和人が部屋を出ていき、俺は一人取り残された。
そこへ、ルイと龍ヶ崎が戻ってきた。
「連!和人さまとは仲良くなれたかい?……あれ?和人さまは?」
「今出ていかれました」
龍ヶ崎ははぁと溜め息をついた。
「まったくあいつは…。少年愛は紳士のたしなみだと教えたのに、まるで子どもだな。ごめんね、連太郎くん。あいつはあんな感じだけど、君の水揚げは和人が引き受けるから、リードしてあげてね」
「連、今日は龍ヶ崎さまご兄弟にはゲストルームに泊まっていただいて、明日の夜に水揚げだよ。水揚げの準備と説明するから、おいで」
ルイに連れられて、オーナー室へ向かった。
整然と収納された大量の衣装の中から、ルイは紐付きの白いビキニを取り出した。
「いいかい、当日は普段の衣装でフロアに降りて、和人さまのお誘いを受けるんだ。その後部屋に戻って体をきれいに洗ったら、この衣装に着替えて和人さまのシャワーが終わるのを待つんだよ。そしていい雰囲気になったら衣装を脱がせてもらって、連のアナル処女を差し上げるんだ」
意気揚々とルイに説明され、俺は顔が熱くなった。
「あ、あと、フロアに降りる前のカンチョーを忘れないでね!」
俺は部屋に戻り、ふぅと溜め息をついた。体が熱く火照り、なかなか寝付けなかった。
翌日、カンチョーを終えた俺はふらふらとフロアに降りた。
「おはよう!連。今日はいよいよ水揚げだね」
ユーミットは嬉しそうに話しかけてきた。
「はい…でもなんか緊張して…」
「大丈夫だよ!うまくいくって!」
いつも通り‘旦那様’たちを迎え、フロアには人が溢れた。龍ヶ崎が少年と話しているのが見え、その隣に和人がいた。
和人はじっと俺を見つめ、こちらへゆっくりと向かってきた。
「こ、こんばんは…和人さん」
「……部屋へ行くか。」
「あ、は、はいっ」
無愛想に和人は言い、俺の後を付いてきた。
「どうぞ…」
部屋に入った和人は、無言のまま椅子に腰かけた。
俺はルイに言われた通り風呂に入り、いつもより念入りに体を洗った。紐付きの衣装を着け、部屋に戻った。
「あの、シャワーどうぞ…」
「ああ。」
和人は俺にちらりと目をやり、シャワールームに入っていった。
和人がシャワーを浴びる音だけが響き、俺の心臓はバクバクと鼓動した。
「うう…緊張する…」
シャワーから出てきた和人はバスローブを着て、少し濡れた髪をかきあげながら現れた。先ほどまでとは違った色気のある姿に、俺は余計に緊張してしまった。
ベッドに二人で腰かけ、和人は初めてまっすぐ俺の目を見た。
茶色の涼しげな瞳が俺を捕らえ、俺は身動きができなかった。
細い指で髪を撫でられ、そのまま指は唇に触れた。顔を引き寄せられ、キスをされた。
「ん…ふぅ…」
キスは深く、和人の舌が俺の歯の裏を舐め、舌を絡ませられた。
「連太郎…もっと口を開けて…」
激しいキスは糸を引き、俺は頭がくらくらし始めた。
キスをしながら和人は俺の脇腹やあばらをくすぐり、乳首に優しく触れた。
「んぁっ!…ふぁ…」
軽く引っ掻くように乳首を撫でられ、くすぐったかった。
「あ…和人さん、くすぐったい…」
気持ちよさよりも不思議な感覚で、俺は無意識に身をよじった。乳首を指先で柔らかく摘ままれ、びくんと反応してしまった。
「感じるのか」
「ん…分かりません…でも…」
和人が指先で乳首を弾くと、ズキンと腰の奥に響く。
乳首はぴんと立ち、赤くなっていた。
和人は舌を俺の首筋から鎖骨に滑らせ、乳首を舐めた。
「ひゃっ!」
くちゅくちゅと音を立て、飴玉のように舌で転がされた。
「あっ、…やぁ、やだ…」
「淫乱な娼婦が…」
するりと衣装の紐を解かれ、すでに半勃ち状態のぺニスを露にされてしまった。
「男のくせに乳首だけでこんなにしやがって…」
和人は俺のぺニスをそっと握ると、ゆっくり上下に動かし始めた。
「あぁっ!あ…あん…いや…」
ぺニスからは蜜が溢れだし、和人の指を伝った。
