった。
大館に新しい貞操帯を付けられ、俺のペニスとアナルは再び硬い革に閉じ込められた。
「連、ちょっと来て!」
部屋の外からルイの呼ぶ声がした。大館がドアを開けると、ルイがなにやら嬉しそうな顔で入ってきた。
「身請け式の衣装合わせをしよう。連のために特注だからね」
ルイに連れられ、五階奥の部屋に案内された。
「こんな部屋ありましたっけ?」
男娼館は広すぎてたまに知らない部屋に出くわすことがある。たぶん、知らない部屋はまだたくさんあるんだろう。
部屋に入ると、そこは控え室のような小部屋で、壁際にずらりとハンガーラックが並べられている。
普段着ているようなビキニ型の衣装から、フリフリのワンピース、制服など色とりどりの衣装が置かれていた。
「和人さまのご要望をお聞きして、僕がデザインしたんだ」
ルイが白い布を取ると、華奢な針金のトルソーに着せられた衣装が姿を現した。
白いレースに小ぶりのスワロフスキーが付いたチョーカー、上半身を柔らかいベールが覆い、へその辺りで別れたベールは引きずるほど長く垂れている。中が透けそうなレースのビキニパンツにもスワロフスキーがあしらわれ、レースのガーターベルトにつながっている。
「えーっと…なんていうか…」
「コンセプトはね、清純な花嫁だよ」
「…………」
ルイが不思議そうに俺の顔を覗きこむ。
「どうしたの?清楚でかわいくて、連にぴったりだと思うけど…気に入らない?」
「いや、そういうわけじゃないんですけど…なんていうか、もっと過激なやつかと思ったらなんていうか…」
ユーミットの身請け式での衣装は、もっと露出が高く色っぽさを押し出したようなデザインだった。
それに比べ、俺の衣装は妙に奥ゆかしく、よけいに恥ずかしくなる。
「清純なのにエロい、っていうのがポイントなんだけどなぁ」
「やっぱその方向なんですね…」
「連はそれが売りだし、和人さまもそれを望んでらっしゃるから」
「あの、ずっと思ってたんですけど…俺そんなに清楚系キャラなんですか?べつにそんな要素あんまりないと思うんですけど…」
「いやいや、連は稀にみる清楚系だよ」
ルイはうんうんと腕を組んで頷いた。
「まずノンケでしょ、大館にホイホイ付いてきちゃったとこも純粋な感じだよね。華奢なんだけどちょっとムチムチしてて、色白でサラサラの黒髪。真面目でシャイですぐ顔が赤くなるのに、ちょっとエッチなこと教えると飲み込みが早くてめちゃくちゃ感じやすい」
「……………」
「理央の旦那さまなんて連のこと'バンビみたい'って言ってたよ」
「それ褒めてます?」
ルイはもちろん、と自信満々に頷いた。
「あと和人さまがね、身請け式のセックスは二人だけでやりたいって仰ってるんだ。だから特別な部屋も用意するよ。楽しみにしててね」
小部屋を出て、ルイと一緒に再び自分の部屋に戻った。「あの、身請け式っていつなんですか?」
「来週の金曜日だよ。連は前日からいっぱい準備があるから、それまでがんばって」
ルイは俺の貞操帯をつついて言った。
第17話に続く