「少し触っただけでこんなに固くして蜜を垂らして…そんなに気持ちいいのか」
先端を執拗に撫でられ、ぐちゅぐちゅという卑猥な音が響いた。
「あんっダメぇ、そこ…」
ぺニスは真っ赤になってそそり勃ち、俺の蜜は陰嚢を伝ってアナルまで流れ落ちた。
「すごいな。いつもこんななのか?」
蜜を掬うようにアナルの入口で指を動かされ、びくっと腰を反応させてしまう。
「ここがいいのか?」
蜜を塗り込めるようにアナルを撫でられるたび、全身に電流が走ったような快感が起こった。
「ひぁっ!やっ、そこしないで、いやぁ…」
「嫌じゃないだろう。嘘をつくな。もう反応してるぞ」
和人は俺の腰を軽く持ち上げて足を大きく開かせ、舌先でアナルを舐め始めた。
「!?っ…ダメぇぇ!そんな…なんでぇ…」
ぴちゃぴちゃと音を立て、和人の舌はアナルに潜り込んで内壁を舐めた。
「濡らさないと痛いぞ」
「でっでも…やぁ、こんな…の、知らない…」
アナルを舐められるという、あまり想定していなかった出来事に、俺は頭が真っ白になった。
「指を入れるぞ…」
すでに柔らかくほぐされたアナルに、和人の指が一本突き入れられた。
「あぅぅ…あっ…」
「もう中がぐちゃぐちゃじゃないか。指を増やすぞ」
二本の指で前立腺をくすぐられ、俺は大きく腰を揺らした。
「ああぁっ!やっ…ダメぇぇ…きもちぃよぉ…」
「まだ余裕そうだな」
和人は指を三本に増やし、何度もアナルに出し入れさせた。
「いやぁぁっ!だめ、もぅ…ああぁっ!」
ずるりと指が抜かれ、俺はアナルとぺニスをひくひく痙攣させながら、荒く呼吸した。
「はぁ…はあっ…」
和人はバスローブを脱ぎ、俺の足を抱えた。和人のぺニスは俺の倍ほども大きくて赤黒く、深い陰毛の間から腹の方まで反り返って勃起し、充血した亀頭は濡れて凶器のように張りつめていた。
「や…すご…い…」
亀頭を俺のアナルに押し付け、くちゅくちゅと撫でたあと、ゆっくりと和人のぺニスはアナルの壁を割り始めた。
「んぅっ!……おっき…ぃ…」
なんとか亀頭が収まり、和人は慣らすように入口をゆっくり擦り始めた。
「キツいな…」
「あっ!あっ!あっ!いや、あぁぁ…」
少しずつぺニスはアナルの中に進み、内壁を擦った。
「んぅぅ…!」
「痛くないか?」
「痛くはない、です…でも、熱くて…すごく固い…」
やっと半分ほど入り、ぺニスを出し入れされるたびに頭がおかしくなるような感覚に陥った。
「あん…あ…あぁ…」
「全部挿れるぞ」
突然、まだ触れられたことのないアナルの奥が開かれ、俺は体を震わせた。
「やぁぁんっ!!」
「奥まで入ったな…」
和人の息も荒くなり、次第に出し入れのペースが早くなっていく。
「やんっ!あっあっあっあっ…す、ごい…」
亀頭が前立腺をぐりぐりと抉るように刺激し、俺は腰を振って乱れた。
「ん…お前、本当に処女なのか?めちゃくちゃ締め付けてるぞ」
「あぁっ!あんっ…しょじょ、ですぅ…あぁんっ!」
パンパンという肌がぶつかる音と、ぐちゃぐちゃとアナルから漏れる音はだんだん大きくなり、外に聞こえているのではと不安になるくらいだった。
和人は固い筋肉の付いた腕で俺を引き寄せ、俺にのしかかってさらにピストンのスピードを上げた。
「ひゃぅぅっ!あぁっ…だめぇぇ…もうイっちゃ…」
「…俺ももうイきそうだ。中に出すぞ」
「んあああっ!出して、あぁっ!」
ますますピストンは激しくなり、目の前がチカチカし始めた。
「あぁぁぁ!いやっ…もぅだめぇぇ、イくっイっちゃうぅぅ!あぁぁぁぁんっ!!」
腰が大きく跳ね、俺のぺニスからは白濁した精子が大量に飛び出し、自身と和人の腹に飛び散った。
「あぁぁ…イく……あぁっ…」
和人も絶頂に達し、ドロドロとした精子がアナルの中に勢いよく放たれ、アナルの最奥まで流れ込むのを感じた。
「あぁっ…和人さんの…いっぱい…」
ずるりとぺニスを抜かれると、びくびくと痙攣するアナルからは中出しされた精子が溢れだした。
俺はそのまま気を失ってしまった。
翌朝目を覚ますと、もう和人の姿はなかった。身支度をして食堂に降りると、ユーミットが声をかけてきた。
「連!昨日はどうだった?」
「おはようございます…なんか…すごくて」
ユーミットはふふ、と笑って俺を小突いた。
「気持ちよかった?本物は指とかおもちゃとぜんぜんちがうだろ?」
俺は昨晩の自分を思いだし、恥ずかしくなると同時にアナルがきゅんと疼くのを感じた。
部屋に戻った俺は、たまった洗濯物を片付けようと、洗濯かごを抱えて裏階段を上がった。洗濯室は3階の奥にあるのだ。
洗濯室に入ろうとした時、突然誰かとぶつかり、俺は洗濯物をぶちまけてしまった。
「ごめんなさい!大丈夫!?」
顔を上げると、そこにはブレザーの制服を着た少年が立っていた。茶髪に猫のようなアーモンド型の大きな瞳、真っ白な肌が可愛らしく、華奢なその少年はまだ子どもに見えた。
「ごめんねっ!ケガしてない!?あ、ぼく洗濯物拾うね!」
少年は甲高い声でそう言い、ちょこまかとした動きで洗濯物を拾ってくれた。
「あ、ありがとう…大丈夫…」
「そっか!じゃあぼく急いでるから、またね!」
少年はバタバタと走り去り、裏階段を降りていった。
「…誰だ今の…?なんで子どもがこんなとこに…?」
俺は、14歳ほどの少年がここにいることが不思議でならなかった。
時間になり、一階に降りて‘旦那様’たちを迎えた。ルイがニッコリ笑って歩み寄ってくる。
「お疲れさま、連。昨日はどうだった?」
「…おかげさまで…緊張したけどなんとか…」
「和人さまがね、君をお気に召したみたいだよ。和人さまは次のイベントでいらっしゃるから、君に会えるのを楽しみにしてくださってるよ。よかったね、連!」
バンと俺の背中を叩き、ルイは足取り軽くフロアに消えていった。
フロアに入ると、さっきのブレザー少年が男と話していた。
「?…客の家族とかなのか…?でもわざわざ子ども連れてこないよな…」
ステージで少年たちのダンスが始まると、男とブレザー少年は連れ立ってエレベーターに乗り込んだ。
四階のボタンを押すのが見え、気になった俺はあわてて裏階段から後を追った。
四階はしんと静まり返っていて、裏階段の壁から俺はそっと身をのりだして二人の姿を見張った。
男とブレザー少年は四階廊下の奥にある扉を開け、中に入っていった。
「何の部屋だ…?四階はどこも鍵が閉まってるから、何があるか知らないんだよな…」
二人が入った部屋に近づき、聞き耳を立てていた。その時ぽんと肩を叩かれ、俺は驚いて振り返った。
そこにはルイがにやけて立っていた。
「オ、オーナー…」
「しーっ。ダメじゃないか、フロアを抜け出してこんなとこに来ちゃ」
「す、すいません。あの、この部屋に子どもが…」
「子ども?…あぁ、なるほどね…。この部屋はシチュエーションルームっていってね、いろんなシチュエーションでセックスが楽しめるようになってるんだ。君もいつか使うかもしれないから、見学していいよ。ただし、理央と藤島さまの邪魔にならないようにね…」
恐る恐る扉を開けると、そこには再び細い廊下があり、5つほどのドアが並んでいた。
俺は右端の部屋をそっと開けてみた。
「!?なんだこれ?」
そこはまるで会社のオフィスのようになっていた。
「よくできてるなぁ…パソコンとか営業成績表みたいなのまである…」
次に隣の部屋を開けた。そこは学校の教室だった。
「なんか懐かしいな…」
三つ目の部屋はファストフード店のカウンター。
「どんな趣味だよ…」
四つ目の部屋は刑務所の牢屋。
「地下にも似たようなのあった気がするけど…」
五つ目の部屋にさしかかったとき、甲高い声がかすかに聞こえた。
「あの二人、ここにいるのかな?」
俺は気付かれないように、少しドアを開けた。
(第4話に続く)